妹者「兄者、ここは風呂なんだが」 兄者「うむ」 (59)

妹者「なにゆえ妾が入浴している最中に入ってくる?」

兄者「服の上からでは成長度合いがわからぬ故、だ」

妹者「ほほう、その股間のブツが立派に成長しているのはよぉーくわかったぞ」

兄者「誉めるな、流石に照れるぞ」

妹者「今の言葉が誉め言葉に聞こえるのか。とんだうつけだな」

兄者「ふっふっふ、うぬの言葉で更に息子も元気ハツラツよ」グイーン

妹者「…しっ!」ブゥン

兄者「エビョァ!!」

兄者「ときに妹者よ」

妹者「なんだ」

兄者「今は夏だな」

妹者「そうだな」

兄者「暑いだろう?もっと薄着でも構わんのだぞ」

妹者「これでよい」

兄者「では我が脱ごう」ヌギッ

妹者「既に貴様は全裸だろう」

兄者「ふん、皮という名の衣を剥ぐっ!」グイーン

妹者「…ふん!」ブチィ

兄者「ジョバレ!!」

妹者「さて、夕飯時だ」

兄者「アババババッバ」

妹者「くっ…両親がいないときに限って、失態だな」

妹者「冷蔵庫には…こんにゃくとお芋とルー…」

妹者「よし、カレーだな」

兄者「…!」ビクンビクン

妹者「気絶しても尚うざいな、あの変態は」

妹者「カレーには確か白米をいれるのであったな」

妹者「うーむ、これでよいのか?」サッ

妹者「漂白と書いてあるからな。これのはずだ。クリアクリー○か。良い名だ」

妹者「さて、米を炊いたあとは具材を切らねばな」

妹者「ふん!」ブン

こんにゃく「ぶるん」

妹者「さ、避けただと…」

こんにゃく「ぶるるん」

妹者「ふふっ、具材の分際で妾に歯向かうか」

妹者「だったらその砂利みたいな顔をふっ飛ばしてやる!!」

ザクザクザクザク

妹者「見事細切れになった。妾にかかれば造作もない」

妹者「むぅ…そういえばルーはどうやって使うのだ…」ジィ

妹者「説明書には…『みずにとかしてね』なるほど、心眼で梳くのか」

妹者「………」スイー

ルー「……|||」

妹者「切れ込みを入れるということで正しいのか?うーむ、なんかカレーとは違うような…」

妹者「まぁいい。食べるのはあのうつけだ。気にしないで続けよう」

炊飯器「ブクブク!ブックブク!」

妹者「よし、米が炊けたな」パカ

妹者「おお、フローラルな香りだ。このトロリとしたかんじ、実に米だな。…いや、明らかに米じゃないぞ…」

妹者「カレーと具(こんにゃく)は大丈夫だ。皿に既に盛ってある。よし、これをかければいいのだろう」

トローリ

妹者「おお!なんだかフランス料理みたいでいいじゃないか!そうか!カレーはフランス料理だったのだな!新たな発見だ!」

兄者「妹者、何をしている?」

妹者「喜べ、貴様のためにカレーを作ってやったぞ」ニヤリ

兄者「え、カレー?」

妹者「さぁ食え。カレーだ」ドン

兄者「落ち着け妹者。これはカレーじゃない」

妹者「なんだと…?」

兄者「というか、お前はカレー食ったことないのか、なぁないのか?どこをどうしたらこれがカレーなんだ?にいちゃんにおしえてよ」

妹者「……ぐすん」

兄者「ぬ…?」

妹者「いもじゃ…あにじゃのために…がんばったのに…ぐすん!やっぱり、いもじゃのてりょーりなんてたべてくれないんだぁ!」ウルウル

兄者「食う!食うから!!泣くな!パクッ!ヘボシッ!!!」バタン

妹者「ふっ…ちょろいもんだな」

??「さて…久しぶりの我が家なわけだが」

??「どうしたもんか、道に迷ったぞ」

おばさん「あ~ら!懐かしいわねぇ!どうしたの?帰省?」

??「久しいな、ババア。**家はどこであったか?」

おばさん「あらやーねぇ!自分の家の場所を間違えるなんて!あ、でも??ちゃんはそういう子だものねぇ!うふふ!じゃ、おばさんと一緒に行きましょ?」

??「頼む、ババア」

おばさん「ほらここよぉ!懐かしいでしょ!?」

??「礼を言うぞ、ババア」

おばさん「もう!おだてても何も出ないわよぉ!あ、でも去年孫が出(来)た…なーんちゃってグフフフ!!!!」

