メイ「全てのポケモンリーグジムを制圧しました」(66)

メイ「カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュのポケモンリーグジムを私の仲間達が制圧し
全ての地方のジムリーダーと四天王、チャンピオンを人質にした
私と私の仲間達と人質達に、遠隔爆弾を仕掛けてある
私や仲間達を攻撃したり爆弾を解除しようとすると、爆弾が爆発して周りにいる人間や人質の命はない
私は国、私メイを独裁者として認め資料に書かれた特権を私によこせ
さもないと、私がポケモンリーグ取締役達を皆殺しにした事件のように
私の仲間達が、今人質にしている政治家達とポケモンリーグジム関係者達を皆殺しにする」

生放送のテレビのメイの発言に世界中は大騒ぎになった
全てのポケモンリーグを制覇したメイが、理由不明のままトレーナー資格を剥奪され、話題になったばかりの時に
メイ本人が、全ての地方のポケモンリーグ関係者を人質にし取締役達を殺し、前代未聞のテロを起こしたのだから

オーレ地方でメイは、仲間達にある準備をさせていた

メイ「面白そうだから、前に掲示板で実況しながらテロを起こそうとしたのは不味かった
自業自得だけど実況予告が原因でテロ計画がバレてここまで来るのに時間がかかったから」

オーレ地方
治安は悪いがどんな人間でも受け入れてくれるこの地方はメイにとって活動しやすい場所だ
仲間達の大半はオーレ地方で見つけた人間と、後は元ロケット団マグマ団アクア団ギンガ団プラズマ団の人間達だ
この人達とメイは共に、ある理由でポケモンリーグを恨み憎み、共にテロを起こしたのだ

メイは パソコンの前に座り呟く
メイ「誰か私を止められるなら止めな」

全ての地方を制圧

まさかこの日が訪れるとは誰一人考えなかっただろう
ポケモンのジムリーダーや四天王、チャンピオンの中には、未来を予知する人間や権力者といった優れた人間が多数いる
しかしメイはポケモンリーグ制覇者である功績と巧みな話術を使い、全員を捕まえ人質にする事ができたのである

メイ「未来を予知できても、私の過去を知れないと私を止められないから」
メイはパソコンの画面を狂った怒りに満ちた目で眺める
パソコンの画面には監禁され虚ろなヤマブキジムリーダーのナツメが映っている

シロナ「メイちゃんどうしてこんなことを」
両手足を束縛されたシンオウチャンピオンのシロナが監視カメラに向かい喋る

アイリス「確か…命令違反が原因でトレーナー資格を剥奪されたとか取締役達から報告があったけど…
何故か詳しい内容は説明してくれなかったし…取締役達が殺された今、詳しいことは知れない…」

ひとつの場所に人質全員が監禁されているが、全員両手足を束縛され動けないが喋ることは出来る

全員ポケモンリーグのイベントで何度か面識がある為孤独感はないが
ひとつの場所に50人以上の人間が広い部屋に閉じ込められる光景は異常

メイ「……………」
メイは人質達を暫くパソコンの映像で眺めていたが
仲間達の連絡を受けて、パソコンを閉じる

メイは生中継のテレビに介入し、世界中の人間にメッセージを送る

メイ「オーレ地方に8つのポケモンジムと、チャンピオンである私と四天王がいるポケモンリーグを設立したので
私達はテロを休止し、明日から半年以内に誰かが
私の用意した8人のジムリーダーを倒し、
四天王を倒し、チャンピオンである私を倒せたら
私達はテロを止め人質全員を解放する
だけど半年以内に1人も、私達を倒せなかったら私達はテロを続行する
私達を止めたい人間は明日オーレ地方にいる私達を倒せ
以上」

メイの発言で国はオーレ地方に多くのトレーナーを派遣し出す
その中にはかつて各地を救った5人がいた
メイの狙いは、計画の支障になりえるこの5人とそして優れたトレーナーを潰すこと

メイ「レッド、ゴールド、ハルカ、ヒカリ、トウコ…この5人が野放しの以上油断はできない…
いっそおびきよせる

メイが用意した
あくタイプ こおりタイプ はがねタイプ ほのおタイプ
エスパータイプ じめんタイプ むしタイプ どくタイプ の8人のジムリーダー

そして くさタイプ みずタイプ でんきタイプ ノーマルタイプ の四天王4人

最後にチャンピオンのメイは あく•ゴーストタイプを使うことが公表され
トレーナー達は情報を元に戦略を練る、そしてトレーナー達の多くは
オーレ地方の港から近い、あくタイプのジムに向かっていく

