ベジータ「なに?究極のメニューだと?」 (91)

悟空「あぁ、ヤマオカっちゅうヤツに頼まれちまってよぉ、究極のメニューってのを作って戦わなきゃなんねぇんだ」

ベジ「面白そうだ、俺も参加するぞカカロット」

ベジ「それで相手はどこのどいつだ?」

悟空「あぁ、海原雄山つってよぉ、ヤマオカの父ちゃんらしいんだ」

ベジ「ふんっ。親子喧嘩の仲裁など戦闘民族サイヤ人もなめられたもんだぜ」

悟空「まぁいいじゃねぇかベジータ。ちなみに対戦する料理はカレーだかんな」

ベジ「なに?カレーだと?ふはははははは!そんな簡単なものトランクスでも作れるではないか!」

??「笑い事ではないぞベジータよぉ」

ベジ「っ!?」

悟空「この声は!界王様かぁ!」

界王「当たりじゃ。お前さんたちの対戦する海原雄山はあらゆる芸術・文化の達人じゃ。食はもちろん、陶芸、書道も一級品じゃぞ」

界王「海原雄山はこれまでも至高のメニューを作成し幾度となく究極のメニューと対戦し勝利してきた」

界王「息子の山岡士郎も相当の実力者のようじゃが海原雄山には歯が立たないのじゃ」

界王「いくらお前さんたちでも、華麗に勝利とはいかんと思うがのう。カレーだけに」

界王「プーップップップ!」

悟空「・・・・・?」

ベジ「・・・・・・」イライラ

ビンゴ出てくる?

