花村「ここが学園都市だってよ、相棒!!」 (215)

学園都市を主体としたペルソナ4とのクロスです!

遅筆ですができる限り急いでいきますので、見守ってくださると幸いです!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406478158

>一年間濃密な時を過ごした八十稲羽から都会に帰ってきたが…
自宅に学園都市からの招待状が届いたことを受け、
元の高校でなく学園都市のとある高校に通うこととなった…

>それはかなり珍しく貴重なことらしく、両親はすでに招待を快諾していた…
学校や編入手続きなどの関係上通うのは夏あたりからになるそうらしい

>ただそれと同じほどに驚きだったのは、陽介にも学園都市からの招待状が来ており
陽介も自分とともに学園都市に通うこととなったということだ…

>陽介の方も両親が勝手に承諾していたらしい…
自分も陽介も学園都市内部と外部で学習内容が違いすぎるため一年からの就学となるらしいが、どうなることやら…

>そして、学園都市へ向かうバス…
途轍もなく長く、無機質な白い壁が続いている…

>陽介は稲羽から直で来るので現地集合となっている…


>…すこし眠くなってきた…学園都市に着くまでの少しの間眠ることにしよう…

期待してるよ


>……意識がまどろんで、無機質な白から幻想的な青に変わってゆく…

>…?その青の中に、おぼろげに奇妙な人が二人見える…。これはまさか…




イゴール「…ようこそ、ベルベットルームへ…」

イゴール「ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所…」

イゴール「といっても、あなたとってはもはや聴き慣れたセリフかもしれませんな、フフ…」

>…やはり夢の中でベルベットルームに招かれたようだ…
しかし、既に稲羽市での事件は解決したはずだ…一体、何の用なのだろうか…

イゴール「フフ…またしてもこのようにここにいらっしゃるということは、
新たなる『契約』が契られた、ということでございましょう…」

>…契約が、もう一度…?

イゴール「その通りでございます。
あなたの旅路は長い…。今現在では終着点など、まるで見えない…」

イゴール「そんな長い旅路の中で、『試練』がたった一度である…そうお考えですかな?」

イゴール「フフ…旅とは、そういうものなのです。とても長く、時には心地よく…時には険しく。
…その険しき道を、勇気と覚悟、そして信頼できる仲間と共にを持って乗り越えるか…
はたまた、目をそらして生きてゆくのか… 決断するのは自分自身でございます。」

イゴール「…あなたがここに、最初にいらっしゃった時のことを覚えておいでですかな?」

イゴール「今までの試練とは全く違った試練…それにあなたは身を預けなければならない…」

イゴール「…“占い”は信用されますかな?」

イゴール「フフ…いささか懐かしいセリフでしたかな…。
差し出がましいながらも、少し貴方のことを占わせていただくと致しましょう…」

イゴール「………ほほう、これはまた興味深い…」

イゴール「近い未来を示すのは“塔”の正位置。
どうやら近い将来、またしても貴方は災難を被られるようだ。」

イゴール「貴方はこれから向かう地にて災いを被り、なにか大きな“闇”と対峙することを課せられるようだ。」

イゴール「さらに、これから先向かう場所からはなにやら感じたことのない不思議なオーラを感じます…
今までとは全く勝手が違うやもしれません…ご注意くだされ。」

イゴール「ここから先は貴方ならば、言わずとも分かりますな…
フフ…言葉が要らぬ程まで密接したお客様は、貴方が初めてでございますな。」

イゴール「フフ…此方ももはや紹介など不要でしょうか。…マーガレット。」

マーガレット「変わらずお客様の旅のお供を務めてまいります。マーガレットでございます。」

マーガレット「ふふ…またこうして貴方の旅路を見届けることができるなんて…
ナビゲーター冥利に尽きる、といったところかしらね。」

マーガレット「…千の言葉よりも一つの行動に心は震える…貴方にはいつも言っているわよね。
今回の旅路も、私を震えさせて下さることを願っておりますわ。」

イゴール「最後に一つだけ。ペルソナ能力とは絆によって満ちる。
そして絆の数には限りなどない…ゆめゆめ、お忘れなきよう。」

イゴール「では、そろそろ失礼すると致しましょうか…
ではまたの時まで、ごきげんよう…」

>………

>鮮明だった青がまどろみ、現実へと意識が還る…

>…どうやら、これから向かう地でも災難が待ち受けているようだ…気をつけなければ…

『次は学園都市第七学区自然公園前です。お降りのお客様はお忘れ物のないようにご注意ください。』

>やっと着いた…陽介は既に着いているらしいが、どこに居るのだろうか…

花村「お、おーーーい!悠!!こっちだこっち!!」

>そわそわした様子の陽介がこちらに全力で走ってくる…

花村「おお、おま遅っせーよ!1分も待っただろーが!俺だってもともと都会人とは言え2年稲羽に住んでたんだぞ?!
こんなガッツリ都会で一人とか寂しいだろーが不安だろーがどうすりゃいいか分かんねーだろーが!!」ナミダ

>落ち着け

花村「あ、ワリィ。なんか変にテンション上がっちまっててよ…
や、でもよ。いくら元シティボーイで免疫薄れてるっつっても、あまりにこの街マジ未来過ぎねーか?」

花村「まずめちゃデケーしよ、掃除ロボ的なんいるしよ、挙句の果てには超能力だぜ?
さっき本当にイキナリ現れたかと思ったら消えたやついたぞ!あいつ、瞬間移動の超能力じゃねーのか?」

