ユーリ「ブンブンハローyoutube」(38)

ユーリ「よう、ユーリ・ローウェルだぜ」

ユーリ「さて、今日はリスナーのご要望通り、こいつを買ってきた」

ユーリ「プルルルル~シュコォォォ、ミラクルグミ~」

ユーリ「じゃーじゃん!ミラクルグミ、とってもうまくて体力、MP両方大回復!」

ユーリ「んじゃ、いただくとしますか」
パクっ

ユーリ「…」

ユーリ「It's a miracle」

ユーリ「メチャメチャうまいぜ、これは体力切れてなくてもおすすめだな」

ユーリ「ブンブン、Today's ローウェル's ポイント」

ユーリ「ダルルルル、パァン 94」
ワー パチパチパチパチ

ユーリ「ちょっと値段が高ぇかな…それ以外は最高だぜ、グミ好きなやつは是非」

ユーリ「ンバーイ」

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エステル「ユーチューブー ユーチューブー ユンメヲツカメ ユーチューブー♪」

ユーリ「今日もみんな再生してくれてんな…」
コンコン

ユーリ「ん?」

フレン「ちょっといいかな?」

ユーリ「どうしたよ」
ガチャッ

フレン「君はこのまま働かない気かい?」

ユーリ「働いてんだろ?」

フレン「これは仕事じゃない!」

ユーリ「お前、今のyoutuberへの侮辱だぞ」

フレン「それでも僕は君を認められない」

ユーリ「は?」

フレン「広告付けて、商品を紹介して収益をもらうなんて簡単すぎる!」

ユーリ「商品紹介だけじゃねーよ、ジャンルは多岐に渡るんだぜ」

フレン「そういう問題じゃない!」

ユーリ「あー、わかったよ、つまり俺を妬んでんだろ?」

フレン「違う!君みたいな動画なんか僕でも出来る!」

ユーリ「へぇ…やってみろよ」

フレン「明日アップしてやる!君は僕に一度も勝てなかった事を忘れるな!」

ユーリ「へいへい」

フレン宅

フレン「とはいっても…どうすればいいんだろう…僕は騎士団の仕事もあるから撮りにくいし…」

フレン「いや、撮るんだ!よーしやるぞ!」

翌日 夜

ユーリ「で、どーよ?」

フレン「フフフ、君の敗けだ!これを見ろ!」

ユーリ「鼻眼鏡で歌って…完全に味噌汁'Sのパクリじゃねーか…」

フレン「何か文句があるのか?鼻眼鏡はどこでもうけるんだぞ!」

ユーリ「いや、俺はお前の堅物具合に慣れてるし文句はねーよ、でも、リスナーがな」

フレン「リスナー?」

ユーリ「コメント欄見てみろよ」

はあ?

パクリじゃねーか

死ね

糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞

二度と上げんな

フレン「」

ユーリ「な?リスナーを第一に考えねーからこうなんだよ」

フレン「くっ!」

ユーリ「お前には騎士団が向いてるからやめとけって」

フレン「うるさい!君には負けない!」

フレン宅

フレン「とはいっても…」

フレン「よーし!人気のチャンネルを研究するぞ!」

フレン「まずはこれだ!神子ゼロスの商品紹介動画!」
ポチッ

ゼロス「神子ゼロスの動画」

ゼロス(客役)「すーんませーん、新しい剣ないっすかぁ?」

ゼロス(店員役)「これなんかどうかな」

ゼロス(客約)「あ、んじゃこれにしまぁーっす」

ゼロス「と、言うわけでぇ~俺様奮発して買っちゃったぜぇ~フォニックブレード!」

ゼロス「んじゃ、紹介してこっかなぁ~、その前に箱を…」

ゼロス「プーン!」

フレン「は?」

ゼロス「こっちもプーン!」

フレン「は?」

ゼロス「はぁ…はぁ…」

ゼロス「…」

フレン「な、なんだこれは…」

ゼロス「ではこいつで大根斬りまーす!」

ゼロス「プーン!」

フレン「」
ポチッ

フレン「あの、プーンってやつといきなり感情なくなるのはギャグなのか?あれでいいのか?なら僕にも出来るぞ?おっとダメだダメだ!こんなんじゃ研究にならない!次のチャンネルを見よう!」

