蒼月潮「強くて…にゅーげぇむ…国語はわからないんだってば!」 (49)

潮「んん…?やっべ、寝てた…」

時雨「潮!蔵の本の虫干しは終わったのか!?」

潮「は?何言ってるんだよ、親父…蔵の虫干しは随分前にやったぞ?」

時雨「ほーう?蔵の扉も開けずに家で寝ながら出来たのか!凄いなお前は!」

潮「いや、だからさ…そんなに頻繁にやんないといけないのかよ」

時雨「なーに言ってるんだ。最近はめっきりやってねえだろうが。はやくやってしまえ」

潮「あっれー?おかしいな…」

時雨「あっ、そうそう。蔵の地下の扉は開けるなよ。いいな?」

潮「…親父、今何て言った」

時雨「ああん?地下の扉は開けるなよって言ったんだ!はやく行ってこい!バカ息子が!」

潮「…」



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ー同刻ー

とら「…なんだこりゃ。槍が刺さってる…」

とら「この暗さ…まるで潮と会った地下みたいだな」

とら「いや、わしは死んだんだ。そんなわけがない…」

とら「…にしてもこの槍、獣の槍に似てて腹が立つ」

とら「ふんぬぬぬぬ…だぁ…抜けねえ…普通の槍じゃねえなこいつ」

とら「はぁぁ…また貼り付けか…」


潮「この地下の扉…とらがいた場所なんだよな…」

潮「…待てよ。なんで直ってるんだこれ。一回壊れて開いたはずなのに…」

潮「親父のやつ、直したのか…」

潮「…もっかい壊してやれ!」

潮「せぇの、ふんっ…!」

ミシミシッ バキンッ

潮「うわぁぁぉ!?」

ドタッ

とら「うるせえな、あ…?」

潮「いってぇ…嵌めてあっただけかよ…くっそ…」

とら「潮、か?」

潮「………とら?」

とら「何でもいい。この槍を抜いてくれ」

潮「とらじゃねえかぁ!あっははははっ!会いたかったぜ!」

とら「いだだだだだっ!おい潮!槍が刺さってるんだよ!痛いっての!」

潮「あ?ああ、ごめんごめん…槍、槍…槍?」

とら「ああ、このやり、獣の槍みたいにわしじゃ抜けねえんだよ」

潮「…とら、これ、獣の、槍、だぞ」

とら「何寝ぼけてんだ潮。槍は白面との戦いで分解しただろ」

潮「いや、でも、ほら…よっ、と…」

とら「ふー、痛かったぁ…どれどれ…」

潮「…」

とら「…」

潮「…どうなってんだ、これ」

とら「わしが聞きたい。どうなってる?」

キャーッ

潮「っ!麻子!真由子!」ダッ

とら「わしの餌が!」ダッ


麻子「ちょっと!真由子!どうなってるのこれ!」

真由子「私が聞きたいよー…」

ミシミシッ

潮「こいつら…魚妖の群れ!」

とら「懐かしいな…こいつらを倒してくれっえお前がわしに頼んだんだよな」

潮「いいから!麻子と真由子が危ない!いくぞ、とら!」

とら「そうだな…やい!きさまら!わしの餌に手を出したんだ…わかってるよな!?」ゴロゴロ! ズシン!

潮「っらぁ!」しゃこん!

ボンッ

とら「ふぃー…弱い弱い」

潮「麻子!真由子!」

麻子「潮…!なんなのさっきのあれ!」

真由子「怖かったよー…」

潮「あ、ああ…無事でよかった…」

とら「おい、潮」

潮「なんだ?」

とら「女たちはわしのことが見えてないみたいだ」

潮「はっ?ちょっと待ってろ」

潮「なあ、二人とも。こいつが見えるか?」

麻子「はぁ?何言ってるの、何も見えないわよ」

真由子「蒼月君、病院に行った方が…」

潮「そうか…いや、病院ば大丈夫だ。ありがとうな」

麻子「はっ?いや、ちょっと待ちなさいよ!」

真由子「ふぇぇーん…麻子ちゃん、言い方怖いよー…」

麻子「大丈夫だから!はやくノートとってきてよ!」

潮「あ、ああ…」

とら「…なあ、わしのことが見えてないって、随分前の女たちじゃなかったか?」

潮「そうなんだよな…どうなってるんだよ…」

とら「…時逆、時順の仕業か?あいつら、イタズラしそうには思えんが…」

潮「つまり?」

とら「いやなに。時間が戻ってるんじゃないかって事だ」

潮「ははっ、そんなわけ…あれ、ノート…」

とら「どうした?」

潮「ノート返したのって、確かとらと出会った直後だったんだ…それから、親父に本の虫干し頼まれたしたのも…」

とら「ほー」

潮「…明日の学校ではっきりする。今日は寝るぞ、とら」

とら「へいへい」

ヒーロー・バ・バーン??

