悟空「あれ、ブルマおめぇ一人か?」 (74)
ブルマ「あら、孫くん早かったのね」
悟空「久しぶりにみんなで集まるんだよな!でもオラ来る日間違ぇちまったのか?」
ブルマ「そもそもどうして一人で来るのよ?家族で招待してるのに」
悟空「たはは~、実はよ、昨日の夜修行してから行くって言ったらチチにどやされちまって……」
ブルマ「それで本当に一人で来る所が孫くんよね……」
悟空「いや~チチのやつ、いっけぇ怒ると手が付けらんなくてよ……」
ブルマ「怒らせてるのは毎回孫くんだと思うけど……」
悟空「んで、オラやっぱり来る日間違ぇちまったのか?」
ブルマ「間違えてないわよ」
悟空「い?でも誰も来てねえぞ」
ブルマ「今日、何時に集合って聞いてたの?」
悟空「6時って言ってたぞ!!6時は6時でも朝じゃなくて夕方だってチチが言ってたから間違ぇねえ!」
ブルマ「9時」
悟空「へ?」
ブルマ「今日の集合時間は‘ろくじ’じゃなくて‘くじ’よ」
悟空「……」
ブルマ「……はあ」
悟空「……たはは~」
ブルマ「とりあえずそこ、座ったら?」
悟空「う~ん、でもまだみんな来るまで時間あるしよ、それならオラその間修行でも……」
ブルマ「まあ良いじゃない、特別に先に食べ物出してあげるから」
悟空「え!?ほんとか!?」
ブルマ「孫くんの場合先に食べ過ぎちゃって後で食べれないなんてことないものね」
悟空「いや~良かったぞ~!昨日の晩に怒らせてっから今朝も昼も飯作ってくれてねぇんだ……」
ブルマ「今日の集合時間を早い時間に勘違いしてたのも、お腹が空いて都合の良い方に変換しちゃってたのね……」
悟空「へんかん?なんだそれ?」
ブルマ「悟飯くんにでも聞きなさい」
悟空「う~ん、悟飯のやつ少し難しいこと聞くと厳しいんだよなあ……」
ブルマ「学者だものね」
「お待たせしました」
悟空「お!来た来た!!ブルマ、これ食って良いんだよな!?」
ブルマ「ええ、どうぞ」
悟空「うっひょ~!!やっぱブルマの家は良いもん食ってんな~!」
ブルマ「ふふっ」
悟空「うっめー!!チチの料理もうめぇけどたまにはこういうのもうめぇぞ!」
ブルマ「くすっ、孫くんは何食べても美味しい美味しいしか言わないじゃない」
悟空「ははっそうかもな」
ブルマ「……」
悟空「ガツガツムシャムシャ」
ブルマ「トランクスがね」
悟空「ムシャムシャ……ん?ああ」
ブルマ「最近妙にしっかり勉強するようになったの。私と同じ開発じゃなくて、人事とか経営がメインだけどね」
悟空「へぇー、よくわかんねぇけどすげえな!モグモグ……」
ブルマ「多分、いつかこのカプセルコーポレーションを継ぐんだって気持ちが育って来てるのね。良いことなんだけど……まだ若いんだからもう少し遊んでも良いのにって思う」
悟空「悟飯もたまに勉強見てやってるみてぇだぞ……これ美味えな!おかわりー!!」
ブルマ「え?そうなの?」
悟空「ああ、時々オラん家に来てっからな。せっかく来たんだから修行に誘ったりするんだけどよ」
ブルマ「そう……それは知らなかったわ」
悟空「おめぇの息子なんだからよ」
ブルマ「え?」
悟空「おめぇの息子なんだから勉強ばかりじゃなくて遊んでると思うぞ?だっておめぇ若ぇ頃遊んでばかりだったじゃねぇか、ははっ」
ブルマ「し、失礼ね!!勉強だってしっかりしてたわよ!」
悟空「多分トランクスだってそうだぞ」
ブルマ「え?」
悟空「おめぇとは逆だけどよ、勉強ばかりじゃなくてしっかり遊んでると思うぞ」
ブルマ「……」
悟空「あ、これもおかわりー!!」
ブルマ「私の……息子、か……」
