アルミン「不幸の手紙?」(645)


エレン「ああ、朝起きたら枕元においてあったんだ」

アルミン「見てもいい?」

エレン「ああ、ほら」

アルミン「ありがとう」ペラ


『不幸の手紙

三日以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたにものすごい不幸が訪れます

送っても不幸が訪れます

ご愁傷様です』

アルミン「…」

エレン「な?」


アルミン(文面すごい雑だな…)

アルミン「まあただのおふざけだろうし放っておいていいんじゃない」

エレン「いや、よくない!」

アルミン「ええー…」

エレン「さっき手紙を五通書いたんだ。これを回す」

アルミン「そんなことしたら犯人の思う壺なんじゃ」

エレン「まぁ待てよ。回すのはこれを書いたと思われるやつにだ」

アルミン「ああ、反応を見て犯人をあぶり出すのか」

エレン「ついでに仕返しもできるし一石二鳥だろ!」


アルミン「無実の人も巻き込まれるけど」

エレン「何かを変えることのできる人間がいるとすればその人は大事なものを捨てることができる人だ」キリッ

アルミン「若干ずれてること言ってるって気づいてる?」

エレン「それで、アルミンには犯人候補をあげてほしいんだ!」

アルミン「ええっ」

エレン「アルミンなら俺が気づかないことまでちゃんと見てるから、真犯人を突き止められる!」


アルミン「できないよ!」

エレン「そんなことねえ!俺はアルミンを信じてる!」

アルミン「信じてくれるのは嬉しいけどさぁ…」

エレン「ちなみにアルミンにも書いてきた」

アルミン「え!?僕はそんな下らないことしないって!」

エレン「わかってるけどよ、ちゃんと5人に出さなきゃいけねーだろ。そんなに候補いねーし」

アルミン「そーですか」

エレン「まあいいから開けてみろよ!」

アルミン「うう、酷いやエレン」ペラッ


『不幸の手紙

十分以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたにものすごい幸運が訪れます

送っても幸運が訪れます

ご愁傷様です』

アルミン「じゅ、十分いないって、エレンは僕をそんなに不幸にしたいの!?」

エレン「おいおい良く見ろって、ここにちゃんと”幸運”って書いてあるだろ」

アルミン「あ、本当だ」


エレン「アルミンには不幸になって欲しくないからな、書き直すのは当然だろ!」

アルミン「エレン…」

アルミン(でもこれ文面変えたら意味ないんじゃ…)

エレン「まあ犯人探しは考えといてくれりゃいいから。とりあえず朝飯食いに行こうぜ」

アルミン「うん」


──食堂──

アルミン(とは言ったものの正直あんまり気乗りしないなぁ)モシャモシャ

アルミン(外したらその相手にも悪いし)モシャモシャ

アルミン(エレンには悪いけどやっぱり─)モシャモシャ

クリスタ「あ、アルミン」

アルミン「ん…何?」

クリスタ「好きです。付き合ってください!」

アルミン「?!」

アニ「?!?!」ガタッ

ライナー「?!?!?!」ガタッ


アルミン「え?ええ?僕?」

クリスタ「うん!」

アルミン「ええっと、え?///」カアァァァ

クリスタ「あ、…えっと、ダメ…かな///」

アルミン「ダメなんて!そんなのありえないよ!こここちらこそお願いします!」

クリスタ「ほんと?!嬉しい!」ニコッ

アルミン(天使)ダラー

アニ(嘘だアルミンが…そんな、うう嘘だ)

ライナー(クリスタは天使なんだから誰か一人の物になるわけがないそうだこれは夢だ早く覚めなければ)


エレン「よかったなアルミン!」

アルミン「エレン…!ありがとう!」

アルミン(クリスタが僕に告白なんて…!)ハッ

アルミン(もしかしてこれはあの手紙の効果?!)

アルミン「…エレン、僕、やるよ!」

エレン「ん?」

アルミン「犯人を見つける!この幸せをくれた君が今度は幸せになる番だ!」

エレン「ん?お、おう!」

エレン(なんかよくわかんねえけどやったぜ!)


