佐久間まゆ「モバPさんが結婚!?」 (67)

まゆ「相手は誰なんですか!? ウチのアイドルですか!?」クワッ

千川ちひろ「ひゃあっ、お、おちついて……」

まゆ「はっ、ごめんなさい」

まゆ「それで、CGプロのアイドルなんですか?」

ちひろ「えーっと、ウチの所属ではないんですけど」

まゆ「誰なんですか? 私の……私だけのPさんを奪ったのは」

ちひろ「驚かないで聞いてね? Pさんの結婚相手は」



ちひろ「日高舞さん」



まゆ「それって伝説のアイドルの……?」

ちひろ「そうです」

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まゆ「ええーーーっ!? だってあの人、お子さんいるんじゃ!?」

まゆ「それに離婚どころか不仲なんて話も聞いてませんよ!?」

ちひろ「……まあ、伝説のアイドルですから。上手く隠してたみたいですね」

ちひろ「あっ、私達のような関係者には知らされてますが」

ちひろ「まだオフレコなので、一般の人には話したりしないでくださいね?」

まゆ「……」ボーゼン

ちひろ「あの、まゆちゃん? 今にも死にそうな、アイドルがしちゃいけない表情してますよ?」

まゆ「ちひろさん……今日はもう帰って休みます」

ちひろ「もうすぐPさん帰ってきますよ、たぶん」

まゆ「今は、どんな顔して会えばいいか分からないです……お疲れ様でした」トボトボ

ちひろ「お、お疲れ様~。気をしっかり持ってね」

~後日~

P「――というドッキリを仕掛けます」

本田未央「えげつない」

北条加蓮「私達が仕掛け人に?」

P「メインターゲットはまゆだけど、他にもサブターゲットとして何人か仕掛ける予定で」

P「積極的に仕掛けるのは俺がやるから、フォローに回ってもらったり」

P「あと、モニタールームでコメントしながら様子を見てもらうことになるかな」

加蓮「まゆにはインパクト絶大だったみたいね……」

未央「絶望して自殺するんじゃないかって顔してた」

高森藍子「サブターゲットはまだ決めてないんですか?」

P「うん。とりあえず面白いリアクションしてくれそうな人、かな」

P「具体的な人選は……スケジュールを調整しつつ適当に割り振っていくか」

佐々木千枝「あの、リアクションを求めるということはTVで放送したり?」

P「うん、特番の予定だ。ちなみに今この場面も定点カメラで収録してるぞ」

矢口美羽「というわけでーっ、ここからはモニタールームからお送りします」

美羽「進行は私、みうさぎこと矢口美羽です、どうぞよろしくー」

P「ねーねーみうさぎ、いつものアレやってくれよ」

美羽「いつものアレ?」

P「去年の流行語大賞を、惜・し・く・も取り逃した、自慢の一発ギャグ」

美羽「ふぇっ!? そんなの――」

P(期待の眼差し)

美羽(ないとはいえない空気!)

美羽(ドッキリ……ドッキリで何かギャグを…………)ダラダラ

未央「すごい汗かいてる」

美羽(あっ、待てよ。去年の流行語大賞ってネタフリだから去年っぽいほうが……)

加蓮「目が泳いでるねー」

美羽(えー、どっちがいいの? 分からなくなってきたー)

P「美羽はずっとこの路線でいってほしいなぁ」

未央「スベリ芸路線?」

P「それと、いじられキャラかな」

藍子「二人共さらっとヒドイことを……」

美羽「あっ、思いつきました! ……じゃなくて、思い出しました!」

P(ちゃんと『去年の』という体なんだな)

