咲「京ちゃん」京太郎「ん?」 (316)
京太郎「どうした?」
咲「ううん、呼んでみただけなのです」
京太郎「お前なあ……」
咲「イヤだった?」
京太郎「ん、んー……まあいいか」
咲「……ふふ」ギュー
京太郎「……」ナデナデ
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咲「京ちゃん京ちゃん」
京太郎「ん?」
咲「SEX……しよ?」
京太郎「おう」
咲「なあんちゃっ……えっ」
京太郎「ほら目ぇ閉じてろよ……」スッ
咲「あああのそのえーっと……はい……」
咲「」ドキドキドキドキ
京太郎「……」
京太郎(かわいいのう)
咲「京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん」
京太郎「……何やってんだ?」
咲「あ、京ちゃん」
咲「なんかね、やんでれ?だよ。最近流行ってるんだよ」
京太郎「へー」
咲「まったく、京ちゃんは最先端の流行も知らないダメダメさんなんだから」
京太郎「はいはい」
咲「京ちゃん」
京太郎「おう」
咲「はい、これ!」
京太郎「これって……プレゼント?」
咲「京ちゃん!誕生日おめでと!」
京太郎「おう、サンキュな」
咲「気に入ってくれるか分からないけど、使ってくれたら嬉しいな……」エヘヘ
京太郎「……」
京太郎(今宵はめでたき日にござる)
咲「京太郎君」
京太郎「はい」
咲「今日はおばかな京太郎君のためにこの私がわざわざ勉強を教えます」
京太郎「はい」
咲「居眠りは許しませんからね!」
京太郎「ところでその眼鏡はどうしたんだ?」
咲「えっ、だって……雰囲気出るかなーって……や、やっぱり似合わないよね……」
京太郎「俺は好きだけど」
咲「ふきゅっ!?」
京太郎「俺は好きだけどね」
咲「あっ、そ、に、2回言わなくてもよろしいです!京ちゃんは大人しくべんきょーを教われば良いんです!」
京太郎「はい」
咲「先生をたぶらかそーなんて100年早いんだからね」プンスコ
京太郎「はい」
咲(……えへへ)
咲「京ちゃーん」ゴロゴロ
京太郎「咲はいつになくだらけてるなあ」
咲「えへへ」ゴロゴロ
京太郎「褒めてない」
咲「いいんだもん、たまには」
京太郎「んー……まあ、たまにはいいか。それっ、たいあたりだー」ゴロゴロドシン
咲「きゃあ!ふふ、待てー!」ゴロゴロ
咲「京ちゃん」
京太郎「咲」
咲「京ちゃん京ちゃん京ちゃん」
京太郎「咲咲咲」
咲「京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん」
京太郎「咲咲咲咲咲」
咲「京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃん!」
京太郎「咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲咲!」
わかめ「あの2人は何やっとるんじゃ」
ろっかー「さあ……」
のどっち「意味なんてないのではないでしょうか?」
たこす「こらー!2人とも、部室でイチャイチャすんなだじぇー!」
咲「京ちゃん……」
京太郎「ん?」プニプニ
咲「さっきから私のほっぺで何してるのかな?」
京太郎「んー、癒し?」プニプニ
咲「……そんなにきもちいの?」
京太郎「まあなあ、お前のほっぺたは長野一だな」プニプニプニプニ
咲「そーなんだ……うう」
咲「京ちゃん、こちらが私のお姉ちゃんで美少女チャンピオンの宮永照です」
照「ご紹介にあずかりました美少女チャンピオン宮永照さんです、妹がお世話になってます、お菓子が好きです」
京太郎「ど、どうもよろしくお願いします」
照(……!)ギラン
咲「ね、ね、どうだった?」
照「なかなかの好青年。お姉ちゃんも安心」モグモグ
咲(事前にお菓子用意しとくよう京ちゃんに言っといて良かった)
照「京ちゃん京ちゃん」
京太郎「どうも照さん、ていうかまだ長野に居たんですね」
照「帰るお金が無い……」
京太郎「えっ!?」
照「冗談」ブイ
京太郎(真顔でVサイン……)
照「お菓子が好きです」
京太郎「……」ヒョイッ
照「あひがとふきほうひゃん」モグモグ
京太郎(咲ーっ!早く来てくれーっ!)
