男「つまりそういうわけ」
女「つまらなくてもそういうわけ」
男「わかりました」
女「わからせました」
男「まずは何をするんですか」
女「まずは何をさせましょうか」
男「僕は女嫌いを治されるようです」
女「私は女嫌いを治させるようです」
男「つまりそういうわけ」
女「つまらなくてもそういうわけ」
男「まずはデートを体験してみたいです」
女「彼はデートを体験してみたいです様です」
男「まずは疑似デートをするようです」
女「まずは疑似デートをさせるんです」
男「デートのお約束といえば手を繋ぐことですが」
女「デートのお約束といえば手を繋ぐことですね」
男「僕は多汗症なので手は繋げません」
女「私もそんな汚らしい手とは繋げません」
男「どうしましょうか」
女「どうしましょうね」
男「とりあえずどこか行きましょうか」
女「それならばどこへ行きましょうか」
男「分かりません」
女「分かりなさい」
男「デートが成り立ちませんね」
女「デートを成り立たせて下さい」
男「あなたがデートに誘ったのですが」
女「わたしはデートに誘われたのです」
男「つまるところ男としてプランぐらい立ててこいと」
女「つまらなくてもプランぐらい考えてからこいよと」
男「無茶を言います」
女「無茶を言いました」
男「帰りましょうか」
女「帰りましょうか」
男「これはこれで」
女「帰宅デートです」
男「そうですね」
女「そうなんです」
男「会話の練習をするようです」
女「会話の練習ならできそうです」
男「趣味はなんですか」
女「趣味はありません」
男「特技はなんですか」
女「特技はありません」
男「会話が成り立ちません」
女「会話を成り立たせて下さい」
男「無茶を言いますね」
女「無茶を言いました」
男「どうしましょうか」
女「強いて言うならば」
男「はい何でしょう」
女「料理が得意です」
男「そうですか」
女「そうなんです」
男「僕はインスタントの調理が得意です」
女「私は圧力鍋を用いた調理が得意です」
男「是非あなたの手料理を頂きたいです」
女「絶対あなたには振る舞いたくないです」
男「そうですか」
女「そうなんです」
男「圧力鍋を用いた料理で得意なのは何ですか」
女「圧力鍋を用いた時間短縮カレーライスです」
男「そうですか」
女「そうなんです」
男「今日は告白の練習をするようです」
女「今日は告白の練習をさせるのです」
男「それで誰に言えば良いのですか」
女「それは私に言えば良いのですよ」
男「分かりました」
女「分からせました」
男「女、好きだよ」
女「………」
男「黙られました」
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