美羽「いきますよーっ、みうさぎの――」

千枝「あっ、事務所にまゆさんと凛さんが来ましたよ」

美羽「あ、あのっ、私の一発ギャグ……!」

加蓮「それもういいから」

美羽「うわぁん!」

藍子「よしよし」ナデナデ

P「本当は美羽が状況説明する予定なんだが……藍子、頼む」つカンペ

藍子「は、はい。えっと……」

藍子「まゆちゃんはさっきのVTRで見たとおりです」

藍子「凛ちゃん含む他の人達も、すでにちひろさんからPさんの婚約を聞いています」

千枝「凛さんはドッキリって知ってるんですか?」

P「いや、まだ」

凛「まゆ……聞いた? Pのこと」


千枝「早速切り出しましたねー」


まゆ「ええ。婚約、したんですよね……日高舞さんと」

凛「……ハァ」


未央「かなり落ち込んでるみたいだね」

加蓮「そういえばまゆの『Pさん好き』は、もうそういうキャラってことで」

加蓮「ファン公認みたいになってるけど、凛の場合は大丈夫なの?」

P「別に俺と結婚するわけじゃないから問題ないだろ」

藍子「でもPさんの婚約であんなに落ち込むってことは、かなり好きって言ってるようなものですよね」

千枝「しかも婚約って結局ドッキリなわけだし」

未央「しぶりんはPのことが好き + Pの婚約はドッキリ = しぶりんの片思い継続」

未央「ってことにならない?」

P「……もしかして俺の立場って危うい?」

藍子「今後の展開次第では……かなり」

P「…………はは、そのへんの話はあとで考えるとして、とりあえず二人の様子を見ようじゃないか」

まゆ「よりによって日高舞さんですからねぇ……」ハァ

凛「他の人だったら……例えばまゆや、事務所の誰かだったらまだワンチャンスある気がするけど」

まゆ「生きる伝説と張り合うのは無謀すぎます」

まゆ「それでも、一番可能性があるとしたら三代目シンデレラガールの凛ちゃんと思いますよ?」

凛「気休めはよしてよ……私はまゆのほうが可能性あると思うよ」

凛「事務所でPと一番仲良いのってまゆだと思うし」


加蓮「二人で傷を舐め合ってるみたい……哀れ」

P「ところで舞さんってそんなに強敵感ある?」

美羽「ありますよ、あの人の伝説を知らないんですか?」

P「あ、そういえばいたっけ。ようやく復活したんだ」

美羽「ひどっ!」

P「伝説はもちろん知ってるけどさ……まあ、確かにフリーダムな人だけど」

P「みんな会ったことある?」

美羽「ないです」

未央「同じく」

加蓮「私もないなぁ」

千枝「すれ違ったことなら……でも周りに人がいっぱいいて見えなかったです」

藍子「出演番組の公録に行ったことなら」

加蓮「どっちも会ったうちに入らないね……」

P「噂に尾ひれが付きすぎてるんじゃないかなぁ」

P「ドッキリの打ち合わせで何回か会ったけど、すごく素敵な――」

美羽「ええー、うらやましい。うらやマシーン!」カクカク

『…………』

美羽「……ア、アレ」

プルルルル
未央「あっ、事務所に電話がかかってきたみたい」

美羽「無視しないでぇ」

凛「ちひろさんは?」

まゆ「いないみたいですねぇ、お手洗いでしょうか」


藍子「これって仕込みですか?」

P「いや、多分普通にかかってきただけだと思う」


まゆ「えっと、電話応対マニュアルを……」ゴソゴソ

まゆ「はい、CGプロです」

??「あっ、もしもしー、Pちゃんいるー?」

まゆ「ただいま外出しております。折り返させますので、お名前と連絡先をお教えいただけますでしょうか?」

日高舞「日高舞よ。あっ、ケータイ番号知ってるからいいや、自分でかけるわ。ありがとー」ガチャ ツーツー

まゆ「…………!!」

凛「ど、どうしたの?」

まゆ「ひ……日高舞さん、でした」

凛「ええっ!?」

千枝「本当に仕込みじゃないんですか!?」

プルル
P「うん……あ、かかってきた。もしもし」

舞「あのさ、ドッキリの件なんだけどー」

P「今事務所にかけましたよね?」

舞「え、なんで知ってるの?」

P「ちょうど収録してたんですよ。電話に出たのがターゲットです」

舞「なに、アイドルに電話番やらせてんの?」

P「たまたま事務員がいなかっただけですって」

P「それよりすごくいいタイミングだったんですよ、さすが『持って』ますねー」

舞「まぁね~」

(P別室で電話中)

未央「全然嫌味に聞こえないのがスゴイね」

千枝「偶然かもしれないけど……こういうところが『伝説』なんでしょうね」

加蓮「それよりまゆが、またすごい表情になってる」

美羽「そりゃあ……」

藍子「恋のライバル、しかも負け確定してる相手で、噂をしてるまさにその時電話がかかってくれば」

加蓮「あー、でも、実際は仕事の電話だったけど」

加蓮「まゆからしたら、舞さんからのラブコールに思えたかも?」

美羽「うわあ……そう考えると、さらにキツイですね」

未央(イケボイス)「舞、どうかした?」

加蓮(作り声)「あなたの声が聞きたくってぇ」

未央(イケボイス)「ははは、こいつぅ」

未央「……とか想像して落ち込んでそう」

千枝「打ち合わせなしのアドリブですよー」

未央「ちょ、千枝ちゃん、言わなくていいからww逆に嘘っぽくなるwww」

千枝「ええっ、そうなんですか? すごいなーって思ったのに」

加蓮(素でやっちゃうあたり、ワルイ子の素質あるなぁ……)

