ばか「科学は宗教と同じ」ぼく「そのとおり」 (126)

ぼく「そして科学と宗教はサンタや河童を信じる子供と同じ」

ぼく「もっと言えばアイドルが処女だと信じるキモオタや、二次元に行けると信じてるキモオタとも同じ」

>>5
微分すれば行けるさきっと

ぼく「自分が正義だと信じる左翼と同じ、自分が正義だと信じる右翼と同じ」

>>6
積分すれば来てくれるかな

おれ「みんなおなじというわけか……」

わたし「そうよ、みんなおなじよ、さぁ、踊りましょう」

うわうわう~♪ うらうらう~♪

おいどん「おい、「ばか」、さっきからなにをだまっているでごわすか」

ばか「でも……俺はばかで……」

ミー「まだわからないのデスか? みんなおなじなのデスよ」

ばか「じ……じゃあ、俺も……」

ぼく、おれ、わたし、おいどん、ミー、あたい、われ、ちん、せっしゃ(コクリ)

おどりましょ おどりましょ おどりましょ おどりましょ 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

――現代

ばか「みなさん、おわかりでしょうか、こういうことなのです」

ばか「”ばか”とはわたしのことです、しかし同時にあなたのことでもある」

ばか「人は何かを信じないわけにはいかない、この世のなにも――わたしたち自身の存在でさえ――確かなものはなにひとつないからです」

ばか「しかしすべてを信じるというわけにもいかない、つまり、選ばなければならない、なにを信じるか」

ぼく「さもなければなにも信じないか……」

ばか「まだそんなことを言っているのか、きみは」

ぼく「きみじゃない、ぼくだ」

ばか「ぼくは正気か」

ぼく「ぼくは正気だ」

ばか「正気とはなんだ」

ぼく「正気とは信じないことだ」

ばか「正気とは信じることだ」

ぼく「それではなにを信じても正気ということになる」

わたし「おかしいわね」

ばか「!?」

ぼく「!?」

わたし「おかしいわよ、ぼく」

ぼく「なにがおかしいというのだ」

わたし「なにって、ぼくは信じてるじゃない」

ぼく「なにを」

わたし「「正気とは信じないことだ」ということを」

ぼく「!?」

わたし「つまりぼくもおなじなのよ」さぁ、おどりましょ

ぼく「……つまりぼくは正気ではないのだ」

おれ「そうくるか」フッ

ぼく、ばか、わたし「!?」

おいどん「とんだ同窓会でごわすな」

ミー「ミーもいますよ」

せっしゃ「せっしゃも」

ちん「ち~ん」

あたい「あた ぼく「みんないることはわかった」

あたい「ちょ ぼく「みんな変わらないな……」

あたい「ぼくは変わったな……」

われ(コクリ)

わい「ほんまやで」

ぼく「信じる、ということはそのまま、「たしかではない」と知っていることを自白してしまっている、ことば自体が」

ぼく「つまり信じている時点で信じていない」

わたし「……」

ばか「でも……それでも……」

ぼく「それでも信じるしかない」

ぼく「それはぼくも同じだ」

ばか「なら……!」

ぼく「だから正気ではないのだ」

ばか「……!」

ピン

ちゃりんちゃりん

ぼく「……」ジロリ

おれ「100円玉だ」

わい「もらうで」

おれ「まて、まだだ」

おれ「うらか、おもてか」

ぼく「……うら」

わい「おもてやな、もらうで」チャリン

ぼく「なにがいいたい」

おれ「なにも」

ぼく「では おれ「なにもだ、ぼく」

おれ「ぼくは負けたか? これで終わりか?」

ぼく「そんなわけ おれ「ない」

あたい(あれムカつくんだよな~)

おれ「ぼく、はずれだ、100円玉はおもてだった」
ぼく「だからなんだと」
おれ「なんでもない」
ぼく「……」
おれ「まだわからないか」
おれ「はずれ、は、なんでもない、だ」
ばか「!」

おれ「科学は万能だ、神はいる、サンタはいる、河童もいる」
おれ「左翼は正しい、右翼は正しい」
おれ「アイドルは処女だ、二次元には行ける、微分で行ける、積分で来れる」
おれ「それがはずれたら、なんだって言うんだ?」
ぼく「……」

