キース「訓練生の名前が覚えられない」(127)

教官室

キース「(私も年か…訓練生の顔を見ても名前が浮かんでこないことが多い…)」

キース「(そんなことは教官として許されるわけがない…)」

キース「(しかし、頑張って覚えようにもすぐ忘れてしまう…我ながら情けない…)」

キース「(………そうだ…)」

キース「(名前にインパクトさえあれば…)」

キース「(私でも名前を覚えられるはずだ…)」

ドタドタドタ

キース「ん?」

サシャ『……モグモグ』ドタドタ

ユミル『待て芋女!クリスタのパン横取りしやがって!』ドタドタ

クリスタ『追い掛けないでいいよユミル!私、サシャのこと怒ってないから!』ドタドタ

ドタドタ…

キース「(全く…教官室の前だというのに暴れおって…)」

キース「(……サシャか…入団式の日に芋を食っていた不届き者だったはず…)」

キース「(しかし、苗字が思い出せん…)」

キース「…」

キース「(…今)」

キース「(芋女と呼ばれていたな…)」

キース「(本人の特徴とぴったり当てはまっているあだ名だ…)」

キース「(そうだ!あだ名だ!あだ名で覚えればいいのだ!)」

キース「(…と、思ったが私ではいいあだ名を付けれるような自信がない…)」

キース「(…今は夕食の途中だったな…それなら…)」

キース「(食堂へ行って訓練生の特徴を掴むとしよう)」

キース「(そしてその特徴に合った名前を考えるとしよう)」

キース「よし!そうと決まれば食堂へgo!」タッタッタッ

食堂

ザワザワ

エレン「うっ……ゲホッ………」ドンドン

ミカサ「!?エレン!!早く水を飲んで!!」ガッ

エレン「ぐっ……」ゴクゴク

エレン「ぷはぁ…死ぬかと思った…」

ミカサ「エレン…よかった!」ギュウ

エレン「いてて!離せよ!いちいちお袈裟なんだよお前は!」

ジャン「チッ…」イラッ

ジャン「お前!いつも羨ましいんだよ死に急ぎ野郎が!」

エレン「なんだと!誰が死に急ぎ野郎だ!」

アルミン「ちょっとやめなよ2人とも…」

ジャン「今日という今日は許さねえぞ!」

ミカサ「この馬面め、エレンに近付くな」ギュウ

エレン「だから痛いっつーの!」

ジャン「」

キース「…」コソコソ

キース「(すまないグリシャ…お前の息子の名前を忘れてしまって…)」

キース「(しかし、なるほど…死に急ぎ野郎か…)」

キース「(確かに奴はいつも巨人を恐れず殺すことばかり考えている…)」

キース「(巨人を見かけたら真っ先に突っ込んで死にに行くようなタイプだなきっと)」

キース「(実に本人の特徴とマッチしているあだ名だ…)」

キース「(これからは奴を「死に急ぎ野郎」と呼ぶことにしよう…)」

キース「(そして、「馬面」か…)」

キース「(見たままだな、これからは奴は「馬面」)と呼ぶ…」

エレン「だから、お前は俺の母ちゃんかっての!」

ミカサ「エレンは私が居ないとダメだから…」

エレン「アルミン、こいつどうにかしてくれよ~」

アルミン「はは…いいじゃない、エレンがそれほど大事にされてるってことなんだから」

ミカサ「そう…私はエレンがとても大事だから…」ギュウ

キース「(なるほど、母ちゃんか…)」

キース「(確か、ミサカ・アッカマーンだっけか?違う気がするな…)」

キース「(確かに、見る限りでは死に急ぎ野郎に異常なまでに執着しているな…)」

キース「(よし…奴のあだ名は「母ちゃん」だ…)」

今更ですがキャラ崩壊注意

ライナー「クソッ…ユミルのせいでクリスタに近付けねぇ…」

ベルトルト「ユミルは男子をクリスタに近づけることを許さないからね…」

ライナー「今日こそ告白しようと思ってたのに…」

ベルトルト「何を言ってるんだライナー!?君はホモじゃなかったのか!?」

ライナー「なっ!?ホモじゃねえよ!?あと声がでかい!!」

キース「(なるほど…奴はホモと思われているのか…)」

キース「(そういえば以前、私が奴の着替えを覗いた時…)」

キース「(あの強靭な肉体には魅了されてしまったな…)」

キース「(ふふ…奴はホモではないがホモと思われているのならば…)」

キース「(私も「ホモ」と呼ぶことにしよう…悪く思うな)」

キース「(そして、問題なのがホモの隣のノッポ)」

キース「(あんな奴、ここに居ただろうか?)」

キース「(特徴が全く浮かばんぞ…)」

キース「(奴は適当なあだ名にしておくか…)」

ベルトコンベアさんだけ安価しますか?

