※漫画の一部から大きく抜粋、さらに想像して書かれたssです
アニメ派、未読の方はおすすめしません
既読の方は5巻の第21話、22話を参照
~第??回壁外調査・次列三・伝達~
ドシン!ド シ ン!ドシン!ド シ ン!
調査兵a『!』
調査兵b『なんだこの音は!?』
コニー『地鳴りか!?』
ジャン『巨人が走ってる音だ!班長、奇行種が近づいてきています!』
班長『なに!?ちきしょう、サシャ!』
サシャ『はい!黒い煙弾を!』バシュ!
調査兵c『奇行種が近くにいるってことは右翼の索敵班は全滅・・・?』
コニー『くそっ、よりによってなんで俺たちが・・・!』
ジャン『ぐだぐだ言ってんじゃねえよ!』
班長『こうなったら仕方がない!巨人が近づき次第戦闘準備!』
次列三班一同『はっ!』
ドドドドドドドド!
サシャ『右方向から来ます!』
コニー『やるしかねえのか・・・』
調査兵a『班長!前方からも二体の巨人が!!』
調査兵c『左からも巨人が一体!8m級です!』
班長『ちっ、奇行種だけを狙う!』
ドドドドドドド!
調査兵b『ぐ、もうこんなに近くまで・・・』
班長『スピードが速い・・・!』
サシャ『あ、あ、あ・・・』
コニー『平地じゃ戦闘は危険だ!!』
ドドドドドドド!
ジャン『!?』
調査兵c『突っ込んでくる!!!!!』
調査兵a『きゃあああああ!!!』
班長『ぐああああああああ・・・!』
ドオオオオン!!!
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ジャン『ぐ・・・』
ジャン『確か巨人にふっとばされて・・・痛つっ!!』
ジャン『く、みんなは・・・』
ジャン『』
巨人『ニタア』ガシッ
サシャ『助けて!!!誰か助けてください!!!!』
ジャン『』
ジャン『なんで・・・』
ジャン『(嘘だ・・・)』
ジャン『(嘘だろ・・・?目の前でサシャが捕まって・・・・!)』
コニー『放せ!!チキショー!放しやがれ!!!』ドン!ドン!
ジャン『(・・・・・・・・・コニー・・・!?)』
調査兵a『いやああああああ!!!』
ジャン『!?』バッ
巨人『』グシャア、グシュ、バキ…
調査兵a『あ、ああ・・・・』
調査兵a『』グタッ
ジャン『あ・・・・』
ジャン『うああ!』
ジャン『(なんでだ、なんでオレの体は動かない・・・?)』
サシャ『いやだああ!まだ死にたくない!!誰か!誰かあ!』
ジャン『(サシャが!)』ブルブル
巨人『』ガッ、ブチィィィ!
コニー『うわああああ!足が!足がああああああああ!』
コニー『助け・・・ぐ、ああああああ!』
ジャン『(コニー・・・!)』ブルブル
ジャン『ちくしょう・・・ちくしょう・・・!』
巨人『』グシャ!
サシャ『ああああああああああああ!!!!!』
サシャ『痛い!痛い!!放してええ!!!』
ジャン『くそ・・・・・』
ジャン『(オレは・・・二人を、二人を見殺しにしたのか・・・』』
ジャン『くそったれ・・・くそったれがああああああ!!!』ジャキッ
サシャ『うう・・・、いたい、いた、いです・・・』グタッ
コニー『・・・かあちゃ、ん・・・ごめんな・・・』グタッ
ジャン『待ってろ二人とも!!俺が仇をとってや・・・!』
ズウン
ジャン『』
8m級巨人『ニヤリ』ガシッ
ジャン『』
ジャン『うわあああああああああああ!!!!!!』
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ガバッ!!!
