ライナー「なんてこった…」(182)
ネタバレから始まります
ライナー「目が覚めたら、姿だけ鎧の巨人になっていた」
ベルトルト「僕もだ。姿だけ超大型巨人になっていた」
ライナー「さしずめ30分の1超大型巨人ってとこか」
ベルトルト「君は鎧の巨人10パーセントってとこかな」
ライナー「…まずいな」
ベルトルト「…そうだね」
ライナー「とりあえずベルトルト、体育座りをやめろ。超大型の威厳が失われる」
ベルトルト「ライナーも、お尻を掻くのをやめたらどうだい」
ライナー「ああ。しかし、どうしてこんなことになったんだ」
ベルトルト「巨人化の条件が自傷行為であるように、どこかでトリガーを引いてしまったんだろうか」
ライナー「となると、昨日初めてやったことが原因と見ていいな」
ベルトルト「ちょっと振り返ってみようか…確かあったよ、初めてしたこと」
ライナー「ああ…」
~回想~
ベルトルト「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」パンパン
ライナー「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ!」パンパン
ライナー「イキ過ぎ、イク!イクよイクイクイクイク……ンアッー!」ハァハァ
ベルトルト「ライナー、で、出るよ」ハァハァ
ライナー「いいよ来いよ!胸にかけろ胸に!」バッ
ベルトルト「ウッ」ドビュルルッ
ライナー「ファッ!?」
~回想終わり~
ライナー「ホモセックスがいけなかったのか、胸ではなく顔にかかってしまったのが駄目なのか」
ベルトルト「うん…でも顔にかけるという行為がトリガーだとすれば、二人ともこうなっているのはおかしい」
ライナー「ホモセックスがトリガーで間違いないな」
ベルトルト「巨人は生殖器がないからね。初心に帰れと言う暗示なのかもしれない」
ライナー「興味本位でやっちゃまずかったかやっぱり」
ベルトルト「朝食まではまだ時間がある。どうすれば戻れるか考えよう」
ライナー「こういう話では同じことをすれば元に戻れるパターンが多いが、無理だしな」
ベルトルト「うん…気になったんだけどライナー、どうして君は目が光っているんだい?」
ベルトルト「僕は人間っぽい瞳なんだけど」
ライナー「これか…俺にもよくわからんが、暗いところとかもよく見えるぞ」
ベルトルト「暗所に隠れた標的も見つけ出せるわけか」
ライナー「ベルトルト、ベルトルト」
ベルトルト「なんだい?」
ライナー「かっちかちやぞ」ガンガン
ベルトルト「真面目にやろうよ」
ライナー「すまん」
ライナー「……」ガサゴソ
ベルトルト「何をしているんだい?」
ライナー「服を着ようと思ったんだが、駄目だ。人間体よりも筋肉がすごくて入らん」
ベルトルト「…ライナーはコスプレとでもいえば何とかなるんじゃないか?問題は僕だよ」
ライナー「その恰好でうろついたら七不思議になりそうだな。『歩く人体模型』的な」
ベルトルト「理科室のそれを見た時には感慨深かったものだよ」
ライナー「ふむ…会話が誤魔化す方向にシフトしている時点でお察しだな」
ベルトルト「お互い、諦めているところがあるね」
ライナー「アニのやつになんて言われるやら」
ベルトルト「だね…」
コンコン
ライナー「こんな時間に客?まずいぞ、この姿を見られたら!」ガバッ
ベルトルト「っ!」ガバッ
ギィィ
アニ「おい、アンタたち起きろ」
ライナー「あ、アニか…?」
アニ「そうだ」
ライナー「信じられんと思うだろうが、落ち着いて話を聞いて欲しい」
アニ「…私も、聞いて欲しい話があるんだ」
アニ「まずは毛布をとんな。話は、私の姿を見てからだ」
ベルトルト「…絶対に、驚かないと誓うかい?」
ライナー「大声を出すんじゃないぞ?」
アニ「大体察した。剥ぐよ」ガバッ
ライナー「」イヤン
ベルトルト「」アハン
アニ「…やっぱりか」
ライナー「ああ…お前は服着れたんだな…」
アニ「あんたらより人間の裸に近いんだ。そのまま出歩くのはまずいだろ」
ベルトルト「僕とライナーはそれ以上にまずいんだけどね」
ライナー「つかアニお前、巨人体の方が胸デカいな」
アニ「死ね」ヒュッ
ライナー「おい、やめろって」ガッ
アニ「!!」
アニ「~~!~~~っ!!」ジタバタ
ライナー「今の俺は鎧の巨人10パーセントだぞ?蹴ったらお前が痛いに決まってるだろ」
アニ「っ!っ!」ジワァ
ベルトルト「癖になってるからね。脛を使ったから激痛が襲っているんだろう」
ライナー「しかしどういうことなんだろうな。俺たちに痛覚はないはずなのに」
ベルトルト「姿形だけが巨人化しているんだろうか。僕も蒸気が出せないし」
ライナー「俺の硬さだけはそのままなのか。これはいいな」
ライナー(理由のない暴力に恐れる日々ともおさらばだ!!)