咲「京ちゃ~ん……ううう、ここどこぉ……?」ウルウル
咲「京ちゃん」
咲「どうした?」
咲「ううん、呼んでみただけ」
咲「お前なあ……」
咲「イヤだった?」
咲「ん、んー……まあいいか、こっち来いよ咲。今日は寝かせないぜ」
咲「京ちゃん……んっ」
咲「……なーんて」
京太郎「……」
咲「きょ、京ちゃん!?!?いつから見てたの!?」
京太郎「……」
咲「黙ってないでなんとか言ってよお……」ウルッ
京太郎「……」
京太郎(かわいいぜ)
ザァァァーー
咲「今日は雨かあ……」
咲「……」
咲(京ちゃん……)
ピンポーン
咲「!」
咲(…………えへへっ)
咲「きょ、京ちゃん……」プルプル
京太郎「おいおい、いきなりそんなに一気に持つと……」
咲「へ、へーきだもん……きゃあ!」ドンガラガッシャーン
京太郎「言わんこっちゃないな」
咲「うう……いたた」
京太郎「まったく……ほら、怪我ないか?」スッ
咲「うん、ありがと京ちゃん」スック
京太郎「こういう力仕事は男の俺に任せとけ」ヒョイッ
咲「わあ、すごい!」パチパチ
京太郎「へっへっへ、楽勝よ。片手でだって持てるぜ」
咲「調子乗ってる……事故しても知らないよ」
京太郎「咲じゃねえんだから、そう簡単に……うおわあっ!」ドンガラガッシャーン
咲「……かっこわるいよ京ちゃん」
咲「全く、京ちゃんはホントに」ナデナデ
咲「人の気も知らないで他の女の子とイチャイチャするんだもんね」スリスリ
咲「私っていう彼女さんがいるのにねー、ね、カピー?どうしようもないご主人様だよねー?」モフモフ
カピー(……)
咲「まったくもう、ホントにまったくまったく、これは私がしっかりついててあげなきゃいけないなあ、ね、カピー?」モフモフ
カピー(……)
カピー「せやな」
咲「京太郎お兄ちゃん」
京太郎「はうっ」
咲「京太郎お兄ちゃんは大人だから咲の裸見てもえっちな気持ちにならないんだよね」
京太郎「ぐはっ」
咲「京太郎お兄ちゃんそこどいてそいつころせない」
京太郎「うおお」
咲「だ、大丈夫?京ちゃん」
京太郎「あ、ああ……」
京太郎(封印しなければ……これは破壊力が強過ぎるぜ……)ゴクリ
咲「京ちゃーん!がんばれー!」フレフレ
京太郎「おう!ハンドボールなら負けないぜ!」
敵A@彼女無し(あいつだけは○す)
敵B@彼女無し(ゴールへは絶対に通さん)
敵C@彼女無し(元カノの数千倍は可愛い……ぶっころころ)
京太郎「妙に殺気が……」
京太郎「……よし!」スッ
敵×3「「「くっ、フェイント……!」」」
敵×3(だがまだ甘いぜ!ついていけるスピード…)
京太郎「……」ニヤリ
敵×3(なっ、しまっ……こいつ一人に集中し過ぎ……引きつけられた!)
京太郎「そら、パス!!」ヒュッ
味方@彼女有り「ナイスパスだ京太郎!ディフェンスがガラ空きだぜえええええ!」ビシュウッ‼︎
相手のゴールにシュゥウウウウウウ!!!超!エキサイティンッ!!
京太郎「へへっ、やったぜ!」
咲「……」←京太郎がカッコ良過ぎて気絶
敵×3←再起不能
照「京ちゃん京ちゃん」
京太郎「あれ、照さんじゃないですか」
照「ご要望にお答えしてまた来た」
京太郎「はあ……」
照「それよりこの前のハンドボール大会では大活躍だったって聞いたよ」
京太郎「結構頑張りました」フンス
照「この筋肉……これが優勝のヒケツ……固くて、太いね……」サスサス
京太郎「えっ、ちょっ」
京太郎(触り方がエ、エロ過ぎるんですが)
照「ふふ、京ちゃん、びくびくしてる。きもちいのかな……」サスサスモミモミ
京太郎「あっあっあっ」
咲「京ちゃん、一緒にかえろ?」
京太郎「おう」
咲「あ、帰りに寄りたいとこあるの」
京太郎「ん、いいぞ」
咲「やった」
京太郎「ちなみにどこ行きたいんだ?」
咲「京ちゃんち……なんちゃって、えへへ」
京太郎(……不意打ち!!)
咲「京ちゃん」
京太郎「……ん?なんだ咲か」
咲「なんだとはなんですか」
京太郎「まあまあ、今からコンビニ行くけど一緒に行かないか?」
咲「む、行こうかな」
京太郎「ん、じゃー行くかー」
京太郎(宮永ホーンが増えてる……)ガタガタブルブル
咲(冗談で増やしたら京ちゃんが見て見ぬ振りしてくる……)
咲「京ちゃん、はいこれ」
京太郎「ん、おお。サンキュー咲」
咲「京ちゃんが本読むなんて珍しいね」
京太郎「まあたまにはな。これ結構面白いんだろ?」
咲「そうなの!!」ズイッ
京太郎「おおう!?」
咲「この小説はね、ストーリーが練られてて飽きが来ないし、細かいところまで設定だってしっかりしてるの!展開だって王道な所もあるけどたまに予想も出来ないような伏線が散りばめられててね、私何回も読み直しちゃった!あとはなんてったってキャラクターが凄い生き生きとしててね、特にこの○○って人が後に△△で伏線として××でーー」
咲「ーーでね、そうして世界の平和が将来に渡って約束されたのでした……ってあれ、どうしたの京ちゃん?」
京太郎「いや…………咲、これ返す……」
咲「ええっ!?なんで!?」
京太郎「いやまあ……もう完璧に頭に入ったというか入ってしまったというかなんというか」
咲「???」
咲「京ちゃん……ごめんね」
京太郎「どうしたんだ?急に」
咲「この前のコト染谷先輩に話したら呆れられちゃったの……ホントにごめんね?」
京太郎「いいっていいって、あれはあれでむしろ読むより楽しめたしさ」
咲「で、でも……」
京太郎「まあまた面白い本持ってきてくれよ」
咲「むむ……そ、そうだ!じゃあなんでもするから何か言ってよ京ちゃん!ど、どうせならちょっとエッチナノデモアノソノエット……」モゾモゾ
京太郎「んー……じゃ、目ぇつぶって」
咲「ふきゅっ!?えっえっ」
京太郎「はよはよ」
咲「あっ、その、はい!…………!」ギュッ
スッ……
京太郎「ほら、もう開けてもいいぜ」
咲「……?」
咲「あれ、これって…………髪留め?」
京太郎「誕生日おめでとう、咲」
咲「……きょ、京ちゃぁぁぁぁぁん」ビエーン
京太郎「お、おいおい泣くなよ……」
咲「むにゃ……京ちゃん……むにゃむにゃ」
京太郎「全く……無防備な寝方しやがって」
京太郎「……」ナデナデ
咲「すぅ……すぅ……」
京太郎「かわいいよな、こいつ……ホントにさ」
咲「んぅ。……えへへぇ」ムニャムニャ
京太郎(……俺も寝よっと)
咲「京ちゃんッ!黄金の回転だよッ!」
京太郎「出来るわけがないッ!出来るわけがないッ!出来るわけがないッ!出来るわけがないッ!さあッ!4回言ったぞ!早くその牌【バックル】をッ!」
咲「ダメだよ京ちゃん!今のは1回としてカウントするからッ!」
京太郎「咲ィィ~~!!」
わかめ「なーにやっとるんじゃ……」
のどっち「ジョジョごっこらしいですよ」
久「二人共ものっそいうろ覚えね」
たこす「こらー!京太郎、咲ちゃん!私も混ぜるんだじぇー!」
咲「きょ、京ちゃん~先に行っててよ~」
京太郎「何してんだよ、咲……折角プールに来たのに」
咲「だ、だって~……は、恥ずかしいんだもん……」
京太郎「新しい水着買ったんだろ?」
咲「私はよくわかんなかったから優希ちゃんが選んでくれたんだけど……これ///」スッ
京太郎「!?」
京太郎(ビキニ!!!)