レッド「…………」
レッドもあくタイプのジムに向かうが、トレーナー達の注目を浴びなかなか進めない

レッドがあくタイプのジムに挑む理由は2つある

レッド達トレーナーは全員
オーレ地方のアイオポートに送られ、各自どのジムから挑むか自由行動と伝えられているが
アイオポートの外れにあくタイプのジムがあり近いのが理由の1つ

そしてアイオポートで小さなポケモン研究所を開いている
メレイ博士にあくタイプのジムリーダーについて聞いたからだ

メレイ「失礼します、あなたがレッドさんですか」
レッドに話かけて来た人は、中性的な容姿でオレンジ色のショートヘアーと黒で統一された衣類に身を包み
10代後半或いは20代前半程に見えるが、並外れたオーラ威圧感を感じる
レッド「はい、私はカントーのレッドですが」
レッドは丁寧な言葉で返事をする
メレイ「申し遅れました、私はアイオポートでポケモン博士をさせて頂いているメレイと申します
この度はアイオポートのポケモンジムについてお話があります」

メレイ「アイオポートのジムリーダーは、昔スナッチ団という組織を潰したレオという方で、私の知人でもあります
レオはスナッチ団を潰してからずっと行方不明でしたが
先日、レオはジムリーダーとして
そしてチャンピオンのメイのテロ仲間として戻って来ました、しかし
私や知人達がレオにテロ仲間になった理由を聞いても、答えてくれません
だけどレオがテロ仲間になったのは事情があると私達は考えています
どうかテロを止める手掛かりの為に、レオがテロに加担した真相を探って頂けませんか」

レッドはメレイ博士の言葉をきっかけに、あくタイプ アイオポートジムリーダー レオのジムに行く

アイオポートジムは黒い小さな城のような外見で
港町で青白い建物が大半のアイオポートで一際目立つ

アイオポートジムから挑戦者達が次々と出て来ては、他の挑戦者達がアイオポートジムに入っていく

誰かがジムリーダーを倒した時や、新しい情報連絡は
国がトレーナー達に支給したポケモン図鑑に送られ
全てのトレーナーが情報を受け取れるが
未だにジムリーダーを倒したという情報はない

レッド「という事は今アイオポートジムから出て来てるトレーナー全員
ジムリーダーを倒せなかったのか…」
アイオポートジムから出て来るトレーナーの数は数え切れないが、少なくとも100人を超えている

レッドは無表情でアイオポートジムに入っていく


その頃、ヒカリはむしタイプ使いのジムリーダーに挑んでいた
むしタイプ使いのジムリーダー マイ
そしてヒカリの知り合いでもあり、今はメイのテロ仲間となったマイ


テロ団体のボスであり、チャンピオンのメイは
ヒカリとマイの戦いを監視カメラを通じてパソコンで眺めている

この掲示板見ている人いるかな
嘘だと思われるかも知れないが、私が今全地方を制圧したテロリストのボス、メイです

私達が人質にしている他地方のチャンピオンと四天王とジムリーダーを使って
明日から時々、安価であるゲームをするつもりなので是非参加して欲しい

それではよい夢を

安価か

なんか状況が分からないけど制覇したら訳が分からない内にトレーナー資格を剥奪されて反逆してテロリストになったで合ってる?

>>12
カントー ジョウト ホウエン シンオウ イッシュの
チャンピオンや四天王、ジムリーダー達全員が
命を懸けて盛り上げてくれるからお楽しみに

>>14
私がトレーナー資格を剥奪され、さらにテロをする理由は…
私自身と、ポケモンリーグの取締役以外知らない
ただポケモンリーグの取締役全員を、私が殺したから…もう私自身しか理由を知らない

世間はこう考えてる
全地方のチャンピオンを倒したメイは、ポケモンマスターに任命された後
ポケモンリーグのある命令に違反した事と、さらに他多数の理由が原因で
トレーナー資格を剥奪されたメイが、テロをする理由は…トレーナー資格を剥奪された事と関係があるのかもって

私が違反した命令の内容…そして違反した理由は…もう私以外誰も知らない

だけど
テロ団体のボスであり、オーレ地方のチャンピオンである私を…ポケモンバトルで倒せたら
私がトレーナー資格を剥奪された理由とテロをする理由…そして私が違反したポケモンリーグの命令について公表するつもり

