モバP「誰もこないな・・・」 (43)
モバマスSS
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P「おはようございまーす」
P「・・・やけに早起きしてしまったから早めに事務所にきたが」
P「流石に誰もきてないか」
P「んー、とりあえず今日の仕事の準備するかぁ」
P「・・・・・」
P「静かだなぁ」
P「テレビみるか」
P「・・・ずっと晴れだな、いいことだ」
P「今日は車で出勤したけど、明日から自転車使おうかな」
P「それにしても」
P「この時間になってもちひろさんがこないのは珍しくないか」
P「いつもはそろそろ来てるはずだけどな・・・」
P「一人だとやけに静かに感じるなぁ」
P「早く誰かこないかな」
ガチャッ
P「あ、ちひろさんおはようごz」
鷹富士茄子「おはようございまーす♪」
P「あれっ、茄子?」
茄子「はい、茄子ですよー」
P「今日仕事あったっけ? レッスンもなかったような・・・」
茄子「朝起きたらですね、『今日事務所に行けばなにかいいことがあるかも』ってなんとな~く思ったのできちゃいました!」
P「そうなのか。まぁいいけど」
P「コーヒー飲む?」
茄子「いただきます♪」
P「オッケー、ちょっと待ってて」
P「お待たせ」
茄子「ありがとうございます♪」
茄子「・・・昨夜のことなんですけど、夢を見たんですよ」
P「ほう、どんな夢だったんだ?」
茄子「知りたいですかー?」
P「っていうかそれが目的で話したんだろ?」
茄子「そうですね♪」
茄子「それがですねー・・・」
茄子「Pさんとずっと二人っきりでいられる夢だったんですよ♪」
P「それ嬉しいのかぁ?」
茄子「嬉しいですよー、実は寝る前に『Pさんとずっと二人だけでいられたら幸せだなぁ』って思ったんですよ」
茄子「そしたら夢の中で、Pさんと二人っきりでイチャイチャできたんですよ♪」
茄子「だから今日事務所に行けば、Pさんと二人っきりになれるんじゃないかなって思いまして」
P「ホントにそうなってるな。珍しく今日はちひろさんも遅いし、他のアイドルの予定も今日は少ないし」
P「・・・っていうかホントに誰もこないな」
茄子「そうですねー」
P「流石にこの時間にちひろさんがこないのは不安になる。ちょっと電話してみるわ」
茄子「はーい」
P「えーっと、ちひろさんちひろさん・・・」
ケータイ<・・・・・ツー、ツー、ツー
P「え、繋がらないんだけど」
茄子「電波が悪いんですかね、それとも電源入れ忘れてるだけとか・・・」
P「んー、仕方ないな。もう少ししたらもっかいかけてみようか」
‐数十分後‐
P「・・・・・出ない、もうとっくに出勤時刻を過ぎてるのに」
P「何か理由があったとしてもちひろさんが連絡すらいれないとは考えられないよな」
茄子「もしなにか事故に巻き込まれてたりしたら・・・」
P「・・・考えたくないけど連絡がつかないんじゃな・・・」
P「あとは今日レッスンの凛もちょっと遅いのが気になるな」
P「凛にもかけてみよう」
P「・・・・・」
P「凛にも繋がらないな」
茄子「どうしちゃったんでしょう・・・」
P「どうしようもないな、社長は普段からこっちからの電話に出てくれないし」
茄子「私、ちひろさんの自宅に行ってみましょうか?」
P「んー、悪いけど頼めるか? 今地図を印刷するから・・・」
茄子「はーい」
茄子「それじゃ行ってきますね」
P「おう、部屋に着いたらちひろさんがいてもいなくてもとりあえず電話くれ」
茄子「はいっ」
パタンッ
P「・・・・・本当に静かだな」
ケータイ<pipipipipipipi...