咲「うう……や、やっぱりダメダメだよね……」
京太郎「……」
京太郎(素晴らしい……)
咲「きょ~うちゃん!」
京太郎「お、今日はご機嫌だなあ。何かあったのか?」
咲「ふふふ……これを見てよ」バーン
京太郎「これは……弁当」
咲「えへへ、早起きして作ってみました」
京太郎「……」プルプル
咲「……京ちゃん?」
京太郎(´;ω;`)ブワワッ
咲「ええっ!?何で泣いてるの!?」
京太郎「うう……咲、大きくなったな……」
咲「京ちゃん……それって褒めてる?」
咲「も~京ちゃん……また?」
京太郎「何も言わずノートを見せて下さい!」
咲「まったくもう……テストが近いといっつもこうなんだから」
京太郎「頼む咲!お前だけが頼りなんだ!ほらこの通り!」
咲(私だけ……)
咲「ま、まったくもー、しょーがないなあ……はい、ノート」
京太郎「おお!サンキュー咲!助かったぜ!今度奢るよ」
咲「調子いいんだから……」
京太郎「そんなこと言いながらなんでニヤけてるんだ?」
咲「しっ、知らないもん!もう!京ちゃんのばかばか!」
京太郎「えー……」
咲「京ちゃんってさ」
京太郎「ん?」
咲「和ちゃんのことたまにチラ見してるよね」
京太郎「!そ、そそそそそんな訳なななななないじゃななないいいいかか!!全く咲はおっちょこちょいだなあ!!」アセアセ
咲「……バレバレだよ京ちゃん」
京太郎「……ゴメンナサイ」
咲「ん……許しましょう」
京太郎「え?な、なんか怖いな。どうしたんだ」
京太郎(いつもなら目から閃光でも出しそうな感じで静かな迫力を醸し出すのに)
咲「んーと……京ちゃんって結構おもちさん魔人だから、今まで困ってたよ」
咲「でも、もう私も、その、彼女さんな訳だし。京ちゃんのこと信じてるから。余裕を持たなきゃなって」
咲「それに……こ、この前ゴニョゴニョしてる時、わ、私のおもちも好きって言ってくれたワケだしね///」テレッ
京太郎「ななななんて可愛いんだよし決めた今すぐ結婚しようそうだ結婚式は和婚が良いな咲なら白無垢が絶対に似合うしなそうそうハネムーンは国内でもいいけどどうせなら海外でも良いかも咲はどっちがいい?子供は2人欲しいな一姫二太郎が俺的にはベストなんだが咲と照さんみたいに姉妹でも可愛らしいよな家はなんとか一戸建てで庭にはカピ小屋を立てようなそしてゆくゆくは子供達がひとり立ちするだろうから二人で余生をゆっくり過ごそうな」(さ、咲……お前って奴は)
咲「きょ、京ちゃんってば言ってることと思ってることが逆だよ、もう///」テレテレ
咲「きょ~ちゃぁぁぁぁん」グデー
京太郎「おう、見事なまでに死んでんな」
咲「あづいよー……」パタパタ
京太郎「こら、みっともないからやめなさい」
咲「だって~……」
京太郎「だってもへったくれも無い……ほら、アイス買ってきたぜ」
咲「ほんと!?」ガバッ
京太郎「嘘なもんかい、ほらよ咲の分」
咲「わあ、ありがと京ちゃん!京ちゃんだいすき!!」
京太郎「現金なやっちゃな……ったく」
咲「えへへ……んー、おいしー♪」
京太郎「そりゃ良かった、ちゃんと味わえよ?」
咲「はぁい♪……ん、ぺろ、ちゅ、んぅ……冷たくて甘ぁい……んぁ、垂れちゃう……れろ、ちゅぱ……んく」ペロペロ
京太郎(…………咲がエロい)
咲「きょ!きょきょきょ京ちゃん!!で、でででで出た!出たよ!出たんだよ!」
京太郎「ど、どうした咲」
咲「ああああああれあれあれ」ブルブル
京太郎「ったく、何が出たって……」
Gの名を冠する者「せやろか」カサカサゴキゴキ
京太郎「」
咲「」
ギャアアアアアアアアア‼︎バターン!ドターン!