>>7
ビンゴないです、さーせん


界王「・・・ウホン。とにかく究極のカレーを作るんじゃあ!もたもたするでなーい!」

ベジ「ちっ、いちいち癇に障る野郎だぜ」

悟空「海原雄山はそんな強ぇやつなのか!オラわくわくしてきたぞ!」

ベジ「よし、カカロット!さっさと究極のカレー作りに取り掛かるぞ!」

悟空「あっ、そういや言い忘れてたけっど、対決は明後日の昼だかんな」

ベジ「あ、明後日だとぉ!?ちくしょう、こんなギリギリで言いやがってぇぇ!!」

悟空「わりぃわりぃ、そう怒んなよベジータ」

ベジ「黙れぇ!すぐに瞬間移動でインドに連れて行きやがれ!」

悟空「インド?なんでインドなんかに行くんだ?」

ベジ「つべこべ言わずにさっさとしろぉ!間に合わなくなっても知らんぞぉぉぉぉぉ!!!」

インド

悟空「ひゃー!ここがインドかぁ!オラ初めて来たぞ!」

悟空「でもよぉベジータ、なんでインドなんかに来たんだ?」

ベジ「何言ってやがる、カレーの本場と言えばインドに決まっているだろう」

ベジ「本場の奴らから最高のスパイスを調達すれば究極のカレーが作れるハズだ」

悟空「へー、お前ぇ意外と物知りなんだなぁ」

ベジ「ふんっ。貴様は知らなすぎだ」

??「おい、お前たち見慣れん格好だな」

悟空「ん?・・・あれ?おめーどっかで会わなかったか?」

??「・・・お、お前は、そ、孫悟空か!?」

悟空「あぁ、オラ孫悟空だ」

??「驚いたぞ。デカくなったものだ。私のことは忘れているようだな」

悟空「へへへ、わりぃ」

??「なら思い出させてやろう・・・八手拳!!」バババババッ

悟空「!!・・・思い出しだぞ!!おめぇキャパ王だぁ!!」

チャ「キャッ・・・チャパ王だ!!」

悟空「そうだそうだチャパ王だ!!久しぶりだなぁ!!」

チャ「ふん、貴様は相変わらずだな」

ベジ「おい貴様ら、いつまで話し込んでいるつもりだ」

チャ「孫悟空、こいつは?」

悟空「あぁ、こいつはベj

ベジ「俺様は誇り高きサイヤ人の王子ベジータ様だ」ドヤッ

チャ「・・・そ、そうか。私はチャパ王だ」

チャ「ところでお前たちどうしてインドにいるのだ?」

悟空「あぁ、実はオラたち・・・かくかくしかじか」

チャ「そういうことか、ならば付いて来い。助けになるか分からんが本場の味をごちそうしてやろう」

悟空「ほんとか!?サンキューチャパ王!!」

ベジ「ふん、まずかったら貴様など一瞬で粉々にしてやる。スパイスのようにな」

チャ「・・・・・」

チャパ王の城

悟空「どっひゃー!!おめぇんちデッケーんだなぁ!!」

チャ「一応これでも『王』だからな」チラッ

ベジ「むっ!?」

チャ「さぁ、王家に代々伝わる特製カレーだ。食べてみろ」

悟空「いっただっきまーーーっす!!」モグッ

ベジ「ふん!」モグッ

悟空・ベジ「・・・!!!」

悟空・ベジ「・・・・・・」ガツガツモグモグ

チャ「こ、こら、そんなに慌て

悟空・ベジ「おかわり!!」ダンッ

チャ「・・・・・」

ガツガツモグモグバクバクムシャムシャ

悟空「ふぃーーーー!食った食ったぁ!」

ベジ(ふぅ・・・ん!?1、2、3・・・26、27!カカロットの方が食い終わった皿が1枚多いだと!?くそったれぇぇぇぇ!!)

チャ「なんという食欲だ・・・」

悟空「やっぱ本場のカレーはうめぇぞ!それに手で食べるのも悪くねぇな!」

ベジ(手?・・・し、しまったぁ!!あのアフロの挑発とカレーのあまりのうまさにグローブを取るのを忘れていた!)

ベジ(サイヤ人の王子ベジータ様としたことがぁぁぁぁぁ!!!!)

悟空「しっかしチチの作るカレーと全然違ぇぞ」

ベジ「確かに今までに味わったことのない風味だ。おい、チャパ王!貴様一体何を入れやがった!?」フキフキ

チャ「ふふふ、それはガラム・マサラだ」

悟空「ガラム・マサラ??」

チャ「そうだ、このガラム・マサラを仕上げに入れるだけで格段に上手くなるのだ」

ベジ「ほぅ、ではそのガラム・マサラとやらをいただくとするか」

チャ「生憎、それはできん」

ベジ「なんだとぉ!?」

悟空「おいチャパ王、そんなケチくせぇこと言うなよぉ」

チャ「ケチではない。ガラム・マサラは代表的スパイスこそシナモン・クローブ・ナツメグとされているが、基本的には自由だ」

ベジ「自由だと?」

チャ「そうだ。作る者によって使うスパイスや配合が異なる」

チャ「だから私のガラム・マサラがお前たちのカレーに合うとは限らないのだ」

ベジ「くっ・・・!!」

悟空「てことは、色んなカレーやスパイスを食ってみて、オリジナルのガラム・マサラを作るしかねぇってことか」

チャ「そういうことだ」

ベジ「くそったれ・・・おいカカロット!さっさと次に行くぞ!!」

チャ「まぁそう焦るな。そうだ、お前たちにもう一つヒントを

??「このカレーを作ったのは誰だぁあ!?」

あいにくって読むんだよな?

>>27
正解っす


悟空・ベジ・チャ「!?」ビクッ

ドスッ

ドスッ

ドスッ

ドスッ

悟空「な、なんだこのでっけぇ気は・・・」

ドアバーーーン!!

チャ「おぉ、あなたは・・・」

悟空・ベジ「!!!」

??「あなたが主のチャパ王ですかな?」

チャ「これは海原雄山先生、ようこそ我が城へ」

悟空「か、海原・・・」

ベジ「雄山・・・だと?」

悟空「こいつが海原雄山か・・・へへ、なんかおっかねぇな」

雄山「チャパ王、こちらのカレー、非常に洗練された味だった」

チャ(い、いつの間に・・・というか勝手に食べたのか?)

