にこ「大好きな仲間たち」 (44)
にこ(今日も暑い。ただひたすら暑い)
にこ(だって真夏日だもの。当然)
にこ(汗が滝のように流れてくる。気持ち悪い)
にこ(今日は早くおうちに帰りたい。あ、別に暑いからとか汗をかいたからとかが理由じゃなくて)
にこ(ちょっと違う、暑さとは無縁の理由だけど)
にこ(まあ、細かいことよ。誰かに言うことじゃない)
にこ(…って、私はさっきから誰に言ってるのかしら)
花陽「あ、にこちゃん。こんなところにいたんだ」
にこ「こんなところとは何よ。私は別に居たくてここにいるわけじゃ無いんだけどー」
花陽「ご、ごめんね?もしかして誰か待ってるとか?」
にこ「当たりー。希と絵里に待たされてる2人とも遅いのよー。すぐ戻ってくるって言ってたくせに。こんな炎天下の下でこの私を待たせるなんて、いい度胸してるわよね、あの2人」
花陽「あはは…そこまで言わなくても…」
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凛「………」フラフラ…
にこ「んあ?」
花陽「? どうしたの?」
にこ「後ろ。凛だと思うけど…様子がおかしいっていうか…」
花陽「凛ちゃん…?」クルッ
凛「…」フラッ…フラッ…
にこ「でしょ?」
花陽「ほんとだ…でも様子が…」
にこ「まさか…」
花陽「まさか…」
にこぱな「熱中症!?」
凛「」バタッ
花陽「きゃあああ!?り、凛ちゃん!?」ダッ
にこ「り、凛!!」ダッ
花湯「り、凛ちゃん!大丈夫!?」
にこ「大丈夫なわけないでしょ!花陽は凛を早く日陰に連れて行きなさい!私は飲み物を持ってくるから!」
花陽「う、うん!」
凛「」スクッ
花陽「わっ!?」
にこ「あ、あり?」
にこ「ま、まさかあっさり立ち上がるなんてね…」
花陽「だ…大丈夫なの?」
凛「…」
花陽「凛ちゃん…?」
凛「…」
にこ「凛…?」
凛「…」
凛「りんりんりんがべー!」ガバッ
花陽「きゃああああ!?」ドサッ
にこ「えええ!?」
にこ「ちょっと凛!どうしたのよ急に!?」
凛「りんがべー!りんがべー!」スリスリ
花陽「あわわわわわわわ…!!り、凛ちゃん、暑いよう…///」
花陽「うっ」ガクッ
にこ「えっ」
凛「」ピタッ
にこ「は、花陽?大丈夫…?」
凛「」スクッ
花陽「」スクッ
にこ「え?な、なんなの?どうしたのあんたたち…」
花陽「ダレカタスケテー!」バッ
凛「りんがべー!」バッ
にこ「うわあああ!?な、なんなのー!?」
ドスッ
ドスッ
凛「りんがべっ」ドサッ
花陽「ダレカタスケテっ」ドサッ
にこ「な、何!?何が起こったの!?」
絵里「私がやったのよ」スッ
にこ「絵里!!」
絵里「とにかく話は後よ!そのうちこの2人は復活するわ!その前に早く安全な場所に逃げるわよ!」
にこ「う、うん…」
希「えりち!にこっち無事だったんやね!」
絵里「ええ。無事保護してきたわ」
にこ「ねぇ、なんなのさっきの?」
絵里「そうね…説明する前にひとつ言っておくと…」
希「えーっと、今から信じられないようなことを言うかもしれんけど、信じてくれる?」
にこ「まあ…信じるわよ」
絵里「じゃあ分かったわ。にこ、実はね…」
希「凛ちゃんは…りんがべー!しか言えなくなってしまったんよ…」
にこ「やっぱり前言撤回」
のぞえり「ひどい!」ガビーン
にこ「だって意味不明なのよ!もっとにこが納得出来るように話してよ!」
希「えー…わがままやなぁ」
絵里「えっと、順を追って説明するとね」
