貴音「これは違うのです!」 (34)


・結構短め
・ギャグにするかほのぼのにするか迷った挙句、中途半端な感じになってしまいました。
 貴音が慌てる姿を可愛く思うSS、とでも思ってやって下さい。
・普段はしなさそうな事もするかもしれません。キャラ崩壊とまではいかないと思いますがご了承下さい。

よろしければお付き合い下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403970650


貴音(あの方と出会った最初の頃……懐かしいですね)

貴音「『プロデューサーとして日は浅いけど、とにかく一生懸命がんばります』」キリッ

貴音「『夢はみんなまとめてトップアイドル! どうかよろしくお願いします!』」グッ

春香「四条さん、どうしてプロデューサーさんの真似を?」

貴音「天海春香! どうして此処に!」ガタッ

春香「どうして、ってひどいなぁ。だって、ここ事務所ですし……」

春香「それで、急にプロデューサーさんの事を真似したりしてどうしたんですか?」

貴音「これは違うのです! これは……」



貴音「私も『あいどる』ですから、物真似の一つや二つ、何か芸を持たねばと!」

春香「で、でも、プロデューサーさんは765プロ関係の人しか分かりませんよ?」



貴音(あの方の机……)スッ

貴音(いつもこのように座って、私たちの為に頑張って下さってるのですね、あなた様)

貴音「ふふっ……」スリスリ

千早「四条さん?」

貴音「き、如月千早! どこから来たのですか!」ガタッ

千早「何処と言われてましても、普通に入口から来ましたけど……」

千早「で、プロデューサーの机に座ってどうしたんですか?」

貴音「こ、これは違います!」



貴音「『プロデューサー』としての視点を得る為に、同じ事をしようと思ったのです!」

千早「でも、プロデューサーは机に頬擦りはしてないと思います……」



貴音(椅子にあの方の上着がかかっていますね)

貴音(誰も居ないようですね……)キョロキョロ

バサッ

貴音(ああ、あなた様に包まれている感覚がします)

貴音(あなた様の香りも仄かに……)

雪歩「し、四条さん、何してるんですか?」

貴音「萩原雪歩! あなたはどこから湧いたのですか!」

雪歩「湧いた、なんてそんな、ひどいですぅ……」グスッ

貴音「いえ、違います! 物の表現としてであり……」

雪歩「グスン……それで、四条さんは何してたんですかぁ?」

貴音「それも違うのです! これは誤解でして……」



貴音「『すぅつ』がどのようなものなのか、知りたいと思いまして!」

雪歩「えぇっ! そうだったんですか……変な勘違いしちゃうダメダメな私は、穴掘って埋まってますぅ!」

貴音「どちらにしろ、ばっどこみゅにけぃしょんですか! おやめなさい、萩原雪歩!」


貴音(あの方の机の上に眼鏡が置いてありますね。予備でしょうか?)

貴音(……丁重に扱って)

貴音(眼鏡)「少しは知的に見えますかね」メガネクイッ

真「おっはよーございまーす!」バン!

貴音(眼鏡)「ま、真!」ビクッ

真「あれ、貴音。眼鏡なんかかけてどうしたの? それに、なんかプロデューサーの眼鏡と似てるね」

貴音(眼鏡)「これは違います! これはあれなのです!」



貴音(眼鏡)「私は目が悪いので、よく見える新しい世界を見ようかと!」

真「新しい世界……なんかカッコいいね! 貴音、次貸してよ!」


貴音「あなた様、あそこにらぁめん屋が」

貴音「なんだ貴音、ラーメン屋に行きたいのか?(低音)」

貴音「あなた様、そこまで乙女に言わせるのは無粋というものです」

貴音「ふっ、それもそうだな。こんな綺麗な子に……(低音)」チラッ


あずさ「あ、あらあら~」
やよい「お、おはようございます」

貴音「……こほん」

貴音「見ましたか?」

あずさ「え~っと、その~」

やよい「……ごめんなさい」

貴音「いえ、勘違いなのです。これは……」



貴音「そうです! どのような役柄もこなせる様、稽古をしていたのです!」

やよい「はわー! そうだったんですか! すごいです貴音さん!」

あずさ(『そうです!』って言っちゃってるわよ、貴音ちゃん……)


貴音(あの方の机の上に、飲みかけのお茶のぺっとぼとるが)

