【艦これ】艦娘「喫茶店―フラグシップ―……?」【安価】 (216)

※最初だけ艦娘視点&地の文あり

※安価内容については後々説明



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402057695

―――あの人がいなくなって、一ヶ月が経った。

「……みんな、今までありがとう。元気でな」

その言葉を最後に、あの人はこの鎮守府からいなくなってしまった。

終わりの見えない戦争が終わった、ちょうど次の日の事だった。

その日のうちに、私達は装甲を解体され、普通の人間に戻された。

そして私達一人一人に、戸籍と、学籍と、これから暮らしていくだけに十分な資金が渡された。

「アイツと、君達の役目は終わったんだ」

そう言って、あの人の元上司は笑った。

その後すぐ、あの人があの日、私達と同じように軍を無理やりにクビにされたのだと知った。

何故、大急ぎで私達の装甲が外されたのか、その理由も理解した。

そんな事が知られたら、私達がクーデターを起こす可能性があると上が判断したからだそうだ。

―――私達とあの人は、厄介者として追いやられたのだ。

「ふざけるな!!」

案の定、何人かはその時の最高権威者であった元帥に噛み付こうとした。

だが、装甲を持たない私達はただの非力な人間でしかなくて―――

戦争は、あった事自体がもみ消されて。

私達とあの人は、軍に所属していたという事実すら、どこにもなくなっていた。

戦争は終わった。

私達に、鈍い痛みを残して。

ふと、そんな感傷に浸っていると、後ろから誰かが呼ぶ声がした。

下校途中だという事を忘れてしまっていた。

私を呼んだのは今の学校に通い始めて、初めて出来た友達だ。

私が艦娘である事も気にせず、気さくに話しかけてきてくれた。

「そうそう、そういえば私、珍しい喫茶店を見つけたんだ!」

そう言って彼女は私に携帯電話を見せつけてくる。

そこには、少し寂れた、木造の喫茶店の写真が映し出されていた。

「そこ、コーヒーも美味しいんだけど、何よりカレーが美味しいのよ!」

喫茶店なのにカレーを出すのか……?

今の喫茶店ならもしかしたら普通のことなのかもしれない。

しかし、艦娘時代は喫茶店になど行った事がないから、私に分かるハズもなかった。

「行ってみなよー。ほら、今からでもさ」

今から、という事はここから近いのだろうか。

「うん。二個先にT字路があるんだけど、右に行って少しまっすぐ行くと見えてくるよー。そんじゃーねー」

そして彼女は手を振りながら―――って待って待って。一緒に行ってくれるのでは?

