女「私の後輩」男「僕の先輩」(14)


男「………」ペラッ

女「………」ペラッ

男「………」

女「なぁ、私の可愛い後輩君?」

男「なんですか?僕の嫌いな先輩さん」ペラッ

女「こんな良い天気の日は外に出るべきだと私は思うんだ」

男「そうですか。お気をつけて」

女「君はいつも冷たいな」

男「冷凍庫の氷よりは温かいですよ」


女「と言うわけで外に行こう」

男「お断りします」

女「またまた、可愛い女の子とデートするチャンスじゃないか」

男「鏡は洗面所ですよ」

女「………」

男「………」ペラッ

女「ていっ」ペシッ

男「本を取らないでください」

女「外に行くぞ」

男「………はいはい」


男「それで?誘ったからには当てはあるんですよね?」

女「全く無い」ドヤッ

男「さて、続きを……」ヨイショ

女「こらこら座り込むんじゃない」

女「そこは君がエスコートするべきところだろう」

男「甲斐性なしなもので」

女「まったく……」

男「何か問題でも?」

女「大有りだ馬鹿」


男「では何処に行きましょうか?」

女「うむ、まずはコンビニでアイスを食べよう」

男「………その後は?」

女「なるようになる!」

男「………はぁ」

女「ため息をつくんじゃない。そこはイエスマイロードと傅くところだ」

男「なんで僕が傅くんですか?」

女「君は私の従者じゃないか」

男「……はいはい、じゃあ行きますよ」


女「君はそんなに私が嫌いかい?」

男「えぇ嫌いです。」

男「先輩はそんなに僕が好きですか?」

女「もちろんだとも」

男「残酷な嘘と残酷な真実はどちらのが優しいんですかね?」

女「時と場合によるだろう」

女「でも、なんだかんだで付き合ってくれるところが良い」

男「……断れば引きずられるので」

女「…賢明な判断だ。ではいざコンビニへ」


男「で?何を買うんです?」

女「ガリガリ君…と言いたいところだが上品にハーゲンダッツと言って見ようか」

男「ではこれで」

女「抹茶か…よくわかってるじゃないか。君はこれか?」

男「アイスの実…正解です」

男「ここくらいは払いましょう」

女「うむ、頼んだぞ」

男「やれやれ………」

アリガトウゴザイマシター


男「何を見てるんです?」

女「旅行雑誌だ」

男「どこか行きたいところでも?」

女「そうだな…ヴェニスに行きたい」

男「それは結構な事で」

女「君はどこかないのか?」

男「………トランシルヴァニアに」

女「君の趣味が大体わかったよ…」

男「何か?」

女「いや、君らしくていいんじゃないかな」


男「さて、帰りますよ」

女「こらこら、出かけるんじゃないか」

男「それは家で食べるものでしょう。dvdでも見ましょう」

女「む…確かにそれは無難だね」

男「判りましたらさっさと帰りますよお嬢様」

女「お…おじょ…」

男「先輩が言ったんでしょう…行きますよ」

女「冗談を言うとは成長したじゃないか」ケラケラ

男「暑さのせいでしょう」

女「そうだな。暑さのせいにしておこう」


女「冷房の利いた部屋でアイスは格別だな」

男「出来れば自宅でやってほしいものですがね」

女「まぁまぁそう言うもんじゃないぞ」

男「それで?何を見るんですか?」

女「本日のラインナップは?」

男「新作ならああ無情。旧作ならそうだな…七人の侍なんてどうです?」

女「旧作にもほどがある」

女「ところでずいぶん古い呼び方をするんだな?」

男「趣味ですよ」

女「あぁ、如何にも君らしいな」

見切り発車だったんだ。直下安価で会話の題材を募集してみる

パクチー学園トム・ヤム君について

>>11

女「知り合いから聞いたんだが、パクチー学園トム・ヤム君…なる映画を知っているか?」

男「さっぱり判りません。」カタカタ

男「b級映画?」

女「おそらく……」

男「b級映画ならそうだな……ナチス・イン・ザ・センター・オブ・ジ・アースのがオススメです」

女「長いな…ナチ系と言うのはわかるが内容は?」

男「ナチス残党が地下基地でロボヒトラーを開発する話です」

女「わけがわからん…」

男「僕もわけが判らなかったですから」

【大学で】

モブa「この後カラオケ行こうぜ」

モブb「お、いいね。誰誘う?」

ワイワイガヤガヤ

男「………」

男「帰りにビデオショップでもよってみようか…」

女「やぁ後輩君」

男「こんにちは、先輩さん」

女「君は誰かと遊んで行かないのかい?」

男「生憎と独り身ですから」

女「その言葉には語弊があるぞ」


男「では失礼」

女「ちょっと待ちたまえ」

男「なんですか?」

女「これからちょっと付き合え」

男「ビデオ屋に行くので嫌です」

女「奇遇だな。私もビデオ屋に行きたかったんだ」

男「やはりゲーセンに行く事にします」

女「本当に君はつれないな」

女「そんな事だからボッチなのだ」

男「自覚してますよ。治せないだけで」

女「まぁいいさ。では行くぞ」

男「………はぁ」

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