咲「インハイオールスターゲーム?」 (77)

各区間の1位だけこっちで決めてしまいました。ご了承下さい。

ただ、残りの他2~4位を安価で決めるか自分で色々考えて決めたランキングにするか迷ってます。

投稿中でも全然構いませんので、アドバイス等頂ければなと思います。

本日投下分は試合前の役満競争までになります。宜しくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405967009

咲「…って、何ですかそれ」

久「あら、咲は知らない?毎年プロ雀士がやってるじゃない」

咲「すみません。そういうの、うちは見ることが少なかったので…」

まこ「すると何か?マツダオールスターゲームも知らんのか?」

咲「え?マツダ?」

優希「プロ野球のオールスターゲームだじぇ!」

咲「うーん…。ごめん、野球もいまいち…」

まこ「こおおおおの広島県民の恥晒しがあああああ」

咲「え、ちょ、染谷先輩痛いです!」

和「まず咲さんは広島県民じゃないです…」

久「…まこも長野県民よね?」

咲「念のため伺っておきたいんですが、オールスターって…」

咲「麻雀で言う、赤を一人で全部集めた上での上がりじゃないですよね?」

まこ「…ああ、あのふざけたルールか。うちの雀荘では採用してないけんのう」

優希「赤は3枚しかないのに何故か5枚で扱われるルールだじぇ!」

久「ただ雀荘のルールによっては、面前上がりのみ認めるルールだったりあるのよね…」

和「というか、何で皆さんフリー雀荘についてこんな詳しいんです?」

まこ「職業柄じゃのう」

和「学生ですよね!?」

咲「そうですか…。それじゃないなら、やっぱりオールスターって何のことか分からないです」

久「ま、簡単に言うとファン投票による夢のチームの作成ね」

久「対象となるのは、今年インハイ団体に登録した高校1~3年生全員」

久「その中から、ファンは先鋒・次鋒・中堅・副将・大将ごとにそれぞれエントリーしている人を一人ずつ選んで投票」

久「投票方法は、公式投票用紙だったり、郵便はがきだったり、インターネットでだったりと自由」

久「ただ、公式投票用紙は設置場所が限られてたり、はがきはお金がかかるし」

久「インターネットは一人一日一回という制限や制約があるわ」

久「その中で、投票された票数を集計し、それぞれ各区間1位の先鋒・次鋒・中堅・副将・大将でチームを組む」

久「各区間4位までを集計し、1位チーム、2位チーム…と言ったように」

久「計4チームで真剣勝負やらお遊びやら含めて1半荘*5をやりきる、ってのがこのオールスターゲームなのよ」

優希「戦いがプロの場であるプロ麻雀オールスターゲームは、毎年とんでもない視聴率を誇ってるじぇ!」

和「その前に役満競争とかいう余興もやってますよね」

まこ「あれもなかなか面白いのう。役満がポコポコ出る。まぁあれはプロだからなんじゃろうが」

久「今回が初の試みだから運営も色々考えてるみたいよ?場所は再び東京。開催は来月」

咲「ふ~ん…。なんだか面白そうですね!」

咲「あ、でも私なんかじゃ投票数稼げないか…」

まこ「あ?何言うとるんじゃ?嫌味か?人気者の嫌味か?」

優希(染谷先輩が怖いじぇ…)

久「言っとくけど、もう既に投票期限は締切を迎えてるのよ。んで、もう各区間の一位だけは発表されてる」

久「あなた、大将区間で一位取ってるわよ?お姉さんと一緒に」

咲「え!?本当ですか?…と言う事は、お姉ちゃんと一緒のチーム!?」

まこ「あんだけ全国で暴れといて、わりゃ人気ないわけなかろうが…」

和「あ、咲さん。私もですよ。私とも一緒のt」

優希「咲ちゃんなら携帯持って部屋出てったじぇ」

和「咲さん…いくらなんでもお姉さんにお熱過ぎませんか…?」

まこ(わりゃもそうじゃろが…)