「アタシは……今日はごめん!明日一緒に行こうと思ったんだけどさ、そこの店、明日が定休日でさー」

なら私も明後日でいいのだけれども。

「いんや、今日行った方がいいよ、絶対!」

……そこまで言うなら。

「そんじゃ!絶対カレーは頼むのよ!!」

そう言って駆け足で彼女は去っていってしまった。

もしかして、喫茶店の事を私に教えてくれるためだけに話しかけてくれたのだろうか。優しい子だ。

彼女に言われた通りに、二個先のT字路を右に曲がる。

T字路を右に曲がってすぐ、今まで周りを取り囲んでいた建物の並ぶ風景が、田園地帯に変わってしまった。

その田園地帯の中に、ぽつんと木で出来た建物が建っている。

写真で見たのは、あの場所で間違いなさそうだ。

その建物の少し手前、看板には大きくこう書かれていた。

「喫茶店 ―フラグシップ―」

普通の人は見慣れない言葉。でも私達は何度も耳にした言葉。

そんな「旗艦」が喫茶店の名前だなんて、運命みたいな物を感じてしまう。

喫茶店の入口の前、「営業中」と書かれた看板が出されているのを確認して、ドアを開ける。

キィ、と渇いた音がした後、カランカランと来客を知らせるベルの音が鳴った。

「いらっしゃいませー。カウンター席と普通の席、どっちに……」

オーナーと思われる若い男性がカウンター越しにこちらを見ている。

こちらに笑いかけようとしたのだろうが、その顔は驚愕で彩られていた。

だが、私も大して彼と表情は変わらないだろう。

「どう、して」

自然に口が音を紡いでいた。

「どうして、貴方がここにいるんですか―――提督」

そして、対する提督も。

「どうしてお前がここにいるんだ―――>>12

私の名前を、呼んだ。

青葉

青葉「先にこちらの質問に答えてください」

提督「……お前なら何となく察しはついてんだろ?」

青葉「はい。ですが、推測で記事は書けませんので」

提督「記事書く気満々じゃねぇか……まぁいいや、とりあえず座ってくれ」

青葉「……失礼します」

提督「何か飲むか?」

青葉「タダでいいなら」

提督「……結構経営厳しいんだけどな」

青葉「大丈夫ですよ。すぐ繁盛する事になりますから」

提督「お前なぁ……」

青葉「具体的には女性に大人気のオシャレな喫茶店、になりますかね」

提督「……ほら、ブラックでいいか?」コト

青葉「はい。問題ないです。いただきます」

提督「……」

青葉「……さて、それじゃあ取材、開始しますね」サッ

提督「取材って……」

青葉「まず最初の質問ですが」

提督「……はぁ」

青葉「何故、私達に何も言わずに消えてしまったのですか?」

提督「……言う暇がなかった、って言えば許してくれるかな」

青葉「いいえ。私の調べだと提督がクビ宣告を喰らってから、少なくとも1時間は暇であったと存じています」

提督「……」

青葉「その間、一体何をなされていたんですか?みんなを集めて別れの挨拶、できますよね」

提督「……泣いてたんだよ」

青葉「具体的には?」

提督「具体的にはって……部屋に閉じこもって、声漏れないようにベッドに顔うずめてな。ちょうどその頃、お前らは祝勝会の最中だったろ。水を差したくなかったんだ」

青葉「嘘です」

提督「……なんで」

青葉「提督は嘘をつく時に必ずする癖があるんです」

提督「……」

青葉「本当は?」

提督「……お前らの顔を見るのが辛かった、から」

青葉「……そうですか」

提督「さっき言った事は本当だよ。部屋で泣いてた。でも泣き止んで、30分ぐらいはまだ時間があった。青葉の言う通り、別れの挨拶はできた。けど……」

青葉「けど?」

提督「別れの言葉を言えば……それが本当になってしまう気がして。もう二度と会えなくなってしまうような気がして……」

―――「青葉、私が盾になるから、後はよろしくね。……さよなら」

―――「古鷹!!古鷹あああああ!!」

青葉「っ……」

提督「……青葉?」

青葉「……いえ、何でもないです。確かに提督の言も一理あります。では、次の質問に移ります」

提督「……ああ」

青葉「質問2……どうして、こんなところで喫茶店を営んでいるんですか?」

提督「……長い話になるんだが、いいか?」

青葉「はい。構いません。むしろ、大歓迎です」

提督「あの日……お前らに何も言わずに鎮守府を出て……すぐ、次の就職先を探していたんだ」

青葉「……?提督にも口止め料やらなんやらで十分な資金が渡されていたハズですが」

提督「ははは……それは嘘だよ。俺は青葉達とは違って、お金も、住居も、何も渡されてない。残ったのは軍に所属していたっていう実績だけさ」

青葉「そんな……!!」

提督「……続けるけど、いいかな」

青葉「……すみません。続けてください」

提督「それでまぁ、行く宛てもなくあっちへフラフラ、こっちへフラフラしてたらさ……ここのマスターに出会ったんだ」

青葉「ほう。そのマスターさんは今どこに?」

提督「俺にこの喫茶店任せて引退した」

青葉「……はい?マスターさんとはかなり親密な中であった、とかですか?」

提督「いんや。その当時は全く関係なんてなかったさ。でも、一つだけ、共通点というか、不思議な縁みたいなのがあってさ」

青葉「不思議な縁、ですか?」

提督「……昔、お前に乗ってたんだってさ」

青葉「えっ……?!」

提督「俺もびっくりしたけど、マスターもびっくりしてたよ。『青葉がこの世にいるのかい!?』って」

青葉「……きっと、罵詈雑言を飛ばしていたでしょうね。私はとんでもないミスを犯してしまいましたから」

提督「いいや。真逆だよ。凄く感謝してた」

青葉「……はい?」

提督「『青葉がいなければ、今の私の人生はなかった。ありがとう』って」

青葉「あ……」

提督「それでさ、鎮守府でのお前の様子を話して……マスターから昔の話を聞いて……そうしたら気に入られちゃってさ。『この店を継ぐのは君しかいない』って言われちゃって」

青葉「……そう、なんですか」

提督「それからつい一週間前まで、修行の日々で……現在に至る」

青葉「……なる、ほど」

提督「……さて、一旦休憩にしようか」

青葉「……はい。お願い、します」

提督「俺の胸でよければ貸してやるぞ?」

青葉「馬鹿……言わないでください。今は裏切った貴方よりも……そのマスターの胸を借りたい気分です」

提督「辛辣だなぁ……仕方ないけどな。タオル、持ってきたほうがいいか?」

青葉「……結構、です」

提督「そっか。じゃあ俺は向こうで豆挽いてるから―――」

青葉「……待ってください」ガシッ

提督「お?」

青葉「胸はいりません、から……でも、肩、は貸して、ください」

提督「……はいよ。好きなだけ貸してやるよ」

青葉「……ふぅ、青葉、復活しました」

提督「おはようさん。可愛い寝顔だったぞ」

青葉「……全く誰のせいですか。いなくなったハズの貴方に出会って、しかもあんな話を聞かされたら、もう何がなんだかわからなくなって、オーバーヒート起こしちゃいますよ」

提督「そいつはすまなかったな」

青葉「全然反省してませんね……」

提督「だって別れの言葉を言わなかったから、こうして青葉とまた会えたのかもしれないからな」

青葉「全くもう……仕方ないですね。こんな時間ですし、今日の取材は終わりにします」

提督「今日の、って事は……」

青葉「もちろん明日もやりますよ」

提督「いや、でも定休日」

青葉「提督の都合なんて知ったこっちゃありません。いつだって私はそうだったでしょう?」

提督「……ったく」

青葉「……あと」

提督「ん?」

青葉「もし……もし、呼べるのでしたら。マスターさんにも取材をしてみたいのですが……」

提督「……わかった。明日、呼んでおくよ」

青葉「あとそれと。私、まだ貴方の事を許してませんから」

提督「……すまなかったって」

青葉「ですから……その……ゆ、許してあげるまでは、ずっと、貴方を独占取材させてもらいますから」

提督「……んん?なんか話が変な方向に行ってないか?」

青葉「気のせいですよ。それでは、また明日!」ダッ

提督「ちょ、おい待てよ青葉!」

青葉「ではでは~!」

提督「……はぁ。アイツ、全然変わってなかったな」

提督「でも、そうか……もう一度、アイツらに会えるのか……」

提督「アイツらに……本当に……」

提督「……運命なんて、軍にいる頃は信じなかったけど」

提督「案外……その辺に転がってるのかもな……」

ピロリロリン♪

RE:『青葉新聞 ―特別号―』

―――このメールは全員に向けて発信されています―――

『喫茶店 ―フラグシップ― 特集!』

安価説明

1.青葉のメールによって、艦娘全員に喫茶店の情報が共有されました

2.次からの安価は店にやってくる艦娘達の安価となります

3.駆逐艦は中学生 軽巡・潜水艦は高校生 その他は大学生 とします(一応)

4.複数人(カップリング)等あり

5.お察しの通り>>1はかなりの遅筆です。ご了承ください。

6.何か説明の足りない部分があれば、質問をお願いします……



本日は次にやってくる艦娘の安価をとって終了させていただきたいと思います。

少し遠めに次にやってくる艦娘 >>34

島風

前にも艦これのss書いてたりしてました?
安価は響

>>34 はっやーい!(安価)

>>36 艦これはないですね

モバマスので同じ感じのやつがあった
それが大のお気に入りだったからこれも気に入ると思う

報告:本日は更新しません

>>40 多分それ書いてた人です

えっ >>1 は モバマスの喫茶店シリーズ書いてた人?

