俺「おい妹」妹「…」俺「おい妹!」妹「…」俺「おいっ!」妹「…」(28)

俺「あ、そういや明日ダチとカラオケ行くんだった 金あったっけ…」ゴソゴソ

俺「やべぇ 55円しかねぇ…」

俺「妹に借りるか」ガチャ

俺「お、部屋でたら丁度妹が歩いてた」

俺「おーい妹ー」

妹「…」スタスタ

俺「は?おーい妹ー!」

妹「…」スタスタ

俺「あの野郎…無視してやがる」

俺「あぁ…そういや今妹と喧嘩してんだった」

俺「あいつまだ根に持ってたのかよ…」

俺「ちくしょう…今は両親とも旅行でいないしな…アイツに頼むしかないな…」

俺「妹は自分の部屋に入ってったな」スタスタ

俺「おーい妹」コンコン

俺「…」

俺「おーい妹!」コンコン

俺「…」

俺「おい!」ドンドン

俺「…」

俺「ちっ…子供かよ」

ガチャ

俺「あれ?開いた…鍵掛けてなかったのか」

俺「妹ー入るぞー?」

妹「…」

妹はあっちを向いて机に座り宿題?をしていた

俺「なぁ妹」

妹「…」

俺「なぁ」

妹「…」

俺「悪かったよ…ケーキ喰って…」

妹「…」

俺「高かったんだろ?俺がまた買ってやるから もっと高いやつ」

妹「…」

俺「…なあ妹…」

妹「…」

俺「ふふっ…子供じゃないんだからさ」

妹「…」

俺「おい…いい加減にしろよ」

妹「…」

妹は依然宿題のプリントみたいなやつを書き続けている

腹が立ってきた
しかしこいつが怒るとめんどくさい仕打ちをしてくるのは毎回の事である

実は言うと俺は妹にほとんど勝った事がない

この前口喧嘩した時は俺のルックスと学歴について細かく攻められ俺の心を見事に砕きやがった

その前の喧嘩では俺が妹を一発殴ろうとしたらヒラリとかわされ執拗に弁慶の泣き所を攻撃され泣きながら部屋へ戻ったのを覚えている
ヤツは身体能力も高い

正直妹の頭はキレる
高校では成績も良いらしい
俺は何度も妹に心をへし折られた

俺「…」

今回の嫌がらせは無視か…

ならばこちらに利がある

なんせ妹が俺に何か反応を示した時点で俺の勝ちだからだ

今回は勝つ

俺「おい妹」

妹「…」

俺「お前…高1にもなって彼氏ができなくて悩んでるそうだなw」

妹「…」

俺「まずそのツインテールがキモいからなぁw お前には似合わないよw 」

俺「あとその無表情で知的ぶった感じとか引くわぁ…俺お前と同級生だったら絶対引くわぁ…w」

妹「…」

俺「…そういやお前Twitterやってんじゃん?お前のつぶやきワロタwww可愛い子ぶってやんのww」

妹「…」

俺「あれは部屋で一人で爆笑しちゃったよw 【櫻井君カッコイイー(≧Д≦)次ライブ楽しみ~(●´∀`●)】って…w ブハッwww」

妹「…」

俺「あれですか~?w 知的のふりしてるけど実は女の子っぽい面ありますアピールですか~?w 」

妹「…」

俺「それになんだよその服w ピンクのスウェットにウサミミのフード被ってってw 家でまで女の子アピールかなぁ?誰も見てませんよぉ~?w」

妹「…」

俺「それじゃ彼氏もできませんよぉ~」

妹「…」

俺「…」

俺「おいおい…無視ってのは子供の悪足掻きですよぉ~?w きーこえーてまーすかー?w」

妹「…」

俺「…」

この野郎…
これだけ言っても無視を続けるのか…
やはり諦めるしか…

トントントントントン

ん?
なんだ?

妹が右足を小さく揺らしている

貧乏揺すりだ…!

妹が貧乏揺すりをし始めた…!

効いてる…!効いてるぞ…!