キョウチャーン⁉︎アワワワ
コノッ‼︎ナニッ!シュンカンイドウシタダト⁉︎
キョウチャン!ウシロウシロー‼︎
わかめ「今日も平和じゃのう」
のどっち「そうですね」
久「まだ部室には入らない方が良さそうね」
優希「情けない犬だじぇー」モグモグ
咲「あ、京ちゃんだ。おーいきょーちゃーん」パタパタ
京太郎「ん、おお、咲じゃないか」
咲「こんなとこで会うなんて珍しいね」
京太郎「まあな、咲はもう帰りか?」
咲「うん、用事も済んだし、あとは帰るだけ」
京太郎「そっか。俺も帰るとこだからさ、一緒に帰ろうぜ、ほら」ギュッ
咲「あっ///…………うん!」ギュッ
咲「…………」ガタガタブルブル
京太郎「お、おーい咲ー、大丈夫かー……」
咲「べべべつに!?大丈夫だよ!もう子供じゃないんだだだだからららら」プルプル
京太郎「だからこれ怖いっつったろ……」
咲「だ、だってえ……一度一緒に見てみたかったんだもん……」グシグシ
京太郎「ったく……」
咲「こんなに怖いなんて思ってなかったんだもん!」モジモジ
京太郎「まあこれに懲りたら次はシプリな」
咲「はぁい…………ところで京ちゃん」モジモジ
京太郎「ん?……おい、もしかして」
咲「おトイレ……ついてきて?///」
京太郎「おい」
咲「お願い京ちゃぁ~ん!」モジモジ
京太郎「しゃーないなあ……」
咲「よ、良かったらお風呂も……///」
京太郎「Yes Ma'am.」ハナヂブー
咲「京ちゃん、降って来たね」
京太郎「ん、おお、本当だ」
咲「ってあれれ」
京太郎「どうした?」
咲「うん、折りたたみ傘忘れちゃったみたい……」
京太郎「それなら俺のに入ってけよ、結構大きめだから濡れないだろ」
咲「……」ジトーッ
京太郎「な、なんだよ」
咲「べつにー?京ちゃんってば誰にでもそういうことやってるんじゃないのかなーって思っただけ」
京太郎「んなこたないよ、流石にそこらへんは分別ついてるさ。付き合ってからは咲くらいだよ」
咲「そ、そっか……ありがと」
京太郎「これだとヤキモチも焼けないな?」ニヤニヤ
咲「なっ!し、しつれいな!ヤキモチなんて子供っぽいことしないもん!ふん!」
京太郎「そっかそっか」
咲「むー///」
京太郎「んじゃあ帰りますか」バサッ
咲「ますか」
咲「京ちゃん、おんぶ!」
京太郎「咲さんや……急にどうした」
咲「えへへ、昨日ドラマで見てて、いいなあって思って」
京太郎「ったく、しょうがないなあ……よっ、と!」ヒョイッ
咲「って!うわわわわあっ!京ちゃんこれ……!」
京太郎「お姫様抱っこじゃ不服でしょうか、お姫様?」
咲「そそそ、そんなこと……は、ない、です、はい///」
咲「……ふふ」ギュー
京太郎「ぐえっ、さ、咲さん、く、苦しいです……」
咲「知らないっ!///」ギュウウウウ
霞「彼らはね、咲のSSが好きなのではないのよ」
霞「自分の姿を須賀くんに重ね、咲キャラたちと絡みたいだけなの」
初美「そうなんですかー?」
霞「そうよ。須賀くんはかわいそうだわ。京豚の、自己投影の犠牲になってしまったせいでいろいろな人に嫌われてし亦野だから・・・」
霞「京太郎SSの『京太郎』を、『俺』に置き換えて御覧なさい」
霞「ほとんどのSSで、違和感なく話が進むはずよ」
初美「うわー・・・ほんとうなのですよー」
霞「こういったスレにはね、ただちにふんふむを召還しなくてはならないの」
霞「『悪』をのさばらせてはいけないのよ」
咲「京ちゃん京ちゃん」
京太郎「どうしたよ咲……ってえええ!!?」
咲「京ちゃん、どしたのかにゃ」
京太郎「いや、どしたのって……おま、それぇ!!耳!しっぽ!首輪!」
咲「えへへ、咲にゃんだにゃん」ピョコッ
京太郎「」
咲「朝起きたら猫になってたにゃん」ニャン
京太郎「」
咲「……えへへ、なーんてね!今日はエイプリルフー……京ちゃん?」
咲「おーい、もしもし京ちゃん、京ちゃー……
……し、しんでる」
咲「京ちゃん、今回の配牌ならこっちを捨ててこういう方向性で手を進めた方が早いし、なおかつ色んな方で受けられると思うよ」
京太郎「ふむふむ」
咲「ここのリーチされた時の京ちゃんの手牌なら、すぐにオリずに勝負しても良かったかもね」
京太郎「なるほどなあ」
咲「……京ちゃん、ちゃんと聞いてる?」
京太郎「聞いてる聞いてる」
咲「むう、なら良いんだけど……それでね、ここの捨て牌を見たらこうだから…………かくかくしかじか……」
京太郎「…………」
京太郎(こいつ、すんごい良い匂いするなぁ……)
咲「京ちゃん!聞いてるの?」プンスコ
京太郎「かわいい(はいはい)」
咲「もう!///」
咲「ねえ京ちゃん……」
京太郎「……」
咲「ねえ」
京太郎「…………」
咲「ねえってば!」
京太郎「うおっ!?どうした急に大声出して」
咲「なんかお話しよーよ……」ギュッ
京太郎「ちょ、ちょっと今手が離せないんだが……」
咲「そんなの知らないもん……」ギュウウウウ
京太郎「……しょうがないなあ」ギュッ
咲「あっ……えへへ」ギュー
咲「京ちゃん」
京太郎「んー?」ピコピコ
咲「…………」ジー
京太郎「……?」
