男「覚悟は決まった。死のう」 (11)
男「…母さん、ごめん」
男「俺、逝くよ」
男は飛び降りた。
高い高い崖の上から、地面に衝突すると同時にそれはきっと、
潰れたトマトか或いは割れたスイカのようになるのだろう
落下の最中、男の意識は途切れた。
?「もし、もし、大丈夫ですか!」
男「あ…いてて…」
?「良かった、目がさめたのですね」
男「え…?」
次に男が目覚めた時に目に入ってきたのはポニーテールの女性、
しかし服装がおかしい。まるでコスプレのようだ。
男「えーと…天国かな?それとも地獄?」
ポニーテールの女性「何を言っているのですか…」
ポニーテールの女性「あなたはあの城へ向かう道の途中で倒れていたのですよ」
ポニーテールの女性「魔物か何かに襲われたのですか?怪我は?」
男「あ、あの、ちょっと待って…ここは日本じゃないのか?」
ポニーテールの女性「…日本?どこですか、聞いたことありませんね」
男「え…」
ポニーテールの女性「あなた、よく見るとどこかで見たことが…」
ポニーテールの女性「あっ!!」
男「ん?」
ポニーテールの女性「ま、まさか…その黒い髪、黒い瞳」
ポニーテールの女性「王子では!?」
男「え?」
ポニーテールの女性「さあ、早く城へ!私ですよ、女剣士です。忘れたのですか?」
男「いや、あの、王子って…」
女剣士「さあ、早く!!」
男「お、おい、引っ張るなよ!!」
女剣士「全く、行方不明になったかと思えばひょっこり出てきて、皆がどれだけ心配していたか…」
男「待てよ勘違いだろ…」
―――城内
女剣士「国王陛下!王子を無事に保護いたしました!」
国王「お、おお!息子よ、よく無事で」
男「待ってくれよ!俺は本当に人違いだよ!!」
女剣士「どうやら記憶を失っているようで、自身が何者であるか理解していないようです」
国王「なんということか…」
男「だから本当に違うって…」
男「大体、女剣士とやら、お前もおかしいぞ」
男「パッと見て気付かずにあとから気付くなんて」
女剣士「私は王子とあんまり面識がなかったから、仕方がありません」
男「いやいやいや…それでもさぁ」
国王「息子よ、いまはとりあえず自室で休むがいい」
男「だから…」
女剣士「さあ、こちらです」
男「本当にお前らおかしいって!!」
国王「っ!!」
男「よく見ろよ、俺は本当にあんたの息子か!」
国王「む、むぅ…だが黒い瞳に黒い髪などこの城の家系以外では…」
男「それだけで判断してるんじゃないのか!?」
国王「だが本当によく似ている…」
国王「ワシのたった一人の息子なのだ」
男「っ…」
国王「もしお前が人違いでも、頼む、息子のふりをして欲しい」
男「そんな無茶苦茶…」
国王「城のものは好きに使って良い」
男「…」
男「…わかったよ、そこまで言われちゃ」
男「部屋に案内してくれ」
国王「息子を部屋に案内してやってくれ」
召使い「かしこまりました」
国王「女剣士、下がって良いぞ」
女剣士「はっ」
今日からま王みたいやね
>>8
あんなホモホモしくするつもりはないですお(´・ω・`)
なんだろう目から熱いものが
こんなに感動的な作品に出会ったのは実に何年振りだろうか…。
君、この作品で作家デビューしないか?
生活の面倒はこちらが全て請け負おう!
君はただ作品を書き続けてくれれば良いんだ。
君の才能こそが日本のいや世界の宝だ。
いきなりでびっくりしたろう。
大丈夫ゆっくり考えてくれれば良いさ。
ただこの選択は君の人生の中でとても大きな分岐点になるだろう。
それでは良い返事を待っている。
では
>>10
お願いしますお(´・ω・`)
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