>>42 コテ変えてますが、一応

皆様おはようございます

見てくださっている方はいないかもしれませんが、島風分更新いたします。

―――あいつは、いつだって一番速かった

提督「さてと……雨足も強くなってきたし、そろそろ店じまいにしようかな。こんなんじゃ今日は青葉も来ないだろう」

カランカラーン

提督「いらっしゃいませー。ですがすみません、そろそろ店じまいにしようかと思いまして」

島風「あ……」

提督「……島、風?」

島風「て、提督……?本当に提督……?」

提督「あ、ああ。そうだが……ってお前、傘は?そうじゃなきゃ、カッパか何かは……」

島風「……馬鹿ー!!」ポコッ

提督「へぶしっ!?」

島風「馬鹿!馬鹿!馬鹿!!」ポコポコポコ

提督「ちょ、お前の力で本気で殴られたら流石の俺でも洒落にならな……あれ?」

島風「馬鹿、馬鹿ぁ……」

提督「あ、そっか……もう艦娘じゃないから……」

島風「……どうして」

提督「へ?」

島風「どうして……私を置いていったんですか……提督っ……」

提督「……すまん」

島風「どうして……【また】、私を一人ぼっちにしたんですか……」ドサッ

提督「……島風?おい、島風?!」

島風「けほっけほっ……」

提督「くっそ……青葉のいない時に限ってこんな……」

青葉「呼びました?」

提督「うわあああああっ?!」

青葉「うわあっ!?い、いきなりそんな声をあげられたらビックリするじゃないですか」

提督「ビックリしたのはこっちだよ!いつからいた!?」

青葉「いや、今来たところなんですけど……」

提督「だったらちょうどいい!島風の介抱を頼む!」

青葉「ええっ。私がですか?」

提督「男の俺がやるわけにもいかないだろ!頼む!」

青葉「……島風さんなら許してくれそうですけどね」ボソッ

提督「え?」

青葉「わかりました。仕方ないですね。貸し1ですよ?」

提督「ぐっ……お前に貸しを作るとロクな事にならんが、この際仕方ない!わかったよ!」

青葉「ちゃんといつか返してもらいますからね。ほら、島風さん。立てますか?」

島風「青葉……?」

青葉「向こうの部屋って空き部屋になってましたよね?」

提督「ああ。ベッドとかも勝手に使って大丈夫だ」

青葉「わかりましたー。さ、行きましょう」

島風「うん……」

―――数十分後―――

青葉「島風さん、今眠りました」

提督「そっか……ありがとな青葉」

青葉「いえいえ~……それにしても驚きましたね」

提督「まぁな、こんな雨の中、傘も差さずに……」

青葉「そこじゃなくて。私、今日の学校のお昼休みに提督の喫茶店の情報を皆さんにメールで送信したんですよ」

提督「それがどうしたんだ?」

青葉「……島風さんのもらった住居、本州じゃないんですよ」

提督「……は?」

青葉「少なくともメールをもらって、すぐ出発して、最速のルートを通らないとこの時間にここには来れないハズなんです」

提督「アイツ……」

青葉「……さて青葉、島風さんの介抱も終わらせたので、そろそろ帰りますね?」

提督「ちょ、ちょっと待った!!なんでいきなり帰るんだよ!?」

青葉「青葉は空気が読める子なので」

提督「何の空気だよ!」

青葉「スクープの空気です!」

提督「そんなもんあるか!」

青葉「……提督。茶化した空気を急に濁すようで恐縮なのですが、一言言わせてもらいますね」

提督「な、なんだよ」

青葉「きっと島風さんの傷を癒せるのは……提督だけです。だから、今日だけでもいい。島風さんの傍に居てあげてください」

提督「……そんな事言われたらもう何も言い返せないじゃないか」

青葉「ではでは、青葉はこれで」

提督「ああ。じゃあな」

青葉「……あ、そうそう。言い忘れてました」

提督「ん?」

青葉「弱ってる島風さんを襲っちゃダメですよ?」

提督「誰が襲うか!」

青葉「男はみんな狼って言いますからねー。信用なりません」

提督「ったく……」

青葉「だから、もし襲うなら私を選んでくださいね?」

提督「えっ」

青葉「ではでは~」カランカラーン

提督「あ、青葉さん……?」

―――喫茶店 空き部屋―――


『あの子、一人ぼっちなんだって』

『だからいつも一人で演習やってるんだ』

『どんなに速くても、ちゃんと集団行動ができないならいらないよね』


『お前、艦娘の中で一番速いんだってな』

『一緒に来てくれ。お前の力が必要なんだ』

『大丈夫だ。俺がいる、みんなもいる。だからお前は一人ぼっちなんかじゃない」

島風「……ううん」

提督「目が覚めたか。島風」

島風「てい、とく……?」

提督「ああ。ここにいるぞ」

島風「……よかった」

提督「……島風、いくつか質問していいか?辛かったら答えなくていい」

島風「うん」

提督「住まいが本州じゃないっていうのは……本当か?」

島風「うん。だから、今日、凄く、頑張ったの……」

提督「そっか……」ナデナデ

島風「ひゃんっ?!て、提督……頭、くすぐったい……」

提督「……もう一つ、だけ」

島風「何……?」

提督「俺は、【また】島風を一人ぼっちにしてしまったか……?」

島風「……うん。提督、約束破った」

提督「……ごめんな」

島風「許さないもん……」

提督「……」ナデナデ

島風「そんなんじゃ誤魔化されないから……」

提督「……」

島風「……みんな、ね。自分の姉妹艦と一緒と暮らす事になったんだ」

島風「でも、私って姉妹艦、いないから……」

提督「天津風と雪風は?」

島風「天津風も雪風も……陽炎型、だから。陽炎や不知火達と一緒のとこに住んでる……」

提督「……そう、だったのか」

島風「……寂しかった。何も知らない土地で、誰も知らない学校に通うの」

島風「みんな私が艦娘だって知ってるから……話しかけてくれる人なんていなかったの……」

提督「……」

島風「……寂しかった、よ。だから、提督が見つかったって青葉からメールが来た時……午後の授業の事とか、家への帰り方とか、何にも考えられなかった……」

提督「……島風っ!」ギュッ

島風「……提督は、ここにいるんだよね?」

提督「ああ、いるよ。ここにいるよ」

島風「……私ね。わかったんだ」

島風「例え、どんなに速くっても……一緒に並んでくれる相手がいないなら、それは意味のない事なんだって……」

島風「ね、提督。もう一度、約束しよ?」

提督「……ああ」

島風「もう二度と……島風を、一人ぼっちにしないで」

提督「約束する。もう二度と、お前を一人にしない」

島風「約束破ったら、今度こそ許さないから……」

提督「もう破らないよ」

島風「約束……だよ……」

島風「zzz……」

提督「……約束、だ」

―――翌日―――

青葉「こんにちは!提督、島風さんの―――」

島風「あ、い、いらっしゃいませ、青葉!」

青葉「様、子、は……」

提督「おお青葉、いらっしゃい」

青葉「な、な、な……!!」

島風「えっと……どうかした?変かな、この服……」

青葉「ちょっとこっち来てください!」グイッ

提督「うおっ!?」

青葉「これは一体どういう事ですか?!なんで島風さんが所謂メイド服なんか着てるんですか!?」

提督「給仕用の服がそれしかなかったんだよ。スカートがロングじゃないのはマスターの趣味だ」

青葉「そうじゃなくて!!どうして島風さんが給仕をやってるんですか?!」

提督「……昨日、青葉が帰った後、色々話し合ってさ。ひとまず丸く収まったと思ったんだ。そしたら」

『約束、しましたよね。もう一人ぼっちにしないって』

『私、あの場所に帰る気ないですから』

『……だから、ここに住みます』

提督「って事になって……」

青葉「……だから、給仕を?」

提督「流石に居候させてもらうワケにはいかないって島風の方から申し出てくれてな」

島風「提督、青葉、お話終わった?」

青葉「まだ終わってないです。青葉は島風さんにも聞きたい事が山ほどあるんですから」

島風「どんなの?」

青葉「元々の住所、学籍、お金……はまぁいいとして。どうする気ですか?」

島風「元々の住所は軍に返したよ?」

青葉「……は?」

島風「学校も辞めてきたし」

提督「い、いつの間に?!」

島風「朝、提督が起きてくる前に電話で」

青葉「仕事早すぎでしょう……じゃなくって!」

島風「?」

青葉「ほ、本当にここに住む気ですか……?!」

島風「だって他に行く場所ないし」

青葉「……」

島風「何を言われてもここを出て行く気はないよ。提督との約束がある限り」

青葉「……ふ、ふふふ。完全に私の作戦負けだったという事ですね……まさか好感度アップのために島風さんと二人きりにしてあげたのが裏目に出るとは……」ボソボソ

提督「あ、青葉?」

青葉「いいでしょう島風さん。今回は負けを認めましょう……ですが、一歩リードしたとは思いませんように!」ダッ

島風「……行っちゃったね」

提督「何しに来たんだアイツは……」

島風「……さっきも言ったけど、何を言われてもここを出て行くつもりはないから」

提督「わかってるよ……ただ、こっちからも条件は出させてもらうからな」

島風「条件?」

提督「学校には通うこと。これが条件」

島風「……提督は、やっぱ」

提督「ここで約束の話を出すのはナシな。お前って、とりあえずは中学生扱いって事になってんだろ?」

島風「……うん」

提督「中学生を真昼間から働かせてる喫茶店って、どういうイメージになると思う?」

島風「ド変態の鬼畜ロリコンがマスターの喫茶店」

提督「なんつー暴言……まぁ、わかってくれたようで何よりだ。今日から、なんて事は言わない。手続きとかもあるからな」

島風「……わかった」

提督「大丈夫。お前なら大丈夫だよ」

島風「友達、できるかな」


提督「ああ。きっとな。あの青葉にだって出来たんだ。お前にできないハズがない」

島風「……そっか。頑張る」

提督「ああ。頑張れ」

島風「だから前払いでご褒美、もらっておくよ?」

提督「は?前払いって―――」

チュッ

提督「……え」

島風「ご褒美もらったし、私、頑張るから」

提督「島風、今のは」

カランカラーン

島風「あ、お客さんだよ。提督、早く早く!」

提督「……あ、ああ!」

島風「いらっしゃいませ!喫茶店―フラグシップ―にようこそ!」


次に訪れる艦娘 >>75

朝潮

朝潮ちゃんの分は夜に

では読んでくださった方々ありがとうございました



何人ぐらいまでやるの?