アニ「隙あり」ブニュッ
ライナー「アッ!だめっ!赤いとこ攻めちゃらめええええええええええ!」
ベルトルト「ライナー…」
ライナー「らめっ、らめだって、普段硬いだけに隙間のトコは弱いのぉおおお!首んとこやあああああ!!」
ベルトルト(僕はそんなことはないけど、さしずめズル剥けと仮性包茎ってところかな)
ベルトルト「アニ、そこまで。君はその姿になったきっかけに心当たりがあるかい?」
ベルトルト「僕たちはホモセックスしたんだけど」
アニ「……」
ベルトルト「アニ?」
アニ「…れ、れずせっくす、してた…///」
ライナー「あん?聞こえねえな。もっとでかい声でしゃべれよ」
アニ「フッ」
ライナー「アッー!」
アニ「ミーナと、ヤった。それ以上は言わない」
ベルトルト「…ライナー、やはりトリガーは」
ライナー「同性愛的行為か…」
誰か引き継いではくれまいか…
今がそうか
ライナー「…などと話している間に朝食の時間だな」
ベルトルト「どうしたものだろう。体調が悪いと言えば医務室に連れていかれるだろうし」
ライナー「アニは正直問題ないだろ。顔がちょっと怖くなってるが、機嫌が悪いことにでもすればいい」
アニ「それで誤魔化せるのかい?巨人の中じゃマシかもしれないが、怖いだろ、顔」
ライナー「大丈夫だ。マスクでもして前髪を下ろせ。そうすりゃなんとかなる」
ベルトルト(顔が怖いのはもとからだしね…)
アニ「あんたはどうすんのさ、鎧の人」
ライナー「戦闘服が着れない以上、このまま行くしかないだろうな。時間もないし」
ベルトルト「どう言い訳するつもりだい?」
ライナー「俺にいい考えがある。ベルトルト、お前も救うことができる妙案だ」
ベルトルト「本当かい、ライナー!」パァァ
アニ(…嫌な予感しかしない)
~食堂~
ジャン「お、おい…ありゃなんだ」
コニー「人体模型とアイアンマンが並んで飯を食ってるぞ…」
ベルトルト「ライナー、どうする?」ヒソヒソ
ライナー「まだだ…やるなら集まってからだ」ヒソヒソ
サシャ「なんでしょうかアレ…おや、アニ風邪ですか?」
アニ「あ、ああ…(鼻声)」
サシャ「食べないならパンもらいますね!」
アニ「……」
ミーナ「大丈夫?ていうか髪型変えたんだね」
アニ「ちょ、ちょっとな…(鼻声)」
ミーナ「もしかして、昨日のことで…///」
アニ「あっ…いや、それは、関係ない…///(あるけど…)」
ミーナ「ならいいけど…風邪引いちゃったんなら、今晩はできないね…」
アニ(…口惜しいけど仕方ないよな)
エレン「あー腹減ったー」
アルミン「朝練なんかするからもうヘトヘトだよ…」
ミカサ「アルミンはまず体力をつけることから始めないと。運動神経自体は悪くない」
アルミン「だといいけど……ん?」
エレン「おい…あれって!」
ミカサ「超大型巨人と鎧の巨人…!?」
ライナー(来たか、シガンシナ区の三人組)
ベルトルト(ライナー、君の作戦とはいったい…)
マルコ「ちょ、超大型巨人と鎧の巨人!?」
サシャ「でも小さくないですか?」ホグホク
コニー「なんだ、アイアンマンじゃないのか…」シュン
エレン「小さいけど間違いねえ!こいつらがシガンシナ区を!こいつらのせいで母さんが!」
ベルトルト「…」ズキッ
ライナー「…そう熱くなるなよエレン。俺がライナーで、こいつがベルトルトってやつだ」
エレン「ライナーとベルトルトだと?」
ユミル「ベルトルトなんて奴いたっけ?」
クリスタ「ひどいよユミル!ベルトルート・バルクホルンだよ!仲間の名前を覚えてないだなんて!」プンプン
ベルトルト「…」グスッ
エレン「なんでお前ら、そんな格好してんだ?」
ライナー「少し待ってくれないか。キース教官が現れたらすべてを話そう」
エレン「あ、ああ…」
ジャン「作り物にしちゃ良くできてるな…これが鎧の巨人と超大型巨人か」
ミーナ「エレンが言っていた通り、超大型巨人は皮膚がほとんどないのね」
マルコ「鎧の巨人は普通の巨人に見えたっていうけど、全然違うじゃないか」
エレン「と、遠くからだったから仕方ねえだろ!」
コニー「鎧の巨人…かっこいいな」
ライナー「そうか?」
コニー「ああ…なんか目が光ってるし…」
ジャン「よくわからねえが…こう、胸の奥底から湧き上がる何かがあるよな…」
トーマス「敵ながらヒーローっぽいというか、なんというか」
クリスタ「かっこいい…」
ライナー「!!」
ベルトルト「!!?」
ユミル「おいおいクリスタ正気か?」
クリスタ「だって何だかたくましいし、白いところと赤いところのコントラストがかっこいいよ///」
ライナー「そ、そうか?まあ俺も初めてこの衣装を目にした時にはかっこいいと思ったけどな!」
コニー「ああ!かっこいい!羨ましいぜライナー俺も着たい!」フンス
ジャン「ばぁかお前がアレを着たってガキの遊びにしか見えねえっての。ま、まあ俺くらい身長がありゃ別だが」
コニー「なんだと!」
ベルトルト「ちょ、超大型巨人もかっこいいと思わない?」
一同「いやキメェよ」
エレン「壁壊すし」
ミカサ「口が大きくて不気味」
アルミン「皮膚がないとかグロテスクだよね」
ジャン「そのくせ目はつぶらだし」
コニー「人体模型」
マルコ「くさそう」
クリスタ「本物はどうかわからないけど、このサイズだとちょっとw」
ベルトルト「…」ガーン
コニー「やっぱ鎧の巨人だろ!エレンもそう思うだろ!?」
エレン「超大型に比べれば、な」チラチラ
ミカサ「エレン、正直になった方がいい。ああいうのは男の子が好きな造形。なにも不思議じゃない」
コニー「ライナー!こう!こういうポーズとってくれよ!」アイアンマンノポーズ
ライナー「ん、こうか?」シャキーン
男子一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
クリスタ「わぁ…///」ポッ
ユミル「おいクリスタ、あれはライナーだぞ。頬染めてんじゃねえよ」
ベルトルト(……ライナー、君ばかり人気者になってずるいよ)
~訓練場~
キース「…」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
キース「わからないな…ブラウン、バルクホルン」
ベルトルト「…」
キース「何故だ…何故お前たちは戦闘服を着ていない…」
キース「そればかりか…なんだ…何なんだその恰好は…」
ライナー「鎧の巨人であります!」
ベルトルト「…超大型巨人であります」
キース「違う…そんなことはわかっているんだ…私もこの目で見たのだから…」
キース「何故…訓練を始めようという今…そんな格好をしているんだ…そもそも誰が作ったんだ…そんなものを」
ライナー「アルレルト訓練兵であります」
アルミン「ファッ!?」ズキッ
キース「そうなのか、アルレルト」
アルミン「え、いや、その…(なにあいつ!なに僕にすべてを押し付けようとしてんの!?)」チラッ
アルミン「…僕が、二人に作りました(僕のばかーーーーっ!)」
キース「真面目なお前がどうしてこんな…」
アルミン「……ウォール・マリア崩壊の時、人類は、二体の巨人によってその活動領域を狭められました(どうして僕が…)」
アルミン「その恐るべき存在は、その名前と噂だけが独り歩きし…我々訓練兵の大半も、今日初めてその姿を確認しました」
アルミン「僕がこれらの衣装を作ったのは、人類の脅威がどのような姿形をしているのか仲間たちに認識させ…」
アルミン「この先この二体の巨人が出現した際、冷静な判断が行えるよう、慣れさせるべきだと思ったからです…」
アルミン「ライナーとベルトルトは仲間の中でも背が高く…適任だと思い、協力してもらいました」
ライナー(さすがだ…アルミン)
アニ(ライナー…いい考えがあるとか言っておいて…)
ベルトルト(結局アルミン頼みだったのか…)
キース「…確かに、貴様の考えには一理ある」
キース「戦場において最も恐ろしいのは、敵の目の前で錯乱してしまうことだ」
キース「特に超大型巨人のような巨大且つおぞましい姿を目にすれば、戦意を喪失してしまうことだろう」
キース「一番の長身のバルクホルンにそれを纏わせ、恐怖を減らすことができるのなら、戦闘服の有無など些細なことだ」
キース「よろしい。ブラウン、バルクホルンはそのままの格好で訓練に参加してもらおう」
ライナー(よしっ!)グッ
アルミン(何とか切り抜けたけど…本当になんなんだよ…)
力尽きた。寝る
ライナー「最初は対人格闘術か」
コニー「ライナー!俺とやろうぜ!」
ジャン「いいや、俺とだ!」
マルコ「組もうよライナー!」
ライナー!ライナー!ライナー!