P「ただいまーっと」

P「思わぬ舞さんの乱入があったけど、そろそろ仕掛けていくぞ」

藍子「今日はやめたほうが……舞さんの不意打ちでかなりダメージ受けてるみたいですよ」


まゆ「」ズーン

凛「」ズーン


P「おおぅ、深刻そうだな」

未央「ちなみに、仕掛ける内容は?」

P「ノロケ話。もちろん作り話だけど」

加蓮「やめよ。また今度にしよ?」

P「んー、スケジュール的に厳しいなー。せっかく色々考えてきたのに」

美羽「ちなみに、どんな話ですか?」

P「じゃあ短めの話で……」

未央「甘い……甘すぎる。ウチのおじいちゃんのきなこ餅より甘いよ」

P「きなこ餅ってそこまで甘くないだろ?」

未央「おじいちゃんは黄色いきなこ餅が白くなるくらい砂糖をかけて食べるの」

P「うわあ……」

加蓮「砂糖はきそう、ってこういうことなんだね」ゲッソリ

千枝「コーヒーが飲みたいです。ブラックで」

P「千枝には早いと思うな!?」

千枝「それでも飲みたいです」

P「なんだよ、大不評だな……」

美羽「不評どうこうじゃなくて、ラブラブしすぎです。いくら作り話とはいえ」

藍子「お蔵入りにしてください。あの二人が聞いたら死んでしまいます」

P「そこまで言うなら……でもそうなると、君達の出番これで終わりだよ」

『えっ!?』

P「あとは、式当日に賑やかしで写るくらいだろうな」

P「他のドッキリは、他の子達がモニターするから」

美羽「ちょっと待ってください! それならもう少し――」ブツッ!

