※現パロ
エレン「ああ……どうしようミカサ、アルミン」
アルミン「で、でもエレンは男じゃないか?」
エレン「そんなのオレだって知らねえよ……」
ミカサ「エレンにストーカーするなんて、絶対に許せない…!!」
ミカサ「私が必ず捕まえて懲らしめてあげる。だからエレンは心配しなくていい」
エレン「…ありがとよ、ミカサ」グス
アルミン「僕も勿論ストーカーを捕まえるのに協力するよ。エレン、話してみてくれないか」
エレン「ああ…。これを見てほしい」
アルミン「これは?」
ミカサ「封筒?」
エレン「こういうのが毎日朝ポストに入っているんだ」
アルミン「開けるよ」ガサガサ
アルミン「ひぃっ!!」
ミカサ「髪の毛が、入ってる…」
エレン「そうなんだ。俺も最初見たときは心臓が止まった…」
アルミン「うっ…これはきつい……犯人の髪の毛とみていいだろうね」ブルブル
ミカサ「色は黒で、長さはセミロング…いやショートくらい…?」
エレン「やっぱ女かな…」
ミカサ「エレンをこんなことするなんて、全身の肉をそぎ落とすだけではすまされない…どこの女狐かしら」
エレン「封筒の中身は髪の毛だけじゃねーんだ…ウップ…」
エレン「ごめんちょっと洗面所行ってくる」
ミカサ「エレン…!アルミンどうしようエレン結構精神に来てるみたい」
アルミン「うん、一刻も早くストーカーを特定しないとエレンが可哀そうだ」
アルミン「怖いけど…封筒の中をもっと見てみよう」ゴクリ
アルミン「こ、これは…」
ミカサ「エレンの写真がいっぱいね…」
アルミン「しかも正面を向いてる写真がないということは、すべて隠し撮りということか」
ミカサ「登校中のエレン…授業を受けているエレン…あくびをしているエレン…体育の授業中に腹チラをしているエレン…」
ミカサ「!?」
アルミン「ふ、風呂に入っているエレンや自宅でくつろいでるエレンの写真まで!」ゾッ
アルミン「こんなのどうやって撮ったんだ!?」
ミカサ「ずるい!」
巨人中学校か、
エレン「見たか…」ゼエゼエ
ミカサ「エレン! 体は大丈夫なの?」サスサス
エレン「ああ、大分よくなった。わりーな」
ミカサ「気にしないでエレン。アルミンと私はエレンの味方だからね?」ナデナデ サワサワ
エレン「ありがとうな…。あと背中をさすってくれるのは嬉しいんだけど、服はめくらなくて大丈夫だぞミカサ」
ミカサ「気にしないで」サワサワ
アルミン「エレン…」
エレン「アルミン、お前の頭なら何か分かるか?」
アルミン「うん。まずこの風呂の写真を見てほしい」ペラ
ミカサ「この写真がどうかしたの?エレンが立ってシャワーをあびている、鼻血ものも写真ね」
ミカサ「エレンの大事なところが湯気で隠れてしまったことがとても残念だけれど、15歳になってまでシャンプーをするとき目をつぶっているエレンのかわいさが強調されている、私お気に入りの写真…」
ミカサ「アルミン、これが?」
アルミン「うん……」
>>8
ごめん巨人中学校は読んだことないんだ
別物と考えてくれ
アルミン「エレン、確か君の家の風呂場の窓って確か東にあったよね?」
エレン「ああ、そうだ」
アルミン「この写真の角度は、窓から盗撮されたと考えるとおかしいんだ」
エレン「なに!?」
ミカサ「じゃあ、風呂場にこのとき誰かが隠れてたってこと!?」
エレン「うあああああ…こええよ…」
アルミン「いやさすがにエレンも人が風呂場にいたら気付くだろう」
アルミン「おそらく隠しカメラが仕掛けられていたんじゃないかと思う…」
エレン「隠し…カメラ…?俺の家に…?」
ミカサ「確かめにいきましょう」
風呂場
アルミン「写真の角度からすると…このシャンプーとかボディーソープとかがおいてある一角があやしいな」
エレン「まさか…」
アルミン「! あった、これだ!」
エレン「まじで!?」
ミカサ「許せない…いつの間にエレンの風呂場に侵入していたっていうの…!!」グッ
ミカサ「きっとエレンを想像の中で慰み者にしていたに違いない。私のエレンを…!!ふざけるな…っ」ダンッ
エレン「慰み者って…なんだ?」
アルミン「君は知らない方がいい…」
アルミン「でも、今は防水仕様の隠しカメラなんてあるんだね…やっぱり風呂場用に開発されたのかな」
ミカサ「防水仕様のカメラは今は結構ネット上で出回ってる」
ミカサ「そのカメラは比較的高価なもの。そのかわり画質がとてもいい」
ミカサ「奮発して買ったかいがあった」
アルミン「恐ろしい世の中だよね…」
エレン「!! アルミン!」
アルミン「どうしたのエレン!?」
エレン「封筒の中に入っていた写真…自室のオレを撮ったやつがあったよな?」
アルミン「…気づいたか、エレン」
アルミン「そう、その写真も窓から盗撮されたんじゃない。君の部屋にも隠しカメラが仕掛けられている…」
エレン「……」ガクッ
アルミン「エレン!気をしっかり!」
ミカサ「エレン、怯えてもかわいいだけなんだから///」
エレン「…ッわりい。とにかくカメラを探そう」
アルミン「…………6つ」
エレン「おいおい…全然気付かなかったぞ」
ミカサ「360度の角度からエレンをなめるように観察できるよう巧妙に仕掛けられていた」
アルミン「エレン、顔色が悪いよ。横になる?」
エレン「情けない面見せてごめんな。オレこういう不気味さに耐えられなくて…」
エレン「…じゃあ、やっぱりあれは気のせいじゃなかったのか」
アルミン「あれって?」
エレン「学校から帰ったら、なんとなく部屋のものの位置が微妙にずれてるように感じることが最近多かったんだ」