>>22

1 する
2 しない

2

>>22

安価やめた方がよかったと思ってたのでありがとうございます

モブa「ようライナーと、えっと…ベ…」

ベルトルト「ベルトルトね」

モブa「ああ…すまねぇ」

キース「(ほう、奴は影が薄い上に名前さえ覚えてもらえてないのか…)」

キース「(可哀想な男だ…奴は「空気」とでも呼んでおくか…」

コニー「おーいアルミン!」

アルミン「ん?どうしたの?」

コニー「すまねぇ、今日座学でわからなかった箇所あってさ、教えてくんねーか?」

アルミン「うん、いいよ」

コニー「さすがアルミンだぜ!ありがとな!」

エレン「アルミンは頭がいいからな!」

ミカサ「アルミンは頭がいい…」

ジャン「アルミンは頭いいよなぁ」

アルミン「やめてよ恥ずかしいなぁ……///」

キース「…」

キース「(奴は「頭がいい」か…)」

キース「(アルミン・ベルトルトだったか…どうだか…)」

キース「(確かに奴は座学の成績は常にトップだからな)」

キース「(奴のあだ名は「頭がいい」にでもするか…)」

キース「(そしてあの心臓が右にあると勘違いしたあのバカは…)」

キース「(「ハートライト」と呼ぶことにしよう)」

サシャ「マルコーー!!!助けてください!!」ガバッ

マルコ「うわっ!?サシャ!どうしたの?」

ユミル「もう逃がさねえぞ芋女…」

クリスタ「もうやめてよユミル!お願いだから!」

ユミル「……じゃあ今日の風呂でクリスタが私の背中を洗ってくれたら許す」

クリスタ「う、うん!洗うから!」

ユミル「さっすが私のクリスタ!」ダキッ

クリスタ「痛いよユミル…」

サシャ「マルコ、そのパンもらっていいですか?」

マルコ「反省しろ」

キース「…」

キース「(マルコ・ポットだったか…?)」

キース「(奴は既に性格というか名前に特徴がありすぎる…)」

キース「(…「さくら」にするか「不死鳥」にするか…)」

キース「(どうしたものか……)」

キース「…」

キース「(よし、「不死鳥さくら」にするか)」

キース「(残りの女子2人は後にするとしよう…)」

女子風呂

ミカサ「気持ちいい…」カポーン

サシャ「気持ちいいですね~」カポーン

アニ「…」カポーン

クリスタ「よいしょ…」ゴシゴシ

ユミル「あー…クリスタがやってくれると気持ちいいなぁ…」ゴシゴシ

クリスタ「えへへ…ありがと…///」ゴシゴシ

キース「…」

何してんだハゲ

キース「アニ・メロンハート、だったはず…」

キース「(奴はいつも孤立している…特徴はこれだろう…)」

キース「(奴のあだ名は「ぼっち」としよう」

キース「(そしてクリスタル・レンズ)」

キース「(男子からの人気が高く、「女神」やら「天使」など呼ばれているらしいな)」

キース「(ここは「エンジェル」が妥当)」

キース「(もう1人は「そばかす」でいいか)」

翌日

-対人格闘術訓練場-

アニ「はっ!」ガッ

エレン「いたっ!」ドサッ!

