いたらないところはありますが、お付き合いいだけると嬉しいです。
アニメは見ていないのでわかりませんが、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
ここに書かれているのは私の勝手な想像なのであしからず
何度も同じ夢を見た。
正確には同じ夢ではなく、同じ結末の夢。
最初は悪夢だったということしか思い出せなかった。
しかし回数を重ねる内に内容もだんだんと思い出して来た。
全てはとても長い悪夢だった。
最愛の家族である彼が死んでしまう夢。
最近は夢とは思えない程に鮮明になってきた。
夢の始まりはいつも同じだ。
壁を超える高さの巨人を目の当たりにした日。
そして、私とエレンのお母さんが死んだ日。
その日から5年が過ぎた。
今日は訓練兵団の解散式
「本日諸君らは「訓練兵」を卒業する・・・その中で最も訓練成績が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ。
主席 ライナー・ブラウン
2番 ベルトルト・フーバー
3番 アニ・レオンハート
4番 ミカサ・アッカーマン
5番 エレン・イェーガー
6番 ・・・・・・・・・
・・・・・・・以上10名ーー
ーーーーーーーー本日はこれ
にて第104期「訓練兵団」解散式を終える・・・以上!」
その夜は送別会が行われ、エレンとジャンが喧嘩を始めた。
私は喧嘩を止めるためにエレンを抱えて外にでて、わざと地面に落とした。
熱くなったのを冷ます為とはいえ、強く落とし過ぎたかもしれない。
「熱くなるとすぐに衝動的に行動する・・・」
ジャンに言われたことを気にしてか、配属兵科の希望を聞いてきたが私に希望はこれといってなかった。
しかし、エレンの居場所が私の居場所。
希望を持つにはこれで十分だった。
「私は調査兵団にする」
せっかく10番以内になったのにもったいないと言われたが、憲兵団の為に頑張ったわけではない。
「あなたが憲兵団に行くのなら私も憲兵団に行こう。あなたが駐屯兵団に行くのなら私もそうしよう」
エレンはそんなこと頼んでないと気まずそうに答えたが、これは一度死んだ私を再び生き返らせてくれた恩だ。
そこにアルミンがやってきて送別会がお開きになったのとアルミンも調査兵団に入るということを聞いた。
彼は体力がある方ではない。
エレンも止めようとしたが、アルミンの意思は揺るがなかった。
エレンは一部記憶がない。
父親と最後にあった記憶。
それを思い出そうとすると頭が破裂するような感覚になるらしい。
その日もそれが原因でエレンは倒れた。
ハンネスめ。
次の日
どうやらエレンは回復したようだ。
今日は訓練兵としての最後の仕事となる。
明日からはそれぞれ希望の兵科について、新しい仕事が始まる。
今日はまだ訓練兵団で、仕事は班ごとに大砲の整備。
私とエレンは違う班なので名残惜しいが、仕方がなく別れて作業を始める。
気を抜いていたわけではない。
いや、どこかで抜けていたのかもしれない。
五年という歳月は、恐怖を薄めるには短いものではなかった。
そして異常は起きた。
ちょっと用事が入ったので一時中断します。
すぐに戻れるように頑張ります。
あとコメントいただけると嬉しいです。
もしかしてアニとミカサの立場が逆のやつ書いた人?