~別の日~

島村卯月「早苗さんは舞さんと同世代ですよね」

片桐早苗「たしか私のほうが、少し年下だったと思うけどね」

早苗「舞さんがデビューした頃は、まさか同じ業界に来るなんて思ってなかったわ」

早苗「……あなたのことを呼ぶときは、ちゃんと舞ちゃんって呼ぶからね?」

福山舞「は、はい……分かってるんですけど、どうしても反応してしまって、えへへ」

卯月「そうだよねぇ。同じ名前の先輩がいるってやりづらい?」

舞「そんなことないです。憧れの目標と思ってます」

早苗「じゃあ舞ちゃんもあと5~6年くらいで子供産む?」

舞「ええーっ、それは……とても想像できないですよ」

卯月「なんてこと聞いてるんですかっ」

早苗「あはは、ごめーん」

早苗「じゃあそろそろ状況を説明してもらえる?」

舞「はい、えっと……今事務所にはまゆさん、凛さん、幸子さん、それにPとちひろさんがいます」

卯月「この中でドッキリのこと知ってるのは?」

舞「Pとちひろさんだけみたいですね」

舞「……あっ、もう仕掛け人が来たみたいです」


??「こんにちはーっ」

凛「こんにちは……ウチの所属アイドルじゃない、よね?」

幸子「あれっ、日高愛さん?」

日高愛「はい、そうですっ。Pさんいますかー?」

P「やあ愛ちゃん。どうしたの?」

愛「近くに来たので寄ってみました」

ちひろ「いらっしゃい。なにか飲む?」

愛「ありがとうございますっ」

早苗「三人は絡みづらそうね」

卯月「Pさんとちひろさんは事前に打ち合わせしてるから、というのもあるんでしょうけど」

卯月「色んな意味で、普通のお客さんやライバルというわけじゃないですからね」


P「三人とは初対面だっけ?」

愛「そうですねー、はじめまして!」

まゆ「はじめまして。元気いっぱいですね~」

愛「はいっ、それがあたしの取り柄ですから!」

愛「ところでPさん、ママが今日家に来てほしいって」

愛「それで、よかったら泊まっていって欲しいです。また一緒にお風呂入りましょう!」

凛「ちょ、ちょっと!」ガタッ

P「どうした?」

凛「一緒にお風呂入ってるの!?」

P「うん、何回か」

凛「いくら義理の娘になるっていっても、そういうのは……!」

早苗「なーるほど。こういう話で反応を見るわけね」

舞「もちろんドッキリの嘘なので、愛さんファンの人は心配しないでくださいね」

卯月「舞ちゃんはお父さんと一緒にお風呂はいる?」

舞「うーん、ずいぶん一緒に入ってないですね。もう一人で入れますからっ」

早苗「卯月ちゃんはどう?」

卯月「私は中学校上がるくらいまで、一緒に入ってたと思います」

卯月「といっても、だんだん頻度が減っていった感じですけどね」

早苗「んー、じゃあやっぱりウチって珍しいのかしら」

卯月「早苗さんは何歳くらいまで?」

早苗「……実家戻ったときは、たまに一緒に入ってる」

卯月「つまり今でも!?」

舞「わー、仲良いんですねぇ」

卯月「……でも、いろいろと問題ありそうな。早苗さんスタイルいいですから」

早苗「あー……隠してるから分からないけど、実の娘でも勃つのかな?」

卯月「早苗さん!!」ガタッ

舞「えっ、立ってお風呂に入るんですか?」

卯月「ほらぁー、舞ちゃんが不思議がってるじゃないですか!」

早苗「あははっ、ごめんごめん。ここカットしてくださーいw」ケラケラ

舞「あの、どういうことですか?」

卯月「オトナの話だから、今は気にしないで」

早苗「卯月ちゃんってウブそうだけど、ちゃんとそういう知識はあるのねぇ」

卯月「もうこの話題はやめましょうよ。知識はあるけど恥ずかしいんですから」///

早苗「この収録終わったら食事に行かない? オトナの恋バナ聞かせてあげるから」

卯月「食事はともかく、オトナの恋バナは結構ですっ」

早苗「舞ちゃんも一緒にどう? 卯月ちゃんがおごってくれるって」

卯月「そんなこと言ってませんよ!? あと、舞ちゃんにオトナの恋バナはまだ早いですっ!」

早苗「もー、分かってるって。卯月ちゃんはしっかりツッコんでくれるから楽しいわ~」

卯月「舞ちゃん、こんな大人になっちゃダメだからね?」

愛「えー、Pさんは嫌ですか?」

P「そんなことないよ」

幸子「他所の家庭の話なんだからあまり口出ししないほうが」

凛「う、それはそうかもしれないけど……」

ちひろ「もしかして凛ちゃん、うらやましいんじゃないですか?」

ちひろ「愛ちゃんがPさんと一緒にお風呂入るのが」

凛「それは、そのっ」

P「なんだ、それなら今度一緒に銭湯でも行くか?」

まゆ「銭湯行っても、結局別に入ると思いますけど」

P「探せば混浴できるところもあるだろ」

ちひろ「それなら、私の知ってるところが近くに一件ありますよ」

P「おっ、ちょうどいい。今からみんなで行こうか!」

凛「今から!?」

幸子「あ、あの……そこって水着着たりタオル巻くのは」

ちひろ「NGです」


早苗「これ本当なの?」

舞「三人の反応を楽しむための嘘だそうです」

卯月「なんだぁ。でも本当に行くことになったらどうするんだろ?」

舞「適当に理由つけてやっぱり今日は無理、ってことにするみたいですよ」

卯月「あー……もてあそばれるねぇ」

愛「あたしみなさんと裸のお付き合いしたいですっ、ぜひ行きましょう!」

幸子「いや、あの、さすがにタオル巻いたり出来ないのは」///

凛「うん、さすがにちょっと」///

まゆ「まゆは、以前Pさんと一緒に入ったことありますし」///

P「のぼせてほとんど介抱するだけで終わっただろ」

まゆ「それはそうですけどっ」

愛「あたしと一緒は嫌ですか……うう、ぐすっ」

幸子「そ、そういうわけじゃないですよ!」

凛「ただ、Pも一緒にって話になってるから!」

愛「うえぇーん、Pさぁん~」ダキッ

P「よしよし」

舞「みんなオロオロしてます」

早苗「泣く子と地頭には勝てないわ」

舞&卯月「地頭ってなんですか?」

早苗「舞ちゃんはともかく卯月ちゃんは知っててもいいでしょー? 学校で習わなかった?」

卯月「た、たぶんお仕事で休んだときに授業やったんですよ!」

早苗「仕事を言い訳にするってズルいわ~w」

早苗「舞ちゃん、こんな大人になっちゃダメよ」


愛「ふぅ~、泣いたらスッキリしました!」キリッ

愛「皆さんとのお風呂は、また今度ってことで今日は諦めます」

愛「そのかわり、みなさんのお山に登らせてください!」

卯月「これは……あの人のー…………」

早苗「あの子の口癖、というか……なんでここで出てくるのかしら」

舞「あっ!」

卯月「どうしたの?」

舞「どっちも名前に『愛』が入ってます!」

卯月&早苗「おお~」


愛「うひひ、凛さんいいお山してますねー」ワキワキ

P「愛ちゃん、ほどほどにね」

凛「ちょっと! 止めてよP!」

愛「いただきます!!」ガバッ

凛「キャアアア!!」

愛「ここかー、ここがええのんか~」ムニムニ

凛「や、やめて、そこは……あんっ」ビクッ

舞「愛さんは、これ素でやってるんでしょうか?」

早苗「いやー……さすがに演技じゃない?」

卯月(今凛ちゃん感じてたような……)


幸子「今のうちに……」コソコソ

愛「どこ行くんですか!?」ズサッ

幸子「ひいっ!?」

愛「逃がしませんよ!!」ワキワキ

幸子「いやあああああ!!」


早苗「まさに地獄絵図……っ!」

卯月「全く気にせず仕事してるちひろさんが凄くシュール」

早苗「ちひろさんが余計なこと言ったからこうなったんだけどね」

愛「まゆさんは逃げないんですねぇ、良い度胸ですっ!」ジリジリ

まゆ「あ、愛ちゃ~ん? あんまりオイタが過ぎるとお仕置きされますよ~?」

愛「本望です! まめタンク、吶喊します!!」

まゆ「やめてええええ!!」





P「愛ちゃん、満足した?」

愛「はい、大満足です!」ツヤツヤ

幸子「キズモノに……されました、ぐすっ」

まゆ「もうお嫁にいけません……」

凛「すごかった…………」


卯月(やっぱり感じてたんだ)

~幕間~

――披露宴で上映するので、結婚するお二人にビデオメッセージをお願いします

財前時子「ハァ、仕方ないわね」

時子「豚の分際で私の許可無く結婚しようだなんて100万年早い……」

時子「祝いの席でこれは流石にないわ……やりなおし」


――TAKE2

時子「P、あなたは私が一生下僕としてこき使ってやろうと思っていたけど……」

時子「なんだか嫉妬してるみたいね……」


――TAKE5

時子「結婚は人生の墓場って言うわ。好き好んで結婚しようだなんてよっぽど……」

時子「違う、いくら何でもひどすぎるわ……」

――TAKE11

時子「P、あなたは誰かに手綱を握ってもらうくらいで丁度いいのよ」

時子「せいぜい愛想つかされないようにすることね」

時子「……結婚おめでと」

――それだけですか?

