ポンコツ『黒木智子、回答の入力を』 (42)

わたモテと破壊魔定光のクロスssです
先日某所に立てた同じタイトルのスレと同じ内容なので、そちらのスレを読んでいた方は、読まなくても問題ありません
何故こちらに立てなおしたかというと・・・お察しください。
こちらにスレを立てるのは初めてなので、色々とミスがあるかもしれませんが、その時はどうか指摘をお願いします

では始めます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402811526

もこっち「・・・よっと」ゴト

もこっち(なんだろうコレ?ヘルメット・・・だよな?)

もこっち(けど、随分ボロボロだな・・・なんで私の家の庭に落ちてたのかも気になるし・・・)

もこっち(例によってネットで聞いてみるか)カチャカチャ

変なヘルメット拾った
今日、家に帰ってきたら庭に変なヘルメットが落ちてた
これ何?どうすりゃいい?ちなみにこれが画像
ttp//xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

もこっち「よし、と・・・」

『はいはい、どうせコラだろ』

『月刊ムーに送ってみればいいんじゃね?』

『スゲー造形だな、これお前が作ったんだろ?』

もこっち(チッ、役に立たん意見ばっかだな・・・)

もこっち(まあいいや、そろそろゆうちゃん遊びに来るし、コレの事は明日にしよう)

もこっち(お母さんやお父さんに見つかったら間違いなく捨てられるだろうな・・・帰ってくる前に隠さないと)ゴソゴソ

ピンポーン

もこっち(お、ゆうちゃん来たか)

シュン
定光「・・・ん?ポンコツ、どこにワープしてんだ?」

ポンコツ『おかしいな・・・座標はここで間違いないハズなんだが、キミのマンションらしき建築物は見当たらないな』

神代「まぁ、<この平行宇宙>の定光がマンションに住んでいるとは限らんがな」

定光「とにかく、この近くに<この世界の俺>がいるのは間違いねぇんだろ?」

ポンコツ『ああ。少し高度を落として探してみよう』

優「こんにちわー」ガチャ

もこっち「ゆうちゃんいらっしゃい。新しい服買ったの?」

優「うん!少し高かったけど、可愛かったから・・・あれ?」

もこっち「どうしたの?」

優「もこっち、空になにか浮いてるよ?もしかしてUFOかな?」

もこっち「えっ?」キョロ

もこっち「えええええええ!?バ、バ、バイクが!?」

もこっち(な、なに?宇宙人?それともタイムパトロールとか?)

もこっち(っていうか、アイツ等の被ってるヘルメットってもしかして・・・)