咲「……よっ、と」ポスッ
京太郎「!?」
京太郎(いきなり俺の胡座の上に座った……)
咲「動かないでね京ちゃん」ゴソゴソ
京太郎「あ、ああ……」
咲「~♪」ペラッ
京太郎(本を読み出した……つーかこれ、咲の色々なトコロがアレに当たって……)
京太郎「えーと咲さん?」
咲「なーに?」ペラッ
京太郎「そろそろどいて欲しいかなと」
咲「だーめ」ペラッ
京太郎「そっか」
京太郎(あ、足が痺れてきたし……たまに咲がモゾモゾ動くし……色々な意味でマズイなこれ……いい匂いするし……)
咲「京太郎君、きみはじつにばかだな」
京太郎「…………」
咲「日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世のおわりだぞ!」
京太郎「…………」
咲「な、かんたんだろ。じゃまものは消してしまえ。すみごごちのいい世界にしようじゃないか」
京太郎「言いたいことはそれだけか?え?サキえもんよ」グリグリ
咲「いたたたた!!痛いよ!和ちゃん助けて!キョウアンがいぢめて来るんだよ~」
京太郎「買ったばかりのバットの、なぐりぐあいをためさせろ」グリグリグリグリ
咲「いやー」
わかめ「ほれ、呼ばれとるぞ」
和「私の耳には何も聞こえませんが」
久「大方単行本とかコンビニの特集本読んですぐ感化されたんでしょうね」
優希「やろう、ぶっころしてやるじぇ!」
照「こんにちは、京ちゃん」
京太郎「あれ、照さん。長野に来てたんですか」
照「うん」
京太郎「言ってくれれば迎えに行ったのに」
照「別に大した用事じゃ無かったから。それより京ちゃん」
京太郎「なんですか?」
照「この辺に伝説のプリンを作る人がいるって聞いたんだけど、心当たりないかな」
京太郎「うーん……」
京太郎(ハギヨシさんだろなあ……例えそうじゃなくても作れるだろうしなあ)
京太郎「わかりました、着いて来て下さい」
照「ありがと……お礼に銀のエンゼルあげるよ」
京太郎(銀か…………)
モノカゲ咲「な、なぜ京ちゃんとお姉ちゃんが……」ワナワナ
咲「京ちゃーん、朝ー、朝だよー、起きてー」ユサユサ
京太郎「うう……あと10分……」
咲「学校遅刻しちゃうよー?」ユサユサ
京太郎「ぐぅ……」zzz
咲「もう、京ちゃんったら……これじゃ遅刻確定だよ」
咲(ん?もしかして、このままだったら2人で同時に遅刻して教室入るよね…………)
咲(……うわわ、うわ、そ、そんなことになったらクラスの皆からそういう目で見られちゃうよ!///)
咲「京ちゃんっ!!!早く起きなさーい!!///」ギュルギュル
京太郎「うおおっ!!?な、なんだ!!」
咲「あれ、京ちゃん今日はお弁当なの?」
京太郎「まあ、たまにはなー」
咲「……別に言ってくれたら作ってあげたのにさ」ボソッ
京太郎「咲もちょっと食べてみるか?今回は自信作なんだ」
咲「はいはい、頂きまーす…………!!?」パクッ
咲(ものすごく美味しいよ……わ、私が前作ったお弁当なんかより美味しい)モグモグ
咲(私が作ったお弁当なんかよりも……ずっと)モグ…
咲「ふぇ……」ジワッ
京太郎「ええっ!?なにゆえ泣く!?」
咲「だ、だって……私にもわかんない……もん」グスッ
京太郎「咲……」
京太郎(…………)
京太郎「……なあ、咲。今度お弁当一緒に作ろうぜ」
咲「ん……え……?」
京太郎「咲ならすぐ上手くなるよ。麻雀だってあんな上手いんだからさ。この前のお弁当だって本当に美味かったんだぜ」
咲(京ちゃん……)
咲(ありがと……京ちゃん……)ボソッ
京太郎「それよりどうだ?俺の卵焼き、美味しいだろ?」
咲「……うん!とっても美味しいよ!」ニコッ
咲「京ちゃん」
京太郎「どうした?」
咲「京ちゃんは一日三回だけの瞬間移動と、一日に一時間だけ時を止める能力だったらどっちが欲しい?」
京太郎「咲が欲しい」
咲「」
京太郎「咲が欲しい」
咲「あ、あわわ……///」
京太郎「全く、なあ聞いてくれよカピー」ナデナデ
京太郎「咲のやつ、折角買ったってのにいくら言ってもケータイの使い方わからないんだもんな」スリスリ
京太郎「折角一緒に行ってショップで買ったってのになー、な、カピー?どうしようもないやつだよなー?」モフモフ
カピー(……)
京太郎「まったくもう、ホントにまったくまったく、これは俺がしっかりついててやんなきゃいけないなあ、な、カピー?」モフモフ
カピー(……)
カピー「一理ある」
咲「あれ?京ちゃん先に部室行ったのかな?」
咲「おーい京ちゃ……」カチャリ
京太郎「いいですか、咲が来たと同時にクラッカーですからね」
まこ「わかっとる」
久「待って、むしろその裏を読んで敢えて鳴らさないとか……」
和「鳴らすとか鳴らさないとかそんなオカルトあり得ません」
優希「のどちゃんのゆーとーりだじぇ!この八刀流使いに安心して任せろ!」
まこ「指の間に挟むのはいいが、それでどうやって鳴らすんじゃ……」
京太郎「よし、多分もうすぐ来るはずです。皆、準備はいいかー!」
皆「「「「おーっ!」」」」
咲「皆……京ちゃん……」グスッ
咲(……よしっ!)
