久「…確かに、こんな直前に変更されてもって話なんだけど、何か質問ある?」
和「それが正しいと思いますよ。去年もそのルールでしたし」
まこ「どうせやることは麻雀に変わりはないからのう」
優希「どんなルールでも東場の私に敵はいない!」
咲「私もカンしても新ドラ絡まないから別に問題ないかな…」
京太郎「えーっと、じゃあ質問なんですが…」
久「はい、京太郎君」
京太郎「…その、競技麻雀とやらのルールが良く分からないんですが…」
久「…なるほど。そう来たか」
まこ「確かに競技麻雀って言っても所属によって色々ルールが違ったりするからのう…」
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久「今年のルールだと…咲が初めて来た時に、須賀君も一緒に打ってたじゃない?」
和「基本的にはあの時のルールと同じです。後付け、喰いタンともに認めるルール」
咲「当然1飜縛り。…ただし、あの時のルールから」
優希「一発・裏・新ドラ・ダブロン等がなくなるのが競技麻雀だじぇ!」
まこ「ちなみに赤ドラとかただの赤い牌じゃからな。打点は自己申告」
京太郎「…なるほど。なかなか高打点の上がりが出にくいってことですね」
京太郎「最大でもドラは場に4枚しか存在しないってことですもんね…」
優希「ドラばっかり見てると痛い目に遭うぞキサマ!」
和「1000点に泣き、1000点に笑う…。そういった事もありますからね」
咲「符も凄く大事なんだよね」
まこ「字牌の暗カンは打点を跳ね上げるからのぉ…」
久「何にせよ、当日は気をつけて打って頂戴ね?」
純「ロン」
優希(ぬぐぐ…このノッポ…変な鳴きをしてくるじぇ…)
美穂子(それじゃここは清澄の子に動いてもらって…)
優希「チー!ポン!ロン!」
純「うっ…」
純(この女…競技麻雀でW東とかホイホイ捨てやがって…!)
睦月「うむ」
美穂子(暫くしたら絞りだしましょうか)
―清澄高校控え室―
まこ「何か上手く優希を使われた感じじゃな」
久(どっかで見たことあるのよね…この風越のキャプテン…)
佳織「ツモ…。リーヅモトイトイ…でしょうか?」
まこ「うむ。で、何点?親のわしは何点払えば良いんじゃ?」
智紀(…なるほど)
智紀「リーヅモトイトイ…それだと4飜…」
未春(そういうことですか。胸がある人だし進言する必要もないですね)
未春「リーヅモトイトイでしょう?子の4飜ツモですよね?さあ何点です?」
佳織「えっと…それですと……分かりました!2000・4000です!」
まこ「良く分かりました!ホレ、4000じゃ」←確信犯
智紀「…はい、2000」←確信犯
未春「私も2000点ですよ」←確信犯
佳織「や、やったー」
まこ「はい牌流してー。はいサイコロ回してー。いやー見事な上がりだったのぉ」
智紀「うん。凄い上がりだった。次行こう次」
未春「いやーびっくりしましたね。さくさく行きましょうさくさく」
佳織「み、皆さん…ありがとうございます。私、頑張ります!」
―鶴賀控え室―
智美「…ワハハ。あいつら全員眼鏡だけど、畜生眼鏡しかいないぞ」
久「リーチ!」
星夏「…通れば」
久「通らないな」
久「ロン!リーチドラドラ、5200!」
星夏(また多面を捨てて地獄単騎待ちー!?)
智美「ワハハ。…とんでもない待ちだぞ」
一(…バカなのか、それとも)
―風越女子―
美穂子「対上埜さんで競技麻雀は組み合わせが悪すぎるわね…」
華菜「ていうかあんなドラ単、打っちゃダメだし!」
和「ロン」
透華「テンパイ」
三人「ノーテン」
桃子「リーチっす」ボソッ
純代「」タン
桃子「ロン。…リーチいpp…いえ、リーチのみっす」
純代「ロン」
和「ツモ」
透華「ロンですわ!」
―龍門渕控え室―
純「地味!点数移動少なっ!」
一「デジタル+競技ルールじゃねぇ…」
智紀「競技ルールの3900は赤・一発入りの8000の打点相当かそれ以上…」
衣「リーチ」
ゆみ(残り一巡でリーチだと…!?)
