モバP「楓さんの誕生日を祝いたい」 (11)
※楓さんの誕生日を祝いたいだけの作品です
prrrr……ガチャ
ちひろ「はい、シンデレラプロダクションでございます」
モバP「お疲れ様です、ちひろさん」
ちひろ「あっ、プロデューサーさん、お疲れ様です! どうかしましたか?」
モバP「ちょっと確認したいんですが、明日って事務所来客ありましたっけ?」
ちひろ「明日ですか……ちょっと待ってくださいね。ええと……来客予定はありませんね」
モバP「ありがとうございます。あと、お願いがあるんですが……」
ちひろ「終業後に事務所を使わせてほしい」
モバP「えっ、なんで知って……」
ちひろ「プロデューサーさんの考えはお見通しです♪」
モバP「はは、ちひろさんにはかないませんね」
ちひろ「明日は幸い……と言っていいかわかりませんが仕事も詰まってませんし、私の方で手続きしておきますね」
モバP「よろしくお願いします」ピッ
モバP「さて、プレゼントの準備をするか」
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「「「楓さん、誕生日おめでとー!」」」
楓「ふふっ……ありがとうございます」
凛「これ、うちの店のお花だよ。おめでとう、楓さん」
楓「ありがとう凛ちゃん。あら、これは牡丹かしら」
凛「うん、そうだよ」
未央「花言葉は『王者の風格』や『高貴』なんだって」
卯月「『高貴』! 楓さんにぴったりだと思います!」
楓「卯月ちゃんも未央ちゃんもありがとう」
未央「いえいえ、かえねえさまのためならたとえ火の中水の中!」
卯月「もう未央ちゃんたら~」
楓「ふふっ」
ありす「次は私の番です」
楓「ありすちゃん。あなたもお祝いしてくれるの?」
ありす「もちろんです。楓さん、誕生日おめでとうございます。私たちからプレゼントです」
楓「あら、みんなの寄せ書き」
ありす「私が主導して作りました」フンスッ
楓「ふふっ、ありがとう。大切にするわね」ナデナデ
ありす「あっ、頭をなでないでください!」
「「「(ありすちゃん可愛い)」」」
蘭子「ふふ……世紀末歌姫が生まれ落ちた日……祝福の鐘を鳴らさん……」
楓「蘭子ちゃん♪」ガバッ
蘭子「ふぇっ!?」
楓「蘭子ちゃんにお祝いしてもらえてとても嬉しい……でも、普通の言葉でも、聞きたいな?」
蘭子「あ……の……か、楓さん、お誕生日、おめでとう」
蘭子「これ、私が描いた……楓さんの絵です」
楓「ありがとう蘭子ちゃん!」ギュー
蘭子「く、苦しいですー!」
ちひろ「はいはい、プレゼントタイムはそろそろおしまいにしましょう。せっかくの料理が冷えちゃいますから」
モバP「よーし、ケーキの準備できたぞー」
楓「(ローソクの上でロース食う……ちょっと微妙かしら)」
モバP「さぁ、楓さん。一息でどうぞ」
楓「……ふぅっ」
「「「おめでとー!」」」
楓「わぁ……! これ、飲んでみたかったんです」
志乃「そう、よかったわ」
楓「さっそく飲んでみてもいいですか?」
志乃「もちろんよ。そのために買ってきたんだから」
楓「ありがとうございます、志乃さん」
志乃「前ワインを頂いたんだもの、当然よ」
美優「あら……よかったですね、楓さん」
モバP「うーん、渡すタイミングを逃してしまった」
凛「プロデューサー? どうしたの?」
モバP「うおわっ!? ……凛か」
凛「私で悪かったね。どうせ楓さんにプレゼント渡しそびれてたんでしょ」
モバP「なぜそれを」
凛「プロデューサーはすぐ顔に出るからね。わかりやすいよ」
モバP「ぐぬぬ……」
凛「……多分、そろそろチャンスが来ると思うよ」
モバP「え?」
凛「なんでもないよ」トコトコ
モバP「……なんだったんだ?」
モバP「結局渡せなかったな……」
楓「何を……ですか?」
モバP「そりゃもちろん、誕生日プレゼント……って、楓さん!?」
楓「凛ちゃんが、プロデューサーが待ってるって言ってたので、来ちゃいました」
モバP「(凛め……粋な事をしてくれるじゃないか)」
卯月「この料理おいしいですー!」
未央「あれ、しぶりんはどこいったのかなー?」
凛「ま、まぁまぁ。そろそろ抑えて」
志乃「そんな」
早苗「訳には」
瑞樹「いかないわよー!」
凛「ひぃ」
凛「(奈緒、加蓮……早く来て……お願い!)」
楓「ふぅ……夜風が気持ちいいですね」
モバP「そうですね」
モバP「(ドクン……ドクン……)お、落ち着け、心臓……」
モバP「(プレゼントを渡すだけでいいんだ、落ち着け)」
モバP「(すー……はー……)か、楓さん」
楓「はい、なんでしょうか?」
モバP「誕生日、おめでとうございます」
楓「ありがとうございます。また1つ、生きた証を刻んでしまいました」
モバP「……蘭子の真似ですか?」
楓「ふふっ、内緒です」
モバP「ははっ……実は、僕からもプレゼントがあるんです」
楓「わっ、本当ですか?」
モバP「ここで嘘をつく理由はないでしょう。はい、どうぞ」
楓「ありがとうございます。……開けてもいいですか?」
モバP「もちろんです」
ガサガサ……
楓「これは……オルゴール、ですか?」
モバP「はい。鳴らしてみてください」
楓「…………」
~~~♪ ~~~♪
楓「これって……!」
モバP「そうです。『こいかぜ』です」
モバP「貴女にこれを送りたくて、準備してました。喜んでもらえたなら、なによりです」
楓「あ、ありがとうございます! プロデューサー」
楓「…………」
楓「本当にプロデューサーは、私に新しいドキドキをくれますね」
モバP「楓さん?」
楓「昔の私だったら、ただ年をとって、日々を積み重ねていくだけだったかもしれません」
楓「でも、貴方が私に手を差し伸べてくれた」
楓「貴方にとっては、些細な事だったかもしれません」
楓「でも、私にとって、その手は、世界を変えてしまうくらいに眩しいものでした」
モバP「……僕は、ただ貴女に輝いてほしかった」
モバP「一目見た時に、確信したんです」
モバP「この人となら、トップアイドルを目指せるって」
楓「……その目標は、叶いましたか?」
モバP「まだまだ夢半ばです。ですけど、貴女となら」
モバP「絶対に、叶います!」
楓「ふふっ……なら、もっと頑張らないといけませんね」
楓「私も、プロデューサーと一緒に歩いていきたいですし」
モバP「もちろん。全力でサポートしますよ」
楓「……もっと踏み込んできてくれてもいいのに。……でも、そんなプロデューサーだから私は……」ボソッ
モバP「ん? 何か言いましたか?」
楓「ふふっ、なんでもないですよ♪」
凛「楓さーん! プロデューサー! 私だけじゃ手に負えないよ!」
楓「あらあら、凛ちゃんがピンチみたいですね」
モバP「ですね。戻りましょうか」
楓「はい。……プロデューサー」
モバP「なんでしょう?」
楓「これからも、高垣楓のプロデュース、よろしくお願いしますね♪」
シンデレラガールズを始めた理由は、楓さんを一目見た時でした。
その楓さんの誕生日、何かしたい! という事でこの作品を書きました。
以上、とても楽しく書かせていただきました。ありがとうございます。
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