??「たのもーう!!」ピンポーン

??「む?イないのか?たのもーう!!たのもーーーーう!!!」ピポピポーン

兄者「い、妹者…」

妹者「な、なんだ…」

兄者「この気配…」

妹者「あ、あぁ…わかっている…だから何も言うな」

兄者「くっ…何故今頃になって帰ってきたんだ!!」

妹者「帰省の時期だからだろ」鼻ホジクルピト

兄者「鼻くそを我につけるのはやめろ」モグモグ

妹者「食ってるうつけに言われたくないな」

兄者「いやそんな三文芝居はどうでもいい…どうする!どうすればいい!!」

??「ふーむ、いないはずはないのだがな。もしかして寝てるのか?」

??「…むぅ、施錠されているか」ガシャガシャ

??「ふん、と」バキィッ

??「余のことを避けるなど、到底無理であることを身体に教えてやろうとするか」

??「…たのもーう!!!!!!」

兄者・妹者「!!!!!!!!」ビクゥ

兄者「あ…あ…」

妹者「も、もうダメだ…おしまいだぁ」

兄者「大丈夫だ!妹者、お前だけでも窓から逃げ…!」

??「どこへ行く?」

兄者「あ……あ」

??「久しいな、兄者」

兄者「……あ、あの…」

??「余を無視したこと、まずは貴様にその報いを受けさせてやろう」

兄者「」

??「軟弱者め。掌底だけで死ぬとは」

??「むぅ、妹者の気配もするな」クンクン

妹者(頼む…トイレにいることは気づかないでくれ…!頼む…!!!!)ドキドキ

??「ふむ、ここか」ガチャ

妹者「あ…」

??「貴様も兄者とグルか?そうだな、目がそう言っている」

妹者「あ…あ…」ガクガクブルブルプシャー

??「その歳で潮を吹くとは。躾が必要なようだな」ボキボキ

姉者「というわけで、今帰ったぞ兄者、妹者」

兄者・妹者「」

姉者「と…余としたことが…うっかり殺してしまったな。葬儀代もバカにならんしな」

姉者「まぁ、殺すまですることはなかったか。ふんっ」ブスリ

兄者「…ぶはぁ!!!」

妹者「…えぐぉぉ!!!」

姉者「地獄から舞い戻った気分はどうだ?」

兄者・妹者「マジで勘弁してください」

兄者「で…姉者よ、帰省などまったく聞いてなかったのだが」

姉者「サプライズというやつだ。職場の先輩にそう助言されてな」

兄者(先輩ねぇ…姉者ほどの美人ならば恋人でも連れて帰ると思ったが…)

姉者「兄者、とても失敬なことを考えているだろう?どうだ?お前ももう一度地獄に帰省しないか?」

兄者「すいませんすいません、頼むから素で心を読むのやめてくださいお願いします」

姉者「妹者も、余の豊満な乳房を凝視するのはやめろ。その貧相なまな板を抉ってやろうか?」

妹者「ごめんなさい羨ましかっただけです」

姉者「なるほど、それで妹者から生物兵器を食わされて死にそうなところを余が帰ってきたわけか。余は兄者の命の恩人ということになるな」

兄者「はい(逆だろ逆)」

妹者「せ、生物兵器…」

姉者「まぁいい。腹が減ってるだろう?夕飯にしようではないか」

兄者「帰省して早々、よいのか?」

姉者「遠慮はいらぬ。余は貴様らの姉なのだぞ?」

妹者(うん…お姉ちゃんはこういうときは頼もしく見えるんだよね)

姉者「では一狩りしてくる。5分ほど待て」

兄者・妹者(やっぱりだよ)

姉者「すまん、少々遅れてしまった」

兄者「まだ1分もたってないのだが」

姉者「裏庭にこいつがいた。さっそくボタン鍋にしよう」ドスン

妹者「い、イノシシ……!?」

兄者「つーか裏庭にこんなんいたのかよ」

姉者「捌くのも任しておけ。久しぶりの屠殺で野性を取り戻しているのだからな」

兄者(ダンクー○か何かか、俺の姉貴は)

グツグツ…

妹者「お、美味しい…」

兄者「見てくれは手で引きちぎったようにしか見えんが、なかなかどうしていけるじゃないか」

姉者「はっはっは!女たるもの、やはり手刀でイノシシ程度捌けなければ嫁に行けまい」

妹者(その理屈だとこの世界に嫁は存在しないな)