貴音(いえ、いけません! 私は四条貴音。銀色の女王です)ブンブン

貴音(そんな、はしたない行為、許されません……)キョロキョロ

貴音(……誰も居らっしゃらないですよね?)ドキドキ

貴音(……)ゴクゴク

貴音「……ぷはぁ」

亜美「あれれ→? お姫ちん、何してるの→?」ガバッ

貴音「双海亜美! 一体何処から!」ビクッ

真美「いや~、亜美とお姫ちんを驚かそうとしてたんだけど、それ兄ちゃんのじゃないの~?」ニヤニヤ

貴音「その、違います! これは違うのです!」



貴音「私は至高のお茶を求め日々探求しており、その一環で少々拝借したのです!」

亜美「へぇ~、そうなんだ→初めて聞いたな~」ニヤニヤ

真美「ま、そういう事にしておいてあげるよ。真美達大人だかんね~」ンッフッフー

貴音(ふ、不覚……)カアァ


貴音(今日、あの方はいつ帰ってくるのでしょうか)

貴音(私は寂しいです……)

貴音「……」

貴音「あなた様、嗚呼あなた様、あなた様」

伊織「何よ突然」

貴音「水瀬伊織! 一体何処から生えてきたのですか!」バッ

伊織「さっきから居たわよ! 失礼ね! それより、急にアイツの事なんか呼んでどうしたのよ?」

貴音「い、今のは違うのです!」



貴音「俳句に興味が湧いたので、試しに詠んでみたのです!」

伊織「……もし本当だとしたら、センス無いからやめた方がいいわよ」


美希「この前、ハニーとデートしたの!」

貴音「なんと」

響「けどそれ、ロケ終わりに無理やり連れまわしたんじゃ……」

美希「それでも! デートはデートなの!」

響「プロデューサーも大変だな」

貴音「真、羨まし……」ハッ


美希「貴音でもハニーは渡さないの!」

響「へぇー、貴音は羨ましいのかー」ニヤニヤ

貴音「ち、違うのです! これは……」



貴音「新しく出来たらぁめん屋に連れていって頂こうと!」

美希「ラーメン奢らせる前提なの」

響「やっぱりプロデューサーは大変だぞ」ハァ


貴音(ああ、私はあなた様の事を思うと……)

貴音(……ふふ)ニヘラ

貴音(はっ! いけません、私は四条貴音。あの方と頂点を目指すのが目的です)

貴音(……ふふ)ニヘラ

小鳥「ふふっ、どうしたの、貴音ちゃん?」

貴音「こ、小鳥嬢!」ビクッ

小鳥「いえ、何だかニヤついちゃって、どうしたの?」

貴音「いえ、これは、その……」



小鳥「やっぱり、お昼時は妄想が捗るわよね!」グッ

貴音「」

お姫ちんめんどかわいい


ただほのぼのとギャグのどっちにしようか迷ったとか
そういう情報
まじで
別に
いらない
少なくとも読む前には


貴音「あなた様、机で寝てしまって……」

貴音「いつも、私たちの為に頑張って下さっているのですね」

貴音「……」スッ

チュッ

貴音「……頬位ならば、許してくださいますかね?」クスッ

律子「……貴音?」

貴音「おや、どう致しました、律子嬢」

律子「全員揃ってる事務所で何やってるのよ……」


真美「お姫ちん、だいたーん!」 亜美「ヒューヒュー!」

美希「貴音だけズルいの! 美希も!」 響「ほら、美希、落ち着けってー!」

伊織「事務所で何してんのよ!」 やよい「急に目隠ししたけど何があったの伊織ちゃん?」

雪歩「す、凄いですぅ……」 真「雪歩しっかり!」 あずさ「あらあら~」ウフフ

春香「まさかのダークホースが……」 千早「春香?」

ワイワイギャーギャー

貴音「そうですね、これは……」



貴音「日頃の感謝、とでもしておきます」クスッ 


これで終わりです。
見て下さった方、ありがとうございました。

>>11
確かに、読む側からすると不快に感じるかもしれませんでした。
ご指摘ありがとうございます、以後気を付けたいと思います。


以下、おまけ
他のキャラバージョン


天海春香編

春香「おっはようございまーす!」アマミハルカデス!

春香「って、珍しく誰も居ない……プロデューサさんも居ないのかぁ」

春香(けど、机の上にペットボトル発見!)