花村「…俺もペルソナやらで異常なモンに免疫付いたと思ってたけど…
まだまだそんなもんじゃねーんだなぁ、世界はさ」

花村「でもこれから俺らもそんな超能力が手に入るかと思うと、ちっとワクワクすんな!へへ」

花村「おっと、そろそろ俺らの住む寮へのバスが出る時間だな」

花村「あのバス停だな!行こーぜ、相棒!!」




>寮…


>ここが自分が通う学校の寮のようだ…

土御門「おっ、君らがここに越してくる転入生ぜよ?」

青ピ「おい!!つ、つっちー!!何が黒髪清楚美人や!!!ただの白髪イケメンと爽やかイケメンやないか!!!!」

土御門「あ、こいつが青髪ピアス…呼び方は青ピでいいぜよ。んで俺がイケメン金髪サングラスこと
土御門元春だにゃー。呼び方はお任せするぜよ」

花村「花村陽介だ、よろしくな!」

>自己紹介と挨拶をした…

土御門「よろしくにゃー」

青ピ「よろしゅうたのむでー。ま、言うてもボクここに住んでへんねんけどなー」

花村「え、そうなのか?青髪ピアス…青ピはどこに住んでんだ?」

青ピ「ふふふ…それを聞いてもうたな?ボクはパン屋に下宿してんねん!」

花村「おーそーなのか。…なんでだろーな、なぜか理由を聞きたくねえ…」

青ピ「よく聞いてくれたわ!理由は、パン屋の制服がメイド服に似てるから、やで!」デデン

花村「聞いてないですけど?!しかもいい趣味しやがって!」ヘナ

青ピ「鳴上くんはどんな子がタイプなん?」

花村「ツッコミ流してんじゃねーよ!ヤベー空気をこれで助けてんだぞ?!」

>年下とか?

花村「さすが鋼のシスコン番長?!」

>・・・

花村「わ、悪かった!!マジ悪かった!!謝るからそんな目で見ねーでくれ!!」

土御門「鳴上っちはわかってるにゃーー!!!年下特に妹がこの世で最強だにゃー!!
鋼のシスコン番長なんて肩書き最高すぎるぜよ!!!」

青ピ「今度鳴上くんとは夜通しゆっくり語り合う必要がありそうやな…」

花村「頼むからその肩書きは忘れてくれ…っつーかここにはボケしかいねーのかよ…」

土御門「にゃはは、確かににゃー。
あ、鳴上っちの部屋は俺の部屋の隣だにゃ。花やんは右側の部屋ぜよ。そろそろ案内するにゃー」

青ピ「ほなボクはここで!これからえっちぃお姉さんとラブラブランデヴー…」

花村「ななな、なっ??!!」

青ピ「するゲームを買いに行かないとアカンからね。ほなまた学校でな!」タタタ

土御門「ま、あーいうやつだにゃ。すぐ慣れるぜよ。じゃ、部屋に行くぜい」


>洋介の部屋に行った後、自分の部屋に案内してもらった…


土御門「ここが鳴上っちの部屋だにゃ。俺の部屋はさっき言ったように隣の部屋だからなんかあったら言うにゃ」

土御門「んじゃまた後でなー」バタン


>…土御門元春と青髪ピアスと友達になった…


花村「おーす」ガチャ

花村「ここが悠の部屋か。んー、俺の部屋と変わらず学園都市感はねーな」

花村「でも土御門も青ピもいいやつそうだったし、なんとかやってけそうだな!」

花村「ま、今日のところは明日からガッコだし、時間も時間だし荷解きしたら寝るわ」

花村「んじゃ行くわ!お休みー」バタン


>明日から学校だ…

>とりあえず、今日は荷解きをして眠ることにした…

>>3
ありがとうございます!!


>翌日・7月15日…


>早速今日から学校だ…


>…?ドアを叩く音がする…

花村「悠、起きてっか?学校行こーぜ!」

>陽介だった…準備をして部屋を出た

花村「おっす、おはよ。よく寝れたか?」

花村「あ、そだ!土御門と青ピに声かけようぜ!道わかんねーしよ」


>元春と青ピを呼んだ…


青ピ「おはようさんお二人さんー」

土御門「ふぁーあ…おはようさんだにゃー」ネム

花村「おはよ。まだ寝ぼけてっか?」ハハ

土御門「まあにゃー…」

青ピ「あ、せや。耳より情報やで!とある筋からの情報によると鳴上っちたちとボクら同じクラスらしいで」

土御門「さすが噂の速さは学校一だぜい…」

青ピ「ほなとりあえず歩きながら話そかー」

ありがとうございます!
とりあえず今日は寝ます、お休みなさい!