──エレン達の部屋──

アルミン「訓練まで時間がないから、早速始めよう」

エレン「おう!もう目星はついてるのか?」

アルミン「ああ、一応はね…」

エレン「い、一体誰なんだ犯人は!」

アルミン「…僕が思うに、犯人はジャン、コニー、ユミルの3人の中にいるはずだ!」


エレン「何?!なんでそう思うんだ?!」

アルミン「まずジャンだけど、これは言わなくてもいいよね」

エレン「俺とあいつは仲悪いからなぁ」

アルミン「ミカサのこともあるしね。彼が第一候補かな」

エレン「たしかにあいつ怪しいな」

アルミン「次だけど、コニーは騙されやすいから、不幸の手紙が自分に届いたら信じて回しそうだろ?」

エレン「ああー…確かに」

アルミン「もしくは悪ふざけか…どっちにしろそこまで悪意は無さそうだけど」

エレン「可能性はある、と」


アルミン「うん。最後にユミルだけど、まぁ彼女は3人の中ではかなり可能性が低いかな」

エレン「そうなのか?」

アルミン「手紙をエレンの枕元に置くなら、まず男子寮に入らなきゃいけないんだ。ジャンやコニーなら男子寮にいても怪しまれないけど、ユミルは違う」

エレン「腐っても女子だからな!」

アルミン「そういうこと。でもユミルも悪ふざけとか好きだし、全く可能性がないわけじゃないかなって」

エレン「なるほど」


アルミン「…四人探そうと思ったんだけど、あと一人はどうしても見つからなかった…ごめん」

エレン「気にすんなよ。後はライナーあたりにでも出しとくから!でもやっぱり流石だなアルミン」

アルミン「そんなことないよ。でも、ありがとう」

エレン「おう!クリスタとお幸せにな」

アルミン「えへへ。じゃあ僕クリスタと一緒に訓練する約束してるからいくね!」

エレン「ありがとうな!」

アルミン「エレンもがんばってねー」ガチャン


エレン(ふぅ…よし、出す人間は決まったな)

エレン(後は出す順番と内容か)

エレン(一番怪しいジャンは最後に追い詰めるとしてまずは…)

エレン(…よし、あいつでいこう!)カキカキ


――ユミルの部屋――

ユミル「クリスタがいない…アルミンと先行っちゃったのかな…」

ユミル「ううっ、クリスタなんで、あんな男女なんかに」カサッ

ユミル「ん?なんだこれ」ペラッ

『不幸の手紙

一日以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたに彼氏ができますがその日のうちに別れます

送っても彼氏ができますがその日のうちに別れます

ご愁傷様です』

ユミル「かかか…!」ワナワナ

ユミル「彼氏だと?!」


エレン(…ここは確率の低い順に攻めていく!)コソッ

エレン(まずはユミルからだ!)

ユミル「…いや待て、私にはクリスタが」

ユミル「…うっ…クリスタぁ」ショボン

ユミル「…訓練…行かなきゃな…」トボトボ

エレン(…ユミル意外と可愛いな)


――対人格闘技――

ユミル「うおりゃ!」

モブ「ぎゃっ!」ドサッ

ユミル「ふう、どうだクリスタ!あんな男女よりも私の方がよっぽどかっこいい…」

クリスタ「あ、アルミンって意外と力持ちなんだね、ビックリしちゃった」イチャイチャ

アルミン「僕だって男なんだから!クリスタの一人や二人持ち上げてみせるよ!」イチャイチャ

クリスタ「もーアルミンったら」イチャイチャ

ユミル「」

ライナー(クリスタ天使)


ユミル「…ふ…ふふふ…」

モブ「ユミル頼む!もう勘弁してくれ!」

ユミル「ふはははははははははは」

モブ「ぎゃあああああああああ」ガシッ

ベルトルト「へあっ!?何…」

ユミル「ふざけんなあああああああああっ」

ベルトルト「げほぉっ!?」ドガッ

ユミル「はーっ、はーっ」

ベルトルト「」チーン

ユミル「はー…あ?べ、ベルトルさん?」


ユミル「おーい…」ユサユサ

キース「おい、貴様!」

ユミル(ゲッ!教官!)