悟空「悟飯も悟天もやっぱオラとチチの息子だなーって思う所があるしよ、子供ってのは親に似てくるもんなんだなー」
ブルマ「……ふふっ」
悟空「い?どうしたんだよブルマ」
ブルマ「くすっ……いえ、まさか孫くんからそんな子供を持つ親みたいな言葉が聞けると思わなくて……ふふっ」
悟空「そりゃオラは子供を持つ親だぞ」
ブルマ「うん、それは知ってる。……ただ、ね」
悟空「?」
ブルマ「私達、こんな風に自分の子供について話したりするようになっちゃったんだなーって」
悟空「あー、初めて会ったときはおめぇもオラもまだ若かったからなー!」
ブルマ「アンタは若かったっていうか幼かったわよ!背だって私より小さかったし」
悟空「そうだっけ?」
ブルマ「そうよ!」
悟空「確かおめぇいきなりパンツ見せて来たよな」
ブルマ「な、なんでそんな変なことは覚えてるのよ!」
悟空「ちよっとなら触っていいとか何とか……」
ブルマ「わー!わーー!!」
悟空「わわっなんだよいきなり大きな声だしてよ……」
ブルマ「それ、ベジータやトランクス、あとブラにも絶対言っちゃダメだからね!」
悟空「え?別に良いじゃねぇか」
ブルマ「ダ・メ・よ!!」
悟空「う~ん、おめぇとは付き合い長ぇけどそういう所は今でもわかんねぇぞ……」
ブルマ「全く、所帯を持ってまで理解出来ないアンタの方が私は理解出来ないわよ」
悟空「しょたい?しょたいって」
ブルマ「悟飯くんにでも聞きなさい」
悟空「おめぇと話してると悟飯に聞かなきゃならないことがどんどん増えて行くぞ……」
ブルマ「なんかアンタを見てると私ばっかり歳を取って行くような気がするわ……」
悟空「ははっおめぇすっかりおばさんだもんな」
ブルマ「そこはフォローするとこよ!」
悟空「でも、おめぇも変わってねえぞ」
ブルマ「え?」
悟空「なんか固くなったなーって思うこともあるけどよ、そうやってギャーギャー騒いだりするとのはずっと変わってねえ」
ブルマ「……」
悟空「お?どうしたんだ?」
ブルマ「べ、別に何でもないわよっ!それに、私が言ってたのは外見のこと!」
悟空「そりゃおめぇどうしようもねぇぞ(笑)」
ブルマ「わかってるわよ!」
悟空「あ、これもおかわりー!!」
ブルマ「はあ……みんなが来る前に食べ尽くさないでよ?」
悟空「そういや、おめぇとこんな風にゆっくり話したことってこれまでなかったかもなー」
ブルマ「え?何よいきなり」
悟空「考えてみたらクリリンやヤムチャよりおめぇとの方が付き合い長ぇのによ」
ブルマ「でも、一緒にドラゴンボールを探していた頃はよく話したじゃない」
悟空「そうだっけ?」
ブルマ「そうよ!……でも確かに大人になってからはゆっくり話したことなんてなかったかも。私もアンタも家庭を持っちゃったし」
悟空「でも考えてみたらみたらおめぇだけじゃねぇな」
ブルマ「え?」
悟空「考えてみたらクリリンともベジータともそんなに喋ったことってねぇんだよな」
ブルマ「でも、クリリンくんとは小さい頃一緒に修行してたじゃない」
悟空「ああ、その頃は色々喋ったりしたけどよ、一人で修行するようになってからはほとんど会わねえしなあ……」
ブルマ「ね、ねえ、さすがに家族とは喋ってるわよね?」
悟空「え?ああそりゃあな」
ブルマ「……」
悟空「……」
ブルマ「じゃあ」
悟空「え?」
ブルマ「じゃあ、最近奥さんとどんな話をしたの?」
悟空「へ?」
ブルマ「ご飯の時とか……何か話したりするでしょ?」
悟空「う、う~ん……」
ブルマ「……」
悟空「悟空さ、いつになったら働くだ~とか」
ブルマ「……」