時子「アァ? 文句ある?」

――ありません。……ところで一つお知らせが

時子「お知らせ?」

――実は結婚の話はドッキリなんです

時子「はぁ?」

……説明中

時子「あンの豚ァ……!」ベキッ

――鞭壊れましたよ?

~別の日~

前川みく「突然ですが問題ですにゃ! 今みく達はどこにいるでしょうか?」

みく「にゃっこ……にゃっこ……にゃっこ……はい、時間切れー!」

みく「正解は、チャペルでしたー! 今、中ではまゆちゃんが撮影してますにゃ!」

アナスタシア「アー……、ウェディングドレスの撮影、ですね?」

みく「そうにゃの。結構フクザツな心境じゃないかにゃー」

アナスタシア「まゆはPのことダイスキですからね」

高峯のあ「本当はそんな気分じゃないけど、Pの取ってきた仕事だから頑張る……と言っていたわ」

みく「健気~」

のあ「早速……チャペルの様子を見てみましょう」

カメラマン「イイヨイイヨー、まゆちゃんこっちに視線くれる?」

まゆ「はいっ」


アナスタシア「ハラショー。幸せいっぱいの笑顔です」

みく「プロだにゃあ……でも本心では」

のあ「やめなさい」

みく「ちなみに、今休憩してるみたいだけど美優さんもいるんだにゃ」


カメラマン「んー、もっと違う画が欲しいなー」

まゆ「良くなかったですか?」

カメラマン「いや、すごく良いんだけどね。何か方向性の違うカットを……」

カメラマン「あ、そうだ、美優さん協力してもらえませんか」

三船美優「私ですか、なんでしょう?」

カメラマン「ちょっと二人で並んでもらえます?」

まゆ「こうですかぁ?」

カメラマン「あー、うん、やっぱり良いなぁ。適当に絡んでください。女の子カップルの結婚式ってことで」


みく「この人何を言うてはるんですかね」

のあ「みく……口調が変わってるわ」

みく「いや、その……これもドッキリの一部だって知ってたけど」

みく「やっぱり話の流れが不自然じゃないかにゃあ?」

アナスタシア「だから面白いリアクションを撮れる、ということでは?」

のあ「今回は美優もターゲット……というか、二人以外は全員仕掛け人よ」

カメラマン「んー、いいねいいね! もっと寄り添って!」カシャカシャ

カメラマン「頬くっつくくらい! 腰に手回して! チョーイイネ、サイコー!」カシャカシャカシャカシャ

まゆ「どうしてこんな流れに……」

美優「こういうの、需要あるのかしら」

P(ウンウン)