エレン「まあ俺も几帳面な性格じゃないから、ただの気のせいだと思っていた」
エレン「あとなくしものが増えたり…」
ミカサ「なくしもの…たとえば?」
エレン「ええと、歯ブラシとか、スプーンやらマグカップやら、あと下着とか」
アルミン「ああ、いかにもストーカーが盗みそうだね」
ミカサ「外道め」ギリッ
エレン「あと、何故か俺の小さいときのアルバムが見当たらない」
アルミン「犯人はショタコンか?」
エレン「あのアルバムさ…俺と母さんと父さんが映ってる写真が入ってたんだよな。二人とも、今はいないから」
エレン「あれが唯一の家族写真になっちゃってさ…」
エレン「もしストーカーの犯人と話ができるとしたら、カメラとか写真とかのことは怒らないから、アルバムだけ返してほしいって伝えたいんだよな…」涙目
アルミン「エレン…!僕たち絶対、犯人を見つけ出すよ!」
ミカサ「私はなんてことを…!!ごめんねごめんねエレン、アルバムだけすぐに返すからね!」
ミカサ「って犯人が言ってる気がする。だから大丈夫エレン」
エレン「二人とも…オレ、お前らみたいな幼馴染がいて本当によかったぜ」
アルミン「モノがなくなったり位置が変わったりしたりすることのほかに、何か変わったことはある?」
エレン「えーっと…そうだな。あとは夜道を歩いてたら足音が後ろからずっと聞こえたり、視線を感じたり、ぐらいかな」
アルミン「ふーむ。犯人確保にはやはりそれを利用して張り込みをする方法が有効かなあ」
ミカサ「エレン、それは私だと思う」
エレン「ハァ!?なんでミカサが!?」
ミカサ「夜には怪しい人がいっぱいいるから、エレンが襲われないように見守っていた」
アルミン「ミ、ミカサも女の子なんだから、ミカサの方が危ないと思うよ」
ミカサ「あとエレンが誰かと不純交際していないか見張っていた」
ミカサ「夜に誰かと会ったり遊ぶのは健全な15歳にあってはならないこと」
エレン「んなことしねーよ。お前も学校で疲れてるだろうし、もうやめろよ」
ミカサ「…心配してくれるの?ありがとう…二人とも」
アルミン「うーん。犯人がエレンの部屋に侵入しているのは僕たちが学校で授業をうけているときだ」
アルミン「授業をさぼるわけにはいかないし、そうなるとエレンの部屋で待ち伏せも難しいなぁ」
エレン「やっぱり推理で犯人に目星をつけるしかないか?」
アルミン「多分ね…。これまで上がった証拠を整理してみよう」
ミカサ「犯人は、黒い髪の女で、ショタコン」
アルミン「そしてエレンにかなりの執着心を抱いている。また隠しカメラを複数仕掛けたりと大胆な性格も見受けられるね」
エレン「……」ブルッ
アルミン「………はっ!!」
ミカサ「アルミン、分かったの!?」
エレン「さすがアルミンだな!」
アルミン「ああ…分かってしまった――――」
アルミン「犯人は――――ミ………」
アルミン「――――ミーナだ…!」
エレン「!?」
ミカサ「ミーナ…あの黒髪おさげの女ね…わかった…すぐにあの女の家に向かおう」ギリギリギリ
エレン「お、おいちょっと待てって!アルミン、ミーナが犯人だと思う理由を聞かせてくれ!」
エレン「オレはあいつがストーカーなんてする女の子に見えない」
ミカサ「はあ…エレン、なにを言ってるの?そんな優しいこというからすぐに周りの女がつけあがる。離してエレンあいつころせない!!!」
アルミン「ミカサ、落ち着いて!床が踏みぬけそうだから本当に落ち着いて!!」
アルミン「…まずミーナは黒髪だ。封筒の中の髪の毛とちょうど長さも一致する」
エレン「でも」
アルミン「さらにミーナが最近5組の男子を好きだという噂を聞いたことがある」
アルミン「エレンは5組だよね?」
エレン「5組の男子なんて20人もいる。それだけでミーナを犯人に特定することはできないだろ」
アルミン「…僕も同級生を疑いたくない。でも僕、昨日見ちゃったんだ」
アルミン「ミーナが昼休みに、校門からこっそり学校を抜け出すのを……」
エレン「昼休み…そうか。オレの家は学校から歩いて15分ほど。昼休みは1時間あるから」
ミカサ「昼休みに学校を抜け出して、エレンの部屋に侵入してエレンのベッドに横になって枕の匂いかいだり、エレンの服をこっそり着て彼シャツをやってみたり、できる」
ミカサ「学校とエレンの家まで全力疾走すれば3分でつけるから、エレンの部屋で55分も好き勝手できる計算になる」
アルミン「そういうわけなんだ」
エレン「……ミーナが…本当に?」ブルブル
アルミン「まだ証拠はないけど、とりあえず明日ミーナに話を聞いてみない?」
アルミン「明日の昼休み、ミーナを訪ねてみよう」
ミカサ「必要ない。今から家に行けばいい」ギリギリ
エレン「落ち着け。まだ、決まったわけじゃない」
エレン「でも、やっぱりお前らすげえな。オレひとりで悩んでたのが馬鹿みてーだ。打ち明けてよかったよ」
ミカサ「そういえば顔色も良くなってる。エレン、よかった…」
アルミン「本当によかったよ。エレンは僕たちの大切な友達だから」
エレン「ありがとなまじで」
アルミン「さて、そろそろ僕たちは帰ろうかミカサ」
ミカサ「待って。発見したカメラを渡してほしい」
エレン「なんで?」
ミカサ「せっかくだから解像度を上げたい。家で改造する」
アルミン「ミカサはほんとになんでもできるよね。羨ましいや」
エレン「夢中になって明日寝坊すんなよ?ほら」ハハハ
ミカサ「ありがとう」
翌朝
エレン「おはよー」
ミカサ「おはよう」
アルミン「おはようエレン。昨日はよく眠れた?」
エレン「ああ、昨日は久しぶりに熟睡できた」
