千早「何もする事がないわ」 (22)
千早「今朝、向こうの都合で急にオフになってしまったわ」
千早「ほぼ、一日埋まっていた予定がキャンセル」
千早「どうしようかしら」
千早「……暇だわ」
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千早「普段のオフなら自主トレをするとか、音楽を聞いたりする所だけど」
千早「今日は、なんだかやる気がおきないわ」
千早「無理にやっても疲れるだけだし、今日はやめておきましょう」
千早「……本当に暇ね」
千早「そうよ、こんな時こそ女子高生らしく友達と遊びに行きしょう」
千早「えっと……誰なら大丈夫かしら」カチカチ
千早「あ、今日は平日よね」
千早「皆、学校に行ってる筈」
千早「……ダメだわ」
千早「どうしようかしら」
千早「あっ!春香は確かオフだった筈」
千早「よし、春香に電話しましょう」カチカチ
千早「……でも、私の勘違いでもし仕事中だったら」
千早「春香ったら、ドジな所あるし電源切り忘れてポケットに入れっぱなしとかだったら……」
―
――
―――
春香「それでですね……」
prrrrrr
春香「うわわっ!?すいません!」プチッ
春香「ごめんなさい!電源切り忘れちゃって……えへへっ」
春香「え?誰からか、ですか?えっと、あっ!同じ事務所の千早ちゃんからですね」
春香「いえ、千早ちゃんて友達少なくて、私くらいしか連絡する人いないんですよ、あははは!」
―――
――
―
千早「なんて事になったりしたら……」
千早「春香ちょっと黒いとこあるし、有り得るわ」
千早「……」ズーン
千早「……やめておきましょう」
ピンポーン
千早「あら?誰かしら?」
千早「……もしかして、春香がオフだから遊びに来てくれたり……?」
ピッ
千早「……はい」ドキドキ
男『佐◯急便でーす!大塚様でお間違いないですか?』
千早「いえ、違います……」
男『あれ?あっすみません!間違えました、失礼しました!』
プチッ
千早「……はぁ」シュン
千早「そうよね、そんな都合の良い事なんて無いわよね」
千早「テレビでも見てみようかしら」
ピッ
千早「……」
ピッ
千早「……」
ピッ
千早「……」
プツン
千早「……何も目を引く番組がないわ」
ピンポーン
千早「あら、また?」
千早「まさか、今度こそ春香……?」
ピッ
千早「はい」ドキドキ
爺『聖書に興味ありませんか?』
千早「ありません」
プチッ
千早「はぁ……さっきも期待してガッカリしたばかりじゃない」シュン
千早「……そういえば、亜美と真美が暇な日はネットしてるって言ってたわね」
千早「私もやってみましょう」
千早「何を調べようかしら」カチカチ
千早「…………」カチカチ
千早「……何も調べる事が思いつかないわ」
ピンポーン
千早「……今日は妙に来客が多いわね」
ピッ
千早「はい」
女『ぐふふ♪ちは…おねえちゃーん、今どんなパンツ履いてんのー?ぴよぴよ』
千早「履いてません」
女『えっ!?待ってちはy』
プチッ
千早「……はぁ、なんなのかしら今日は」
千早「……本当に何もする事がないわ」
千早「もういっそのこと、二度寝でもしてしまおうかしら」
千早「……たまには、そんな日があっても良いかも知れないわね」
ピンポーン
千早「もぅ、なんなのよ今日は……」
ピッ
千早「はいっ」イライラ
春香『わっ!?千早ちゃん、どうしたの?忙しかった?』
千早「えっ!?春香!?」
春香『はいそうです!天海春香ですっ!』
千早「待って!今出るわ!」ダッ
ガチャ
春香「えへへっ、来ちゃった♪」
千早「春香、どうしたの急に?」
春香「千早ちゃんの仕事がキャンセルになったって聞いて、遊びに来ちゃった」
千早「そう……」
春香「もしかして、迷惑だった?」
千早「いいえ、大丈夫よ」
春香「よかった……ところで千早ちゃん」
千早「何かしら?」
春香「さっきから凄く嬉しそうだけど、何か良い事でもあったの?」
千早「……ふふっ、そうね」
千早「今さっき、とても良い事があったわ」ニコッ
終わり
おまけ
千早「今日は変な来客が多くて……」
春香「そうだったんだ」
千早「春香が来る前は、下着の色を聞いてくる変質者まで来たのよ」
春香「それは災難だったね」
千早「本当よ」
春香「ところで千早ちゃん」
千早「何かしら?」
春香「なんで、今日なにも着てないの?」
今度こそ終わり
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