>学校…


『ガヤガヤ』

土御門「ここが今日から通う学校だぜい」

青ピ「職員室はそこ左行ったとこやでー」

花村「お、サンキュ」

土御門「んじゃまた後で教室でにゃー」

>職員室に向かうことにした…



>職員室…


小萌「はい、あなたが鳴上悠ちゃんで、あなたが花村ちゃんですね?私が担任の月詠小萌ですー」

>…どう見ても子供な子が先生を名乗っている…

花村「え、えええええええええ?!?!」

花村「ママママジか?!が、がが学園都市は、子供が先生やんのか??!!いいのかそれ?!!」

小萌「こ、子供じゃないです!!こう見えても先生は立派な大人なのですよ!」

黄泉川「はは、大人に見えないのもしょうがないじゃん。ただ、まー小萌先生が大人なのは本当じゃん。
酒も飲めるしタバコもバリバリ吸えるしな」

小萌「ちょちょちょ!それは子供たちには内緒ですよ黄泉川先生!」

花村「ちょやっべ、おいおい悠!黄泉川先生って結構可愛くね?!なんかこう…大人の魅力っつーの?」

>それよりも、小萌先生は菜々子に似てる気がする…

花村「だよなだよな…っておま!もうシスコン番長のキャラ狙ってんだろ!!」

小萌「はいはーい、そこまでなのです!教室に向かいますよー」

花村「あ、うっす!」



>教室…


小萌「残念でした野郎ども、喜びやがれ仔猫ちゃん!」

小萌「ということで、皆さん!今日は転校生ちゃん二人を紹介するのです!」

小萌「二人とも入ってきてくださーい!」



小萌「転校生の鳴上悠ちゃんと花村陽介ちゃんなのです!みんな仲良くしてくださいね!」

花村「花村陽介っす!これから一年間よろしく!」

>自己紹介と挨拶をした…


「かっこいー」「何あのイケメンたち」「完全に負けた。。。」

土御門「よろしくだにゃー」ヒューヒュー

青ピ「かっこええでー」ピーピー


小萌「じゃ、鳴上ちゃんは…吹寄ちゃんの隣の席、花村ちゃんはその後ろの席についてくださーい」

吹寄「鳴上くんと花村くん…ね?私は吹寄制理よ。これからよろしくね」

>よろしく

花村「おう、よろしくな!」

小萌「ではでは連絡事項の報告ですが、明後日は身体検査があります!
皆さん体調はしっかり整えて………」




>放課後…


吹寄「鳴上くんに花村くん、お疲れ様。いきなり転校してきて授業なんて大変だったでしょう?」

土御門「寝てりゃ授業なんてあろうがなかろうが関係ないにゃー」

吹寄「アンタには聞いてないわよ土御門」

青ピ「ボクは女の子見てれば幸せやでー」

吹寄「もはやバカすぎて言葉も出ないわね…」

花村「な、なあなあなあなあなあ悠!!あのさ、さっきから思ってたけど…
ふ、吹寄ちゃん…めっちゃ可愛くねーか?!黄泉川先生といいレベル高くねえ?!」

花村「しかも…その…、む、む…」

花村「胸がよ!め、メロン級じゃねーか?!半端ねえデカさじゃねーか??!!
めっちゃやーらかそうじゃねーか???!!」

土御門「…!!は、花村っち…!」

青ピ「…!!いや…やめるんやツッチー…花村っちは犠牲となったんや」


吹寄「……はーなーむーらーくん……?」ゴゴゴゴ


花村「へ、へっ?こ、この殺気は…?」

吹寄「花村君…残念だわ…アンタもどうやら、バカの一員だったようね…」

花村「ふ、吹寄さん…?ちょっ、違っ…!…ま、マジごめんなさ…」

吹寄「問答無用!!!!!」

花村「へ、へぎゃあああああああっっっっっっ!!!!」

青ピ「花村っちも…素質アリやな」

土御門「しっかしこれじゃ歓迎会もできないぜい、また明日にでもするかにゃー」

青ピ「せやな。鳴上っち、また明日なー」

花村「助けてぇぇえええ………」

>陽介が言葉では形容できないほど叩かれている…

>そっとしておこう…



>少し後…


花村「ま、まさか吹寄さんが里中と同じくらい武闘派だったとは…」

吹寄「ふん、花村が変態バカだから悪いのよ」

花村「もう呼び捨てなの?!」

吹寄「うるさいわよ。また叩かれたいの?はあ、せめて鳴上くんが真面目そうで良かったわ…」ヤレヤレ

花村「くぅぅ…。悠、お前もうそんな優良ポジションを…」

小萌「あ、よかった!まだ居ますね!」ガララ

吹寄「小萌先生!どうなさったんですか?」

小萌「二人の学校案内をしなきゃだったので…まだ帰ってなくて安心です」

小萌「あれ…随分花村ちゃんがボロボロですけど、何かあったんですかー?」

吹寄「い、いえ!特に何も!」

花村「ちょっ吹寄さん?!マジですか?!」

吹寄「う、うるさいのよ!小萌先生、私が鳴上くんの案内をします!ほら、行くわよ鳴上くん!」

花村「そんな…くっ、悠、恨むぜ…」

>制理に連れられて教室を出た…

申し訳ない。今日はここまでにします。
おやすみなさい

申し訳ないです!色々と立て込んでパソコンに触れる機会が昨日全くと言っていいほどとれませんでした…
少しですが続きいきます!



>教室…


>…メールが来た…陽介からだ

陽介『校内見学めっちゃ早く終わったし、お前吹寄さんとだと長そーだから先帰るわ。
寮で待ってっから、帰ってきたらどっか飯でもいこーぜ!』

>帰ったら陽介と食事に行こうか…

吹寄「さて、じゃあ始めましょう!」


>二人で勉強をしつつ分からないところがあったら教え合って過ごした…


吹寄「すごいわね…この学校にこんなに勉強のできる人が転校してきてくれるなんて嬉しいわ!
これから互いに切磋琢磨していきましょうね!」

吹寄「これからよろしく!」

吹寄「はぁー、もっと勉強していたいけど…そろそろ最終下校時刻ね…残念。
今日は帰るわね!また明日会いましょ、じゃあね!」


>吹寄は帰っていった…自分も帰ろう



>帰り道…


>薄暗い裏路地…

>妙なところに迷い込んでしまった…大通りはどっちだろうか…


佐天「や、やめてください!」

男1「いいだろ?楽しませてやるからよぉ、な?」

佐天「本当に無理ですから…お願いします、やめてください!」

男2「つべこべうっせーな…いいから来いよオラァ!」

佐天「きゃ…っ!」

>女の子が襲われている…!溢れ出す勇気で助けに入らずにはいられない!