優「すごいねー!アニメみたい!」

定光「・・・どうする?見つかっちまったらしいぞ」

ポンコツ『これ以上騒がれると厄介だ。人が集まる前に説明するしかないな』

定光「納得してもらえるか怪しいモンだけどな・・・ポンコツ、下に降ろしてくれ」

ポンコツ『了解した』

定光「よ、よう。あーいや、なんつーか、その・・・とにかく俺たち怪しいモンじゃねぇんだ」

神代「こんな格好の上、空飛ぶバイクに乗った二人組が言っても説得力皆無だな」

定光「いいから余計なこと言うな神代!まぁ、確かに変なナリしてるけどよ。これには色々と事情が・・・」

もこっち「ちょ・・・」

定光「ん?どうした?」

もこっち「ちょ、ちょ・・・ちょっと待ってて!」ドタバタ

もこっち「ああああああ、あの・・・も、もしかしてこのヘルメットの事・・・」

優「すごーい!もこっち、それどうしたの?」

定光「ポンコツ、これって・・・!」

ポンコツ『ああ、やはりこの近くにいるのは間違いなさそうだ』

もこっち「や、やっぱり何か知ってるの!?あ、ああ、あの!詳しく話を聞きたいんだけど・・・」

もこっち「できれば二人の被ってるヘルメットもじっくり観察させてほしいなー、なんて・・・」キラキラ

定光「こう言ってるけどよ・・・どうするポンコツ?」

ポンコツ『素顔で話した方が信頼されやすいのは間違いないな。それに、この格好のままではあまりに目立ちすぎる』

定光「それもそうだな。ホラ、神代も外せ」ガシャ

神代「分かっている」ガシャ

定光「これでいいか?」ズボ

もこっち「・・・・・・・・・・・・・・・」

定光「何だよ?今度はどうした?」

もこっち「ささささ・・・定光ぅ!?お前、どうしてそんな格好を・・・!?」

神代「貴様、なぜ定光の名を!?まさか・・・」

?「うるせーな姉貴!んなデカい声出さなくても聞こえるっつーの!」ドタバタ

ガチャ

黒木定光(以下、黒光)「えっ?」

ポンコツ『なるほど、そういう事か』

もこっち「え?え?なにコレ!?どういう事!?」

優「へぇー、定光君って双子だったんだ!もこっち、紹介してくれればよかったのに」

もこっち「いや、私にもわけが分からないんだけど・・・そっちの女の子もお母さんの若いころにそっくりだし・・・」

神代「状況が混沌としてきたな。いったん落ち着いて話をした方がよさそうだ。悪いが上がらせてもらうぞ」

定光「お、おい神代・・・」

神代「仕方あるまい?これ以上騒がれたら人が集まってくるぞ」

ポンコツ『サダミツ、ここは彼女の言う事に従った方がよさそうだ』

定光「確かにそうかもしれねぇ・・・悪い、邪魔させてもらうが、いいか?」

もこっち「えっ!?あ、うん・・・」

ネコミミ(私さっきから全然出番ないなぁ・・・ヒマだなぁ)

