兄部屋
パッ
兄「ちくしょうまた腹筋スレかよっ」
男(そういう割にはそこまで悔しくなさそうだ)
妹「だからやめろと言ったんだ馬鹿兄貴め!」
男「別にそこまで止めることないんじゃないかな……」
妹「でも見ろ…」チラッ
兄「さてと…」
男(何気なしに兄がイスから立った)
男「まさか…!」
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兄「今日は56回か…ふんっふんっ!」バッ
男「まさか本気でやるの!?」
兄「悪いか?」
男(今この人が開いた腹筋スレとは、開いてしまったが最後自分のIDの数字分だけ腹筋しなくてはならないというハードな自主トレーニングスレである)
男「でも本気でやってる人初めて見たよ……」
男友「いいんじゃねえのか?筋肉はついてて良い事はあっても悪いことは一つも無え!」
男(と、男友)
男「そりゃ男友はムキムキだからね…説得力があるよほんと」
兄「ふっ!…はぁ終わったぜ」
男「何でそこまで律儀にやるのさ?」
兄「ああ、そいつは自分を曲げたくないからだな」
男「誰も見てないのに?」
兄「だからこそさっ!そういう時にやらなかったら自分を騙してる気になってしまう」
男「そう…まあ頑張ってね」
男(妹が必死で止めるのもこれで分かった)
ガチャ
男「じゃあね妹、兄」
兄「おうまたな!」
妹「ん」
男友「さっ、帰ろうぜ男」
男「そうだね」
次の日
兄部屋
兄「ふーんふふんふふん~♪おっ」
男「えっ?」
男(また兄が面白そうなスレを見つけた様なので見てみる)
男「えーと…『今から姉の下着晒すwww』だってぇ!?」
妹「何ィ!?」ガバッ
男(妹は必死に兄を止めようとしたが遅かった)
兄「なかなか興味をそそるな……よしクリック」カチッ
本文『あはははっ!引っかかったーっ何故開いたか3行で書きたまえ』
男「ほっ…嘘だったけど腹筋スレじゃなかった様だね……」
兄「えーと…『単純に、男なら、当然だ』っと」カタカタカタッ
男(一応IDを見てみる)
ID:dpz223930
男「ええぇーっ!?」
兄「おっ、どうした男?」
妹「今のが腹筋スレなら223931回だったな」
男友「に、22万だとぉ!?流石に俺でもそれは無理ってもんだせ……」
男「いやいやいや!何勝手に1回増やしてるのさ!?」
妹「枷だ」
男「なんの!?」
兄「おおこれも……」
『ここは1分の1の確率で腹筋スレだ』
ガシッ
男「絶対ダメだよっ!頼むから別のスレにしてってばっ」グイ
兄「そこまで言うなら仕方が無いなぁ…」
男(どうやら今日だけは見張ってないといけないらしい、今日踏んだら恐らくこの年で過労死してしまう羽目になる)
夕方
男友「そういえば今日は見なかったらいいんじゃねえか?」
男「そうは言うけどそれだけは止めてくれないんだ……一種の依存症だよ」
男(というかそのものだ)
兄「おっ」
妹「ダメだ!」
男「兄思いの妹だなぁ……」シミジミ
兄「けっ、じゃあこれはいいだろっ」
『さっき妹がベッドに入ってきたpart23』
妹「それならいいか……」
男「隣に実の妹がいるのにそれを選ぶ兄も凄いけどね」
カチカチッ
1: 以下、名無しにかわりまして鍵っ子がお送りします
2014/01/11(土) 22:55:42.75 ID:RFQg5/0q0 [1/1] AAS
∧,,∧
( `・ω・) n
⌒`γ´⌒`ヽ( E) ようこそ
=(こ/こ/ `^´
)に/こ(
ここはsageずに書き込み、出たIDの0以外の数字の累乗した数だけ腹筋をするという
超硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:2h3G10Ms0 の場合は 2×2×2の10乗なので1073741824回頑張りましょう。
例2 ID:bicycl0 の場合0以外の数字がないので今日は一休み。
さあ、存分に腹筋するがよい。↓
男「ええぇーーっっ!?」
男友「る、累乗だと……!?……んで累乗ってなんだ?」
男「そこはスレを見てよ……」
兄「ッチやるか」
男(不幸中の幸いというかこの22万近くある数字をかける別の数字は無かった)
妹「やめろ馬鹿兄貴っ!本当に死ぬぞ!?」
兄「いいや、男にはやらなきゃいけない時がある……」
男友「今じゃねーよっ!」
兄「ふっ、見てなお前ら…!」
男「パートスレという名目で釣られた兄はとにかく腹筋をした……」
一時間後
兄「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」
男友「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」
男「そ、そろそろ……」
兄「ふっ……ダメだ、男には……ふっふっ!やらなければいけない時がある…ふんっ」
妹「うぅ……」
男(妹もあまりの情熱に邪魔をしにくいようだ)
2時間後
兄「……ふっ……ふっ……き、筋肉っ!」ハァハァ
男友「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」
妹「とりゃあ!」ゲシッ
兄「ぐぁぁぁーっ!何しやがる妹!?」
妹「もうやめろ……」ジワッ
男(妹……)
妹「それ以上兄の苦しい所なんか見たくない、それでお前が死んだら責任取れるのか!?私はどーしたらいいっ!」ポロポロ
兄「妹……」
男(普段はそっけないがやはり妹は兄が好きなんだ、やっぱり兄の妹は妹だ)
兄「ああ分かった…すまねえなお前らに心配掛けちまって……」
男友「へっ、分かればいいんだよ」
男(いつの間にか男友も腹筋終えていた)
兄「ふっ、じゃあお前ら!今日は腹筋スレなんか気にせずオールするぞ!サタデーナイトフィーバーだぜっ!!」
オーッ‼
男(そのあといつもと変わらない馬鹿を文字通り1日中やった、あれの後だというのに2人ともよくあんなに持つなぁ……)
兄「じゃあなお前ら」
妹「ばいばい」
男「うんっ」
男友「ああ、またなっ!」
妹「その前に男、これをやろう。これを見たお前らは全員忠実にこなせ」
男「えっ、うん?ありがとう」
男(帰りに妹から妙な縫いぐるみをもらった…これ一体……」
男「ああっ、思い出した!」
男友「あぁ?なんだそれ……ああ!一本取られたぜ!」
男(もう一度縫いぐるみを見る、皆頑張ってね)
∧,,∧
( `・ω・)
/ ∽ |
しー-J
終わり
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