あかり「みんな、ありがとう!」 (34)

7月24日
ごらく部室(茶道部室)

京子「えー、本日は皆様、『第五回赤座あかり誕生祭』にお越しいただきありがとうございます!」

ちなつ「おおげさですねー京子先輩」

京子「そりゃあ、まあ、一年に一回のあかりが主人公の日だからな」

あかり「えっ! 誕生日以外あかりは主人公じゃないの!?」

結衣「にしても毎年毎年凝った内装だよな……」

綾乃(うう、何回来ても慣れないわね)ドキドキ

千歳「綾乃ちゃん緊張しすぎやでー。今日の主役は赤座さんやろ」

綾乃「わ、わかってるわよ。そんなこと!」

向日葵「それにしても毎年本当にすごいできですわね。さすが歳納先輩ですわ」

櫻子「私のことを忘れていやいませんかね? ひまわりさんよー」

向日葵「……櫻子はどの辺をやりましたの?」

櫻子「テーブルふいた」

向日葵「…………」

櫻子「あ、あれだ。掃除機もかけたぞ」

向日葵「…………はぁ」

櫻子「おいこらなんだそのため息は!」

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あかり「京子ちゃん、櫻子ちゃん、素敵な装飾ありがとう! どこもぴかぴかで、華やかーって感じで、あかりうれしいよお」

櫻子「いやいや、私にかかればこれくらいお茶の子前よ!」

向日葵(なんか混ざってるけど、突っ込むとまためんどくさそうだから放っておこう)

京子「ふふふ……この芸術美を気に入ってくれたかあかりよ!」

結衣「あかり、嫌なら無理しなくてもいいんだよ?」

ちなつ「そうだよあかりちゃん」

京子「おい」

京子「じゃあ、とにかく始めちゃおうぜ。というわけであかりさん、一言どうぞ」

あかり「えっ! ああ、いや、えっと……今日はあかりのために色々ありがとう! えっと、それじゃあ、乾杯!」

「「「「「「「「「乾杯!!!(…………)」」」」」」」」」

櫻子「あ! ちょっ、ちょっと待って! あかりちゃん! ケーキ!」

結衣「え、ああ、そうだね」

あかり「わぁ~! すごいケーキ。ありがとう! 結衣ちゃん、向日葵ちゃん」

結衣「まあ、主にやってたのは古谷さんなんだけどね」

京子「なんだよ結衣~、私たちが必死にこの部屋片付けている間に楽してたのか~?」

結衣「ぐっ」

向日葵「船見先輩、そう謙遜しないでください。

船見先輩がいらっしゃらなかったら赤座さんが最近はこの種類のケーキが好きだということはわかりませんでしたわ」

京子「ふ~ん、へぇ~。結衣はあかりの好みばっちりわかってるんだ~どうやって調べたんだろう~」ニヤニヤ

結衣「そ、それはこの前あかりが言ってたのをたまたま覚えてただけで……」

京子「ふ~ん、たまたま、ねえ」ニヤニヤ

結衣「…………もうむかつくからその顔やめろ」

京子「やめろと言われると……なあ?」ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

結衣「……今日の装飾、やたら黄色いけど、京子はあかりが実は黄色が好きなのをいつ知ったのかな?」ニヤリ

京子「ふぇっ!?」

あかり「確かに、あかり黄色好きだけどあんまり言ったことないような……」

京子「そ、それはその……普段のあかりの私服とか見てればわかるよ! ほら、私、あかりのこといつも見てるから!」アセアセ

結衣(今ナチュラルに告白しなかったか?)

あかり「そうなんだ……なんだかうれしいな!」

ちなつ(気づかないんだよね、あかりちゃんは)

櫻子「あ、後あかりちゃん白も好きだよね! よくそういう服着てるし」

あかり「うん、白色も好きだよ」

京子「そ、それよりもさ、ほら、ケーキにロウソクつけて火消そうよ!」

「「「「「「「「「ハッピバースデートゥーユー。(…………………………)

ハッピバースデートゥーユー。(…………………………)

ハッピバースデーディアあかり(あかりちゃん)(赤座さん)(赤座)(………………………………)