絵里「凛は謎の科学者Nが開発した謎のウィルスMの実験体になってしまった!」
希「そして凛ちゃんはりんがべー!しか言えなくなる謎の症状を発症!」
絵里「そして今に至るというわけよ」
にこ「何が今に至るよ!最初から最後まで意味わかんないんだけどー!」
絵里「しかもこのウィルス、恐ろしいことに…感染するのよ」
希「しかもほっぺたスリスリするだけで感染…恐ろしいなぁ」
にこ「どう考えてもフィクションの話でしょうがー!」
絵里「それが現実で起きてるから困ってるのよ」
希「そーそー。困ったなぁ」
にこ「すごく胡散臭いんだけどー…」
絵里「でも見たでしょ?花陽がどうなったのかを」
希「花陽ちゃんはウィルスに感染し…ダレカタスケテー!としか言えなくなってしまった…」
絵里「くっ!謎の科学者N!許すまじ!」
にこ「はぁ…」
にこ「ねぇ…一体何を企んでるの?」
絵里「べ、別に何も企んでいないわよ?」
希「そ、そうそう。カードが告げてるから間違いないよ、企んでない」
にこ「やっぱり胡散臭い…なんか芝居じみてるし」
絵里「やだわねにこったら、これは素よ?」ムニュ
希「芝居じみてるなんてひどいなぁにこっち」ムニュ
にこ「分かったからわざとらしくそのお山を押し付けるのをやめなさいよ!暑苦しい上に腹が立つわよ!」
絵里「おっと、無意識のうちに押し付けてたみたい」
希「胸が大きいとどうしても無意識のうちに当たっちゃうんよ。ごめんなにこっち」
にこ「あんたら…」イラッ
ガチャッッ
絵里「ん?」
穂乃果「…」
ことり「…」
希「穂乃果ちゃんにことりちゃん。無事だったんやね」
にこ「いや…待って、この感じ…デジャヴ」
穂乃果「ファイトだよっ!」バッ
ことり「ちゅんちゅん♪」バッ
希「うわあ!?」ドサッ
絵里「の、希!?」
希「ほ、穂乃果ちゃんとことりちゃんも感染してるみたいやん!」
穂乃果「ファイトだよっ!」スリスリ
ことり「すりす…ちゅんちゅん♪」スリスリ
希「うわあああ!う、うちはもうだめや!2人とも逃げ…うっ」ガクッ
にこ「の、希…?」
穂乃果「」スクッ
ことり「」スクッ
希「」スクッ
にこ「ま、まさか…」
穂乃果「ファイトだよっ!」
ことり「ちゅんちゅん♪」
希「スピリチュアル!」
にこ「うわあああああ!?」
絵里「くっ、希まで…!にこ!早く逃げるわよ!」ダッ
にこ「なんなのよこれー!」ダッ
絵里「はぁはぁ、なんとか逃げ切ったわね…」
にこ「はぁはぁ、何が起こってるのよ…」
絵里「だから言ったじゃない。フィクションだったら困らないって」
にこ「ぐぬぬ…」
絵里「まあとにかく、しばらくはこの部屋で様子を見ましょう」
にこ「大丈夫なの?」
絵里「大丈夫大丈夫。いざとなったら逃げれるルートも確保出来てるし。そもそも鍵をしているから…」
にこ「…」
絵里「…」
にこ「ねぇ、今の見た?」
絵里「ええ…見てしまったわ。見間違いだといいけど…」
にこ「一応もう一度見てみましょう」
絵里「そうね…」
にこえり「」チラッ
海未(ジェイソンマスク+竹刀)「」キョロキョロ
にこえり(何やってるのあの子…)
にこ「ねぇ絵里、あれもウィルス?」
絵里「うん…多分」
絵里「何やってるのよ海未…!台本と違うじゃない…!」ボソッ
にこ「?何か言った?」
絵里「な、なんでもないわ!」
にこ「そう…」
海未「!」
にこ「」
絵里「どうしたの?」
にこ「やばい目が合った…」ガタガタ
絵里「え?」
海未「」ダッ
にこ「ひっ!?こっちに来た!」
ドン!