ミカサ「エレン昨日寝言言ってたよ?駆逐してやるとかなんとか。どんな夢見てたの?」クス
エレン「えっオレそんなこと言ってた?恥ずかしいな」
アルミン「今日のことだけど、授業が終わって昼休みになったら即効校門で待ち伏せしよう」
アルミン「もし今日もミーナが学校を抜け出そうとしてたらそこで会える。会えなかったら校門からミーナの教室に向かおう」
ミカサ「わかった」
エレン「…ああ」
翌朝
エレン「おはよー」
ミカサ「おはよう」
アルミン「おはようエレン。昨日はよく眠れた?」
エレン「ああ、昨日は久しぶりに熟睡できた」
ミカサ「エレン昨日寝言言ってたよ?駆逐してやるとかなんとか。どんな夢見てたの?」クス
エレン「えっオレそんなこと言ってた?恥ずかしいな」
アルミン「今日のことだけど、授業が終わって昼休みになったら即効校門で待ち伏せしよう」
アルミン「もし今日もミーナが学校を抜け出そうとしてたらそこで会える。会えなかったら校門からミーナの教室に向かおう」
ミカサ「わかった」
エレン「…ああ」ゴクリ
ジャン「よお、またお前ら3人一緒に仲良く登校か」
アルミン「ジャン、おはよう」
ジャン「ああ。…ミ、ミミミカサも、おはよう。今日も美しい黒髪だ」
ミカサ「どうも」
エレン「おい俺は無視か」
ジャン「てめぇには少し話したいことがあるんだ…」ギラギラ
エレン「わ なんだよ 制服破れちゃうだろ」
ジャン「おいてめえミカサの家に泊まったのか!?」ボソボソ
エレン「は?泊まってねえよ」
ジャン「じゃあミカサがてめぇの家に泊まったんだな…!?てめええええええ歯ぁくいしばれええええええええええ」
エレン「おいなんなんだよ!さっきから意味わからんこと言いやがって!」
ジャン「さっき聞こえちまったんだよ!ミカサがお前の寝言がなんとか言ってただろうがよおおお!ちくしょおおお!!」
エレン「あ?寝言がどうしたっていうんだ」
エレン「とにかくミカサとアルミンは俺の家に昨日来たけど、ふたりとも夕方に帰ったぞ。アルミンに聞いてみろよ」
ジャン「ああ!?てめえ嘘ついてたら承知しねーぞ!!」
――――
アルミン「ああ、ミカサなら僕と一緒に帰ったよ?」
ジャン「………」
ミカサ「私はあれからエレンの家に行ってない」
ジャン「……??? でもよ」
ジャン「え、寝言がどうのって」
エレン「ジャン、もしかして熱でもあるのか?」
ジャン「………???」
ジャン「まあ…いいか。オレ疲れてんのかな…」フラ
アルミン「? ジャンどうしたんだろうね」
キンコンカンコ…
アルミン「昼休みだ!エレンミカサ!行こう!」ガタッ
エレン「ん…むにゃ…」
ミカサ「チッ今エレンのまつ毛の数を数えていたのに」
アルミン「ミカサ、エレンを起こしてくれ!」
ミカサ「そんなことはできない。でも大丈夫」ガバッ
ミカサ「私がお姫様だっこするから」
アルミン「そ、そう。廊下歩くけど目立ちすぎないようにね」
ダダダダダダ
ミカサがエレンをお姫様だっこして走ってるぞ!?
どんな状況だ!?
ミカサ先輩まじ王子様
ミカエレキタコレ
だれかきてジャンが息してない!
アルミン「…エレンが起きたとき死にたくならなければいいけど」
4時まで書こうと思う
校門前
エレン「…んあ?」
ミカサ「エレン起きた?もう、よだれでてる」フキフキ
エレン「あれ、オレいつの間に校門に…?」
アルミン「昼休みが始まって5分経った。ミーナは来るかな」
ミカサ「エレンをずっと苦しめていた犯人…早く会いたいな…」バキボキ
アルミン「一応言っておくけど平和的解決をしようね?ミカサ」
ミカサ「勿論。話し合いで解決するよう努力する。肉多言語で」
アルミン「それ平和ちがう」
ザッ・・・ザッ・・・
エレン「! 二人とも静かにしろ」
アルミン「だれかきたね」
ミカサ「……」ギラギラ
ミーナ「はあ…はあ…」
ミカサ「ミーナが来た」
アルミン「!」
エレン「うそだ…そんなまさか…」
アルミン「僕がまず話をするからミカサは絶対に動かないでね」
ミカサ「分かった」ダッ
アルミン「ねえ!話きいてた!?」
ミカサ「……」
ミーナ「はあはあ…えっ?ミカサ?」
ミカサ「ミーナ・カロライナ、あなたに聞きたいことがある…」
ミカサ「エレンを苦しめたのはあなた?」
ミーナ「? エレン?あの…なんのはなしかわからないんだけど」
アルミン「ミーナ!」
ミーナ「アルミン?エレンも? あの、これ、なに?」
エレン「ミーナ…疑いたくねーんだけど、学校抜け出してどこに行こうとしてたんだ?」
ミーナ「!?どこって…それは…言えない…」
アルミン「ミーナ、言えないようなところなの…?」
ミーナ「ごめん…!」
エレン「まさか、本当にミーナが!?」
ミーナ「あの、何の話っ?エレン、」
エレン「っ」ビク
ミーナ「え…?」
アルミン「ミーナが、エレンのストーカーなのかい?」
ミーナ「……はい?」
ミーナ「え?え?違う!私そんなことやってないよ!エレン信じてよ!」
ミカサ「エレンに近づくな、豚小屋出身の家畜以下め」バッ
ミカサ「その手にもっているのは何?」
ミーナ「あっ」
ミカサ「牛乳とパン?ああ、あなたの唾液を混ぜた牛乳をエレンの冷蔵庫にそれとなく忍ばせておくつもり?
残念、エレンが毎日飲んでいるのはスーパーでいつも一番安い巨人牛乳、あなたのもっている牛乳瓶ではない。
それにそのパンはあなたが半分ほど食した後でそれとなく部屋においておき、エレンが部屋で小腹が空いたときには深く考えず身の周りの食べ物を食べてしまう習性を利用して間接キスをするつもりでしょう?