レッドがアイオポートジムの中に入ると、壁や柱が黒い機械鉄骨で建てられた、宮殿の広場ような大きな場所がある

広場の奥に20代半ば程の人間が無表情でレッドを見ている
細身で青黒い上着にズボンに包まれて、男か女か判別しにくいが
垢抜けた銀髪と容姿にただ者ではない雰囲気で
レッドの周りにいる他多数の挑戦者達は圧倒されている

レッドにジムトレーナー達が戦いを仕掛けて来る
大半のジムトレーナーは、カメックスのきあいだまで倒し
カメックスで倒せなくとも、でんきだまのあるピカチュウのボルテッカーで
ジムトレーナーを薙ぎ倒すレッド

レッドは銀髪の人物に近付いた

レッド「あなたがジムリーダーのレオか、メレイ博士が、あなたがどうしてテロに加担しているのか知りたがっている
理由を聞かせてくれないか」

レオ「私がアイオポートジムリーダーのレオだが
メイのテロに加担する理由は、他のテロ仲間と同じ全員同じ理由さ
異質な私達をクズ呼ばわりする癖に、私達より弱いクズばかりが庇われ
優れた人間を妬み逆恨みする
周りの人間やポケモンリーグに不信感を抱いたのが理由だが
先に問題を作ったのは、先に手を出したのは、私達ではない」
レオはただの怒りではない、真剣な表情で喋る
レッドはレオにどんな返事をするか迷う、にわかな情報知識だけで答えを急ぐのは良くない

レオ「悪いけど挑戦者が沢山いるから、早速バトルを始めていいか
ルールは3対3で回復アイテムは禁止、交代は自由」

レッドはカメックスを、レオはブラッキーを出す

レッド「カメックス、きあいだま」
カメックスはブラッキーに突進し、きあいだまを出そうとしている
レオ「ブラッキー、右に避けてでんこうせっか」
ブラッキーがカメックスのきあいだまを避けた瞬間、レッドは新しい指示を出す

レッド「カメックス、右に避けたブラッキーにラスターカノン」
カメックスはでんこうせっかして来るブラッキーを、ラスターカノンで跳ね飛ばす
カメックスの体重とラスターカノンの威力を直接受け、ブラッキーは重傷を負う

そしてレッドの狙い、ブラッキーのとくぼうをダウンさせる

レオ「ブラッキー、カメックスにあくのはどう」
レッド「カメックス、ふぶきでブラッキーにとどめを刺せ」

ブラッキーのあくのはどうが、カメックスに届く前に
とくぼうがダウンしているブラッキーは、カメックスのふぶきに耐えられず気絶してしまう

レオはブラッキーをモンスターボールに戻し、新たにサザンドラを繰り出す

レオ「サザンドラ、カメックスにげきりん」
レッド「カメックス、サザンドラの後ろに回ってふぶき」
サザンドラのげきりんを避けて、カメックスはサザンドラにふぶきを当てる

しかしカメックスのふぶきが終わる瞬間、サザンドラのげきりんがカメックスに当たってしまう

レッド「カメックス、きあいだま」
カメックスのきあいだまがサザンドラの急所に当たる
しかし体制を崩したカメックスにサザンドラの追撃が当たり、カメックスは気絶してしまう

レッドはカメックスを戻し、ピカチュウを出す
レッド「ピカチュウ、サザンドラにボルテッカー」
カメックスとの戦いで弱ったサザンドラは、ピカチュウのボルテッカーを避けられず気絶

残り レッドは2匹 レオは1匹
レオはヘルガーを繰り出す

レオ「ヘルガー、ピカチュウにダークラッシュ」
レッド「ピカチュウ、ジャンプで避けてヘルガーにボルテッカー」
ピカチュウはヘルガーの攻撃を避けて、ヘルガーの首にボルテッカーを直撃させる

するとヘルガーの様子に異変が起きる

レオ「ハイパー状態になったのか…ヘルガー、ピカチュウにダークラッシュ」
しかしヘルガーはレオの指示を無視し、レッドに向かい突進し攻撃をしかける

レッド「ピカチュウ、ヘルガーにでんこうせっか」
ピカチュウのでんこうせっかがヘルガーに直撃し、ヘルガーの攻撃が中断される

レオ「ヘルガー戻っていい、戦いはここまでにしてくれ」
レオはヘルガーをモンスターボールに戻すと、複雑な表情でヘルガーを戻したモンスターボールを眺める

レオ「おめでとう、あなたがオーレ地方のジムリーダーを倒した最初のトレーナーだ」
レッドに黒鋼のジムバッジを渡すレオ
レッドを一言褒め称えるレオに、レッドはヘルガーについて訪ねる

