【安価】少女’「俺が復讐を代行する」 (122)
・SSと小説の中間のスレ
・連投は人が少ない時だけ
・エロは安価と気分次第
・>>1が対応できない安価は下か再安価
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406028783
六階建てのビルの屋上に、一人の少女が立っている。
その場所は落下防止フェンスを越えた先。半歩踏み出すだけで数秒後には彼女は地上にいるだろう。
少女「さようなら――」
少女はゆっくりと体を前に倒す。
少女(生きてればいつか良いことあるなんていうけど、そういうのは『いつか』じゃなくて『今』欲しかったんだよね)
わずかな浮遊感。そして、
少女’「あ、ぶねぇ……ギリギリだったな」
本格的な落下となる寸前。少女の手は彼女の意思に反し、背面のフェンスを掴んだ。
少女《え、なに? どうなってるの?》
少女’「"俺"も状況はサッパリだが、道連れはゴメンだぜ」
少女は金網をよじ登り、安全地帯へと生還"してしまう"。
少女’「さて……」
少女《ちょっと、あなた誰なの? どうして私の体を……》
少女’「俺か? 正直俺にもよく分からん。
俺は俺としての自我と記憶を持っているつもりだが、それによると俺は男だ。
普通に考えれば解離性同一性障害(DID)、いわゆる多重人格だな」
少女’《それが分からんのだって。最後の記憶からさっき崖っぷちで気がつくまでのことがどうも思い出せない》
少女《――わかった。とりあえずもういいから、体返して》
少女’《それは駄目だ。お前はまた自殺するかもしれない。
肉体を共有している以上、お前が死ねば俺も死ぬ。生憎俺は死にたくないんでな。
ある意味お前はさっき死んだようなものだろ。今のこれは死の間際の夢だとでも思え》
少女’《質問は終わりか? 今度はこっちから聞かせてもらうぞ。
会話は出来ても記憶は共有されないらしいからな。
差し当たってまず、名前と年齢、あと自殺しようとした理由を教えてくれ》
>>6 少女の名前
>>8 少女の年齢 ※10~18才まで、学年でも可
天坂 海美
10
…――……――……――……――……――…
――天坂 海美、10才。
――学校では執拗にいじめられ、
――助けてくれる友達もおらず、
――思いつめる娘に親は無関心。
――そんな人生に絶望して自殺を図った。
海美’(ということらしい。人生の見切り早えな)
海美《……あなたは?》
海美’《ん?》
海美《記憶あるんでしょ? 私は話したんだから、名前とかどんな生活してたのとか教えてよ》
>>11 なんと名乗るか ※名前表記は海美’のままです。
>>13 自己紹介 ※『彼』は成人男性です。
ぶりぶりざえもん
越後のちりめん問屋の隠居
加速下
売れっ子AV(アダルトビデオ)男優やってた
海美’《レイジ。AV男優だよ。わりと売れっ子なんだぜ》
海美《……AVってなに》
海美’《それは子供にはまだ早……ってあれ?》
唐突に身体の制御が海美へと戻る。
少女は再びフェンスを越え、今度こそ誰にも邪魔されずその身を空へと踊らせた。
- GAMEOVER -
【ヒントを見ますか?】
>>21 捌けそうなら取ります。明らかな荒らしはだいたい殺しますが。
現在少女こと海美は、自殺するほど危険な精神状態です。
>>15での茶化すような言動は自殺衝動を煽ることになります。
さらに地味なことながら、名乗った名前がフルネームでないことも不信を招いています。
またこの場合、>>22でのリアリティのない発言も問題となります。
彼=レイジは自身をDIDの交代人格と言っていますが、10才の少女がAV男優の人格を形成するでしょうか?
事実かどうかに関係なく、矛盾した言動は彼の支配力を弱めます。
肉体の制御権は精神力の強い方が握るため、今回は海美の強化+彼の弱体化の結果です。
再開地点
1.>>9から(不信リセット)
2.>>15から
レス番指定忘れてました
今回は適当に待って多数決とします
名前は……
下1~4 多数決
1.名はレイジのまま、苗字だけ設定する
2.命名し直す
3.姓など不要
>>9より再開
海美《記憶あるんでしょ? 私は話したんだから、名前とかどんな生活してたのとか教えてよ》
下2 名前
下4 自己紹介
躓くようなシーンではないので、今回は変なのは下にします。
よくよくみたらこいつ成人男性って書いてあるな つまり大学生?