雄山「コリアンダーを少々加えるのは、先祖代々のお好みですかな?」ニヤッ

チャ「!!!」

チャ(隠し味程度にしか入れていないコリアンダーに気づくとは・・・)

雄山「・・・ん?チャパ王、そこの2人は?」

チャ「あ、あぁ孫悟空とベジータだ。究極のカレーを作っているそうだ」

雄山「究極?・・・そうかお前たちが士郎の代わりというわけか」

悟空「そ、そうだ!」

雄山「ふっ、とてもまとまなカレーが作れるとは思えんがな。わーはっはっはっは!!」

ベジ「な、なんだと貴様ぁ!!気持ち悪い笑い方しやがってぇ!!」

悟空(おめぇとそんなに変わらねぇぞベジータ・・・)

雄山「まぁよい。お前たちチャパ王のカレーに感動するのは構わんが、まさかインドに来ただけで究極のカレーを完成させようなどと思うまいな?」

悟空「え・・・??」

雄山「ふん、その様子だと図星のようだ」

ベジ「どういうことだ!?」

雄山「ひとつヒントをやろう。より深くカレーを知りたければスリランカに行け。また違った発見があるだろう」

悟空「ス、スリランカだって?」

ベジ「くそったれ、何してるカカロット!すぐスリランカに向かうぞ!!」タタタ

悟空「お、おう!待てよベジータァ!」タタタ

チャ「お、おい!」

悟空「チャパ王!ありがとな!雄山との戦いが終わったらまたカレー食わせてくれよぉ!!」タタタ

チャ「あっ、いやだからもう一つヒント・・・

悟空「まったなぁ!」タタタ

チャ「・・・行ってしまった」

雄山「ふふふ、チャパ王。あなたがあの2人に伝えたかったのはこの材料のことですかな?」つ??

チャ「!!・・・さすが海原雄山、すでに手に入れておったとは」

雄山「私はこれから日本に戻って対決の準備に入る。奴らにはせいぜい飛行機に乗り遅れないようお伝えいただこうか」

チャ(むぅ・・・いくら孫悟空でも海原雄山相手では・・・)

スリランカ

悟空「しっかし雄山の野郎、もう勝った気でいやがんなぁ」

ベジ「ふん!せいぜいデカい面してやがれ!」

悟空「にしてもスリランカに来たのはいいけど、何を探せばいいんだ?」

ベジ「とりあえず腹ごしらえといくか・・・ん?あいつは・・・」

ベジ「おい、お前!」

??「んん?お前、俺のこと呼んだか??」

ベジ「こんなところで何してやがる、魔人ブウ」

悟空「おっ!ブウじゃねーか!ははっ、久しぶりだなぁ!」

ブウ「サタンが、ここに来れば上手いカレー食えるって言った」ニコニコ

悟空「そっかそっかぁ!それでカレー食ったんか?」

ブウ「まだ食べてない。フルーツとラッシーとかいう飲み物、うまいぞ」ニコニコ

ベジ「ちっ、まったく役立たずな風船デブ野郎だ」

ブウ「ん?お前悪口言ったな?またぶっ飛ばしちゃうぞ??」イライラ

ベジ「ふん!やれるものならやってみるがいい」

悟空「まぁまぁまぁ!カレーはさっき食ったばっかだし、デザートもいいじゃねぇかベジータ」

ベジ「・・・まぁよかろう。おい、ブウ!そのラッシーとやらを飲ませやがれ!」

ブウ「わかった、いいぞ。おい、そこのお前」

市民A「ん?俺か?何の用だ?」

ブウ「お前、ラッシー好きか?」ニコニコ

市民A「はぁ?お前何言って

ブウ「ラッシーになっちゃ

悟空「わわわわわっ!やめろブウ!」

悟空「むやみやたらに人間を殺さねぇってサタンと約束したろ?」

ブウ「へへへ、すまんすまん」ニコニコ

市民A「ひっ、ひぃぃぃぃぃ!!!」ダダダダダダ

ベジ「おい!ラッシーはまだかぁ!」イライラ

??「騒がしいやつらだ。そんなにラッシーが飲みたければこれをやろう」つラッシー

悟空「おぉ!わりぃ、サンキュー!!・・・あれ!?おめぇは!!」

??「気づいたか孫悟空」

悟空「へへっ、誰だっけ?」

??「っ!!」ドテッ

??「私はナムだ。以前天下一武道会で闘っただろう」

悟空「そうだ!ナムだぁ!久しぶりだなぁ!」

ナム「しかし見違えたな。お前たちスリランカで何をしているのだ?」

悟空「実は・・・かくかくしかじか」

ナム「なるほど、では私の秘伝のカレーを味あわせてやろう」

ナム「そこの2人も付いてくるがいい」

ベジ「いよいよスリランカカレーのお出ましか」

ベジ(今度はグローブを外し忘れないようにしなければ)

