病気Bye-bye(4)
「人間生きていれば、なんかしらの病気になる」
これは、僕が行っていた病院の医者が言った言葉だ。
僕は、生まれつき足が悪かった。
原因は、病気と言うこと以外何もわからなかった。
僕の足の症状を見た医者が、
「この病気は、奇跡が起こらない限り絶対に治ることは無い」と言った。
つまり、不治の病ってやつだ。
だから僕は、自分は一生歩くことができないと思ってた。
その医者も、きっと同じようなことを思っていたに違いない。
でもこの話は、僕が思った通りには進まないみたいなんだ。
中学2年くらいの時の話だ。
このくらいの頃から、
治らないとわかっているのに病院に行く必要があるのか?
と病院に行かなくなっていた。
しかし、親はどうしても病院に行って欲しいらしく、いつものように「病院に行こうよ、ね?」と僕に言ってきた。
でも反抗期に入った僕が、親の言うことなんて聞くはずもなかった。
このくらい頃から、僕は毎日散歩をするようにしていた。
散歩と言っても、歩けないから車イスで外に出ていた。
その日もいつものように「病院に行こうよ」と親に言われたが、
無視を散歩に出かけた。
その日は、いつもと違い人がたくさんいたんだ。
僕がいつものように車イスを転がしていると、
前の方から女性が来て「その足、どうしたの?」
って聞いてきた。
僕は、普通車イスに乗っている人にそんなこと聞く? と思った。
周りの人も、同じことを思ったらしく「それ聞いちゃう?」って顔をしていた。
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