八幡「雪ノ下陽乃・・・おまえの負けだ」 (48)
俺の高校生活・・・
なんだかんだいって楽しかった
奉仕部にはいり、雪ノ下や由比ヶ浜と知り合い
いろいろあって、戸塚や材木座とは友達というものになれたんだと思いたい。
それに、クラスの葉山や三浦、その他諸々ともそれなりに親しくなったつもりだ。
まぁ、そうなるまでにはいろいろ苦労した。
なにもみんなと仲良くなるために苦労したわけじゃない。
結果としてこうなった。ってのが正しいだろう。
簡潔にいえば、ボッチエリートの俺がクラスメイトAぐらいにジョブチェンジしたんだろうな。
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なら誰がこんなことを
人を使ってまでして俺の回りの関係を破壊しようとするのか
それも大人数を使い、誰一人として捕まっていない計画的犯行
そんなことができる人物を俺は一人しか知らない
俺の交友関係を把握していて
その壊しかたを誰よりも熟知している人物
そう
それは・・・
雪乃「姉さんでしょうね。」
$
俺が答えを出す前に雪ノ下が言った
雪乃「こんなことができるのは姉さんしかいないわ。比企谷君、あなたもとっくに気づいてるんでしょ。」
ああ、その通りだ。
雪ノ下の姉である、雪ノ下陽乃しか考えられない。
だが疑問がひとつ残る。
それは、動機だ。
なぜ彼女はこんなことをしたんだ。
彼女の性格はたしかに悪い、しかしここまでする人でわないはずだ。
と、俺は思う。
雪乃「姉さんがなぜこんなことをしたのかわからない。そういいたげな顔してるわね。」
八幡「よくわかったな。」
雪乃「その腐った目をみればだいたいあなたが何を考えてるかぐらいわかるわ。」
八幡「お前はわかるのか?」
雪乃「・・・ええ、少なくともあなたよりはね・・・」
八幡「そうか。ならどうするんだ?やめてくださいって頼みにでもいくか?」
雪乃「あなた、本当にバカなのかしら。そんなこととっくにやっているわ。」
八幡「で、雪ノ下さんはなんだって?」
雪乃「何度連絡しても応答もなければ家にもいないわ。」
八幡「葉山は、葉山はなにか知らないのか?」
雪乃「知っているでしょうね。でもなにか姉さんに弱みをにぎられたんでしょうね。何を聞いてもすまないの一点張りよ。」
八幡「打つ手なし・・・か。」
雪乃「いいえ、ひとつだけあるわ。私が犠牲になるばいいのよ。私が姉さんのオモチャになればあなたたちが被害をこうむることはもうな」
八幡「ふざけんな!!」
雪乃「ひっ?!」びくっ
俺は初めて雪ノ下に対してきれてしまった
八幡「お前、俺に言ったよな。あなたが犠牲になって作った平和なんてそんなの平和じゃない。少なくとも私はあなたが犠牲になるなんて認めない。一緒に他の方法を探そう。だから自分が犠牲になるなんてもう言うなって。」
雪ノ下「あっ…」
八幡「お前がそれを教えてくれたお陰で俺の人生は変わったんだ。」
雪ノ下「ごめん…な……ごめんなさい…」ポロポロ
なにめちゃくちゃ恥ずかしいこといってんだ俺は
昔の俺ならすぐに逃げ出してただろう
だが今は違う
これだけは言わなければならないんだよ
八幡「だから雪ノ下、今度は俺が助ける。だって俺たち友達だろ。」
いいきった いってやったぞ どうとでもなりやがれ
雪乃「…そうね、そうよね……いいわ比企谷君。友達としてあなたにお願いするわ。一緒に姉さんを倒しましょう。」
八幡「おう。」
雪乃「そ、それとね・・・その、あ・・ありがとう。嬉しかったわ。」
八幡「なにがだ?」
雪乃「なにってそれは・・・」
雪ノ下の顔が赤い
泣きすぎてこうふんしたのだろうか
八幡「どした?」
雪ノ下「だ、だから」
???「ちょっとまったー!!」
雪乃「由比ヶ浜さん?!まさか、今の全部聞いてたの?」
結衣「うん!だってゆきのんとヒッキーなんか私に内緒でいい雰囲気になって話してるしなんか私いやだったんだもん!」
雪乃「由比ヶ浜さん。私が比企谷君なんかとそんなことになるわけないでしょ。」
おいおい
さっきまでとは扱いがえらいちがうな
結衣「そっか!そうだよね!ヒッキーにそんな根性あるわけないもんね!」
おい、なんか傷つくんだが
雪乃「そうよ。それより由比ヶ浜さん。私たちの話を聞いてたなら話が早いわ、協力してくれるかしら?」
結衣「あたりまえだよ!だって私達奉仕部だよ!」
雪乃「そうね。」
八幡「ならまずはこれからどうするかだな。俺としては学校と大事な用事がない限りは極力家にいるべきだと思うんだが。」
結衣「さんせー。」
雪乃「私も賛成よ。さすがの姉さんも家には手をだせないはずよ。」
八幡「よし、決定だ。具体的に雪ノ下さんをどうするかはこれから考えるとしよう。」
雪乃「そうね。あせっても仕方がないし、私も今まで以上に調べてみるわ。」
結衣「あたしもいろいろ頑張ってみるね!」
こうして俺たち奉仕部は、打倒雪ノ下さんを目標としここに復活した
下手に出歩いて雪ノ下さんの餌食になっては本末転倒だ
さっさと帰ろう
俺が靴箱から靴をとり帰ろうとすると
聞き覚えのある声が俺を呼び止めた
結衣「ヒッキー!」
八幡「由比ヶ浜か・・・」
結衣「なにそれー!ヒッキーひどい!」
八幡「なんかようか?」
結衣「まぁ、ようってゆーかそうだんなんだけどー。」
由比ヶ浜が相談か
珍しいな
八幡「おう。俺でよければ話ぐらいならきいてやらんでもない。」
結衣「ありがとヒッキー!」
八幡「で、どんな相談だ?」
結衣「あのね、ヒッキー。」
さっきまでとは一転し由比ヶ浜はシリアスに語り始める
結衣「あたしってウザいかな?」
なにを言い出すかと思えばお前がウザいかだって
そんなの答えは決まっている
Noだ
八幡「そんなことないと俺は思うけどな。」
結衣「ありがとヒッキー。私の言い方が悪かったね。みんなにあんなことがあったのにいつもと変わらず明るく振る舞ってるあたしってウザいかな?」
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