海美’《桐崎レイジだ。取り立てて説明するほどのこともない、極普通の学生だよ》
海美’(……嘘だが)
海美’《それにしても早まったことをするな、自殺とは》
海美《……なによ。
どうせあなたに私の気持ちは分からない》
確かに記憶は共有されない以上、心の中を推し量ることは出来ない。
海美’《いやそういうことじゃなくてな?
死ぬ前にやることがあるだろ》
海美《別に未練なんて……》
海美’《恨んでるんだろ? 自分を虐めた奴らや助けない大人たちを。
でもやり返す度胸はない》
海美《…………!》
海美’《まあ自殺したと聞けばショックは受けるかもしれないがそれは一時的なものだし、
死んでちゃその顔を拝むこともできない》
海美’《だから、》
海美’「俺が復讐を代行する」
海美’《君は映画でも見てる気分でゆっくりしてなよ》
>>42
そうなります。
コンテニュー済みのため、安価が高校生だった場合は自動的に補正されました。
斉藤つかさ
斉藤あかり
表側側はいい子ぶっているが実は自分より目立っている奴が許せないどの器が小さいクズ
百人
>>47 斉藤つかさ
>>48 表側はいい子ぶっているが実は自分より目立っている奴が許せない器が小さいクズ
>>46、>>48を1つずつずらします。
>>50は拾っても実質再安価になるので、普通に再安価。
>>56 報復するターゲットの人数
5
情報をまとめるので今日はここまでです。
お付き合いありがとうございました。
下1~5 ターゲットの名前(性格もあれば併記)
朝倉まぁや 不良
甲地 遥(こうじ はるか)
主犯格、高飛車
現在、海美の案内で自宅に帰っているところだ。
もっともレイジにとっては、帰宅という感覚ではないのだが。
レイジは平行して、天坂海美を虐めていた奴らの情報を確認していた。
それを纏めると以下のようになる。
…――……――……――……――……――…
斉藤つかさ。
グループの中心人物で、表面上は優等生だ。
しかし極端に自己顕示欲が強く、自分より目立っている人間に強い妬みを向ける。
何が気に入らないのか知らないが、天坂海美を目の敵にしている。
山来辰水。
斉藤つかさの手下、もしくは信者。
一部の件では直接的な実行犯であり、なかなか過激なこともやっていたようだ。
初沢寺涼子。
斉藤つかさにくっついているが、詳しい話は聞けなかった。
桂木理香。
元々は天坂海美の友達だったが、斉藤つかさの攻撃が始まると即座に裏切り寝返った。
ある意味一番許せない相手かもしれない。
朝倉まぁや。
見た目も言動も柄が悪い。要するに不良。
斉藤グループとは関わりがないが、やけに突っかかってくるらしい。
…――……――……――……――……――…
やがて自宅に到着した。
ちなみに今の時刻は……
>>68 現在時刻 ※コンマゾロ目で……
19:50
>>68 19:50
海美’《だいたい八時前だな。普通の小学生なら叱られる時間だが……》
電気がついていない。
玄関にも鍵がかかっている。
鍵を開けて中に入るが、やはり誰もいなかった。
海美《二人とも仕事ばっかりだもん。私のことなんてどうでもいいんだよ》
海美’《…………》
両親は家にいる方が珍しいという。
聞けば生活費だけ渡されて後は放任……というか放置に近いらしい。
海美’(まあ俺にとっては好都合だが。
いずれこっちも何とかしないとな)
海美の私室に入る。
海美《…………》
海美’《…………》
海美’《リアクション薄いな? 男が部屋に入って嫌じゃないのか?》
海美《男っていっても……あなた結局私の一部なんでしょ?