海未「」ドンドン!
にこえり「ひぃ!?」ビクッ
海未「」ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!ガンガン!ドンドンドン!
にこえり「ひぃぃ!?」ビクビクッ
海未「」クルッ
ガチャガチャガチャガチャ!
にこ「今度はドアの方に…!鍵はちゃんとしているんでしょうね!?」
絵里「ばっちりしてあるわ!」
海未「」クルッ
にこ「…まさかとは思うけど、二つあるうちのひとつだけに鍵をして片方にはしてないって落ちじゃ無いわよね?」
絵里「…にこ」
にこ「何よ」
絵里「私が押さえつけてる間に、にこだけでも逃げるのよ!」
ガチャッ
にこ「ばかーー!!なんで鍵をしないのよー!」
絵里「たぁー!」ダッ
海未「」バシッ
絵里「痛っ!?」
にこ「しかも押さえつけてるの失敗してるじゃない!」
海未「」バシッ、バシッ
絵里「痛い!ちょ、ちょっと海未!なんか違うわよ!?」
海未「」バシッ
絵里「痛い!て、手加減してるかもしれないけど地味に痛いから!」
海未「」バシッ
にこ「…にげるか」
ダッ、タタタ…
諸事情でここまで。
短いんで明日らへんには完結します。
にこ「なーんか怪しい…」
にこ「一体なんでこんなことをするのよ?」
にこ「あんなバレバレな大根芝居の何が意味あるんだろう…」
にこ「絶対何かがある…あいつら、何か企んでいるに違いないわ!」
真姫「にこちゃん!」
にこ「うわ!びっくりした…」
真姫「こんなところにいたのね。探したわよ」
にこ「探したって…なんで?」
真姫「そ、それは…」
真姫「べ、別になんでもいいでしょ!とにかく、ウィルス感染者を元に戻すのを手伝ってよ!」
にこ「えー…まだその設定引っ張るの?」
真姫「せ、設定ってなんのことかしら?」
にこ「で、結局何企んでのよ?」
真姫「うるさい!とにかく行くわよ!」ガシッ
にこ「ちゅ、ちょっと!引っ張らないでよー!」
にこ「ねぇ、どこに向かってるの?」
真姫「理科室」
にこ「どうして?」
真姫「そこにあのウィルスに対抗できる薬品があるから」
にこ「ふーん…またありがちな設定ねぇ」
真姫「設定なんかじゃないわよ!」
にこ「はいはい」
真姫「まったく、失礼ねにこちゃんは」
にこ「どの口が言うんだか…」
真姫「着いたわ。入るわよ」
にこ「はーい」
にこ「ん…?そう言えばさ」
真姫「何よ」
にこ「ここにくる道中、他のμ'sのメンバーにまったく会わなかったんだけど」
にこ「他のみんなは何をしてたのよ?」
真姫「…」ダラダラダラダラダラ
にこ「汗凄いわよ?」
真姫「今日は暑いからね」ダラダラダラダラ
真姫(どうしよう…)
真姫(このままじゃバレる…)
ティロリン♪
にこ「ん?」
真姫「!!」
真姫(連絡だ!)スッ
真姫「…」
にこ「???」
真姫「…ふふ」ニヤリ
にこ「ど、どうしたのよ突然笑って」ビクッ
真姫「にこちゃん」
にこ「な、何よ?」
真姫「私たちの勝ちよ!」ドヤァ
にこ「……へ?」
ガチャッ
ことほのりんぱな「にこちゃーーーーん!!!」
えりうみ「にこーーーーー!!!」
希「にこっちーーーー!!!」
にこ「うわあ!?こ、今度は何よぉ!?」
真姫「さあみんな!!にこちゃんを拘束して!!」
7人「了解!」ガシッ
にこ「ちょっと!離しなさいよー!!」ジタバタ
絵里「よいしょっと」ヒョイ
にこ「うわあ!?」
希「にこっち軽いなぁ。ちゃんとご飯食べてるん?」
にこ「7人で持ち上げれば軽いに決まってるじゃない!ていうか下ろしなさいよー!」
