カツオ「ひぎいいいいいいいいいっ!!」 (23)
カツオ「ひぎいいいいいいいいっ!!」
タラオ「あはははは!!もっと苦しめデスー!!」ザシュッザシュッ
タラオはカツオの体をメスで切り刻む。麻酔はかけていない。
タラオ「苦しめるだけ苦しめた後お前を僕の下僕にしてやるデース!!
甚六さんカツオお兄ちゃんの脳手術の準備を進めろデスぅ!」
甚六「ふひひひっ!!安心してくださいタラオ様!伊達に何十年も浪人はしていません!
必ずやカツオくんをタラオ様に従順なソルジャーに改造して差し上げます!」
タラオは生後3日で悪のカリスマを発揮するほどの悪魔であり、3歳である現在は世界征服を企む悪の化身と化していた
カツオ「まずい…このままじゃ僕はタラちゃんの従順な手駒にされてしまう…」
甚六「さぁさぁカツオくーん!君もタラオ様に忠誠を誓っ…!!」メゴォッ!!
甚六の顔面が金属バットの一撃で歪に歪んだ
甚六「ぴぎゃあああっ…」
中島「磯野…野球しに行こうぜ」
カツオの親友・中島がカツオを救出しに来た。
タラオ「中島お兄ちゃんの癖に生意気デスぅ!!おい、サザエ!この眼鏡ザルを八つ裂きにしろデスぅ!」
サザエ「はいタラヲ様…」
両手に中華包丁を持ち振り回すサザエが現れた。
サザエはとっくにタラオに脳手術を施され従順な兵士に改造されていた
サザエ「殺す…中島…殺す…」ヒュンヒュン
中島「何て包丁さばきだ…主婦を長年やってるとみんなこうなっちまうのか?」
サザエ「死ねぇっ!!」ザヒュンッ!
サザエの包丁が中島を攻撃する。それを寸前で何とかかわす中島、中島のお気に入りのシャツが裂けた。
中島「なっ…!包丁を振り抜いた衝撃波だけで服を切り裂いただと…磯野のお姉さんの包丁さばきが神がかっているからこそできる妙技!!」
タラオ「今のママは僕が施した改造手術によって岩石すらも一刀両断できるほどの腕前デース!」
サザエ「殺す…中島…殺す…」ヒュンヒュン
サザエ「きえぇぇーい!!」ヒュンッ!
カツオ「やっ!やめろおおおおおおおおおおおおっ!!」
カツオがサザエめがけて突進!
そしてカツオの体が触れた瞬間サザエの体からは全身の骨が砕け散る音がした。
サザエ「みゃ…ぎぃぃっ…!!」メキメキ・・・
中島「なっ…!磯野…お前…今のは一体?」
カツオ「な…僕は思いっきり姉さんに突進しただけだぞ…?何でこんな…まさか」
タラオに施された改造手術によりカツオの持っている逃げ足の速さという才能が極限にまで強化され
現在ではカツオは時速666キロで走れるほどの脚力となっていた。
そのスピードで突進されれば生身の人間では耐えきれない程のダメージになる事は必然的であった
タラオ「くそぉっ!!こんな事になるのならママの肉体をもう少し改造しておけばよかったデスぅ!!」
カツオ「中島!逃げるぞ!!」ヒュッ!
中島「おい!待てよ磯…」
次の瞬間、中島の意識はブラックアウトした
カツオの全力疾走に肉体が耐え切れず中島は失神したのだ
タラオ「くそぉ!!逃げられたデスぅ!!だがまぁ良いデス…
カツオ兄ちゃん以外にも優秀な改造人間は今頃この街中に潜んでいるデス…
最後に世界を手にするのはこのタラちゃんデスぅ!!」
今まさにカツオとタラオの戦いの火蓋は切って落とされた…
カツオ「僕はタラちゃんのせいで普通の人間じゃなくなってしまった…」
中島「うう…痛いよぉ…もう殺して…」ボロッ・・・
中島はカツオの全力疾走時速666キロによる空気抵抗に耐え切れずに全身がボロボロになっていた
花沢「もう!情けないわねぇ!オロナイン液塗っておいたからこれでよくなるわよ!!」
花沢は中島の全身にオロナイン液を塗りたくっていた
花沢「それで磯野君…どうするのこれから…」
カツオ「それはもちろんタラちゃんを倒して元の体に戻してもらうに決まってるよ!
こんな体じゃあ普通に生きていくのなんて無理だよ!!」
中島「そういう事なら磯野…僕も手伝うよ…」
カツオ「でも中島…怪我は大丈夫なのかよ?」
中島「花沢さんのオロナイン液が効いたのかな…?大分傷が治って来たよ」
その頃タラオは…
タラオ「お前たち!よく聞けデスぅ!!今カツオ兄ちゃんが僕達を裏切って僕に逆らおうとしているデスぅ!!