なら気にしても無駄じゃない》
海美’《冷めてるな……。俺としてはやりやすいが》
海美’(やっぱり自暴自棄になってるらしいな……。
現状で迂闊に体を返すと何するか分からん)
根拠はないが、レイジは一度裏に回れば自分は自力で交代できないと直感している。
つまり次に自殺を決行されれば、レイジに止める手段はない。
ちなみに、DIDについては既にレイジが簡単な説明をした。
海美’(それにしても……)
奇妙な部屋だ、とレイジは思った。
物は決して少なくないのに、何というか、"温度がない"。
まるで買ってから一度も使ったことが無いかのように。
下1~5 部屋の中にあるもの ※場合によって不採用の可能性あり
カーペット
>>71-75
別に部屋にこれだけしか無いわけではありません。
家具類はごく普通。
海美’(気になるのは写真立てと日記くらいだな。……ところで)
海美’《携帯とか持ってないのか?》
海美《前は持ってたけど、壊れた》
海美’(壊れた、ね。
金の面では不自由してないと言っていたが、買い直さないということは……)
>>78 どこか調べる?
1.写真立て
2.日記
3.その他自由安価 ※>>71-75以外も可
4.調べない
2
直下、コンマ60以下で失敗
海美’《日記帳か。読んでもいいか?》
海美(……ご自由に)
表紙を開く。
最初の日付は四年前。どうやら小学校入学と同時に付け始めたようだ。
…――……――……――……――……――…
**月**日(*)
きょうもりっちゃんと二人であそんだ。
りっちゃんとあそぶのはとてもたのしい。
…――……――……――……――……――…
しばらくは特に変わった記述はない。
というか、「りっちゃん」と遊んだことばかり書いてある。
…――……――……――……――……――…
**月**日(*)
クラスにてん校生がきた。
なかよくできるといいな。
…――……――……――……――……――…
**月**日(*)
三人でピクニック。
空気もお弁当もおいしい。
でも出来上がった写真はびみょうだった。
…――……――……――……――……――…
日付は割りと飛びがちで、これは二年前だ。
この三人目は転校生のことらしい。
…――……――……――……――……――…
**月**日(*)
あの子が引っ越した。
ずっと一緒だったのにさびしい。
…――……――……――……――……――…
一年半前。
日記はここまでで、後は白紙のページが続いている。
>>83 どこか調べる?
1.写真立て
2.x
3.その他自由安価 ※>>71-75以外も可
4.もういい
ミス、安価下
海美(……ご自由に)
↓
海美《……ご自由に》
1
>>83 写真立て
公園らしき場所を背景に、二人の少女が写っている。
海美《左が私で、右が理香》
海美’《この娘が桂木理香か》
海美’(てか左下の黒い写り込み……レンズに指がかかってるな)
>>86 どこか調べる?
1.x
2.x
3.その他自由安価 ※>>71-75以外も可
4.もういい
上
>>86 タンス
海美’《まあ風呂に入らないわけにも行かないからいずれ開けるんだが……》
海美《……別にいいけど》
差し当たっては寝間着が必要だと予防線を張りつつ、下から順に確認していく。
ズボン、スカート、夏物、冬物、冬物ときて下着類の段が出てきた。
下1~5 多数決
1.………………
2.どうでもいい
2
再開します
>>88-90 どうでもいい
ついでなので適当に着替えを用意した。
海美’《さて、そろそろ何か食べるか……。
リビングは一階だったよな》
調理が面倒だったので買い置きのインスタント麺で夕飯を済まし、軽くシャワーを浴びて汗を流した。
海美’《寝るにはまだ早いな。パソコンはあるか?》
海美《書斎にあると思うけど……》
今後のことを考えればネット環境は必須である。
携帯が使えれば良かったのだが仕方ない。
というわけで書斎に来た。
海美’(LANケーブルは繋がっている。……が、OSにパスワードを要求された)
1.諦める
2.ダメ元で試す
2
twnjbg◆xdiDpRN5wM
失敗。
半角英数字ならリトライ。
そうでなければ諦めます。
>>102 これで最後です
ankadame
そういう変化球は面白いと思うけど尺ばっかり使うから次同じことしようとするなら素直にコンマとかにした方がいいと思われ
ankadame◆a/92wU/Djc
失敗。
何度か試したが無理だった。
海美’《当たり前だな。ノーヒントで何度やっても同じことだろう。
まあ、確認出来ただけで十分だ》
シャットダウンし、書斎を後にした。
海美’《そろそろ寝ようと思うが、何か今日の内にやっておくことはあったろうか?》
寝る前に何かする?