クリスタ「ふふ、ライナーってば人気者だね」
ユミル「男どもにはアレがイイんだろ。ライナーなんかに群がりやがってホモかっての」
クリスタ「もうユミル!仲間の悪口はダメだって何度言ったらわかるのよ!」プンプン
ユミル「だってクリスタがなかなか体を許してくれねえからさ。鬱憤晴らしだ」
クリスタ「私もユミルも女の子でしょ!おかしいよ!」
ミーナ「あはは…」
アニ(…気持ちいいのに)
ライナー「最初に言い出したのはコニーだ。俺はコニーと組もう」
コニー「マジか!やったぜ!」
男ども「ちくしょー羨ましい!」
サシャ(コニー…毎回組もうって言ってくれたじゃないですか)イジイジ
ライナー「配役はどうするコニー」
コニー「じゃ、じゃあ俺がならずものの役をやる!」ドキドキ
ライナー「そうか。しかし随分とやる気だな。いつもふざけているように見えたが」
講義の合間に蓄えを出してるから次は18時ごろに投下する。このssでは
エレン←ミカサ←ジャン
ヒーロー←コニー←サシャ→食べ物
ライナーとベルトルトは興味本位でやってみただけでホモじゃない(断言)
コニー「ヒーローっぽいのと戦えるなんて滅多にないことだぞ!やる気だって出るぜ!」
ライナー「そ、そうか。しかし、コニーはどうしてそんなにヒーローが好きなんだ?」
コニー「俺の村、貧しくてほとんど娯楽がなくてよ。遠方の街から来る紙芝居くらいしか子供の俺が楽しめることってなかったんだ」
コニー「紙芝居の中の正義の味方は、俺の憧れなんだよ」
ライナー「そう、なのか」
コニー「ああ!だからやろうぜライナー!できれば俺がヒーローやりたいけど、ヒーロー見るにはこの方がいいし!」
ライナー「わかった、来い!」
コニー「よっしゃああああ!」
ライナー(ヒーロー、か)ガシッ ウオッ!?
ライナー(鎧の巨人は、お前たちを苦しめる存在だというのに)ブゥン! チョ、ライナー!
ライナー(俺には、コニーの憧れになる資格なんかない)ドターン! イテッ
ライナー(でももしも、もしも仮に、その道を選べたなら) ウオー!イテーケドカッコヨカッタ!
ライナー(俺は…)
ベルトルト(……)
ベルトルト「なあエレン、僕と組まないかい?」
エレン「え?やだよ。生の筋肉気持ち悪いし」
ベルトルト「ミカサ…」
ミカサ「姿だけとはいえお義母さんの仇と組む気はない」
ベルトルト「アルミン…」
アルミン「やめてよ。助けてあげただろ。もうその姿で僕に関わらないでくれ」
ベルトルト「ミ、ミーナ」
ミーナ「ごめん、私今夜のぶんもアニとまぐわうから///」
アニ「…///」
ベルトルト(結局誰とも組んでもらえなかった…)
ベルトルト(何でだよ…偶数なんだから一人余るとかないだろ)
ベルトルト(よく見たらならずもの二人の三人組でやってるところもあるし)
ベルトルト(アニはミーナとなんか喘ぎ合ってるし)
ベルトルト(ライナーはコニーと二人組を作れているのに)
ベルトルト(どうして僕だけ一人なんだ…)
~訓練終わって食堂~
コニー「いやあかっこよかったなあライナーの立体機動!」
コニー「空を飛ぶのはヒーローの基本だもんな!」
ライナー「そ、そうか…それは光栄だ」
サシャ(コニー…ライナーと私とどっちが大事なんですか)ムシャムシャバクバク
ジャン「お、おいサシャ!なに俺の分の肉食ってるんだよ!おい!」
アルミン「すまないコニー、サシャが大変だからいったん席をはずしてくれないかな」
コニー「え、サシャ?」
コニーノバカー!!ワタシハアソビダッタンデスカー!ワーン!>
サシャヤメロヤメテクレタノムカラ!ソノサケドコカラモッテキタ!>
アルミン「ね?」
コニー「わ、わかった」
コニー!コニー!>
アルミン「さて、話してもらうよライナー、ベルトルト」
サシャ!オレハココダ!>
アルミン「その衣装のこと…何故僕に隠させたの?」
イソノクンニヨウハアリマセン!コニーヲカエセー!ウオオオオオオン!
ライナー「…さすがに内地から盗んできた、とは言えないだろう?」
ベルトルト(ライナー、君は責任の所在を二転三転させるのが好きだな!)
アルミン「内地から…どういうことだい?」
ライナー「内地では巨人の研究が進められている。その一環として、奇行種の実物モデルを製作することも少なくない」
ライナー「この超大型巨人と鎧の巨人もその一部だ。つまりな、アルミン」
アルミン「つまり?」
ライナー「かっこいいの見つけたから、盗んできてしまったんだ」
アルミン「………は?」
ライナー「俺もベルトルトもこういうのには目がなくてな」
ライナー「盗んできてしまって、みんなに見せびらかしたい衝動で、朝この格好で食堂に来たんだ」
アルミン「…待ってくれライナー。頭が痛い」
アルミン「つまり君はこう言うのか。内地の機密を盗んできたばかりか、子供っぽい欲求に乗せられて」
アルミン「そんな格好をして、それを長く続けるために、僕にすべてを丸投げしたというのか」
ライナー「いや、機密ってほどじゃない。元々は内地の技術者が有志で作ったものでだな」
ライナー「それにすぐに返してくるつもりなんだ」
ベルトルト「…!」
ライナー「それまでの間、黙っておいてくれないだろうか」
アルミン「…わかったよ。じゃあさ」
ライナー「?」
アルミン「明日はそれを脱いでここへ来てくれ。僕の頭の中にはある仮説ができあがっている」
ライナー「仮説だと?」
アルミン「口にするのも憚られる、最低な仮説だ。聞けばきっと嫌な思いをすると思う。君のいうことが事実なら」
アルミン「だから僕を信じさせるという意味でも、その服を脱いできてくれ」
アルミン「脱いだものと、君たちの姿。両方を見せることはできるはずだろ?」
ライナー「……!」
ベルトルト「……っ」
アルミン「……」
ライナー「…わかった」
ベルトルト(ライナー!?)