兄者「あ、そういや姉者よ」

姉者「どうした」

兄者「帰省の理由は、お盆だからだけか?」

姉者「ふむ…?」

兄者「別に帰省のことをとやかく言うつもりはない。ただ、姉者の視線が少し泳いでるように見えたのだ」

姉者「ほう…?」

妹者「ど、どこがだぁ?」

兄者「我の勘違いであったなら詫びよう。違うのか?」

姉者「ふっ…でかくなったのは○ンコだけかと思ったら、そうでもないようだな」

兄者「姉者…」

姉者「飯を食ったらあそこに行こう」

妹者「先祖代々の墓か」

姉者「妹者は来るのが久しぶりのようだな。うむ、お盆らしくまずはお参りからしようではないか」

兄者「……うむ」




兄者「……姉者、そろそろ」

姉者「最後が、ここだ」

妹者「こ、ここって…」

兄者「まさか…」

姉者「そうだ、祖母者の墓だ」

兄者「祖母者は亡くなっていたのか…話も墓参りもしたことがなかったから、全く知らなかった」

姉者「少し話すと長くなるが…

祖母者はその世紀では知らぬものはいないというほどの猛者だった。
どんな相手でも一瞬にして仕留め、人生で敗北したのは祖母者の父者だけだったという。
祖母者は嫁ぎ先が見つからなかった。
それはそうだ、結婚の条件が「自分より強い男」だからな。
婚期をそろそろ逃すのではないか、と考えた矢先、現れたのがあの男だった。

男は強かった。祖母者も、かつてここまで自分を追い込むほどの相手に出会ったこともなかった。
死闘は半日にも及び、決着はここになったという。
両者は血みどろになりながらも、殴りあった。
しかし…決着はつかなかったという。薄れゆく意識の中、祖母者は自分に勝つ唯一の方法を提示した。

兄者「それは…」

それはな…祖母者を孕ませることだった。



妹者「え」

兄者「え」

祖母者はこれ以上に相手にはもう二度と会えないだろう。
しかし世継ぎを生めないとなると、女としての名折れ。
であれば、結婚は出来ずとも子を残すことは出来るかもしれない。
だからそう提示した。
男は死力を尽くして祖母者を犯した。
何度も何度も、何度も射精しようが、気合で隆起させ、何度も祖母者の中に出した。
そうして何度目の射精になったことか…遂に男は倒れた。
祖母者も気絶していたが、なんとか一命を気合で取り留めた。
既に男は死んでいて、残ったのは祖母者と膣から漏れた精液だけだったという。


兄者(史上最も抜けないエロシーンかも)

妹者(色んな意味でクラクラしてきた)

祖母者は無事妊娠。しかし、そんな方法の懐妊が許されるはずもなく、
祖母者は家を追い出された。そして女手一つで子どもを育て、
気合と気合と気合と力で、我が家に舞い戻った。
文句を言う連中をかたっぱしから力で認めさせた。
そう、祖母者はまだ弱かったのだ。
腕っ節はあろうとも、頑なな家の掟の前では処女同然だったのだ。
家を追い出され、子を育て、世界を知り、自殺寸前まで追い込まれても、
我が子の未来のために必死で生き抜いた。

そして、祖母者はここで死んだ。

姉者「で、その子が我々の母者だ」

兄者「だよな」

妹者「妾達が無駄に強いのはそういう背景があったのか」

姉者「そして、もう一つサプライズがあるのだが…」

兄者「…ぬ?」

妹者「な、なんだ…風がざわついている…?」

姉者「祖母者は死んだと言ったな」

ガサ

祖母者「あれは嘘だ」

兄者「…!!!!」

妹者「な…!!!!!」

祖母者「こうして会うのは初めたか。儂が祖母者じゃ」

姉者「ごきげんよう、祖母者」

祖母者「姉者もすまんな。くだらん役を与えさせてしもうて」

姉者「なんのこれしき。それで、祖母者、本当によいのか?」

祖母者「うむ。儂の決意は変わらん」

兄者「…何の話だ?」

妹者「このSS、誰が主役だっけ」

姉者「話は簡単だ。我々と祖母者で戦いをする。少しでも触れれば我らの勝ち。誰か死ねば」

祖母者「儂は貴様らを孫と認めん」

兄者「え、なにそれ」

妹者「ふっつーに死ぬとか言ってるし」

祖母者「なーに、心臓破裂くらいならなんとかなるわい」

兄者「なるのかよ」

妹者「おかしいだろ、おかしいだろ祖母者」

祖母者「では征くぞ…」シュン

兄者「消えた…!?」

姉者(…気配は…上…いや、右…いや違う!縦横無尽に動きすぎてて狙いが定まらん!)