レッド「あのヘルガーが出したダークラッシュという技、昔噂でダークポケモンしか使わない技だと聞いたけど
あのヘルガーはダークポケモンなのか
ダークポケモンはまともにポケモンバトルができないと聞いたんだが」

レッドの質問に、レオは無表情となにかに苦しんでいるかのような表情を浮かべるレオ「私のヘルガーはダークポケモンだが、オーレ地方にいるポケモンの殆どは、元はダークポケモンが大半だけど
どんなポケモンでもダークポケモンになる可能性はあるそして
バトルができるかはポケモン自身の状態次第
あのヘルガーはポケモンバトルに出たがっていたからヘルガーを出しただけさ
私が応えられるのはここまで、次のジムに挑むといい」

レッドがレオを倒した情報は、全てのポケモントレーナーに新しい情報として送られる
ようやくジムリーダーを倒した最初のトレーナーが現れ、他。トレーナー達に希望を与える

しかし同じ頃、ヒカリはむしタイプ使いのジムリーダーのマイと引き分けてしまう
マイ「…………」
ヒカリ「また来るから…」
ヒカリは再びマイの前に来ると誓う


レッドとレオ ヒカリとマイ の戦いと会話を
メイはじっとパソコンで眺めている

レッドがレオを倒したとはいえ ヒカリはマイと引き分け
ゴールド ハルカ トウコ はまだ目立った動きはないし…
果たして、私のいる場所に来れるトレーナーはいるのか不安だわ

レオが、私や私の仲間達がテロをする理由の1つを喋ってたけど
私がテロをする理由は、自分で言うのはなんだけど、もっと複雑で惨めな理由
誰かが私を倒したら、ポケモンリーグからの命令に違反した内容ついて
私がトレーナーになる前から今までにされてきたことについて公表する

もうひとつ
これから 私からある大切な物を奪い反省もしない
各地のチャンピオン四天王ジムリーダー達に
命を懸けてあるゲームをしてもらいます

今から安価投票で、どの地方のチャンピオン四天王ジムリーダー達にゲームをしてもらうか決めます
ただチャンピオン達が命を無くしたとしても…
私から大切な物を盗み、反省をしない チャンピオン達の自業自得だから…悪く考える必要はない

>>30-33
命を懸けてゲームをするのはどの地方のチャンピオン達にする 1つの地方だけ投票をお願い
選ばれなかった地方のチャンピオン達にもあることをさせるけど

シロナさん

イッシュを選ぶと
現チャンピオンのアイリス、四天王、ジムリーダーがゲームに挑む

引退したチャンピオンや四天王、ジムリーダーは
ホウエンの前チャンピオンのダイゴ以外人質にいないからゲームに参加しない

カントーを選ぶと
現在のチャンピオンのワタルと、四天王4人、ジムリーダー8人
合計13人がゲームに挑む

ジョウトを選ぶと
ジョウトにチャンピオンと四天王がいないので
ジョウトのジムリーダー8人がゲームに挑む

ホウエンを選ぶと
前チャンピオンのダイゴと、現チャンピオンのミクリが人質にいるから
ダイゴ、ミクリ、四天王4人、ジムリーダー8人
14人がゲームに挑む

シンオウを選ぶと
チャンピオンのシロナと、四天王4人、ジムリーダー8人
13人がゲームに挑む

ただ選ばれなかった地方のチャンピオン達にもあることをしてもらう
投票で同点1位があった時は
同点1位の中から、くじ引きで私がランダムで選ぶ

投票された中からランダムで選んだ結果
シンオウ地方のチャンピオン 四天王 ジムリーダー達に
ゲームに挑んでもらいます

暫くの用意を終えたら、ゲームの様子を世界中のテレビで生中継するので
お楽しみ下さい

オーレ地方の中央にある新しい白いビルが並ぶ都市部に
表面に巨大な時計が嵌められた彫刻がある
彫刻の右側面に「y」の文字と中性に見えるが男に近い容姿の悪魔の模様があり
左側面には「x」の文字と同じく中性に見えるが女に近い容姿の天使の模様がある