潮「…」

とら「なーなー、どうなんだよ、潮」

潮「どうもこうもねえよ…何もかもが1年前じゃねえかぁ…」

とら「ほへー、そうかそうか。なら白面も秋葉流も生きてんだな」

潮「流兄ちゃん!そうだよ!今度会ったら聞いてみよう!」

とら「でだ、潮。1年前ということはだ」

潮「なんだよ」

とら「女たちが石食いに襲われるんじゃなかったか?」

潮「っ!はやく言えよ!すっかり忘れてただろ!」

ズドオオオオオオンッ

潮「ちっ!遅かったか!」

とら「はやく行くぞ!餌が食われる!」

潮「わぁってるよ!」

ー同刻ー

真由子「麻子ぉ…」

麻子「しっかりして、真由子…」

石食い「ひひっ!おそろしいか?こわがっ」

バキン

潮「石食いぃぃぃ!!」

石食い「結界が…!」

とら「潮ー、助けはいるかー?」

潮「麻子たちを頼む!」

とら「おうよ」

麻子「あ、あ…化け物…」

真由子「…」

とら「おーおー、気失ってらあ。ほれ、行くぞ」


潮「ふっ!」ザンッ

石食い「ぎぇあああ!おのれぇぇぇ!」キシャァァアアアア!

潮「とらっ!変化ってのは何に弱いんだっけか?」

とら「人のつばだ!覚えとけ!」

潮「わかったよ!」ペッ

石食い「貴様らぁぁぁ!許さんぞぉぉ!!」

潮「うるせえ!」ズドッ!

石食い「ぐぁぁぁぉ!」

潮「もういっちょ!」ッシュッ!

石食い「ぎぇあああ!」

潮「最後に…」キィンッ

パキィィィン

潮「ほっ…」

とら「行くぞ、乗れ、潮」

キャァァァァァ!
ちょっと君!

潮「ああ、行こう」




とら「で、どうすんだよこれから」

潮「ああ、何が起こるか全部わかってるもんな…」

とら「次は、鬼か」

潮「礼子の親父さんか…」

すみません、疲れました、仮眠します

>>9 ババーンも、あれは不朽の名作だ!

ー数日後ー

潮「ああ、そうだ…思い出した。確か作品展の次の日。つまり今日、俺は学校で…」

とら「こけさせられて喧嘩するんだよな。名前は…なんだっけか?」

潮「間崎さんだよ、センパイだ」

とら「ふんっ。槍に頼らない戦い方ならもう習ったんだろ?」

潮「まあ、な。素手でも結構いけるようになったんだろうから、殴られっぱなしにはならないようにしてみるか」

とら「あんまりボロボロになるなよ。お前もわしが食うんだからな」

潮「わーってるよ」

潮(学校に着いたけど、センパイの姿見えない…)

潮(ど、こ、か、な…って、うおっ!?」ガッ ズシャーッ

間崎「二年の蒼月か?」

潮「いってーな、センパイ!」ゴチッ!

間崎「お前は目立つんだよ!」めぎょん! ドゴン!

誰か止めなよ
うしお~…
先生読んできて!