あなたの考えることなどすべてお見通し」
エレン「唾液…? うぐっ…やばいまた気分悪くウップ」
アルミン「エレン…」
ミーナ「そんな気持ち悪いことするわけないじゃない!」
ミカサ「気持ち悪い?私に喧嘩売っているの?」
ミーナ「分かった言うわよ!この牛乳とパンは…」
ミーナ「学校の近くにある空地にいる、野良猫にあげるご飯なの…」
エレン「え?」
アルミン「へ?」
ミカサ「はあ…?」
ミーナ「まだ小さい子猫なの。今里親を探している途中。やっぱり学校を抜け出して野良猫に餌をあげるのはまずいと思ったから学校の人には秘密にしてる」
ミーナ「間違ってもエレンのストーカーじゃないわ。それに私、好きな人いるし…///」
アルミン「5組の男子だよね?」
ミーナ「そうよ」
アルミン「そうだったのか…ごめん!僕が間違った推理をしたせいだ」
エレン「本当にごめんミーナ、疑ったりして。オレちょっと神経参ってるみたいで、もう疑心暗鬼だったんだ。許してくれ」
ミーナ「ううん…疑いが晴れてよかったわ。エレンあなたも大変ね」
ミカサ「私もごめんなさい…エレンのストーカーって聞いたらカッとなってしまった」
ミーナ「いいよミカサ。誰にでも間違いはあるもの」
ミーナ「じゃあ、猫たちがおなかをすかしてると思うから、私は行くね!」
エレン「おう。悪かったな」
ミーナ「エレンのストーカーかぁ…一体だれなんだろ?」
ミーナ「そんなことしたらミカサに殺されることくらい、だれにでもわかることだと思うんだけど」
ミーナ「よっぽど命知らずなのね…」
犯人がだれなのか、たぶんみなさん皆目見当がつかないと思います(暗黒微笑)
寝ます
明日また書きにきます
エレン「ミーナじゃなかったか…」ホッ
アルミン「でも、ミーナじゃないとすると、一体だれが?」
ミカサ「分からない。エレンのためにも早く解決したいのだけど…」ジィィィッ
エレン「っ!?い、今…」ゾク
ミカサ「どうしたのエレン!?」ジィィィッ
エレン「不気味な視線を感じた…鳥肌がたつような」
アルミン「なんだって!?ストーカーはこの近くにいるのか!?」キョロキョロ
ミカサ「どこ?学校?それとも外?」キョロキョロ
エレン「あ、あれ。視線がなくなった」
アルミン「すばしっこい奴だ!」
ミカサ「これ以上ここにいても仕方ない。いったん教室に帰りましょう」
エレン「そうだな」
ライナー「おう、三人とも今日は飯も食わずにどこいったんだ?」
コニー「もう学校中の噂になってるぞ。ミカサ、エレン」
エレン「噂?」
サシャ「ミカサがエレンをお姫様だっ」ムグッ
アルミン「サシャ、僕のおにぎりひとつあげるよ!」
ライナー「なんかエレン最近やつれてねーか?」
エレン「そ、そうか?」
ライナー「困ってることがあるなら力になるぞ?」
エレン「……」チラ
アルミン「…エレン、僕たち3人で考えるより、ライナーたちにも協力してもらった方が犯人を捕まえられる確率は上がると思う」
アルミン「幸いこのクラスには成績上位者が多いしね。ライナー、ベルトルト、マルコ、ジャン、アニ、一応サシャとコニー」
エレン「そしてトップのお前だな。……よし、話してみる」
レン「オレ、実は最近ストーカーにつきまとわれててさ」
エレン「今日の昼休みもそのことでアルミンとミカサに享禄してもらってた」
ライナー「ストーカー!?」
ジャン「どうせお前の自意識過剰だろ?」ハッ
コニー「ちょwwwまじかよwwwエレンちゃんさすがwwwww」ゲラゲラ
エレン「笑いごとじゃねえよ……」
エレン「お前らに分かるかよ、自宅も風呂でもトイレでも、24時間誰かに見られてるんじゃないかってびくびくする気持ちがよぉ……」
エレン「オレだって男のくせに情けねえって分かってんだよ!」
エレン「もういやだ……勘弁してくれよ。なんでオレなんだよ…」
コニー「ご、ごめん、笑ってわるかったよ」アセアセ
ジャン「いっつも馬鹿みたいな図太さをもつお前がそんなんなるなんてな…」
ライナー「信じるぜエレン」
ミカサ「…エレン、犯人はさすがにトイレは悪いと思ってカメラを仕掛けていないと言っている。だからそこは安心してほしい」
レン→エレン
享禄→協力
やっちまった
アルミン「……というわけなんだ」
ベルトルト「そ、それは怖い」ガクガク
コニー「エレン同情するぜ…」
ライナー「でも、手掛かりが少なすぎるな。手当たり次第疑いをかけるしかないのか?」
エレン「だよなぁ。あんまりオレはそういうことしたくないんだが」
ミカサ「仕方ないと思う」
サシャ「エレンのパンツ盗むくらいなら普通にパァンの方がほしいですけどね」
ジャン「…………………………」
コニー「ジャン?どうした変な顔して」
ジャン「…………あ、ああ、すまねえ」
ジャン「…………オレは何を考えたんだ、まさかな…」チラ
ミカサ「パァンよりエレンのパンツのほうが何倍も価値がある」
ジャン「………………いや、オレは疲れてるに違いない」
ライナー「もしかして…ハンジ先生か?」
エレン「え、ハンジさんが?」
ベルトルト「どうしてそう思うんだい?」
ライナー「まず髪色、髪の長さが大体一致する。それにあの人は担任のクラスをもってないし、平日にエレンの部屋に侵入することも可能だろう」
コニー「?」
サシャ「?」
ミカサ「そうか…あの人は確かによくエレンに巨人がどうのこうの言って鼻息を荒くしていた。あの人が犯人の線が濃い」
アルミン「うーん…でもハンジ先生だったら自分の髪の毛を送りつけようとするかな?逆にエレンの髪の毛を実験のために採取しそうだけど」
ミカサ「疑わしいものは全て罰した方がいい…!」ギリギリ
エレン「とりあえず話聞いてみるかウップ」ブルブル
資料室
エレン「ハンジさん、いますか?」
ハンジ「ん~?おお!エレンじゃん!それにアルミンとミカサも。どうしたの?」
ミカサ「先生、死んでください」フーッフーッ
アルミン「ミカサ!ほんとに落ち着いて!深呼吸して!」
ハンジ「…で、一体どうしたの?私の実験に参加してくれる気になった?」
エレン「違います。というか前から思ってたんですけど、巨人ってなんのことです?」
ハンジ「なんだか分からないけど、君は巨人化できる気がするんだよ」テヘペロ
エレン「なれませんよ!?」
ミカサ「言動に論理性がない…やはりこいつがストーカー」
アルミン「ミカサも十分論理的じゃないよ」
ハンジ「………なるほど、事情は分かったよ。私がエレンのストーカーをしているんじゃないかって疑ってるんだね?」
アルミン「そうなんです」
エレン「ハンジ…さんじゃ、ないです…よね?」
ハンジ「……ふふふふ」
ミカサ「!?」
ハンジ「エレェェェェン!!!」
キャァァァァァァァァァ
ハンジ「…………なーんてね、冗談冗談。本気でビンタしなくてもいいじゃないミカサ」ボロッ イキイソギスギデス!