アニ「はぁ…あんたって本当に弱いね…」

エレン「くっそー!もう一度だ!次は絶対に負けn

ヒュゥゥ

エレアニ「!?」

ライナー「ぐはっ!」ドサッ

エレン「お…おい、なんでお前が降って来るんだよ…」

ライナー「」

ミカサ「ねぇアニ…エレンが怪我したらどうするの?」ザッザッザッ

エレン「お前がライナーを…」

アニ「…私は怪我させようなんかおm

キース「こらぁ!貴様らぁ!何をしている!!」

アニミカエレ「!?」

ライナー「」

キース「今は対人格闘術の訓練中だ…何をベラベラと喋っt

ミカサ「それはアニが…」

キース「今は私が喋っているのだ!貴様は黙ってろ母ちゃん訓練兵!!」

ミカサ「え?」

アニ「……w」ブッ

ミカサ「」ギロッ

キース「何がおかしいのだぼっち訓練兵…」

アニ「は?」

ミカサ「……ww」ブフッ

エレン「きょ…教官…その呼び方は…」

キース「口を開くな死に急ぎ野郎訓練兵!!」

エレン「」

アニ「あっはっはっはwwwwww」ゲラゲラ

ミカサ「エレンごめんなさい…うふふww」プルプル

キース「貴様らぁ!!4人まとめて夜までグラウンドを走っていろ!!」

ライナー「」

-座学-

ジャン「クソ…さっきは張り切りすぎたぜ…眠い…」ウトウト

マルコ「ジャン…気持ちはわかるけど教官に見つかったら…」

ジャン「もうダメだ…」ガクッ

マルコ「ジャン!起きろ!!」バシッ

キース「うるさいぞ不死鳥さくら訓練兵!」

マルジャ「!?」ビクッ

キース「」ツカツカ

マルコ「なんだ…僕達じゃないのか…よk

キース「何を騒いでおるのだフェニックス」ズイッ

マルコ「え……僕……?」

キース「貴様しかおらんだろう不死鳥さくら訓練兵」

マルコ「いや、誰ですか?」

キース「自分の名前を忘れてしまうとはな…」

ジャン「ぶはっwwwwww」

キース「何がおかしいんだ馬面訓練兵!!」

ジャン「」

キース「貴様に選択肢をやろう、これから馬と共に暮らすか、今から夜までグラウンドを走るか、どちらかを選べ」

キース「ちなみに不死鳥さくら訓練兵もだ」

マルジャ「」

アルミン「うわぁ…キース教官どうしたんだろう…」

コニー「…zzz」

アルミン「って!?コニー!起きてよ!」

キース「どうしたのだ頭がいい訓練兵」ズイッ

アルミン「え?はい?」

キース「どうしたのだと聞いているのだ頭がいい訓練兵」

アルミン「……いや…その…コニーが寝て」

キース「なるほど、ハートライト訓練兵が寝ているのを起こそうと」

アルミン「そ…そうです」

キース「起きろハートライト訓練兵、貴様が起きなければ頭がいい訓練兵もグラウンドを走らせるぞ」

アルミン「ええええ!?コニー!起きてよ!」

コニー「…zzz」

キース「…」

アルミン「…」

キース「ハートライト訓練兵を連れて走ってこい」

アルミン「いや、しかし…」

キース「なんだと?」ギロッ

アルミン「行って来ます…」ズルズル

コニー「…zzz」ズルズル

アルミン「(なんで僕まで…あと頭がいい訓練兵とハートライト訓練兵ってなんだよ…)」

-立体起動術訓練-

ユミル「どうしたクリスタ!遅いぞ!」ゴォォォォ

ベルトルト「サシャも今日の夕食が肉だから顔が凄いことに…」ゴォォォォ

サシャ「うひひ……お肉……」ゴォォォォ