アルミン「約束だからね。じゃあ、僕はこれで」スッ
サシャ「コニー、大好きです!」
コニー「は?いきなり何言い出してんのお前」
サシャガコニーニコクハクシタゾー!ワーワーキャーキャー!
ユミル「だっはっはっは、バカ二人ならお似合いだなあ!な、クリスタ!」
クリスタ(告白…かぁ)
~ライベルの部屋~
ベルトルト「どうするつもりなんだいライナー!どうやって戻れるのかもわかっていないのに!」
ライナー「……、」
ベルトルト「何とか言ったらどうなんだライナー!君が考えなしに言い訳したせいでこんなことに!」
ライナー「……なあ、もうよくないか、ベルトルト」
ベルトルト「はっ!?」
ライナー「俺たちは『戦士』だろ。『兵士』じゃない。もう疲れた。すべて壊そう」
ベルトルト「何を…言ってるんだ、ライナー」
ライナー「もうこれ以上、みんなを騙すのは忍びない」
ライナー「これ以上情が移る前に、全部ぶっ壊しちまった方がいいんじゃねえか」
ベルトルト「何を自暴自棄になっているんだよ!ああもう!昨日興味本位であんなことをしなければ!」
ライナー「最初からこうする外なかったんじゃないか。この小さな巨人の姿になった時から、こうするしかなかったんじゃないか」
ライナー「あの時点で計画は頓挫していただろう。少し時間が遅くなっただけだ」
ライナー「どうせ破綻しちまってんなら、最後まで破綻しちまおうぜ」
ベルトルト「……いや駄目だ。まだ破綻したわけじゃないぞライナー」
ライナー「なんだと?」
ベルトルト「僕たちの秘密に勘付いているのはアルミン一人だ」
ベルトルト「彼の口ぶりからして、まだ口外はしていない。彼さえ殺してしまえば、秘密は守られる」
ライナー「…でもそれは、みんなが、悲しむんじゃないのか」
ベルトルト「何を言っている?みんななんか関係ないだろ。計画が優先だ」
ベルトルト「君は甘い性格をしている。悲しむフリくらいどうということはないだろ」
ベルトルト「君にできないなら僕がやる。今夜中にアルミンを殺すぞ」
ライナー「ベルトルト…」
ベルトルト「…僕だって、できればこんなことはしたくないけどね」
ライナー「……くっ」
ベルトルト「アニには後で事情を説明しよう。彼女も君と同じで狂ってきている。邪魔をされては面倒だ」
ライナー「…わかった。そうか、そうだよな…俺たちは、計画のために…」
~数時間後~
ガチャッ…
ライナー(ベルトルト…行ったのか)
ライナー(すまない、アルミン)
ライナー(俺が昨日、ベルトルトにホモセックスしようなんて言わなければ、こんなことにはならなかったんだ)
ライナー(…いや、違うな。俺はここの連中とは違って…)モゾモゾ
ライナー「…ん?」
ライナー(何だ…俺の布団の中に、何かいる…)
ライナー(一体…なんだ…?)ガサッ
????「きゃっ」
ライナー「な――!」
ライナー「クリ…スタ…?」
クリスタ「ご、ごめん…びっくりさせちゃったよね」
ライナー「え、いや、何で俺の布団に…そもそも、ここは女子禁制のはずだぞ!」
クリスタ「ミカサに警備の薄い時間帯と、侵入しやすいルートを教えてもらったから…」
ライナー「なるほど…じゃない!どうしてお前が俺の布団の中に居るんだ!?」
クリスタ「え、えと…それはね、その…」
ライナー(うおおおおお!俺の光る目がクリスタの恥じらう姿を克明に…いや待て)
ライナー(シャツ一枚、だと…!?)
ライナー(もしかもしかしてもしかもしかするとこれは――!)
クリスタ「うぅ…夜這い、になるのかな…///」
ライナー「どうして…(結婚しよ)」
クリスタ「決まってるでしょ?ライナーのことが好きなんだよ」
ライナー「俺を…好き?そんな風にはまったく…(結婚しよ)」
クリスタ「ずっと隠してるつもりだったんだけど…今日、サシャがコニーに告白してたじゃない?」
ライナー「…そうなのか?」
クリスタ「気付かなかったの?あんなに騒ぎになってたのに」
ライナー「いや…まったく(サシャとコニーとか大穴だな)」
クリスタ「と、とにかく!サシャに影響されて、私もしようって、思ったの」
クリスタ「ライナーって頼りになるから、隠れファンがいっぱいいるんだ。だから、誰かに取られちゃう前に」
ライナー「そう…だったのか」
ライナー「クリスタの気持ちは…すごく嬉しい。このまま抱きしめたくてたまらない」
クリスタ「だったら抱きしめて。この衣装も、脱ごう?」
ライナー「…すまない。本当に。本当に。俺はコレを…脱ぐことが、できない」
ライナー「これが俺の本当の姿だから…脱ぐこともできないし、クリスタを抱きしめることもできないんだ」
クリスタ「それって…?」
ライナー「見たままだ。俺が、ウォール・マリアを壊して、人類の領域を狭めた張本人…鎧の巨人なんだ」
ライナー「だから、駄目だ。こんな最悪な形で気持ちを踏みにじってすまない」
ライナー「俺にはクリスタを愛する権利もないし、愛される権利もない」
ライナー「だから…すまない」
クリスタ「…そう、だったんだ」ツー
ライナー「ああ…」
ライナー(これでいい。俺はこれからすべてを壊すんだ。ベルトルトすら裏切ってな)
ライナー(全員殺して、最後に裏切り者としてベルトルトに殺されるなら、それでいい…)
クリスタ「…」チュッ
ライナー「……!?」
ライナー「クリ、スタ…?」ピシピシッ
クリスタ「ごめんね。見たままの姿が本物なら、これくらいしかできないや」
ライナー「何を、考えている…?俺は、お前たちの敵なのに…」パキッ
クリスタ「ライナーのやったことは、すごい大変なことだと思うけど」
クリスタ「今のライナーはそのこと、物凄く後悔してるの、わかるから…」
クリスタ「きっと…やりたくてやったんじゃないんだよね?私を傷付けないように遠ざけるような優しい人が、望んでそんなことをしたとは思えないもの」
ライナー「…だとしても、俺のやっちまったことは変わらないんだ!引き返せないんだ!もう!」ビシビシビシビシバキッ!
