男「……」
男「銃なんて持ったの初めてだな………」
妹「お兄ちゃん使えるの?」
男「引き金引けばいいんだろ」
妹「なんで万年ニートのお兄ちゃんにこんなすごい仕事が舞い込んできたのか……」
男「さっきから運転手が話しかけてくるけど何言ってるかさっぱりわかんねーや」
妹「こんなんで大丈夫なのかな……」
男「ん?もう例の村に入ったのかな?」
妹「なんか運転手さんが言ってるよ……。降りろってことかな?」
男「なんか急かされてるな……とりあえず降りるか……」
男「……で?どうすればいいのさ」
妹「あ、あそこに家がある。とりあえずあそこの家で大統領の娘のこと訪ねてみようよ」
ごめんスレタイ大統領の娘だった
男「あ、無線だ」
眼鏡女「今回あなたのサポートをする眼鏡女よ」
妹「あ、日本語だ」
男「なんか若いお姉さんっぽいな」
眼鏡女「こちらでも大統領の娘を誘拐した集団について調べておくわ」
男「あ、よろしくお願いしまーす」
妹「お兄ちゃん!もっとしゃんとして!」
男「じゃ、あの家に行きますか」
妹「何かいいことが聞けるといいね」
男「すいませーん」コンコン
妹「……」
男「……」
妹「……返事が無いね」
男「うん……お、開いてる」
妹「ちょっと……勝手に入っちゃ駄目だよ……」
男「うわっ!!人がいた!!」
妹「あっ!!ご、ごめんなさい!勝手に入ってしまって!!」
妹「あ、あの、私達人を探してるんですけど!この写真の女性を見たことありませんか!?」
村人「△○×!!」
男「ご、ごめんなさい!!すぐ出て行きますから……」
妹「お兄ちゃん危ないっ!!」
男「うわっ!!?」
妹「お、斧!?」
男「と、止まれ!!止まらないと撃つぞ!!」
妹「お、お兄ちゃん……この人なんだかおかしいよ……」
男「と、止まれって!!」
村人「……」
妹「きゃ、きゃあああああ!!」
男「うわああああ!!」バンバン!
男「……」
妹「……お、お兄ちゃん」
男「……」
男「ひ、人を……こ、殺して……」
ブロロロロロロロ……
妹「お、お兄ちゃん!外!!」
男「!?と、トラックか!?」
妹「あ!!乗ってきた車が……!」
男「ああ……!!」
妹「……!」
妹「ど……どうしよう……!」
男「む、無線だ……!」
眼鏡女「どうしたの?男」
男「む、村人に襲われて……!乗ってきた車も……!!」
眼鏡女「その村で間違いないようね。発砲許可も出てるわ。村の中心へ向かって」
男「そ、そんな……!」
妹「お兄ちゃん!!どうしよう!!村人達に包囲されてるよ!!」
男「……っ!」
男「……妹、下がってろ」
妹「ど、どうするの!?」
男「俺がなんとかする」
妹「ど、どうやって!!」
男「何のための銃だ!!」
妹「お、お兄ちゃん!!あの人たちを撃つの!!?」
男「そうしなきゃ俺達が殺されちまうだろ!!」
男「お、お前ら!!そこから動くな!!」
妹「と、止まらない……」
男「くそぉ!!」バンバン!
妹「……」
男「……」
妹「あ、ありがとう…………お兄ちゃん……」
男「……」
男「もう……俺は……四人も人を……っ」
妹「お、お兄ちゃんは悪くないよ!!先に殺そうとしてきたのは向こうじゃんっ!!」
男「……」
男「あ……こいつ何か持ってる……」
妹「本当だ……これは……弾?」
男「この銃に使えそうだな……」
男「……ごめんな、妹…………こんなことに巻き込んでしまって……」
妹「ううん……!私が勝手についてきたんだもん!お兄ちゃんは悪くない!!」
男「ごめんな……俺が絶対お前を無事に帰してみせるから……!」
妹「わ、私だってお兄ちゃんを無事に帰してみせるから!!」
男「大統領の娘を見つけ出さないと迎えの車も出して貰えないだろうな……」
妹「じゃあさっさと大統領の娘を見つけて帰ろう!!」
男「……そうだな!」
男「じゃ、とりあえず村の中心へ向かうか」
妹「そうだね」
妹「あ、犬が罠にかかってる」
男「本当だ。助けてやるか」
妹「良いことにしたね、お兄ちゃん」
男「恩返しとかしてくれないかなー」
妹「あ、小屋がある」
男「本当だ。中調べてみるか」
妹「弾見つけた」
男「こっちはお金だ……役にたつかどうかはわからんが一応貰っとこう……」
妹「お金は大事だよね」
━━
━━━
━━━━
男「ここが村の中心か……?」
妹「村人がたくさんいる……」
男「見つかっちゃマズイだろうな……妹、双眼鏡出せ」
妹「あ、うん……」
男「……!さっきの運転手が……っ!」
妹「ど、どうしたの!?」
男「……何でもない」
村人「△○×!!」
男「くそっ!!バレたっ!!」
男「妹っ!!俺の後ろに隠れろ!」
妹「お、お兄ちゃんっ!!大丈夫!!?」
男「こっちには銃がある!!」
男「くそっ……!数が多すぎる!」バンバン!