おれ「なにもない」
おれ「だからこそ信じられるだろう」
おれ「ぼくは信じたか? 100円玉がうらであることを?」
ぼく「信じていない」
おれ「それはなぜか……わかるか、ばか」
ばか「それは……」

ばか「すぐにわかることだから」
おれ(コクリ)
ばか「ぼくらは、わからないから信じるんだ」
ばか「すぐにわかることは信じない、信じたとしてもすぐに「わかって」しまう」
ばか「ぼくが言ったことだ、「信じる、ということはそのまま、「たしかではない」と知っていることを自白してしまっている」」

ばか「「たしかではない」から信じるんだ」
ぼく「それになんのいみが」
ばか「「あんしん」するため」
ぼく「そんなことはおろかだ!」

ぼく「よりによって「あんしん」するため? そんなことに何の意味がある!」
おれ「意味を求めている時点で、愚かだろう」
ぼく「それは……」
おれ「わかっているんだろう? 意味なんてものは、ない」
おれ「なにもない、だ」

ばか「……おれ?」

おれ「意味はない、価値はない、比較は意味を為さない、すべてはフラットだ、だからこそ信じようが、信じまいが、どちらでもいい」
ぼく「…………」
おれ「信じていい、信じなくていい、安心が得られるなら得ればいい」
ばか「……おれ……そんな……」
おれ「愚かでいい、愚かじゃなくていい、いやそもそも、愚かなど……」
おれ「ない」

わたし「……かわってしまったのね」
ミー「残念デス……」
ちん「ち~ん」

おれ「愚かさなどない、賢さなどない、ない、ない、ない」
おれ「すべては、ない」





ぼく「……そんなことはない」

ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
ちん「ち~ん」
われ「おい、空気を読め」
ちん「ち~ん」

わい(お前が空気やろ! って言うタイミングのがした……)ジクジ
ぼく「ぼく、おもう、ゆえに、ぼくあり」
ばか「!」
ぼく「それだけは、確かに信じられるはずだ」
ぼく「それだけは! 確かに「ある」はずだ!」

わたし「ぼく……」
ミー「ぼく……」
あたい「ぼく……」
ばか「ぼく……」
わい(くるぞくるぞ)

ちん「ぼく……」
わい「いわへんのかい!!!!」

おれ「……ふ」

ぼく「……ふふ」

ばか「……ふふふ」

わたし「うふふふふ」
ミー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!」
おいどん「ごわすごわすごわすごわす」
あたい「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」
わい「ナハハ!」
われ「うぬうぬうぬうぬうぬ」
ちん「ち~ん(笑)」

せっしゃ「何が可笑しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

せっしゃ「何も! 何も可笑しくないぞ! なにひとつ! ひとつだって!
貴様ら、いや、お前ら! わかっているんだろうな! せっしゃばかりのけものにして! 何が同窓会か、何がみんな変わらないか!
かわっとるわ! つーか、いないわ! 約一名! 気付け!」

われ「いやしかし」
せっしゃ「何がしかしか!」
あたい「だって……ねぇ?」
せっしゃ「何がだってか!」
わい「せっしゃは前から存在感薄いしな」
せっしゃ「貴様! 許さん!」


ばか「そして血で血を洗う血戦の末、結論は出たのです」



ぼく、おれ、わたし、おいどん、ミー、あたい、われ、ちん、せっしゃ、わい、ばか「みんなちがって、みんないい」

そんなわけで科学と宗教は違います、子供もキモオタも右翼も左翼も違います
科学を宗教と呼ぶことは人類の英知を蓄積し、検証や反証を繰り返して理論を磨き上げる科学者に対して失礼です
それだけではなく、日々信仰心を磨き、信じる道を歩み続ける宗教者に対しても失礼です
どちらも全く別々の方向に努力を重ね、その個々の差異にこそ本質を見出すべきです
科学は自らを疑い続けるという点において宗教と比べるべくもないし、宗教において培われた信仰心の深さは無神論者といっしょくたにしていいものでは決してありません

というか疲れました

普通に

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