インハイオールスターゲーム投票最終結果

*先鋒
1位 宮永照(初・西東京代表・白糸台高校3年生)

*次鋒
1位 エイスリン・ウィッシュアート(初・岩手代表・宮守女子高校3年生)

*中堅
1位 愛宕洋榎(初・南大阪代表・姫松高校3年生)

*副将
1位 原村和(初・長野代表・清澄高校1年生)

*大将
1位 宮永咲(初・長野代表・清澄高校1年生)

咲『あ、お姉ちゃん!私、オールスターでお姉ちゃんと一緒のチームになれるって!』

照『うん、そう聞いた。頑張ろう、咲』

咲『お姉ちゃんと一緒のチームで麻雀出来るなんて…私、麻雀してきて良かった…』

照『私も。仲違いしていた時間をこれから埋めていこうね。オールスターで頑張ろう』

咲『開催地、東京なんだって?ならお姉ちゃん家に泊まりたいなぁ…』

照『ん、私は構わないけど…』

咲『やったー!じゃあ、お菓子作っていくね?お姉ちゃんの好きなやつ!』

照『もういっそ明日から来る?』

咲『んー…それも良いけど、お父さんがいるから…』

照『そうだった。忘れてた』

咲『じゃあ、開催三日前くらいには行くね!』

照『うん。待ってる』

咲『楽しみだよ!じゃあね、お姉ちゃん!』

照「ただいまー」

尭深「お帰りなさい」

菫「妹さんか?」

照「うん。オールスター三日前にこっちに泊まりに来るから」

菫「ホント、仲直り出来て良かったな」

照「うん。間違いない。…という訳で菫」

菫「ん?」

照「咲の東京案内のガイドを頼む」

菫「自分でやれよ!!」

淡「ぐぬぬ…。決勝では僅かの差でサキーに負けたけど…」

淡「これはリベンジのチャーンス!」

淡「待ってろサキー!必ずこの汚名は挽回する!」

誠子「汚名を挽回してどうするんだ。返上しろ」

誠子「そもそも、お前が2~4位に入ってないとそのチャンスは無いんだぞ?」

淡「亦野先輩、分かってないなぁ。私がそこに入ってない訳無いじゃん?」

誠子「うん、どっから出てくるんだ?お前のその自信は。一応聞いておこう」

淡「なんてったって私は高校100年生だからね!」

誠子「あ、尭深。私にもお茶くれ」

尭深「はーい」

淡「無視!?」

副将は贔屓目に見てもないだろ…

豊音「エイスリンさん、オールスター次鋒で投票結果一位だよ!ちょーすごいよー!」

エイスリン「オールスター?何ソレ、オイシイ?」

塞「食べるものじゃないよ!」

胡桃「エイちゃんはオールスター知らなくて当然」

白望「説明するのダル…」

豊音「色んな有名な人と一緒にチーム組んで麻雀するんだよ!ちょーうらやましいよー!」

エイスリン「…有名ナ人ト…チームヲ…?……」

塞「そうそう。全国チャンピオンの宮永さんとかー…」

豊音「みんなでエイスリンさんを応援に東京まで行くしかないよー!」

白望「げ…また東京とか…ダル…」

胡桃「だらけないそこ!」

塞「充電しながら胡桃が言っても全く説得力がない…」

純粋な麻雀バトル?それともカプ要素ある?