妹「家の中に立て篭ろう!!」
男「何でこいつら頭撃っても死なないんだっ!?」
妹「お兄ちゃん!!弾見つけた!!」
ブィブィーン
男「何か変な音が聞こえるううう!」
妹「この音知ってるううう!チェーンソーだぁ!」
男「くそぉ!キリが無い!!」
ゴーン……ゴーン……
男「鐘?」
妹「あ、村人が去っていく……」
男「た、助かったのか……?」
妹「し、死んだかと思ったぁ……」
妹「お兄ちゃん……怪我してる……」
男「うん……そんな深くないけど結構血が出てるな……」
妹「このハーブとか効きそうじゃない?」
男「ハーブって怪我に効くのか?」
妹「知らないけど効きそうな気がするからとりあえず食べてみなよ!」
男「なんだか俺も効きそうな気がしてきた。じゃあまぁ一口……」ムシャムシャ
妹「!! すごい、みるみる傷が治ってく!!」
男「本当だ!!すごい!ハーブすごい!!」
━━
━━━
━━━━
男「しかしこの村人たち、勢い良くかかってくるくせに必ずある程度近づくと止まってくれるんだよなぁ」バンバン
妹「本気で殺しにきてないよね」ドカッ
男「こんなにタフなんだからその気になればいくらでも俺たちを殺せるだろうにな……」ドガン
妹「意外と救出任務、こなせるかもね!てやっ!!」ゲシッ
ドンドン…ドンドン…
男「ん?何か変な音しないか?」
ドンドン…ドンドン…
妹「このタンスからだね……」
男「こ、これは……開けるべきなのか……」
妹「よし、私はここで銃を構えてるからお兄ちゃんよろしく!」
男「よ、よぉし……!えいっ!」ガチャ
ゴロン
男「!」
妹「ひ、人だ!」
男「とりあえず口のガムテープを……」ベリッ
?「ゆっくり剥がせよ」
妹「あ、日本語だ」
男「ちょっと待っててください。今縄を解きますから……」
?「あんたは大丈夫なのか?」
男「そういうあなたは?……よし、解けた」
?「一つ大事なことを聞きたい」
男「何ですか?」
?「煙草持ってるか?」
男「マイルドセブンなら」
妹「! お兄ちゃん!」
男「で、でかいのが来たな……」
男「うおりゃあっ!」
妹「お兄ちゃん!?何で銃を使わないの!?」
男「うわぁ!!」ブンッ
妹「ちょ、うわっ!!」ガシャーン
━━━━
━━━
━━
━━
━━━
━━━━
妹「ん……」
妹「……! 縛られてる!?ちょっとお兄ちゃん起きて起きて!」
男「う……」
男「……ありゃ」
?「俺を助けるんじゃなかったのかよ」
男「あー……」
?「あんた日本人だろ?何しに来た?」
男「あー、えーと……この子を探しに……」
?「当ててやろうか……大統領の娘だろ」
妹「何で知ってるの!?」
?「超能力」
男「すごい!」
妹「んなわけあるかい」
?「本当は奴らが大統領の娘をどうとかって……」
男「あ、あの。俺は男と言います。あなたは?」
?「俺はただのハンサムなプーさ」
妹「あ、妹です」
ハンサム「マドリッドの警官だったが辞めちまった……」
男「どうしてです?」
ハンサム「憎まれ役にはもう飽きた」
妹「かっこいー……」
男「警備員のバイトならしたことあるけど一日で辞めちゃったなぁ」
ハンサム「根性無しだな」
妹「もっと言ってやってください」
ガチャ
男「! ヤバい、村人だ!!」
ハンサム「元警備員だろ!何とかしろ!!」
男「出来るか!!」
妹「わあああああ!!!」
男「今だ!」ザクッ
妹「お兄ちゃん上手いっ!」
男「本当に上手くいった!喰らえ!!」バンバン
妹「た、助かったー……」
男「ふぅー……あ、ハンサムがいない」
妹「さっき逃げてったよ」
男「そっか……じゃ、行くか」
