男「おっす、女」ポンッ 女「……」 (26)

女「っぎゃあああああああああ痛い痛い痛いいいいいいいいいいいい」

男「!?」

女「死ぬっ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬうううううううう!!!!!!」

男「!?」

女「殴られたっ!!!!!!!!頭を何か鈍器のような物で殴られたああああああ!!!!!!」

男「!?」

女「あぎいいいいいいいいい!!!!!!脳がっ!!!!!!脳がっえぐれたああああ!!!!!」ゴロン

男「!?」

女「ががががーっ!!!!!!ががががーっ!!!!!!」ゴロンゴロン

男「!?」

女「ぐへ」パタリ

男「!?」

女「……」ムクリ

男「!?」

女「ね、なんでお姫様抱っこして運んでくれないの?」

男「え?」

女「女の子だよ?乙女が倒れたんだよ?普通お姫様抱っこするでしょ?」

男「え?」

女「お姫様抱っこして、どこかに寝かせないとって言って自分の部屋に連れて行くでしょ?」

男「え?」

女「生きかえらせる為に胸をペタペタ触ったりちゅーして息を送り込んだりするでしょ?」

男「え?」

女「生き返った私が胸元をババっと隠して俯いて『……えっち』って言うでしょ?」

男「え?」

女「あんたは我慢できなくなって私を押し倒すでしょ?」

男「え?」

女「あんたはふと我に返って『ご、ごめんっ!』って言うけど私はあんたをぎゅっとして『……いいよ』って言うでしょ?」

男「え?」

女「あんたはそんな青春イベントを取り逃がしたんだよ?反省しなさいよっ!!!」ダダダッ


男「え?」

女「っぎゃあああああああああ痛い痛い痛いいいいいいいいいいいい」

男「!?」

女「死ぬっ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬうううううううう!!!!!!」

男「!?」

女「殴られたっ!!!!!!!!頭を何か鈍器のような物で殴られたああああああ!!!!!!」

男「!?」

女「あぎいいいいいいいいい!!!!!!脳がっ!!!!!!脳がっえぐれたああああ!!!!!」ゴロン

男「!?」

女「ががががーっ!!!!!!ががががーっ!!!!!!」ゴロンゴロン

男「!?」

女「ぐへ」パタリ

男「!?」

女「……」ムクリ

男「!?」

女「ね、なんでお姫様抱っこして運んでくれないの?」

男「なんか良く分かんないけど、女を怒らせたみたいだな」

女「……」

男「今は授業中だし、休み時間になったら謝りに行こう」

女「ぎゃああああああああああお腹が痛いいいいいいいいいいいい」

男「!?」

女「頭も痛いいいいいいいい喉が枯れるヴォオオオオオオオオオオオ」

男「!?」

女「ギギギギギギギギギ熱が出て頭が燃えるギギギギギギギギギギ」

男「!?」

女「火傷したああああああああああああ肌が荒れたあああああああああ」

男「!?」

女「がふ」バタン

男「!?」

女「……」ムクリ

女「ねえ、なんであんた保健室に連れてってくれないの?」

女「女の子だよ?乙女が熱を出したんだよ?普通お姫様抱っこするでしょ?」

男「え?」

女「お姫様抱っこして保健室に連れて行くけど、保健室には何故か先生が居なくて、仕方なく勝手に布団に寝かせるでしょ?」

男「え?」

女「はーはー息をつく私を見守る内に、あんたは思わず私に唇を重ねるでしょ?」

男「え?」

女「『えっ!?』って驚く私にあんたは『ご、ごめん!移せば治ると思って……』って言うでしょ?」

男「え?」

女「気まずくなって『じ、じゃあ俺教室戻るからっ!!』って言うでしょ?」

男「え?」

女「私はそんなあんたの袖を掴んで引き止めて、『もっと、もっと風邪、治して……』って言うでしょ?」

男「え?」

女「あんたはそんな青春イベントをまた取り逃がしたんだよ?反省しなさいよっ!!!」ダダダッ

男「え?」


先生「え?」

男「ゲラゲラポー」

女「ゲラゲラポー」

男「なんか良く分かんないけど、また女を怒らせたみたいだな」

女「……」ガラガラ

男「ここは……図書室か……ここで謝ろう」


女「あぎいいいいいいいいこの問題集全然わかんないいいいぎぎいいいいいい!!!!!」

男「!?」

女「私モンキー!モンキー!モンキーモンキーモンキーうきっきききききぃ!!!!!」

男「!?」

女「ンホホホホホ!!!!バナナ!!!!バナナ下さいンホホホホホ!!!!」

男「!?」

女「ンギャホ!ンギャホ!ホッホホホー!!!!!チンパンチンパン!!!!」パンパンパンパン!!!!