咲「こんにちはーっ!!」ガチャリ
「「「「「咲(さん、ちゃん)お誕生日おめでとーっ!!!!!」」」」」パンッパンッ‼︎
咲「京ちゃん……つ、月が綺麗だね」
京太郎「ああそうだなー、なんでも今日のはミラクルムーンって言って、170年振りくらいの月らしいぞ」
咲「…………」
京太郎「お、おい?どうしたんだよ、咲。俺なんかしたか?」
咲「知らないもん」プイッ
京太郎「ええー…………まあ、何にせよ今日の月は綺麗だな」
咲(!!!)
咲「そうだね!えへへ……///」
京太郎(な、なんだってんだ一体……)
漱石が「Iloveyou」を「月がきれいですね」とでも訳しときなさい、って言ったという話があり、
くたばってしめぇが実際に「私はあなたのもの」的なロシア語を「私、死んでもいいわ」って訳したそうです。
まあ、それより続きはよ。はよぉ!
咲「あ~!きょうちゃぁ~んら!!きょうちゃんのばか!おたんこなす!たらしおとこ!」ヒック
京太郎「なんだ……一体なにがどうしたことだ……ハッ!!」
京太郎「これは……ここに散らばっているのは、ウィスキーボンボン……」
京太郎(若干ネタが古い……)
咲「ぶちょーがくれらんらよ~!」ヒック
京太郎(今度ロッカーの刑だな……にしても酒に弱いな、咲……)
咲「ねえ~え?きょーちゃん?」
京太郎「なんでしょう」
咲「ちゅーして!」
京太郎「えー……酒くさいよ……」
咲「え……してくれないの……」ジワ
京太郎「なんっつって!なんっつって!是非して下さい!」
咲「やった!わ~い!んー……」チュッチュッチュッ
京太郎(……お酒くさい)
照「………………」
京太郎「………………」
京太郎「よくみると目が少しばかり潤んでいる……」
京太郎(そしてそこらじゅうに広がるウィスキーボンボンの山……ここから導き出せる結論は一つ)
京太郎「ズバリ!照さんも酔っぱらってますね!」
照「…………酔ってにょい」
京太郎「いや何だその噛み方」
照「ただちょっと広がるルールこじらせて自己主張した名水を油断させた機内食のラインナップが踏ん張っただけでジャムおじさんは悪くないよ」
京太郎(あ、これあかんやつや)
照「メロンパンはメロンパンでなく、フライパンはエビフライですらないの……これは満点かな」
京太郎「とりあえず録音しとこう……」ピロリン
照「くしゃみ!」
咲「京ちゃん」
京太郎「……zzz」
咲「ん、寝てるよね?」
咲「京ちゃん……好きだよ、大好き……愛してるんだよ、こんなに……んっ」チュッ
咲「京ちゃん……京ちゃん……」ギュッ
咲「ずっと一緒にいようね、京ちゃん……」
咲「んー……」スリスリ
咲「…………くぅ」zzz
京太郎「…………」
京太郎(咲……)
京太郎「……おう」ナデナデ
咲「うーん、むにゃむにゃ……京ちゃん、それはいかだじゃないよ、いけだだよ……」zzz
咲「京ちゃん」
京太郎「んー?」
咲「な、なんで私の膝を枕にしてるのかな」
京太郎「んー」スリスリ
咲「きゃっ……ん、もう!京ちゃんったら」ナデナデ
京太郎(…たまにはされるのも悪くないなぁ)
咲(…たまにはするのも悪くないね)
咲・照「「京ちゃん、誕生日おめでとー!」」
京太郎「いやあ、なんか照れるな」テレテレ
咲「今日はお姉ちゃんも久々に帰って来れたし、豪勢にお祝いしようね!」
京太郎「おお……凄いご馳走だ。これ2人だけで?」
照「なんとか今日帰って来られて良かった……」ムフー
咲「いーっぱい作ったから、じゃんじゃん召し上がれ!」
京太郎「はは、では遠慮なく!」ぱくっ
咲・照「「……どう?」」ウルウル
京太郎(うっ、かわええ!!)