フレン「えーっと…次はZANKOKUJIN SARE ZZか…」
ポチッ

デッ デッ デデッ

サレ「youtubeでは今日もステマが行われている、いったい誰がレビューを見張るのか、大物youtuberが紹介した商品を一切ステマなしでこの僕が評価、はたしてその商品は本当に良い商品なのか、毒舌ステマ診断型商品紹介サレビュー!」

カン カン カン カン

サレ「どーも!サレで~っす!」

サレ「本日はこれを買ってみたよ、パナシーアボトル、オレンジ味」

サレ「これは少し前に大物youtuberが紹介して凄い高得点出してたから、僕も飲んでみるね…」
ゴクッ

サレ「…これは、美味しいね…いやいや、美味しいよ!パナシーアボトルって少し甘いけど飲みにくいみたいなのが常だったでしょ?でもこれならそんなことは無い…」

フレン「全然毒舌じゃないぞ?」

サレ「嘘だよ~!」

サレ「うーそーだーよ!」

フレン「」

サレ「味なんざどうでもいいんだよ!戦闘中にそんなこと考える?考えないよねぇ?まーた、ステマだよ!ステマなんかしてんじゃねぇぞ、こんちくしょうがあああ!」

サレ「というわけで!本日の僕の点数は、7点!こんなもの入らないよ!」

フレン「」

サレ「こんなものは、こうだ!」
ドボドボドボ

サレ「苦情はコメントに書きなよ、お金君たち」
ポチッ

フレン「気分が悪い動画だ…炎上商法とかいうやつかな?でも研究はやめちゃダメだ!次はまともそうだな、シングTV」
ポチッ

シング「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ヴヴヴヴヴンヴヴヴヴヴルルルルファンファンファン」