衣「…ツモ。リーチ・一発・ツモ・赤赤・海底撈月・裏裏…よんせ」
咲「うん。それただの赤い牌だから。あと裏とかないから。一発もないから。はい1000」
華菜「…にしても、何で競技麻雀なのに赤牌混ぜてるんだし?はい2000」
ゆみ「何でも運営としては赤や一発等のルールでやる予定で準備していたが」
ゆみ「いざルールを変更しようとしたら過半数の賛同を得られなかったらしい」
ゆみ「伝統あるルールを変更するなんてもってのほかだと。それで止むなくだとか。はい1000」
華菜「連携取れてないんだなー」
衣「…ぐすん」
咲「ツモ。嶺上開花・タンヤオ・対々・三暗刻・三槓子。8000オールです」
華菜「おー。このルールで親倍とは凄いな清澄!はい8000」
ゆみ「おまけにドラもないとはな…全く恐れ入る。はい8000」
衣「ず、ずるいぞ!衣の海底撈月はこのルールには不便すぎる!」
咲「そんなこと言われても…8000払ってくれませんか?」
『優勝は清澄高校だー!』
怜「リーチ」
玄(円城寺さん、また…でもそれって…)
怜「ツモ。リーチ一発…」
照「うん。だから一発とかないから。はい。500」
怜「…グスッ」
照「で、ツモ。それじゃ連続上がり行くから。この卓で怖いのは貴方じゃない」
怜「何でこんな…突然去年のルールに戻すなんて…エントリーした後やのに…」タン
玄「あ、それロンです。タンヤオドラ3。12000」
怜「」ブクブク
照「早いし高いし…ぐぬぬ」
煌(円城寺さんにとってはすばらくないルール変更ですね…)
菫「シャープシュート」
宥「避けます」
菫「!?」
宥「あと、それロンです」
菫(諦めるか…)
美子「安上がり行きます」
菫「望むところだ。本来手数を多く取るのも競技麻雀の特色の一つだからな」
泉(え、全然速度に着いていけないんやけど…)
憧「ロン!2000!」
セーラ「ほんと刻むの得意やなー。受ける」
セーラ「けど俺はでかく上がらせて貰うわ。2000・4000」
セーラ「さーて連荘や」
憧(だーからー…競技麻雀だからってこの面子で局が多いと…!)
尭深「ツモ、大三元。8000・16000」
憧「」
セーラ「」
仁美「競技麻雀の役満はダメージのレベルが違う。なんもかんも政治が悪い」
誠子「ポン・ポン。ツモ」
灼(競技麻雀だと尚、早…)
浩子(ま、でもそれだけ手牌を短く、速度重視なんて)
浩子「ロン」
誠子「はい」
浩子(狙われるリスクもあるってことやからな)
灼(何か潰しあってるし、玄の浮きを潰さないように…)
哩(とりあえず下位のうちとしては上がっといてキー渡さんと…)
哩(ただこれ…他家が早い上がりを連発してる分、高い打点は無理っと…)
哩(姫子に稼いでもらう分だけの上がりが稼げるかどうか…)
淡「ダブリー!」
穏乃「」トン
竜華「」トン
姫子「」トン
淡(誰も手を曲げてこないし!)
淡「カン!」
三人「ふーん」
淡「ぐぬぬ」
穏乃「」トン
淡「ロン!裏が…」
穏乃「裏ありませんから。そこあなたのテリトリーじゃないですから」
淡「こんなの絶対おかしいわよ!」
穏乃「それは私の台詞かなって」
『決勝進出は先鋒の稼いだ点を守りきった阿知賀と、副将の役満が大きく効果を発揮した白糸台だー!』
『決まったあああああああああ!』
『宮永照の連続個人優勝記録を破ったのはこの人!』
『阿知賀のドラゴンロード、松実玄だーっ!』
玄「や、やった!みんなやったよ!」
『今ここに新たなチャンピオンが登場しました!』
『何でも、玄選手は本当は個人戦を受けるつもりは無かったとか?』
玄「はい…。そうなんです。でも、みんなが競技麻雀なら出た方が良い、出た方が良いって言うので…」
『それにしても凄いですね。ドラが当たり前のように4枚必ず集まってくる』
玄「はい。このルールだと、ドラとの別れがないのでリーチも簡単にかけられるんです!」
『リーチが満貫以上確定ともなれば他家はそうそう攻められない…』
玄「…あ、そういう事だったんですか?皆さん手を曲げて回してらっしゃってましたが…」
玄「ふむふむ。なるほどなるほどー」
『玄選手は2年生ということで、来年に向けての意気込みをお願いします!』
玄「はい!来年は、団体と個人の両方で優勝したいと思います!」
『それでは新しいチャンピオンの玄選手のインタビューでした!玄選手、ありがとうございました!』
後日、連盟は競技ルールの撤廃を決定したとか何とか。
カン!
競技麻雀自体はやっぱり受けないと思います。地味だし。1300・2600とか上がったら超喜ぶレベルですから。
そう考えるとドラ爆インスタント満貫持ちのクロチャーは化物です。4枚とかすぐ集まるしリーチ縛りなし…。
靖子「去年は地味な競技ルールだった」(コミックス4巻P.41)
読み直してて「マジかよ…」と思ったので書いてみました。ありがとうございました。
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