春香(って、さすがにそれはマズイよ! さすがに……)キョロキョロ

春香(ごめんなさい、プロデューサーさん! 恋する乙女は猪突猛進!)ゴクゴク

春香(……ぷはぁ、やっちゃった……)

ガチャ
P「ただいま戻りましたー」

春香「プロデューサーさん!」

P「おお、春香おはよう。って、それ俺のお茶じゃないか?」

春香「あ、え~っとこれは……」



のヮの「えへへ、自分のと間違えちゃいました~! 私ドジっ子~☆」テヘッ

P「はは、そうか。じゃ、ほら」

春香「え?」

P「いや、俺も外から帰ってきたから喉渇いてさ。それ俺のだし」

春香「あ、は、ハイ……」

P「?」ゴクゴク

春香(うわー! プロデューサーさん、気付かずに、か、間接……あう)カアァ


如月千早編

ガチャ
千早「ただいま戻りました」

千早(誰も居ないみたいね……あら)

千早(プロデューサー、上着置いたままで)

千早(……)キョロキョロ

ゴソゴソ

千早(……何だか、プロデューサーに抱きしめられている感じ)

P「千早、何してるんだ?」

千早「プ、プロデューサー! 居たんですか!?」アタフタ

P「ちょっと席外しててな。で、なんで俺の上着を?」

千早「いえ、その、違うんです! これは……」



P「もしかして寒いのか? もうすぐ冬なんだから、薄着はやめておけよ?」

千早「……はい」シュン

春香(後で愚痴聞いてあげるよ、千早ちゃん)ホロリ


星井美希編

P「……」

美希「……」ニコニコ

P「なあ、美希、どうして俺の家の前にいるんだ?」

美希「アハッ! どうしてだと思うハニー?」

P「ストーカー?」

美希「もう、違うの! これはね?」



美希「通い妻、って言うの!」

P「あー、はいはい、分かったから早く家に帰りなさい」

美希「もう家には友達の家に泊まるって言っちゃった!」アハッ

P「」


萩原雪歩編

P『自信を持て、雪歩。お前なら大丈夫だって』

雪歩「えへへ……」

P『雪歩、お前は演技もできるし可愛い! ちゃんと俺が保証する!』

雪歩「う~……」カァァ

雪歩(プロデューサー、凄い優しくしてくれて、もしかして……)

雪歩(いや、多分勘違いだよなぁ。プロデューサー凄い鈍感だし)ハァ

P「雪歩、どうした?」

雪歩「きゃあ! ぷ、プロデューサー!」ガタッ

P「そ、そんなに驚かなくても」

雪歩「きゅ、急に話しかけられましたから」ドキドキ

P「それで、ため息なんかしてどうしたんだ?」

雪歩「ち、違うんですぅ、それは、その~……」



雪歩「はうぅ……」バタ

P「雪歩!? どうした雪歩、ゆきほぉぉぉぉ!」


菊池真編

真「はぁ……」

真(僕ももうちょっと、みんなみたいにプロデューサーから女の子扱いされてもいいと思うんだけどな)

真(たとえば、どんなだろう……)

真(頭撫でたりとか、抱きしめたりとか!)ギュウ

真(こう、お姫様だっこされちゃったり! うわ~っ!)クルクル

P「真、大丈夫か?」

真「うわあ! プロデューサー!」バッ

P「な、何してるんだ、一体?」

真「違いますよプロデューサー! い、今のは……」



真「これをやると、色々トレーニングになるんですよ! アハハ……」グルグル

P「そ、そうなのか」

P(両手前にして、手のひら上に向けて回るトレーニング……不思議だな)ウーン


高槻やよい編

やよい「~♪」フキフキ

やよい「~♪」ゴシゴシ 

やよい「~♪」トテトテ

P「なあ、やよい?」

やよい「どうしました? プロデューサー」

P「やよいも、もうそれなりに有名なアイドルだ。わざわざ雑用する必要もないんだぞ?」

やよい「それは違いますプロデューサー!」



やよい「プロデューサーやみんなへの、『ありがとう』のお返しです!」ペカー

P(大天使降臨)