悟空「……」
ブルマ「…………それだけ?」
悟空「いや、他にもあっぞ!えっと……」
ブルマ「……孫くん」
悟空「い?」
ブルマ「奥さんの話、ちゃんと聞いてる
?」
悟空「聞いて……」
ブルマ「ほんとに?」
悟空「聞いてねぇかもしれねぇぞ……」
ブルマ「……よく離婚問題に発展しない物ね……」
悟空「りこんもんだい?それって難しいのか?」
ブルマ「そうね、奥さんに聞いたら?」
悟空「チチに?今度は悟飯じゃねぇのか?」
ブルマ「悟飯くんよりしっかりと教えてくれると思うわよ」
悟空「それはそれで怖ぇ気がすっぞ……」
ブルマ「もう、孫くん?」
悟空「なんだ?」
ブルマ「またいつ地球に危機が訪れるかわからないし、孫くんが修行をして強くなって、その危機を回避出来るのは凄く良いことなんだけどね?」
悟空「そうだな、オラ強え奴と戦いてえ」
ブルマ(そういうこと言ってんじゃないけど)「でも、家族も大事にしないとダメだと思うの」
悟空「え?オラチチも悟飯も悟天も大事に思ってっぞ?」
ブルマ「うん、それはわかるけどね?」
悟空「???」
ブルマ「そもそも孫くんはどうして修行をしてるの?」
悟空「え?そりゃおめぇ、強え奴と戦うのは楽しいし、ワクワクすっからな!」
ブルマ「そうね、昔からそうだった」
悟空「ああ!」
ブルマ「じゃあ、孫くん」
悟空「なんだ?」
ブルマ「孫くんの家族は、何をしたら楽しんだり、ワクワクすると思う?」
悟空「え?」
ブルマ「特に奥さんは、何が好きで、何がワクワクすると思う?」
悟空「う~ん……」
ブルマ「戦うことじゃないってことだけはわかるかしら?」
悟空「ああ、それはわかるぞ」
ブルマ「根本的な所から聞くけど、孫くんは自分の家族のこと、好きなのよね?」
悟空「もちろん、みんな大事だぞ」
ブルマ「それなら」
悟空「チチ達だけじゃねぇけどな」
ブルマ「え?」
悟空「オラの家族だけじゃねぇ、クリリンも、ピッコロも、おめぇもオラにとっては大事だぞ」
ブルマ「……」
悟空「……ありゃ?オラ何か変なこと言ったか?」
ブルマ「……はあ」
悟空「どうしただよブルマ」
ブルマ「別に、やっぱアンタ昔から何も変わってないのねーって改めてそう思っただけ」
悟空「そりゃオラはオラだぞ」
ブルマ「アンタの場合見た目も変わらないからね」
悟空「あのさー、みんなそう言うけどよ、オラ何度か死んでっから体とかは多分おめぇよりだいぶ年下なんだぞ?そりゃ若く……」
ブルマ「ええーーーーー!?」
悟空「わわ!なんだよブルマ!」
ブルマ「ちょっと何よそれ!聞いてないわよそんなの!!」
悟空「そ、そんなに驚くことじゃねぇだろ?」
ブルマ「そうよね……なんでこれまで気がつかなかったのかしら……サイヤ人だから若いんだって納得してたけど、それにしたって若すぎるものね……」
悟空「……」
ブルマ「ズルい!ズルいわよそんなの!!何それ!?何なのよそれ!?死んでた間は歳取らないとか、考えてみたらかなりお得じゃない!!お得なことしかないじゃない!?」
悟空「お、落ち着けってブルマ……」
ブルマ「ああもう、ほんとに神龍に頼んで若くしてもらおうかしら……」
悟空「おめぇいつもドラゴンボールに頼もうとする願いはどうしようもねぇことばっかりだな」
ブルマ「うっさいわね!ってアンタ食べ過ぎよ!後はみんな来てからにしなさい!」
悟空「えーオラまだ腹減ってるぞ……」
ブルマ「わがまま言わない!」
悟空「ちぇー」
ブルマ「……それで、話は逸れたけど」
悟空「逸らしたのはおめぇだぞ(笑)」
ブルマ「うるさいわね!」
