兄「実は最近妹の様子がおかしい」

兄「いつもウキウキしてるし何よりお風呂で変なこと言ってるんだよな」

兄「これは兄貴として何なのか確認すべきだ」

兄「でもまずは事情聴取からだ、妹に詳しい母に聞こう」

母「それで私を呼んだわけね？」

兄「急にごめんね」

母「いいのよ、私も最近妹がおかしいと思ってたの」

兄「本当？」

母「ええ、お風呂は長いし変なこと言ってるし…心配よ」

兄「これはますます放って置けないな」

兄「ありがとう母さん！」

お風呂

兄「というわけでやっぱり盗み聞きにきた」

兄「決してやましいことを考えてるわけじゃないぞ？」

兄「妹が心配だからな」

兄「…」スッ

妹『ふっ…ん……くぅ』

兄「…」

妹『ぁ…だめ！』

兄「…」

妹『いや…今日は最後までやるんだ……ん』

兄「」

妹『お兄ちゃんがこんな姿見たら…びっくりするだろうな……ん！』

兄「」

妹『ふぅ…』

兄 (はっ…！)

兄 (やばい…完全に聞いてしまった)

妹『さてと、そろそろ出よっか』

兄 (！！)ダッ

妹『？　お兄ちゃん？』

妹『…』ガチャ

妹『気のせいか』

部屋

兄「…」

兄「…」

兄「マジかよ」

兄「妹が風呂で…しかもあの歳で？」

兄「おばばばば」

兄「まあいい、今日は寝よう」ゴロン

翌日

兄「…」

母「…」

妹「ん～これうまい」モグモグ

妹「？　どしたの二人とも」モグモグ

兄「何でもない」

母「…」

妹「そっか、じゃあ学校行ってきまーす」ダッ

兄「じゃあ俺も行くよ…」

母「行ってらっしゃい」

兄「…」

母「…」

兄「…行ってきます」ガチャ

母「…行ってらっしゃい」

学校

兄「ということがあってな」

幼馴染「そうなんだー」

兄「俺は妹が心配で」

幼馴染「そう？」

兄「ん？」

幼馴染「妹だって小学五年生だろ？普通だと思うぞー」

兄「そういうもんなのか」

幼馴染「なんだかんだ言って私も小六のとき

兄「やめろ」口押さえる

幼馴染「むぐー」

家

兄「そうか…普通なのか」

兄「まあ幼馴染の言うことは正しいしな」

妹「じゃあお風呂入ってきまーす」

兄「おう」

兄「…」

兄「…」チラ

母「…」コク

兄「…」スタッ

お風呂

妹『ふ…んっ…』

兄「…」

妹『あ、だめ…壊れちゃう……！』

兄「！！」

妹『でも…壊れるぐらいが…丁度いいって』

兄 (妹よ…もうやめてくれ！)ムクムク

妹『ふ…うﾞ…あぁﾞ！！』

兄「！！　妹ッ――――！！」バアン

妹「へ？お兄ちゃん？」ふっきんちゅー

兄「あっ」

妹「…」

兄「…」

　 ∧,,∧
　( `･ω･) ようこそID腹筋スレへ！
　/　∽ |
　しー-Ｊ

ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。

例1　ID:wwh7K512 ID抽出　の場合 7+512=519 なので519回頑張りましょう。
例2　ID:bicycle. ID抽出 の場合　数字がないので今日は一休み。

さあ、存分に腹筋するがよい

すいません、俺です

母「で、なんでお風呂で腹筋してたの？」

妹「だって女の子は腹筋しないものだよって先生言ってたから」

妹「みんなにバレないようにお風呂でやってたの」

兄「誠に申し訳ない」

妹「そのことはいいって」

母「まあ…学校の先生は言ってたとしても私達は別に気にしないし…ねえ？」

兄「お、おう」

妹「じゃあ腹筋してもいい？」

母「別に構わないよ」ニコ

妹「わかった！お兄ちゃんもいい？」

兄「別にいいよ」

妹「わーい！」

ざわざわ

兄「わざわざ来てくれてありがとうな」

幼馴染「いいの、せっかくみんなで集まれたんだからー」

兄「俺らが中学生の時からもう20年かぁ」

幼馴染「懐かしいのー」

幼馴染「そういえば妹ちゃんは？来るって言ってなかったっけ」

兄「ああ、大会終わったらすぐ来るって」

幼馴染「大会？なんの？」

兄「プロレス」

ガラッ

妹「おう！兄貴はいるか！」ムキムキ

兄「あ、こっちこっち」


妹「みんなで集まるなんて久しぶりだね！」

幼馴染「そうなのねー」

妹「ははは、幼馴染さんは昔から変わってないね」

幼馴染「妹ちゃんはずいぶん変わった気がする…」

妹「ははは」

兄「あ、そういえば大会はどうだった？」

妹「楽勝楽勝！次は関東大会だ！」

幼馴染「すごーい」

妹「まあ昔から鍛えてたからな！」

兄「俺が腹筋を止めたらこうはなってなかっただろうなー」

妹「おう！」

妹「そんじゃあ久しぶりにやるか！」

兄「何をだ？」

妹「腹筋だよー」

幼馴染「いいね！私もやる！」

兄「そうだな、俺も最近太ってきたし…やるか！」


そうして無事に物語は幕を閉じた