説明文に
雌雄胴体で天使悪魔の内面を兼ね備えた彗星だと掲載され
作者「メイ」題名「ポケットモンスター xy」と表示されている

彫刻の前に
レッド ゴールド ハルカ ヒカリ トウコ が集まる
彫刻の前で待ち合わせをして集まる5人

シンオウ地方のチャンピオン四天王ジムリーダー達が
生中継で命を懸けてゲームをするという情報は、メイにより世界中に広まり
レッド達は一度集まり、情報の交換をする

トウコ「メイについて調べたけど
昔から複雑な家庭環境やメイ自身の境遇が原因で周りの人達にからかわれていたという情報はあるけど
肝心のポケモンリーグの命令違反について詳しい情報はないわ」

ハルカ「メイ本人に聞いても事実を喋るか微妙だし、命令違反の内容を知るのは難しいか」

ゴールド「レッドさん以外でジムリーダーを倒したトレーナーはまだいないようですが
噂でははがねタイプのジムが特に強いとか」

ヒカリ「今私達が知っているのは
あくタイプ使いのジムリーダー レオ と むしタイプ使いのジムリーダーのマイ
そして…あくゴーストタイプ使いのチャンピオン メイ の3人だけ
後、こおり はがね ほのお エスパー じめん どくタイプ使いのジムリーダー6人と
くさ みず でんき ノーマルタイプ使いの四天王4人の正体は不明
不確実な情報がまだ多い」

レッド「ヒカリはマイに挑み直すのか、俺は近くにあるこおりタイプのジムに行く
情報を沢山集めて早くメイを倒さないと、人質達が危ない
確か今日の夕方に、シンオウのシロナ達が
命を懸けてゲームをさせられるらしいが、どんなゲームなんだ」

ハルカ「…なにかの時間を奪い合うゲームらしい
メイが、昔シロナ達に“ある時間”を奪われたお返しにって…」

コクラン「皆様初めまして
わたくしはメイ様の執事のコクランと申します
ゲームの用意が終わりましたので
今からシンオウ地方の皆様は、別室に移動して頂き
シンオウ地方以外の皆様には、この場である事をして頂きます」
人質達が監禁されている部屋のモニターに、コクランと名乗る人物が映る

カトレア「……コクラン…どうしてメイの執事に…」
カトレアはコクランが現れたことに一瞬驚いた後、静かに喋る
バトルキャッスルでカトレアの執事であったコクランが
メイの執事として現れたことに、人質全員から驚きの声が飛び交う

コクラン「尚、ゲーム中に私語や大きな声音を出す行為は、反則とみなし
皆様の首輪に仕掛けてある爆弾を爆破させますので、静粛にお願いします」

シンオウ地方の
ヒョウタ ナタネ メリッサ スモモ
マキシ トウガン スズナ デンジ
リョウ キクノ オーバ ゴヨウ シロナ
以上の13人が、別室に案内される

コンクリートの床に壁 豆電球で照らされた殺風景な薄暗い空間を
囲うように並べられた椅子に13人は座らされる

部屋の中央には何故か、トランプや縄跳び、知恵の輪等の玩具があり
脚立に固定されたテレビ撮影に使われる黒い大きなカメラが、静かに13人を映す

コクラン「ではゲームのルール説明を致します
ゲームの参加者である、シンオウ地方の皆様の首輪爆弾のみ
今から3時間後に爆発するように設定致しました

皆様には順番で、知恵の輪や縄跳び等の簡単なゲームをしてもらい
ゲームに失敗すると、爆弾が爆発する時間が1時間早くなりますが
ゲームにクリアすると
爆弾が爆発するまでの時間を、他の参加者から1時間奪うことができます

参加者同士で時間を奪い合い
現在いる13名が、7名になるまでゲームを続けます
しかし、ある条件を満たした時は
8名以上の参加者又は13名参加者全員が助かることができます」

コクラン「ゲーム参加者の中に1人だけ、皆様にとっての裏切り者がいます
裏切り者は、参加者を殺す為に時間を奪おうとしますが

今回のゲームの様子を別室で見ている、シンオウ以外の地方の皆様に
参加者の中で誰が裏切り者だと感じたか、話し合いで指名して頂きます

裏切り者が指名された時は、ゲームが終わり
全地方の人質の中から、ランダムでお一人様だけ解放します
解放された方には、わたくし達から一切の危害を与えませんが
裏切り者が誰だと感じたか、指名できるのは1度限りとなります

尚、カントー地方のナツメ様は未来予知ができる故に
今回のゲームが成り立たなくなる可能性がある為
申し訳ありませんが
ゲーム中の話し合いに、ナツメ様が参加するのを禁じます