~説明中~
優「へぇ~、じゃあ椿君たちって別世界から来たんだ!」

もこっち「すごい・・・すごいよ!まるで夢を見てるみたい!こんなのアニメでしか見たことないよ!」

定光「思ったよりすんなり受け入れてくれたな・・・」

ポンコツ『ああ、二人とも理解が早くて助かった』

もこっち「いやぁ、まぁ・・・アニメで散々予習してきたから・・・えへへ・・・」

黒光「俺はまだ納得できてねぇけどな・・・ところで椿さん、この暗号の意味分かるか?」パサ

定光「ん?なんだコレ?」

ポンコツ『これは・・・平行宇宙座標!これをどこで!?』

黒光「いや、最近変な夢を見たんだけどよ、俺の部屋に白衣を着てメガネかけた俺そっくりの奴がいるんだ」

黒光「俺の机の上には暗号の書かれたメモ用紙が乗ってて、メガネの俺がメモを指差しながらこう言ったんだよ」

黒光「『もう一人のお前、破壊魔に伝えろ』ってな・・・」

黒光「そのメモの内容を必死に思い出しながら書いたのがソレだ」

黒光「正直、まだ納得できねぇが・・・現にこうして『もう一人の俺』が現れた以上、あの夢もあんた達の話も信じるしかねぇだろ」

もこっち「定光・・・」

定光「ポンコツ、このメモの平行宇宙のこと調べられるか?」

ポンコツ『ああ、すぐに座標を入力して・・・』

ガタッ
もこっち「ん?何の音?両親はまだ帰ってきてないはずなんだけど・・・」

優「1階から聞こえたよ。行ってみようよ」

リビング
?「ヘヘヘ・・・ようやく見つけたぜ破壊魔!」

優「今度は机が喋ってる!もこっち、この机どこで買ったの?」

もこっち「近所のホームセンターだけど・・・いや、絶対これ怪しいって!」

定光「ポンコツ、コイツまさか・・・」

ポンコツ『ああ、間違いない。流刑体・欺机だ!変身するぞ!』

定光「応!」ガシャン

欺机「オラァッ!」ブン

神代「くっ・・・」

定光「神代!・・・てめぇ!」バキィ

欺机「うおぉぉぉ!?」バゴォ

もこっち「い・・・家の壁が・・・!」

定光「スマン!けど、こうするしかなかったんだ!」

ポンコツ『サダミツ、それよりあれを見ろ!』

ビキビキッ
優「わっ!?何?空間にヒビ?」

ポンコツ『予知能力を使うな!この平行宇宙にも影響が出てしまう!』

定光「悪ぃ、神代が襲われてムキになっちまった・・・神代、大丈夫か?」

神代「ああ、足首をひねっただけだ・・・」ヒョコヒョコ

定光「おい、無茶すんな!そんな体で戦えるか!」

神代「しかし、貴様が戦えばこの平行宇宙が・・・」

もこっち「あ、あの・・・ひとつ提案なんだけど・・・」

もこっち「戦うスーパーヒロイン、ヴァルキリー・もこっち参上!」ビシィ

ネコミミ『やっと出番だー!がんばるぞー!』

優「わー!もこっち格好いいー!」パチパチ

定光「ホントに大丈夫かコレ・・・?」

黒光「姉貴、運動苦手なのに無理だって!どうせなら俺が変身して・・・」

もこっち「大丈夫だって。何百ともの魔法少女モノで予習してきたし、近所のゲーセンじゃ格ゲー負けなしなんだから」

もこっち「それに、今まで散々みっともない姿晒してきただから、たまには姉らしい所見せないとな!」グッ

黒光「姉貴・・・!」

もこっち「そんじゃ、ちょっくら行ってくる」ダッ

定光「行っちまった・・・」

ポンコツ『とにかく今は彼女に任せるしかない。優は神代やよいの手当をしてくれ。私は先ほどの座標の解析を急ぐ』

優「わ、わかった!」

黒光(クソッ、姉貴が戦ってるってのに、俺は何もできねぇのかよ・・・!)

黒光(・・・ん?いや、待てよ・・・)

黒光「なぁ椿さん、ひとつ頼みがあるんだが・・・」

市街地
欺机「オラオラ、さっきまでの威勢はどうした!?」

ネコミミ『智子ちゃん、大丈夫!?押されっぱなしだけど・・・』

もこっち「くっ・・・さすがにアニメやゲーム通りにはいかないか・・・」

もこっち「もっと広くて動き回れる場所・・・そうだ、学校のグランドに・・・・!?」

もこっち(あそに居るのって、ネモ!?まずい、助けなきゃ!)