>>11
次鋒と副将だけ悩みました。宥姉とかモモとか。一応インターミドルチャンピオン補正で何とか…。

白望「…ん、どうしたの?エイスリン」

エイスリン「エ?」

白望「…いや、なんか…不満そうだったから…」

エイスリン「…」

エイスリン「私ガ、選バレタノハ。凄ク、嬉シイ」

胡桃「だったら何で…」

エイスリン「デモ、私ハ…。…ミンナト、モウ一度チームヲ組ミタカッタ」

塞「…!」

トシ「ふーん、じゃ。どうするんだい?辞退でもするつもりかい?」

豊音「熊倉先生…」

トシ「あのね、オールスターってのは出たくても出れない人もたくさんいるんだよ?」

トシ「選ばれたことにきちんと誇りを持ちなさい。そして全力を尽くしなさい」

トシ「それに、このオールスターも、賞金が出るみたいだし」

エイスリン「ショウキン!?」

胡桃「お、目が輝いた」

エイスリン「」カキカキ

白望「ん…これは…お金と…飛行機?」

豊音「私たちもいるみたいだよー」

エイスリン「ジャア、ジャア…。ワタシ、絶対ショウキントル!」

エイスリン「ショウキントッテ…NZに戻ッテモ…コッチニ来ルダケノオ金、作ル!」

塞「エイちゃん…」

豊音「エイスリンさん、ちょー良い人だよー!」

文句じゃないけどバランスよく選んで欲しいってのはある。北海道や九州もね

>>13
メインは麻雀です。多少はあるかも。
強いて言うなら、自分が書く話は咲照と部キャプが例外なく仲良いです。

洋榎「よっしゃああああああ!」

洋榎「いよっしゃああああああああああああああ!」

洋榎「うちが!うちだけが!うちこそが!!」

洋榎「中堅1位やでえええ!」

絹恵「ちょ、お姉ちゃん…うるさすぎ…」

洋榎「何言っとんねん絹!この愛宕洋榎が中堅投票数1位と言う事は!」

洋榎「つまりうちが全国の中堅の中で一番。最強っちゅーわけや!もっと褒めろ!」

恭子「主将。あくまで投票数ですから。勘違いしんといてください」

由子「でも凄いことなのよー」

漫「みんなでまた東京ですね!」

郁乃「んー…」

恭子「どうしたんです代行」

郁乃「これ、2^4位を今発表しないのは何の意味があるんかなー思てー」

絹恵「単に1位だけ真っ先に集計したんじゃないですか?」

郁乃「それだけならええんやけどー。下ーの方にちっちゃく書いてあるー」

郁乃「『全てのインハイ団体エントリー校はその結果如何に関わらず、必ず東京に集まること』

郁乃「って書いてあるんがどうも気になってなー」

漫「んー…。確かに、何か匂いますね」

恭子「つまり相当の数の人が東京に集まると…」

由子「交通費かかりまくりなのよー」

洋榎「おいコラお前ら。そんなん良いからもっとうちを称えんかい!」

洋榎「Vやねんぞ、うち。中堅区間のVやねん」

恭子「主将、そのフレーズはあきません」

咲「ふー。部長、私オールスター3日前からお姉ちゃん家に泊まります!」

久「あら、良かったじゃない。仲直り効果さまさまね」

和「わ!私もご一緒しても宜しいですか、咲さん!?」

和「私も恥ずかしながら副将区間1位でして!その、私も東京に行かなくてはならないので…」

咲「…え?…いや、…お姉ちゃんと二人きりにして欲しいかなって…」

和「」

優希「諦めろ、のどちゃん。咲ちゃんは今、お姉さんに夢中だじぇ」

久「………流石に、これは和が悪いとしか…」

まこ「…そもそも、インハイ団体参加校はみんな東京に集まらないといけないらしいから、わしらも行くんじゃがな」

久「役満競争に駆り出される可能性もあるってことね…」

咲「オールスターは分かったんですけど、その役満競争ってのは何です?」

久「あー、これはまだ説明してなかったっけ」

久「プロ野球のオールスターの方で、試合前の余興としてHR競争ってのがあるんだけど」

久「簡単に説明すると、10球中何本HRを打てるか、を競うものね」

久「そんで役満競争ってのは、半荘1回で何回対象選手が役満を上がれるか、って競争よ」

久「ルールは連荘なし、8局のみの東南戦。ドラや赤はインハイと同じルール。数えもありよ」

久「字牌のアシストもわざ振り込みも当然あり」

久「ただし、禁止行為が幾つか。まず一つ、サイン。これはまぁ当然ね」

優希「見てる人もやってる人も面白くなくなるじぇ!」

まこ「あくまで連携とアシスト役の読みが重要、ってわけじゃな」

久「もう一つが、同チームの囲みはなし。って奴ね。今回だと、同じ高校で卓を囲めない、って解釈かしら?」

優希「要は私と咲ちゃんは同じ卓で役満競争には出ることは出来ないんだじぇ!」

まこ「まぁただ、うちらはプロじゃなく高校生じゃからのう…。どう囲んでもそうそう役満なんて出来るとは思えんが…」

久「優勝した四人には…うお、凄いわね。プロの役満競争と同じで100万円ですって」

優希「ほえー…。100万…すっごいじぇ…」

まこ(ん?あのビギナーズラック役満娘と組めば100万取れるんじゃ…?)