ジャン「はあ・・・!はあ・・・!」
ジャン「ゆ、夢か・・・?」
ジャン「くそ、なんて最悪な夢だ」バサッ
ジャン(そうか、今日は新兵勧誘式)
ジャン「・・・。」
ジャン「なんで今日に限って、こんな夢を」
くそったれ・・・
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ー朝ー
サシャ「ジャン、元気ないみたいですね…」
ジャン「!サシャ…」
ジャン(サシャ『痛い!痛い!!放してええ!!!』)ゾオッ
ジャン「お、お前も顔真っ青だぞ」
サシャ「ええ、朝から食欲なくてあんまり食べられなかったんです…」
ジャン「珍しいこともあるもんだ」
サシャ「ジャンはどうして元気ないんですか?」
ジャン「・・・!」ゾクッ
ジャン「ああ、ちょっと嫌な夢見てな・・・」
サシャ「!?」
サシャ「・・・そうですか。あまり言及しないほうが良さそうですね」
コニー「お前ら、今夢の話してたか・・・?」
サシャ「コニー・・・」
ジャン(コニー『うわああああ!足が!足がああああああああ!』)ゾッ!
ジャン「・・・。」
ジャン(落ち着け・・・)
ジャン「そうだが、それがどうした?」
コニー「実はよぉ・・・オレ今日すごい怖い夢見ちまって・・・」
サシャ「!!」
ジャン「!!」
コニー「しかもその内容が巨人に喰われる夢で・・・」
サシャ「コニーも見たんですか!?私も同じような夢見ました!!」
コニー「おお、お前もか。二人してそんなことあるんだな」
ジャン「・・・」
ジャン「ち、お前らもかよ・・・」
サシャ「え?ジャンも見たんですか!?」
コニー「マジかよ!お前も!?」
ジャン「嘘だと思いてえよ・・・あんな鮮明で残酷な夢・・・」
ジャン「ああ、朝っぱらから最悪な気分だ・・・はあ」
ジャン「・・・。」
ジャン「死ぬのって、怖いな」
サシャ「とても…苦しいです…」
コニー「痛かったぜ……」
サシャ「なんで・・・あんな夢見てしまったんでしょうね・・・」
サシャ「初めて捕食された気がしません…」
コニー「考えたくもねえよ」
タッタッタ
アルミン「みんな、無許可で立体機動装置使った人の検査、そろそろ始まるよ」
ジャン「そうだったな、行こう」
サシャ「はい・・・」
コニー「おう・・・」
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―立体起動装置検査―
憲兵a「最後にシャフトを交換したのはいつだ?」
サシャ「6日前の掃討作戦の後です」
憲兵b「すべて登録にある」
憲兵a「よし次!お前だ」
クリスタ「41班所属、クリスタ・レンズです」
サシャ(・・・。)
サシャ(どうしよう・・・これが終わったら新兵勧誘式なのに・・・)
サシャ(全然決まってない・・・)
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訓練兵a「巨人を殺して、罰せられることもあるんだな」
訓練兵b「確かに…変な話だけど貴重な被験体だからな」
訓練兵a「それで俺ら訓練兵の中で犯人捜しか…いるわけねえよ」
訓練兵b「ああ…皆今日まで続いた戦場の処理で憔悴しきっているのに」
…
コニー「巨人が憎くてしょうがなかったんだろうな」
アルミン「うん…」
アルミン「でもこれじゃあ巨人に手を貸したようなもんだよ…」
アルミン「その人の復讐心は満たされたかもしれないけど人類にとっては打撃だ」
コニー「俺はバカだからな…わかる気がする」
アルミン「…!」
コニー「もう何も考えられなくなっちまうよ」
コニー「オレ…巨人を見る前は本気で調査兵団になるつもりだったんだぜ…」
コニー「けど…今はもう二度と巨人を見たくねぇと思ってる」
コニー「今日兵団を決めなきゃいけねぇのに…」
アルミン「…」
アニ「…」
コニー「チキショー…あのジャンが調査兵団になるって言ってるのにな…」
アルミン「え!ジャンが?」