ハンジ「? なんかいま幻聴が聞こえた」
エレン「はあ…はあ…オレも本気で殴っていいですか?」
アルミン「先生、ミカサを刺激するのはやめてください」
ミカサ「冗談に聞こえなかった。間違いなくあなたはエレンのストーカー、眼鏡の奥の目がエレンをいやらしく見つめている」
ミカサ「普段のエレンの天真爛漫で優しい姿もいいけれど、自分のせいで怯えて涙目になっちゃうエレンもかわいいと思っている目」
ミカサ「変態的な行為にドン引きするエレンに性的興奮を覚えてる目、教育者としてあるまじき感情。そんな私情で私のエレンを汚そうとするなんて万死に値する…そう思いませんか?」
ハンジ「おおこわいこわい…。でも私はストーカーなんてしないよ?エレンに被験体としては興味があるけど、性的嗜好の対象としては見てないって」ハッハッハ
アルミン「そうですか?やっぱり…」
ハンジ「ていうかさ、もうエレンの家に張り込みしちゃいなよ!そういうことなら私が校長にかけあうからさ」
アルミン「エルヴィン校長に?」
ハンジ「うん」
ガラッ
エルヴィン「呼んだかい?」
エレン「校長!?」
ハンジ「いつから扉の外にいたのエルヴィン…」
エルヴィン「話は全部聞かせてもらったよ。そういうことなら一日くらい学校休んでもいいよ」
エレン「まじっすか」
エルヴィン「ただし、許可するのは当事者のエレンくんだけだ。あとの二人はもし張り込むとしたらサボリ扱いにさせてもらうよ。私も校長の立場があるのでね、許してくれ」
エレン「いえ、ありがとうございます。オレひとりでなんとかやってみます」
アルミン「エレン、無茶だ!ひとりでなんて!」
ミカサ「アルミンの意見に賛成、犯人はエレンをいつでも監禁できるよう拘束グッズ一式を1年前に購入している」
ミカサ「飛んで火に入る夏の虫になってしまう。それとも、暗に監禁してもいいって言ってるの?ねえエレン?」ズイッ
エレン「ちょっミカサ近いって。大丈夫だよ、オレ格闘術なら自信ある」
エレン「アルミンは学年トップだし、ミカサも成績いいだろ?オレのために成績落としてほしくないんだ」
アルミン「エレン…」
ミカサ「エレン…わかった、準備しとくね///」
エレン「? 何を?」
エルヴィン「若いっていいなぁ、青春だな」
ライナー「お!おかえり。ハンジ先生はなんだって?…ってその顔見る限り、犯人じゃなかったようだな」
ミカサ「ええ…限りなくクロに近かったけれど」
エレン「でも、明日オレが学校を休んで張り込みしていいって言ってもらえたんだ!」
コニー「張り込み!?刑事みてぇ!!」
サシャ「アンパンと牛乳ですね!!私もやりたいです!」
ベルトルト「で、でも一人じゃ危ないんjヘモッ」
ジャン「ベルトルト?おいどうした?いきなり寝やがった」
ライナー「おい、エレンオレも付き合ってやるよ」
エレン「いや、大丈夫だ、ひとりで」
ライナー「もし犯人が複数だったらどうする?遠慮すんな水くせえじゃねえkぐっはあああああああ」ドスン
アルミン「ラ、ライナー!?どうしたんだいきなり宙に浮いて!?」
コニー「ポルターガイスト!?」
ミカサ「犯人はひとりだからライナーは来なくていい。まあいても別に変わらないけど」
サシャ「?」
ジャン「…」
放課後
アルミン「エレン、本当に明日一人で大丈夫なのかい?」
エレン「ああ、心配すんな!むしろ直接対決できる方が手っ取り早くていいや」
ミカサ「何かあったらすぐに私たちに電話して。必ず駆けつける」
エレン「ありがとな。じゃあ、また明後日」
エレン「…ふう、いよいよ明日で、きっとこの苦しみも終わるんだな」
エレン「うわ…またポストにあの封筒が入ってる!くそ…そのまま捨てたい…」
エレン「……男らしくねーぞオレ!ええいもうなんでもこい!!!」バリー
エレン「………」
エレンのまつ毛は110本
かわいかったから1本もらっちゃった
代わりに私のあげるね
エレン「ヒッ……」
エレン「…」
エレン「やべえ、ほんとにまつ毛109本になってる…」
エレン「これってつまり、オレが寝てる間に誰かがまつ毛を数えられるくらい近くで、ずっと…」
エレン「…」ブルッ
エレン「………ま、まあ、びびってなんかねーけどな?」
ヴヴヴヴヴヴヴヴ…
エレン「ひゃあああああああああ!?」ビックー
エレン「……は、なんだ、ケータイか!誰だよこんな時に!」
エレン「ん…登録されてない番号だな」
110本って少なくね?
>>88
日本人の平均的まつげ本数は両目約105本らしい
外国人はわからんけど
エレン「えっと……もしもし…」(ストーカーからじゃないよな…?)