>>16
違います。
私はss書くのは初めてです。
なのでド素人ですがお付き合いいただけると嬉しいです。
少し時間ができたので再開します。
警報が鳴る。
また超大型巨人が現れ、壁に穴を開けたのだ。
すぐに私達も本部に戻り戦闘準備を整え、超大型巨人出現時の陣形を組もうと動く。
本部につくと皆が慌ただしく準備に取り掛かっている。
エレンも準備をしていた。
その隣でアルミンが激しく同様している。
調査兵団は殉職率が高い。
十分な準備をしてもそうなのだから、今回のような事態ではどうなるかなんて考えるまでもないからだ。
アルミンは聡明故に恐怖もその分大きいのかもしれない。
私にはかける言葉が見つからなかった。
どうやら私達訓練兵団は中衛部で戦うようだ。
死ぬかもしれないことへの恐怖によって今日であることへの愚痴や胃の中のものを吐く者もいた。
「エレン!どうか死なないで!」
エレンに言ったがこの混乱では聞こえたかは定かではなかった。
私達の仕事は巨人の殲滅ではない。
穴を塞ぐ術があるならば違ったのかもしれないが、今のところ方法はない。
私達の仕事は巨人の恐怖にさらされている市民の避難が完了するまでの間の時間稼ぎ。
撤退の鐘がなるまでの間、持ち場にやってきた巨人のを倒すこと。
持ち場に着くとしよう。
これで何体の巨人を倒しただろうか。
いや、数えきれない程の数を倒したわけではない。
数えている余裕がない程に疲弊しているのだ。
命のやり取りをしているからか色々な感覚がおかしくなっていた。
奴らを倒すのに何人死んだのだろうか。
誰かが巨人を一体倒すのに平均で30人が死んだと言っていた気がする。
その数値からしたらよくやっている方なのかもしれない。
だが、被害は決して小さいものではなかった。
エレンは、他のみんなは無事だろうか。
もう、限界が近い。
体力、気力、残りのガスと刃、その全てが危ない状態になっていた。
そんなとき、撤退の鐘の音がなった。
どうやら避難が完了したようだ。
それぞれの持ち場についていた人たちも急いで撤退を始めている。
最初の人数の半分もいなくなってしまった私達の班も撤退することにした。
撤退後、エレンの姿を探した。
どこもかしこも負傷兵と市民で溢れている。
怪我を負ったのかと思い、救護室も探したがどこにもいない。
そんな中、知っている顔を見つけた。
「アニ!エレンは!エレンはどこにいるの!?」
何を言っているのか分からなかった。
正確には、分かりたくなかった。
「エレンが・・・死んだ・・・?」
他にもたくさんの仲間が死んだらしいが、頭には入ってこなかった。
吐き気が、目眩が、頭痛が襲ってくる。
何も見えない。
目の前が真っ暗になるとはこういうことだろう。
いつも
そうやって目が覚める。
目が覚めた?
眠っていたわけではない。
布団で目が覚めたわけではない。
また、あの日がやってきたような、そんな気がした。
長い間、未来を生きていたような、そんな気がした。
もう、何度経験したかは分からない。
もしかしたら全ては気のせいで、母親の死んだショックでおかしくなったのかもしれない。
この、ゴールのない迷路を歩き続けているような感覚。
しかし全てが同じではなく、確実に変化はあった。
あるときの訓練で、不注意で怪我を負った気がしたが、怪我は負わなくなった。
始めてやる訓練も慣れた訓練のように体が動いた。
成績は4番だった気がするが、3番になった。
それでも、またエレンは死んでしまった。
その度に絶望して、その度にわけがわからなくなり、意識が遠のいていった。
そしてまた、何度目だかわからないあの日がきた。
私はなんなのだろうか。
先程目の前で私とエレンの母親が死んだ。
なのに何故、涙が出ない。
何故、慣れてしまっている。
一度しかない筈の死という事実なのに、何故慣れるということがあるのだろうか。
「・・・あぁ、また、これか・・・」
不意に言葉が漏れた。
今という不可侵な筈の領域が過去に何度もあったような感覚。
どのような言葉でも説明出来ないような不可解で不快な感覚。
そんな感覚を押し殺してまた私は歩き出した。
今を生きるために。
彼を助けたいその一心で。
そしてまた、五年の月日が経過した。
もう何度も受けたような訓練兵団解散式。
「本日諸君らは「訓練兵」を卒業する・・・その中で最も訓練成績が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ。」
始めての聞き慣れたセリフ。
「主席 ミカサ・アッカーマン
2番ライナー・ブラウン
3番 ベルトルト・フーバー
4番 アニ・レオンハート
5番 エレン・イェーガー
6番 ・・・・・・・・・
・・・・・・・以上10名ーー
ーーーーーーーー本日はこれ
にて第104期「訓練兵団」解散式を終える・・・以上!」
気づけば私は主席になっていた。
読んでくださってる方はいなさそうですが、少しだけやることができたので一旦休みます。
すぐ戻るかもしれませんが、夜になるかもしれません。
よければコメントしていただけると嬉しいです。
なんかコメントがあって感動しました!