ブウ「わくわく、わくわく」ラッシーズズー

ナムの家

ナム「さぁ、我が家の味を試してみるがいい」

悟空「いっただっきまーーーっす!!」バグッ

ベジ「どれ・・・」バグッ

ブウ「ブゥ―――――!!」バグッ

悟空・ベジ・ブウ「・・・・・・・・」モグモグモグモグ

悟空・ベジ・ブウ「・・・・・!!!」

悟空「どっひゃーーー!!これまたうめぇぞナムゥ!!」ガツガツ

ベジ「くっ・・・なんてバカげた旨さだくそったれぇ!!」バクバク

ブウ「うまっ、うまっ、うまっ」ペロリペロリペロリ

ナム(遠い東の島国・日本では「カレーは飲み物」と揶揄されると聞いた・・・しかしこの者達はそれ以上だ・・・)

ブウ「おい、もう終わりか?お代わり持って来い!」

ナム「あ、あぁ・・・」

ブウ「うまい、うまい!」パクパク

ナム「・・・・・」

ベジ「おい、ナム!このカレーにもガラム・マサラとやらを使っているのか?」

ナム「うむ、さすがによく調べているな。ガラム・マサラはスリランカカレーでも使われるのだ」

ベジ「そうか・・・」

ベジ(しかし妙だ。チャパ王のカレーの時には感じなかった風味が・・・)

ベジ(チャパ王のカレーになく、ナムのカレーにあるものとは一体・・・ん?)

ベジ(しまったぁ!!夢中で食べていたせいで戦闘服にルーが飛び散ってやがる!!)

ベジ(くそぉ!!・・・いや待て、それならカカロットの奴もガツガツ食ってやがったはずだ!)チラッ

悟空「ん?どうしたベジータ?オラの顔になんかついてっか?」

ベジ(っ!!なんということだ!!オレンジと紺の胴着では飛び散ったカレーが目立たんではないか!!)

ベジ(卑怯だぞカカロットォ!!くそったれぇぇぇぇ!!)