佐天「え…?」

>逃げるぞ

佐天「え、あ、は、はいっ!」

男1「あんだてめえ…そんなんで逃げられると思ってんのか?!あぁ?!」

>応戦したいが狭い裏路地で戦うのは得策ではない…
女の子の手を引いて逃げることにした…

男2「あっ、おい待ちやがれこの野郎!!」


>…随分走ったが未だに追いかけてくる…どうしようか

佐天「あっ…そっちは…!」

>…!行き止まりだ…

男2「ぜえぜえはあはあ…やっと追い詰めたぜ…へっ、ひょろいナリの癖にカッコつけて出てくっから悪ぃんだよ…」

>ここまで来たら仕方がない…

男1「あんだ?やろうってのか?!」

>2対1ならどうにかなるはずだ…
女の子に後ろに下がっているように伝えた

佐天「は、はい…」

男1「へっ…喧嘩で俺等に勝てるかよ!!オラ!」

>拳は思った以上に遅い…軽々とよけられそうだ

男1「へぁっ?!よ、避けただぁ?!」

男2「お、おい!後ろだ!」

男1「あ?」

>テレビの中で培った戦闘経験がモノを言う…
後ろに回り込みすかさず手刀を見舞う!

男1「ぐがっ…」バタン

男2「あ、あんだよてめえ…クソ!しょうがねえ…俺様を怒らせたことを死んでから後悔するんだな!!」

>何か不穏な気配がする…

男2「俺の炎を喰らえ!!」ブオッ!!

『ボォン!!』

>!!炎を手から出してきた…!!!

男2「まだまだ行くぜえ!!!おらおらおら!!」ブァッ!!


>こちらの世界ではペルソナが使えないが…
どうすべきか…

>躊躇している時間は、ない…

>イゴールの言葉が脳裏に蘇る…


 イゴール「さらに、これから先向かう場所からはなにやら感じたことのない不思議なオーラを感じます…
 今までとは全く勝手が違うやもしれません…ご注意くだされ。」


>……とにかくやってみるしかなさそうだ…


悠「……ペ…」


男2「へっ、諦めたか?!」


悠「ル…」


男2「今更謝ってもおせーぞ!!」


悠「ソ…」


男2「死ね!!!!!!」ボォォ!!!


悠「…ナ!!!」ガシュン!!!


『ボォォォン!!!』


男2「へへ…やってやったぜ…
……え、え?!」

>まさかこちらの世界でもペルソナが出せるとは…
これでなんとか相対せるだろう…

男2「なんだお前…まさか俺の炎を…?い、いやそんなはずはねえ!!
もっかい喰らいやがれ!!!」ボフッ

悠「マダ!!!」ポワーン

男2「やっぱり…俺の炎を吸収してんのか?!ひ、ひええ…」

悠「チェンジ…ヨシツネ!!」


悠「八艘飛び!!!」ヒュッ


男2「え?え?え?う…うわあぁぁぁぁ!!」


『ガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!』



>……

男2「」ピクピク

>実際には当てていないのだが…恐怖で気絶してしまったようだ…

佐天「す、すご…!」

黒子「ジャッジメントですの!おとなしく…って、あら?」

男1&2「」
悠「…」

黒子「だ、だいぶ報告とは随分様子が異なるような気がしますが…
…いえ、任務は任務!貴方を連行致しますの!」

>…?