お前達四人は僕の作った改造人間の中でも優秀な四人!お前達は今から街へ出て磯野カツオを殺して来いデスぅ!
カツオ兄ちゃんの首を僕の元に持って来たやつには100億円くれてやるデスぅ!!」
???「ほぉ…そんな簡単な依頼で100億とはタラオ様も気前がいい…」
???「油断しちゃだめよ…タラオ様が100億もかける程…よほど腕の立つ改造人間に違いないわ…」
???「ヒヒっ!何ビビってんだ…どの道俺の手で八つ裂きにしてやるぜ…」
???「下品な方だ…殺しの作法がなっていませんね…」
タラオ「さぁ行け!四天王共!カツオ兄ちゃんに僕に逆らった事を後悔させるような死に方をさせてやれデスぅ!」
カツオ「もう歩いて大丈夫なのかよ中島」
中島「何でか分からないけどオロナイン液塗ったら傷が完治したよ」
カツオ「どんな体してるんだよ…」
中島「それでこれからどうするんだ?」
カツオ「もちろんタラちゃんを懲らしめてバカな考えを改めてもらって元の体にしてもらうよ!」
???「残念だがそれは一生無理だなぁ!」
中島「誰だ!?」
三郎「俺は疾風のサブ…カツオ君…お前を八つ裂きにしてタラオ様から100億頂くぜ!!」
カツオ「タラちゃんの手先か!ちょうどいい!僕の力を試すのにはな!!」
三郎「ふん!君のスピードより僕の方が上だ!何せ僕はスピードに特化した改造人間だからな!来い!俺のバイク!!」
三郎がいつも配達に使っているバイクが独りでに走って現れた。三河屋のバイクはタラオの持つ超技術により、独立走行可能なバイクに改造されていた。
中島「そんなショボバイクで何が出来るって言うんだよ!?」
三郎「ふん…それはもちろんこうするのさ…トランスフォームっ!!」
するとバイクは三郎めがけて走り出し、三郎とバイクが合体した。
カツオ「何っ!?」
三郎「ははははははっ!!これがバイクの最終進化形態さっ!!行くぞカツオ君っ!!」ブロロン
三郎の姿が消えたと思ったら三郎はカツオと中島の目の前に突如現れた
三郎「はっ!!」
カツオ「ぐわぁっ!!」
中島「がはっ…!!」
三郎はバイクと融合した事により音速で移動できるほどのスピードを手に入れたのであった
三郎「どうだカツオ君!!僕のスピードは?僕は音速で移動し敵を殺す!!
たかだか時速666キロじゃあ僕の最高移動速度マッハ2には勝てやしない!!」
中島「マッハ2だって…?バイクの出せる速度じゃないじゃん…」
三郎「うるせぇ刈り上げ眼鏡!!タラオ様のセンスを侮辱するんじゃあねええええええええええっ!!」
三郎の音速の蹴りが2,3発中島のみぞおちに命中した。
中島「ひでぶぅっ…!!」
カツオ「なっ…中島ぁーっ!!許さないぞっ!!」
三郎「ふん!どうやって音速の僕を倒そうって言うんだい!?」
カツオ(確かに…どうすればいいんだ…)
カツオ(待てよ…これなら三郎さんのスピードに対応できるかもしれない!!)
三郎「じゃあカツオ君、君をさっさと殺してしまおう…」ヒュッ!
三郎が消えたのと同時にカツオは地面を思い切り蹴り上げた!
それにより大量の砂埃が巻き上がった
三郎「なっ!何っ!!」
カツオ「見えるぞ!!砂埃でお前がどこにいるのかを!!
場所が分かればこっちのものだ!喰らえ!カツオタックル!!」
三郎「ぐっ…ひゃああああああああああああっ!!」
ドッゴオオオオオオオオンッ!!
カツオタックルが三郎の体を粉々に破壊した
その衝撃により三郎とバイクは分離し三郎の上半身が地面を滑走した…
三郎「負けたよカツオ君…僕のスピードを天性の発想力で打ち破るとは…
君ならもしかしたらタラオ様に勝てるかもな…」
カツオ「三郎さん、教えてくれ。タラちゃんの居場所を…
そしてタラちゃんは何をしようとしているの?」
三郎「それは言えない…なぜなら僕達改造人間の脳内には洗脳するための脳手術の際にチップが埋め込まれていてね…
タラオ様に逆らうような行動を取った瞬間にチップが爆発して死ぬようになっているんだ…」
カツオ「何て酷い…」
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