悟空「なぁ、ナム?さっきチャパ王のカレーも食ったんだけどよ、やっぱ味が違うんだな」

ナム「そうだな。ガラム・マサラは使うスパイスや配合で味が変わる。私の家ではクミンの風味を強めにしている」

悟空「んー難しいなぁ」

ナム「それからこのカレーには特別な材料も入っているのだ」

ベジ「なにぃ!?特別な材料だとぉ!?」フキフキ

悟空「何なんだ?その特別な材料って?」

ナム「おそらくチャパ王のカレーには入っていないだろうな」

ベジ「もったいぶらねぇで早く教えやがれぇ!」ゴシゴシ

ナム「そう焦るな。それはモルディブ・フィッシュという材料だ」ジャーン

悟空・ベジ「モルディブ・・・フィッシュ??」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

悟空「そのモルディブ・フィッシュってのを使うとこんなうめぇカレーになんのか?」

ベジ「おいカカロット、ナムの持っているモルディブ・フィッシュを見てみろ。どこかで見たことないか?」

悟空「え?・・・そういやチチが味噌汁作る時に削ってたような・・・」

ベジ「やはりそうか・・・あれは鰹節にそっくりなんだ!」

悟空「鰹節・・・それだぁ!オラも削ったことあっぞ!」

ナム「確かにこれは日本という国で使う鰹節に似ているらしいな」

ナム「だがこれはハガツオ属で日本のカツオはカツオ属。微妙に種類が異なるのだ」

ナム「スリランカではこのモルディブ・フィッシュを燻製・乾燥させ、削ってカレーに入れたり砕いて家庭料理に使ったりする」

悟空「へぇー。鰹節に似てっけど違うってことかぁ。面白れぇなぁ!」

ベジ「このモルディブ・フィッシュと特製ガラム・マサラを合わせれば宇宙最強のカレーができるハズだ」

ベジ「よし、ナム!ありったけのモルディブ・フィッシュをよこしやがれぇ!」

ナム「すまん、お前たちがあまりにたくさんカレーを食べるものだからストックがなくなってしまった・・・」

ベジ「な、なんだとぉ!?」

悟空「いぃぃーー!?じゃ、じゃあどこに行けば手に入ぇるんだぁ!?」

ナム「市場で売っているが、今は雨季だからな。どれだけの品揃えか・・・」

ベジ「くっそぉ!・・・おい魔人ブウ!貴様がろくに噛みもしねぇでカレーを飲んじまうからだぞぉ!」

ブウ「うまっ、うまっ・・・ん?なんか言ったか?」ニコニコ

ベジ「どうにかしてモルディブ・フィッシュを集めて来やがれぇ!」

ブウ「これのことか?」ヒョイ

悟空・ベジ「!?」

悟空「そ、それだブウ!おめぇいつの間に手に入れたんだぁ!?」

ブウ「フルーツと思って食べたら甘くなかったから取っておいたぞ」ニッコリ

悟空「しかもこんなにたくさんあんじゃねぇか!すげぇぞブウ!」

ブウ「えっへん」ハナノビー

ベジ「き、貴様ぁ!それを早く言いやがれぇ!!」

悟空「まぁいいじゃねぇかベジータ。あとは残りの材料と肉を集めたら対決の準備おっぱじめっぞ!」

ベジ「ぐっ・・・俺に・・・俺に指図するなぁぁぁ!!!」シュインシュインシュイン

ベジ「カカロット!俺はありったけの最高級スパイスをかき集める!お前は肉を調達しろぉ!」タタタ

悟空「分かった!じゃあナム!ありがとな!対決が終わったらまた組手しようぜぇ!」タタタ

ナム「あ、あぁ・・・気を付けるのだぞ」

ナム(組手か・・・手も足も出そうにないがな・・・)

ナム(今の悟空の前ではもはや私など・・・まさしくペケ

ブウ「おい!」

ナム「!?」ビクッ

ブウ「お代わり!もうないのか?」ニコニコ

対決当日 11:55


富井「遅いですねぇ。その孫悟空とベジータとかいう2人」

大原「ったく何をしておるのだ!もう対決が始まるというのに!」

谷村「山岡くん、本当にこれで大丈夫だったのかね?」

小泉「もしも不戦敗なんてことになったらお前をクビにしてやる!」

山岡「・・・・・」

団「それでは皆さん、そろそろ会場にお入りください」

富井「あわわわわっ!始まっちゃいますよぉ!」

雄山「おや?これはこれは東西新聞社の皆さんお揃いで」

山岡「むっ・・・雄山!」

雄山「士郎、私から尻尾を巻いて逃げだした分際でまだウロチョロしているとはまさしく笑止千万」

雄山「だが所詮、お前はその程度だったということだ。はーっはっはっはっは!!」

山岡「ぐっ・・・くそ!」

雄山「ところで大原社主、代わりの2人が見当たらないようだが?」

大原「あ・・・あの、少し遅れていて・・・」

雄山「・・・ふん、そこの男のように逃げ出すのだけは勘弁願いたいものですな」

山岡「なんだと!?」

ピシュン!