黒子「貴方ですわよ!あ・な・た!」

>どうやら自分の事を言っているようだ…!
事実とは違う…なんとか話をしなければ…

佐天「ちょちょちょ、白井さん!違います!」

黒子「ん?佐天さんではありませんの!被害女性とはあなたのことでしたの…!無事そうで何よりですわ…。
…して、違うとはどういうことですの?」

佐天「その人が私を…えっと、そこでのされてる変な奴らから守ってくれたんですよ!」

黒子「え?」

>騒動の一部始終を説明した…

黒子「そうだったんですの…これは失礼を致しましたわね。申し訳ありませんでしたの」

>気にしていないと伝えた…

黒子「本当に友達を助けてくださってありがとうございます」

佐天「ありがとうございました!もしよかったらなにかお礼をさせてください!」

>見返りが欲しかったわけではないので大丈夫だと伝えた…

黒子・佐天「「そういうわけには行かないですよ!」参りませんわ!」

佐天「そんなに高いものを奢ったりするわけじゃないですし、遠慮しないでください!」

黒子「そうですわ。ご遠慮なさらず」

>さすがに断れなさそうだ…
着いていくことにした…

黒子・佐天「「そうこなくちゃ!」ですわ!」

黒子「そうと決まれば早速初春とお姉様もお呼びしましょう!」

佐天「あれ、でも白井さんに初春ジャッジメントの仕事は大丈夫なんですか?」

黒子「私も初春も今日はもう仕事は上がりですので大丈夫ですわ。
とりあえず初春を連れてきますので、少々お待ちを」ヒュン

>…!消えた…“瞬間移動”の能力というものだろうか…
とりあえず待とう…



>数分後、ファミレス…


佐天「さ、好きなものバンバン頼んじゃってください!」

初春「佐天さん、なんでもっておサイフが大丈夫なんですかー?」

黒子「初春のおごりですもの、ノープロブレムですわ」

初春「ちょ、白井さんっ!」ムー

佐天「よーしよし、おこんないのーういはるー」ぷぷ

>楽しく談笑している…

佐天「あ!そういえば自己紹介まだでしたね!あたし、佐天涙子って言います!」

黒子「そういえばそうですわね。白井黒子と申します…お見知りおきを」

初春「初春飾利っていいます!佐天さんを助けてくれて本当にありがとうございました!!」

>自己紹介をした…

佐天「鳴上さんですか!それにしても鳴上さんの…超能力?すごいですねあれ!」

黒子「ほほー。そんなにすごい能力なんですの?」

>見られていたようだ…

初春「鳴上さんはなんの能力なんですか?」

黒子「確かに気になりますわね。鳴上さんはレベルはおいくつですの?」

>そういえば能力やレベルとは詳しくは何のことなのだろうか…
聞いてみることにしよう

佐天「えっ?」

初春「能力者じゃないんですか?」

>つい昨日学園都市に着いたばかりだ

黒子「そうだったんですの…
……では、無意識に能力を発現されたと?!」

>学園都市から招待状が届いたのに何か関係があるかもしれない

黒子「にわかに信じられませんが…佐天さんを助けてくださった方ですわ。信じる他ありませんわね」

初春「あ、レベルと能力って言うのはですね…」

>能力とレベルについての説明を聞いた…

佐天「そしてそのレベル5の内の一人が、私たちの友達の御坂美琴さんってわけ!」

初春「あ、そういえば御坂さんも呼んだんですよね?」

黒子「ええ。あと少しで来られると思いますけど…」


>カランカラーン

御坂「おまたせーっ!」

初春「噂をすれば、ですね」クス

佐天・初春「御坂さん、こんにちわー」

黒子「お待ちしておりましたのよお姉さまあああああ」ダッ

御坂「やかましいっ!」ビリビリ

黒子「ああああああっ」コゲ

>…黒子が焦がされている…

御坂「ん?あ、貴方が佐天さんを助けてくれた人?!本当にありがとう!!」

>成り行きだ

御坂「それでも助けてくれたのに変わりないわ。ありがとう!」

黒子「うー…お姉さま!黒子を無視しないでほしいですの!!」

御坂「うるさい」ビリ



>しばらく楽しい時間をファミレスで過ごした…


佐天「あ、ところで最近学園都市で流行ってる噂知ってますー?」

初春「また噂話ですか?佐天さんそーいうの本当に好きですねぇ…」

佐天「だって学園都市ってオカルトとかが入り込む余地ないからさー。こういう話聞くと盛り上がっちゃうじゃん?」

御坂「で、噂ってなんなの?」

佐天「よくぞ聞いてくれました!今一番ホットな『ドッペルゲンガー』って話があるんですよ!」

黒子「ドッペルゲンガー??またそんな眉唾なものを…」

佐天「眉唾じゃないですよー!本当にあるんですって!」

初春「えっと…このサイトの…これですか?」サッ

佐天「そうそうこれこれ!さすが初春!」

御坂「なになに…?『ドッペルゲンガー』とはもうひとりの自分で、それに出会ってしまったものは自分に向き合って死んでしまう…?」

>…?!

