わすれられないごーやからのおくりもの (70)
せんすいかんのごーやは、かしこくて、いつもみんなにたよりにされています。
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こまっているともだちは、だれでもきっとたすけてあげるのです。
それに、たいへんなたたかいやとてもつらいことをけいけんしていて、しらないことはないというぐらい、ものしりでした。
ごーやは、じぶんのたいえきが、かいたいが、しぬのが、そうとおくないことも、それはてーとくがぼこうわくをあけるためだということもしっていました。
ごーやは、しぬことをおそれてはいません。
しんでからだがなくなっても、こころはのこることを、しっていたからです。
だからいぜんのように、てーとくがやさしくせっしてくれなくなっても、くよくよしたりしませんでした。
ただあとにのこしていくともだちが、あまりかなしまないようにと、おもっていました。
あるひのこと、ごーやは、あかつきといなづまのかけっこをみに、ちんじゅふのやねにのぼりました。
そのひは、なぜかとてもかなしくなってしまいました。
あといちどだけでも、みんなといっしょににんむやえんしゅうにでれたらとおもいました。ですが、ごーやにのこされたじかんでは、もうむりなことです。
よるになって、ごーやは、ちんじゅふにかえってきました。
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