潮「おっと」パシッ

間崎「ちっ、生意気な…」ブゥンッ

潮「よっ、せっ、ほっ」ヒョイッ

間崎「しゃらくせえ!」グイッ

潮「うわっ!」

礼子「やめなよ」

間崎「羽入…」

礼子「殴るなら私を殴りな。なんなら殺してくれてもいいよ」

潮「そんなこと言うなよ!」

礼子「?」

潮「羽入サン、そんなこと言うなよ…!俺が何とかしてやるからさ!」

間崎「てめえ、何言ってんだ」

礼子「もういいよ。私に構わないで」

潮「羽入サン!」

潮「…」

とら「わかってたことだろ。不機嫌になるなよ」

潮「でもよ…」

とら「今この場で人鬼を殺すことは簡単だ。だが、そうしたらあの女は心の悩みを抱えたままにならないか?」

潮「…そうだな。てか、とら」

とら「なんだ?」

潮「人のこと、考えるようになったんだな」

とら「そりゃあな、わしも流の事とか色々反省してるんだぞ…」

潮「だな。センパイからはもう一回、河原で絡まれるはずだから、そこまで待とう」

とら「わかった」

ぐあ、駄目だ…眠い…ここまでです…
意外とおうしととら知ってる人多くてよかったです
テスト期間中なのであまり更新は出来ませんがなるべく頑張ります

ー河原ー

とら「なあ潮。先にあの鬼を槍でぶっさしてくればよくないか?」

潮「それは考えたけどさー…礼子サン、間崎センパイに助けてもらんないと、なんというか羽入画伯がいなくなっても変わらない気がするんだよ」

とら「ほー、やっぱり人間は面倒だなー…」

潮「そう言いながらも助けるのがとらだよな」

とら「うるせー。ほっとけ」

潮「あー…羽入画伯も説得出来ないかなー」

とら「鬼には何を言っても無駄だ。諦めろ」

潮「でもよー」

間崎「蒼月ぃ。てめて、羽入につきまとってんだってな」

潮「…」

間崎「やめときな。死ぬぜ」

潮「…センパイさ、礼子サンが一人ぼっちの原因しってんじゃないすか?」

間崎「…知るか」

潮「別に俺はつきまとってなんかいませんよ。だからやめるつもりもありませんね」

間崎「そうかい…ならぶっとばすしかねえな!」

潮「付き合ってやるっすよ!」

ドゴッ! バカッ! メコッ! ゴバン!

間崎「こいつ…!倒れろよ!」

潮「やーだね!センパイ!やっぱり礼子サンが一人ぼっちの原因知ってるんじゃないですか!」ずごちっ!

ドタッ

とら「おーおー、そんなまともに殴り合わなくても潮なら勝てただろ?」

潮「ふんっ、センパイにはこれくらいがいいんだよ」



間崎「オレァ、礼子とは幼なじみなんだよ。だからあいつのことは昔から知ってんだ」

間崎「心当たりがないこともねえ。あいつの親父だ」

間崎「親父さんが礼子のおふくろさんを弟子に取られちまってな。それで親父さんは礼子のこととなると鬼の表情になったんだ」

間崎「あいつは…礼子は俺に今までのことを話してくれてよ。それでな、その後ろに見えちまったんだよ」

間崎「…親父さん、絵に魂を塗り込む鬼のツラしてたんだ」

潮「…そうかい」

間崎「そうだ…聞いてどうするんだ?」

潮「センパイは、礼子サンを助けたいんだよな?」

間崎「そりゃお前…当たり前だ」

潮「なら、明日のフォークダンスの時間に外に気を向けててくれ。礼子サンに付きまとう人におかしなことを起こす元凶が出る」

間崎「は?なんだよそれ…」

潮「いいから!そしたら、センパイ。俺と礼子サン家まで行くんだ」

間崎「…それで、礼子は助かるのか?」

潮「…うん」

間崎「そうか。わーったよ」

ー次の日ー

「フォークダンスの練習始めるぞー」

~♪

潮「礼子サンは…いた!」

礼子「…なに?」

潮「フォークダンス、教えてくれよ!」

ザワザワ
うしおー、やめとけよー
心中するきかー?
ザワザワ

潮「うるせー!だぁーってろ!」

潮「な?」

礼子「…」

~♪

礼子「違う違う、ここで私が回るの」

潮「…また間違えた」

礼子「また?」

潮「う、ううん!こっちの話!」

とら「やっぱりこの木になってる音のなるやつすげーなー」



間崎「…礼子のやつ、楽しそうだな」

潮「…!」

とら「来たな。鬼」

ヒュウウウ…

ヒュゴ!
ゴオオオオオオオ!

礼子「おとうさん…」

潮「羽入画伯!」

グサッ!

潮「ぐっ…」


間崎「…!風が!蒼月!礼子!」バッ!


鬼「礼子!礼子はとうさんのものだ!とうさんが守ってやる!」

礼子「おとうさん、もうやめて!」

とら「全く…槍はどうしたんだよ潮」

潮「っ、わかってらあ…槍よ!こい!」

キィィィィン! パシッ!

潮「羽入画伯!お前は礼子サンのことをなにも考えてない!」

鬼「礼子を連れて行く者はぁ!殺す!」

潮「うるせえ!」めぎょん!

鬼「ああああ!痛やあああ!」ヒュッ…

礼子「蒼月君、間崎君、ごめんね…もう、こんな事起こらないようにするから…」タッ!

とら「潮、行くぞ」

潮「ああ…センパイ!行けるよな?」

間崎「ったりめえだ!」

潮「礼子サンは自宅で死ぬ気だ!」

間崎「な、礼子!」

ー礼子宅ー

潮「着いた!礼子サン!」

とら「だあああ…疲れたぁ…」

間崎「礼子…!蒼月、あれだ!」

潮「礼子サン!やめろ!」

間崎「やめろぉ!礼子ぉ!」

礼子「ごめんなさい…」タンッ

潮「っ、槍よ!」ビョオッ!