>>77 とりあえず自分が書けなくなるまで……?

こんばんは。

それでは朝潮ちゃんの分を更新いたします。
ですが朝潮ちゃんを調べてみるまではよく知らなかったというのもあり、キャラが違くなってしまうかもしれません。そういうのが苦手な方はバック推奨です。

―――忠犬、あいつには正にそんな言葉が似合う

青葉「あ、提督。変な噂を聞いたんですが……」

提督「変な噂?」

青葉「はい。どうも、提督がいた鎮守府の周りに夜な夜な長い髪の女の幽霊が出るとか何とか」

提督「へぇ……」

島風「……ゆ、幽霊なんていないもん」

青葉「あれ?島風さん幽霊とかダメでしたっけ」

島風「だ、ダメじゃないよ。ダメじゃなくて、信じてないだけだよ」

青葉「……」

提督「……」

島風「どうしてそんな目で私を見るの!」

青葉「とにかく。一度、鎮守府に取材に行こうと思いまして」

島風「話をそらさないで!」

提督「そっか。頑張れよ」

青葉「何を言ってるんですか?提督も来るんですよ?一緒に」

提督「……は?」

青葉「夜中にか弱い女の子を一人で出歩かせるつもりですか?」

提督「いやいや、なんで俺が行かなきゃいけないんだよ」

青葉「……ふむ。ではこうしましょう。この間の貸し1をここで使わせてもらいます」

島風「貸し1?」

提督「……そういやあったな、そんなのも」

青葉「こうしたら、来てくれますよね?」

提督「はいはい。わかりましたよ。行けばいいんだろ?」

島風「ま、待って!」

青葉「おうっ?」

島風「それ私の!……じゃなくって、わ、私も一緒に行くから」

提督「……やめといた方が」

青葉「怖いなら無理しなくてもいいですよ?」

島風「無理なんかしてないもん!行くったら行くから!」

提督「どうする青葉?」

青葉「……仕方ないですね。せっかくの夜中デートが……」ボソッ

島風「そう簡単に二人きりになんかさせないし」ボソッ

提督「(鎮守府にいた頃は割と二人きりになってたような……デート紛いの事も何度かしたし……)」

青葉「では私は取材の準備があるので、一旦帰らせていただきますね。場所は夜にまた連絡します!」ダッ

提督「おう、わかった。それじゃあ今日は明日の準備を先にしとかなきゃだし、早めに店じまいにするか……」

島風「はい!わかりました!」

提督「(それにしても……長い髪の女の幽霊、ね。まさか敵の生き残りがいたり……?)」

―――夜 鎮守府周辺―――

青葉「待ってましたー……ってどうしたんですか?その右腕」

提督「……鎮守府が見えた辺りからずっとこんなんでな」

島風「……」ギュッ

青葉「……ふむ。ここは私も、『きゃ~こわ~い☆提督助けて~♪』って左腕に抱きつくべきなんでしょうか」

提督「身動きがとれなくなるからやめてくれ」

青葉「そうですか。せっかく青葉の胸の感触を楽しめるチャンスだったのに逃してしまいましたね」

提督「……それは確かに残念だったな」

島風「……むぅ」ギュウウウウ

提督「島風、そんなに強く抱きつかれると、更に動きづらくなるんだが」

島風「……むー」

青葉「さて、胸がそこそこしかない島風さんは置いておきまして、そろそろ行きましょうか」

島風「なっ」

提督「(割と駆逐艦ではある方だと思うんだが)」

青葉「とりあえず鎮守府周辺をぐるっと1週してみましょう。もし例の幽霊が見つかったらラッキー程度に思って」

提督「青葉はそれでいいのか?」

青葉「私も幽霊を信じてるワケではありませんからね。表現を誇張すれば新聞のネタには使えますが」

提督「おい新聞屋」

青葉「新聞屋ではないですよ。あくまで趣味です」

島風「そ、そんな事より早く行こうよ。早く早く」

提督「島風、あんまり急かすな」

青葉「そうですね。できるだけゆっくりと、周りを観察しながら行きましょう」

島風「ちょっと!」

青葉「冗談ですよ。私も出来るだけ早く帰りたいですし」

提督「本当は青葉も幽霊は苦手なのか?」

青葉「そうじゃないですよ。……もしも生き残りだったとしたら、面倒じゃないですか。何もないに越した事はないですよ」

島風「……そっか。その可能性もあるんだ」

青葉「極めて低いとは思いますけどね。念のため閃光弾とかは用意してますけど」

提督「なんでそんなもん用意できるんだよお前は」

青葉「艦娘時代のコネというやつですかね。それじゃあ出発しましょう」

―――数十分後―――

青葉「そろそろ一周しますけど……何もありませんね」

島風「ほら、やっぱり幽霊なんていないんだ」

提督「さっきバッタでビックリしてたやつのセリフとは思えないな」

島風「て、提督!」

青葉「どうやら無駄足に終わったみたい―――」

???「……あ」

青葉「―――でも、ないみたいですね」

島風「っ、提督。私の後ろに!」

提督「いや待て!お前らはもう艦娘じゃないんだから」

???「提、督。艦、娘?」

青葉「……あなたは一体、何者ですか。答えによっては……」

朝潮「司令官、ですか?」

提督「……朝潮!?」

島風「えっ、ど、どうして朝潮がここに?」

朝潮「青葉さんに……島風もいるのね?」

青葉「……もしかして幽霊の正体っていうのは」

提督「朝潮、お前、なんでここに……」

朝潮「……待ってたんです。あの日から、ずっと」

提督「待ってたって、どうして」

朝潮「……司令官が何も言わずに去っていってしまったあの日、私の中で何かが消えたんです」

朝潮「それは、もしかしたら炎だったのかもしれません。私の中で、ずっと燃料を燃やし続けていた炎」

朝潮「気がつけば、私はこの場所に何度も足を運び、一日中ここで【待つ】事に時間を費やしていました」