以上が、ゲームのルールになりますが
質問がなければ、ゲームを始めます」

生中継で世界中のテレビに放送するから
掲示板に人がいたら、シロナ達13人にどんなゲームをさせるか安価で決める
ルールは >>37-40の通り

ヒョウタ ナタネ メリッサ スモモ
マキシ トウガン スズナ デンジ
リョウ キクノ オーバ ゴヨウ シロナ

この13人全員 又は 13人の中の誰に
どんなゲームをさせる >>42-50
難しいゲームで追い詰めるか 簡単なゲームで助けるかは任せる

ヒョウタ 縄跳びで前飛び10回したらクリア
ナタネ 輪を5つ投げて3つ以上3m離れた場所にある台棒に投げ入れられたらクリア
メリッサ シャーペンにシャー芯を書く方から2つ入れられたらクリア
スモモ けんだまをして3回以内でどのけんだま棒でもいいから入れればクリア
マキシ 5m離れた場所から射撃的にエアガンで射撃して3回以内に当たればクリア
トウガン 簡単な知恵の輪を10秒以内で解けたらクリア
スズナ マットなしでバック転を3回以内にできたらクリア
デンジ ジェンガで10個パーツを抜いて倒れなければクリア
リョウ カントーからイッシュ全ての虫ポケモンの名前を答えられたらクリア
キクノ ゲートボールで3回以内にボールをゲートにくぐり抜けさせたらクリア
オーバ マッチを一回で点火できたらクリア
ゴヨウ 3m離れた場所でダーツをして、3回以内にダーツ盤に刺さればクリア
シロナ 5個のアイスを全て直立させて盛り合わせたらクリア

コクラン「尚、ゲームをしないと御本人様の命と親族の命を頂きます」

コクランがかざした手の先には
全地方のチャンピオン 四天王 ジムリーダー達の親族がとらわれ
屈強なカイリキーに首筋をわしづかみにされている

フウ「ラン!」
デント「ポッド、コーン!逃げられなったのか!」
ホウエン地方2人組のジムリーダーの1人、ランと
イッシュ地方3人組のジムリーダーの2人、ポッド コーンは
全地方のチャンピオン四天王ジムリーダーが監禁されている部屋にいなかったことから
逃げ切ったのか殺されたのかと考えられていた
突然のモニター越しの親族との再会に、全員驚愕をしている

コクラン「では、皆様ゲームを行って下さい」

ヒョウタ「…………」
ヒョウタはこの異様な環境で、辺りを警戒しながら体をこわばらせ
指示されたゲーム 縄跳びで前飛び10回をクリアする

コクラン「ヒョウタ様、どなたから1時間を奪いますか」

ヒョウタ「…誰かから1時間を奪ったら、奪われた人は1時間早く殺される…できるわけ」
コクラン「ではヒョウタ様の時間が1時間消えますが、どうしますか」
迷うヒョウタに追い討ちをかけるコクラン

ヒョウタ「…父さんから…トウガンから1時間奪います」

コクラン「承りました ところで
ヒョウタ様は父親であるトウガン様が憎くて、1時間を奪ったつもりですか」

ヒョウタ「んなわけないだろ…時間を奪って返すを繰り返して
他の地方の人達に裏切り者を当ててもらうつもりさ」
ヒョウタは静かに怒りを込めて説明をした

時限爆弾が起爆するまで
ヒョウタ 残り3:57
トウガン 残り1:57
他シンオウ地方11人 残り2:57

ナタネ「………」
ナタネは世界中に見られていること
そして自身を含めた、この場全員の命を懸けたふざけたゲームに怯えながら輪を投げる

5つ全ての輪が台棒に入り、ゲームにクリアし安心する間もなく
ナタネは誰から時間を奪うか考えさせられる

ナタネ「ヒョウタさんから1時間奪う」
ナタネは先程のヒョウタの作戦の通り
他力本願ながら、全員で時間を奪い合い
他地方の人達が、誰が裏切り者か当ててくれるのを信じる

時限爆弾が起爆するまで
ナタネ 残り3:54
トウガン 残り1:54
他シンオウ地方11人 残り2:54

メリッサ「ペンシルに芯を入れるのは慣れてるから失敗はしません」
メリッサは慎重にシャープペンシルに芯を2つ入れてクリアする
メリッサ「ナタネさんから1時間奪います」