双海亜美編

ガチャ
P「おはようございまーす」

P「誰も居ないか……うわっ!」ズテッ

亜美「だーいせーいこー!」

P「いてて……ロープが張ってあったのか。亜美、お前の仕業か」

亜美「足元注意だよ兄ちゃん!」

P「亜美、お前はそんなに俺を困らせたり邪魔したいのか?」

亜美「違うよ兄ちゃん!」



亜美「亜美は兄ちゃんの事、大好きだかんね! にーちゃーん!」ダキッ

P「冗談だよ、まったく」ナデナデ

亜美「んっふっふ~」ギュウ


双海真美編

P「……」カキカキ

P「あの書類何処だっけ……うわっ!」ガタッ

真美「だーいせーいこー!」

P「……真美、お前の仕業かコレ」

真美「『びっくり箱』ならぬ、『びっくり机』だよ兄ちゃん!」

P「真美、お前は俺を困らせたり仕事の邪魔して楽しいか?」

真美「ち、違うよ! 兄ちゃん……」



真美「真美は、その……兄ちゃんの事……大好きだかんね?」

P「冗談だよ、まったく」ナデナデ

真美「えへへ」ギュウ


水瀬伊織編

亜美「兄ちゃん! 遊園地行く約束どうなったのさー!」ブーブー

真美「デートの約束破るなんて許さないかんね!」ブーブー

伊織「デ、デート!?」ガタッ

P「いや、まあ約束はしたけど……」

亜美「ゲームで負けたんだから」

真美「遊びに連れてってくれる約束だよ!」

P「俺も結構忙しいから、もうちょっと待っててくれよ」

伊織「ちょっとアンタ達、何よそれ!」バンッ

亜美「おやおや~、いおりん?」

真美「真美たちに妬いちゃってるのかな~?」

伊織「ち、違うわよ! この伊織ちゃんがそんな訳ないじゃない!」



伊織「コイツに、エスコートの仕方なんて知らないだろうから教えてやろうとしたのよ!」

伊織「ほ、ほら! さっさと行くわよ!」ギュッ

P「いや、ちょっと待てって! 何処行くんだよ!」グイグイ

伊織「どっかでランチでも食べて、レディのエスコートの仕方を教えてあげるわ!」ニヒヒ


真美「行っちゃったね」ニヤニヤ

亜美「そーだね」ンッフッフー

律子(あの人、まだ仕事残ってるんだけどな……)


三浦あずさ編

あずさ「あらあら~」

P「……」

あずさ「どうしてでしょうね?」

P「さっき、一緒に事務所出て、事務所前であずささんと別れましたよね?」

P「どうして俺の家の前に?」

あずさ「違うんですよ~、私も駅に向かってたんですけど……」



あずさ「駅に着いたと思ったらプロデューサーさんがいまして……」

P「はぁ、まったく……ほら、あずささん行きますよ? 送ってあげますから」ニコ

あずさ「あらあら、すいません、プロデューサーさん」

あずさ(迷子も悪い事ばかりじゃないわね)ウフフ


秋月律子編

P「律子、俺ちょっと出てくる」

律子「はい、頑張ってきて下さい」

ガチャ  バタン

律子「あ、あの人財布忘れてるじゃない。まったく」

律子(あれ? 眼鏡もある。予備とかかしら)

律子(……ちょっと位、いいわよね)スチャ

律子(あー、プロデューサーも結構目が悪いのね)

ガチャ
P「やばいやばい、財布忘れてた」

律子「プ、プロデューサー!」

P「おお、律子、財布に気付いてくれて……ん? 律子、それ俺の眼鏡じゃね?」

律子「あ、あの違います! これはですね……」



律子「ほら! 人が眼鏡かけてると、かけたくなりませんか!?」

P「でも律子、お前元から眼鏡かけてるだろ?」

律子「……」


我那覇響編

響「なーなー二人とも。どうしてプロデューサーの事、呼び方がみんなと違うんだ?」

美希「ミキはハニーの事を愛してるの! だからハニーはハニーなの!」

貴音「私はあの方を信頼して、お慕いしているからです」

響「へぇ~……」

響(うーん、これは自分も変えた方がいいかな?)

響「ま、まあ、二人とも、プロデューサーと仲が良いからみたいだし、自分も変えてみようかなー」

美希「響可愛いの!」

響「べ、別に深い意味はないぞ! たとえば、その……にぃに、とか?」

P「話は聞かせてもらった!」バッ!

響「うわぁ! プロデューサー! 何処から!」

P「いや~、良かったよ年下の女の子達とちゃんと仲良くなれてて」アハハ

響「別に変な意味はないぞプロデューサー! 今のは……」



響「えっと、その……うがー! プロデューサーのバカー!」ダダダ

P「おい、響! 何処行くんだよ!」

美希(ハニーが気付くのは……)

貴音(まだまだ時間がかかりますね……)


音無小鳥編

小鳥(……)

小鳥(はるちは、ゆきまこ、やよいお、ひびたか。どれも甲乙付け難いわ~)ウィヒヒ

小鳥(今年も本が薄くなりそうね~)ニヤニヤ

P「何ニヤニヤしてるんですか、小鳥さん。早く仕事して下さい」

小鳥「ピヨッ! 違うんです、プロデューサーさん!」



P「いつも通り、妄想ですよね? 早く仕事して下さい」

小鳥「はい、そうです、すいません……」


おまけ終了
ちょっと主旨がズレてるのもありますけど、そこはお許し下さい。

雪歩の口調が少し自信がないです。特に心の声。
こんな感じで合ってますかね?

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