提督「お前……」

朝潮「私、言いましたよね。司令官が待てと言うならば、いくらでもこの場所で待ち続ける覚悟があります。と」

朝潮「……あれ、嘘だったみたいです。私、自分で思っていた以上に司令官に依存していたみたいです」

提督「そんな事ない。俺はいつも朝潮に助けられて……」

朝潮「……もう、いいですよね。司令官、ご命令を」

提督「命、令?何を」

朝潮「……『もう待たなくていい』そう、言ってください。そうしてくれるだけで、私の胸にはまた炎が灯りますから」

提督「……っ」

青葉「……提督。女の子を待たせる人って、私最低だと思ってるんですよ」

島風「そうだよ!これ以上待たせるんなら、私、提督の事軽蔑するから!」

提督「……それだけで、いいのか?」

朝潮「はい」

提督「それだけで……こんなに不甲斐ない、何も言えなかった俺を、許してくれるのか?」

朝潮「……はい」

提督「……朝潮。命令だ」

朝潮「何でしょうか。司令官」

提督「もう待たなくていい。……そして」ギュッ

朝潮「あ……」

提督「俺を許さないでくれ、絶対に」

朝潮「……え?」

提督「お前をここで待たせた分、どんなことをしてでも償うから。一生かけてでも、償うから」

提督「だから今は……俺を許さないでくれ」

朝潮「……」

朝潮「……はい。わかりました。許しません、今は」

提督「ああ。ありがとう……そして、すまない」

青葉「……えーっと。唆したのは私達なんですが、一体この状況をどうすればいいんでしょうか。島風さん」

島風「うーん……とりあえず提督がこのまま朝潮に手を出さないように遠くから見張っておくとか」

提督「出さねぇよ!」

朝潮「ひゃっ、し、司令官。声が大きいです」

提督「あ、す、すまない」

朝潮「あと、その……も、もう。十分です。私の心に、火は灯りましたから、えっとその」

朝潮「こ、これ以上、燃え上がらないようにしていただけると……ありがたい……です///」シュー

提督「う、うわっ!?す、すまん!つい流れで……」

朝潮「い、いえ……司令官のお気持ち、伝わってきましたから」

青葉「提督ってナチュラルに人に抱きつくの上手いですよね」

島風「なんだかんだで私もぎゅってされた」

朝潮「えっ……」

提督「べ、別にわざとやってるわけじゃ……」

朝潮「……そうですか。島風さんにも抱きついたんですか」ゴゴゴ

提督「えっ」

朝潮「司令官!不純異性交遊はダメだと鎮守府内で何度も説教したハズなのに、もう忘れてしまったんですか!?」

島風「うわ、すっかり元の朝潮だ」

青葉「朝潮さーん。一つよろしいですか?」

朝潮「なんですか青葉さん」

青葉「朝潮さんが不純異性交遊を禁止してたのは、提督が提督だったからですよね?」

朝潮「……?ああ、そうです。司令官がそんな事では、艦隊が……」

青葉「でもですね。もう提督は提督じゃないので」

朝潮「……あ」

青葉「ですから。誰と不純異性交遊をしても構わないんですよ。……例えば、こういう風に」ギュムッ

提督「あ、青葉!急に後ろから抱きつくな!」

青葉「別にいいじゃないですか。ほらほら、島風さんや朝潮さんよりは私、ありますよ?」グイグイ

島風「ぐぬぬ……私も負けませんよ!」ギュウウウウ

提督「島風痛い!ちょ、強く抱きつきすぎ!!」

朝潮「……し、司令官……!!」ゴゴゴゴゴ

提督「はっ」

朝潮「青葉さんも島風も司令官も!そこに正座で直りなさい!!今から説教よ!!」

―――翌日―――

提督「いらっしゃ……げ」

朝潮「……げ、とはなんですか。司令官」

提督「いやー……昨日、あんな事があったからさ」

朝潮「私の目の前で不純異性交遊をしたんですから。当然です」

提督「俺がやったワケじゃないんだけどなぁ」

朝潮「なされるがままの司令官にも問題はありますから」

提督「そうですかい……ブラックでいいか?」

朝潮「……砂糖2つで」

提督「了解」

朝潮「……あの」

提督「ん?」

朝潮「私が待った分……償いをしてくれる、と言いましたよね」

提督「まぁな……それぐらいしないと、あれだけ朝潮を待たせてしまった俺の気がすまない」

朝潮「なら……まず一つ目の償いとして、勉強を教えていただけませんか」

提督「勉強?いや朝潮お前、鎮守府の中ではかなり成績良かったはずじゃ」

朝潮「……一ヶ月、何も頭に入ってきてませんでしたから」

提督「ああ……いやでも俺でいいのか?自慢じゃないけど俺もそんなに頭いいワケじゃないぞ?青葉の方がよっぽど……」

朝潮「いいんです。司令官じゃなきゃ、ダメなんです」

提督「お前がいいならいいんだけどな……で、どこだ?」

朝潮「ここです」

提督「え?いやどこだよ」

朝潮「ですからここですって。小さく書かれている問題なので、もっと教科書に顔を近づけてください」

提督「んー……?」

朝潮「……司令官」ボソッ

提督「ひゃっ?!」

朝潮「不純でない、異性交遊なら……朝潮はいつだって、司令官が望む事なら何だってお受けする覚悟がありますから」ボソッ

提督「な……!?」

朝潮「……司令官?どうかなされましたか?」

提督「い、いやだってお前、今」

朝潮「……?私、何も言ってませんけど?」

提督「……は?いやだって……ええ……?」

朝潮「それよりも、この問題の解き方を教えてください」

提督「幻聴?いやでもそんな……」

朝潮「(……本当は、不純だって構わない)」

朝潮「(でも、私は正々堂々とあの二人と戦いたいから)」

朝潮「……絶対、負けませんから」


次に喫茶店を訪れる艦娘 >>119

>>119 おめでとうなのです!