キース「気絶してるか…こいつを医務室に連れてけ」

ユミル「し、しかしながら私の体格では彼を運べません!」

キース「…ふん、イエーガー訓練兵!」

エレン「はっ!」

キース「二人でこいつを医務室に連れて行け!」

エレン「はい!」

ユミル「…なんか悪いな、訓練中に」

エレン「気にすんなよ、仲間を助けるのは当然だろ?」

ユミル「…おう」

エレン(今のところユミルにおかしなところは無し、と)


――医務室――

ユミル「はー…」

ユミル(何やってるんだろうなー私)

ユミル(クリスタも朝からアルミンにべったりだし)

ユミル(イライラして他人に八つ当たりなんて、みっともない…)

ベルトルト「…うーん」

ユミル「お」

ベルトルト「…あれ、ここは…」パチ


ユミル「なんだ、死んでなかったか」

ベルトルト「…ああ…ははは」

ユミル「つーか女子の蹴り一発くらったぐらいで伸びてんじゃねえよ」ベシッ

ベルトルト「いきなり鳩尾に入れられたら誰だってこうなるでしょ…」

ユミル「はー、最近の若者は軟弱だのお」

ベルトルト「君と一つしか変わらないけどね」

ユミル「あーあー、じゃ、私は座学行くから」

ベルトルト「え!?もうそんな時間!?」

ユミル「だから、ベルトルさん軟弱なんだって」

ベルトルト「ううっ」


ユミル「そいじゃー」

ベルトルト「あ、あのさ、」

ユミル「うん?」

ベルトルト「もしかして、心配してずっと診ててくれたの」

ユミル「はあ?」

ユミル「別に、座学さぼりたかっただけで、心配だったからとかじゃねえよ」ケラケラ

ベルトルト「そ、そうなんだ」

ユミル「あったりまえだろー」

ベルトルト「…ユミルって結構優しいんだね」


ユミル「はあああ?!き、気持ち悪いこと言ってんなよ!死ね!」

ベルトルト「あ、うん、ごめん」

ユミル「じゃあな!」バタン

ベルトルト「…」

ユミル(…なんだあれなんだあれなんだあれ優しいって…!)カアアァァァ

エレン(アニとは別ベクトルのツンデレか…)コソッ

エレン(ありだな)


――座学――

エレン(ふむ、ユミルをしばらく観察したものの特に焦ってる様子もないしやっぱり白か)

エレン(となると次は…)チラッ

コニー「あー!全然わかんねえ!なんだよかんせいの法則って!」

マルコ「えーっと、つまりね…」

ジャン「おいおいマルコ、そんなバカほっとけって」

コニー「うるせージャン、今俺はマルコと話してるんだよ!」

ジャン「んだと!」

エレン(よし、あいつで決まりだな…それなら…)カキカキ


コニー「くっそー折角マルコに教えてもらったのに全然わっかんねえ!」ヒラ

コニー「あ?何だこれ」ペラッ

『不幸の手紙

五時間以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたのアイデンティティが崩壊します

送ってもアイデンティティが崩壊します

ご愁傷様です』


コニー「あいでん…?」

コニー「まあいいか」ポイッ

エレン(あ、捨てた)

エレン(あんな頑張って教科書仕込んだってのに)

エレン(これでコニーも白確定かー)ハー


アルミン「エレン!」

エレン「うお!?あ、アルミンか」ドキドキ

アルミン「さっきから何忍者みたいなことしてるのさ…」

エレン「不幸の手紙配ってたんだ」

アルミン「え、じゃあもうジャンには…」

エレン「いや、渡したのはユミルとコニー」

アルミン「なんで確率の低い方から渡していくのさ…被害者が増えちゃうだろ…」

エレン「いや、そっちのが確実だと思って」

アルミン「…はー」


エレン「多分コニーもユミルも反応薄かったし、犯人じゃねえ」

アルミン「だからジャンが一番怪しいって言ってるだろ…始めから素直にジャンだけに送ってなよ…」

エレン「うーん、次からはそうするな」

アルミン「そう何回も不幸の手紙来ても僕協力しないよ」

エレン「マジかよ」

アルミン「当たり前じゃない…それより早く食堂行かないとサシャに全部食べられちゃうよ」

エレン「ああ、先行っててくれ、すぐ行くから」

アルミン「ほどほどにね」

エレン「おう!」


アルミン(あれは絶対わかってないな…)

アルミン(まあでも僕には関係ないしいいか)

エレン(よしじゃあ次はジャンに…いや待て)

エレン(その前にライナーに書こうっと)


エレン(うーん、それにしても)

エレン(アルミンはすぐ効果が現れたから面白かったけどユミルとコニーには時間持たせたせいで手紙の効果が全然わかんねえな)