悟空「おっす!」

ベジ「待たせたな」

ブウ「ブゥ―――!」ニコニコ


東西新聞全員「!?」

雄山「!?」

富井「ひぇあぁぁぁぁ!!いきなり現れたぁぁぁ!!」

大原「しかも1人?増えている・・・」

悟空「いやーわりぃわりぃ、ベジータが材料探すのに時間食っちまってよぉ!」

ベジ「なっ、ふざけるなぁ!!貴様がさっさと肉を調達してこなかったんだろうがぁ!」

悟空「何言ってんだぁ、スパイス見つからなくて村ごと吹っ飛ばしたくせに」

ベジ「黙れ黙れ黙れぇ!!そんなことより、さっさとカレーを完成させるぞ!」

ベジ「おいブウ!お前も付いて来やがれ!」

ブウ「うまいものあるか?」

悟空「ははっ、っと厨房はどこだ?」

雄山「待て。お前たち今から作ったのでは何時間掛かると思っているのだ」

悟空「へっへーん、残念でしたー。もうほとんどできてるもんねー」

雄山「なんだと?」

岡星「私が作りました」

山岡「岡星さん!いつの間に!?」

岡星「昨日、悟空さんから心の中に話しかけていただいたんです。その時レシピも教えていただきました」

山岡「・・・そ、そうだったのか!」

山岡(いや、なにそのテレパシー的なの恐い)

雄山「・・・まぁよい。私は会場に入る」クルリ

雄山「少しは調べたようだが、せいぜい牛の餌よりマシなものだとよいがな」

雄山「ふふふふ、はーはっはっはっはっは!!」

中川「せ、先生・・・」

雄山「はっは・・・!なんだ中川」

中川「もう誰もいらっしゃいませんけど」

雄山「なっ!?」クルッ

富井「プププッ」

雄山「ぬぅ・・・!!この海原雄山をコケにしおってぇ!!」ギロリ

富井「ひ、ひぃぃぃぃ!!」

会場

京極「いよいよ究極と至高のカレーを味わえるっちゅうわけやな」

唐人「楽しみじゃのぅ」

団「それでは皆さん、早速対決を始めたいと思います」

団「まずは至高のメニューからお願いします」

雄山「我々はまず、カレーの本質とは~~」

厨房


悟空「おいベジータ!おめぇのガラム・マサラまだできねぇのかぁ!?」

ベジ「だ、黙れ!くそったれぇ!あと少しなのに!!」

悟空「早くしねぇと雄山のカレー食えねぇぞ」

ベジ(くっ・・・種類と分量は完璧のハズだ!あと足りないとすれば・・・)

ベジ(!!・・・そうか!わかったぞぉぉぉ!!)

ベジ「おいカカロット!!」

悟空「!!」

会場

雄山「それでは至高のカレーを召し上がっていただこう」

山岡「いよいよだな・・・」


ドアバーーーン!!