ドカッ!

間崎「礼子!」ダッ

潮「ぐっ、礼子サン!」ダッ

ダダダダダダダッ!

間崎「おおおおおっ!礼子!」

ガッシャァァァン!パシッ!

潮「センパイ!」ガシッ

潮「槍よ!」パシッ!ザクッ!




礼子「…ん、…」

鬼「礼子…ここだよ、とうさんはここだよ…ほら、降りておいで…」

礼子「間崎君、離して…私が行けばおとうさんは満足するの」

間崎「ばっきゃろう!んなことするか!」

鬼「礼子を離せぇ!」ドカッ!バキッ!

間崎「っぐぅ…」

礼子「離して!」

間崎「いやだ…!オレはもう、お前が一番辛いときに手を放すなんて絶対にしねえ!」

礼子「間…賢ちゃん」

潮「礼子サン!あんたに死んで欲しくない人がここに二人もいるんだ!」

潮「それに今まで礼子サンに関わってきた麻子たちもそうだ!それなのに向こうに行っちまうのか!それとも登るのか!?」

鬼「礼子、ほら…」

礼子「…!」グッ…!

鬼「礼子…?」

間崎「礼子、さぁ…」

礼子「賢ちゃん…」

潮「うっし、そぉれっ!」ブンッ!

礼子「お父さん!ごめんなさい!私、やっぱり生きてたい!」

鬼「礼子ぉ…お前まで、お前までも!!」

鬼「いやだぁぁぁ!礼子ぉ!」

潮「させねえ!」バサッ!

鬼「効くかぁ!」ビュルッ!ガブッ!

潮「ぐっ…確か、絵をやらないと意味がないんだよな…でも!」ザクッ!

鬼「っくう…やはりこの槍には勝てない…ならば!」

鬼「礼子!一緒に行こう!な!」

礼子「えっ」

間崎「礼子ぉ!」ガシッ!

潮「くっそ、礼子サン!センパイ!」ダッ!

鬼「ひひひ、礼子は私と絵の中で永遠に一緒に暮らすのだ…」

潮「とらぁ!」

とら「だあ、わしに頼るな!」ズボッ!

礼子「う、ううん…」

間崎「ぐっ、…」

とら「それからな」

鬼「またお前か!絵の中に入ってくるな!」

とら「てめえは潮時ってやつなんだよ!」ザグンッ!

ぎゃああああああ!!!

とら「今だ!」

潮「おう!」

礼子「っ、駄目!」バッ!

潮「っ、礼子サン…!」ザクッ

礼子「…」ズルズル…

鬼「おお、礼子…礼子、ぐ、がああああ!!」

とら「潮!もっと上手くやれよ!二回目だろ!」

潮「っ…とにかく、ここを出る!」

ドオオオオオオン!