もこっち「危ない!」ガバッ

ネモ「きゃっ!?」

もこっち「大丈夫?ネモ・・・トさん」

ネモ「え?もしかして黒木さん!?その格好どうしたの!?」

もこっち「いや、これは・・・・うごぉ!?」

欺机「よそ見してんじゃねぇぇ!」

もこっち「早く!今のうちに逃げ・・・ぐぅ!」

ネモ「黒木さん・・・」

数十分後・グランド
欺机「フン、どうやら限界みてぇだな。息が上がってるぜ?」

ネコミミ『智子ちゃん・・・』

もこっち「ま、まだだ・・・」

欺机「あぁん?」

もこっち「ゆうちゃんも、ネモも、お父さんも、お母さんも、定光も!全部私が守るんだ!」

欺机「ああ、そうかい。そいつぁご立派だな」

欺机「けど、フラフラじゃねぇか。テメェ一人で何ができる?」


「だったら二人ならどうだ?」


欺机「何ぃ!?」

黒光「おりゃっ!」バシィ

もこっち「さ、定光!」

欺机「な、何だテメェ!」

もこっち「定光、その格好は?」

黒光「姉貴の拾ったヘルメットだ。椿さんとポンコツに頼んで直してもらった」

もこっち「へぇー似合ってるじゃん。さっきの蹴り、流石はサッカー部員だねぇ」ニヤニヤ

黒光「う、うるせぇな!」

欺机「テメェらさっきから何おしゃべりしてやがる!」

もこっち「定光!ヴィクトリーコンビネーションで決めるぞ!」

黒光「は?ヴィクトリー・・・なんだって?」

もこっち「お前がキックで奴の動きを止めた隙に、私がトドメを刺す!」

黒光「大層なネーミングの割には単純な作戦だな・・・」

もこっち「いいから!奴が来るよ!」

欺机「ナメんなぁぁぁ!」

黒光「ふんっ!」バキィ

欺机「うぉっ!?」

黒光「姉貴!今だ!」

もこっち「うおおおおおお!抹殺のぉぉぉぉぉ!ラストブリットォォォォォォォォォ!!」ドガーン

欺机「が・・・がはっ・・・」ドサッ

もこっち「意地があんだよ・・・女の子にはなあ!」ドヤァ

黒光「・・・なんだそれ?」ガシャ

もこっち「え?スクライド知らない?」ガシャ

黒光「知らねーよ」

定光「おーい、二人とも無事かー?」

もこっち「あっ、あのバイクは・・・」

定光「どうやら終わったみてぇだな」

神代「まぁ、初めてにしては上出来だな」

優「もこっち!」

ネモ「黒木さん!」

もこっち「えっ!?二人も来てたの!?」

ガバッ
もこっち「わっ!?」

優「もう!すごく心配したんだよ!」ギュゥ

ネモ「でも、黒木さんが無事でよかった!」スリスリ

もこっち「えっ・・・ちょ・・・そ、その・・・二人とも恥ずかしいってば・・・」カァァ

定光「やれやれ・・・ま、とにかく一安心だな」

ポンコツ『サダミツ、例の座標の平行宇宙についてなのだが・・・』

定光「ん?どうした?」

翌日
もこっち「もう行っちゃうの?」

定光「あぁ、行先も決まったからな」

ポンコツ『サダミツ、昨日も話したように、これから向かう平行宇宙は非常に危険だ。留まれるのは30分が限度だ。いいな?』

定光「分かってるって・・・じゃあな、智子!達者でな!」

もこっち「さらば、異世界の弟よ!なんてな」ニヤ

定光「俺とお前はタメだっつーの・・・」

ネコミミ『バイバイ智子ちゃん!元気でね!』

もこっち「うん、ネコミミ!一緒に戦ってくれてありがとうね!」

シュゥゥゥ

もこっち「行っちゃった、か・・・」

もこっち「椿君たちだけじゃない、私たちも頑張らないとな。でしょ、ポンコⅡ(ツー)!」ガシャン

ポンコⅡ『ザッツ・ラーーーーーーーィッッッ!流刑体のクソ野郎は全員キル&デストロォォォォォイッ!!』

もこっち「まったく、お前少しはその口調・・・」

ドォォォォン
もこっち「えっ!?なに?今の音!?」

ポンコⅡ『ヘイ!ビッチ!流刑体のお出ましだ!名前は斬鬼!ちょいとタフなバトルになりそうだぜぇ!』

もこっち「ビッチ言うな!私の一番嫌いな言葉だ!」

ポンコⅡ「ハハーン?なら何て呼べばいいんだい?ガール?」

もこっち「そ、それは・・・言わせんな恥ずかしい」///

もこっち「・・・でも上等だよ。スカッとくる奴なら誰でも大歓迎だ!」

ポンコⅡ『OKトモコ!そんじゃオレ達コンビのデビュー戦、おっぱじめるとするかァ!』

もこっち「ああ、派手に決めるよ!」
こうして私、黒木智子と流刑体の戦いの日々が始まったのだった。
流刑体と戦うようになってから少しだけ・・・ほんの少しだけモテるようになったんだけど・・・それはまた別のお話。

おしまい

定光のクロスssは前から書いてみたかったけど、まさかクロス先がわたモテになるとは自分でも思わなかった・・・
お付き合いいただき、ありがとうございました

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