モバP「幸子とプール」 (40)

おちなしやまなし
短い突発書き、それでもお時間があればどうぞ。

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P「暑い」

ちひろ「夏ですからね」

P「ちひろさんは暑くないんですか?」

ちひろ「クーラーの真下なのでむしろ寒いです」

P「ところで今年の夏はどうするんですか?」

ちひろ「何がです?」

P「水着でサービスしてませんでした?」

ちひろ「してましたっけ」

P「夏が暑いっておかしいと思いませんか」

ちひろ「思いませんので仕事してください」

P「はぁ、女の子が涼しいとこに誘いに来ませんかね」

ちひろ「来ないですね」

P「200人近いんだから一人くらいは」

幸子「おはようございます! 今日もカワイイボクが来ましたよ!」

P「暑苦しくなりそうなのが来たんですがそれは」

ちひろ「良かったじゃないですか、来ましたよ女の子」

幸子「あ、プロデューサーさんいたんですか?新しいデスクマットかと思うほど机に密着していてわからなかったですよ」

P「暑けりゃそうなるわ」

ちひろ「幸子ちゃん麦茶飲む?」

幸子「いただきます」

P「俺のも下さい」

ちひろ「無いです」

P「なんで!?」

ちひろ「作るの面倒なんですよ」

幸子「しょうがないですね、半分分けてあげますよ!ボクは優しいので!」

P「今いる中では一番天使に感じる」

ちひろ「さっき暑苦しいのとか言ってたくせに」

P「いやほら、目の前に悪魔がいるから」

ちひろ「誰に言ってんですかね?」

P「ところで幸子は何の用事で来たんだ?」

幸子「いえ、特に理由はありませんよ、強いて言うのならここが涼しいので」

ちひろ「暑いと辛いですものね」

P「辛くて仕事にならないのでここはもう退社と言うことに」

ちひろ「は?」

幸子「それは流石にないんじゃないですかね」

P「ところで幸子、その大事そうに持ってるチケット的なのは何だ?」

幸子「え?」

ちひろ「隠してたつもりでも普通にばれますよ」

幸子「こ、これはですね、ちょっと縁があって貰ったもので、別に誰か誘おうとか言うわけでもなくてですね、
まぁカワイイボクに誘ってもらえるなんて光栄を誰彼に渡せるわけでもありませんし、せっかくなんですから
いつもお世話になっている人ととかでも思ってたんですがそんなのもったいないなぁと思っていたところ、
なんとこのチケットもうすぐ期限が来てしまうって言うものでしてそれに気付かずにうっかりしてたら事務所
にきたと言うだけで別にプロデューサーさんと一緒に行きたいとか誘おうとかそういうわけでもないんですけど、
期限を切らしてしまうのももったいないですしこういうご厚意で貰ったものを無碍にも出来ませんしちょうど
今週の金曜日っていったらボクは学校が振り替えで休みですし仕事もレッスンも入ってないですし、偶然見えた
スケジュールを確認したらプロデューサーさんのお休みも今週の金曜日だって言うから、ボクとしては
プロデューサーさんと一緒に休日を費やすなんてとも思ったんですが暑がってる様子ですしせっかくこのプールの
優待券がちょうど二枚あると言うことなので、せっかくのチケットがもったいないですからね、このカワイイボクが
一緒に行ってあげようかと思ったんですよ!」

P「長い、15文字で」

幸子「プール一緒に行きませんか?」

ちひろ「これは照れ隠しってことでいいのかしら」

P「まぁ、いいよ、行こうか」

幸子「ボクに感謝して下さいね、ふふーん」

ちひろ(内心ガッツポーズしてる感がすごい)

P「じゃあ水着買いに行かないとなぁ」

幸子「水着無いんですか?」

P「ネクタイに合う水着ならあるんだけどプールじゃネクタイ付けてたらダメだろ」

幸子・ちひろ(ネクタイに合う水着……?)