「ぶふっ なんだよお前そのビビった声www」
エレン「は、はあ!?ビビってねーよ!誰だよお前!」
ジャン「オレだよ、ジャンだ。アルミンから番号聞いた」
エレン「あ?ジャンかよ。なんか用か?」
ジャン「明日張り込みすんだろ?オレも付き合ってやるよ」
エレン「え!?お前が!?なんで」
ジャン「……ちょっと確かめたいことがあるっつーか、そんな感じだ」
ジャン「別にお前のためじゃねーからな、間違っても勘違いすんなよ!?」
エレン「うるせぇな…分かったよ。よくわからんが、じゃあ頼むわ」
ジャン「おう。お前んちってシガンシナ区だよな、明日行く」
ジャン「あと、オレが張り込み参加するって誰にも言うんじゃねーぞ。ミカサにもアルミンにも、だれにもだ」
エレン「??? ああ」
ジャン「じゃあな」ブチッ
エレン「ジャンの奴がオレに協力するなんてな…」
次の日
エレン「ついにきたか…今日が。なんか落ち着かねーな」
ピンポーン
エレン「!!!」ビクッ
ジャン「おーい、オレだ、開けてくれ」
エレン「…ジャンか。今開けるー」
ジャン「お前一瞬ビビったろ?www」
エレン「ビビってねえ!」
ジャン「邪魔するぜ。さあ、エロ本探しでもするか!」
エレン「お前何しにきたんだよ!やめろ!」
ジャン「おい!馬鹿エレン、鍵かけてチェーン閉めろ」
エレン「あ?ああ…」カチリ
ジャン「もし今日ストーカーを取り逃しても、侵入経路を特定したいからな。ドアからピッキングしてくるか、ベランダを伝って窓から来るか…」
ジャン「もしくはほかの方法で来るか。それだけでも判明すれば対策が練れんだろ?」
エレン「ジャン…お前、頭よかったんだな」
ジャン「殴るぞ」
am10:00
エレン「ジャンがきてから2時間、誰もこねーな」
ジャン「……多分12時ごろまで音沙汰ないと思うぜ」
エレン「なんでそんなことわかんだよ?」グテー
ジャン「………いや、忘れろ」
ジャン(…オレは、何考えてんだ…、まさか、そんなことあるあはずない)
ジャン(犯人があいつだと考えるなんて。みんなも疑ってないし、オレの杞憂だといいんだが…)
ジャン(……オレは、惚れた女も信じられない最低野郎だ……)
エレン「ジャン、人生ゲームやろーぜー」
ジャン「うるっせえよ!!!このタコ!!!」
am12:10
ジャン「よっしゃああああああああああああ」
エレン「くっそ!!!」
ジャン「オレが大富豪ぉぉぉぉ」
エレン「おいもう一回やるぞ!!」
ジャン「!」ピク
ジャン「おい静かにしろ!」ヒソ
エレン「!?」ムグッ
ジャン「誰か近づいてくる…足音が聞こえねーか?」
エレン(息!息が苦しい!おいジャン手離せ!!)ムグムグ
ジャン(まさか…な。オレの予想なんて、外れるに決まってる)
ジャン(外れてくれ……)
コツ…コツ…コツ……
am12:10
ジャン「よっしゃああああああああああああ」
エレン「くっそ!!!」
ジャン「オレが大富豪ぉぉぉぉ」
エレン「おいもう一回やるぞ!!」
ジャン「!」ピク
ジャン「おい静かにしろ!」ヒソ
エレン「!?」ムグッ
ジャン「誰か近づいてくる…足音が聞こえねーか?」
エレン(息!息が苦しい!おいジャン手離せ!!)ムグムグ
ジャン(まさか…な。オレの予想なんて、外れるに決まってる)
ジャン(外れてくれ……)
コツ…コツ…コツ……
間違えちゃった ごめん
ちなみにエレンの家はマンション
コツ…コツ…コツ…
ジャン「………っ」ゴクリッ
エレン「んー!んぐーっ!」(死ぬっ!おいジャン!!)
コツ…コツ…ピタ
ジャン(エレンの家の前で足音が止んだ…!)
…カチリ
ジャン(やはり…犯人は合いかぎを持っていたか。ゆっくりとノブが回る…。しかし、チェーンはどうする!?)
エレン「んん…っんー!」
ギィィィィ……
ジャン(ドアが…開いた。でもチェーンのせいでドアは15cmしか開かない。
犯人の顔は…くそっ!影になって見えねえ!)
ジャン(!? あれは…女の腕か。まっ白く美しい手がドアとの隙間に差し込まれる。何をするつもりだ…?)
スッ……ジャキ
ジャン(!? お、おい…なんだあのごつい器具)
エレン「んぐぐぐぐう」
ジャン(馬鹿、静かにしとけ!)グッ
エレン(おい腕抑えんな!ちょ、まじで…!呼吸が…!)
バキン!!
ジャン(! チェーンが…破壊された…!!)
ギィィィィ
ジャン「はぁ…はぁ…!(ドアが、開いちまった…!)」
ジャン(やばい!でも犯人は…この部屋が無人か、あるいは…くそっ…エレンが、一人だと思ってるはず)
ジャン(だとしたらこっちが不意打ちで仕掛けることも、可能なはずだ!)
ジャン(オレが…オレが、やるしかない)
エレン(酸素…が……、意識が…遠のいて…)クラクラ
ジャン(よし、やってy)
カチャ
ジャン(あれ!?思いのほか部屋のドアが開くのが早え!!)