本日の動画、ハードSM
~コハクの蹴りに耐える快感~

フレン「タイトルの意味が…」

シング「よーし!コハク、ガンドコ来い!」

コハク「行くよ!」
バシッ

シング「ありがとうございます!」

コハク「まだまだ!」
バシッ バシッ

シング「おおうっ////」

コハク「えいっ!」
バシッ

シング「ご褒美キタコレ」

フレン「wwwwww」

コハク「これが私の!殺撃舞荒拳!」
ドガアアア

シング「んほおおおお!」

コハクの蹴りは正直辛い
アオッ デー デー デ~

フレン「面白いwww面白いけどwww真似はできない」

フレン「気を取り直して次のを見よう!シェリア・バーンズのビログチャンネル…まともだと思うけどな…」
ポチッ

シェリア「ハーイ、シェリア・バーンズのビログチャンネルにようこそ~」

フレン「やっとまともそうなのだな…」

シェリア「今日はみんなの要望が強かった、学生風ヘアメイクと制服カスタマイズをご紹介するわ」

フレン「自分の特技を活かした動画なのかな?」

シェリア「まず、最近はギャル風メイクが流行ってるみたいだけどそれは絶対NGね、男の人にウケると間違えがちだけど清純的ないやらしさの方が男の人にウケるから」

シェリア「というわけで、ヘアメイクしていきます」

シェリア「ちなみに、学生風ヘアメイクはしてるところを男の人にみせても結構好感持たれるし良いと思うわ」

フレン「確かに、口にシュシュをくわえて長い髪をまとめようとするのはなんかかわいいと感じるところがあるかもしれないな」

フレン『というより最近エステリーゼ様のメイクやファッションセンスが日増しに良くなってきているのはこの動画のおかげなのか?』

シェリア「はいっ、こうやって少しフワッとしたポニーテールにすると良いかもしれないわ」

フレン「確かに、男性のツボを突いたような髪型だ」

フレン「カワイイは作れる!ってやつか」

シェリア「あ、そうそう!フワッっていえば私の投稿したふわラテの動画も見てね!リンクも貼っておくから」

フレン「この人の動画は勉強になるな…ふわラテのも見てみよう…制服講座は女性じゃないから意味無いからね」

フレン『いや、待てよ…最近女性隊員の隊服がやけにオシャレにカスタマイズされてるのはこのシェリアって人のせいか?いや、考えすぎか』

隊舎

女性隊員1「昨日、シェリアさんの動画見た?」

女性隊員2「見た見た!騎士団の制服をオシャレに着こなす方々でしょ!」

女性隊員1「あたしさっそくやってみちゃった!」

女性隊員2「あたしも!」

女性隊員1「でも、フレン隊長に知られないようにしようね」

女性隊員2「うん、シェリアさんの動画見るの禁止!とか言われたら最悪だから」

女性隊員1「そうね!あ、そうだ!今度ユーリさんのサイン会行かない?」

女性隊員2「行く!絶対行く!今年この近くでやるらしいよ!」

女性隊員1「よーし、その日は有給とろう!」

フレン宅

フレン「ふわラテは…これか…」
ポチッ

シェリア「ふわラテいただきまーす!」

シェリア「ふっわっ」

シェリア「それではそろそろ始めましょうか?ゆるふわ女子の作り方!」

シェリア「まずは、もっちり、しっとりお肌になるには仕込みがとっても大切よ!」

シェリア「ゆるふわ女子には保湿が鉄則!」

フレン「…」
ポチッ

フレン「こ、これは凄すぎないか…」

フレン「ユーリはこんな凄いことを毎日毎日しているのか…」

フレン「明日、youtuberという仕事を誤解していたことは謝りに行こう」

翌日

ユーリ「どうしたよ、お前の家なんかに呼び出して」

フレン「ユーリ、僕は君達youtuberというのをただのニートの自己満足だと誤解していた、すまない」

ユーリ「やっとわかったかよ、堅物はものわかりが悪いな…」

フレン「すまない、返す言葉もないよ、君は僕達騎士団よりも地に足をつけているみたいだね」

ユーリ「まーな」

フレン「だからこそ、僕は親友として真剣に君に勝ちたいと思う」

ユーリ「へぇ、ならお前も動画投稿すんのか?」

フレン「ああ、でも君のやり方じゃない、僕のやり方でやりたいと思ってる、だから…今まで以上にyoutubeの研究をして、いつか君に勝つ」

ユーリ「へぇ、そりゃ楽しみだな」

ユーリ「んじゃ、決意ついでに更に差をつけさせてもらうぜ」

フレン「?」

ユーリ「今度俺、サイン会と本出すんだ」

フレン「」

ユーリ「俺の仕事はyoutubeってタイトルの本だぜ」

フレン「そんなことバラしていいのかい?僕は君の本で研究するかもしれないよ」

ユーリ「やりたきゃ勝手にやれよ」

フレン「凄い自信だね」

ユーリ「そりゃチャンネル登録者数も多いからな」