クリスタ「私が協力するよ!秘密も守る!バレないように頑張るから!だから…これからもずっと、私の、私たちの傍に居てよっ…!」
ライナー「!!」バキィィン!
ライナー(…視界、が……!!)
ライナー「そうか!そういうことだったのか!」ガバッ
クリスタ「ライナー!姿が、戻って…?」
ライナー(半巨人化のトリガーが同性愛なら、その逆は…異性愛!)
ライナー「すまないクリスタ!すぐに戻る!」
クリスタ「ライナー!?」
ライナー(アルミン…!間に合ってくれ!)ダダダッ!
ベルトルト(教官の見回りがなかなか強固だな…アルミンのいる棟までたどり着けない)
『どうせ破綻しちまってんなら、最後まで破綻しちまおうぜ』
ベルトルト(…あんなことを言い出した時点で、もうライナーは使えない)
ベルトルト(鎧の巨人が使えなくなるのは痛いが、アルミンを排除した後で、ライナーも殺しておくべきか)
ベルトルト(彼らに肩入れして、敵に回られても面倒だ…)
ベルトルト(…っと、よし、あそこから中に…)
ライナー「ベルトルトォ!」
ベルトルト「!!?」
ベルトルト「ライナー!?元に戻れたのか!」
ライナー「ああ!だからもうそんなことをするのはやめろベルトルト!」
ライナー「アルミンの疑惑を払拭しさえすれば、必要もなくなるはずだ!」
ライナー「もう一度、俺を信じてくれ!」
ベルトルト(…ライナーは狂っている…が、こうして元の姿に戻っているのも事実)
ベルトルト(元の姿にさえ戻れれば、アルミンを、あるいは言いくるめることもできる…のか?)
ライナー(頼む…ベルトルト。俺はもうクリスタの、人類の味方だが)
ライナー「俺とお前は、故郷を同じくする親友だろう。昨日のホモセックスだって、俺を信じているからできたんだろう」
ベルトルト(…確かに、昨晩は最高だった。この今夜と違って。めくるめく快楽に身を委ねることができていた…)
ベルトルト(ライナー。やはり僕は、君が居ないと…)
ベルトルト「わかった。でもこれが最後だよ、ライナー」
ライナー「ああ。ありがとう、ベルトルト」
ベルトルト「ふふ…それで、元に戻る方法は?」
ライナー「異性交遊だ!」ニカッ
ベルトルト「」
ベルトルト「え…と?」
ライナー「冷静に考えればわかることだった。きっかけがホモセックスなら、その逆をやればよかったんだ」
ベルトルト「待ってくれライナー。その話だと、君は、ノーマルセックスをしたということに…」
ライナー「セックスはしてないが、夜這いをかけてきたクリスタとキスしたら元に戻った」
ベルトルト「クリスタが…夜這い…キス…?」
ベルトルト「ライナー…やはり君は狂っているよ」
ライナー「馬鹿言え。なんなら部屋に戻ってクリスタに確認しよう」
ベルトルト「僕は、これほど、君が狂っていてほしいと思ったことはない」
~ライベルの部屋~
クリスタ「う、うん。私からライナーに告白したし、キスもしたよ」
ベルトルト「」
ライナー「な?」
ベルトルト「ライナー…僕は…君のことが…こんなに…だったのに、この…」
ライナー「ん?」
ベルトルト「裏切りもんがあああああああああああああああああああああああ!!」
ライナー「おいベルトルト…そっちは女子寮なんだが…」
キャアアアアアアアアアアジンタイモケイガハシッテルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
ア、オマエバルクホルンダナ!?ヒトメデワカラナイカラッテオモイキッタコトシヤガッテ!!
チガ、ゴカイ、ボクハウワアアアアアアアアア!!
クリスタ「ねえライナー、続き…」
ライナー「え?あ、ああ!」
アルミン(翌日、超大型巨人の姿をしたベルトルトが女子寮への侵入を画策したとして)
アルミン(着の身着のままで独房へとぶち込まれた)
アルミン(ライナーは僕との約束通り元の姿で食堂に現れたが、その手にあの衣装はなかった)
アルミン(だがクリスタの、あの衣装を脱がしてライナーとくんずほぐれつしたという発言により)
アルミン(僕はすべての思考を放棄せざるを得なかった)
アルミン(嗚呼クリスタ…どうして君はライナーなんかを選んだんだ)
もうちょっとライナーとクリスタの絡みを詳しく書いて欲しかったな。
ライクリ好きだし
アニ「ライナー、元の姿に戻れたんだね」
ライナー「ああ。クリスタのお陰でな」
アニ「クリスタの?どういうことだい」
ライナー「ホモセックス…お前の場合はレズセックスだったか。その逆をやればいいんだ」
ライナー「ちなみに俺はキスの時点で戻ったから――」
アニ「じゃ、じゃあ何!私はエレンとキスしなきゃ戻れないってことかい!?///」
ライナー「いや、誰もエレンとは言ってないが…それで元に戻るはずだ」
アニ「そ、そうかい。なら仕方ないね…うん」
アニ編は明日書くよ。もう寝る
>>107 すまん、恥ずかしくて無理だった。全部終わったら頑張ってみる
ライナー「ところでアニ」
アニ「なんだい?」
ライナー「お前、ミーナのことはいいのか?」
アニ「ああ…そうだね、ミーナを裏切るわけにもいかない」
ライナー「これからもここでやっていくんだ。ミーナを納得させないと、後々辛いぞ」
ライナー「お前らがヤっちまうまでの成り行きを知らんから何とも言えんがな」
アニ「…なあライナー、いつもと調子が違わないか?」
アニ「私には、本気でミーナを気遣っているように聞こえるんだが」
ライナー「…気のせいだろう」
アニ「そうかい」
ライナー「まあ、俺やベルトルトと違ってお前はそう急ぐこともない。じっくり考えるんだな」
アニ「…ああ。ミーナと話をつけるのは私一人でやる。ただ、エレンの時は、協力…してほしい」
ライナー「ああ、任せろ」
