和「折角のお弁当です、咲さんの美味しい料理が食べたいです」
和「応答を願います」
→
咲「却下です」
←
和「マジですか」
→
咲「マジです」
←
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和「固まってる麺と乾燥しきったソースを啜るのは精神的に来ます」
和「お願いですから、改善を求めます」
→
咲「そうです」
←
和「そうですじゃ、ありませんが」
和「お願いです、一生のお願いです、どうか改善を」
→
咲「NONONO」
←
和「そのままですかー!?」
咲「YESYESYES」
←
和「咲さんへ、夜中まで、起きてて欲しいとは、願いません」
和「しかし、作った料理をラップもせずに放置は流石に辛いです」
和「改善を求めます」
→
咲「だめです」
←
和「このままでは、私の体が病気になってしまいます」
和「どうか、改善の程を」
→
←
和「なんという事を言うのでしょう」
和「昔の咲さんは心配してくれてたのに今では風邪を引けとまで言って来ます」
before
咲「大丈夫?和ちゃん、顔赤いよ?」ピト
after
咲「風邪を引いてみるのも、良い事だと思います」
→
咲「明日のスパゲティも楽しみにしていてください」
←
和「ごめんなさい、調子に乗りました」
→
和「咲さんへ、実の娘に私は浮気性が有る、とか嘘を教えないでください」
→
咲「アナタが家に居ないのが悪いと思います」
←
和「私も仕事を頑張っています、それを>>
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和「ごめんなさい、出来るだけ早く帰ってこようと思います」
→
咲「よろしいです」
←
和「そういえば、もうすぐ五回目の結婚記念ですね」
→
咲「そうですね」
←
和「なにか、楽しみたいですね」
→
咲「でも、アナタは帰って来ませんよね?」
←
和「そんな事はありません」
和「今度こそ、休日を取って見せます」
→
咲「もう、四度は聞きました」
←
和「すみません、でも今年こそは頑張ってみようと思います」
→
咲「前までは頑張ってなかったんですか?」
和「毎年頑張ってます」
→
咲「今年も、あの子と過ごします」
←
和「ごめんなさい」
→
和「流石に、このノートで会話するのは止めませんか?」
和「LINEか何かを代用すればいいと思うのですが」
→
咲「LINEとは何ですか?」
←
和「ごめんなさい」
→
咲「なぜ謝るのでしょう?」
←
和「本当にごめんなさい」
→
咲「いきなりですが、実家に帰らせていただきます」
←
和「お願いです、どうか見捨てないでください」
→
咲「ただのお姉ちゃんの結婚相手の挨拶です」
←
和「ごめんなさい、早とちりしました。それと、安心しました」
→
咲「本当はアナタにもついて来て欲しいです」
←
和「ごめんなさい、無理です」
→
和「あの....」
→
和「無視しないでください」
→
咲「実家に居たのを忘れてたのですか?」
←
和「すみません忘れていました」
→
和「そういえば、義姉さんの相手はどんな人でした?」
→
咲「優しい方でした」
←
和「そうですか、良い夫婦になって欲しいですね」
→
咲「いつも一緒に居るような、夫婦になって欲しいです」
←
和「心が痛いです」
→
和「そういえば、同窓会の紙が入ってましたね」
→
咲「そうですね」
←
和「行って来てはいかがでしょうか?」
和「この頃、疲れてるように見えますよ?」
→
咲「まずは、自分の奥さんに会いたいです」
←
和「面目ありません」
→
和「眠る時にみたら手を切っていたように見えましたが」
和「何かあったんですか?大丈夫ですか?」
→
咲「手を浅く切った程度です」
咲「でも、スパゲティに少し血が混ざってしまいました」
咲「ごめんなさい」
←
和「初めて、残さず食べていてよかったと思いました」
→
咲「少し、気持ち悪いです」
←
和「咲さんへ、やっぱりラップは掛けてくれないんですね」
→
咲「はい、私はラップしたくない症候群です」
和「変な病気もあったものですね」
→
咲「こればっかりはしょうがないです」
←
和「そうですか、なら仕方ないですね」
→
咲「というと?」
←
和「諦めます」
→
和「私から、したら咲さんの料理が食べられるだけでも、幸せです」
→
咲「・・・」
咲「もっと、簡単な方法があるのに」
咲「アナタは、また一人で抱え込んじゃうんですね」
←
和「私は、咲さんの為なら、いくらでも我慢できます」
→
咲「・・・」
咲「頼ってあげるのもその人の為なのではないのでしょうか?」
←
和「それでも、咲さんに負担はかけたくありません」
→
咲「そうですか...」
和「すみません咲さん」
咲「なんでしょうか?」
→
和「なぜあなたがこの時間に起きてるのでしょうか?
咲「意味が分かりません」
→
和「起きているのなら、口で喋って貰えないでしょうか?」
咲「嫌です」
→
和「そうですか」
和「というか、なぜ咲さんはこの時間に起きていたのでしょうか?」
咲「直接喋っておきたい事がありまして」
→
和「喋ってませんよ」
咲「細かい事気にする人は、嫌われますよ?」
→
和「私は、咲さんに嫌われなければ、それで良いです」
咲「そうなんですか」
→
咲「そして、今回起きてた理由は提案を提示しようと思いまして」
→
和「そうなんですか、一体それはなんですか?」
咲「これから、冷めてないお弁当を届けてあげます、晩御飯も作ってあげます、だから」
→
和「だから?」
咲「私に、夜更かしを教えてください」
→
和「・・・」
咲「今思い返せば、何にも知らずに、大人になってしまいましたね」
→
和「そうですね、知っている事と言えば、お互いに傷つけあわないようにするのが大人だって、事だけでしたね」
咲「そうですね」
→
和「でも、それじゃあ、正解ではあっても良策ではありませんでしたね」
咲「傷つけあってた、あの頃の方が、ずっと気持ちが良かったですね」
→
和「そうですね、いまじゃあ、なんでこんなになってしまったのか」
咲「なぜでしょう」
→
和「でも、もしもお互いに頼り切っちゃったらどうしますか?」
咲「ダメなの?」
→
和「そうしたら、今みたいにお互いに健康の状態が保たれる環境は出来ませんよ?」
咲「大丈夫だよ、だって」
→
咲「お互いに、支え合うのが夫婦でしょ?」ニコッ
和「...そうでしたね」フフッ
和「まずは、どんな事を教えてあげましょうか」
咲「うーん、夜の事は本当に分からないから無いからなぁ、私」
和「そうですね...そういえば、咲さんはお酒とか飲んだことはありましたっけ?」
咲「あんまり」
和「それじゃあ、居酒屋にでも行ってみましょうか」
咲「居酒屋って、あの?」
和「はい、私の行きつけですよ?」
咲「やったー、一度言ってみたかったんだー」
和「それじゃあ、行きましょうか?」
咲「うん、いこう、和ちゃん」
和「はい、咲さん」
和「昨日ぐっすりだったんで、朝起きてるか心配です」
→
咲「・・・」ペラッ
和「もしも、辛かったら、無理してこなくても平気ですよ」
→
咲「・・・」ムッ
和「それと、朝言えなかったので、書いておきますが」
和「今日も一日愛してます」
→
咲「・・・」
咲「私もだよ、和ちゃん」
咲「よーし、お昼ご飯用意しなくちゃ」
槓
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