クリスタ「ハァ…皆速いなぁ…」ゴォォォォ

クリスタ「それに比べて私なんて…」ブツブツ

クリスタ「馬術しか取り柄が…」ブツブツ

ユミル「おい!クリスタ危ねえぞ!木にぶつかる!」ゴォォォォ

ベルトルト「サシャ!前!木が!」ゴォォォォ

クリスタ「え?」ゴォォォォ

サシャ「はい?」ゴォォォォ

クリスタ「わっ」ドガッ

サシャ「あうっ…」ドガッ

ヒュゥゥゥ

ユミル「チッ…」ゴォォォォ

ベルトルト「くっ!」ゴォォォォ

ガシッ ガシッ

ユミル「ふぅ」シュタッ

ベルトルト「危なかった…」シュタッ

ユミル「2人共気絶しちまってるな…」

キース「無事か!貴様ら!」

ベルトルト「あ、教官…」

キース「エンジェル訓練兵と芋女訓練兵は気絶しているようだな…」

ベルトルト「そうでs……え?」

ユミル「(なに言ってんだこのハゲ…)」

キース「空気訓練兵、そばかす訓練兵、貴様らが医務室に運んでやれ」

ベルトルト「」

ユミル「(誰がそばかす訓練兵だよこのハゲがぁ…)」ゴゴゴゴ

-夜 男子部屋-

エレン「なぁ、アルミン…」

アルミン「どうしたの?」

エレン「俺…今日教官にさ…死に急ぎ野郎訓練兵って呼ばれたんだ…」

アルミン「えぇっ!?エレンもそんな呼ばれ方したの!?」

エレン「え!?エレン「も」ってどういうことだよ!?」

アルミン「僕や…ジャンとコニーとマルコも変な名前で呼ばれてたんだよね…」

アルミン「エレンはその時グラウンド走ってたから知らないよね…」

ジャン「よぉ、俺は馬面訓練兵なんて呼ばれたぜ」ズイッ

マルコ「僕も不死鳥さくら訓練兵なんて呼ばれたよ…」

コニー「マジで?マルコかっこいいな」

アルミン「コニーはハートライト訓練兵って呼ばれてたよ、寝てたから知らないだろうね」

コニー「ハートライト!?すげぇ!超かっこいいじゃねえか!!」

アルミン「ライナーとベルトルトはなんて呼ばれたの?」

ベルトルト「僕は…空気訓練兵って呼ばれたよ…」

ライナー「俺は教官と話してないからわからないな」

ジャン「ライナーはホモ訓練兵とか呼ばれそうだなww」

ライナー「なっ!?それはないだろ!」

アルミン「皆、あだ名が付いてるのか…僕なんて頭がいい訓練兵って呼ばれたよ…」

エレン「アルミンらしい呼ばれ方じゃねえか」

アルミン「普通の名前で呼んで欲しいんだよね……さあ、皆もう寝よう、明日も早いんだ」

-夜 女子部屋-

ミカサ「あのハゲ…エレンを侮辱したことは絶対に許さない、いつか私が然るべき報いを…」

アニ「あんたも笑ってたでしょ…」

クリスタ「エレンがどうしたの?」

アニ「教官がエレンに死に急ぎ野郎だと言ったんだよ…私なんてぼっち訓練兵って呼ばれた…」

ミカサ「更に、私のことを母ちゃんなどと呼び出した…許せない…許せない…」ブルブル

ユミル「クリスタもエンジェル訓練兵なんて呼ばれてたぞ、よかったな…」ズーン

クリスタ「えっ!?…恥ずかしいよ…何よそれ…///」カァ

サシャ「ユミル元気がありませんね」

ユミル「私はそばかす訓練兵…てめーは芋女訓練兵って呼ばれたぞ…」ズーン

サシャ「えぇっ!?そんな…」ガーン

-教官室-

キース「(ふふふ…あだ名で訓練兵の名前を覚える作戦は見事に成功したな…)」

キース「(これで訓練兵の名前を忘れることはない!)」