まゆ「少なくともPさんは、気に入ってるみたいですけど」

カメラマン「じゃ、そろそろキスしよっか」

まゆ&美優『!?』

まゆ「キスって、誰と……?」アセアセ

カメラマン「もちろん二人で。もしかして二人って仲悪い?」

まゆ「そういうわけでは……ただ、やっぱりキスって特別ですよぉ」

美優「頬やおでこで良ければ、私は……」

カメラマン「いやいや、やっぱり唇同士でないと! 大丈夫、女の子同士はノーカウントですから!」

美優「それはさすがに恥ずかしいですっ……」

まゆ「同じく。いずれ世に出回るわけですし……」


のあ「ドッキリの嘘仕事だからそんな予定はないんだけどね……」

みく「のあにゃん、甘いよ? あのPチャンだから、そのうち何かに使うはずにゃ」


P「唇が触れるか触れないかのギリギリでいいから!」

カメラマン「ほんの10秒ほどキープしてくれれば、あらゆる角度から連写で撮りまくるから!」

P「お願いします、なんでもしまむら!」

まゆ「美優さん、どうしますか……?」

美優「こんなにお願いされたら……ギリギリで良ければ私は」

まゆ「美優さんがそう言うなら仕方ないですねぇ」

P&カメラマン『やったー、ばんざーーい!!』

美優「このくらいの距離でいいですか?」

カメラマン「あと5ミリ!」

まゆ「うう……恥ずかしいんですから、早く撮ってくださいね」

カメラマン「かしこまりー! じゃあ目閉じてください」

スッ……
カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

まゆ(あっ、中途半端な姿勢だったから……!)フラッ


ちゅっ


P「……! 撮りました!?」

カメラマン「…………撮れてる!!」

P&カメラマン『イヤッホォォォォゥゥ!!』

まゆ「ご、ごめんなさい……バランス崩しちゃって」///

美優「事故、事故よ……気にしないで。それに女同士はノーカウント、らしいから」///

P「いやー、ちゅっとしちゃいましたねぇ。一回したらもう抵抗ないでしょう?」

P「もっと撮りましょうか!」

のあ「結局押し切られて……もう寸止めしてないみたいね」

のあ「といっても軽く触れる程度……のようだけど」

アナスタシア「……」ポー

みく「あーにゃん、さっきから黙ってるけどどうしたにゃ?」

アナスタシア「クラスィーヴィ……とても、美しいです。女の子カップル、素晴らしいです」

みく「お、おぅ」

みく「……なんか新しい趣味に目覚めてないかにゃ?」

みく「え? 現場のPチャンから伝言? ふむふむ……」

みく「えっと、今回撮影した写真は、この放送終了後CGプロのHPで期間限定公開します」

みく「もちろんキス写真もあるよ! ……だってにゃ」

のあ「…………わざわざ今伝えなくても、編集で字幕入れれば良いんじゃないかしら」

みく「忘れないうちに指示しておきたかったんじゃないかにゃあ」

アナスタシア「最高画質でお願いします」フンス

~女子寮~

凛「……で、さ。いよいよ式は明日なんだけど、まゆは納得してる?」

まゆ「納得?」

凛「急に結婚するなんて言われて、許せるの?」

まゆ「許す許さない、じゃないでしょう。私達がどう思おうとPさんが望んだことです」

卯月「まゆちゃん、あんなにPさんの事好きだったのに」

未央「意外と素直に受け入れるんだねぇ」

まゆ「ええ、まぁ……」

凛「まゆはそれで良いかもしれないけど、私は納得いかないよ」

凛「明日の結婚式、邪魔してやるつもりだから」

まゆ「だめですよ、そんなの。Pさんが悲しみます」

まゆ「なんだか凛ちゃんらしくないです」

未央(そりゃあ、ドッキリを仕掛けてるからね)

卯月(多少強引でもそういう話に持っていかないと……!)

凛「そうかな、私は自分に正直なつもりだよ? Pには舞さんと結婚してほしくない、これが素直な気持ち」

凛「まゆも本当は結婚してほしくないでしょう?」

まゆ「いえ、私は……」

卯月「まゆちゃん、Pさんの――好きな人の幸せを願うのは素敵なことだと思います」

卯月「でも、だからって自分の気持を抑える必要はないと思いますよ」

未央「相手が舞さんだから、敵わないって思いたくなる気持ちもわかるけど」

未央「自分と結婚したほうがPは絶対幸せになれる! って、言っても良いんじゃない?」

まゆ「やめて……せっかく抑えてたのに、邪魔したくなっちゃうじゃないですかぁ」

凛「今のまゆにはムリだよ。明日の結婚式を邪魔して、そのまま私が結婚してやるから」

まゆ「ダメ……そんなのダメです! Pさんは誰にも渡せません!」

未央「その言葉が聞きたかった」キリッ

凛「……」

卯月「……」

まゆ「……?」

凛「で?」

未央「いや……なんでもないや。続けて?」

凛「ま、まあとにかく……明日の結婚式に乱入して、まゆの気持ちも伝えたほうがいいと思うんだ」

卯月「乱入というか、普通に出席するので待ったをかける感じですね」

まゆ「まゆだけ、ですか? 凛ちゃんは?」

凛「私は……その……」

凛(まゆに結婚式の邪魔をさせるドッキリだから、とは言えないし)

未央「実はしぶりんはすでに気持ち伝えてるんだよねー。でもフラレちゃったの」

凛「ちょっと、未央!?」

未央「舞さんに負けたのが悔しいから、せめてままゆに一矢報いて欲しいってことで」

未央「ハッパかけるために言い出したんでしょ?」

凛「あ、うん、そうなんだ」

凛(ナイスフォロー!)

まゆ「そうだったんですか……」

まゆ「よく考えてみれば、本番中に気持ちを伝える必要ないですよね。これから会いに行って――」

卯月「だっ、ダメですよ! こういうのは雰囲気が大事なんです!」

卯月「ドラマとかでも、必ず誓いのキス直前で邪魔が入るでしょう!?」

まゆ「雰囲気は舞さんに味方するんじゃ」

凛「いやいや、分からないよ!? マリッジブルーとか言うし、案外直前のほうがうまくいくかも!」

未央「てゆーか、しぶりんが先走って失敗してるから!」

凛「そうそう! 失敗から教訓を得たんだよ!」

まゆ「……なんだかやけに必死じゃないですか?」

卯月「年の離れた大先輩より、同年代のまゆちゃんと結ばれて欲しいんです! それだけです!」フンス!

まゆ「……」

卯月(納得してくれるかな……ゴクリ)

まゆ「ありがとう……みんな」ウルッ

卯月「まゆちゃん!」ダキッ

未央(抱きしめていい雰囲気でごまかそうとしている!)