黒子「それただのドッペルゲンガーの話ではありませんの…?」

御坂「それに学園都市らしさがちょっとくっついてる感じね。ドッペルゲンガーと出会えるのは虚数学区だけとか、
AIM拡散力場が関係してるだとか」

>…どうやら自分が危惧したようなことではなかったようだ…

佐天「実際虚数学区もAIM拡散力場もよくわかんないですけどねー」

初春「ふー、お腹いっぱいです」

黒子「やっと食べ終わりましたのね。それではそろそろ日も暮れそうですし、お開きにいたしましょうか」

御坂「そうね、長く付き合わせすぎても何だしね」

佐天「じゃとりあえず出ましょうか」


>ファミレスを出ることにした…



>河川敷近く…


佐天「今日は助けてもらった上にこんなに付き合ってもらっちゃってありがとうございました!
またすぐメールするのでよろしくお願いします!」

御坂「うん、こっちに来たばかりで知り合いも多くないだろうし…
いつでも連絡してね!」

黒子「そうですわね。鳴上さんはそこら辺の殿方とは違った大人な雰囲気を感じますし、問題ないですわね」

御坂「アンタは私のなんなのよ…。それじゃまたね!さよなら鳴上さん!」

初春「それじゃ、また!」


>皆帰っていった…自分も寮に帰ろう…



>寮…


>そういえば陽介にご飯に誘われていた…

>…お腹は満ちているが、陽介の部屋に寄っていくことにした…


花村「おー悠、おかえりー」

花村「結構遅い帰りだったな…ってまさか?!」

花村「ふ、吹寄さんともうそんな関係に?!」

>大人の階段を登ってきた

花村「ちょ、おまああああああ???!!!!!マジか?!マジなの?!マジなんですか??!!!
お前たまにそういう冗談さらっと入れてくっから分かりづれーんだよ!!」

花村「ったく…まーいいや。飯行こーぜ飯!めっちゃ腹減ったし、
この辺の地理も知っとかねーとだしよ!」

>……構わない

花村「っしゃ!なんか歯切れワリー気もするけど…ファミレスとかあんだろうし、行くか!」

>ファミレスはあっちだ

花村「え、おま何で知ってんだ?帰りにでも見たのか?じゃ案内頼むわ!」

>再度ファミレスに向かうことにした…



>ジョセフ…


花村「ふー、学園都市にもこんなフツーのファミレスがあるんだな。ちょい安心したぜ」

花村「あ、お前何食う?あっちで貯めてきた有り金全部持ってきたから今日はおごっちゃうぜ!」

御坂「鳴上さーん!」

佐天「ほんとだ!鳴上さーん!」

初春「随分早い再開ですね!」

黒子「鳴上さん?なぜまたここに?」

花村「え、お、お前知り合い?!ありえなくね?!いつだよ?!」

花村「もう驚きとかそういうもん全部吹っ飛ばして、お前をフラグ一級建築士に認定してー気分だぜ…」

初春「??」

>転校前からの親友と食事に来たと話した…

御坂「ま、またご飯?見た目によらず大食いなのね…」

黒子「そちらの方はお名前はなんとおっしゃいますの?」

花村「あ、俺は花村陽介。こいつの親友っつーか…相棒ってやつだな。ま、よろしくな!」

黒子「白井黒子ですの、お見知りおきを」

佐天「佐天涙子でーっす!よろしくおねがいしまーす!」

初春「初春飾利です、よろしくお願いします」

御坂「御坂美琴よ、よろしくね」

>なぜまたここに来ているのか尋ねた…

御坂「帰ってる途中に佐天さんのケータイがないのに気づいてかけてみたら、ここって分かったから引き返してきたの」

佐天「でもまあ、鳴上さんに会えたし結果オーライですよ!」

初春「それ自分で言いますか…」

花村「なんだったら一緒に飯食う?あーでも夜は済ませたんだったか…」

花村「まーでもよけりゃ、パフェくらいは奢るぜ!」

佐天・初春「ほんとですかっ!」

黒子「はしたないですわよ…」

>またもや一緒にご飯を食べることとなった…

今日はここまでにします!おやすみなさい



黒子「そういえば、先程鳴上さんがのした殿方たち…レベル3でしたわ。
それを手傷もなく軽々と倒すなんて…先程は聞きそびれましたが、鳴上さんはどのような能力をお持ちですの?」