穂乃果「よしっ!行こう!」
にこ「話を聞け!そもそも行くって何処によ!?あと、今気づいたけどウィルスの設定は?」
海未「細かい事はいいのです!」
ことり「う、海未ちゃん…そのマスクはもう外していいんじゃ…」
花陽「真姫ちゃん、もう準備万端だよ!後はにこちゃんだけ!」
真姫「わかってるわよ。それじゃあ、行きましょう」
にこ「だから!どこに!?」
凛「部室だよー!それじゃあ出発進行ー!」
6人「おー!」ダッ
にこ「うわあああ!?」
真姫「ちょ、ちょっと凛!まだ私が…ああもう!待ちなさいよー!」
にこ「だからなんなのよこれーー!?」
凛「開けるよー!」ガチャッ
穂乃果「突入!!」ダッ
絵里「慎重に下ろすわよ!」
希「イエッサー」
にこ「だから…一体なんなのよ…」
にこ「ってあれ…?何よ…これ…?」
にこ(部室がいつもと違う…いろんな飾り付けとか…それに机に食べものまで…)
花陽「さあさあ♪にこちゃん座って座って♪」
にこ「う、うん」スッ
海未「ふふ。驚くのも無理はないですね」
ことり「予想通りの反応で何よりだね♪」
真姫「一時はどうなるかと思ったけどね…」
にこ「何?何なのよ一体…?」
凛「よーし!みんな、準備は出来てるよね!」
穂乃果「せーのでいくよ!花陽ちゃんよろしく!」
花陽「わ、私が!?そ、それじゃ…せ、せーのっ!」
パン! パン!
パン!
8人「にこ(ちゃん)(っち)誕生日おめでとう!!!」
にこ「……え?」
にこ「ええええええええええ!?」
にこ「ど、どうして…?誕生日なんて…教えた覚えは無いのに…」
絵里「にこ、あなたブログをやっているわよね?」
にこ「な、なんでそのことを!?誰にも言った覚えは無…」
にこ「あーーー!い、いや!1人だけ言った覚えが…!」チラッ
真姫「…」カミノケクルクル
にこ「ふーん…見てくれてたんだ。私のブログ」
真姫「べ、別に。たまたま気になって、ふと見てみたら…誕生日がどうのとか書いてあっただけよ。毎日欠かさず見てたとかそういうのじゃないし…」カミノケクルクル
凛「それにしてもびっくりしたにゃー。にこちゃんの誕生日が今日だって真姫ちゃんが言ったの、一昨日だったんだもん」
にこ「一昨日…?それってちょうど誕生日のことを書いた日と同じ…」
真姫「ばっ!り、凛!余計な事言わないでよ!」
花陽「真姫ちゃんがにこちゃんの誕生日が今日だって言ってくれなきゃ、にこちゃんの誕生日を私たちが祝うことさえ出来きなかったんだよ。真姫ちゃんには感謝してるんだよ」
にこ「真姫…」
真姫「な、何なのよもう!///余計な事言わない約束だったでしょ!!///」
にこ「…」
真姫「な、何よ!///」
にこ「…ありがとね」
真姫「ゔぇっ?」
真姫「…べ、別に私は何もゴニョゴニョ…///」
にこ「あ…そう言えば一昨日とか言ってたけど…」
にこ「あんたたち…そんな短い時間でよくこんなものを…」
絵里「結構大変だったのよー?これを準備するの」
希「何よりもにこっちにびっくりしてもらうために、にこっちに気づかれないように準備するのが特に大変やったね」
にこ「ああ、だから今日は私をあんなに長く待たせたり妙な演劇を披露したり…」
絵里「そういうことよ。あの手この手を使って、なるべくにこを部室から遠ざけてたというわけなの」
ことり「ちなみににこちゃんを引き付け時間を稼ぐ役と、準備する役を交代しながらやっていたんだよ♪」
穂乃果「時間を稼ぐ役は海未ちゃんの書いた台本通りに動いたんだ!」