安価早すぎてビビった訴訟

―――あいつは最初から最後まで、俺と居てくれた

カランカラーン

提督「いらっしゃいませー」

島風「いらっしゃいませ!」

マスター「やぁ、私だよ。提督君」

提督「マスター。どうしたんですか急に?」

マスター「いや、ね。そこで迷子の子を見つけたもので」

提督「迷子?」

マスター「ほら、出てきなさい」

電「司令官、さん……?」グスグス

提督「い、電!?」

マスター「ほう、この子があの電なのかい?」

提督「ええ。大丈夫か電?怪我とかしてないか?誘拐されかけたりしてないか?」

電「電、は、大丈夫、なのです」エグッエグッ

島風「明らかに大丈夫じゃないんだけど……とりあえず落ち着かせたら?」

提督「そうだな……マスター、すみません。電を保護していただいて、ありがとうございます」

マスター「なになに。……それにしても、この子が」

提督「マスターは……もしかして、電を?」

マスター「ああ。有名だったよ。凄い子だとね」

電「司令官、さん、見つかって、よかった」エグエグ

マスター「……いやはや、そうは見えないけれどね」

提督「まぁ、普段の時は……とりあえず、何か飲むか?牛乳でいいか?」

電「……」コクコク

提督「……」

電「……」ゴクゴク

提督「……落ち着いたか?」

電「はい……取り乱してすみません」

提督「いや、いいよ。少なくとも雨の中傘もささずに突撃してきたやつよりはマシだ」

島風「うっ……その事は言わないでくださいよ」

マスター「落ち着いてくれてよかった。ケーキもいるかい?」

電「あ、い、いえ。それは大丈夫です」

マスター「そうかいそうかい……ところで提督君」

提督「はい?」

マスター「そちらの……メイド服を着た麗しい女性はどなただい?」

島風「おうっ?」

提督「ああえっと……彼女は島風です」

マスター「島風!あの最速の!」ガタッ

提督「ま、マスター?」

マスター「是非とも話を伺いたい。よろしいかね?」

島風「え?あ……よ、よろしくお願いします」

提督「マスターって変なところでスイッチ入るな……」

電「……司令官さん」

提督「なんだ?」

電「えっと、その……えっと」

提督「言いたい事があるなら何でも言ってくれていい。罵ってくれても構わない。あいつらにも散々言われたからな……」

電「の、罵るなんてそんな……ただ、電は司令官さんが無事で安心したのです」

提督「……電は本当に優しいな」

電「司令官さん。その……どうして、何も言わずにいなくなってしまったんですか?」

提督「それは……お前らと最後、顔を合わせるのが辛くてな」

電「……そう、ですか」

提督「ここで別れの言葉を言ったら、もう二度と会えなくなっちまうんじゃないかって思ってさ……」

電「す、少なくとも!」バン

提督「わっ、い、電?」

電「少なくとも……電は、ずっと司令官さんのお傍にいるのです。今までも、そうだったように」

提督「(……そうだった)」

『はじめまして。電です。どうか、よろしくお願いいたします』

『し、司令官さん。起きてください。朝ですよ』

提督「(電は最初、俺が鎮守府が入った時から)」

『ご、ごめんなさい。衝突には気をつけるのです』

『これが最後の戦いですね。……大丈夫です。電は、戻ってきますから』

『……ただいま、です。司令官さん』

提督「(最後の戦いが終わるまで、隣にいてくれた)」

電「あの……し、司令官さん?」

提督「ああ、すまん。考え事をしててな……」

電「きゅ、急に大きな声を出してごめんなさいなのです」

提督「いや、いいんだ。そうだったよな。電はずっと、俺の隣にいてくれた」

電「……はい。だから、だから、あんなに欲しかった、戦いのない、平和な世界が手に入っても……」

電「そこに、司令官さんがいないなら……その世界は、戦いがあった世界と変わらないのです」

提督「……いつか、言ってたよな。何もない平和な時間が、好きだって」

電「はい」

提督「だったら……少し遅くなったけど、これからの平和な時間を、一緒に過ごしてくれ。俺の隣で」

電「……えっ!?」ボシュッ

島風「ちょ、ちょーっと提督!今の言葉は聞き捨てならないよ!?」

提督「なんだ島風。こっちの話に入ってくるなよ」

島風「だってだって、さっきの言葉まるでプロポーズじゃない!」

提督「……え、あ、そそそ、そういうワケじゃないぞ?!か、勘違いするなよ電!」

電「も、ももも、もちろんなのです」

島風「危ない危ない……油断もスキもない……」

マスター「……ふふふ。やるじゃないか、提督君」

提督「は、はい?」

マスター「いや、何でもないよ」

提督「ごほん……改めて、だけど。あの時と同じように、これからも俺の隣で、平和な時間を一緒に過ごしていってくれるか?」

電「……はい。もちろん、です」

提督「そっか。ありがとう」

電「……ううん、こっちこそ……ありがとう。提督」

提督「えっ!?」

電「……や、やっぱり照れますね。急に呼び方を変えるなんて慣れないのです」

提督「そ、そうだな……」

電「……でも、いつか」

提督「ん?」

電「いつか……そうやって呼び会える仲に、なれたらいいな。と思ってる……よ?」

提督「お、おう……」

青葉「……ふむふむなるほど。これがギャップ萌えですか。朝潮さんも挑戦してみては?」

朝潮「えっ?む、無理よ……あんなキャラじゃないもの私」

提督「……何やってんだお前ら」

青葉「あ、見つかってしまいましたか」

朝潮「私は青葉さんが無理やり……」

提督「ったく……」

電「あ、あはは……」

雷が鳴っているので、本日は凄く途中なのですがここまでにしたいと思います。

読んでくださった方々、ありがとうございました

こんばんは。

電編の最後をちょっと更新した後、安価となります。

電「(私は、お姉ちゃんみたいに積極的なワケでもない)」

電「(響みたいにミステリアスなワケでも、暁のように自分を磨こうと努力をしているワケでもない)」

電「(他の皆さんもそう。私にはない物を沢山持ってる)」

電「(でも、私には絶対に皆さんに負けない物がある)」

電「(提督と過ごした時間だけは―――誰にも、負けない)」

電「(だから、皆さんが知らない司令官さんを、沢山見てきた)」

電「(だからこそ、私は願う。この人の隣に、居続けたいのだと)」

電「(だけど、今はほんの少しの勇気しか出ないから)