?「こっちだ」
男「? 誰だあの人」
妹「ついてってみる?」
男「んー……まぁ一応……」
?「良い武器があるんだ」バサッ
男「うわ!すげぇ!!」
妹「はー……武器商人の方ですか……」
妹「じゃあ私にもハンドガン持たせてよ」
男「そうだな……ライフルも一本買っとくか」
武器商人「へっへっへっ……せぇーんきゅーぅ……」
━━
━━━
━━━━
男「さて、鍵も手に入れたしとうとう大統領の娘さんを救出できるな!」
妹「湖の怪物、なかなか強かったねぇー」
男「なんか腹減ったな」
妹「あ、じゃあさっき獲った魚食べよっか」
男「お、いいねー。じゃあ火おこすわ」
妹「よろしくー」
男「ふぅー美味かった!」
妹「ごちそうさまでした」
男「それじゃー助けに行きますか!」
妹「おーっ!」
━━
━━━
━━━━
男「なんか面白い教会だな」
妹「謎解きで鉄柵が開いたりねー」
男「この部屋だよな……では開けまーす」ガチャ
男「いた!」
娘「あっちいって!」
男「ちょ、大丈夫ですよ!」
娘「来ないで!!」
妹「私達、大統領の命であなたを助けに来ました!」
娘「パパが?本当!?」
男「……おっぱい大きいな」
妹「死ね!」
男「と、とりあえずここから出ましょう!」
━━
━━━
━━━━
男「くそぉ……なかなか帰れない……」
妹「娘さん、なかなか手間のかかる子だよね……」
男「そういうことを言うな……」
妹「自力じゃ梯子降りられないのかな……」
男「…………」
妹「!! お兄ちゃん!大変!!」
男「! 村人が……!」
娘「どうしよう、男!」
男「このままじゃサンドイッチのハムだな」
妹「何その言い回し」
男「あの小屋へ逃げ込もう!」
ハンサム「その娘か?」
男「あ、ハンサムさん」
ハンサム「大統領の娘にしちゃおっぱい大きいな」
娘「失礼ね!」
妹「男って皆こうなのかな」
男「そんなことより村人が押し寄せて来てますよ!娘さん、二階に隠れててください!!」
妹「私は?」
男「一緒に戦え!」
妹「えー……」
━━
━━━
━━━━
男「くそぉ……後は逃げるだけなのに……」
妹「ここだよね、村長が待ち伏せしてるらしい場所」
男「少なくとも落ちてたメモにはそう書いてあったな」
妹「情報管理がよろしくないね」
男「じゃあ娘さんはここに隠れててください」
妹「私は?」
男「一緒に戦え」
妹「えー……」
男「村長強そうだなー」
妹「とりあえずアイテム漁ろっか」
男「弾見っけ」
妹「あ、手榴弾。投げていい?」
男「ちょっと待って。今離れるから」
男「あ、倒した」
妹「意外とあっさり倒せたね」
男「二人がかりだからなー」
妹「さ、村長の眼を拾ってさっきの扉開けに行こ!」
━━
━━━
━━━━
男「立派な城だよなぁー……」
妹「なんか笑い声みたいなの聞こえない?」
?「やっと気がついてくれましたね」
男「うわ!チビだ!」
妹「ちっちゃいねー……」
チビ「私はこの素晴らしい城の八代目の主にして、偉大なるパワーを教祖様より授かりし者です」
チビ「あなたがた同胞をお待ちしておりました」
男「一緒にするな」
チビ「おやおや。威勢が良いですね」
チビ「ひどい目にあう前に金銭交渉の人質になりなさい」
チビ「もっとも、大統領の娘だけで結構ですが」
チビ「男くんはお金になりません。死んで大丈夫です」
妹「まぁお兄ちゃんはお金を食い潰すだけだからなー……」
男「酷いこと言うなよ……」
妹「ま、でも私達家族は死んでも大丈夫なんて思ってないよ!」
男「…………帰ったら就活、するよ」
━━
━━━
━━━━
ガシャン!