潮「…」

とら「吹っ飛んだなー…」

礼子「…ん」

鬼、改め羽入画伯「礼子…」

礼子「…!おとうさん!」

間崎「親父さん…」

羽入画伯「しあわせにおなり」スウウウウ…

礼子「あ、あ…」

間崎「…さて、蒼月。お前の格好と槍は…」

潮「これは…今度教えるよ。今は礼子サンのそばにいてあげて。おつかれっ!」

とら「帰るのか?ばんばっが買ってくれ」

潮「真由子に頼めよ!」

とら「なんだとー!わしがいないとなにもできないくせに!」

潮「言ったなー!」

礼子「…ふふっ」

間崎「あいつら、すげーわ…」

潮「礼子サーン!今度その顔でモデルになってよ!」

礼子「…ええ、喜んで!」

ぬああああ…楽しいけど辛い…ここまでです。

ちなみに>>1もオマケのクイズは大好きです

一瞬戻って…
ー石食い討伐後の蒼月家ー


時雨「いいか、潮!妖怪はちゃんといるんだぞ!」

潮「わかってるって…」

時雨「いいや、潮。わかってない!お前にらこの寺の縁起を知っておいてもらう!」

潮「とらのことだろ?」

時雨「何を言ってるんだ?」

潮「だから、こいつのこと」グイッ

とら「わしの話か?」

時雨「…見えるのか?」

潮「ああ。ばっちり。とらの話も知ってるぜ。500年前にお侍さんがとらを獣の槍で石に串刺しにしたんだろ?」

とら「けっ、あれはわしがわざとやられてやったんでい」

潮「な?」

時雨「うーしーおー…やってくれたなこいつ!」

潮「もう全部知ってるから。大丈夫だって」

時雨「…いや、今のは出まかせかもしれん。ちょっと蔵の地下への扉を見てくる」

潮「えー…信じてくれよ…」

時雨「信じるか!」ドタバタッ

潮「行っちまった…」

とら「わしも言ったのにな」

潮「ショックで固まるから先に言っておいたのに…」

とら「ふわぁぁ…まあいいんじゃねえか?」

潮「だな」

ここから本編に戻ります

ー臨時ニュースです。不知町の国道沿いの工事現場で、関係者ら50名が死亡しているのが発見されました。遺体の損傷具合や歯型から、警察では野犬の可能性もあるとみてー

潮「っ!これは…」

とら「確か飛頭蛮だな。ん?こいつは…」

潮「真由子が危ない!」

とら「ぬお!あの女か、わしも行くぞ!」

潮「乗せてけ、とら!」

とら「しゃーねえ、急げ!」

父者「日崎御門ォ!」

母者「許さんぞォ!」

兄者「日崎ィ!どこだぁ!」

爺「この恨み晴らしてやらぞ、日崎御門ォ!」



真由子「今日はいい買い物ができちゃった」

真由子「あっ、でも麻子には、またこんな買い物してって言われちゃうんだろうな」

真由子「それにしても人混みは苦手なのよね…そうだ!お母さんにハンバーガーでも買って帰ろうっと」



潮「っ、どこだ!真由子!」

とら「おい、潮!先にあいつらを槍で屠っておけば良くないか!?」

潮「だけどよ!俺たちより先に見つけてたらって考えるとよ…!」

とら「それもそうだな…ん?」

潮「! 真由子!」

とら「潮!あいつらも近いぞ!」

潮「ああ!」

真由子「~♪…?」

父者「見つけたぞぉ、日崎ィ!」

真由子「きゃっ…なに、これ…」

母者「許さんぞ!日崎御門ォ!」

潮「真由子!」ドンッ!

真由子「わっ、えっ、蒼月君?」

潮「そうだ!説明は後でするからその辺のアパートの中へ!」

真由子「う、うん!」

兄者「なんだぁ!お前はぁ!」

潮「うるせぇ!真由子はやらせねえぞ!」ビュオッ! ドッ!

爺「ぐ、おぉ…」

父者「おじいさま!貴様!」

とら「ふん、貴様ら。わしの餌に手を出そうとしたんだからな!わかってるよなぁ!?」ドゴッ!

母者「父者!」

兄者「くそぉ…母者、日崎のところへ参ろうぞ!」

母者「そうしよう!」

とら「くそっ…潮!お前は中から追え!」

潮「ったりめえだ!」

真由子「っはぁ、はぁ…」

真由子「そのエレベーター!待って!」

女性「えっ、はい…」

真由子「っー!」バンッ

真由子「閉めて!」

女性「…はぁ」

真由子「はぁ、はぁ…」


何だあれは!

真由子「えっ?」

母者「見つけたぞぉ!」

真由子「きゃああ!」

ガブッ! ブオンッ!

真由子「ひっ、いやああああ!」ヒュウウウウ…

フワッ…

とら「けっ、手間をかけさせるなよな」

真由子「…」

とら「やい、お前ら。落とし前はつけてもらうぞ!」

母者「ひぃぃ…」

兄者「母者ぁ、どうするんだ?」

ビュン! ズドッ!

兄者「は、母者ぁ!」

潮「ふぅ、ふぅ…やっと着いた…」

とら「遅えぞ潮。さて、お前も消えろ!」ゴロゴロ、ズドン!

兄者「がっ、あぁぁ…」

真由子「…」

潮「真由子!無事か!?」

とら「わしがついていたんだぞ。無事に決まってるだろ」

潮「そうだけどよぉ…」

真由子「蒼月、君?私、助かったの?」

潮「ああ!すまねえ…気付くのが遅れちまって…」

真由子「ううん。そこの、妖怪さんもありがとうね」

とら「けっ、餌に感謝されるとはな」

真由子「とら、さん?だっけ。はい!これ、あげるね!」

とら「お、はんばっがか。貰っておく」

潮「好物だもんな、お前」

とら「うまいからな」

短いですがここまででふ
次回は?さんか…そろそろ無双する、かもです
あと、原作読んだことある人しかわかんない書き方してしまってごめんなさい…

餓眠様のことすっかり忘れてたからいきなり流石家の人々が出てきたのかと思った

>>43
流石家?
…何巻の話でしたっけ、すみませんが教えてください…

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