キース「(しかし…)」

キース「(これだと1人に二つの名前が付いてしまうことになるな…)」

キース「(名前は二つもいらん!一つだけで充分だ!)」

キース「(よし!これからは訓練兵同士私の付けたあだ名で呼ばせることとしよう!)」

翌日

ザワザワ

アルミン「なんだ…早朝から外に全員集めて…教官は何を…」ウトウト

ジャン「まだ5時だぞ…訓練はまだ後のはずなのに…」ウトウト

キース「よし!貴様ら!全員集まってくれたな!」

一同「…」

キース「とても重要な話だ!よく聞いておけ!」

キース「これから私の言うことを聞けない奴は開拓地送りだ!」

キース「では、その話とは!」

一同「…」

キース「これからの訓練生活では、訓練兵同士、私の考えたあだ名で呼び合うようにすること!」

キース「以上!」

一同「」

食堂

ザワザワ

ミーナ「なんでよ…私は皆から亀頭って呼ばれないといけないの?」

トーマス「おかしいよな、俺は機関車だって…」

ダズ「誰が「ヘタレ」だよ…ふざけんな!」

ザワザワ

アルミン「皆、納得いかないようだね…当たり前だけど…」

エレン「でも、教官には逆らえないからな…開拓地送りになったら巨人を駆逐出来ない…」

ミカサ「あんなハゲの言うことは無視していい、私はずっと貴方のことをエレ

キース「どうした、母ちゃん訓練兵、貴様は開拓地に行きたいのか?」

ミカサ「」

キース「死に急ぎ野郎訓練兵に何か言いたいことがあるのか?」

ミーナかわいそすぎる………

ミカサ「いえ…何でもありません…」

キース「そうか、邪魔したな」ザッザッザッ

ミカサ「…」ゴゴゴゴ

アルミン「(あぁ…ミカサが怒ってる…見てられないよ…)」

エレン「仕方ねーな、これからはお前のこと母ちゃんって呼ぶよ」

ミカサ「…」

ミカサ「(エレンに母ちゃんって呼ばれた…これはこれでアリ…!!)」

ジャン「(ミカサが母ちゃんだと……最高じゃねえか!!)」

-対人格闘術訓練-

エレン「なぁ…ライn…ホモ…お前、どう思う?」

ライナー「…あまりにも納得がいかない、教官の考えが掴めないぜ…」

エレン「だよな……あ、あそこにいるのぼっちじゃねぇか」

アニ「…」

エレン「おーいぼっち!またぼっちの足技見せてくれよ!」

アニ「」イラッ

ライナー「お…おいエレ…死に急ぎ野郎…」オロオロ

アニ「うるさい!」ドゴッ

ライナー「ぐっ…なんで俺が…」ドサッ

アニ「ふんっ!」ザッザッ

エレン「お…おい!待てよぼっち!」

アニ「着いてくんな!」グスッ

ギュッ

アニ「!?」

エレン「お前…何泣いてんだよ…」ギュウ

アニ「……」グスッ

エレン「仲間が辛そうな所を見てるとほっとけないんだよ…」

エレン「1人で辛い気持ちを味わおうとすんな…そして泣くなら…」

エレン「俺の胸の中で泣け!」ギュウ

アニ「……///」カアァ

ライナー「(なんて恥ずかしいセリフを言うんだ…///)」

アルミン「(くっ!僕まで惚れちゃいそうになったじゃないか…///)」

キース「(全く…けしからん…///)」

>>90
原因は君の『ぼっち』発言です

ミカサ「(ああエレン…益々、好きになってしまった…だがあの女狐め…許せない…)」ゴゴゴゴ

ベルトルト「あ…あの…母ちゃん?」

ミカサ「その名で呼ぶな空気!!!!」ベキッ!

