私のあの人 (10)

うふふ…うふっ」

「あっいたいた、おーい!」

「あ、来てくれたんですねぇありがとうございます。」

「何言ってるんだよお前が大事な事だからって誘ってくれたんだ来るに決まってるだろ。」

「それにしても何時から待ってたんだ?まだ約束の時間じゃないだろう?」



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「Pさんより遅く来ちゃって迷惑かけたらいけないと思って1時間前からいましたよ。」

「いちっ!?まだ約束の時間の30分前だぞ…お前は今じゃ売れっ子アイドルなんだから気をつけろよな?」

「すみません…Pさん。でも嬉しくて…。」

「あっいや俺のほうこそごめんな、そんなに思っててくれたんだな嬉しいよ。だからほら早く行くぞ?」

「はい!」

「それで今日はどこに行くんだ?」

「今日はですね~…その、ちょっと恥ずかしいんですけど…一緒に下着を買いに行ってもらいたくて。」

「しっ下着!?えーあー…なぁ下着で俺誘ったんだ?そういうのは事務所の娘達のほうがよく知ってるだろ?」

「私、Pさんに今まで色んなものをもらってきました。でも、下着だけは選んでもらってないって気づいたんです。」

「いや、そりゃあ俺もお前に色んなものを上げたしお前からはたくさんのものをもらった…でも下着なんて選んでもらいたいとは思ってなかったよ。」

「やっぱり…ダメですか?」

「ダメじゃない!ダメじゃないからそんな泣きそうな顔するなよ、ほら行こう!な?」

「本当…ですか?」

「あぁ本当だ!ほら置いてくぞ?」

「あっ待ってくださいPさぁん。」

~デパート内~

「なぁこんな普通のデパートの中の下着売り場で良かったのか?1○9とかでも良かったんだぞ?」

「えぇここでいいんですよ。だってこっちの方が夫婦みたいですもん。」

「夫婦か…嬉しいけどなんかくすぐったい言葉だな。」

「照れる姿も可愛いですねあなた…うふふ。」

「そんなにおちょくるなよ奥さん、ふふっ。」

「あなた、私に似合う下着ってどれだと思います?」

「ん~…俺の奥さんに似合う下着かー、そうだなこの白にワンポイントの赤リボンが付いてるやつなんてどうだ?」

「うふふ、あなたって本当に白と赤が好きなんですね。」

「やっぱり子どもっぽいかな?」

「そんなことないですよ、純真無垢な白に二人を留める赤…私は好きですよぉ。」

「お、それじゃあちょっと旦那さんにその下着姿を拝見させてくれないか?」

「うふふ…見せてあげたいですけどそれは二人きりの時に、ですよ。」

「そんな笑顔で言われちゃあ仕方ないな~それじゃあ他のも見てみるか。」

~帰り道~

「ふぅ…たくさん買ったな。」

「今日は本当にありがとうございますPさん。」

「お?もう旦那さんじゃなくて良いのか?」

「はい…私思ったんです。Pさんの奥さんにはなれないって…」

「そんなことないと思うぞ?お前が俺のお嫁さんになってくれるんなら大歓迎だぞ?」

まゆ「という感じの小説を書いてるんですけどどうですかPさぁん?」

P「どうって言われても…良いと思うぞ、うん。」

まゆ「なんだか元気がありませんよぉ?お熱でもあるんですか?」

P「いや熱は無いよ…ただ、俺も似たような妄想小説書いてるんだ…今はじめて自分がネタにされてる恥ずかしさがわかったっていうか…。」

まゆ「うふふ…それじゃあ私とPさんはおそろいですねぇ~。」

P「ときにまゆさん、その話って最後どうなるの?」

まゆ「この話はですねとりあえずPさんから私が告白されてでも帰り道でPさんが車に轢かれて亡くなってその骸に私がそっと寄り添って終わるというラブロマンスですよぉ。」

P「え?ラブロマンス?どこが?Pくん頭がPだからよくわかんなーい。」

まゆ「夫婦になったPさんが亡くなったら浮気なんてしないでずっと私の傍に居てくれるじゃないですかぁ…これでPさんとまゆは永遠に…うふ、うふふ。」

P「なんだかまゆと日菜子って同属なんだなと思ってしまう理由がわかったかもしれない。」

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