>>105
自慰
>>105 自慰
下1~3多数決
1.する
2.しない
1だSSVIP速報民はエロ嫌いなのか?
海美’《特に今急いでやるべきことはないな。おやすみ》
海美《……おやすみ》
海美’(一瞬気が迷いかけたが、大人しく寝よう)
就寝した。
今日はここまで。
>>103
コンマも考えましたが、確率から言って「3レス分すべて00」とかになりそうなので止めました。
尺が伸びるのはその通りなので、次があれば範囲安価で纏めて回答をもらうようにしようと思います。
ちなみにパスワードアタックは完全に無理ゲーですが、正解すればあるフラグがたちます。
もし答えが分かったらレスしてください。
>>110
もし>>87で1になっていればやってたかも。
少し再開。
海美’《デジカメとICレコーダー、USBメモリは電気屋で買えた。
これ以上はネットで手に入れたいが、現状接続する手段がない》
翌日、土曜日。
天坂海美(桐崎レイジ)は準備を進めていたが、行き詰っていた。
海美’(PC本体はさすがに予算オーバー、ネットカフェは登録に保護者同伴必須。
分かっちゃいたが、自力じゃどうしようもないな)
仕方なく食材を買い込んで家に帰った。相変わらず親はいない。
海美’《とりあえず保留だ。アテも無いわけじゃない。
それはそうと、予約も入れないとな……。
必要かどうかはともかく、手札は多い方がいい》
海美’『――――はい。お願いします』
首尾よく通話が終わり、受話器を置いた。
海美’「明日の午前中に予約がとれた。運が良いな」
海美《ちょっと、どういうこと? なんで病院なんか……》
海美’《説得力が欲しいからな。それより、今学校に連絡網ってないんだっけか?》
海美《連絡網……? なにそれ》
連絡網は生徒間でリレー方式に連絡事項を伝えるため、クラス全員の連絡先が記された書類だ。
多くの学校は2003年の個人情報保護法施行以来連絡網を作らなくなった。
PTA主導で作っている学校もあるが、海美の学校では存在しない。
さらに海美の携帯は壊れているため、現在クラスメイトに電話することは出来ないということになる。
海美’《存在すら……。考えてみれば十年以上前だから当然か?
なら、担任の連絡先はどうだ?》
海美《それならどこかにメモしてあったと思う》
細かいことは覚えていないらしい。
結局、担任の電話番号を見つけるのに夜までかかった。
日曜日。
医師「本日はどうされましたか?」
予約した時間通り、病院を訪れていた。
病院と言っても、心療内科である。
海美’「実は僕、多重人格なんです」
様子見無しで本題に入った。
彼は治療を受けに来たわけではない。
結果だけ手に入ればそれでいい。
海美’「――――そういうわけで、主導権を渡すとおそらく自殺してしまうんです」
医師「なるほど……」
海美’「しばらくすれば落ち着くと思います。そうなれば僕が引っ込んでも安心です。
でもそれまでの間なんですけど、僕は"天坂海美"を演じるつもりはありません。
出来るとも思えませんから。
そこで、客観的な"証明"が欲しいんです」
海美’「僕が"天坂海美"ではなく"桐崎レイジ"だという証拠です。
簡単にいえば多重人格の診断書です。
それがあれば、見た目と話し方のギャップもある程度納得してもらえますから」
……
…………
………………
それからしばらく話し。
思惑通り天坂海美は『解離性同一性障害』と診断された。
これについての治療行為は一切受けていない。
DIDは特殊かつデリケートな症例であるため、専門家を紹介してもらっただけである。
海美’《さて、次は公衆電話を……》
安価ないけど今日はここまで。
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