悟空「ひぇーチチも怖ぇけど、おめぇもやっぱ怖ぇなあ……」
ブルマ「あのね、孫くんが家族のこと大事に思ってるのは私もわかるの」
悟空「ああ」
ブルマ「でも、思ってるだけじゃ伝わらないことってあるじゃない?」
悟空「そんなことねぇぞ(笑)」
ブルマ「あるの!」
悟空「そ、そっか」
ブルマ「全く……例えば強くなりたいって思ってるだけで全く修行しなかったら強くなれないでしょ?」
悟空「ああ、それはそうだな」
ブルマ「大事に思ってる気持ちもそうなのよ、思うだけじゃなくて何か行動しないと奥さん寂しがるんじゃないかな」
悟空「うーん確かに悟飯や悟天は小せえ時から修行したりどっか連れてったりしたけど、チチとはあんまりそういうことってなかったかもな」
ブルマ「それなら何か考えてみてあげたら?喜ぶわよきっと」
悟空「そんなもんか?」
ブルマ「そうよ、女は何歳になっても乙女なんだから」
悟空「う~ん……なんか今日は難しいことが多くて頭がこんがらがりそうだぞ……」
ブルマ「……そうね」
悟空「へ?」
ブルマ「さっき孫くんが言ってた通り、こんな風に喋ったこと、なかったな、これまでって思って」
悟空「そうだろ?」
ブルマ「私としては孫くんにその認識があったことにびっくりだけどね」
悟空「へ?」
ブルマ「さ、もうみんな来るわよ」
悟空「え?もうそんな時間か?」
ブルマ「とりあえず奥さんに今日のことは謝っときなさい(笑)」
悟空「お、おお……」
ブルマ「あと、孫くん」
悟空「なんだ?」
ブルマ「今私と話したみたいに……みんなとも話したら良いと思う」
悟空「みんなとも?」
ブルマ「なんか懐かしかったし、楽しかったなって思って。孫くんはそんなことなかった?」
悟空「……ああ、オラもなんか楽しかったかもな」
ブルマ「きっとみんなも」
クリリン「おーす!久しぶりー!!あれ?悟空早いなー。あれ?家族は一緒じゃないのか?」
悟空「たははー、実はよ……」
クリリン「えー!お前そりゃ怒られるに決まってるじゃんか……」
18号「私だったら殺すね」
ブルマ(……そう、みんなも孫くんと話したいはずだから)
ベジータ「カ、カカロット貴様!?なんだこの皿の山は!?まさか先に……!?」
悟空「おーベジータ久しぶりだなー」
ベジータ「挨拶等後で良い!この皿の山について聞いているのだ!」
悟空「まあまあ固いこと言うなってー……あ、そういえばブルマの若え頃の話なんだけどよ」
ブルマ「ちょ!孫くんそれは内緒って言ったじゃない!!」
ベジータ「ブルマの……若い頃だとぉ!?話せ!話すんだカカロット!!そしたらこの皿の山のことはチャラにしてやる!」
悟空「実はパンツをよ……」
ベジータ「何いいぃぃぃぃー!!!???」
ブルマ「わー!わーーーー!!」
トランクス「お母さん……」
ビーデル「ふふ、お義父さんって昔からそんな感じだったんですね」
チチ「そうだ、思い返すとあの頃から甲斐性なんて感じられねぇ人だっただ」
ビーデル「うふふっ」
チチ「もう、笑い事じゃねぇだ」
ビーデル「でも、お義母さんはお義父さんのことが好きなんですね、やっぱり」
チチ「……な、何を言ってるだ///」
ビーデル「きっと私にとってのお父さんと近いのかも!どうしようもないけど、やっぱり好きなんです」
チチ「……」
ビーデル「今日は、お義父さんとゆっくり話してみたらどうですか?」
チチ「え?」
ビーデル「今日私とゆっくり話をしたみたいにお父さんとも話せば、もうそんな風にケンカしちゃったーって落ち込むこともなくなりますよ。……話さないと伝わらないことってたくさんあると思います」