咲「ふーん。それも面白そうですね!アシストあり、数えありか…」

咲「!」

咲「部長!永水の、私と戦った大将さんの連絡先知りませんか?それと福路さん!」

久「もう部長じゃなくて元部長よ」

咲「あ…すみません」

久「永水の霞さん?んー、霞さんのは知らないけど、春に聞けば多分分かると思うわ」

久「美穂子は携帯持ってないけど、個人的に良く会うから伝えときたいことがあるなら伝えるわよ」

まこ「個人的に会って何してるんじゃ?」

久「そこは個人のプライバシーに関わるから黙秘♪」

咲「それじゃ、霞さんに連絡取れたら私に伝えて下さい!福路さんにも、お願いがあります!」

咲「和ちゃん!」

和「はいっ!何でしょう咲さん!」

優希「のどちゃんが復活したじぇ」

咲「和ちゃんの知り合いっていう、阿知賀の先鋒の方に連絡出来る?」

和「松実玄さんですか?ええ、取ろうと思えば取れますが…」

咲「それじゃあ、松実さんに連絡取れたら私に伝えて!」

まこ「お?どうやら咲も役満競争出るみたいじゃの?」

咲「はい!…上手く行くかは分からないですけど」

咲「私と、福路さんと、霞さんと、松実さん」

咲「それぞれの特性を生かせれば、もしかすると結構良い線行くかもです!」

和「咲さん、それなら私と役満競争でタッグを…」

咲「うーん…ちょっと和ちゃんだと、私の考えてる事とは上手くいかないかな…」

和「がはっ」

まこ「ばっさりフラれおった」

久「その前に同校同士は組めないって、さっき言ってるんだけど…」

優希「咲ちゃんにお熱ののどちゃんは、そんなこと聞いちゃいないじぇ!」

恒子『さあーて皆さん!お待ちかねの第一回、インハイオールスターゲームの』

恒子『はーじまーりだーっ!』

健夜『どんだけテンション高いの!?』

恒子『実況はテンション高い系女子、私福与恒子でお送りします』

健夜『え…?え、えっと。解説は駄目出し多い系女子、私小鍛治健夜がお送りします…』

健夜『ーって何言わせてるの!』

恒子『あっはっはっはー!』

恒子『さて、未だに区間1位以外の発表がされてないわけなんですが、これについてはどう思います?』

健夜『事前に打ち合わせしないことにより、オールスターならではのアドリブ感を出そう、ってところですか…』

恒子『ほうほう?』

健夜『実際、麻雀プロのオールスターでもたまにあるんですよ』

健夜『全員集合だけさせておいて、突然告知してはい対局ーって言うのが…』

恒子『なるほど。事前に沢山のデータがある対局と違って、対戦相手も仲間も全くわからない状況下の対局でアドリブ感を出そうって事ですね?』

健夜『そう言ったよ!?』

恒子『さーて!試合に先立ちまして、その前に忘れちゃならないこの余興!役満競争だーっ!』

健夜『聞いてないし!』