時限爆弾が起爆するまで
メリッサ 残り3:51
トウガン 1:51
他シンオウ地方11人 2:51

慣れない手つきでけんだまを動かし、2回失敗するスモモ
しかし3回目で玉を左受けに入れてクリアする
スモモ「メリッサさんから1時間奪います」

時限爆弾が起爆するまで
スモモ 3:48
トウガン 1:48
他シンオウ地方11人 2:48

マキシ「この距離で外すことはないな」
射撃を一度で当てたマキシは、スモモから1時間奪う
時限爆弾が起爆するまで
マキシ 3:45
トウガン 1:45
他シンオウ地方11人 2:45

トウガン「解いたが」
簡単な知恵の輪であるも、10秒以内に解いてしまう
鉱山の作業で手先が器用なトウガンには簡単なゲーム
トウガン「マキシさんから1時間返して頂く」
時限爆弾が起爆するまで
シンオウ地方13人全員 2:44

スズナ「私の番…」

ゲームにクリアすれば
他の参加者から、時限爆弾が起爆するまでの時間を1時間奪えるが
失敗すれば、自身の時限爆弾が起爆するまでの時間が1時間減るゲーム
失敗はゲームの続けるのに、大きく響いてしまうというのに
スズナはバック転を3回以内にクリアする自信がなく迷っている

コクラン「スズナ様、迷っている間に時限爆弾の時間は進みます
ゲームをしないのであれば、今すぐにスズナ様の時限爆弾を起爆させて頂きますが…」
コクランの口調表情は
スズナを焦らせるようにも、スズナを助ける為に注意しているようにも映る

スズナ「………」
スズナは急いでバック転をするが
3回バック転の失敗を繰り返し、ゲームに失敗してしまう

コクラン「スズナ様はゲームに失敗しましたので
スズナ様の時限爆弾が起爆するまでの時間を、1時間頂きます」
コクランは無表情そして静かに、スズナに告げる
誰かがゲームに失敗すれば
「誰も時間がなくならないように、時間を奪い、返し合う」の繰り返しが成立しなくなる
シンオウ地方全員にさらに不安が募る

時限爆弾が起爆するまで
スズナ 1:40
他シンオウ地方12人 2:40

デンジ「………」
ジェンガから10個パーツを抜くデンジ
パーツの多いジェンガで、10個パーツを抜いただけではびくともしない
デンジ「1時間、リョウさんから奪う」
時限爆弾が起爆するまで
デンジ 3:37
スズナ リョウ 1:37
他シンオウ地方10人 2:37

リョウ「キャタピー…トランセル…」
ゆっくり外さないように一つ一つ虫ポケモンの名前を出してクリアする
リョウ「デンジさんから1時間貰います」
スズナ 1:34
他シンオウ地方12人 2:34

キクノ「…命懸けとなると…どんなゲームでも難しく見える…」
慎重に狙いを定めてゲートボールを1回でクリアし、オーバから1時間を奪うキクノ
キクノ 3:31
スズナ オーバ 1:31
他シンオウ地方10人 2:31

オーバ「点けたぜ、キクノさんから1時間頂く」
オーバは、戸惑っても時間を無駄にするだけだと考え
すぐにマッチを点火させ、早くクリアすることに専念する
時限爆弾が起爆するまで
スズナ 1:30
他シンオウ地方12人 2:30

ゴヨウ「終わりました、シロナさんから1時間奪います」
同じくゴヨウも時間を無駄にするのはよくないと考え
すぐにダーツを盤に一度で命中させ、ゲームをクリアする
ゴヨウ 3:28
スズナ シロナ 1:28
他シンオウ地方10人 2:28

シロナ「これでいいか、ゴヨウさんから1時間奪う」
非常に慣れた手つきで、アイスを5つ直立に並べて盛り合わせたシロナ
命懸けのゲームでなければ、非常に楽しい作業なのに…という感じで
シロナは静かに怒った様子を見せる

シンオウ地方の人質全員がゲームを1周し
時限爆弾が起爆するまで
スズナ 1:26
他シンオウ地方12人 2:26

コクラン「ゲームが1周し、次から2周目になりますが
シンオウ地方以外の皆様
シンオウ地方の中に1人だけいる裏切り者が、誰だと感じたか指名する時は申し出て下さい」

シンオウ地方の人質達がさせられるゲームを
モニターで見ているシンオウ地方以外の人質達が
シンオウ地方の中にいる、裏切り者1人を当てれば
ゲームが終わり、全地方の人質の中から1人だけランダムで解放されるが
裏切り者が誰だと感じたか指名できるのは、たった1回のみ