凛(卯月のアドリブ力もたいしたものだね……)

卯月「一つだけ確認させて。可能かどうかは別として、Pさんと結婚したいくらい好き?」

まゆ「もちろんですよぉ……」





卯月「もうー、未央ちゃんが余計なこと言うから、仕込みが台無しになるところだったじゃないですか」

未央「しぶりんをフォローするために仕方なかったじゃん」

凛「もう少し設定を考えておけばよかったね……」

卯月「とにかく、その気になってくれて良かったです」

~結婚式当日~

卯月(教会にはテレビの撮影スタッフがいっぱい来ています)

卯月(伝説のアイドルの再婚なので、特番で放送するため……とまゆちゃんには説明していますが)

卯月(もちろん、実際に放送される特番はまゆちゃんのドッキリです)

まゆ「こんな状況で邪魔に入るなんてムリです」

凛「生放送じゃないんだから、問題があるときはカットしてくれるよ」

まゆ「そういう問題じゃ……」

未央「あっ、舞さんの入場だよ」

卯月「きれいですね……」

まゆ「あんな素敵な姿見たら、ますます勝てる気がしなくなりますよぉ」

凛「まゆ、心の準備はいい?」

まゆ「で、でもやっぱり邪魔するなんて……っ」

未央(結構弱気だな……強引すぎたかな? でも強引に進めるしか)

未央「もー、この期に及んで! 言わずに後悔するより言って後悔する方がマシでしょ!」

凛「このタイミングだよ、早く!」


牧師「それではー、誓いのくちづけをー」


卯月「えいっ!」プス

まゆ「きゃあっ!?」ガタッ


ザワザワ……


まゆ「卯月ちゃん、急に脇腹つつかないで」

未央「そんなことより、式が止まったよ!」

凛「まゆ、今しかないよ!」

まゆ「あ、うぅ~……」オロオロ

舞「牧師先生、式を続けてください」

牧師「えっ、しかし……」

舞「身の程を知らない泥棒猫が紛れ込んでいるようですから」

舞「どこの誰だか知らないけど、黙って見ているがいいわ!」

舞「好きな人を取られて、悔しいくせに何も出来ない!」

舞「私から奪ってやろうとは思わないの? いえ、思っても実行できないんでしょう」

舞「あなたの気持ちは所詮その程度ってことよね!」


まゆ「そ……そんなことありません!!」


舞(よしっ)←小さくガッツポーズ

P(その気にさせるためにわざと言ったのか。さすが……)


まゆ「わ、私だって……Pさんのこと愛してます!」

まゆ「いえ、愛する気持ちなら誰にも負けません!」

舞「……今謝れば、聞かなかったことにしてあげるけど?」

まゆ「謝ることなんてありませんよ。強いて言えば、Pさんを奪ってごめんなさい、くらいです……っ!」

舞「もう奪ったつもりでいるなんておめでたいわねぇ……!」

P(ゴゴゴゴゴって効果音が聞こえてきそうだ)

牧師「まあまあ、お二人とも落ち着いて」

牧師「では二人で新郎を引っ張り合って、自分の側に引き寄せた方と結婚する」

牧師「……ということで決めてはどうでしょう」

まゆ「それって大岡裁き……」

牧師「いえ、そんなとんち勝負のようなことは無しです」

牧師「新郎が痛がらないように良い感じに引っ張ってください」

まゆ「良い感じ……って」

舞「分かりやすくて良いじゃない。ほら、Pちゃんこっち来なさい」グイ

P「おおっと」

まゆ「あっ、まだ始めの合図とかしてないでしょう」グイ

舞「そんなの待ってるから取られるのよっ!」グイ

まゆ「卑怯な手を使って勝っても、嬉しくないですからねぇっ!」グイ

舞「むむむ……!」グイグイ

まゆ「ぐぬぬ……!」グイグイ

……ビッ

ビリビリビリッ!!

舞「ああっ!?」

まゆ「きゃああっ!?」

まゆ「タキシードが……こんなにあっさりやぶれるなんて」

P「あーあー、ボロボロだよ」

まゆ「うそぉ……」

まゆ「んっ? Pさん、シャツになにか書いてありますよ?」

P「えっ、ほんと? 読んでみて」

まゆ「はい、えっと……」

まゆ「……」

P「なんて書いてあるんだ、まゆ?」

まゆ「…………」

P「なんて書いてあるのかなー? もしかして読めないか? 俺がかわりに読もうか?」ニヤニヤ

舞(わざとらしくうざい……)