御坂「そうね。佐天さんには見たこともない能力って聞いたけど」

初春「なんでも、侍みたいなのとかゾウみたいなものを具象化したとか…」

佐天「そうそう!そうなんですよ!しかもゾウが炎を吸収したかと思ったら、滅茶苦茶早く侍が切りつけたりしたんですよ!!」


花村「なっ?!それって…ちょっお前!!こっちこい!!」

花村「わ、ワリィな!ちょいトイレ行ってくるわ!」


>陽介に連れられてトイレに向かった…

花村「おい、どーいうことなんだ?アイツらの口ぶりだと、お前がこっちの世界でペルソナを出したとしか
思えねーぞ?!」

>そういえば色々あって陽介にさっきのことを話していなかった…

>陽介に先ほどの出来事を説明した…

陽介「おい?!それマジか?!」

陽介「…テレビの中じゃねーのにペルソナ出せるって…どういうことだ?」

陽介「…まさかよ…こっちの世界でペルソナが出せんのって、こっちとあっちがまた一体化してきてるからとかじゃねーだろうな…」

>…!もしかしたらその可能性はありうるかも知れない…

>クマに聞いてみるよう言った…

陽介「そうだな!…つっても今こっちにいっかわかんねーからな…完二あたりにジュネス行かせっか」


『prrrrrrrr......』

完二『ちーっす』

花村「おーす。ワリーなこんな時間に」

完二『や、全然構わねっすけど…どうかしたんすか?もうホームシックとかスか?』

花村「ちげーよ!もしそうだとしてもお前にかけねーよ!」

花村「ワリーけどよ、今からジュネス行ってクマのやつが居るか見てきてくんねーか?」

完二「…なんか緊急なんすか?」

花村「まあ、ちょいとな。頼むわ完二」

完二「だりースけど…しゃあねえ、先輩からの緊急の頼みとありゃ行くしかねーな。ダッシュで行ってくっから待っててくださいっス!」

『プツッ…ツー…ツー…』

花村「行ってきてくれるってよ。変にトイレなげーと怪しまれそうだけど…しゃーねえ、ちょっと待つか」

『prrrrrrrrr......』

花村「早っ!!マジかあいつ!どんだけ全力ダッシュだよ?!」

完二『ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ…』

花村「お前どんだけ急いでくれてんだよ…や、嬉しいけどよ」

完二『はぁ、はぁ…ク、クマの野郎、居るっすよ!』

花村「マジか?!…なら始めっからクマ吉にかけりゃ良かったかな…」

完二『はぁはぁ…な、なんか言ったっすか…?』

花村「いやいやいや、何でもねーよ!?」

花村「か、完二くーん、クマ吉に変わってくんねーかな?」アセタラー

完二『あ、ちっす…っておい!勝手に電話とってんじゃねーぞクマ!』

クマ『はろーえぶりわーん!クマクマー!ヨースケ、お久しぶりクマー!』

花村「クマ!なあ、一個聞きてーことがあんだけどよ…」

花村「…また、あっちの世界とこっちの世界がくっつき始めてる…なんてこと、ねーよな?」

クマ『な、なんクマと?!そんな様子は全然ないけど…どうかしたクマ?!』

花村「そっか…いや、なんとなく心配になっただけだ。悪かったな」

クマ『ムッ…もしや!テキトーに理由つけてクマの声を聞きたかったんじゃないクマァ?
マッタク、ヨースケも隅に置けないクマねー』

花村「ちげーよ!!ま、違うならいいんだ。切んぞー」

クマ『バイバイクマー!』

花村「あぁ、じゃーな」

『プツッ…ツー…ツー…』

花村「えっと、クマによるとだな…」

>話の内容を聞いた…

花村「ま、結果なんもヤバイ事は起こってねーみてーだ。とりあえず安心だけど…
じゃあなんでこっちでペルソナを出せたんだろうな…?」

花村「いや、考えてるよりさすがにそろそろ戻んねーとな。行こーぜ」


>席に戻ることにした…



佐天「随分長かったですねー?」

花村「ワリィワリィ!えと、なんの話ししてたんだっけ?」

黒子「鳴上さんの能力についての話ですわ」

御坂「ゾウとか侍とか?って話ね。正直、そんな能力聞いたこともないけど…」

黒子「お姉様もですのね。生憎私も存じておりませんわ」

花村「え、えっと、それはですね…」

初春「そうだ!花村さん、鳴上さんのこっちに来る前からの親友ってことは、鳴上さんの能力のこと
知ってたりするんじゃないですか?」

佐天「あー、確かに!どうなんですか花村さん!!」

花村「えっと…だから…それは…そのぉ…」

花村(お、おい悠!どうするよ!はぐらかして逃げ切れる雰囲気じゃねーぞ!)

>…学園都市内の人間になら、ペルソナのことを話しても問題ない気がする…

>…陽介にペルソナなどのことを話してみようと提案した

花村(…確かにそーだな。むしろ何か情報が聞けるかも知んねーしな…)

御坂「?どうかしたの?」

花村「わーったよ、話すぜ。コイツの…いや、俺らの能力についてな」

佐天「な、なんかこう、フランクな雰囲気じゃないですね…」

>ペルソナや、稲羽での出来事などを噛み砕いて説明した…

御坂「…それ、本当なの?」

花村「眉唾な話だってのはわかってる。でも、本当なんだ」

黒子「にわかには、信じられませんわね…」

佐天「でも…」

黒子「ええ。実際に鳴上さんは能力…いえ、『ペルソナ』を使っている…
事実は変わりませんし、召喚能力の説明もつく…」

初春「嘘を言っているようにも全く感じませんでした!」

御坂「確かにそうね…でも、だからこそ余計に信じられないのよ…」

花村「ま、それはしゃーねーな。こんなんいきなり信じろって言う方が無理な話だ」

佐天「いや、疑ってはないんです!ないんですけど…」

御坂「…よし、決めた!!」

黒子「お姉様?」

御坂「鳴上さん、さっきの河川敷に行きましょ!」

>…?なんだろう…
とりあえず言われるがままついて行くことにした…

花村「ちょ、おい!どこ行くんだ?!」

黒子「はぁ…仕方ありませんの。一緒に行きますわよ」

初春「え、ええー?!パフェまだ食べてないんですけど…」

黒子「諦めますの。さ、行きますわよ」



>数分後・河川敷…


>なぜか河川敷に来た…

御坂「やっぱ、ゴチャゴチャ考えんのあたし向いてないのよね。
分かんないものがあったら体で知るのがあたしには向いてるらしいわ」

黒子「お、お姉様?まさかとは思いますが…」

御坂「勝負よ!炎を吸収して一度に何回も切りつける力…見せてもらおうじゃない」

黒子「やはり…全く、いつもいつもお姉様はそんな野蛮なことを…それにそんなもの駄目に決まってr」

>別に構わない

黒子「る…ってえええええ!!!本気ですの?!先程レベル5についてお話いたしましたのに!!」

花村「レベル5?んだそりゃ?」

黒子「…簡単に言うと、学園都市で最強と呼ばれる七人の内の一人と言うことですわ…」

花村「マジかよ?!あの子、そんな強かったのか?!」


御坂「そうこなくちゃね…大丈夫、あくまで力を見たいだけ。本気は出さないわ」

御坂「じゃ…みっつ数えたら、行くわよ」



御坂「さん…」

御坂「にい…」

御坂「いち…!」

御坂「ぜろ!!!!」




御坂「はっ!!!!!」ビリリリリ!!


黒子「あ、あのお方…さっきまでと雰囲気がまるで違いますの…!」

御坂(向き合うだけで分かる…強い…!こっちの間合いを保たないと…ヤバイ感じね)

花村「なあ…あの子の能力ってまさかジオ…じゃねえ、電気系か?」

黒子「え、ええ…そうですが、何か…?」

花村「だとしたらヤベーぞ…この戦い、勝負にもなんねえかも知んねー…!」

黒子「…?!それはどういう…」


>本気で来い

御坂「言ってくれるわね…!なら…手加減しないわよ!!」ビリリリリ!


佐天「うわっ?!」

黒子「お姉様!待っ……」

御坂「はあああっ…」ビリリリリ!!!

御坂「喰らえっ!!!!!」バチチチチ!!!!



>かなりの量の電撃が自分の方に…!