ベルトルト「」チーン

-座学-

ジャン「ああ…明日はテストか…」ガクッ

マルコ「はは…仕方ないじゃん…頑張ろうねテスト」

キース「おい、不死鳥さくら訓練兵、貴様は開拓地送りだ」ザッ

マルコ「へ?」

ジャン「は?」

キース「今、貴様は馬面訓練兵のことをジャンと呼んだよな?」

マルコ「(まさか…『仕方ないじゃん』のことか…)」ダラダラ

ジャン「きょ…教官…それは意図的に言ったものではないかと…」

マルコ「断じて違います!それは全くの誤解です!」

キース「なんだ貴様ら…私に逆らうというのか…」

マルコ「こればかりは引けません…」

ギャーギャー

アルミン「(いくらなんでも厳し過ぎる…)」

キース「仕方ない、今回ばかりは許してやろう」ツカツカ…

ザワザワ…

マルコ「よかった……僕…死ぬかと…」グスッ

ジャン「確かに俺もビビッたぜ……って、泣くなよ!」

アルミン「(あんなのが教官でいい訳ない…)」

コニー「…zzz………ぅ………」ムクッ

アルミン「ハートライト……講義中に寝ちゃ

コニー「…おぉ……おはようアルミン…」

アルミン「」

キース「んん?」ギロッ

コニー「はっ!?」

キース「今…

アルミン「教官!!ハートライト訓練兵はアルミ缶におはようと言っただけです!!!」

シーン

アルミン「あ……えへへ……///」カアァ

キース「そうか、ならば良い」ツカツカ…

クスクス…

アルミン「(うぅ…恥ずかしい…)」

コニー「すまねぇ頭がいい…恥かかせて…」

アルミン「反省するなら…もう講義中に寝ないでくれ…」

コニー「あぁ、わかったよ…」

-夜 女子風呂-

ユミル「はぁ…全くやってらんねーよ…」カポーン

クリスタ「私も辛いな…」カポーン

ユミル「つーか、あのハゲが見ていない所でなら、元の名前で呼んでもバレねーだろ」

サシャ「そうですかね?あの教官、凄い耳がいいっぽいですよ?」カポーン

ユミル「だからなんだってんだよ…ここは女子風呂だし、さすがに来ねーよ…」

ユミル「なぁ、クリスt

キース「いい度胸をしているなそばかす訓練兵」カポーン

ユミル「」

クリスタ「」

サシャ「」ブクブク…

ユミル「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!」ザバーン

クリスタ「いやああああぁぁぁぁぁ!!」ザバーン

キース「何を驚いている、今日から風呂は混浴だ」

ユミル「はぁ!?聞いてねえよ!?」

キース「他の訓練兵は皆知っておるぞ」クイッ

ミカサ「ほら…動かないでじっとしてて…」ギュウ

エレン「やめろ!俺は1人で洗うんだよ!!」バタバタ

ジャン「クソ…死に急ぎ野郎め…」

アニ「……///」チラチラ

ライナー「クリs…エンジェルは居るか!?」

ベルトルト「エンジェルは…エンジェルは…」

ユミル「」

クリスタ「」

サシャ「」ブクブク…

-教官室-

キース「(混浴の件は全訓練兵に行き渡って居なかったのか…)」

キース「(そのせいで一部の訓練兵から強烈な批判を浴びてしまった)」

キース「(仕方ない、混浴は今日だけにしておくか)」

キース「(そして名前の件は)」

キース「(やはり不満の声が飛び交っているな…)」

キース「(これも仕方ない、後1か月だけあだ名で呼ぶ期間とする)」

キース「(その期間、私は訓練兵全員の元の名前を覚えることに専念するか)」

そして1か月後

アルミン「また早朝から教官からの話か…」ウトウト

ジャン「眠い…早く終わらせてほしいぜ…」ウトウト

キース「貴様ら!よく聞け!」

一同「…」

キース「1か月ほどの前に、私の付けたあだ名だけで訓練兵同士呼び合うという話があったな」

キース「しかし、その期間も今日で終了とする」

キース「これからは元の名前で呼ぶことを許可しよう」

キース「以上!」

一同「…」

ザワザワ

アルミン「正直、もう教官の付けたあだ名の方がいいよね」

ジャン「ああ、俺もなんか愛着が湧いちまった」

ライナー「俺も今のままでいいな、ホモでも構わん」

エレン「死に急ぎ野郎って呼ばれても別になんとも思わないぞ俺」

ベルトルト「僕も前の名前覚えにくいみたいだし…今のままでいいや」

エレン「確かにな、お前の元の名前わかんねーもんな」

ベルトルト「…」

キース「(なんということだ…)」

キース「(まさか私の付けたあだ名を気に入ってもらえているのか…)」

キース「き…貴様ら…本当にそれでいいのか…?」

アニ「私もぼっちって言われてもなんとも思わないし、構わないかな」

ミカサ「私も、エレンに母ちゃんと呼ばれることに快感を覚えてしまって…」

サシャ「私、あだ名付けられる前から芋女って呼ばれてましたし」

クリスタ「エンジェルなんて素敵!」

ユミル「クリスタがいいならそれで…」

キース「(これは…私のネーミングセンスを認めてくれたということなのか…)」

キース「(だとしたら…なんだこの高揚感は…)」

キース「よし!貴様らの気持ちはよくわかった!!」

キース「ならば!これからの訓練生活も!私が付けたあだ名で、訓練兵同士呼び合うことにする!」

キース「破った奴は開拓地行きだ!」

キース「いいな!貴様ら!」

一同「ハッ!」ザッ

そして訓練兵卒業の日

キース「ではこれより、成績上位10名を発表する」

首席 母ちゃん

2番 ホモ

3番 空気

4番 ぼっち

5番 死に急ぎ野郎

6番 馬面

7番 不死鳥さくら

8番 ハートライト

9番 芋女

10番 エンジェル


キース「…」

キース「(本当にこれでよかったのだろうか…)」

ーーー完ーーー

これで終わりです。
読んでくださった方々ありがとうございました。

他の作品については前作の

ミカサ「起きて、エレン!」続編

の最後やらに書いてます。
ではお疲れ様でした。


首席 j( 'ー`)し

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