P「ほら、NGの水着撮影の時につきあって海に行ったときのな」

幸子「プロデューサーさんは独特で変わったセンスをしていますね?」

ちひろ「幸子ちゃん、たぶん頭がおかしいで大丈夫だと思うわ」

P「頭おかしいとかひどくない?」

幸子「そうだ、ボクがプロデューサーさんの水着を選んであげますよ」

P「えっ大丈夫か?」

幸子「少なくともPさんに言われたくはないですね」

ちひろ「選んで貰った方がいいと思いますよ、一人の方が危ないので」

幸子「じゃあ今から買いに行きましょうか」

P「おいおいおい、俺は仕事が」

ちひろ「あ、急ぎでもないのでどうぞ」

P「さっきと言ってること違う」

幸子「ほら、カワイイボクを待たせるなんて」

P「はいはい」

ちひろ「いってらっしゃい」

幸子「何ですかそのよくわからない水着は?」

P「スーツ柄の全身タイツ型の魅力がわからんと言うのか」

幸子「それを着るなんて、ボクに恥をかかせる気なんですか?」

P「社会人として真っ当な姿だからな」

幸子「真っ当な人はもっとまともな水着ですよ」

P「社会人がスーツやネクタイを締めなくてどうする!」

幸子「なんでそんなにスーツ柄にこだわるんですか!?」

幸子「こう、もっと何というか一般的なカジュアルな水着ってわかりませんか?」

P「はぁー、そんなもので妥協したら意味がない」

幸子「妥協ではなくて最適解ですよ」

P「他人からバカにされたら幸子のせいにしても良いならそれでいいよ」

幸子「プロデューサーの選ぶ水着の方がバカにされますよ」

P「そうか、じゃあこれでいいや」

幸子「じゃあ次はボクの水着も選んで下さいね!」

P「えぇー」

幸子「ボクが選んであげたというのにプロデューサーさんは何もしてくれないというんですか?」

P「さっき散々選んだ水着なんか言ってきたくせに」

幸子「女物の服を選ぶセンスはいいじゃないですか」

P「まぁね」

幸子「少しは否定しても良いと思いますよ」

P「じゃあこれとか」

幸子「……変態ですか?」

P「一時期流行っていたじゃないか」

幸子「これビキニとか言う前にほぼ紐なんですが?」

P「幸子はカワイイから大丈夫でしょ」

幸子「確かにボクはカワイイですし何でも似合いますがそれは遠慮しておきます」

P「じゃあスリング」

幸子「何をさせようとしてるんですか?!」

P「……羞恥プレイ?」

幸子「自分で選びますから帰って良いですよ」

P「ちゃんと選んだら普通の奴だもん」

幸子「選べるんだったら選んで下さいよ……」

P「はいはい」

当日

幸子「今日はばっちり決めてますから大丈夫ですね」

P「カワイイ服だな」

幸子「ひぃ!」

P「どうした」

幸子「何でいつの間にか後ろにいるんですか!もっと存在感出して下さいよ」

P「すまんな、存在感を消すのが癖になっているんだよ」

幸子「まぁいいですけど、さぁ行きましょう。平日ですしきっと空いてると思います」

P「人いない方が気楽で良いな」

幸子「そんなんだから友達がいないんですよ」

P「やめい」

幸子「友達のいないプロデューサーさんにはボクがついてますから当面は安心ですね!」

P「幸子も友達いないのか?」

幸子「……い、いますよ」

P「そう」

幸子「さぁ、早く行きますよ!」

P「きわどい方じゃないのな、水着」

幸子「そんなに着させたかったんですか?」

P「あんな格好もはや痴女レベルだろ」

幸子「だったら着させようとしないで下さいよ!」

P「だが男のロマンではある」

幸子「はぁ、もうどうでもいいです。Pさん浮き輪膨らませて下さい」

P「浮き輪いるか?」

幸子「ボクが使うんですよ」

P「プールなんだから泳げばいいのに、……あっ」

幸子「えっ?何ですか急に?」

P「なんでもないです」

幸子「気になるじゃないですか、教えて下さいよ」

P「幸子まさか、泳げないとか」

幸子「っ!?」

P「泳げないの?」

幸子「何を言っているんですか、小さいときからスイミングスクールに通っていたんですよ」

P「通うことは誰でも出来るが上達するとは言ってない」

幸子「はい」

P「泳げないでしょ」

幸子「泳げなくても困りませんから」

P「練習しようか」

幸子「えぇー」

P「うまく泳げればダイビングのお仕事だってとれるよ」

幸子「それは結構です」

P「まぁ本当はダイビングって沈むから泳げなくていいんだが」

幸子「大体ボクだって少しくらいは泳げるんですよ!」