恒子『みんな高校生だけど、そう簡単に役満なんて出るんですかね?』

健夜『4人全員が協力して役満を目指すとなれば、そんなに難しい事ではないと思います』

恒子『おおっと出たー!役満競争が始まる前から、最強プロの熱い駄目出し!』

健夜『貴方が振ったんでしょ!?』

恒子『さーてまずは一組目のご紹介です!』

恒子『全員が長野代表!高校は違えど仲が良かったりするのか!?』

恒子『チーム・「畜生眼鏡ーズ」のご入場だーっ!』


まこ「いよっしゃあああ!やったるわい!」(100万!)

未春「頑張ります!」(100万!)

智紀「ベストを尽くす…」(100万…)

佳織「はわわ、私なんかがここにいていいんでしょうか…」


恒子『どの辺が畜生なんでしょうかね?』

健夜『その辺は何とも…』

恒子『さあ今運命の賽が振られたーっ!』

健夜『配牌を見る限り、役満が出来そうな人はいないですがこれがどう変わるか…』

恒子『対象選手は起親の妹尾選手ですね』

健夜『何かすっごく牌を扱う動作がぎこちないのが不安です…』



咲「皆さん、ありがとうございます!私のお誘いを受けて頂いて!」

玄「いえいえ、私の力で良ければいつでもお貸ししますよ!」

美穂子「困った時はお互い様よ?」

霞「そういうことね。しかし、私なんかで良かったのかしら?」

霞「正直、この競争だったら私よりも初美ちゃんの方が良いと思うんだけど…」

咲「薄墨さんも考えましたが、でもそれって薄墨さんだけの特性ですよね?」

咲「あくまで、ここにいる四人みんなの特性を活かして頑張りたいんです!」

美穂子「あらあら、そこまで言われたら頑張らなくっちゃね?」

霞「宮永さんにここまで頼られては…やるしかないわね!」

玄「お任せあれ!」

恒子『終ー了ー!』

恒子『何と一組目の「畜生眼鏡ーズ」は役満回数0/8に終わってしまったーっ!』

健夜『何というか役満になりそうもない一組目でしたね…』

健夜『ただ、対象選手の妹尾選手ですが…本人は気付いているかどうか分かりませんが』

健夜『捨て牌と、他家からの鳴きを完璧に使えば3回役満を上がれてるんですよね…』

恒子『おお、熱い駄目出し!』

健夜『彼女の今後と、次のチームに期待しましょう』


まこ・智紀・未春「」チーン

佳織「え、えっと…残念でしたね…」

まこ「わりゃ…何で役満上がらなかったんじゃ…」

智紀「何度も下家で鳴いてツモ数増やしたのに…」

未春「決勝と合同合宿のあの役満は何だったんです!?」

佳織「そ、その…一応毎局役満を狙ったつもりなんですが…毎回違う方向に…」

まこ(し…しまった!こいつ超初心者じゃった!)

智紀(役満を狙わせてスタイルを崩させてしまったのがまずかった…?)

未春(ふ、普通に打たせれば良かったんですか…!?)