ヌッ…………
ジャン(ストーカー…の…姿、が……………)
ジャン(そんな、うそだ)
ジャン「…ミカサ……………」
ジャン「嘘だって………言ってくれよ…」
ミカサ「…………」
ミカサ「ジャン……?」
ジャン「…!」
ミカサ「あなたが……ストーカーだったの…?」
ジャン「へっ?」
エレン「」
ミカサ「なぜあなたがエレンの部屋にいる?なぜエレンの腕を拘束して、口をふさいでいるの?」
ジャン「…え…あ、これは」
ミカサ「エレンをベッドにおしつけて…何を…しようとしていたの?」
ジャン「」
ジャン「いや!こ、これは、ちが…!」
ミカサ「ジャン・キルシュタイン」
ミカサ「覚悟はできている?」バキボキ
「………ン、……エ……ン!」
「エレン!」
エレン「……んあ…?」
ミカサ「エレン!!大丈夫!?」ジワァ
エレン「ミカサ?なんで泣いて…」
ミカサ「ジャンに何かされなかった?ごめんね、もっと私が早く来ていれば」
エレン「え…ジャン?」キョロ
ジャン「」
エレン「ジャン!!!おい!しっかりしろって!」
ジャン「…うぅ…おえ…」
ミカサ「エレン!ジャンに近づいちゃだめ危険よ犯される!」
エレン「お前は何を言っているんだ!?落ち着け!とりあえず、落ち着け!!」
ジャン「…オレの…パソコンのハードディスクを……削除して、くれ……」ガクッ
エレン「ジャ――――ン!!死ぬな!!」
エレン「…だから、ジャンはオレの張り込みに付き合ってくれたんだよ」ハァ
ミカサ「……そうだったの。ごめんなさい、ジャン」シュン
ジャン「(ドキッ)え、ああ、別に、気にしなくていいって……」
エレン「てかミカサお前学校はどうした」
ミカサ「……我慢できなくて、差し入れ、もってきた。今は昼休みだから」スッ
エレン「うお、助かる。そういや昼飯まだだったな。ジャン、食おうぜ」
ジャン「(ミカサの手作り弁当だと!?)オレも食べていいのか!?」
ミカサ「お詫びとして、ジャンにも食べてほしい」
ジャン(うおおおおおおおおおおおおおおお)
エレン「茶いれてくるな。ミカサもちょっとゆっくりしてけよ」
ミカサ「ありがとう」
エレン「…ん!?うわ!チェーンがバッキバキに破壊されてる!」
ジャン「!……」
ミカサ「ごめんなさいエレン、私が引きちぎっちゃったの」
エレン「お前、やめてくれよ。チェーンの修理っていくらだろう」
エレン「……あれ?そういやジャンが来たあと鍵閉めたよな?ミカサ、お前どうやって入ってきた?」
ミカサ「合いかぎだよ?」チャリ
エレン「いつの間にそんなもの作ってたんだよ!つか勝手に作るな!」
ミカサ「毎回ピッキングするのめんどくさいから」
エレン「はあ…ジャン、ミカサってちょっとおかしいよな?」コソ
ジャン「…オレはお前の方がおかしいと思うけどな…」
pm00:45
ジャン「ごちそうさま(ミカサって料理うまいんだな…超おいしかった…)」
ミカサ「…私はそろそろ帰ろうと思う」
エレン「わざわざありがとな、ミカサ。…ん?それなんだ?」
ミカサ「?」
エレン「弁当を入れてきた袋のほかに、もうひとつ大きいカバンもってきてるじゃねーか。ずいぶん重そうだが」
エレン「何が入ってんだ?」
ミカサ「………………」
ミカサ「今日使おうと思ってたんだけど、…いつかエレンにも見せてあげるね」ニコリ
エレン「えー?なんだよ気になるだろ」
ミカサ「だーめ」
ジャン「………」
ジャン「お、俺も…そろそろ帰るかな」
ジャン「ミカサ…途中まで一緒にいかねーか」
ミカサ「わかった」
エレン「ええ!?ジャンお前、張り込み付き合うって言ったじゃねえかよ!!」
ジャン「なーにビビってんだよ。そんじゃ、また明日な」
エレン「てめぇ…!」
ジャン(多分…ストーカーはもう今日は来ないはずだぜ、エレン)
テクテク
ジャン「…あー、ミカサって、料理うまいんだな。よく作るのか?///」
ミカサ「和食はよく作る」
ジャン「そう、なのか。じゃあいい嫁さんになれるな///」
ミカサ「そうだと嬉しい」
ジャン(あー、幸せだ。ミカサとこんなに会話が続く)
ジャン(……気づかないフリを、したって、いいじゃないか)
ジャン(エレンの野郎のことなんか…ほっといて…そうすればオレはミカサとこのままいい関係を維持していける)
ジャン(なあそうだろ?)
ジャン(……ああ…………オレのくそったれ…!)
ジャン「…ミカサ、…ひとつ、聞きたいことがある」
次の日 朝
アルミン「…あれっ ミカサおはよう。ミカサもエレンの迎えに?」
ミカサ「うん。アルミンも?」
アルミン「ああ、昨日のことが心配でさ。一緒に行こうか」
アルミン「インターホン鳴らすね」
ミカサ「鳴らさなくて大丈夫。鍵持ってるから」ガチャリ
アルミン「いつの間に作ったの?」
アルミン「エレン、起きてよ。学校行かなくちゃ」
エレン「ん~~~~」
アルミン「相変わらず寝起き悪いな…」
ミカサ「仕方ないと思う。エレンが昨日就寝したのは午前3時21分、それまで寝れなかったみたいだから」
ミカサ「昨日も少し魘されていたし。可哀そうなエレン…」
アルミン「昨日は成果を上げられなかったみたいだね…」
ミカサ「エレンが起きないからしょうがないから、私がキキキキキキキスして優しく起こしてあげるしかない…!/////」ソッ
アルミン「わ~!!ミっミカサなにをしてるんだっ/////」キャー
エレン「んぁ…あれ…ミカサ?アルミン…?」
ミカサ「…おはようエレン。もう少し寝ててよかったのに」
アルミン「おはよう!勝手にあがらせてもらってるよ。さあ、学校に行かなくちゃ!」
エレン「うっわやっべもうこんな時間か!」
ダバダバ
エレン「下敷きどこだっけ!」
ミカサ「ここだよエレン」ヒョイ
エレン「あれ?今日提出の宿題どこだ!?」バサバサ
ミカサ「もう。昨日の夜ここにおいたでしょ?」
エレン「おお、サンキュー!」
アルミン「…平和だな」
学校
エレン「はあはあ!間に合った……!」
ライナー「ようエレン、ミカサ、アルミン。今日はギリギリだな」ハハハ