全員「!?」

シュインシュインシュインシュイン

??「間に合ったみてぇだな」

富井「な、なんだなんだぁぁ!?」

栗田「え!?・・・だ、誰!?」

山岡「見た感じは孫悟空やベジータに似ているが・・・」

雄山「・・・ぶ、無礼者め!!誰だお前はぁ!?」

??「俺は悟空でもベジータでもない。俺は貴様を倒すものだ」

全員「・・・・・は?」ポカーン

雄山「た、たわけ者が!何の回答にもなってないではないか!!」

??「・・・。んー悟空とベジータが合体して、ゴジータってとこかな」

富井「・・・・・へ?合体??」

京極「言うてることがチンプンカンプンやな」

ゴジ「・・・と、とにかく、早く至高のカレーってのを食わせやがれ!30分も合体できねぇんだぞ!」

全員「・・・・・??」

団「・・・え、えっと、では至高のメニューからお願いします」

雄山「訳のわからん奴だ・・・」

雄山「では気を取り直して、至高のカレーを召し上がっていただきたい」

ゴジ「やっと飯にありつけるぜ」

ブウ「わくわく、わくわく」ニコニコ

京極「ふぃ~いい香りやなぁ」

京極「ほな、早速…」パクッ

全員「・・・・・」パクッ

全員「・・・・・」モグモグ

全員「・・・・・!!」

ゴジ「う・・・うっめぇぇぇぇぇぇぇ!!」シュインシュインシュインシュイン

山岡「うっ・・・これは!!」

栗田「なんという洗練されたお味なの・・・」

富井「う、うまい!うまいよぉぉぉ!!」

唐人「いくつものスパイスが見事に調和されておる」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

雄山「ふふふ、満足いただけたかな?」ニヤリ

団「いやはや、見事としか言いようのない味です」

大原「悔しいがあの二人ではこのカレーに勝るものなど・・・」

雄山「・・・・・」ニヤリ

栗田「山岡さん・・・」

山岡「くっ・・・」

団「それでは続いて究極のメニューのカレーをお願いします」

ゴジ「へへーん、待ってましたぁ!」

谷村「本当に大丈夫だろうか・・・」

小泉「不安だ・・・」

山岡「・・・・・」

雄山「ふんっ」ニヤリ

ゴジ「さぁ、宇宙一のカレーだ!」

全員「・・・・・」クンクン

全員「・・・・・!!」

山岡「・・・な、なんだこの香りは?」

栗田「今までにない、芳醇な香りが鼻をスッと抜けていくわ・・・」

唐人「旨そうじゃないか」

京極「こうなると味も気になるで」

ゴジ「おーい、冷める前に食ってくれよな!」

山岡「・・・よ、よし」パクッ

全員「・・・・・」パクッ

全員「・・・・・」モグモグ

全員「・・・・・」ゴクッ

全員「・・・・・!!!!」

全員「う・・・うまーい!!!」

山岡「な、なんだこの味は!とてつもなく旨い!どうやったらこんな味が!?」

団「すごく複雑な味わいだが、ひとつひとつの材料がまったく喧嘩していない!」

富井「ひょえーーー!こりゃぶったまげたぁ!!」

京極「むほ!むは!ふひょ!」

栗田「ああーん!とまらなーい!」

雄山「ぐ・・・ぐぬっ!馬鹿な!」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

ゴジ「へへへッどうだ?宇宙一のカレーの味は?」ニヤリ

唐人「いや、参ったわい。皆さんの顔を見ればもはや審査の必要もなかろう」

大原「と・・・いうことは?」

団「今回は圧倒的大差で究極のメニューの勝利とします!」

東西新聞「や、やったーー!!」

富井「勝った!勝ったぁぁぁ!!」

小泉「でかしたぞ!二人とも!」

谷村「山岡君もよくぞ思い切った」

山岡「いや、今回は完全にあの二人のおかげです」

山岡(今は合体して1人だけどっていうか合体てなんだよ恐い)

雄山「待て」

ゴジ「ん?」

ゴジ「・・・あれ?」シュイーン

悟空「もう元に戻っちまったぞ」

ベジ「ふん、貴様と合体など二度とごめんだ」

山岡(えぇ!?本当に合体してたとか何なの恐い)

雄山「・・・答えろ。どうやってここまでの味に辿り着いたのだ」

ベジ「情けない奴だ。そんなことは自分の舌で確かめやがれ」

雄山「ぐっ・・・」

悟空「まぁそう固いこと言うなよベジータ」

ベジ「黙れ!他人から学ぶばかりで自分で学ぶことを忘れてしまってはお終いだ!」

雄山「!!・・・よかろう、せいぜい次回までそうやって吠えているんだな」

雄山「士郎」

山岡「なんだ!?」

雄山「いい仲間を持ったな」スタスタ

山岡「え?」

中川「・・・・・先生」ジーン

雄山「早くしろ中川!・・・ん!?なんだ外の渋滞は!馬鹿どもに車を与えるな!!」

中川「ははっ!」

谷村「それにしても本当にどうやってこんな美味しいカレーを?」

悟空「へへ、秘密のスパイスってとこだな!」

【回想】厨房

ベジ(!!・・・そうか!わかったぞぉぉぉ!!)

ベジ(認めたくないが、いくらサイヤ人の王子であるベジータ様といえどこのわがままなスパイスちゃん達を操ることはできないということか!)

ベジ(しかし、カカロットがスーパーサイヤ人3になったところで・・・)

ベジ(・・・くっ!やむを得ん!!)