海未「しかしあまり時間が無かったので自分でも良く分からない台本になってしまいました…何よりも自分で書いた自分のセリフが恥ずかしすぎて…うう…///」
絵里「ああ…なるほど。だからあんな奇行に走ったのね…とりあえずそのマスク外して。でもあれはインパクト大だったわね。むしろよかったわよ」
にこ「あんたたち…わざわざそんなことまでして…私の誕生日を…?」
希「みーんな、この部室でにこっちの誕生日を祝いたいんよ。だってこの部室でにこっちの誕生日を、この9人で祝えるのなんて…これが最初で最後」
にこ「希…」
希「それに、にこっちは今までこうして祝ってもらった経験はないやろ?」
にこ「う。何も言えない…」
希「まあとにかく、みんな気持ちは同じ。にこっちの誕生日を、全力で祝いたいって気持ちがね」
穂乃果「そうだよ!みんな気持ちは同じ!」
穂乃果「今日はめちゃくちゃ食べて飲んで祝ってやるぞー!」
凛「おー!」
海未「二人とも、主役はにこなんですよ?」
ことり「あのー、そろそろそのマスク外そ?」
にこ「ふふ…まったく。あんたたち、ほんとにバカなんだから」
穂乃果「ひどい!」ガビーン
凛「こんなにがんばったのに!」ガビーン
にこ「違うわよ。褒めてんのよ」
にこ「ほんとにバカって言葉がお似合いなくらい、いい奴らばっかりでさ…」
にこ「…ありがとね、みんな」
花陽「にこちゃん…」
真姫「…妙に素直ね。なんか調子がくるうんだけど」
にこ「何よー。せっかく人がお礼を言ったのに随分と冷たい反応ねえ、にこにーブログを毎日欠かさず読んでる真姫ちゃんは」ニヤニヤ
真姫「ま、毎日欠かさず読んでなんかいないわよ!!///」カァァ
絵里「はいはい。痴話喧嘩はそこまでにして」
にこまき「痴話喧嘩なんかじゃないわよ!」
希「本当に仲いいなぁ。それじゃことりちゃん、例のブツを!」
ことり「はーい♪」
にこ「例のブツ?」
ことり「えへへ♪じゃじゃ~ん!手作りケーキでーす♪」
にこ「お、おおおおおお!!!」キラキラ
穂乃果「お、美味しそう!じゅるり…」
海未「穂乃果。万が一つまみ食いなんかしたら…」
穂乃果「し、しないよ!ていうか海未ちゃん、そろそろマスク…」
海未「はっ!忘れてました…!」
花陽「忘れてたのぉ!?」
ことり「ちなみにね、このケーキはことりだけで作ったわけじゃないんだよ?」
穂乃果「え?そうなの?」
凛「誰かケーキ作りを手伝ってた人なんていたっけ?」
ことり「さて、誰でしょーか?」
にこ「なんとなくだけど、希と絵里は無いわね」
希「そうやね。ウチらはにこっちを引きつけて時間稼ぐのがメイン。他は飾り付けとかやったし」
にこ「海未は…多分違うわね」
海未「そうですね。私は…あれ?私…ただマスクを付けて彷徨ってただけな気が…」
にこ「じゃあ、花陽?」
花陽「私は…凛ちゃんと穂乃果ちゃんと一緒に飾り付けがメインだったかなぁ…」
にこ「…」チラッ
真姫「…私もちが」
にこ「あんたしかいないんだけどー」
真姫「うううう!!だから余計な事を言わないでって言ったのに!!なんで言うのよぉ!!///」
ことり「えへ♪不器用ながらもがんばってる姿が可愛くてついみんなに言いたくなっちゃった♪」
花陽「そうだったんだ~。真姫ちゃん、今日は飾り付けもすごくがんばってたし…」
凛「1番のがんばったのはきっと真姫ちゃんだよ!」
真姫「だから!余計な事を言わないで!!///」
にこ「ふ~ん。そうなんだ~」ニヤニヤ
真姫「うぅぅぅ…///」
絵里「こらこら。あまり真姫をいじり過ぎない。それよりも、メインイベントを始めましょう」
にこ「メインイベント?」
