※この小説の登場人物はキュート属性のアイドルだけしか出ません。
また、亀更新ですので苦手な方はバックかスルーでお願い致します。
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??「おきなさい。
おきなさい。わたしの かわいい うづきや……」
卯月「んぅ……」
??「もう あさですよ。
きょうは うづきが おしろに いくひだったでしょう。
このひのために おまえを ゆうかんなこ として そだてたつもりです」
卯月「うぇー、まだ眠いよおかーさーん……ってあれ?この声って響子ちゃん?」
響子「はい、おはようございます。卯月さん」
卯月「えっ?あれ?どうして私の部屋に響子ちゃんが……って」
私の部屋になぜ同じ事務所の五十嵐響子ちゃんが……と、起き上がった私の視界には洋風の部屋で明らかに自分の部屋ではない造り。
ふと、窓の外の光景を見ると見た事もない町が広がっていました。
卯月「……えーっと、これは何かのドッキリなんでしょうか?」
響子「あはは……まぁ、半分当たりで半分外れです」
ぺらりと一枚の紙を取り出す響子ちゃんの書かれていた紙には
そこにはさっき、響子ちゃんが発した台詞が記されていました。
卯月「……まだよく事情がわからないですけど、わかる範囲で説明できますか?」
響子「えーとね、ざっくりと言うとこの世界を支配する魔王を勇者である卯月ちゃんが倒せば解決なんだ。
それで私に与えられた役目は『卯月の母親』として卯月ちゃんを起こして城へ向かうようにするということ。
そこから詳しい話は城にいる誰かがしてくれると思いますよ」
卯月「そうですか……まぁ、お城に行けばきっと分かりますよね!!」
目が覚めてから何が何やらさっぱりでしたが劇場の練習なんだと思ってベッドから降りる私。
それにふと見たら、割烹着姿の響子ちゃんに『響子ちゃんはやっぱり割烹着は似合ってるなー』と、思う私でしたが。
洋風の間取りだからちょっとアンバランスかも、と思っちゃったのは秘密です。
響子「はい、まずはこの服に着替えてお城に向かってくださいね」
響子ちゃんの渡す服を受け取って着替える私。
渡された服はどんなのだろうかとワクワクしましたが来てみたらいつも私が通う制服にちょっぴりガッカリです。
響子「ひとまず、私の役目はここまでです。それでは気をつけてくださいね」
響子ちゃんと別れの挨拶をした私は最初は戸惑いながらも気合を入れて無事にスタートを切ることができました。
………………
…………
……
卯月「……お城ってこれですよね」
町の奥に立つ石造りの城。
その道中、同じ事務所仲間である前川みくちゃんが四つん這いで道でウロウロしている姿を見つけましたが
近づいてみて喉をなでたり、飾りと思っていた尻尾を引っ張ってみましたが「にゃー」と鳴くだけの姿に少し哀れみを感じてしまいました。
だって、背中にある張り紙に『街の中を歩く猫A』って書かれていたんです……
とりあえず、その出来事はひとまず置きまして、門の前に行きましたら、
定型通りの言葉を発する門番に、城内へ通されました。
実はこの城へ来る途中にも、町をうろつく人間に声を掛けてみたんですが町人もこの門番も
こちらの意図に関係なくそれぞれに決められた台詞しかしゃべることしかできず、
さらにこちらから話しかけない限り、口を開くこともない、作り物だと理解しました。
そして、広い場内を歩いて階段を上った先にある王のいる謁見の間へ行きましたら……
??「ようこそ、勇者卯月さん!それにしてもカワイイボクを待たせるなんて駄目ですよ!」フフーン
豪奢な玉座に座る女の子──輿水幸子ちゃんがいつものドヤ顔で座っていました。
ひとまず、書き留めはここで終了。
続きはまた数日後に
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