コニー「なあ…アニ、お前どう思った?」
コニー「あいつがやるって言ってんだぜ?」
アニ「…別にどうも思わないけど?」
アニ「私の意志は変わらないから」
コニー「…そうか」
コニー「お前、憲兵団にするんだもんな…」
コニー「…」
アルミン「…」
コニー「なあ…アニ、俺も憲兵団にしたほうがいいかな?」
アニ「…あんたさぁ」
アニ「人に死ねって言われたら、死ぬの?」
コニー「…何だそりゃ、死なねぇよ」
アルミン(・・・)
アニ「なら自分に従ったらいいんじゃないの」
アニ「アルミン、あんたはどうなの?」
アルミン「え…」
アルミン「僕は…そうしなきゃいけない理由が理解できたら、死ななきゃいけない時もあると思うよ…嫌だけど」
アニ「そう…、決めたんだ」
コニー「…」
アルミン「うん」
アニ「あんた弱いくせに根性あるからね」
アルミン「あ…ありがと」
コニー「マジかよ…アルミン、お前まで」
コニー「…。」
コニー(アルミンが調査兵団になるって言ってんのに…俺は…)
コニー(どうするよ…)
アルミン「アニってさ…実はけっこう優しいね」
アニ「……は?」
アルミン「だって僕らに調査兵団に入ってほしくないみたいだし、憲兵団に入るのも何か理由があるんじゃないの?」
アニ「…。」
アニ「…いいや、私はただ」
アルミン(!)
アニ「自分が助かりたいだけだよ」
コニー(…。)
コニー(なんで今日なんだよ…、もっと考える時間がほしかったぜ)
コニー(だからいつまでもバカだとか言われんのかな…)
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―立体機動装置検査後―
サシャ(うぅ、もうすぐだ…)
サシャ(おなか痛くなったふりして、決める日を引き延ばしてもらおうかな…)
サシャ(はあ………)
コニー(思えばオレって周りに流されてばっかりだよな…)
コニー(村のみんなのために憲兵団)
コニー(エレンの話を聞いて調査兵団)
コニー(巨人の襲撃後は…このざまだ…)
コニー(あれだけ訓練して、8番で卒業したのに決断力は何も変わってねえじゃねえか…)
コニー(いい加減決めろよ…オレ…)
サシャ「…」
コニー「…」
アルミン「…」
アニ「…」
ザッ
サシャ「!」
サシャ「ジャン」
ジャン「?」
サシャ「ジャン、どうして突然調査兵団に?」
サシャ「その…怖くないのですか?」
ジャン「は?嫌に決まってんだろ、調査兵団なんか」
コニー「え…?じゃあお前なんで…」
ジャン「別に巨人が怖くないから調査兵団に決めたわけじゃねぇよ」
ジャン「そして有能なやつに調査兵団になる責任があるなんて言うつもりも無いからな」
ジャン「いいか?くれぐれもエレンみてぇな死に急ぎ野郎とオレを一緒にすんなよ」
調査兵「訓練兵整列!檀上正面に倣(なら)え!」
ゾロゾロ
ジャン「オレはな…」
ジャン「誰かに説得されて自分の命を懸けているわけじゃない」
ジャン「こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねぇよ」
サシャ(そっか、やっぱりジャンでも怖いし、嫌なんだ…)
コニー(もうすぐ始まる…オレの人生が決まるっていっても言い過ぎじゃねえよな…)
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―新兵勧誘式―
エルヴィン「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス」
エルヴィン「調査兵団の活動方針を王に託された立場にある」
エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのはやはり調査兵団の勧誘に他ならない」
エルヴィン「しかし今回の巨人の襲撃により、諸君らの壁外調査並みの経験を強いられた。
かつて例が無いだろう、訓練兵でありながらこれ程犠牲を経験したことは」
