Ｐ「美希は来週いっぱい映画の撮影だな、あとＣＭの撮影も2本入ってるから」

美希「わかったのっ」

Ｐ「響は月～金まで2代目ハム蔵オーディションのロケだな、土日はドラマ撮影だ。」

響「わかったぞ！」

Ｐ「………千早は月～水がレッスン、木～日がＯＦＦだな………」

千早「………………はい」

Ｐ「あとその次の月曜日に遊園地で」

千早「歌関係の仕事ですか！！！」

Ｐ「あっ……ああそうだ。」

千早「私頑張ります！」

Ｐ「頑張ってくれ………遊園地で音楽イベントの」

千早「音楽イベントのっ？」ﾜｸﾜｸ

Ｐ「……ステージ設営の仕事だ」

千早「」

Ｐ「そっ、そうだ春香も同じ日に遊園地で仕事だ」ｱｾｱｾ

春香「そうなんですか？ごめんね千早ちゃん♪ステージで歌う方で」

Ｐ「いや春香はチケットのもぎりの仕事だな」

春香「のワの」

Ｐ「あと春香はその後にスーパーでレジ打ちの仕事だから」

春香「のワの」

Ｐ「あと千早はＣＭの話が来てたけど」

千早「」ﾋﾟｸ

Ｐ「その日は歌関係の設営したステージ撤去の仕事が入ってたから断っといたぞっ」

千早「」ｽﾞｰﾝ

千早「わ、私レッスン行ってきます…」ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「……………………」

千早「(私、間違ってたのかしら、プロデューサーに歌関係の仕事以外嫌だと言って)」

千早「(皆は上のステージに進んでるけど、私だけ未だに碌な仕事が無いし)」

千早「(これからはプロデューサーに言って歌以外の仕事も積極的にやりましょ)」ｸﾞｯ

～数週間後～

Ｐ「それで、真は月～水がＶシネマの撮影、木曜がレッスン、金～日がＶシネマの撮影だ」

真「わっかりましたっ！！」

Ｐ「春香は月～水まで熱湯風呂ロケ、木～金がラジオ収録、土～日がビルの清掃だ」

春香「のワの」

Ｐ「千早～ローカルＣＭの依頼がきてるんだが」

千早「やりますっ！！」

Ｐ「えっ？歌関係の仕事じゃ無いぞ？」

千早「良いんです。もう歌に固執するのは辞めました。コレからは色々な仕事をこなしますっ！」

Ｐ「本当かっ！わかった！早速ＣＭの依頼ＯＫしてくるっ！」

千早「ちなみにそれはどんなＣＭ何ですか？」

Ｐ「牛乳を飲まないとこうなる！って言う牛乳促進のイメージガールだ」

千早「」

Ｐ「牛乳会社の人が千早を見てこの子しかいないと思ったらしいぞっ！」

Ｐ「他所の事務所のアイドルも出演を拒んだらしいんだ。おっと早速打ち合わせに行ってくる」ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「(……いえ、仕事を選んではダメね。春香もこないだザリガニに鼻を挟まれる耐久番組してたし……頑張りましょ)」

～ＣＭ収録～

あずさ「私、いつも欠かさず牛乳呑んでますよ♪」ﾎﾞｲﾝ

千早「牛乳ですか？…いえ好きじゃありませんね。」

ナレーター「牛乳を飲まないとこうなります。」

あずさ「飲みましょ♪牛乳」ﾑｷﾞｭｰｰｰ

ﾊｰｲｶｯﾄ　ｵﾂｶﾚｻﾏｰ

千早「(今は耐えるのよ、この屈辱に……)」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

Ｐ「千早凄く良かったぞ～」

千早「そっ、そうですか？」

Ｐ「このＣＭで仕事の依頼がバンバン来るかもなぁ」

千早「私、どんな仕事でもしますよ」ｱﾊﾊﾊﾊ

Ｐ「そうか～まかしとけ」

～数ヵ月後～

千早「あれからドラマエキストラ、レジ打ち、引越し作業、弁当製造、グラビア……」

千早「色々な仕事をしたわ……そろそろ歌の仕事が来ないかしら？」　ｶﾞﾁｬ

Ｐ「千早っ！歌の仕事が来たぞ！！」

千早「本当ですかっ！！！！」

Ｐ「いや嘘」ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「………………………………んぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ」

～さらに数週間後～

Ｐ「貴音は月～木までうどんロケ、金曜はそばのロケ、土日はそうめんのロケだ。」

貴音「あの…貴方様……らぁめんのロケは？」

Ｐ「無い！！」

貴音「………」ｼｮﾎﾞｰﾝ

Ｐ「響は月～火はラーメンのロケ、水～土は中華ぞばのロケ、日曜はハム蔵公開売却の生放送だ。」

響「じぶん頑張るぞっ！」

Ｐ「あとコレはロケ先に行くラーメン屋のラーメンセットを響にだって」

響「こんなに貰ってうれしいぞ♪」

貴音「響…………」ﾌﾗ

ﾁｮ…ﾀｶﾈ　ﾅﾆｽﾙｻ　ｺﾚﾊｼﾞﾌﾞﾝ……ｳｷﾞｬｰﾊﾞｷﾎﾞｷﾊﾞｷ

Ｐ「千早～イベントの依頼が」

千早「やりますっ！」

Ｐ「わかった。」

～イベント日控え室～

千早「あの…この着ぐるみは？」

Ｐ「千早が着るんだっ！」

千早「何のキャラです。」

Ｐ「確か国産木材活性化ゆるキャラの板っしーだ。」

Ｐ「派手に頼む。」ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

千早「…………………………」

ＴＶ　ｻｧｰ　ﾊﾑｿﾞｳｸﾝﾊ　6741ｴﾝﾃﾞﾊﾞｲｷｬｸｶﾞｹｯﾃｲﾃﾞｽ

千早「…………こうなったらヤケよ」

千早「こうなったらヤケよ」

司会「さぁ、ゆるキャラ板っしー君の登場です！」

千早in着ぐるみ「んぁぁぁぁぁぁぁぁーーー板っしー登場んぁぁぁしぃぃぃっっっっ！！！」

―――――
――――
―――
――
―

Ｐ「千早！イベントは大ウケだったぞ！」

千早「………………そうですか」

Ｐ「それで是非ＣＤを出さないかと言う話が来てるぞっ！！まあ条件はあるが」

千早「やります！！条件関係なくＣＤやります！」

Ｐ「そうかっ！そう言うと思ってＯＫしといたぞっ！」

千早「(今迄の耐え難い屈辱もあったけど……やっと実ったのね♪)」

千早「で条件とは何ですか？」

Ｐ「今日の着ぐるみを着てＣＤを出すんだっ！！」

千早「」

Ｐ「どうだ？問題ないな？」

千早「……………はい」

数ヵ月後、着ぐるみでＣＤデビューしトップ着ぐるみ歌姫になる千早の姿が………

完

話のおまけ↓

後日談

～事務所～

響「なぁなぁ貴音」

貴音「何です響？」

響「千早って事務所でもレッスン時でもいつも着ぐるみ来てるよなぁ」

貴音「そうですね」

響「何でだろ？」

貴音「あの衣が歌手だからでは？」

響「？」

貴音「あれを身に纏う事によって千早は歌手になるのです。」

響「それってあの着ぐるみを着ないと千早は歌手じゃないって事か？」

貴音「………………いえ、特撮の仮面らいだぁの様なモノでは？」

響「……そうかぁ」

本当に完