真姫(21)「辞めちゃった…」 (56)
別に辛かったわけじゃない。
むしろ充実していたと思う。
仲の良い友達もいたしね…本当よ?
成績だって優秀だったわ。流石私ね。
でもなんか、医者になるのが嫌になっちゃったの。
だから私は大学を辞めることを決めて、それをパパとママに伝えた。
パパにはすっごく怒られたわ。あんなに怒られたのは初めてで泣いちゃった。
だけどママは私の味方をしてくれて、最後にはパパも私の人生を自由に生きなさいって言ってくれた。
退学するにあたって色々と面倒なことがあったけど、ついさっき私の退学が正式に決まった。
私は今日から晴れて無職になった。
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百合
ほのまき
ゆっくり更新
エロはもしかしたら入るかもしれない
公園
真姫「……」
真姫「はぁ…」
真姫(これからどうしよう…)
私が公園のベンチに座ってから一時間が経とうとしていた。
さっきまで感じてた解放感はどこかへいっちゃって、今はこれからのことがなにも決まっていないことへの焦りを感じている。
真姫「……」
真姫(…皆どうしてるかしらね。最近、連絡取ってないのよね)
真姫(いつの間か、簡単に会えなくなっちゃったし…忙しいのわかってるのに連絡するのもね…)
真姫(海未は家を継ぐって言ってたわね…ことりは今は海外で、絵里はアナウンサー、希は幼稚園の先生だっけ…)
真姫(にこちゃんと凛と花陽と…穂乃果は…本当に忙しそうよね…)
にこちゃんからの本物のアイドルにならないかという誘い。
その誘いに乗ったのが花陽と凛…そして意外にも穂乃果だった。
最初はやっぱり色々と大変だったらしいけど、今では四人ともテレビに引っ張りだこで…勿論、全部録画してるわ。
センチメンタルな足取りで、を書いてた人?違ったらゴメン
真姫(皆、私よりずっと先に進んじゃってる…)
真姫「はぁ…」
溜め息。もう何回目でしょうね。
「すいません、あの…隣、いいですか?」
真姫「え…」
相席を申し出てきたのは帽子を被った、眼鏡の女性…。
真姫(なにこの人…他の所に座ればいいのに…)
そう思って周りを見回して…あぁ、ここしかないのね。
真姫「…どうぞ」
>>4
違いますよ
すいません今日はここまでで寝ます
「ありがとうございます」ストン
女の人はそうお礼を言い、私から少し離れた位置に腰掛ける。
真姫「……」
「……」ガサガサ
真姫「……」
「……えへ」
真姫(あ…パンの匂い…)チラ
「おいし…♪」モキュモキュ
本当に美味しそうに食べるわね…。
ん?なんだろ…私はどこかで、この幸そうにしている顔を見たことがあるような…。
真姫(こんな綺麗な人そうそう忘れないはずだけど…)ジー
「…どうかしましたか?」
真姫「うぇ!?いや、あの、すみません…なんでも…」
気づかれてた…!恥ずかしい…顔が熱くなってきた…。
「…あの」
真姫「…はい?」
「これ、食べませんか?」ガサ
そう言って、パンが入っている紙袋を中が見えるように私に向ける。
中には美味しそうなパンがたくさん入っていて…これ全部一人で食べるつもりだったのかしら?
真姫「え?いや…そんな…」
「実は買いすぎちゃって…よかったら…あ、あと…牛乳もあるんですけど…」
真姫「…えっと、じゃあ」
私は向けられた紙袋から適当に小さめのパンを取った。
あ…クロワッサンだ…。これ、好きなのよね。
真姫「その、ありがとう、ございます…」
「いえいえ。あ、これ牛乳です」
「……」モキュモキュ
真姫(…おいしい)モキュモキュ
「……あれ?」
真姫「……?」モキュモキュ
「…いや…そんな…でも声も…」ボソ
なんだろうか。急に女の人が一人言を言い始めた。
怖いわ…。
「……」チラ
真姫「……」モキュモキュ
「うーん…」チラチラ
真姫「…なんでしょう?」
「……真姫ちゃん?」ボソ
え…?
小さくて聞き取り辛かったけど、今この人は確かに私の名前を…。
真姫「なんで…」
「やっぱり真姫ちゃん!?うわー!真姫ちゃんだ!」
真姫(あ…私を呼ぶこの声…まさか…)
「あ、これじゃわかんないかな?それじゃあ…」スッ
「これでわかるかな…真姫ちゃん」
帽子と眼鏡をとって、私に微笑みかける。
あぁ、どうして気づかなかったのかしら。
さっきの幸せそうな顔も、見覚えがあるはずだわ。
私の弾くピアノが好きだと言ってくれた人。
私のことを変えてくれた人。
私が…誰よりも会いたかった人。
真姫「…穂乃果」
穂乃果「久しぶりだね!真姫ちゃん!」
―――――――――――
穂乃果「ごめんね?すぐ気がつかなくて」
真姫「それはお互い様でしょ」
穂乃果「でも真姫ちゃん、もとから美人さんなのにさらに美人さんになってるんだもん!」
真姫「お世辞はいいわよ…」
暑い。
いや、熱い。
心拍数が半端じゃない。落ち着け…落ち着いて私。
そうだ!穂乃果からもらった牛乳を飲みましょう。
あ、空じゃない…。
穂乃果「本当だよ?もうね、美人さんから美人様って感じで…」
真姫「なにそれ…ふふ」
あれ?酉これじゃないのか
>>1です
酉忘れた
穂乃果「とにかくさらに綺麗になったってことだよ。お世辞じゃないからね?」
真姫「…ありがと」
あー…顔、赤くなってる?わかんない…。
こういうところ、変わらないんだから。
真姫「穂乃果も…」
穂乃果「ん?」
真姫「穂乃果も、綺麗になった…凄く」
あああああ…なんでサラっと言えないのよぉ…。
穂乃果「え、ええ?そうかな?」
真姫「うん…お世辞じゃないわよ?」
穂乃果「えへへ…真姫ちゃんにそう言われると嬉しいな♪」
本当に綺麗になったと思う。
その、胸とかも…って私はどこ見てんのよ。
真姫「…まぁ、さすがアイドルって感じかしら」
穂乃果「なにそれ~」
今の一言いらなかったでしょぉぉ…。
どうしてこう…こう…!
真姫「…穂乃果が出てる番組、見てるわよ」
穂乃果「本当?」
真姫「ええ」
全部録画してるとか言ったら引かれるかしら…。
真姫「すごい忙しそうね」
穂乃果「んー…でも最近は少し落ち着いてきたんだよ?」
酉間違えた
最後まで書くつもりです
書きためしたら投下しようと思います
すいません
このSSまとめへのコメント
続き気になる〜♪
再開してくれて嬉しい!
続き楽しみ!
続き待ってます!
期待
是非とも続きが見たいです!
ほのまきは大半がほのかに惹かれるチョロい真姫ちゃんでなんかなあ