アニ(私たちが自分たちの特異性に気付いたのは、訓練兵団に入団した時だった)
アニ(私も、ライナーも、ベル…ベル、ト?も、全員が両性愛者…バイセクシャル)
アニ(それ故に私は二人と対等に渡り合うことができたと思っている)
アニ(だが人類側の人間と初めて接したことで、異性愛者が一般的だということを知った)
アニ(だから私はエレンも気になっているし、ミーナのことも大事に思う)
アニ(この感覚が異端だと実感したんだ)
アニ(そんな中で、ミーナは同性愛者だった)
アニ(そうとは知らずに私は彼女と友好関係を築いていた)
アニ(私にとって、ミーナは『数少ない友達』に過ぎなかったんだが…)
アニ(あの夜、ミーナが――)
~回想~
アニ(今夜は冷えるな…)
アニ(ミーナとは接近し過ぎたね。まったく、最初は徹底的に見下してやるつもりだったのにな)
アニ(エレンのやつは今日も無意識にあちこち触ってきたし、まったく、意識するなって方が無理だって)
アニ(でも…エレンはいつ見てもいい目をしてるよな…)クチュ
アニ(……くそ、まずい。どんどん食われていってるじゃないか…)クチュクチュ
アニ(…ああ、エレ――)
ミーナ「…アニ」
アニ「ミ、ミーナ?どうかしたのかい?(オ〇ニーしてるの気付かれたか?)」
ミーナ「ごめん、私、もう我慢できないんだ」ゴソッ
アニ「はっ?ちょっ、どうして布団の中に」
ミーナ「あんな艶めかしい音を聞かされたんじゃね…」ススッ
アニ「ミーナ、何を――」
ミーナ「アニっ!」バサァッ
アニ「お、おい、掛け布団とったら寒いじゃないか」
ミーナ「大丈夫、すぐに温かくなるから!」ヌギヌギ
アニ「説明しろミーナ!何で脱いでるんだ!」
ミーナ「暴れないで…暴れないでよ」
アニ「だから話を聞きな!説明をしt」
ミーナ「あなたのことが好きだったのよ!(迫真)」
アニ「!!」
ホモセックスと違ってレズセックスってなにしたらいいかわからん
~回想終わり~
アニ(その後のことはよく覚えていない…一つだけわかるのは)
アニ(記憶が飛んでしまうくらい、気持ちいいことをしていたということ)
アニ(そしてそれがレズセックスであるということ。これだけ)
アニ(あれが愛情の証なのだとすれば、これから私がミーナに言うことは彼女にとってショックだろう)
アニ(でも元の姿に戻り、計画を遂行するためには必要なことなんだ)ガチャ
アニ「なあ、ミーナ。話が――」
サシャ「やめてくださいミーナ!私にはコニーがっ!」
ミーナ「グェヘヘ…サシャは実は104期いちの巨乳であることはリサーチ済みなのよ!」モニュモニュ
サシャ「いやぁああああああ!!私の体はコニーに捧げるつもりだったのにぃいいいい!!」
ミーナ「ウフフ…アニに踏まれる雌豚の気分も最高だけど、サシャを責めたてる女豹の気分も筆舌に尽くしがたいわ!」
サシャ「やめてっ!本当にやめてください!やっ、そこ、らめ!」
ミーナ「サシャぁ!サシャぁ!あーっはっはっはっは!」
アニ「……」バタン
アニ「…さて、エレンの問題に移ろうかな」
ライナー「おう、アニ。ミーナと話は付けたのか」
アニ「つけるまでもなかった。心配ない」
ライナー「?まあいいか。エレンの話だな」
アニ「あ、ああ///」
ライナー「協力はするが、あのエレンだからな。難易度は高いと思うぞ」
ライナー「いっそベルトルトとキスした方が一石二鳥なんじゃないか」
アニ「同郷とはいえ、そういう気にはならないな」
ライナー「エレンならなると」
アニ「う、うるさい///」
ライナー「ふっ、じゃあ問題を羅列してみるとするか」
ライナー「①信じられないレベルの朴念仁
②ボディガードの存在
③駆逐系男子 」
アニ「こうして見ると、一番の問題は②だね」
ライナー「ああ。常にエレンの周りを警戒しているからな。近付こうものなら闇討ちも視野に入れる」
ライナー「元に戻るだけが目的なら、挨拶と称してズキュゥゥゥゥンするという手もあるが、それが使えない」
アニ「…私にいい考えがある」
ライナー「?」
アルミン「は?エレンとキスするにはどうしたらいいか?」
アニ「ああ」
ライナー(アルミン頼みとは、お前も俺と変わらんなアニ)
アルミン「えーと、あれかな。アニ、エレンのことが気になって…る…のかな?」
アニ「い、いや、別に気になっているわけじゃにゃい」
ライナー「アニは素直じゃないんだ。察してやってほしい」
アルミン「ライナーは帰れよ。僕の視界から出て行ってくれ」
ライナー「」
アルミン(ったく、僕自身の恋は儚く終わったというのに、人の恋愛なんか応援できるわけないってんだよ)
アルミン(ライナーに脅されているのかと思いきやクリスタは本気みたいだし、ユミルは一日中泣いてるし)
アルミン(君らがアイアンマンみたいな格好して現れてから僕の人生は滅茶苦茶だよ)
アルミン「はぁ…もうさ、適当にエレンにズギュゥゥゥンして、終わりでいいんじゃない?」
アニ「どうしたアルミン…アンタらしくない」
アルミン「付き合うとかじゃなくてキスするだけなんだろ?ミカサの目を盗んで」
アルミン「キスする暇くらいいくらでもあるよ。何ならサシャにパンでもあげてミカサを拘束すればいいじゃないか」
アルミン「こんな簡単なことも思い付かないの?そんなんじゃ甘いよ」
アニ「わ、わかったよ。やってみる」
アルミン(…そんなんじゃ虫も口説けないよ)
ミカサ「エレン、ライナーとクリスタがイェーガーした」
ミカサ「私たちもやろう」
エレン「は?やだよ。チ〇コ食いちぎられそうだし」
ハンナ「ミカサー」
ミカサ「ハンナ、大した用事でないなら後にしてほしい。今一世一代の正念場」
ハンナ「言われてた写真が現像されたんだけど」
ミカサ(!!エレンの生写真!)