チチ「そ、そう……だな……」
悟飯「準備出来た?」
ビーデル「うん!さ、行きましょう!」
チチ「ちょ、ちょっと待つだ!まだ髪型が……」
悟飯「ごめんね、お母さんのこと任せちゃって」
ビーデル「いいのよ。私もゆっくりお義母さんと話したかったし……話せて楽しかったし」
悟飯「そう?」
ビーデル「お義父さんとも……」
悟飯「ん?」
ビーデル「お義父さんとも、話してみたいな、ゆっくり。あとピッコロさんとも」
悟飯「……そうだね、僕もサタンさんと話してみたいな」
ブルマ(そうだなあ、長く一緒にいたし、凄く濃い時間だったから気がつかなかったけど……)
ブルマ(私達って、案外そんなに会話をしてなかったのよね)
ブルマ(だから伝わり合わないこともあるし、知らないこともある)
ブルマ(これから、もっと頻繁にみんなと会うのも悪くないかもね)
終わり
番外編
悟空とビーデル
悟飯「ビーデルさん、今ならお父さん一人だよ」
ビーデル「う、うん……」
悟飯「お父さんの場合、自分から話し掛けに行かないとなかなか会話って難しいと思うけど……」
ビーデル「も、もう!わかってる!こういうのはタ、タイミングが重要なの!ね!?」
悟飯「う、うん……(お父さんにタイミングも何もないと思うけどな……)」
ビーデル(……!!よし!今なら……!)
ビーデル「お、お義父さ……」
ヤムチャ「おい悟空wwwww勝負しようぜ勝負wwwwwww」
ビーデル(あ……)
悟空「なんだヤムチャー、おめぇもう酔っ払ってんのか?」
ヤムチャ「あ~ん??何言ってんだよ俺はまだまいった!って言ってねぇぞ??」
クリリン「いや、まだ戦ってすらないから……ていうか天下一武道会ルールかよ……」
ビーデル(うううううう)
悟飯(はあ……もう仕方が無いなあ)
悟飯「ヤムチャさん、勝負なら僕が受けますよ」
ヤムチャ「へ?い、いや悟飯、俺は冗談のつもりで……」
悟飯「行きましょう」
ヤムチャ「ちょ、ご、悟飯、待て、待てって……」
ぎええええええええええええええー!!!
ビーデル(悟飯くん……私の為にアシストしてくれたのね……)
悟空「オラも悟飯と戦いてぇなあ」
クリリン「やめとけよ、地球が粉々になっちまう」
ビーデル「お、お義父さん!!」
悟空「お?おー!なんだビーデルかー!」
ビーデル「い、いつもお世話になっております」
悟空「え?あ、ああ」
クリリン「悟空、こういう時は‘こちらこそ息子がお世話になってます’って言うもんだぞ」
悟空「え?そうなのか?」
クリリン「そうなんだよ!ほら早く言えよ!」
悟空「えーと、こちらこそ息子がお世話に……」
ビーデル「……」
クリリン「?どうしたんだ?」
ビーデル「いえ、改めてお二人は仲が良いんだなあと……」
クリリン「……へへっそりゃ小さい頃から一緒だったからな!なあ悟空?」
悟空「なあクリリン、考えてみたらオラ別にビーデルのこと世話してねえぞ」
クリリン「はあ!?」
悟空「だからこういうときは‘いやいやそんなことねぇぞ’って言った方が良いんじゃねぇかなあ……」
ビーデル「……」
クリリン「……」
ビーデル「……あはははは!!」
悟空「い!?オラなんかおかしなこと言ったか!?」
ビーデル「いえ……ふふっお義父さんってほんと、楽しい人だなって思って」
クリリン「まあ一緒にいて退屈はしないよな……」
ビーデル「これからもよろしくお願いしますね!お義父さん!!」
悟空「あ、ああ、よろしくな!」
ピッコロ「宇宙一の孫悟空も人の親……か」
おわり
このSSまとめへのコメント
ホロリとくる素敵な話ですね〜。