エルヴィン「既に巨人の恐怖も、己の力の限界も知ってしまったことだろう」
エルヴィン「しかしだ。今回の襲撃で失った物は大きいが、
これまでに無いほど人類は勝利へと前進した。それは周知の通り…」
エルヴィン「エレン・イェーガーの存在だ。彼と諸君らの活躍で巨人の侵攻は阻止され、
我々は巨人の正体に辿り着く術を獲得した」
ジャン(エレン・・・)
エルヴィン「彼に関してまだここで話せることは少ない。
だが間違いなく我々の味方であり、命懸けの働きでそれを証明している」
エルヴィン「そして彼の生家があるシガンシナ区の地下室には彼も知らない巨人の謎があるとされている」
エルヴィン「我々はその地下室に辿り着きさえすれば、この100年に亘る巨人の支配から脱却できる手掛かりを掴めるだろう」
ザワッ
ライナー「地下室だと…」
アルミン「・・・。」
アルミン(いくら兵士を集めたいからって、その情報まで公にするなんて…)
訓練兵c「もうそんな段階まで来てるのか…」
ザワザワ
訓練兵d「巨人の正体がわかればこの状況も…!!」
ザワザワ
エルヴィン「・・・。」
アルミン(いや、何か意図があるんじゃ…団長は一体…)
アルミン「何を考えようとしてるんだ?」
ミカサ「え?」
エルヴィン「ただ…シガンシナ区内の一家をじっくり調べ上げるためには、ウォールマリアの奪還が必須となる」
エルヴィン「つまり目標はこれまで通りだが、トロスト区の扉が使えなくなった今、
東のカラネス区から遠回りするしかなくなった」
エルヴィン「4年かけて作った大部隊の行路もすべてが無駄になったのだ」
エルヴィン「その4年間で調査兵団の9割以上が死んだ。4年で9割だ」
エルヴィン「少なく見積もっても我々が再びウォール・マリアに大部隊を送るには、
その5倍の犠牲者と20年の歳月が必要になる…、現実的でない数字だ」
一同「・・・・・」
コニー(なんだよそれ…先がまったく見えねえじゃねぇか)
サシャ(20年後………)
ジャン(本当に現実的じゃねえ………)
エルヴィン「調査兵団は常に人材を求めている。毎回多数の死者が出ることによって、慢性的に人員が不足している」
エルヴィン「隠したりはしない。今期の新兵調査兵も1か月後の壁外調査に参加してもらう、早急に補給ルートが必要なのだ」
エルヴィン「新兵が最初の壁外遠征で死亡する確率は5割といった所か。
それを越えた者が生存率の高い優秀な兵士へとなってゆく」
エルヴィン「この惨状を知った上で自分の命を賭(と)してもやるという者はこの場に残ってくれ」
エルヴィン「もう一度言う…調査兵団に入るためにこの場に残る者は近々殆ど死ぬだろう」
エルヴィン「自分に聞いてみてくれ。人類のために心臓を捧げることができるのかを」
エルヴィン「以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」
ザワ・・・
調査兵「団長、必要以上に脅しすぎではありませんか?残る者はかなり絞られるはずです」
エレン「・・・。」
エルヴィン「・・・。」
ザッ ザッ ザッ
ゾロゾロ
アルミン(・・・!・・・!)
ゾロゾロ
ジャン(クソ…)
ジャン(頼むぞ、お願いだ…)
ジャン(頼むからこれ以上…オレのことを嫌いにさせないでくれ…)
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
サシャ(今…ここから動かないと………)ドクン
サシャ(また…)ドクン
サシャ(巨人の恐怖を味わうことになる……)ドクン
コニー「・・・、・・・」ブツブツ
コニー(そうだ…、オレは元々…)ガタガタ
コニー(憲兵になるために村を出たんだ…)ガタガタ
コニー(……母ちゃん喜ぶぞ……)ドクン
コニー(憲兵になったら村の皆もオレを見直す……)ドクン
コニー(こんなオレが、憲兵団になれるチャンスをつかんだんだぜ……)ドクン!