書き溜めはもうないのと違うこととの同時作業なので更新はあまり早くないですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
再開します。
全てはエレンを守りたいがため。
どんなに頑張っても彼は必ずこの後に何らかの形で命を落とす。
しかしそれは、死ぬ運命というものではない。
送別会で、ジャンとの喧嘩のときに死んだこともあった。
あのときのことはよく覚えている。
喧嘩をしていて、誰も止めずにいると、喧嘩の衝撃で落ちたコップでエレンが転んでしまって頭をテーブルにぶつけた。
打ち所が悪かったせいかそのままエレンが目を覚ますことはなかった。
しかしそこから学んだこともある。
彼らは喧嘩をよくするが、2人とも仲間思いだったということ。
エレンが動かなくなったとき、最初はバカにしていたジャンだったが、動かないのをみると、すぐに駆け寄り医務室まで連れていった。
まあ、だからと言って別に何かあるわけではない。
それとどうやら、エレンには死のタイミングのようなものがあるらしい。
今までは2人の喧嘩を止めることによって
それを回避していたようだ。
つまり死ぬことは確定ではないのかもしれない。
だから、エレンを助けることは可能かもしれない。
それは希望的観測だった。
しかし、今の私にはそれに縋るしかない。
エレンを助けれないというのなら、何のために今まで生きてきたのだろう。
そんな最悪の可能性を振り払い、前に進む。
何があってもエレンを守れる強さを求めて。
気づけば私はただの主席ではなく、並の兵士60人以上の働きをすると言われていた。
しかしそんなことはどうでもいい。
エレンがいなければ私は前に進むことができないのだから。
申し訳ないです。
いきなり用事が入ったのでいきなり中断していました。
書き溜めも特にありませんが再開します。
そしてまた、あの日がやってきた。
すでに始めての感覚ではなくなってしまったような始めての感覚。
いつの間にか涙は出なくなっていた。
そしてまた私達は訓練兵団になった。
「エレンは私と一緒にいないと早死にする」
送別会の喧嘩の後、エレンと話をした。
どんな反応が帰ってくるかと思ったが、エレンはそんなこと頼んでないと気まずそうに答えるだけで、あまり変わらなかった。
そしてやはり、巨人はやってきた。
何をすれば変わるのかはわからなくなっていた。
今の私は並の兵士100人程の力を持っているらしい。
自分の持ち場を放棄してエレンを守ったこともあったが、そのときは市民が沢山死んだ。
私が兵士100人ならエレンは市民何人分の命を持っているのだろうか。
これのどこが素人だよ…
>>54
そう言っていただけると嬉しいです。
ssとか書きたいと思っていたのですがなかなか機会がなく、今回はいきなり思いついたので叩かれるのを覚悟で書きました。
話の流れとかを全く考えてなく、書きながら考えているので遅い+矛盾があるかもしれません。
よければ最後まで見てやって下さい。
大衆を犠牲にすればエレンがあの戦いで命を落とすことはなかった。
しかしその事実を知ったとき、エレンの心は死んでしまった。
だから私がすべきことはもう決まっている。
エレンを守り、市民を守る。
そう決めた。
今回はエレンにはっきりと伝えようと決めた。
私が持ち場を離れたら、市民を守りきることができない。
ならば
「戦闘が混乱してきたら私のところに来て」
エレンの耳元で囁いた。
エレンは、自分とは違う班だといって困惑していたがここで引き下がるわけにはいかない。
混乱した状況下では筋書き通りにはいかないからだ。
私はそれを筋書きのように知っていた。
「私はあなたを守る!」
エレンが死ぬのが筋書きだというのなら、私はその筋書きを変えてみせる。
そして。
変化は突然やってきた。
それも、予期せぬ方向へと。
その言葉を聞いたときは声が出なかった。
確かに変化を求めていた。
しかし何故、どうしてこうもよくない方へと進むのか。
「・・・私の腕では足手まといになります!」
自惚れではなく経験から、その辺にいる兵士よりも腕は上だと思っている。
だからこれは嘘だ。
嘘をついてでも私にはやらなければいけないことがある。
しかしあっさりと私の意見は却下された。
避難が遅れている今は、住民の近くに多くの精鋭が必要とのことだが私は・・・。
「し・・・しかし!」
不意に頭に衝撃が走る。
どうやらエレンに頭突きされたようだ。
そうだ、彼は人一倍仲間思いで、人一倍巨人が憎く、人一倍責任感が強かった。
それを知っているからこそ、何も言葉に出せなかった。
「悪かった・・・私は冷静じゃなかった・・・でも・・・頼みがある・・・1つだけ・・・どうか・・・」
死なないで・・・
そう告げて、私は後衛部に移動した。
後衛部は基本的にそこまで仕事はない。
後衛部に仕事があるということは、その巨人が通って来た道の部隊はやられたということ。
もしくは、このような奇行種。
さすがは精鋭部隊
他の人たちに比べたら確かに早い。
しかし、まだ遅い。
この人たちではこの奇行種に追いつけない。
そう思うと体が勝手に動いていた。
精鋭部隊の間を抜け、避難している市民の元にたどり着く前に奇行種のうなじをそぎ落とした。
なんか日付変わりそうなのでトリつけてみました。
ていてるかな?
多分書く人はいないと思いますけど、初めてなので練習も兼ねてつけてみます。
やってしまった。
力みすぎて刃を使い物にならなくしてしまっ・・・!?・・・は・・・?
避難が遅いと思ったら・・・
「何を・・・しているの?」
聞くまでもない。
聞くまでもないが、状況がうまく飲み込めない。
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