恒子『さーあ、残すところ役満競争も残り一組!』

恒子『現在チーム「痴女ーズ」の対象選手、薄墨初美選手が上がった2/8が最高となっております!』

健夜『うーん…』

恒子『おっと、最強プロが何か言いたげだぞ!?』

健夜『…言いたいことは何個かあるんです。これ何のために四人一組でやってるのかな?とか』

健夜『…とりあえず最終組の結果を見てからでも良いかなと』

恒子『これは最終組の結果次第では放送禁止になってしまうかもしれないぞ!頑張れ最終組!』

健夜『いやそんな放送禁止な発言はしないよ!?』

恒子『それでは最終組、チーム「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」の入場だーっ!』


咲「それじゃ皆さん、打ち合わせ通りに!」

霞「分かったわ。任せておいて」

美穂子「私がきちんと松実さんにアシストしないとね!」

玄「緊張するけど、みんなのために頑張るよ!」

恒子『対象選手は松実玄選手。全国大会でのドラ爆っぷりは記憶に新しいものがありますね!』

健夜『どうやって役満を上がるのか…気になりますね』

恒子『席順は松実玄選手→石戸選手→宮永咲選手→福路選手の順になっております』


咲(玄さんには全てのドラが集まる性質がある…)タン

美穂子(だから今回、私たちが狙うのは数え役満)タン

霞(あくまで私たち三人はそれの可能性を引き上げる補佐に過ぎないわ)タン

玄(ん、7巡目で赤3、ドラ2の二向聴…順調だよ!)タン


恒子『ここで14巡目ですが、石戸霞選手の手牌には萬子のみ。と言うか何度か上がってますね』

恒子『宮永選手の手の中には槓材が2つ…』

恒子『福路美穂子選手の手牌は中張牌多め』

恒子『おおっとここで松実玄選手が張ったぞ!?』

健夜『手役はありませんが、ドラ6の多面ですね。どうするんでしょうか?』


玄「皆さん宜しくお願いしますね!リーチ!」

恒子『ここで松実玄選手のリーチが入ったぁっ!』


霞(来たわね…頼むわよ、宮永さん、福路さん)タン

咲(任せて下さい!)

咲「カン」


恒子『ここでリーチを受けた宮永咲選手、通常では考えられないドラを増やすカンだ!』


咲「もいっこ、カンです」


恒子『再びのカンが入ったーっ!』

健夜『新ドラ表示牌はソーズとピンズですね。これにより松実選手のリーチはリーチドラ8になってます』


咲(この辺…でどうですか、玄さん)タン

玄(咲ちゃん、惜しい…)

咲(違った…私の出番はここまで…後はお願いします、福路さん!)

美穂子(任せて。一発で仕留めてみせる)

美穂子(松実さんのいつもの癖と視点移動から考えて…)

美穂子(ピンズ面子は完成しているわね。萬子面子は当然なし)

美穂子(当然私の手にも宮永さんの手にもドラはない。それらを考えると…)

美穂子(一番怪しいのがダブルドラのソーズの真ん中から高め。今表示牌の6sが通った…ずばり、本線は5-8s!)タン

玄「!」

美穂子(さあ、どうかしら!?)