エレン(ずっと二人の後つけるのも飽きてきたし次はもっと感覚短くするか)

エレン(さて、ライナー…何書こうかな)ウーム

エレン(はっ!これだ!よし、これでいこう!)カキカキ


書き溜め分終わり&明日早いので寝ます
続きは明日の夜(多分十二時すぎ)に書きます
おやすみなさい

──食堂──

サシャ「思うんですけど、お昼ご飯の後すぐ立体起動ってやめた方がいいと思うんですよね。お腹苦しくて」

コニー「いや座学のが寝ちゃうから嫌だな俺は」

ユミル「苦しくなるまで食べなきゃ良いだろ」

サシャ「それじゃお腹一杯にならないじゃないですか!」

アニ「バカだろ」


ベルトルト「ライナー、いい加減にしろよ…」

ライナー「ううっだってクリスタが…」

ユミル「あ、ベルトルさーん」

ベルトルト「ん?」

ユミル「これやるよ。その量じゃ足りないだろ」

ベルトルト「え、ユミルの分は?」

ユミル「私は乙女だからそんなにがっついたりしねえんだよ」

ベルトルト「もしかしてさっきのお詫び、とか」

ユミル「はっ、そんなわけないだろ」


ベルトルト「…あのさ、よかったら一緒に食べない?ライナーがさっきから落ち込んでて、二人で食べるの少し嫌なんだ」コソッ

ユミル「いや、私はクリスタと…」チラ

アルミン「はい、あーん」イチャイチャ

クリスタ「あーん、アルミンが食べさせてくれるとなんでも美味しく感じるね」イチャイチャ

アルミン「いつもの味と変わんないって」イチャイチャ

クリスタ「そんなことないよー!」イチャイチャ

ユミル「」

ベルトルト「…食べるの?」

ユミル「…」ドカッ

ベルトルト「あ」

ユミル「…今日だけな」

ベルトルト「ありがとう」ニコッ


エレン(お、いたいたライナー…とユミル、か)

エレン(ここでもしユミルに見つかったらユミルの手紙を書いたのも俺だとバレちまうか…?)

エレン「うーん」

ユミル「なーに突っ立って面白い顔してんだよ」

エレン「え?いや、ユミルがその二人と食べてるの珍しいと思って」

ユミル「…悪いか」

ベルトルト「僕が誘ったんだ、ほら、あっちがね、あれだし」チラ

クリスタ「アルミンほっぺにパンついてるよ」ヒョイパク

アルミン「え、ありがと…///」イチャイチャ

エレン「ああー…」


ミカサ「エレン、あっちが空いてる、早く座らないと埋まってしまう」グイッ

エレン「おい、ミカサいつの間に…」

ミカサ「さっき来たばっかり。それより早く」ズリズリ

エレン「おう、じゃーなー」

ユミル「おー」

エレン(あ、手紙どうしよ)

エレン(また後でいいか)

ミカサ「…エレン」

エレン「ん?」


ミカサ「もし、今、何かいたずらか、それらしきことを考えているなら、大事になる前にすぐやめるべき」

エレン「な、なんだよ急に」

ミカサ「…今朝から様子がおかしい。皆、特に私に隠れて何か良くないことをしている」

エレン「しししてねーし!それより早く飯食おうぜ!」

ミカサ「…わかった」

ミカサ(耳が赤い、エレンは嘘をついている)

ミカサ(大変なことにならないように、私がちゃんと見ていないと…)

エレン(あっぶねー!次からはミカサにも注意してやらねーと)


──立体起動──

ライナー「うおおおおおお!!クリスタアアアアアア!!!」バシュッ

エレン「うっせーぞライナー!」ゴオオオオ

エレン(くそ、やっぱり立体起動中に仕込むのは無理か…!)ゴオオオ

ミカサ「…」ゴオオオオ


──馬術──

ライナー「クリスタアアアアアア!結婚してくれえええ!!!」パカラッパカラッ

エレン「ライナーそっちは崖だ!」パカラッパカラッ

エレン(なんで今日に限って午後に体動かす授業が集中してんだよ!)パカラッパカラッ

ミカサ「…」ジー

エレン(ミカサも巻けねーしどうすっかな)パカラッパカラッ


──兵站行進──

コニー「ああー疲れたー」ザッザッザッ

マルコ「今日はこれで終わりなんだから、がんばろう」ザッザッザッ

エレン(コニーはそろそろ五時間立つか…ライナーの方は)ザッザッザッ

ベルトルト「ライナー…さっきの授業で飛ばしすぎるから…」サスサス

ライナー「ああ…すまん…」ゼーハー

ユミル「体力だけが、取り柄なのにこんなんじゃどうしょうもねぇな」

ライナー「ううっ…」

エレン(くそ、まだユミル一緒にいるのかよ)