ザッ ザッ ザッ
ジャン(なんで今になって震えてやがんだ…)ブルブル
ジャン(あの夢をなぜ見たかわかった気がする…)ドクン!
ジャン(オレ達はもう知ってる、もう見ちまった…)ドクン!
サシャ「・・・!」ドクン!
ジャン(巨人がどうやって)ドクン!
コニー「・・・!」ドクン!!
ジャン(人間を食べるのか――――――――)
サシャ(『―――――い、今助けますからね!二人とも…!』)
サシャ(『―――――ひっ!!!あ!!放して!放してください!!!』)
サシャ(『―――――ごめんなさい!許して!いやああああああああああ!!バキィ!』)ブルブル
コニー(『―――――誰か、助けてくれ・・・!うわああああああああ!』)
コニー(『―――――まだ死にたくねぇよおおおおお!』)ブルブル
コニー(『―――――こんなことなら・・・憲兵団に入れば・・・グシャ!』)ブルブル
ジャン(『―――――待ってろ二人とも!!俺が仇をとってやる・・・!』)
ジャン(『―――――放せぇ!!ちくしょう!!!あああああああああ!』)
ジャン(『―――――くそがあああああああああああ!!』)ブルブル
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エルヴィン「・・・。」
エルヴィン「君たちは、死ねと言われたら死ねるのか?」
サシャ「死にたくありません!!」グス
エルヴィン「…そうか…、皆…良い表情だ」
エルヴィン「では今!ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!」
エルヴィン「これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」
調査兵一同「ハッ!!」
ミカサ「・・・」
アルミン「……皆…」
ジャン「あぁ……クソが…最悪だチクショウ…調査兵なんて…」
サシャ「…うぅ、嫌だよぉ…こわいぃ…」グス
サシャ「村に帰りたい……」グス ブルブル
コニー「あぁ…もういいや…どうでもいい」ブルブル
ライナー「・・・!」
クリスタ「」ブルブル
クリスタ「」ガタガタ
ユミル「……泣くくらいならよしとけってんだよ」
ベルトルト「・・・・・!」ブルブル
ベルトルト(アニは憲兵団に行ってしまったのか…)チラッ
エルヴィン「第104期調査兵団は敬礼をしている総勢21名だな」
エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた…君たちは勇敢な兵士だ」
エルヴィン「心より尊敬する」
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―新兵勧誘式後―
ジャン「・・・。」
サシャ「・・・。」
コニー「・・・。」
シーン
ジャン「・・・。」
サシャ「・・・。」
コニー「・・・。」
ジャン「…お前ら場を盛り上げろよ、それしか能がねぇんだから」
サシャ「な、失礼なこといいますねジャン。これでも私だって上位です!」
コニー「それなら俺だって!!」
ジャン「・・・。」
サシャ「・・・。」
コニー「・・・。」
シーン
ジャン「」スウウ
ジャン「ぁぁぁあああああああああああああ!!!憲兵団に入れば良かった!!!」ダン!