『ドォォォォォォオオオオオオン………!!!!!』


御坂「や、やっば…さすがにやり過ぎた――」

御坂「――っ?!」


トール「………」ホワン

>かなりの威力の電撃だった…
どうやら油断できるような隙などなさそうだ…


御坂「まさか…私の電気を完全に打ち消したの?!」

御坂「しかも、かすり傷ひとつなく…!」


黒子「そんな…!ありえませんわ!!あの御姉様の一撃を…!」

花村「…もしああやって、電気のゴリ押し続けるだけなら…勝ちの目はねーかもしんねーぞ、あの子」

初春「え!ど、どういうことですか?!」
 
花村「…さっきも話したけどよ、悠はペルソナ使いの中でも唯一ペルソナを何体も持ってんだ」

花村「例えば涙子ちゃんの見た象みたいのは炎を、侍は物理系を、今出てるハンマー持ちは電撃を無効化やら吸収やら反射やらできる」

花村「それ以外にも特殊な能力持ちは何体もいる…あのままじゃ、逆立ちしたって悠には勝てねーぜ」

初春「そんな…とんでもない能力じゃないですか…!」

黒子「学園都市のレベル5にもそんな応用性のある能力、そうは居ませんわよ…!」

佐天「す、すごすぎ…!」




>…美琴は本気で来てくれているようだ…
こちらもやるからには全力で迎え撃とう…


悠「デスバウンド!!」パリン

御坂「…!!くっ…!」


『ドォォォォオオオン………』


御坂「…なんて威力…!半端じゃないわね…」

>上手く攻撃をいなしたようだ…

悠「…」ザッ

御坂「悪いけど…こうなったらもう殺すつもりで行くわよ!!」

>…!なんと地中の砂鉄を操って刀を形作っている…!


花村「すっげ!!電撃使いってあんなんもできんのかよ?!」

佐天「ちょちょ、二人共本気過ぎませんか白井さん!!」

初春「止めなくていいんですか白井さん!」

黒子「と言いますが、仮に止めるとしてもあの二人の中に割って入れる人が居ますの?」

佐天「あ、あはは…いないですね…」

初春「は、花村さんは?!」

花村「俺に振んの?!さすがにそりゃ無理だろ!」

黒子「心配せずとも大丈夫ですわ、あの方たちが相手に大きな怪我をさせるようなことは…」


御坂「振動してチェーンソーみたいになってるから…当たったらちょっと痛いわよ!!」

>恐らくちょっとでは済まない…どうやって戦おうか…


黒子「させるようなことは…無いといいですわね…」

初春「ちょっ、白井さん!?」


御坂「はっ!!」ブゥン

>しかし太刀筋は素人だ…避けることは難しくない…

御坂「身体能力も高いのね…ふふ、笑えるくらい死角ないわね…」ビリ

御坂「…正直、ここまで何も効かないとは思わなかったわ…でも、避けられない斬撃ならどう?!」

>…宙に浮いた砂鉄すらも操作されだした!

御坂「さあ…行くわよ!!!今までみたいに避けれるもんなら避けてみなさい!!」キッ


黒子「お、お姉様?!さすがにそれは…」


御坂「お…らぁぁあああ!!!!」


>宙に球を作るように集まった砂鉄が空中でバラけてこちらに向かってくる………!!!!



『ザァァァァアアアアア………ン!!!!!!!』




御坂「………」

 
花村「……」

佐天「あ、あ…」

初春「な、鳴上さん!!!」

黒子「お、お姉様!!余りにもやりすぎですわ!!!!これではひとたまりも……!!」

花村「…心配ねーよ。大丈夫だ、見とけ」

佐天「え…?」


>…もう、終わりか?


黒子「な…っ?!」

初春「鳴上さん?!」

佐天「よかった…無事だったんだ…!」

黒子「しかし、あれを受けてまたしても無傷で立っていますの!?」

黒子「…まさか、あれが…そうですの?」

花村「ああ。思ってる通りだぜ。あそこにいるトールは『物理吸収』の能力を持ってんだ」

御坂「…ふふ、やっぱり、ね…」

黒子「お姉様、知ってらっしゃいましたの?!」

御坂「ううん、でも…電撃を吸収されたとき、なんか感じちゃったんだ。
もしかしたら鳴上さんには、何をやっても勝てないのかも…って」

佐天「御坂さん…」

>続けるどうか尋ねた…

御坂「いや、やめとくわ。これ以上やっても電撃を吸収されて物理は無効化なんて勝ち目がないもの」

御坂「それにこんなに負けて清々しいのは…初めてだから」フゥ

黒子「お姉様…」

御坂「でも、勝つのは諦めてないから!」

御坂「…だからまた、絶対勝負してよね」

>喜んで

御坂「うん!次は吸収しきれないくらいの電撃を…」

黒子「はいはい、そこまでですの!お姉様、そろそろ帰らないと寮監様にどやされますわよ」

御坂「あ…もうそんな時間?んじゃ帰ろっか!佐天さん初春さん、送っていこうか?」

佐天「大丈夫です!こっから近いんですぐ帰っちゃいます!」

初春「私もです!」

御坂「そっか!じゃー、みんなさよなら」

黒子「皆さん、ごきげんよう」ヒュン

初春「では私たちも帰りますね、さよなら鳴上さん!」

佐天「また会いましょうね!さようなら鳴上さん!」


>みんな帰っていった…

>今日は慌ただしい一日で疲れている…自分も帰ろう


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