ベルトルト「珍しいね」
サシャ「遅刻かと思いましたー」
コニー「ジャンの奴、まーた遅刻ぎりぎりかよ」
エレン「え?ジャンまだ来てないのか?」
エレン「…………いや、そのうち来るよな?」
アニ「ちょっと」トン
エレン「っうわあ!!」ビク
アニ「扉の前で突っ立っていられると邪魔なんだけど」
エレン「わ…悪い」
アニ「? あんた顔色悪いよ…?」
エレン「いや…」
ガラッ
キース先生「おはよう諸君。席につけ」
アルミン「わっ教官…じゃなくて先生だ!」
キース「hrを始める。今日の連絡事項を皆に伝える前に、ひとつだけ諸君に尋ねたいことがある」
ザワザワ
キース「昨日の朝、キルシュタイン…ジャン・キルシュタインが外出してから家に帰っていないという連絡を彼の両親から頂いた」
キース「キルシュタインの行方について心当たりのある者は、このあと職員室まできてほしい」
キース「以上だ。それでは今日の連絡事項は……―――」
エレン「………ジャン、が?…」
エレン「お、オレのストーカーに…やられたっていうのか!?」
…ガラ
アルミン「…エレン、ミカサ、話してきたのか?先生に」
エレン「ああ。なにもかも洗いざらい、な」
ライナー「ジャンはお調子者だが、ガタイもいいし勘も鋭い。ストーカーごときにあっさりやられたとは考えにくいんだが」
アルミン「…ストーカーは刃物を所持していたのかもしれない」
エレン「ミカサ、昨日ジャンと帰ったあと、確かに学校の前であいつと別れたんだよな?」
ミカサ「…うん」
コニー「ジャン…まじかよぉ」
サシャ「大変なことになっちゃいましたね…」
エレン「ちくしょう!!オレのせいだ!!オレがジャンを巻き込んだ…!!」
アルミン「自分を責めちゃだめだエレン」
ライナー「そうだぜ、お前のせいじゃないだろ」
エレン「ジャン…ごめん…!」ボロボロ
ミカサ「はぅぅぅ人目も気にせずぼろぼろ泣いちゃうエレンかわいいよおお(気を落とさないで、エレン。ジャンは勇敢にたたかったのだから)」
アルミン「ミカサも気が動転してるみたいだ…」
アルミン「…エレンの家にでかけたジャンが次の日行方不明になった、ということから、ストーカーはエレンの親しい者を躊躇なく消す過激な性格をもってることが分かる」
エレン「…ああ。みんなにお願いがある」
エレン「ストーカーのことが落ち着くまで、オレに一切かかわらないでくれ」
ミカサ「!?!?」
コニー「どういうことだ?」
エレン「もうみんなに迷惑をかけたくない。オレはこれから一日誰とも話さず、目もあわさず孤独に過ごす」
アルミン「……エレン、君は本気なんだね」
エレン「ああ」
ミカサ「待って!そ、そんなお願い聞けるわけがない!」アワアワ
エレン「ミカサも、もう、今後一切オレに話しかけるなよ」
エレン「当然登下校も別だ。昼飯もこれからオレひとりで食べる」
ミカサ「…や、やだ!エレンがいない生活なんて考えられない」
エレン「ミカサの身の安全を考えて言ってるんだ。聞けるよな?」
ミカサ「…………」ブワッ
アルミン「ミカサ…犯人が捕まるまでの辛抱だよ」
ライナー「エレン、すまねえ」
サシャ「エレン…」
アニコニベルトル「…」
エレン「あー…屋上はやっぱり気持ちいいなー」
アルミン「今日は天気もいいしね」
ミカサ「エレン、卵焼き食べる?今日は甘醤油味だよ」アーン
エレン「おい自分で食べるって!///」
サシャ「私が頂きます!!!」バクン
ミカサ「……」
ベルトルト「平和だねー」
アニ「…」ウトウト
ライナー「こう平和だと、なんつーかスリリングな体験したくなってくるな」
コニー「わかるわかるwww」
エレン「そういやーさ、オレにストーカーができたのってもう1年も前だっけ」
ライナー「ああ、あったなそんなこと」
サシャ「ジャンが行方不明になって、警察が呼ばれたり結構大騒ぎになりましたよね!」
アルミン「まだあのときの記憶は思い出せないかい、ジャン?」
ジャン「…ああ、それどころかエレンのストーカー騒動のことだけさっぱりと記憶にないんだ」
ジャン「気付いたら、橋の下にパンツ一丁で、腹に大きく『変態』と書かれて、亀甲縛りで吊るされていた……」
エレン「ほんとに悪かったな、ジャン、オレのせいで」
ジャン「気にするな。もう立ち直ったさ」フッ
コニー「でもさー、結局エレンがかっこよくぼっち宣言したあと、ぱったりストーカー被害なくなったんだろ?」
エレン「そうなんだよ。部屋のモノがなくなることもなくなったし、ポストに封筒が毎朝入ってることもなくなった」
アニ「よかったね。あんたあの頃今にも死にそうな顔してたから」
ベルトルト「結局犯人は今でも不明なままなんだよね…」コワイ
アルミン「あのときのエレンはやばかったね」
ミカサ「うん。エレンが元気になってよかった。たまに泣き顔が見たくなるけど…」
ミカサ「やっぱり隠し撮りより、生でこっちを見つめてくれるエレンの方が何倍もいいって、私気づいた」
ミカサ「盗聴するより、生で私の名前を呼んでくれる方が嬉しい。間接より直接の方が感動する」
ライナー「ま~たエレンとミカサがイチャイチャしだしたぜ」
アルミン「僕はもう慣れっこだよ…」
エレン「しっかし、結局どこのだれがストーカーだったんだろーな」
エレン「そいつも直接オレに話しかけてオレと仲良くなりたいんだったら、直接言ってくれれば喜んでそうしたのによ」ニカ
ミカサ「……うん、そうだよね」フフ
爽やかな初夏の風が、談笑する少年少女の頬を撫ぜる。
彼らの未来を祝福するかのように青空に白い鳥が羽ばたいた。
彼らの笑い声はどこまでも響き渡り、そしてこの物語の結末を彩る。
この物語を読んでいる貴方にも、幸があらんことを――――
お☆わ☆り
ちなみに犯人は本文中に名前がでてきている人。
みんなわかったかな?(ニッコリ)
読んでくれた方、レスしてくれた方、どうもありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
これミカサいがいなくね?
犯人は誰だ