P「ほう、じゃあ見せて貰おうか」

幸子「ほらどうですか?」

P「犬掻きかよ!」

幸子「……いいじゃないですか、わんこカワイイじゃないですか」

P「幸子の方がカワイイけどな」

幸子「そ、そりゃあボクはカワイイですけど」

P「幸子今度犬の着ぐるみ……」

幸子「もちろん嫌です」

P「まぁ、それはそれとしてクロールくらい出来るようにしたいなぁ」

幸子「泳ぎ方くらいはわかりますよ、水が沈ませようとしているだけです」

P「まぁ、ちょっと浮く練習くらいしてから遊ぼうな」

幸子「プロデューサーさんはどうしてこうレッスンさせたがるんですか」

P「幸子がカワイイから」

幸子「カワイイって言っておけばどうにかなると思ってませんか?」

P「悪い男に引っかかりそうとは思ってる」

幸子「そう言うときはプロデューサーさんが守ってくれますから大丈夫です」

P「まぁ、プロデューサーでいる限りは守るけどさ」

幸子「そうですか……」

P「何で落ち込むの?」

幸子「何でもありません、さぁ、泳ぎに行きましょう」

P「準備運動してからな」

幸子「ガボガボボ」

P「あー、息継ぎは落ち着いてな」

幸子「ゲホッ、無理です」

P「背泳ぎだと息継ぎしなくていいんだけどな」

幸子「じゃあそっちの方が」

P「ただし指を突くし屋外だと光がやばい」

幸子「クロールで良いです」

P「まぁ、慣れだからな、一度覚えたら普通に出来るさ」

幸子「平泳ぎも出来るといいんですけどね」

P「あー、あれが一番息継ぎやりやすいし体力使わないもんな」

幸子「そうなんですか?」

P「でも平泳ぎって後ろから着いてくとすごいエロいよね」

幸子「……」

P「ごめん」

幸子「謝るくらいなら言わなければいいじゃないですか」

P「でも男女混合でプールの授業してた学校の方が問題だと思う」

幸子「はぁ、こんなプロデューサーさんでほんとに……」

P「目のやり場に困るんだよな、あれ、男でも。学校の水着って何であんな股がきわどいんだろう」

幸子「知りませんよ」

P「でも目が悪かったから正直見えなかった」

幸子「いや、もうどうでもいいんですけど」

P「まぁ、冗談はこれくらいにしてと」

幸子「冗談……?」

P「流れるプール行こうか」

幸子「もうレッスンはいいんですか?」

P「遊び用の水着だと指導しにくい」

幸子「そうなんですか?」

P「あとほら、端から見たらなんかすごい目で見られるような感じだったから」

幸子「あぁ、若い成人男性が女子中学生にっていう案件ですか」

P「言い逃れできないから……」

幸子「流れるの楽しいですね」

P「なんだかんだで楽しいよね」

幸子「泳げなくったってプールで遊ぶくらいは出来るんですよ」

P「浮き輪外すともっと楽しいよ」

幸子「騙されませんから」

P「じゃあ浮き輪を回してやろう」

幸子「ちょ、やめて、回る」

P「少しでも回ったらしばらく回るんだよな」

幸子「気分悪い……」

P「かき氷でも食べて休めばいいんじゃないかな」

幸子「誰のせいだと……」

P「えぇすみませんでした、ところでかき氷はどうする?」

幸子「もちろん奢ってくれるんですよね」

P「もちろん奢るよ」

幸子「じゃあ、ブルーハワイをお願いします」

P「はいよ」

幸子「おいしいですね」

P「でもこれシロップの味って同じなんだよね」

幸子「……そうなんですか?」

P「香料と色料だけで分けてるらしいよ」

幸子「ところでブルーハワイってどういう意味なんですか?」

P「カクテルの名前だった気がする」

幸子「へぇー、よく知ってますね」

P「気分はどうだ?」

幸子「まぁ少しは良くなったかもしれませんね」

P「次はウォータースライダー行くか」

幸子「良いですよ、あの時はびしょびしょにされましたけど今回はそんなの関係ないですから」

P「あぁ、そんなこともあったな」

幸子「次は負けませんからね」

P「おまえは一体何と戦うというのだ」

幸子「楽しいですね!もう一回行きましょうか」

P「俺は……いいや、もういいや」

幸子「もしかして怖いんですか?」

P「こわくねーし」

幸子「じゃあ、もう一回行きましょうよ」

P「高いところが嫌なだけであってこれ自体は全然怖くねーし」

幸子「へぇ……じゃあ今度は一緒にスカイダイビングしましょうね」

P「無理だよ、死んじゃうよ、怖いよ」

幸子「誰がやらせたと思ってるんですか」

P「あれは自分がそうしたいと言ったじゃん?」