絵里「これよ」スッ
にこ「ろうそく…?ああ、なるほど。そーいうことね」
希「でも、実はこれ、ただのろうそくじゃないんよ」
にこ「どういう意味よ?」
希「このろうそく、小さいのが8本、大きいのが1本。合計9本あるんよ」
絵里「小さいのは1を表し、大きいのは10を表す。つまり合計は18。にこの今の年齢、ってわけよ」
希「しかもちょうど9本。うちら1人1本ずつ立てて行けばちょうどになるんよ」
絵里「そのために、ろうそくの色も私たちのイメージカラーに合わせてきたんだから♪」
にこ「そんなところまで凝ってるなんて…」
絵里「それじゃ、今からろうそくを配るわ。にこは大きいやつを、みんなは自分のイメージカラーのやつをとってねー」
希「みんな取り終わったら、早速ケーキに立てるよー」
ほのりん「はーい!」
にこ「私のを立てて…っと」
にこ「これで全部ね!」
穂乃果「よし!火をつけよう!」
絵里「慌てない慌てない。希ー、火よろしく」
希「りょーかい」スッ
希「…よし、と」
凛「火がついたー!」
ことり「そしてカーテンを閉めて~」
花陽「電気を消します!」
海未「準備万端、ですね!」
穂乃果「それじゃみんな…」
スゥ
8人「ハッピーバースデートゥーユー♪」
8人「ハッピーバースデートゥーユー♪」
8人「ハッピーバースデーディア…」
穂乃果「にこちゃーん!」
海未「にこー!」
ことり「にこちゃ~ん♪」
凛「にこちゃーん!」
花陽「にこちゃん!」
真姫「に、にこちゃん…」ボソッ
希「にこっちー!」
絵里「にこにー!」
8人「ハッピーバースデートゥーユー♪」
穂乃果「おめでとーー!!」
海未「おめでとうございます」
ことり「おめでとう♪」
凛「おめでとうだにゃーー!」
花陽「おめでとう!」
希「おめでとさん!」
絵里「ハラショー!」
にこ「な…なんか照れるわね」
にこ「えっと…消せばいいのよね?じゃあいくわよ」
にこ「ふーーーー!」
フッ
にこ「ちょっとー!真姫がおめでとう言って無いー!!」
真姫「た、タイミング逃しちゃったのよ!」
絵里「あらあら。それじゃあ真姫はソロで、おめでとうだけでいいからお願いね?」
真姫「うぐ…」
真姫「…お、おめでと」
にこ「はいはーい♪どういたしまして♪嬉しいにこ♪」
真姫「おちょくらないでよ!」
希「まあまあ。それよりも電気をつけて…」
パチッ
にこ「あ」
希「ん?どうしたんにこっち?」
にこ「いや…ちょっとね。親に連絡しないと、って」
希「連絡?」
にこ「ちょっと帰るのが遅くなる、ってね」
希「でもまだ全然な時間やん?」
にこ「ふふ。なーに言ってんのよ」
にこ「どうせ遅くなるでしょ?」ニッ
希「…ふふ。そうやね」ニッ
「…もしもし」
「あのねママ、今日はちょっと遅くなるかも」
「うん。ちびっ子達にはごめんね、って言っといて」
「ありがと。え?なんで遅れるのかって?」
「えへへ。実はね、誕生日を祝ってもらってね、今日はパーっと、みんなで騒ぐの」
「誰に祝ってもらったのって?ふふ。決まってるじゃない」
「この私、スクールアイドル矢澤にこの…大好きな仲間たちよ!」
~おわり~
終わりです。
本当は昨日の海未の日のネタと一緒に短編集として書きたかったけど最近忙しすぎて無理だった。
でもにこちゃんの誕生日は誰よりも早く祝いたかったから暇を見つけて書きました。
やること終えて暇になったらまた短編集を書く。さようなら。
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