コニー「」ビクッ
サシャ「」ビクッ
コニー「な、なんだよいきなり大声出したりしやがって…」
サシャ「らしくないですね」
ジャン「ふぅ…、すっきりするぜ、お前らもやってみろよ」
コニー「馬鹿みてぇじゃねえか…」
サシャ「」スウウゥ
サシャ「ぁぁああああああああああああ!!パン食べたい!!!!村に帰りたい!!!!パン食べたいいいいいいいいい!!!!」
コニー「」ビクッ
サシャ「はあ…、ジャンの言うとおりですね、すっきりしました」
コニー「なんだよ二人して、奇行種か?」
ジャン「あぁ?騙されたと思ってやってみろ」
サシャ「そうですよ、大声出すの気持ちいいですよ」
コニー「・・・」
コニー「…そこまで言うなら…」スウ
コニー「あああああああああ!!オレはもう周りに流されねぇ!!絶対死なねえ!!やってやるぜ、こんチクショー!!!!」
コニー「・・・・はあ」
サシャ「」ニコッ
サシャ「どうでした?」
コニー「ああ、確かに悪くねぇな。暗い気分も晴れたぜ」
ジャン「だろ?オレがやることにはちゃんと意味があるからな」
サシャ「本人以外もその意味を理解してないと、ただの変な人に思われすけどね」
ジャン「うるせぇなあ芋女」
コニー「芋女」
サシャ「またそれですか!!いいですよ、もう慣れましたから」
ジャン「・・・。」
サシャ「・・・。」
コニー「・・・。」
ジャン「なあ、オレ達は今日、調査兵団になったわけだが…その、後悔してないか?」
サシャ「いきなりなんですか」
コニー「今叫んで忘れようと思ってたのによ」
ジャン「別に嫌なら言わなくていいけどな」
サシャ「・・・」
サシャ「後悔してないと言えば嘘になりますけど、もうなってしまったことには仕方ないですよ」
コニー「・・・。」
コニー「オレは・・・」
コニー「正直言うとな、憲兵団になりたかったけど、あそこで足が止まったってことはこれで正しかったってことだろ」
ジャン「・・・。」
ジャン「そうか。じゃあお前ら、なんで調査兵団に入った?」
コニー「・・・」
コニー「オレたち…直接見ただろ?巨人が人を喰うところ」
コニー「見ただけでもあれだけビビったんだぜ?そんな怖いこと、村の皆に味わわせたくなかったっていうか…」
コニー「家族が喰われてるところなんて想像したくないだろ!?」
ジャン「・・・。」コクッ
サシャ「・・・。」コクッ
コニー「なのにエレンはすげえよ。母ちゃんが喰われてるとこ見て、それでも外の世界が見たいっていってるんだぜ?」
コニー「だから・・・みんなが安心して暮らせるように、一刻も早くどうにかしないとって思ってな」
コニー「結団式の時はそんなこと考えてもいなかったけど、きっとオレの足を止めたのはたぶん今言ったことだと思う」
コニー「性に合わないことべらべら話しちまったな、サシャはどうだ!?」
サシャ「ほとんど同じこと考えてましたよ…」
サシャ「でも私は漠然としてるんですよね…狩人の血が騒いでいるからかもしれません」
コニー「なにかっこつけてんだよ」
ジャン(・・・。)
サシャ「それにあの時は泣くほど怖かったですけど、私たち強いですし!」
コニー「はあ?」
コニー「泣くほどって…泣いてt…」
サシャ「ああああああああああ!またすっきり!」
コニー「こいつほんとうるせぇ…」
ジャン(なんだ、こいつら。ちゃんと考えてるじゃねえか)
コニー「大体お前はマイペースすぎるんだよ!そんなんで作戦受けられんのか?」
サシャ「そういうコニーだって、作戦の誤認が多・々・あるって評価をもらってましたけどね」ニヤア
コニー「ぐぬぬ…」
ジャン(まだビビってるのは俺だけってことか…)
ジャン「ったくよぉ、これだからバカは困るんだ…」
コニー「あーん?さっきから馬鹿にしてんじゃねえよジャン」
サシャ「私もコニーに加勢しますよ」
ジャン「やめとけやめとけ、お前らみたいに格闘訓練で教官にどつかれてたやつには負けねーから」
コニー「ぐっ、たぶんそのせいで8番なんだな」
サシャ「コニーは頭のほうが原因でしょう」
コニー「パンばっか食ってたやつには言われたくねえよ、9番」ボソッ