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン!
ガシャン!ギィーバタン!
妹「娘さん、捕まっちゃったねぇ……」
男「ま、まさかあんな大雑把な仕掛けに捕まるなんて……」
妹「どうする……?」
男「探しに行くしかないだろ……」
妹「はぁ……」
男「溜息つかないの」
妹「お兄ちゃんは娘さんに甘いよね……」
━━
━━━
━━━━
ヘールプ!
妹「いた……あそこに捕まってる」
男「まだ回収されてなかったのか……」
妹「どうしよっか。あそこじゃ助けに行けない」
男「とりあえずあの拘束解くか」
バーン!バーン!バーン!
娘「……当たったらどうするのよ」
妹「お兄ちゃん銃の腕上がったよね」
男「外す気がしなかったぜ」
━━
━━━
━━━━
娘「男!」
妹「あ、娘さん来た。ようやく合流か!」
男「よく頑張りましたね!」
娘「私、自分のことばかり……」
男「いいんですよ。さ、早くここから出ましょう!」
妹「本当に甘いなぁ……クソ兄貴……」
━━
━━━
━━━━
キャーーーーー!
男「……しまった」
妹「……また攫われちゃったね」
男「はぁ……」
妹「溜息つかないの」
━━
━━━
━━━━
男「やっと追いついた……」
チビ「mr.男」
チビ「いい加減死んでください」ポチッ
ガタンッ
男「!」
妹「わあああああ!!どうしよう!コレ死んだかも!!」
男「捕まれ!妹!!」シュルルルルカシャン!
妹「……た、助かったぁ」
チビ「おや?串刺しの良い響きが聞こえない」
男「手口が古臭いんだよ!」バンッ
チビ「オウッ!!やりやがったな!!ぶっ殺してやる!!」
妹「な、何お兄ちゃんどうしたの……やたらかっこいいんだけど……」
━━
━━━
━━━━
男「……ここか、あのチビがいる部屋は」
妹「弾がたくさん落ちてるし、武器商人さんもいるしそうだろうねー」
男「……なんかやたら親切だよな。やたら置いてある木箱壊したり敵倒したりしたらちょくちょくアイテム拾えるもんな」
妹「アイテムとか言うなや」
男「なんか身体能力もすごく高くなった気がするし、死ぬ気がしない」
妹「落とし穴のときといい、トロッコのときといいお兄ちゃんすごい動きを見せるよね」
男「ついてこられるお前も十分すごいんだけどな」
妹「どうしちゃったんだろうね、私達……」
━━
━━━
━━━━
娘「男」
男「再び合流ー!」
妹「大丈夫ですか?」
男「さ、行きましょう!」
━━
━━━
━━━━
妹「また攫われた……」
男「ま、まぁ今回のは俺達も動けなかったし……」
妹「同化が進んでるんだね……」
男「さっさと寄生虫?を除去しないとマズイな」
妹「最近の寄生虫はすごいんだねー」
男「じゃ、追いかけるか」
妹「うん」
━━
━━━
━━━━
男「はい合流ー!」
妹「赤ドレスのお姉さん、大丈夫かなぁ……?」
男「まぁ多分」
妹「ずいぶん楽観的だね」
男「と言うより俺達が何しようと結果は変わらないと思う」
妹「何故?」
男「俺達の急上昇した神憑り的な身体能力といい、何故か絶対見つかる鍵といい、何か大きな流れを感じるから」
妹「あぁ……」
男「有り体に言えば、シナリオを感じる」
妹「このゲーム脳め」
男「普段の俺たちだったらあの軍人との大立ち回りも出来なかっただろうし、あのレーザーの部屋も突破出来なかったであろう」
妹「まず無理だね」
男「だからこれはシナリオがあるのだ」
妹「まぁ私も思うところはたくさんあるけど……わざと落としてるとしか思えない敵さんのメモとか」
男「だろ?だから俺達はこの流れに身を任せて攻略してけばいいのだ!」
妹「……そーだね」
男「あった。これが寄生虫除去装置か」
妹「なんか怖いな……」
男「……じゃあ俺から試すよ」