ハッピバースデートゥーユー(………………………………………………)」」」」」」」」」

あかり「」フゥー

「「「「「「「「「おめでとう!!!!(…………)」」」」」」」」」」

あかり「みんな、ありがとう!」


あかり「わあ、このお菓子、おいしい!」

りせ「………………………」

西垣「赤座が好きそうなのを選らんだ、と言っているぞ」

あかり「ありがとうございます。松本会長」

りせ「///」テレテレ

西垣「好きだ。付き合って欲しい、だそうだ」

あかり「ええっ!」///

りせ「」ポカポカ

西垣「ははは……冗談だ。今のは私の本心だ」

あかり「えええええっ!!」///

りせ「」ポカポカポカポカポカポカポカ

西垣「いてて。イタイイタイ。冗談、冗談だってば松本」

あかり「本当にあかりの好きなお菓子ばっかり……うれしいなあ。ありがとう。ちなつちゃん、杉浦先輩、池田先輩、松本会長、西垣先生」

千歳「いえいえ、どういたしまして」

綾乃「赤座さんには生徒会の手伝いをしてもらうこともあるし、これくらい当然東京国際フォーラムよ」

結衣「ブフォッ」



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京子「さてと、色々遊んだりしたし、そろそろプレゼントといきましょうか。というわけで私からはこれ」

あかり「わぁ~すごい! 文房具セットだ!」

京子「私がいつも同人誌書くときに使ってるやつなんだ。全然手が疲れないんだぜ」

京子「ありがとう!京子ちゃん」

ちなつ「じゃあ、私からはこれ。」

あかり「綺麗な髪飾り……」

ちなつ「本当は手作りで何か作ってあげたかったんだけど……うまくいかなくて……ごめんね」

あかり「う、うん。全然いいよ。素敵な髪飾りをありがとう!」

あかり(手作りのものじゃなくてよかった……)

あかり「えっと、似合うかな?」

京子「似合う! 超似合う!」

結衣「どうどう」


結衣「j」櫻子「じゃあじゃあ、私からはこれ! 生物図鑑!」

櫻子「あかりちゃん生き物大好きみたいだからこういうのいいかなって思って買ったんだ」

あかり「わっ、飼い方とかまで細かく書いてある! ありがとう! 櫻子ちゃん!」

向日葵「次は私から、『型』とお菓子の本ですわ。赤座さんがこの前クッキーを作りたいとおっしゃってたのを思い出しまして」

あかり「いろんなのがあるね。あ、この型かわいい~ありがとう、向日葵ちゃん。えへへ、これであかりもお菓子名人だよお」

京子「あかりはホント自分好きだな」

あかり「くまさんだよ!」

綾乃「じゃあ、私からはこれを」

あかり「かわいいハンカチですね」

綾乃「でしょ。このちょっとした刺繍が」

キャッキャ

京子「あそこら辺、女子力高いなー結衣さん」

結衣「お前が低すぎるんじゃないか?」


千歳「うちからはこれな。ちょっと被ってしまったかもしれへんけど」

あかり「これは……カンザシ? えっと、つけたことないんですけど……こんな感じですか?」

千歳「うん、やっぱ赤座さん似合うなあ」

あかり「えへへ」///

櫻子「和風のあかりちゃん……いい!」

向日葵「櫻子?」

りせ「…………………………」

西垣「松本からはクラゲキーホルダーだそうだ」

あかり「うわーかわいい。最近気になってたんですよね。ありがとうございます」

綾乃(会長、実はクラゲマニアなのかしら……)

西垣「私からはこれだ。私が作った赤座用爆発アフロカツラだ! お団子もしっかりアフロな感じになってるぞ」

あかり「やった! ありがとうございます! 西垣先生!」

西垣「これで今日からきみも爆友だ!(子供向けキャラクターアイテム風に)」

結衣(こんな使い道わからないようなのを……偉いな、あかり)

あかり(えへへ、これであかりもっと目立っちゃうよ!)

京子「おっ、トリは結衣だな。どれだけ素敵なものをプレゼントするのかな? 結衣は」

結衣「無駄にハードルをあげるなよ。タイミング逃しただけなんだから」

結衣「じゃあ、わたしからは、これ」

あかり「す、すごい、かっこいいペンダント……でもこれ高いんじゃ……」

結衣「そんなこと気にしないで。大丈夫、そこまで高いものじゃないよ。それよりさ、つけて見せてよ」

あかり「う、うん。どうかな?」

ちなつ「わあ、かっこいい! あかりちゃんすごい大人っぽい。さすが結衣先輩のプレゼントですぅ!」

京子(結衣のやつ……まさか今日……)