フレン「ハハハ」

ユーリ「シングも本出してんだぜ、youtubeで小さく稼ぐって本」

フレン「へぇ、なら君達に勝つには本も出さなきゃいけないのか」

ユーリ「おいおい、研究すんじゃねーのかよ」

フレン「やめたよ、僕は僕の力で勝つよ」

ユーリ「相変わらずお前は堅物だよな、俺は帰るわ、ンバーイ」



フレン「ユーリも帰ったことだし…」

フレン「今日はHUNTER MOVIEってチャンネルから見よう」
ポチッ

チェスター「おい、誰がコメントで書いたか知らねぇがな」

フレン「ガラ悪いな」

チェスター「人の妹の事をブスとかいったやつは誰だ!」

チェスター「コメント欄にチェスターさんはカッコいいのにたまに妹出すとそのブスのせいで見えなくなるんでやめてください!とか書きやがってよ!」

チェスター「やめてくださいだぁ?やめねぇよバーカ!」

チェスター「なんでお前らにそんなこと言われなきゃいけねーんだよ!ああ?」

フレン「チンピラだ…」

チェスター「いいか?この世にアミィよりカワイイ女は居ねぇんだよ!」

フレン「これは…マネできない…気を取り直して次は、キール株式会社ってチャンネルを見よう…」
ポチッ

キール「やぁ!今日はこいつらを使って実験してみようとおもう!」

フレン「なんだあのエナジードリンクの山は!」

キール「普通に考えてエナジードリンクをすべて混ぜたら最強のエナジードリンクが作れるんじゃないかと思ってね」

フレン「なるほど」

キール「でも一つづつ混ぜたら時間がかかるだろ?だから今日はこいつを用意した、ミキサーだ」

フレン「面白いな」

キール「混ぜるぞ」
ギュイイイン

フレン「凄いパワーのミキサーだな」

キール「混ざったみたいだな」

キール「それじゃあこれから飲んでいこうと思う」

フレン「…」

フレン「…」

フレン「…」

フレン「終わり!?」

フレン「落ちがないじゃないか!」

フレン「もうなんだか疲れた…これで最後にしよう、ミラ20歳の動画日記」
ポチッ

ミラ「ミラだ、今日はこのユーリのTシャツのレビューをしたいと思う」

フレン「ユーリはTシャツまで出しているのか、amazonでどれぐらい売れてるのか見てみよう」

ユーリTシャツ 完売

フレン「なん…だと」

ミラ「では、着ていこうではないか」

フレン「は!?」

ミラ「まぁ、少し待っててくれ」
ヌギヌギ

フレン「!!!!」

ジュード「ちょ、ちょ、ちょっとミラ!」

ミラ「どうした?」

ジュード「動画中に着替えたらダメだってば!」

ミラ「む…いけないのか?アルヴィンがその方が再生数が上がると言っていたのだが…」

ジュード「騙されてるよ!」

ミラ「そうなのか…」

フレン「気分が悪くなってきた…」
ポチッ

フレン「みんな好き勝手やりすぎだ!なら僕も好き勝手やらせてもらうぞ!」

フレン「好き勝手…はっ!」

翌日

ユーリ「で?できたのか?」

フレン「ああ!これを見ろ!」
ポチッ

フレン「ギルドとはどうあるべきか」

FUREN CHANNEL
テッテテテー テッテテー

フレン「ギルド、という組合のようなものがありますよね」

フレン「僕は騎士団なのであまり仲良くはないのですが、やっぱりね、仕事の姿勢には部下に見習ってほしい部分もありますよ」

フレン「そんな中、こんな記事を見つけました」

フレン「ある国のギルドがお金をいただいたにも関わらず『魔物が強い』といった理由から、途中で仕事を放棄し、砂漠に人を置いていき死亡させるという事件が起こった」

フレン「これは…もうひどすぎますね」

フレン「ギルドも騎士団も正義を貫くもの」

フレン「モラルというものを見直すべきですね」

ピー

フレン「これからはこのようにやっていきます」

フレン「是非チャンネル登録お願いします!パソコンの方は上のボタンをクリックするか、スマートフォンの方は下のリンクから登録お願いします!」
ポチッ

フレン「どうだい?」

ユーリ「何で名前の表示がローマ字なんだ?」

フレン「どこの国の人にも見やすいようにね」

ユーリ「なるほど、堅物を逆に利用したってことか…素直にスゲーって認めるよ」

フレン「いつか君に勝って見せるからな!」

ユーリ「ああ、望むところだぜ!」

フレン「youtubeっていいものだな」

ユーリ「手の平ひっくり返しやがって」

~完~

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月26日 (木) 21:09:08   ID: JMqZPLrI

わらったwww

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