妹「大丈夫?」
男「多分」
男「ぐっ……おおおお…………」
男「ふぅ……」
妹「どうだった?」
男「死ぬかと思った」
妹「ちょっと、怖がらせないでよ」
妹「じゃ、じゃあ次は私が……」
妹「んっ……ううっ……」
妹「ああああああっ!!」ビクンッ
妹「はぁ……はぁ……」
男「……な、なんかやたらエロティックだった」
妹「はぁ……この……変態…………」
男「じゃ、じゃあ最後に娘さん、ど、どうぞ」
妹「お兄ちゃんは終わるまで耳塞いで向こう向いてろ!!」
男「……もうそっち向いていい?」
妹「はい、いーよ」
男「娘さん……大丈夫ですか?」
娘「……」ガバッ
男「!///」
妹「ちょっ……何してっ……!」
男「……怖かったんですね。もう大丈夫です」
男「……家に帰りましょう!」
娘「……」コクッ
妹「お兄ちゃんが……私のお兄ちゃんが……」
━━
━━━
━━━━
男「さて、この上でラスボス戦かな?」
妹「なんでわかるのさ?」
男「そんな気がするから。娘さんはここで待っててください」
妹「私は?」
男「一緒に戦え」
妹「はーい」
男「あ、赤ドレスさんっ!!」ヒュッ
男「大丈夫ですか!?」
妹「わー……ナイフ投げるの上手だねー……」
男「赤ドレスさんは下がっててください!」
妹「私は?」
男「挟み撃ちな。どうせあの眼が弱点だろうから距離取りながらそこ撃ってくれ」
妹「らじゃっ!!」
妹「うーん……意外とタフだなぁ……」
男「さすがラスボス……」
赤ドレス「これを使って」ブンッ
男「ロケランだ!」
妹「あ、すぐそこだから私が拾いに行くねー」
男「駄目だ!!」
妹「!? どうして?」
男「俺が拾って、俺が撃ちたい!!」
妹「…………どうぞ」
ドォオオオオン…
男「っしゃあああ!!ラスボス撃破!!」
妹「お疲れ様でしたー!」
妹「あ、お兄ちゃん!赤ドレスさんが!」
男「ヘ、ヘリだ!!」
赤ドレス「あなた達も早くこの島から出た方がよさそうよ」ポチッ
男「押すなよ……」
赤ドレス「これ、あげるわ」ヒュッ
男「? キー?」
赤ドレス「じゃあまたね、男」
男「……泣けるぜ」
妹「はぁ……」
男「急ぎましょう、島が吹っ飛ぶ!」
娘「えっどういうこと!?」
妹「お兄ちゃん!どこ行けばいいかわかるの!?」
男「多分こっち!!」
妹「! ジェットスキーだ!!」
男「さっきのキーはこれのか!」
妹「お兄ちゃん運転出来るの!?」
男「バイクと一緒だろ!なんとかなる!!」
男「娘さん、しっかり捕まっててくださいね!!」
妹「私は?」
男「お前も!!」
妹「怖い怖い怖い!!」
男「大丈夫だ!俺を信じろ!!」
妹「お兄ちゃんの運転怖いいいい!!」
娘「男、水が!」
男「わかってます!しっかり捕まっててくださいっ!!」
妹「まだ加速するのー!?」
ブオオオオオオオンッ
男「だっしゅーつっ!!」
娘「きゃあっ!」
妹「お兄ちゃん!娘さんが!!」
男「あ!落ちた!!?娘さーん」
娘「男ーっ!」
妹「あ、いた……良かった……」
男「さぁ、帰りましょう」
娘「ええ。任務完了ね、男!」
男「まだあなたを本国へ送り届ける任務が残ってます」
妹「これ燃料持つの?」
娘「……よかったらその後の任務も頼もうかしら」
男「!!? そ、それどういう意味ですか!?///」
妹「駄目っ!!お兄ちゃんはこれから家に帰って地元で就職活動するの!!」
男「あ、そ、そういうことなので……」
娘「……そう言うと思ったわ」
妹「……ところでお兄ちゃん、彼女いるの?」
男「聞いてどうする」
妹「べ、別にいいじゃん!教えてよ!」
男「……俺のパソコンの中にいる幻想が彼女だ」
妹「…………」
fin
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