サシャ「聞こえてますよ!じゃあ10番のクリスタはどうなるんです!?」
ジャン「クリスタはかわいいからいいんだよ芋女と違って」
コニー「芋女」
サシャ「う~~~」
ジャン「お前らといると疲れるけどよ、退屈しねえな」
コニー「同感だぜ、毒舌野郎とバカだけどな」
サシャ「そっくりそのままお返しします」
ジャン「」スッ
コニー「?」
サシャ「?」
サシャ「なんですか手、伸ばしてきて」
ジャン「約束しようぜ、死なないって」
コニー「…なあ、今日のジャン変じゃねぇか?」
サシャ「前から変わってるとは思ってましたけど」
ジャン「ちっ、今日だけ認めてやるよ。今日だけな」
サシャ「ふむ。」
サシャ「まあ私は、言われなくても死にませんけどね」スッ
ジャン「言ってくれるじゃねえか」
サシャ「さ、コニーも」
コニー「オレだって死なねえよ!!」スッ
ジャン「よし、じゃあ約束だ」
ジャン「オレたちは絶対に死なない」
コニー「オレたちは絶対に死なねぇ」
サシャ「私たちは絶対に死にません!!」
グッ
ジャン「…よし、もし破ってみろ?地獄行きだぜ?」
コニー「破らねえって」
サシャ「死んだらパン食べられなくなりますしね」
コニー「あぁー、芋女とかパンとか聞いてたら腹減ってきた・・・」
サシャ「あ、今日からは調査兵団の寮なんですかね!?危険だからって良い食べ物提供してくれませんかねー」
ジャン「お前さあ、頼むから壁外遠征とかで余計に食べんじゃねえぞ?巨人に喰われるどころか飢え死にしちまう」
コニー「さすがにしないよな。もしやったらミカサ辺りに削いでもらうか」
サシャ「」
ジャン「だな、初めてコニーに賛成したかもしれない」
サシャ「ぐぬぬ…もういいですから!あと1か月後ですよ!?頑張らないと!」
コニー「頑張ってやってやるぜ、死なない約束したもんな」
ジャン「ああ」
サシャ「そですね!じゃ、もう帰りましょう!」
コニー「明日から何やるんだろうな・・・」
サシャ「つらいのは覚悟の上でしょうね…」
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ジャン『マルコ…オレ、調査兵団になっちまったよ』
マルコ『うん、けど似合ってると思うよ?』
ジャン『オレがか?』
マルコ『前にも言ったよね、ジャンは指揮官に向いてるって』
ジャン『ああ、オレは強くないから弱い人の目線からどうのこうのってやつか』
マルコ『覚えててくれたのか、ありがたい。』
マルコ『調査兵団は一番危険な兵団だからね、たぶん現状認識力の高いジャンに頼る人はいっぱいいると思うよ。
そしてその人たちをジャンが指揮すれば生存確率も上がって、もちろんジャンも大丈夫、そんな気がするんだ』
ジャン『気がするって…ずいぶん大雑把だな』
マルコ『こればかりは実際にやってみないとね。君ならきっとできるよ』
ジャン『どうだかな…』
マルコ『さあ、そろそろ時間だ。』
ジャン『ああ、もしかしたらすぐお前のとこに行くかもしれねえ』
マルコ『約束したんだろ、頑張ってくれよ』
ジャン『そうだった、ありがとな。』
マルコ『じゃあね』
ジャン『じゃあな』
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ムクリ
ジャン「また夢か…」
ジャン「昨日とはえらい違いだな。」
ジャン「これからいつ死ぬかわからない最悪な日になっていくのか…」
ジャン「・・・。まあいい」
ジャン「…見ててくれよマルコ」
ジャン「今何をするべきか見据えて、がっかりされないようにするからよ」
終わり
ライベルユミルは巨人、ミカサアルミンは前からずっと決めてた
クリスタはどう死ねるか考えていた
けどこの3人は気持ちが揺らいでた、だからこの時一番怖かったはず。
ある意味一番人間味があって生き残ってほしいキャラ。
漫画の抜粋ばっかりですいません。乙でした
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