提督「ギャップ萌えとかじゃなくて、今のは電が勇気を出してくれたんだ。鎮守府では俺に対してあんな話し方はしたことがなかったからな」

青葉「……ふむ」

島風「鎮守府では……」

朝潮「したことがない……ですか」

提督「え、何か変な事言ったか?」

電「いいえ。司令官さんは何も……変な事は言っていないのですよ」

電「(私は、亀でいい)」

提督「そうだよな?」

電「はい。今のが、電の本気なのです」

青葉「なるほど……末恐ろしい……」

島風「油断できないですね……」

電「司令官さん……ううん、提督。これからも、電が……私が、隣にいますから!」

電「(皆さんをいつか追い抜くような―――亀でいい)」


次に喫茶店を訪れる艦娘 >>153

天龍田コンビで

――― 一人は右腕、もう一人は左腕

電「あの……司令官さん。このお荷物はここでいいのですか?」

提督「おう、ありがとな電」

島風「……ねぇ、提督」

提督「なんだ?」

島風「どうして電がいるの?!」

提督「いや、自分はずっと俺の秘書艦だったから、このくらい当然って」

島風「今秘書艦は関係ないでしょ!提督は提督じゃないんだから!」

電「島風さん」

島風「な、何よ」

電「このお手伝いは、電がやりたくてやっているのです。ですから、島風さんになんと言われようと電はお手伝いを続けます」

島風「……うー。だったら私もお手伝いするー!」

提督「ちょ、そんなに一気にダンボール持ったらお前……うわああああ!!」


青葉「この喫茶店も賑やかになりましたね~」

朝潮「誰のせいですか。誰の……」

青葉「提督のせいじゃないですか?」

朝潮「……まぁ、そうね」

青葉「ただですね。ここでちょっと厄介な問題が」

朝潮「はい?」

青葉「どうも、この喫茶店が不良チームに目をつけられちゃったみたいなんですよねー」

朝潮「……あなたはどこからそんな情報を持ってくるんですか」

青葉「ああ、不良といってもたった二人のチームですよ?」

朝潮「それはチームじゃなくて、コンビと言った方がいいと思うのだけど。……それで、どうするの?」

青葉「どうもこうもしませんよ?」

朝潮「……え?いや、だって危ないんですよね?この店」

青葉「いえ。全然」

朝潮「……?? 不良コンビに目をつけられたんですよね?」

青葉「はい」

朝潮「……意味がわからないのだけど」

青葉「もうすぐ来るそうなので、見てればわかりますよ」

朝潮「もうすぐ来るってどうしてそんな事わかるんですか」

青葉「メールが来ましたから」

朝潮「メール……え、まさかそのコンビって―――」


天龍「邪魔するぜ!」バン


朝潮「……」

青葉「ね?」

龍田「お邪魔しますね~。あら、青葉さんに朝潮ちゃんこんにちは~」

朝潮「こ、こんにちは……」

天龍「……ん?おー!青葉と朝潮じゃねぇか。久しぶりだな!」

青葉「久しぶりです天龍さん……くくく」

朝潮「お、お久しぶりです。……それで、天龍さん。その、背中のマント?は……」

天龍「おう、これか?これは俺と龍田のチーム『天龍田』の証だ」

朝潮「は、はぁ……」

龍田「天龍ちゃんがいきなり、チームを組みたいって言い始めた時はビックリしたけど~……今は凄く楽しいわよ~……ふふふ」

青葉「と、ところで、天龍さんは何故ここに?……くくっ」

天龍「龍田から、この喫茶店のオーナーが喧嘩を売ってきたって聞いてな。もちろん、買ってやるために来たのさ!」

龍田「そういう事よ~……ふふふっ」

朝潮「(……龍田さんも青葉さんも楽しそうだなぁ)」

天龍「で、この店のマスターってのはどこにいやがるんだ?」

青葉「あそこにいますよ」

電「あ、司令官さん。お客様みたいです」

島風「こっちは私達でやっとくから、提督は接客してきて!」

提督「おう了解……っと、いらっしゃいませ。カウンター席がよろしいでしょうか、それとも……ってアレ?」

天龍「……ん、んん?」

提督「天龍……と龍田じゃないか。久しぶりだな」

天龍「……マスター?」

提督「おう、ここの今のマスターは俺だが……」

天龍「マスターが提督で、提督がマスター…………え、え、えええええええええええ?!」

龍田「やっぱり天龍ちゃんは面白いわね~」

青葉「全くです」

朝潮「(この二人全然反省してない……)」

天龍「た、タンマ!ちょっと頭を整理させてくれ!」

提督「お、おう。で、龍田。天龍に何を吹き込んだんだ」

龍田「あら~。真っ先に私を疑うんですか?」

提督「お前か青葉くらいしかいないだろう。天龍に変な事吹き込むようなやつは」

龍田「酷いわ~。ね、青葉さん」

青葉「酷いですね~」

朝潮「(酷いのはどっちですか)」

天龍「た、龍田!話が違うぞ?!」

龍田「ごめんなさ~い。天龍ちゃんがビックリする姿を見たくて、嘘をついてたのよ~」

天龍「龍田ぁ……」

提督「何となく事情はわかった……まぁ、今はそんな事いいや。天龍に龍田、二人共元気にしてたか?」

天龍「え?あ、ああ……」

龍田「はい~。今は不良のチームをやってまして~」

天龍「た、龍田。それは……」

龍田「本当の事だし、いいじゃないの」

提督「……不良、だと?」

天龍「あ、いや、これは、その……」

提督「龍田、今の話は本当の事なんだな?」

龍田「そうよ~?」

提督「……天龍。どうしてそんな事してるんだ?」

天龍「え、えっと……さ……」

天龍「俺、さ。提督がいなくなった時……自分がどれだけ無力だったのか知ったんだ……」

天龍「他のみんな……特に青葉とかは、艦娘時代に築いてきた情報収集能力を活かして、色んな情報を集めてて……Z1とかはドイツにまで増援頼んだりしてて……みんな、提督を助けるのに、必死で」

天龍「でも……その時、俺は何もできなくて……」

龍田「天龍ちゃん……」

天龍「それで、『もっと強くならなきゃ』って思ったんだ。それで……」

提督「……それで、不良?」

天龍「……それぐらいしか思いつかなかったんだよ。悪いか」

提督「悪い」

天龍「……だよなぁ」

提督「わかってたんならどうして―――」

龍田「あの、提督。少しいい?」

提督「なんだ?」

龍田「不良と言っても……私達のやってる事は、慈善事業やボランティアとそう変わらないわ」

提督「……え?」

龍田「休日に、保育園とかに行って子供と遊んであげたり……たまに喧嘩もするけれど、それはいつだって弱い人のためにやってるの」

天龍「普通の不良みたいな事やってたらさ、俺、提督に顔向けできないってなって。それで、俺がいつも見てた提督の『強さ』って何だろうなって思ったら……そういう事なんじゃないかって思って」

提督「天龍……」

龍田「天龍ちゃんは、天龍ちゃんなりの考えがあってチームっていうのをやってるの。だから、許してあげて?」

提督「許すもなにも……最初からそう言ってくれれば、俺も怒りなんかしないよ」

提督「天龍」

天龍「な、何だよ」

提督「……頑張ってたんだな。俺がいなくなった後も、ずっと」ナデナデ

天龍「あ……う……」

龍田「……天龍ちゃん。私達、後ろを向いてるから。ね、みんな」

青葉「……私は最初から何も見てませんよ」

朝潮「私は勉強をしなくちゃいけないので」

電「に、荷物の整理で忙しいのです。ね、島風さん」

島風「うん。仕方ないから、この作業だけはゆっくりやってあげる」

龍田「だから……今だけ、思いっきり泣いても、誰も、見てないわよ」

天龍「……ひぐっ、提、督。俺、俺、何も、できなくて。ずっと、見てる、だけで」

提督「……いいや。お前は頑張ったよ。俺の誇りだ」

天龍「提、督。提督。うわああああああああああ!!」

提督「……ごめんな、天龍」

龍田「……」ギュッ

提督「た、龍田?」

龍田「……この馬鹿」

提督「え……?」

龍田「どれだけ天龍ちゃんが心配したと思ってるんですか。どれだけ天龍ちゃんが寂しかったと思ってるんですか。どれだけ天龍ちゃんが……涙をこらえてきたと思ってるんですか」