裏切り者を当てないと、解放される機会を失い
シンオウ地方の人質13人が、7人なるまで時間の奪い合いを続けることになり
この恐ろしく不愉快極まりないゲームを、延々と見せられることになる

テーブルの上に皿が3枚、底柱の細い空のガラスが3つあり黒い布が敷かれている
2週目のゲームがテーブルクロス
一番手のヒョウタがテーブルクロスに挑む

ヒョウタ「………」
布の上にある皿やコップの数が少ないとはいえ
底柱の細いコップは安定しにくく、布を引くと同時にコップが倒れるかも知れない
しかしテーブルクロスのコツをテレビで見て覚えていたヒョウタは
布の両端を軽く折り畳み掴み、迷いもなく一気に布を下斜めに引く

皿やコップが一つも倒れず、ゲームにクリアするヒョウタは
テレビの知識に感謝しながら若干喜んだ表情を見せる

コクラン「ヒョウタ様、ゲームにクリア致しましたので、どなたから1時間奪いますか」
コクランはヒョウタのクリアを見届け、無表情に訪ねる

ヒョウタ「ナタネさんから1時間奪う」
時限爆弾が起爆するまで
スズナ ナタネ 1:23
ヒョウタ 3:23
他シンオウ地方10人 2:23

ナタネ「ヒョウタさんから1時間奪う」

メリッサ「スモモさんから奪います」

スモモ「メリッサさんから奪う」

マキシ「トウガンさんから1時間もらう」
トウガン「マキシさんから1時間返して頂く」

ヒョウタと同じやり方でテーブルクロスにクリアし
時間を奪って返すを繰り返す
ナタネ メリッサ スモモ マキシ トウガン
そして次は最も時間が少ないスズナがテーブルクロスに挑む
ここでスズナが失敗すれば、スズナの残り時間は1時間未満になり
スズナはこの後、誰かに時間を奪われればゲームオーバーになる

スズナから時間を奪うのは、裏切り者だけとは限らない
裏切り者ではない参加者が、生き残る為にスズナから時間を奪うかも知れない
スズナが仮に今回のゲームに失敗しさらに再び次のゲームに失敗すれば、自滅してしまう

スズナ「………」
テーブルクロスにはコツはあるが
コツができても、迷った状態で布を引くと失敗するという基本ができなければ話にならない
スズナはこのゲームに失敗すれば、今後のゲームでターゲットにされると不安に苛まれている

しかしスズナはヒョウタ達と同じ方法で躊躇いなく布を引いて、ゲームにクリアする
不安はあったが集中はできていたからだ

スズナ「デンジさんから1時間もらう」
時限爆弾が起爆するまで
デンジ 1:17
他シンオウ地方12人 2:17

デンジ「スズナさんから1時間」

リョウ「キクノさんから1時間もらいます」

キクノ「リョウさんから1時間頂きます」

オーバ「ゴヨウから時間もらう」

ゴヨウ「オーバさんから1時間頂きます」

シロナ「では私はヒョウタさんから1時間もらう」

全員 時間を奪い返すを繰り返し 裏切り者を探そうとするも
裏切り者の手掛かりはなく 時限爆弾の時間だけが減っていく

時限爆弾が起爆するまで
スズナ ヒョウタ 1:07
他シンオウ地方11人 2:07

失礼時間ミス
時限爆弾が起爆するまで
シロナ 3:07
スズナ ヒョウタ 1:07
他シンオウ地方10人 2:07

鉱山作業でゴルバットを見慣れているヒョウタは
飛び回るゴルバットを虫取あみを掲げ待ち伏せし、あっさりと捕獲してしまう
ヒョウタ「シロナさんから1時間返してもらいます」

ヒョウタのやり方を見習い
ナタネもゴルバットを捕獲しゲームにクリアする
時間を奪い返し合う作戦でいくと
ナタネはメリッサから時間を奪い
メリッサがナタネから時間を奪い返すのがセオリーだが

ナタネ「ゲームに強くて自滅しなさそうだから、ヒョウタさんから1時間奪う」
ナタネはもっともらしい理由で、ヒョウタから1時間を奪い出す

ゴヨウ「(先程からゲームに軽々とクリアするヒョウタさんに
そしてゲームに強く自滅する可能性が低いからという理由で、ヒョウタさんから時間を奪うナタネさん…
この二人、明らかに他の参加者と違う…)」

スズナ ヒョウタ 1:04
他シンオウ地方10人 2:04
ナタネ 3:04

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