ミカサ「エレン、少し待っててほしい」
エレン「おう?」
アニ(サシャはミーナとイェーガーしてるし、誰に頼もう…)
エレン「お、アニじゃねえか」
アニ「エ、エレン!?」
エレン「なんだよ、人の顔見たとたんにびっくりしやがって」
アニ「いや、なんでもない…ミカサは一緒じゃないのか?」
エレン「ミカサな、さっきまで一緒だったんだけどよ。ハンナとどっか行っちまったな」
アニ「それでアンタはここで何を?」
エレン「ミカサが待ってろっていうから待ってる。ついさっきだったからしばらくかかるかもな」
アニ(これは…チャンス、なのか)
エレン「んで、お前は?ミカサに用があるのか?」
アニ「用があるのは、ミカサじゃなくて、アンタなんだけどな」
エレン「俺に?」
アニ「ああ…」ドキドキ
ライナー「…」ニヤニヤ
クリスタ「…」ニヤニヤ
アニ(キス…キスさえすればいいんだ。付き合おうとか、考えないほうがいい)
アニ「…キス…キス…キス…」ボソボソ
エレン「おい、もっとはっきりしゃべれよ。聞こえないだろ」
アニ「いいかエレン。例えば、仮定、もしも、の話をするぞ」
エレン「お、おう」
アニ「私がアンタのこと…好きだって言ったら、アンタはどうする?」
エレン「アニが俺のことを?なくね?」
アニ「だからもしもの話って言ってんだろ」
エレン「いや、それを仮定する意味が分からねえんだが」
アニ「意味なんか考えなくていいんだ、ただ質問に答えればいいんだよ。難しいこと言ってるか?」
エレン「なんか馬鹿にしたような言い方だな…わかったよ。アニが俺を好きだとしたらだよな?」
アニ「あ、ああ…///」
エレン「…そうだな、アニには日頃から世話になってるし、普通に受け入れると思うぞ」
アニ「ほ、本当か?///」
エレン「ああ。つっても俺は巨人を駆逐しなきゃならねえから、それどころじゃねえけど」
アニ「それは、わかってるつもりだ…」
アニ「なあ、エレン」
エレン「ん?」
アニ「隙、だ」
>>140 ミス。×隙 〇好き
エレン「…は?」
アニ「だから、好きだ。アンタのことが、異性として、好きだ」
エレン「…ん?あれ?お前確かもしもの話って…ちょ、なんで首極めてんだよ」
アニ「極めてるんじゃなくて巻きつけてるんだ。…こうしないと、やりにくいからな」
アニ「受け入れて、くれるんだろ…?」
~~~~~~~~~~~~~~
ライナー「うむ、いいものを見せてもらった」
クリスタ「私もニヤニヤしっぱなしだったよ」
ライナー(これで後はベルトルト一人か…超大型巨人とキスしてくれる猛者がいてくれるといいんだがな)
コニー「ライナー!クリスタ!ここにいたのか!」タタッ
クリスタ「どうしたのコニー。そんなに急いで」
コニー「大変だ!ベルトルトの奴が脱獄した!」
ライナー「な!?」
~アニ編完~
最後は燃え展開やりたいと思ってるんだけど、書き溜めてからにする
ライナー(ベルトルトの脱獄から1年が過ぎ、俺たちは訓練兵団を卒業した)
ライナー(俺はクリスタにプロポーズし、1か月後に結婚式を挙げることを約束)
ライナー(ベルトルトを…『彼ら』を裏切った俺の第二の人生は、不気味なほどに順風満帆だった)
ライナー(だがそれは――)
~~~~~~~~~~~~~~
それは清々しい朝の事だった。
今日は人類の英雄と謳われ、警戒すべき存在であったリヴァイ兵士長を含む調査兵団が、壁外調査に出発する日だ。各兵団への配属を明日に控えた訓練兵団は、固定砲の整備を初めとする雑務を命じられつつ、英雄たちの出陣を見守っていた。
ライナー「ほう、あれがリヴァイ兵士長か」
クリスタ「こう言うと失礼だけど、思っていたより背が低いんだね」ワタシヨリハオオキイケド
ライナー「だが実力は本物だぞ?背が高いだけの俺よりはずっと上だ」フフ
クリスタ「もう、ライナーだって負けてないよ!私の中では!」
ジャン「惚気てんじゃねーよ、お前ら。こんな人前でよ」
ライナー「おう、ジャン。機嫌が良さそうだな」
ジャン「そりゃお前、明日には憲兵団に入れるんだぜ?機嫌が良いに決まってんだろ!」
クリスタ「そっか、ジャンは憲兵団志望だったね」
ジャン「ああ。そういや、お前らは結局どこ希望にしたんだ?」
ライナー「俺も憲兵団だ。ガタイのデカさを生かすにはもってこいだろう」
クリスタ「私も憲兵団だよ。エレンの演説には考えさせられたけど、内地の方が安全だからって、ライナーが」
ジャン「ほー。お前らも同じとこなんだな。仲良くしようぜ」
ライナー「ああ」
エレン「おーい、クリスタ。固定砲の整備に行くぞー」
クリスタ「あ、うん!じゃあライナー、また後でね」フリフリ
ライナー「おう、頑張れよクリスタ」フリフリ
ジャン「まっさか、あのクリスタがお前と結婚することになるとはなぁ」
ライナー「何だ、意外か?」
ジャン「意外に決まってる。美女と野獣じゃねえか」
ライナー「野獣、か。間違ってはいないな」
ジャン「当時はすぐに別れるもんだと思ってたんだが、わからないもんだな」
ライナー「秘密を共有した男女の繋がりは深いのさ」
ライナー「お互いのホクロの位置とかな」ハッハッハ
ジャン「昼間っから何言ってんだよ…」ドンビキ
~壁外~
ベルトルト(ようやく調査兵団が出て行ったか…)
ベルトルト(ライナー、僕はもう、自分の意志がないなんて言わない)
ベルトルト(僕が計画を遂行するのは自分の意志であり、負債を負うだけの覚悟も決めた)
ベルトルト(ライナー、僕は君を信頼している。例えクリスタとノーマルセックスに興じていたとしても)
ベルトルト(僕はあの日、野獣の眼光で僕を射ぬいた君の姿を忘れない)
ベルトルト(ふふ、僕はどちらに嫉妬しているんだろうね)
ベルトルト(クリスタを奪われたからなのか、君を奪われたからなのか、もうわからない)
ベルトルト(でも、あの日交わしたホモセックスは、僕と君の信頼の証。これは事実だ)
ベルトルト(さあ、計画を次の段階に進めよう、ライナー、そしてアニ)ガリッ
――――――――ピシャーン――――――――
ライナー「―――ッ!」バッ
マルコ「ライナー、どうかしたのかい?」
ライナー「今――」
ダズ「おおい!お前らああ!」ガクガクブルブル
マルコ「ダズ!?どうした!」タタッ
ダズ「で、出やがった…」
ライナー「…!」
マルコ「出たって、何が…?」
ダズ「五年前と同じだ…また、壁が壊される…」
マルコ「壁が…壊されるって、まさか…!」
マルコ「超大型巨人が…!?」
ダズ「…っ」コクコク
ライナー(やはり来たか…来てしまったのか、ベルトルト…っ)
ライナー(…待てよ)
『おーい、クリスタ。固定砲の整備に行くぞー』
『あ、うん!じゃあライナー、また後でね』
ライナー(固定砲の…整備…)
ライナー(確か…エレンの班は!)ダッ
マルコ「ライナー!?」
~壁上~
エレン「……な」
超大型巨人「………!」ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!!