P「もしもし、どうだった?」
茄子『それが・・・インターホンを鳴らしても出ないんですよ。鍵もかかってるので、部屋にはいないみたいですね』
P「それじゃあ一旦は部屋を出たのか・・・なら途中でなにかあったとしか考えられないな」
茄子『とりあえず、事務所にもどりますね?』
P「おう、気をつけてな」
P「さてどうしよう」
P「とりあえず誰か心当たりがないか手当たり次第アイドルに電話かけてみるか――」
P「・・・誰も出ないとは思わなんだ」
P「え、いやマジでどうなってんの」
P「これで茄子とも連絡取れなくなったらホントに困るんだが」
P「・・・早く帰ってこないかな、茄子・・・」
P「・・・落ち着こう、外の空気でも吸うか」
ガラガラッ
P「ふぅー、いい天気だ・・・気持ちいい日差しだし、車も走ってなくて随分静かだ・・・」
P「・・・・・」
P「なんか車が全然通らないな」
茄子「戻りましたー」
P「ありがとな。こっちもまだ誰も来てないんだ、しかも誰も電話に出てくれなくてな・・・」
茄子「珍しいですねー、でも、こんなときもありますよ。今日は暖かいからみんなお寝坊さんになってるだけだと思いますよ♪」
P「アイドルはそれでいいかもしれないけど、ちひろさんが来ないのはちょっとな」
茄子「もう少ししてまだ連絡がつかなかったら、ちひろさんのご実家に電話してみましょう」
P「仕方ないけど、そうするべきだな・・・」
茄子「なんかこんなに静かだと、ここも暗くなっちゃいますね」
P「いつも人が大勢いるだけにな」
茄子「テレビでも見てましょう♪」
P「おう、電源いれてくれ」
ポチッ
茄子「・・・あら?つきませんよ?」
P「なんだって?」
P「電源は入ってるな」
茄子「つかないっていうより・・・」
TV<ザーッ・・・
P「映像が映らないだけだ」
茄子「どうしちゃったんでしょう?」
P「今朝つけたときは普通に天気予報とかみれたんだけどなぁ」
P「なんかホントに物音一つしないな、だんだん気味が悪くなってきた・・・」
茄子「ホントですねぇ・・・」
茄子「でもこうなっちゃった以上仕方ないですよ、私とおしゃべりして時間を潰しましょう♪」
P「んー、そうだな」
P「茄子の予感が的中したな、『事務所にいけば二人っきりになれるかも』ってやつ」
茄子「そうですね♪」
P「あまりいい状況ではないけど、茄子がいてくれて安心できるよ」
茄子「私もです♪」
P「仕事しなきゃいけないけど、何故か電話の一本もこないし」
茄子「珍しいですよね」
P「外は車も人も通ってないし」
茄子「ホントですね」
P「よく考えたら今日起きてから茄子としか人と会ってないな」
茄子「私は嬉しいですけどね、Pさんを独り占めできて♪」
P「文字通り独り占めだな、他に誰もいないし」
茄子「私が昨日思った、『Pさんとずっと二人だけでいられたら・・・』っていう願いを神様が叶えてくれたのかもしれませんね♪」
P「ほんとにな。今世界に俺たちしかいないんじゃないのかって思うくらいだ」
茄子「・・・・・」
P「・・・どうした?」
茄子「あっ、いえいえなんでもありませんよ♪」
茄子「Pさんは、私と世界に二人っきりになっちゃったらどうしますか?」
P「この状況を考えるとちょっと不気味だよな、茄子といられるのは嬉しいけどさ」
茄子「なら、問題ないですね!」
P「そうかぁ?」
茄子「そうですよ、だからずっと誰も来なくても、大丈夫ですよ」
茄子「なんの問題もありませんから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・この世界に、私たち二人だけが残されてしまっても、ね。
―――――ふふっ♪
終わり
ありがとうございました
過去作品に鷹富士茄子メインの「女神」シリーズがありますが
それとは話のつながりがありません
個人的に茄子さんメインSSの最高傑作だと思ってる
鷹富士茄子「あ、気づいちゃいました?」
をリスペクトしました あの作者さんは天才
HTML化依頼を出してきます
のあ「こんなところにいたの?」ニュ
菜々「母星の皆さんの力を借りてやっと見つけました!!」ミミミン
晶葉「隔離された世界とこちらを繋げるのは苦労したぞ」テッテレテーテーテー
こんな感じに助かるビジョンしか浮かばない…
乙
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