龍田「それと同じくらい……私だって、心配で、寂しくて……涙を、こらえてきたんですからね」ギュウウ

提督「龍、田」

龍田「……私達は二人で、一つ、です」

龍田「だけど貴方は……たった一人だけ、私達がその間に入る事を許した人間なんですから。もう、絶対に、急にいなくなるなんて事、しないでください」

提督「……ごめん、龍田」

龍田「その言葉は私より天龍ちゃんに言ってあげてください。……私は、その後で構いませんから」

龍田「……今から泣きますけど、後ろを向いたら殺しますから。今は天龍ちゃんだけ、慰めてあげてください」

提督「……わかった。それがお前の望みなら」

龍田「はい天龍ちゃん。あーんして」

天龍「た、龍田。恥ずかしいから!」

朝潮「すっかり元通りですね。あの二人」

提督「ああ」

龍田「もー。いつもやってる事じゃない」

天龍「いやでも、提督の前では……」

龍田「……そうだ。提督、ちょっと来てください」

提督「ん?」

龍田「はいフォーク。天龍ちゃんにケーキを食べさせてあげてください」

天龍「んなぁっ?!たたたたた、龍田!!」

提督「……」

龍田「ふふふ……お願いしますね?」

提督「……天龍、すまん。俺は龍田には逆らえない」

天龍「だ、だからって、そんな、恋人みたいな……」

提督「気恥かしさは一瞬だから……はい。あーん」

天龍「………………あ、あーん」

提督「美味いか?」

天龍「……味なんてよくわかんねぇよ。馬鹿」

龍田「提督」チョイチョイ

提督「まだ何か……」

龍田「……」

提督「……なんで物欲しそうに口を開けていらっしゃるんですか龍田さん」

龍田「天龍ちゃんにもやったんだから、私にもするのは当たり前でしょ~?」

提督「……えええ」

龍田「早くしてください~」

青葉&電&島風&朝潮『……』ジトー

提督「……あ、あーん」

龍田「あーん……ん、美味し♪」

提督「……じゃあ俺は仕事があるから―――」

天龍「ま、待てよ。どうせ1回も2回も変わんねぇだろ?」グイッ

提督「……えっ」

龍田「ふふふ……天龍ちゃんったら大胆ね~」

天龍「た、龍田!」

龍田「でも……私も同じ気分なの。だから、お願いしますね?提督」

提督「……マジすか」

―――帰り道―――

天龍「……なぁ、龍田」

龍田「何かしら?」

天龍「俺らは二人で、提督は一人、だよな」

龍田「そうね~……」

天龍「……やっぱり、龍田とも勝負しなくちゃいけないのかな」

龍田「ううん。その必要はないわよ~」

天龍「いや、でもさ」

龍田「私達は今まで、何でも半分こにしてきたわよね。幸せも、不幸せも、さっきのケーキも」

天龍「でも、提督は一人しかいないから、さっきのケーキみたいには」

龍田「だったら、提督に二倍愛してもらえばいいのよ」

天龍「……その考えはなかった」

龍田「あの人ならそれくらいしてくれるわよ~……だから、一緒に頑張りましょう?」

天龍「龍田は、それでいいのか?」

龍田「うん。私は……天龍ちゃんも、提督も、三人一緒じゃなくちゃ嫌だもの」

天龍「……そっか、そうだよな!」

龍田「うん。そうよ~。だから……そうね~、まずは天龍ちゃんが島風ちゃんに対抗してゴスロリを着てみるとかどうかしら~」

天龍「なんでだよ!!」

龍田「ふふふ……これからは、もっと楽しくなりそうね~」



次に訪れる艦娘 >>172

次の艦娘を決めたら、本日はここまで。

鳳翔

>>172 おめでとうございます!

ではここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

こんばんは。

少し設定の変更おば。
一部の空母や戦艦は大学生ではなく、社会人として扱う事といたします。

……大学生の鳳翔さんもそれはそれでいいと思いまs(殴

―――あの人にはいつも、愚痴ばかり言っていた気がする

提督「そろそろ店じまいだな」

島風「はい。わかりました」

提督「今日もお疲れ様、島風」

島風「いえ。これも給仕係のお仕事ですから」

提督「じゃあ俺はちょっと出かけてくる」

島風「え?どこに行くんですか?」

提督「まぁ……秘密基地?」

島風「秘密基地……ですか?私も行ってみたいです!」

提督「ダメだダメだ。お前、酒飲めないだろ」

島風「艦娘時代は飲んでました!」

提督「それでもだ。お前はもう艦娘じゃないんだから」

島風「むー……」

提督「そんじゃ行ってくる。帰りは遅くなると思う」

島風「わかりました……行ってらっしゃい」

島風「……ん?お酒って……ちょ、提督!明日は定休日じゃないですよー!?」

―――居酒屋 ようそろ―――

提督「こんにちはー」

鳳翔「いらっしゃいませ。提督」

提督「いつものでよろしくお願いします」

鳳翔「はい。かしこまりました」

提督「……それにしても、いつ来ても繁盛していますね。羨ましい限りです」

鳳翔「私としては、たまには提督とお二人で飲むのも……」

提督「……ま、まぁ。俺もそうしたいですが……」

鳳翔「ふふふ……嬉しいです。では、熱燗をどうぞ」

提督「っと、ありがとうございます」

鳳翔「おつまみは何にいたしますか?」

提督「そうですね……オススメは?」

鳳翔「ぶり大根……なんていかがでしょうか」

提督「いいですね。じゃあそれで」

鳳翔「かしこまりました。では準備いたしますね」

提督「……それにしても、喫茶店を開業する前に鳳翔さんに出会えるとは思ってませんでしたよ」

鳳翔「あら、急にどうされたんですか?」

提督「いえ。ちょっと思い出してしまって」

提督「なかなか仕事が見つからなくて、ヤケ酒だー!と思って入った居酒屋に鳳翔さんがいたんですから」

鳳翔「あの頃はこのお店も閑古鳥が鳴いていましたからね。やっと来てくださったお客様が提督なんですから。驚きましたよ」

提督「それで俺、鳳翔さんに色々愚痴ってしまいましたよね……鳳翔さんも大変だっただろうに、あの時はすみませんでした」

鳳翔「いえいえ。もう慣れました」

提督「思えば、鳳翔さんにだけ、愚痴や弱音ばっか言ってましたよね。こうやってお酒を飲みながら」

鳳翔「はい。でも、そうやって弱い部分を打ち明けてくれるという事は、それだけ信頼されてるという事ですから。私は嬉しかったですよ……ぶり大根です。どうぞ」

提督「ありがとうございます」

鳳翔「……今日は、愚痴や弱音は言わないんですか?」

提督「他のお客さんもいますから」

鳳翔「他のお客さんがいなかったら、言うつもりだったんですか?」

提督「あ、いや、それは……」

鳳翔「ふふふ。少しぐらい構いませんよ。他のお客さんがいても、今は提督のお相手をしているんですから」

男1「おうおう兄ちゃん、羨ましいねぇ」

男2「かー!鳳翔ちゃんが取られちまった!今日は飲むしかねぇなぁ!」

提督「……それじゃあ、少しだけいいですか」

鳳翔「ええ。どうぞ」

提督「……喫茶店に、艦娘達が来たんですよ」

鳳翔「どなたがいらっしゃったんですか?」

提督「最初は青葉でした。アイツから島風、朝潮、電、天龍、龍田……って」

鳳翔「あらあら……一気に大繁盛ですね」

提督「はい。それに、アイツらに会えて、本当に嬉しかったんです。嬉しかったんです、けど……」

鳳翔「……けど?」

提督「俺……アイツらにどう顔向けしたらいいのか、わからなくて」

鳳翔「……」

提督「アイツらはきっと、黙って鎮守府を去った俺のことを許してくれようとしてるんだと思うんです。俺に、笑顔を向けてくれたんです。でも、俺は、そんな情けない俺が許せなくて。いっそ死んでしまいたいほど、許せなくて」

鳳翔「ずっと……陰で苦しんでいたんですね」

ぐぬぬ……すみません。早すぎますが、今日はこの辺で。

思ったように文章が進まないので、書き溜めしてからもう一度更新したいと思います……。

見てくださっていた方々、期待してくださっていた方々、申し訳ありませんでした。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月07日 (月) 04:07:31   ID: BBmstk0t

まだなのかな?

2 :  SS好きの774さん   2014年07月30日 (水) 20:47:34   ID: 5J7l9abX

ひえぇ……まだかな?

3 :  SS好きの774さん   2014年08月16日 (土) 19:33:56   ID: lTh92Nv-

まだかなー?

4 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 04:43:49   ID: UuqNaRGX

これから盛り上がりそうなのに更新とまってて残念。
期待してる

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