京太郎「…………ンマいッ!」
照「……良かった」ニコッ
咲「ケーキも冷やしてるから楽しみにしててね!」
照「おかわりもいいよ」
京太郎「うめ……うめ……うめ」
和「あの、ここまだ部室なんですが…………」
優希「まるで聞こえてないじぇ」
まこ「たらふくワシらの作ったケーキやらお菓子やら食べた後じゃから京太郎の顔がどんどん青くなってきとるのう」
久「あら、美味しいわこれ。後でレシピ聞きましょ」
※この後滅茶苦茶祝ってもらった
咲「須賀くん須賀くん」
京太郎「はい、なんですか宮永さん」
咲「ここに置いてあったとろけるクリームプリン知りませんか」
京太郎「知りませんねえ」
咲「そーですか」
京太郎「ええ」
咲「その口のはしっこについてる白いのはなんですか」
京太郎「なんでしょうかねえ」
咲「…………」
京太郎「…………」
咲「京ちゃん、いっしゅーかんハグ禁止ね」
京太郎「まて、話せばわかる」
咲「須賀くん須賀くん」
京太郎「それ気に入ったの?」
咲「コホン、ここで問題です。咲は咲でも機嫌が直る咲ちゃんはなーんだ?」
京太郎「…………」
咲「正解は、おごって貰えた咲ちゃんでしたー!」
京太郎「…………」
咲「…………」
京太郎「あー、もしもし和?ほら、この前言ってた店……そう、そこ。ちょっと高い……場所教えろ下さいお願いしますあっあっ切らないで」
咲「京ちゃん」
京太郎「ほい」
咲「ここってこうでいいの?」
京太郎「おいおい、ここはこうやってこうだろ」
咲「じゃあそこは?」
京太郎「ここはさっき教えただろ~」グリグリ
咲「あたた。うう……痛いよひどいよセクハラだ」
京太郎「全く、このお姫様はホントに麻雀以外はぽんこつというかなんというか」
咲「む、私にだって麻雀以外に自慢出来ることありますー」
京太郎「なんだよ」
咲「…………チャン」
京太郎「ん?なんだって?もっと大きな声で言いなさい」
咲「……京ちゃん///」カオマッカ
京太郎「お、おま…………///」ボンッ
咲(?)「京チャン京チャン」
京太郎(なにこのダンボール……喋る……こわい)
咲ロボ「ワタシハ咲ろぼデス」
京太郎「咲ロボ…」
咲ロボ「ナンナリトゴメイレイヲ」
京太郎「何が出来るの?」
咲ロボ「……マージャン」
京太郎「そっか……」
咲ロボ「ウン……」
咲「京ちゃん、デレデレしすぎ」
咲ちゃん「京ちゃん京ちゃん、えへへ」
咲さん「京ちゃん、麻雀って楽しいよね」ゴッ
咲?「咲さんかわいい」
京太郎「な、なんだこれは」
咲「何って……」
咲ちゃん「京ちゃん、一緒にかえろーよ」
咲さん「ツモ、嶺上開花国士無双四暗刻単騎字一色大三元四喜和九蓮宝燈四槓子天和地和緑一色清老頭、京ちゃんの責任払いで31415926535897点ね」ゴッ
咲?「コモンセンスだよ~」
京太郎「咲がいっぱいいる……」
咲「全部私なんだよ、京ちゃん……うふふ」ガチャリ
京太郎「さ、咲……何を……手錠?」
咲「京ちゃんは一生ここから出られないんだよ……」
京太郎「そ、そんな……や、やめろ咲!!だ、誰かぁ!」
咲「あはははは!」
京太郎「ぅわぁああああああああああああ!!!!!!」ガバッ
咲「!?」ビクッ
京太郎「ああああ……あ? ってあれ、咲?うーん、ゆ、夢だったのか……」
咲「ど、どしたの京ちゃん、そんなに慌てて」アセアセ
京太郎「い、いや、なんでも…………ん?というか咲、何隠してるんだ?」
咲「え!いや、これはその」アセアセ
京太郎「ひょいっと」
咲「あっ」
京太郎「どれどれ……ん、『寝てるあの人に催眠術!暗示をかけて今日から貴女も愛されガール』………………」
咲「…………」
京太郎「…………」
咲「てへ」
京太郎「これは没収です」
咲「はい……」
咲「あ、京ちゃん」
京太郎「お、咲」
咲「京ちゃんにしては朝早いんだね」
京太郎「うっせーやい。ほら、学校行くぞ。遅れちまうよ」
咲「しょうがないなあ、仕方ないから一緒に行ってあげるよ。仕方なくだからね」
京太郎「そんなこと言うのはこの口か~?ん~?」プニプニ
咲「いふぁいいふぁいよ~」
イチャイチャイチャイチャ
優希「…………」プニプニ
おはようのどっち「きゃっ!///な、こらゆーき!どこ触ってるんですか!///」
優希「せちがらいよのなかだじぇ……」プニプニ
咲「京ちゃん」
京太郎「んー?」
咲「なんか良いことあったの?」
京太郎「なんでだ?」
咲「にやけてる」
京太郎「え゛」
咲「どーせ、いやらしーいことでも考えてたんでしょ」ジトー
京太郎「そ、そんなことないよ」
咲「どーだか」プイッ
京太郎「だってさ……」
咲「だって?」
京太郎「いやその」
京太郎(…………夏服って、良いよね!)