兄者「妹者伏せろ!!!」

妹者「えっ?」サッ

ズズン

兄者「……お、おい。穴!穴できてるんだけど!」

祖母者「気づいた兄者、それに反応できた妹者、なかなかよのう」

妹者「…がくがく」プシャー

姉者「一点に留まるな!狙い撃ちにされるぞ!」

兄者「くっ…」シュン

祖母者「甘い、甘いよのう、孫よ」

兄者「なっ…!!」

ズドン

兄者「」

祖母者「ほう、儂の張り手を食らってもまだ息があるか」

姉者「仕留められなかったのは誤算だな祖母者!」ズサァ

祖母者「甘いわ」ズボッ

姉者「うぐっ…がはっ」ポタポタ

妹者「あ…あ…姉者あああああ!!!」

姉者「妹者…兄者も余も長くは保たぬ…あとは任せたぞ…」ガク

祖母者「ふん、保ってあと1分といったところか」

妹者「……」

祖母者「残った一人は世の波も知らぬ。おぼこか。苦しまずに死んでもらおう」

妹者「…ふあああああ!」ドン

祖母者「!?」

妹者「ふおおおおお!」バキィ

祖母者「ほう…お主、やるのう」ミシミシバターン

祖母者「儂が幼い頃から見てきたこの木を折るとは…のう!」ゲシィ

妹者「ぐっ…!」

祖母者「ほぉれ」ボッ

妹者「がっ!」ズガン

妹者(え…どうして?あんなに離れてるのにパンチが当たった!?)

祖母者「どうした?ほれほれ」スッ

妹者「がっっ!!!」ガンガンズガッ

妹者(祖母者のパンチの風圧…!?戸愚○の指弾かよ…!)

祖母者「死ぬまでこうしてやろうか?」ボボボボッ

妹者「…るぁあああああ!!!!!」ドドドド

祖母者「立ち向かうか!」サッ

妹者「ぶるぁああああああ!」ブゥン

祖母者「甘いんじゃよ」フワッ

ガンッ

妹者「……」バタン

祖母者「逝ったか…むぅ?」ハラリ

祖母者「あの小娘…わずかながら儂の服に…ふっ、やるではないか…ふっ」

姉者「ううむ…初登場なのに飛んだ失態だな」

兄者「く…生きてる?ということは!」

妹者「……すぅすぅ」

姉者「妹者がやってくれたということか」

兄者「…妹者、すっかり強くなったんだな。あ…祖母者は?」

姉者「手紙がある。『10年後にまた会おう』だと」

兄者「もう会いたくねえわ」

姉者「同感だな」

兄者「はぁ…しっかし姉者といい祖母者といい、死者蘇生までやるとはなぁ」カポーン

姉者「あれは我が家秘伝の技だからな」ゴシゴシ

妹者「妾も魂消たな」スリスリ

兄者「うん…で、なんでお前ら風呂に入ってんの!?」

妹者「>>1

兄者「すいませんでした」

姉者「ふっ…つまらんバトル展開に飽きたからな。そろそろサービスシーンがあってもいいだろう」ニギ

兄者「とか言いつつおっぱい押し付けて息子つかむのやめてくれませんかね」

妹者「こういうときは対抗心をつけてみるのがいいのか?」ツツー

兄者「お前はお前で敏感なところをなぞるな!あふぅん」

姉者「ふっ…男なんざちょろいものだ(こ、こんなに大きいのか。初めて見た…///)」

妹者「くっ…圧倒的胸差…くっくっ!」グイグイ

兄者「妹者ぁ!背中におっぱい押し付けんなぁ!!」

兄者(息子には10本の異なる指先、右肩には重いけどやーわかいおっぱい、左には硬いけどツンツンしてるB地区。さて、俺の理性いつまでなのか)

姉者「ふっ…こういうときは…こうしてやるのがいいのだろうな」ムニィ

兄者「おおぉう!姉者のおっぱいが俺のにいいいい!」

妹者「……くっ!届かん!なら貴様にはこれで十分だ!」グイ

兄者「ひえええい!妹者のつま先が俺の先っぽいにぃぃぃ!」

姉者「うるさいぞ兄者」

妹者「ついでにきもい」

兄者「すいません…」

兄者「そんなわけでイく直前でのぼせたので風呂から上がりました」

姉者「ふっ…寸止めというやつが一番いいらしいからな」

妹者「そうだな、しゃせーというのは風呂場が汚くなるし、臭いしな」

兄者「人を汚物扱い!?」

姉者「ま、夏はまだ長い」

妹者「これからじっくり」

姉者・妹者「可愛がってやろう」

兄者(早く夏終われ)

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