玄「…流石です、福路さん」

玄「ロン!リーチドラ8…裏…5!数え役満です!」


恒子『見事数え役満が決まったーっ!!』

健夜『なるほど。この4人ならではの数え役満、と言ったところでしょうか』

恒子『ちょっとすこやん!私にも分かるように説明!説明プリーズ!』

健夜『地が出てるよ!?アナウンサー、アナウンサー!』

健夜『えっと…まず、松実玄選手がドラを集めるのは分かるよね?』

恒子『うんうん』

健夜『ただ、集めるだけじゃなくて他の三人にはドラが現れないという特性も持つ』

健夜『彼女たちはそれを利用して、この役満競争で数え役満を持って挑戦しようと考えた』

健夜『その補佐として、この3人が集まった。この3人じゃないとダメだった』

健夜『まず、宮永咲選手。この子は単体でも十分モンスターなんだけど、弱点があって」

恒子『弱点?』

健夜『そう。あれだけカンをするのなら、もっと高い上がりを連発出来そうじゃない?』

健夜『でも、それは出来ない。何故なら、彼女には新ドラが殆ど絡まないから。殆どの新ドラは他家に絡んでしまう』

健夜『今回はその弱点が、役満競争という枠の中で良い方向に向いたって感じだね』

健夜『次に、石戸選手。手牌は常に一色で、絶一門状態になってる』

健夜『その影響で、他の三人は余った二色でしか手を進められない』

健夜『ただし、その影響を受けないのが王牌。つまり今回の局で言うと』

健夜『王牌に萬子は少なく、ソーズとピンズが多いと推測される』

健夜『最後に、福路選手。この人は凄く細かく全体を見通している』

健夜『一発でピタリと松実玄選手の当たり牌を打ち込む役割だけど、この4人で組むと』

健夜『まず、石戸選手の絶一門によって萬子待ちがないと簡単に予測できる』

健夜『次に、宮永咲選手のカンと新ドラ、捨て牌によって更に待ちを絞り込める』

健夜『これだけの情報があるなら、彼女の実力ならほぼ100%当たり牌を一発で打ち込めるんじゃないかな?』

恒子『おおー。言ってることは良く分からなかったけど』

健夜『勉強しようよ!?』

恒子『でも、私にも良く分かったことはある。つまり、あの4人の内1人でも欠けたら出来ない役満、ってことだね?』

健夜『そう。そしてそれがこの競争では一番大事だと、私は思っているの』

恒子『決まったああああああああああああっ!』

恒子『最終組、チーム「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」の役満回数は4/8!』

恒子『2位のチーム「痴女ーズ」にダブルスコアを付けての優勝だーっ!』


咲「やった!皆さん、やりました!ありがとうございます!」

霞「良かったわ~。私なんかが、力になれて」

玄「何言ってるんですか!咲ちゃんが言ってくれましたよ?」

美穂子「私たち、4人の特性じゃないと出来ないって」

玄「その言葉がなかったら、もしかしたら断ってたかもしれませんからね!」

咲「え、ちょっと玄さん、酷いですよー!」

霞「そうね…。確かに、この4人じゃないと出来ない優勝だったわ!」


健夜『本来こうあるべき競争なんですよね』

健夜『誰か一人だけの力でなく、四人で力を合わせて役満を作る』

健夜『元々、同チーム禁止と言うのは、もっと繋がりを持って欲しいっていう理由付けだったと聞いています』

健夜『今回、他校同士の四人でそれを行っていたように見えたのは、このチームだけだった』

健夜『恐らく事前に綿密な話し合いと練習があったんでしょうね…』

健夜『彼女たちがこうして優勝した後、楽しそうに会話しているのが素晴らしいですね』

健夜『唯一、賞金を受け取るに値するチームだったと思います。おめでとうございます、ですね』

恒子『おーっと最強プロが珍しくベタ褒めーっ!!』

恒子『雪でも降るんじゃないか!?』

健夜『まぁ、強いて言えばもう少し早い巡目でも役満は出来そうだったとかありますけど…』

恒子『いつもどおりだった!』

玄「あ、表彰式が行われるみたいですよ!」

咲「誰が受け取ります?」

霞「それは勿論…私たちを集めるきっかけを作った」

美穂子「宮永さん。…いえ、宮永リーダーしかいないでしょう?」

咲「ええ!私ですか!?」

玄「ほら!ちゃっちゃっと行ってくるのです、リーダー!」

咲「うう…。恥ずかしい…」

咲「あ、皆さん一緒に、賞金で東京観光しましょうね!絶対ですよ!」

美穂子「あらあら、最後までみんなのことを考えてて…」

霞「良いリーダーだったわね。来年も長野は要注意だわ~」

玄「うう…咲ちゃん本当に良い子だ…これでおもちさえあれば…」

霞「?」ドタプーン

美穂子「?」ボイーン


『それでは、チームを代表して、宮永選手は賞金をお受け取り下さい!』

咲「あ、ありがとうございます!」ペターン


玄「チームおもちーずとして登録出来たものを…!」ボイン

クロチャーが咲さんの無乳を嘆いたところで本日の投下分は終了です。2~4位どうしよう。どうしましょう。

>>16
北海道とか東東京とかは原作で出番が少なくてこの時点だと人気が…。

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