幸子「あれは、別に……あの、ちょっとかまって欲しかっただけで」

P「そうか、かまって欲しかったのか」

幸子「べ、別にプロデューサーさんにかまって欲しいわけでは」

P「今度のオフもどっか行くか?」

幸子「いいんですか?」

P「どうせ友達もいないし」

幸子「……」

P「冗談だよ」

幸子「どうせ一人だったら、ボクと一緒の方がいいでしょう?」

P「一人よりはな」

幸子「だったらボクが付き合っても良いですよ、ボクは優しいので」

P「そうか、じゃあ次は海行くか」

幸子「……泳げるようにして見せますよ、それまでに」

P「さて、そろそろ帰るか?」

幸子「そうですね、もう疲れました」

P「一回事務所に寄るけど良いか?」

幸子「いいですよ、って、車で来たんですか?」

P「帰り送っていけるようにな」

幸子「そうでしたか、ありがとうございます」

P「じゃあ更衣室の外で待ってるからな」

事務所
ちひろ「スケジュール確認のために寄ったと」

P「まぁ、そう言うことです」

幸子「zzz」

ちひろ「これまた、見事にぐっすり寝てますね」

P「カワイイでしょう?」

ちひろ「カワイイですね」

P「大変でしたけどね」

ちひろ「楽しかったですか?」

P「えぇとても」

ちひろ「それなら良かったです」

P「幸子は寂しいんですかね?」

ちひろ「上京してから馴染めてないことはないとは思うんですが」

P「まぁ、ちょいちょいとちょっかい出して紛らわせますか」

ちひろ「さぁて、私も帰りますかね」

P「車乗ってきますか?」

ちひろ「幸子ちゃんいるので遠慮しときますよ」

幸子「ふわぁ、あれ、ちひろさん」

ちひろ「起きちゃいましたね」

幸子「プロデューサーさんは?」

P「後ろにいるけど」

幸子「だ、だからっ、存在感出して下さいよ!」

P「目は覚めたろ?」

ちひろ「完全に目覚めましたね」

幸子「どうしてこう、ボクのことをからかうんですか?」

ちひろ「そう言えば夕食はとりました?」

P「まだですよ」

幸子「ボクの質問にも答えて下さいよ」

ちひろ「おいしいお店あるんで行きませんか?」

P「行きましょうか」

幸子「ボクをほっぽって話を進めないで下さいよ」

P「幸子も行くだろ」

幸子「行きますよ」

ちひろ「ちょっと距離ありますけど、Pさんの車で行けば近いですから」

P「道教えて下さいね」

幸子「もうちょっとボクに構ってくれてもいいんですよ」

P「今日一日付きっきりだったろ」

幸子「うー……でも……」

ちひろ「幸子ちゃんをあんまりからかわないで下さい、Pさんのこと好きなんですから」

幸子「そ、そんなことないですよ、嘘ですからね!」

P「そうかー。俺のこと嫌いだったかー」

幸子「ち、違いますから、大丈夫ですから」

P「はは、わかってるから大丈夫だぞ」

幸子「むー……」

ちひろ「まぁ、それは良いとして早く行きましょう、混んでたら夕食が遅くなります」

P「じゃあ早く行かないと」

幸子「もう……」

P「あ、そうそう、幸子な」

幸子「なんですか?」

P「寂しかったら甘えたっていいんだからな」

幸子「寂しくなんか……ないですけど?」

P「そうか」

ちひろ「甘えてもいいのよ?」

幸子「何ですか二人して? 寂しくなんてないですから」

P「いつだって構ってあげるからな」

幸子「……寂しくなったらお願いします」

ちひろ「さぁ、着きましたよ」

P「さぁ、早く行くぞ」

幸子(お父さんとお母さんみたい……)

P「今なんか考えたか?」

幸子「別に何もないですよ」

ちひろ「頼ってくれてもいいんですからね、みんなのことはちゃんと知ってるんですから」

幸子「ありがとうございます、今度はちひろさんも行きましょうね」

ちひろ「ふふ、ありがと、じゃあ、ビーチボートも買わないとですね」

幸子「なんか、二人がいれば寂しくなんか無いような気がしますけど……。でも、わかってくれる人がいて嬉しいです」

P「改めて言われると照れるな」

幸子「ほら早く行きますよ!カワイイボクを待たせないで下さい」

P「はいはい」

  おしまい

落ちなんて無かった。
幸子引けなかったのでせめてと書かせていただきました。
もう少しだけモバコイン買ったので最後の挑戦をしてきます。
読んで下さってありがとうございました。html依頼出してきます

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