男「!?」

女「あふ」バタン

男「!?」

女「……」ムクリ

女「ね、なんであんた勉強教えてくれないの?」

女「女の子だよ?乙女が頭悩ませてるんだよ?普通『俺の家で勉強しない?』って言うでしょ?」

男「え?」

女「家で勉強する事になったけど、あんたの部屋には小さな学習机しかないでしょ?」

男「え?」

女「あんたは私に覆いかぶさるようにして、耳元で囁くようにして勉強を教えてくれるでしょ?」

男「え?」

女「耳元や首筋に息を吹きかけられて、背中にあんたの温度を感じて、私の息が『んっ……ふっ……はぅ……』みたいな感じで荒くなるでしょ?」

男「え?」

女「あんたは我慢が出来なくなって私に『じゃあちょっと違う勉強をしてみようか』って言って、私の胸元に手を差し入れるでしょ?」

男「え?」

女「私はそんなあんたの手を掴んで、『せんせー、まずはキスから教えて下さい……』って言うでしょ?」

男「え?」

女「あんたはそんな青春イベントをまたまた取り逃がしたんだよ?反省しなさいよっ!!!」ダダダッ

男「え?」


図書委員「え?」

男「なんか良く分かんないけど、またまた女を怒らせたみたいだな」

女「……」

男「放課後だし、帰り道で謝ろう……お、雨降ってきたな」

女「んぎゃわわわわわわわ私傘持ってないいいいいいい!!!!!!!!」

男「!?」

女「やだやだやだやだやだ濡れたく濡れたくないいいいヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」!!!!

男「!?」

女「ウンダバダバダバウンダバダバダバウンダバダ!!!!!!!!!!ナムサン!!!!!!!」

男「!?」

女「ああぁあぁああぁまあまあまあま雨雲よ鎮まり給えまえまえまえまえぇまぇぇえぇえぇえ」パンパンパンパン!!!!!!

男「!?」

女「んぎゃ」バタリ

男「!?」

女「……」ムクリ

女「ね、なんであんた一緒に走って帰ってくれないの?」

女「女の子だよ?乙女が雨に濡れたくないって言ってるんだよ?普通『本降りになる前に走って帰ればいいよ』って言うでしょ?」

男「え?」

女「結局走ってる途中で本降りになっちゃってあんたの家で雨宿りするでしょ?」

男「え?」

女「あんたは私にシャワーを貸して濡れた制服と下着も洗濯して、おまけにYシャツを貸してくれるでしょ?」

男「え?」

女「でも私に合うズボンが無いから私は裸にYシャツであんたの前に出るでしょ?」

男「え?」

女「私はあんたに『この服、あんたの匂いがする……』って恥ずかしがりながら言うでしょ?」

男「え?」

女「あんたが我慢出来なくなって『俺の匂い、もっと感じさせてやろうか?』って言ったら、私は顔を真っ赤にしてコクンと頷くでしょ?」

男「え?」

女「あんたはそんな青春イベントをまたまたまた取り逃がしたんだよ?反省しなさいよっ!!!」ダダダッ

男「ちょっと待てよ!」ガシッ

女「え?」

男「今日の女はちょっとおかしいぞ!いつも女の事見てる俺が言うんだから間違いない!」

女「え?」

男「いつも、突っ走り気味で、自分勝手で、不器用で、でも、とっても優しい、そんな女が好きなのに!」

女「え?」

男「今日は全然違う!悪い所ばっかり出てる!そんなの俺が大好きな女じゃない!」

女「え?」

男「してほしい事、やって欲しい事があるなら、ちゃんと言えよ!俺が何でも叶えてやるから!」

女「え?」

男「甘い恋がしたいのなら叶えてやる!強引に迫って欲しいなら迫ってやる!」

女「え?」

男「だから、だから……女!俺と、俺と付き合ってくれ!!!!」

女「あひ」バタン

男「!?」

女「……」ムクリ

女「わ、私こそ、こんなダメダメな私で良かったら、お願いします!!!!」

おわり

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