咲「またにやけてる」
京太郎「え゛」
咲「京ちゃん」
京太郎「ん?」
咲「京ちゃんって意外と筋肉あるよね」
京太郎「そりゃあな!ハンドやってたしな、今でもたまに筋トレもしてるんだぞ」エヘン
咲「ふーん……」サワサワ
咲(あ、すごい……かたい……)サワサワ
咲(……なんだか変な気分かも///京ちゃん……京ちゃん)ホウッ
京太郎(な、なんでそんなエロい表情で人の体まさぐってるんだ)
咲「ねえ京ちゃん……」
中学咲「須賀くん須賀くん」
中学京太郎「ん?えっと……確か同じクラスの宮永……だよな?図書館で会うなんて奇遇だなー」
咲「うん、須賀くん、ちょっと手伝って欲しいんだけど……あそこの高いとこの本、私じゃ届かなくて」
京太郎「おう、いいよーっと……ういしょ、ほら」
咲「ありがと」
京太郎「いいっていいって!それにしても、なんであんなところに本なんて置いてあったんだ?」
咲「う、うん。ここの図書館広いから、迷子になっちゃって……気づいたらこの辺りにいて、そしたら椅子につまずいて転んじゃって、そのまま持ってた本がスルッと飛んでいっちゃって、泣きべそかきながら探しても見つからなくって、時間くらいうろうろしてようやく見つけたと思ったらあんな高いとこにあったの」
京太郎「そうか……大変だったんだなぁ」
咲「うん、前の時は須賀くんもいなかったから大変だったよ」
京太郎「ん?前って……じゃあ今回で2回目なのか!?」
咲「ううん、3回目」
京太郎「」
咲「私、なんだか迷子とかになりやすいみたい…なんでだろ?」
京太郎「……」
京太郎(…なんだか、俺がこの子を守らねばいけない気がする)
京太郎「……なーんてこともあったっけな」
咲『京ちゃ~ん……ここどこぉ……迎えに来てよ~……』
京太郎「はいはい、今行きますよお姫様っと」
咲『うん…』
京太郎「……ふぅ、やれやれだ」
咲「京ちゃん!今度部室でハロウィンパーティするって部長が言ってたよ」
京太郎「そういうの好きだなー部長も」
咲「でね、それぞれ何か仮装して来てね~、だって」
京太郎「仮装……急に言われてもなぁ」
咲「京ちゃんには何が似合いそうかな?」
京太郎「無難に吸血鬼とかかぁ?金髪だしな!」
咲「うーん……狼男とかも似合うかも」
京太郎「なんでだ?」
咲「だって…………むふ///」
京太郎「おいそこ!誰かに聞かれたら誤解されそうな仕草と声と表情はやめなさい!」
咲「京ちゃんってばいっつもダイタンなんだから……///」
京太郎「やめい!」
咲「京ちゃん……」
京太郎「咲……」
咲&京太郎「「最初はグー!」」
咲&京太郎「「じゃんっけんっ、ほいッッ!!!」」
咲→パー
京太郎→チョキ
京太郎「ふはは、甘いな咲。チャンネルは頂いた」
咲「ぐすぐす。ハンドボールなんて深夜にやればいいんだ」
京太郎「見始めたら止まらないんだよなー。ていうか大沼動物園なんていつでも見られるだろ…」
咲「いつも見るからこそ一週間の心の清涼剤なの!」
咲「……というか京ちゃんってリモコンのことチャンネルって言うんだね」
京太郎「え?普通みんなそうだろ?」
咲「え?」
京太郎「ん?」
咲「京ちゃん、はいチョコだよ」
京太郎「お、サンキュー咲。……いやあ、絶対にチョコが貰えるっていうのはやっぱデカイっす!」ニヤニヤ
咲「気持ち悪いよ京ちゃん……」
京太郎「この嬉しい気持ちばかりはどうしようもないな、うん」
咲「そ、そんなに褒めたって何も出ないんだからね」
京太郎「いや、咲……お前にはいつも感謝してるよ、チョコすげえ嬉しい。ありがとう」キラキラ
咲「もう……///」
ぽろっ
咲「?何か落ちたよ京ちゃ……チョコ?」
京太郎「げっ」
咲「これはメッセージカード…ふむん『京太郎へ、いつも雑用ばかりですまんな。いつもの感謝の印としてチョコをあげよう』『須賀くんへ、特にあげる人もいなかったから特別にチョコあげるわ♡惚れちゃダメよ?』『ホワイトデーは3倍で返すんだじぇ!』『須賀君へ。初めてのチョコで不安ですが、お口に合えば嬉しいです。』」
咲「……京太郎さん?」
京太郎「こ、これは違うんだ」
咲「何が違うのかな?かな?」
京太郎「決して麻雀部に男1人で良かったとか咲以外のチョコ貰ったの初めてでめちゃんこ嬉しいとか家に帰ったら食べ比べだウェヘヘとかみんな顔少し赤らめてていつもとのギャップがすばらとか考えてる訳じゃないんだ!!あとその口調は穏やかでないのでやめて!」
咲「カン!!!」ズボッ
京太郎「アヘェ!?」
照「京ちゃん京ちゃん」モグモグ
京太郎「ああっ、美少女チャンピオンお姉さまの照さん」
照「よしなに」モグモグ
京太郎「この口上も久しぶりですね」
照「今日は良い子の京太郎くんにチョコを持ってきたよ」
京太郎「えっ、ホントですか!いやぁ…嬉しいです、ありがとうございます」
照「それほどでもない」
照「……」
京太郎「……」
照「…………」
京太郎「…………あの、照さん?」
照「消えた」
京太郎「えっ」
照「チョコ消えた」
京太郎「え、なにそれは…」
照「不思議」
京太郎「…………照さん、そういえばさっきモグモグしてたのって何食べてたんですか?」
照「チョコ」
照「あっ」
京太郎「あっ、じゃねえええええええええええええええええええ何してくれてんですか!!!くっ……割と本気で楽しみにしてたのに」ガクッ
照「楽しみ……」
照(…………)
照「ねえ京ちゃん」
京太郎「なんですk……」
ちゅ
京太郎「」
照「じゃあ、ね。ばいばい」
京太郎(くらくらして眩暈が……とっても甘いチョコの味がしました)
咲「京ちゃん京ちゃん」
京太郎「なんだ?」
咲「ねえしってるー?コンセントの穴って右と左でちょっとだけ大きさが違うんだよ」
京太郎「そんな部長みたいな」
咲「最近雑学にハマってるの」
京太郎「咲しばかー」
咲「京ちゃんも何か雑学とか持ってないの?」
京太郎「う~む、そうだなー……一つだけならあるぞ」
咲「ふーん、じゃあ言ってみてよ!」
京太郎「タンスの下から2番目の右奥に一つだけ妙にスケスケの黒いパ……」
咲「すとーーーーーっぷ!!!!!???!?ちょっ、ななななんでそれを!!!?」
京太郎「照さんから聞いた」
咲「お姉ちゃん……今度お姉ちゃんだけおやつ抜きだよ!」
照「へーちょ」
菫「なんだ照、風邪か?」
照「いや、きっと咲が私の噂をしてるんだと思う」エヘン
菫「ふーん……」
誠子さん(今のってくしゃみなんだ……!)
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