ブワァッ!
コニー「ぐわっ!?」
サシャ「っ!」
クリスタ「きゃああああああっ!」
ミーナ「クリスタっ!」ガシッ バシュッ!
トーマス「くっ…みんな無事か!」ズザザッ
サシャ「なんとか…」
コニー「大丈夫だ!」
クリスタ「ごめんね、ミーナ…」
ミーナ「もう、ちゃんと気を付けないと(おおう、クリスタも随分育ったのう)」サワサワ
クリスタ(気のせいかな…ミーナの手つきがいやらしい気がする)
コニー「おいエレン!どうすんだよ!」
エレン「……チャンスだ」
トーマス「チャンスって、超大型巨人出現時の対策は――」
バゴォォン!!
サシャ「うわっ、とと…地震!?」
コニー「違う…壁だ…壁が破られた…巨人が…巨人が入ってくるっ!」
エレン「くっ…! 壁を壊せるのはこいつだけだ!ここで仕留めるぞ!」バシュッ
トーマス「何を言ってるんだ!対策は決められてんだぞ!」
エレン「こいつは突然現れて突然消える奇行種だ!ここで逃がしたら、最後の壁も破られるぞ!」バシュッ
エレン「固定砲整備4班!戦闘準備!」
固定砲整備4班「っ!」シャキン
エレン「目標目の前、超大型巨人!連携して叩くぞ!」バシュッ
超大型巨人「……」モッファァァァァ
エレン「ぐおっ!」ブワッ
超大型巨人「……」ガシィ!
トーマス「あっ!?」
コニー「トーマスっ!」
超大型巨人「……」ガシィ!
クリスタ「きゃあっ!?」
ミーナ「クリスタっ!」
エレン「!!」
超大型巨人「……」グバァ
トーマス「やっ、やめろっ!離せっ!離してくれっ!」
クリスタ「いやあああああああ!」
エレン「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!」
ライナー「ベルトルトォォォォォォォ!!!」バシュッ!!
超大型巨人「……!(ライナー…?何故だ、計画と違う…)」
コニー「ライナー!?やめろ!今近付いたりしたらっ!」
ライナー(コニー、俺は…!)ガリッ ピシャーン
エレン「なっ、ライナーが……」
コニー「鎧の巨人に…!?」
クリスタ「ライナー…!」
鎧の巨人「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」バゴォッ
超大型巨人「……ッ!」グラッ
サシャ「巨人がバランスを崩した!」
ミーナ「クリスタ!トーマス!今のうちに!」
クリスタ「うん!」バシュッ
トーマス「ああ!」バシュッ
鎧の巨人「……」ズダァン
超大型巨人(ライナー……やはり君は、僕を…!)
鎧の巨人(すまないベルトルト…俺はクリスタと…みんなと生きていくことに決めたんだ)
鎧の巨人(そうした時から俺とお前は、こうなるしかなかったんだと思う)
超大型巨人(だとすれば、君は僕の敵だよ、ライナー)
鎧の巨人(ああ…お前がクリスタやみんなを傷付けるというなら、俺は、立ち塞がる)
鎧の巨人(人類を守るもう一つの壁…鎧としてな!)
超大型巨人(この、裏切り者が!!)グワァッ
ごめん、中盤辺りまで書き溜めなしでやったせいでまとめにくくなっちまってた
ギャグ一辺倒で良かったな
バゴォン!!
鎧の巨人「――――ッ!」ドテンッドダッドドドン
巨人「…」ゾロゾロ
鎧の巨人(こいつら、俺を狙っている!?ベルトルトの差し金か!)
超大型巨人(裏切り者は死で贖ってもらわないとね)グッ
鎧の巨人(なっ、あいつ、壁を登っている!?)
超大型巨人(トロスト区を火の海にするくらいは計画の許容範囲)ググッ
超大型巨人(クリスタは僕がこの手で殺す)ドッ、ドォォォン
鎧の巨人(あの野郎!)
巨人「…」ダダッ
鎧の巨人「…」ボゴッ
巨人「…!」グッタリ
巨人達「…」ドドドドド
鎧の巨人(くそ、この数では…)ドゴッ バキッ
??「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
巨人達「…!」ピタッ
鎧の巨人(この雄叫びは…!)
女型の巨人「…」バキッ ドゴォッ ズガァッ
鎧の巨人(アニ!)
女型の巨人(何をボーっと突っ立ってんだい)
女型の巨人(クリスタたちは後方まで移動してるが、油断はできない)
女型の巨人(ここは私に任せて行け)
鎧の巨人(アニ…お前はベルトルトの計画を諦めていないはず…)
女型の巨人(見ればわかるだろう。これが私の選択だ)
女型の巨人(さあ、行け!)
鎧の巨人(…ああ!)
女型の巨人(さて…アンタら)
女型の巨人(訓練兵団で氷の女と呼ばれた私の足技、受けてもらおうじゃないか)
鎧の巨人(ベルトルトは、恐ろしいまでに計画に対して従順だ)
鎧の巨人(いくら説得を試みようとも、あいつが計画を諦めることはない)ドッドッドッ
鎧の巨人(とるべき方法はただ一つ…あいつを殺すしかない)ドッドッドッ
鎧の巨人(そのためには、巨人化を解除して、立体機動装置を使う必要がある)ドッドッドッ
鎧の巨人(だが奴の弱点は通常の巨人よりはるかに強固だ。ミカサでも削ぎ落とすのは難しい)ドッドッドッ
鎧の巨人(普段の俺よりも重い体重が必要だ……ふっ、いい方法があるじゃないか)
鎧の巨人(本部に行けば、条件が整う!)
~本部~
ライナー「おい、ダズ!いるか!」
ダズ「ら、ライナーか!?前線はどうなってる!」
ライナー「いいからケツ出せおら!」
ダズ「はっ?お前気でも触れたのか!?ちょ、やめてくれ!」
ライナー「あく脱げよ!」ズルッ
ダズ「待って、待て!本気なのかよお前!」
ライナー「フンッ!」ドズゥン!
ダズ「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ミリミリミリッ
ライナー(これで条件は整ったな)フゥ
ダズ「あっ…あひっ…くひぃん…」ブルブル
ライナー(さあ、決着をつけるぞ、ベルトルト!)ダダッ
ジャン「ダズ!?どうした、ダズ!なんで下を脱いでやがんだ!」
ダズ「…ラ、」ブルブル
ジャン「ラ?」
ダズ「ライナー、は…ホモ…」ガクッ
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