俺に微かな希望が見え始めた

俺「あれあれ~?w イライラしてるのかなぁ?w 無視なんてやめたら言い返せるのにねぇ?w」

妹「…」

妹は依然貧乏揺すりをしている

俺「子供だねぇ~…さっさと諦めればいいのに…」

妹「…」

今回は勝てる
なんとか妹を振り向かせてやる

俺「そういえば俺最近ロボットダンス勉強してんだよねぇ ちょっと練習しよ」

俺「ほっほっほっほっ」

妹「…」

妹の貧乏揺すりが止まった

俺「お?気になるのか?見ていいんだぞ?俺の自慢のロボットダンス ほっほっほっ」

妹「…」

俺「ふーん まだ粘るか…」

妹「…」

俺「仕方ない…俺のとっておきの秘密を話すしかないようだ…」

妹「…」

俺「この前ペットのチコ死んだじゃん?お前すげぇ泣いてたけど
あれ殺したの厳密に言えば俺なんだわw」

妹「…」

俺「俺とお前で交代で餌やりしてたけど俺一回あいつの餌の中に消しゴムのカス混ぜてみたんだよねw」

俺「そしたらあいつおいしそうに喰ってやがんのw 面白いからその日から色んなもん混ぜてみたけどどれも食べてたわw あれは傑作だったなぁw」

妹「…」

また妹の膝が揺れ始めた

ククク…今のは効いただろうな…

俺は何かこいつを振り向かせないと全てが無駄になる気がしてきた

なんとしても振り向かせる

俺「あーあまだ無視するんだー?」

妹「…」

俺「やっぱもうケーキ買うのやーめた お前そんな態度とるんだし」

妹「…」

すると妹がシャーペンを机に置き宿題のプリントをどかした

俺「お?」

妹は徐にスマホを取り出しゲームを始めた
LINEのなんとかってアプリのやつだ

俺「あ~ごめんごめんw 集中力切れちゃったかw」

妹「…」ピコピコ

俺「…」

もういい
許さねぇ
なんとしても振り向かせる

俺に理性が消えた

俺「あ~なんかムラムラしてきたわぁ…」

俺「そうだオナニーしよっとw」

妹「…」ピコピコ

俺はわざと音が聞こえるようにズボンとパンツを脱ぐ

妹「…」ピコピコ

俺「よーし!オナニー始めまーす!」

妹「…ちっ」

一瞬反応したのかと思ったがどうやらゲームのキャラが死んだだけらしい
しかし動揺しているようだな

俺「はぁ…はぁ…はぁ…」シコシコ

妹「」ピコピコ

俺「はぁ…はぁ…はぁ…」シコシコ

妹「」ピコピコ

俺「うひょおお気持ちいいいぃぃぃいい!」シコシコ

妹「」ピコピコ

妹がまた貧乏揺すりを始めた

俺「はぁ…はぁ…やべぇぜぇ…!はぁ…はぁ…!」シコシコ

妹「っ…」

俺「はははw また死んだのかw 動揺してるんだろぉ?w」シコシコ

妹「…」ピコピコ

俺「あああああ!暑くなってきたあああ!上の服も脱ごうかなぁ?」

妹「…」ピコピコ

俺「止めないってことはいいんだねぇ?脱ぎま~すw」ヌギヌギ

妹「…」ピコピコ

俺「いや~やっぱ裸オナニーが一番だねぇぇ」シコシコ

妹「…」ピコピコ

俺「…」

ここまでしても少ししか反応を示さない
もういい

これだけはやりたくなかったが

最終手段だ

俺「…あぁダメだ…!オナニーだけじゃ物足りない!」シコシコ

妹「…」ピコピコ

妹の貧乏揺すりが止まった

俺「」ニヤリ

俺「あー!丁度目の前に女の子がいるー!」

妹「…」ピコピコ

俺「ヤっちゃおうかなぁw」

妹「…」ピコピコ

俺「犯しちまうぞぉ?w」

妹「…」ピコピコ

俺「兄妹だぜぇ?w いいのかなぁ?w」

妹「…」ピコピコ

この野郎…やってやる

俺「なら遠慮なく…!」

俺は妹を押し倒そうと肩を掴んだ

妹「…きゃっ!」

俺「…」

俺「…」

俺「…ククク…」

俺「反応を示したなぁ妹ぉw」

妹は目を見開き怯えた表情をしている

俺「俺の勝ちだあぁぁあ!!」

妹「はぁ?なに裸になってんのぉ!?きもぉぉお!」

俺「はっはっはっw 悪足掻きはよせw お前は負けたんだよw」

妹「は?なに?なんて言ってるの?」

俺「え?」

そう言って妹は外した

ウサミミフードに隠れていたイヤホンを

俺「…え?…え?」

妹「なんなの?何の用?てかいつからここにいたの?」

俺「え?いや…その…」

妹「ってかマジキモイ!なんで裸なの!?しかも勃ってるし!警察呼ぶよ!?」

俺「は…は…は…」

俺「…聞こえていなかった…のか?俺の声…?」

妹「は?なんか言ってたの?私イヤホン大音量で聴いてたから分かんないって」

俺「…そんな…じゃあ…!あの貧乏揺すりは!?」

妹「貧乏揺すり?」

俺「ほら?時々膝揺らしてたじゃねぇか!」

妹「あー 私歌がサビに入ると膝でリズムとっちゃう癖あるんだよね」

俺「…!」

俺「…そんな…バカな…」

妹「あんたが何してたのか知らないけど私あんたが変な事しないようにって部屋に防犯カメラつけてるのよね」

俺「なっ…!」

妹「まあ後で確認しとくわ まあ今の様子からして想像つくけど」

俺「ちょ…ちょっと待ってくれ…!」

妹「まあ内容によっちゃお父さんとお母さんに見せなきゃだね」

俺「あ…あ…あ…!」

妹「さて…勉強に戻りますか」

俺「妹ぉぉ!!」

妹「…なに?」

俺は涙を流して土下座していた

俺「…」

俺「どうも…」

俺「どうもすみませんでしたあぁぁ!!」



やはり妹には勝てなかった



end

おわり

それも考えたけどちょっとありきたりすぎるからね

ありがとう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2019年02月21日 (木) 04:53:55   ID: biRZzfA1

なんだこれ

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