まゆ「ドッキリ……大成功…………」



P「イェーイ、大成功~!!」

まゆ以外『ばんざーい!!』

まゆ「!? ……まさか、全員仕掛け人なんですか!?」

まゆ「えっ、ちょっと待って下さい。どこからどこまでが嘘なんですか!?」

P「俺と舞さんが結婚する話、ぜーんぶ嘘」

まゆ「」ポカーン

凛「これまで見たことがないくらい呆けた顔してるね」

まゆ「り、凛ちゃん! 式を邪魔しようって話は……!」

凛「もちろん、最初からまゆにやらせるつもりで話したんだよ」

まゆ「で、でも、舞さんは離婚を」

舞「してないって。再婚が嘘なんだから離婚も嘘に決まってるでしょ?」

まゆ「……」

舞「大丈夫? ちゃんと理解出来てる?」

まゆ「Pさんは、舞さんと結婚、しないんですね?」

P「しないよ」

まゆ「はぁぁ~……よかったぁ」ペタン

卯月「まゆちゃん、嬉し泣きですか?」

まゆ「……そう、みたいです。えへへ」


??「いい気なもんよねぇ……!」

P「誰だ?」

時子「哀れな豚ねぇ。主の声も聞き分けられないのかしら?」

まゆ「あっ、時子さん。どうしたんですか?」

時子「少し前だけど……結婚する二人に向けてビデオメッセージ撮ったのよ」

まゆ「はあ……」

時子「もちろんドッキリだから、実際には使用しないわけだけど」

P「あ、それは、時子様をターゲットにしたサブドッキリで……」

時子「あなたは黙ってなさい!」

P「はい、すいません!」

時子「まゆ!」

まゆ「は、はい!」

時子「あなたのせいでくだらない仕事をやらされたのよ、どうしてくれるの!?」

まゆ「そう言われても、私が望んだわけじゃ……」アセアセ

時子「関係ないわ! 罰としてしばらく私の下僕になってもらうから!」

時子「ほら、この書類にサインしなさい!」

まゆ「えぇ~っ……そんな」

凛「まゆ、素直にサインした方がいいよ。でないと収まらないよ」

まゆ「でも……」

未央「犬にでも噛まれたと思って」

まゆ「うう、どうしてこんなことに……」カキカキ

まゆ「はい、サインしましたぁ」

時子「よろしい。……ところで、契約とかするときはよく書類を確認したほうがいいわよ?」

まゆ「確認する時間くれなかったじゃないですか」

時子「じゃあ私が確認してあげるわ……あら、よく見たら二枚重なってるじゃない」

まゆ「えっ?」

時子「『偶然』一枚目の記入欄に穴が開いていて、二枚目に名前を書いたみたいね」

時子「二枚目は……『婚姻届 夫になる人:モバP 妻になる人:佐久間まゆ』ですって」

まゆ「ええっ!?」

P「あっ、それ小道具で使うかもしれないって書いた……!」

時子「ふーん……まあ、書いてしまったものはしかたないわね」

時子「あなた達結婚しなさい」

まゆ「そんな簡単に……!!」

時子「あーあ、『拾った』契約書なんて使うんじゃなかったわ」

時子「仕方ないからPがまゆを下僕にしても良いわよ。世間一般的には『妻』と言うかもしれないけど」

時子「そのかわり私が譲ってあげるんだから、一生面倒みてあげるのよ?」

まゆ「時子さん……」

卯月「二人共、お互いのこと大好きですよね?」

卯月「みんなで相談したんです。今回のドッキリを利用して二人を結婚させてあげられないかって」

卯月「もともとファン公認になってるから、あとはまゆちゃんのご両親の許可と周りの後押しがあれば……と」

早苗「Pくんの気持ちは、私が聞き出したわよ」

~回想・居酒屋~

P「えー? 本当に結婚するなら~?」

P「そりゃあなんと言ったってまゆですよぉ」

P「可愛くて、家庭的で、尽くしてくれて、しかも可愛いんですよ~」ニヘラ

早苗(だいぶ酔ってるわね……これなら本心を聞き出しやすいかしら)

早苗「だったらさっさとプロポーズしなさいよ。それとも他に好きな子いるんじゃないでしょうね」

P「いませんよ。ただ、なんとなくきっかけが」

早苗「きっかけがあったら今すぐにでも結婚するのね?」

P「そうですねー。ああでも、仕事に影響あるかもしれないから社長に相談して、まゆのご両親にも挨拶して……」

早苗「……という感じだったわ」

凛「せっかく教会にいるんだから、このまま結婚式あげてよ」

美優「ウェディングドレスも用意してありますよ」

美優「あの撮影で着たドレスは、実はこの日のためにオーダーメイドしたものなんですから」

舞「結婚指輪も、本当は撮影用じゃなくて二人のために私が選んだのよ」

まゆ「みなさん……」

P「俺達のために……ありがとうございますっ」

未央「ねぇどんな気持ち?」

未央「仕掛け人と思ってたらターゲットにされてて、今どんな気持ち?」

P「どんな気持ちかって、そりゃあ……」

P「行動で示すと、こんな感じだな」



ズキュウウウン!!

まゆ「んんっ、くちゅ……」



「おおーっ!」

「きゃあー♪」

「イチャつくのはちゃんと式終わってからにしなさい!」

以上で終了です

5月中旬くらいから書き溜めてたらまさかの月末ガチャ、しかも美優さんまで

すばら

なんかクズPすぎてむぅーりぃー…



早苗さんと父の濃密な入浴シーンは?

早苗さんの風呂

乙。
まるっきり好きな子に嫌がらせする小学生じゃないっすかモバPさん

美波が乱入してPを連れ去る話はまだですか

そんなドッキリに騙されるようなアイドルよりいつも冷静なわた橘さんとかがプロデューサーさんにはふさわしいと思います

>>63
良い子は寝る時間だぞ橘ァ!

橘はこんなカスでもいいのか
流石ちょろいん

おつー

突然ですが宣伝です!
>>1が謝罪するまで続けます!
文句があればこのスレまで!

加蓮「サイレントヒルで待っているから。」
加蓮「サイレントヒルで待っているから。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401372101/)

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