ベジ「おいカカロット!!」

悟空「!!」

ベジ「俺とフュージョンするんだ!」

悟空「フュ、フュージョン!?なんでこんな時にフュージョンなんて・・・」

ベジ「こんな時だからだ!さっさと準備しろぉ!」

悟空「お、おう!」

悟・べ「「フュ―・・・」」スタスタ

悟・べ「「ジョン!」」バッ

悟・べ「「はっ!!」」ブィーーーン

ゴジ「よっしゃ!」

ゴジ「さてと・・・」

ゴジ「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュインシュインシュインシュイン

ゴジ「このスパイス達をいい具合に擦ってやらねぇとな」

ゴジ「うりゃりゃりゃりゃりゃあぁぁぁぁぁ!!」ガリガリガリガリ

ゴジ「うりゃりゃりゃりゃりゃあぁぁぁぁぁ!!」ガリガリガリガリ

ゴジ「くっ・・・思ったよりやるじゃねぇか」

ゴジ「うおりゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

スパイスドッカーーーン!!!

ゴジ「えっ?」

パラパラ

ゴジ「いぃーーーーーっ!?」

ゴジ「やっべぇな、力入れ過ぎたみてぇだ・・・」

ベジ(なっ!なんてことしてくれやがるカカロット!)

悟空(何言ってんだベジータ!フュージョンしようって言ったのおめぇだろ!)

ベジ(黙れぇ!だいたい貴様は加減というものを知らんのか!)

悟空(今は合体して1人じゃねぇかよぉ・・・!!そうだ!!)

ベジ(なんだこんな時にニヤニヤしやがってぇ!)

悟空(でぇじょーぶだ、ドラゴンボールで生き返ぇる!)

ベジ(そ、そうか!!)

ゴジ「仕方ねぇか」シュイン

神龍「さぁ願いを言え。どんな願いも叶えてやろう」

デンデ「まさかカレー作りに神龍を使うなんて・・・」

ポポ「・・・呆れた」

ゴジ「おーい神龍!俺の作っていたカレーを元に戻してくれ!」

神龍「たやすいことだ」(楽勝杉内ワロスwww)

ベジ(よし、いいぞ!)

悟空(な?だいじょぶだったろ?)

神龍「1つ目の願いは叶えてやった。2つ目の願いを言え」

悟空(んー特にねぇな。戻ってカレー作らねぇといけねぇし)

ベジ(面倒だ、海原雄山のカレーよりも旨くなれとでも願うんだな)

悟空(ベジータおめぇ・・・頭いいんだな!)

ベジ(ふんっ///)

ゴジ「今対決している海原雄山のカレーよりも旨いカレーにしてくれ!」

神龍「たやすいことだ」(たwwwwやwwwすwwwwいwwww)

デンデ「えぇ~?」

ポポ「ポポ、ドン引き」

神龍「2つ目の願いも叶えてやった。3つ目の願いを言え」(た・や・す・い♪た・や・す・い♪)

ゴジ「さすがにもう願いもねぇな・・・・・あ!じゃあ・・・」

神龍「たやすいことだ」(ほう・・・)

回想終わり

山岡「秘密のスパイスか・・・俺も負けられないな」

団「たった今、至高のメニューから次回はチャーハンで勝負がしたいと申し出がありました!」

大原「なにぃ!?山岡、連勝しなかったらクビだぞ!」

山岡「へいへい」

悟空「さてと、オラ達は余ったカレーでも食うとすっか!」

ベジ「そうだな・・・む?」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

栗田「ああーん!とまらなーい!」

ベジ「あ、あいつら!まだ食ってやがったのかぁ!!」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

栗田「ああーん!とまらな・・・うっ・・・」タタタッ

谷村「おやおや・・・」

山岡「え?」

小泉「山岡も隅に置けないな」

山岡「え?え?」

栗田「・・・///」

山岡「///」

悟・ベ「」ニヤリ

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク

悟空「あ!おいブウ!オラ達にも分けてくれよ!」

ベジ「食うことしか脳のない単細胞の醜いデブ風船野郎がぁ!」

ブウ「うまっ、うまっ」パクパク



??「カレーか・・・なんだか美味しそうな食べ物だねぇ」

おわり

暇だから書いてみたけど全然おもろくないな
見てくれた人もしいたらありがとうございました
寝るーー

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