西垣「お前ら、そろそろ片付けないと下校時刻間に合わないぞ」

「「「「「「「「「はーい(…………)」」」」」」」」」

京子「じゃあ、あかりさん締めに一言どうぞ」

あかり「えっと……今日はみんな本当にありがとう。部室も食べ物もプレゼントもあかりの好きなものばかりで、あかりとってもうれしかった。

だから、その、みんな、ありがとう!」

京子「なんか、ありがとうばっかりだな。あかり」

あかり「だって、それ以外何言えばいいかわからないくらいうれしいんだもん!」

後片付け中


あかり「はあ~、楽しかった~」

結衣(京子もいないし今なら……)

結衣「あかり、その……」

あかり「?」

結衣「私は、えっと……あかりのこと……」

櫻子「あかりちゃ~ん!」

櫻子「あー……っと、船見先輩、お話中でしたか? すいません」

結衣「いや、いいよ……たいしたことじゃないし」

京子「結衣ー、なにサボってんだよ。こっちこーい!」

結衣「わかったわかった。じゃあ、また後でね」

あかり「うん」

櫻子「危なかった…………」

あかり「えっ?」

櫻子「いや、なんでもないよ」

西垣「気をつけて帰れよー」

りせ「…………………」

綾乃「私たちこっちだから、じゃあね」

千歳「また明日な~」

櫻子「じゃあ、みなさん、また明日!」

向日葵「さようなら」

ちなつ「それじゃ、みなさん、さようなら」

あかり「ばいばい、京子ちゃん、結衣ちゃん」



京子「…………今日は楽しかったなー」

結衣「そうだな」

京子「なあ、結衣」

結衣「ん?」

京子「もしかして、さっき二人でいたとき告白した?」

結衣「いや、大室さんが来てできなかった」

京子「そっか」

京子「なあ、もしかしてさくっちゃんも……」

結衣「そうかも、しれないな」

京子「なんだかんだ言って、主人公だな、あかりは」

結衣「そうだな」フフッ

あかり「ただいまー」

あかね「おかえり。あかり、誕生日おめでとう」

あかり「ありがとう、お姉ちゃん」

あかね「お風呂に入ってきなさい。あかりがお風呂あがったら夕飯だって母さんが言ってたわ」

あかり「わかった。いってくるね」

あかね「」ガチャ

あかり「わわっ、お姉ちゃん! もう、びっくりするから急に入ってこないでよお」プンプン

あかね「ごめんなさい……背中、流してあげるわ」

あかね「あかりももう13歳になるのよね」

あかり「もう五回目だけどね……」

あかり「……今日ね、みんながあかりのお祝いしてくれたんだ」

あかね「あら、そうなの」

あかり「でね。みんなあかりが好きな物、好きなこといっぱいしてくれて、とっても嬉しかったの」

あかね「そう、あかりはみんなに好かれてるのね」

あかり「みんなとっても優しいんだよお」

あかり「だからね。あかり、このサザエさん時空? ってやつになってよかった、って思ったんだ」

あかり「最初はお姉ちゃんみたいな大人になれないって聞いてショックだったんだけど……

でも、みんなとずっと一緒にいられるのもいいなって」

あかね「そう、よかったわね。あかり」

あかね「でもね、ずっとこのままじゃないかもしれない」

あかり「え?」

あかね「聞いてない? 前触れもなく進級する可能性もあるって」

あかり「そういえばそんな話を聞いたような気も……」

あかね「楽しい毎日を当たり前みたいに思っちゃいけないわ。どんなものにでもいつか終わりが来る。

だから、今を精一杯楽しまなきゃ、ね?」

あかり「うん」

あかね「プレゼント……と、思ったけど、夕飯食べてケーキ食べたらあかり寝ちゃったわ」

あかり「」zzz

あかね「よっと、あかり、結構重くなったわね」

あかね「布団まで運んで……と」

あかり「」zzz

あかね「…………」

あかり「」zzz

あかね「…………ハッ! 私ったらあかりの寝顔がかわいすぎて……」

あかね「あかりも寝てるし、ちょっとくらいなら、…………だめよ。辛抱しないと……」

あかり「」zzz

あかね「……………………………………………………………………………」

あかね「」チュッ

あかり「ん、みゅうぅ……」

あかり「」zzz

あかね(いつまでもこのままなんて、私、そんなのいやだわ)

あかね(寝てる間にほっぺにキスとか、そんなんじゃなくて、もっと……)

あかね(私も、がんばらないと……)

あかり「」zzz

あかね「……おやすみ、あかり」


\オッワリーン/

休憩に寝転がってたら十時間近く寝てしまった
誕生日まにあわなくてごめんよあかりちゃん

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