ミカサ「…」ジー

エレン(…ここはコニーに何か起きることを期待するか)ザッザッザッ


コニー「あーもう、無理!」ザッザッザッ

ジャン「おいおいチビだと体力もなくなっちまうのか」ザッザッザッ

コニー「あ?今なんつった」

ジャン「おチビさんには荷物しょってランニングですら難しいんでちゅかー?」ニヤニヤ

コニー「チビは関係ねーだろうが!」

マルコ「二人ともやめてくれよ…」

ベルトルト「ほらライナーがんばって!走って!」パンパン

ライナー「俺は犬かなんかかよ…」ゼーハー

ベルトルト「ほら!できる!君ならできるよ!」パンパン

ついでにおっぱいうp


コニー「今日という今日はまじで許さねえ!」

ジャン「おーおーやってみろよ」

マルコ「だーかーらー!」

ユミル「おいコニー危ない!」

コニー「へ?」

ベルトルト「うわっ」ドン

コニー「ぎゃっ」ベチャッ

>>58

ほらよ
http://uploda.cc/img/img51bb3dd4de16a.jpg



ベルトルト「いっ…たあ…」

ユミル「おいばか!コニー下敷きになってんぞ!」

ベルトルト「え?!うわっごめん!」

マルコ「コニー!大丈夫?!」

ジャン「お、おい…」

マルコ「だ、だめだ、教官呼んでくる!」ダッ

ベルトルト「ご、ごめん、ライナーにばっかり気をとられてて…」

ライナー「俺も自分のことで手一杯で…すまん」

ジャン「い、いや、こっちこそ、こんな道の真ん中で喧嘩なんかおっ始めちまって」


エレン(よし、この混乱に乗じて…!)

エレン「おいライ」

ミカサ「ライナー、何があったの」

エレン(くそっ、ミカサのやつ!)

ライナー「いや、ベルトルトがコニーを押し潰してな…」

ミカサ(見ていて標的がライナーなのはわかった)

ミカサ(これ以上エレンが周囲から浮くような真似はさせない)

ミカサ(…例え私が嫌われようとも)ギンッ

エレン(うわミカサめっちゃ睨んでるやっべ)


キース「どうした貴様ら」

ライナー「教官!フーバー訓練兵がスプリンガー訓練兵を下敷きにしてしまって」

キース「フーバー訓練兵はこいつを医務室まで運んでこい」

ベルトルト「は、はい」

キース「…それと、もしまだ本調子じゃないなら貴様も休んでこい」

ベルトルト「いえ、大丈夫です、多分…」

マルコ「心配だから僕も行くよ」コソッ

ベルトルト「ああ、すまない」

エレン「あ、俺も」

ミカサ「エレン、関係ない人間が行っても邪魔なだけ。私たちは訓練に集中しよう」

エレン「…わかったよ」

エレン(くそミカサのやつ何がなんでも邪魔する気か!)

エレン(こうなったらもうアルミンに相談するしかねぇな…)


──食堂──

エレン「」チーン

エレン(結局医務室覗きに行けなかった)

ミカサ「…」ジー

エレン(くそっ!なんでずっと側にいんだよ!お前は俺の母ちゃんか!)

サシャ「コニー、大丈夫でしょうか…」

ユミル「さーなー」

ユミル(あれからベルトルさんもマルコも戻ってこねーし)

ユミル「はー」


ライナー「さっきから随分憂鬱そうだな」

ユミル「あん?」

ライナー「お前はてっきり男の方には興味がないと思ってたんだが」

ユミル「…何の話だ」

ライナー「ベルトルトが気になるんじゃないのか?」

ユミル「はあ?!なななんでそうなんだよ!」

ライナー「いや、見ててなんとなくな。あいつも満更じゃ無さそうだし」

ユミル「満更じゃ無いってそれ…!」

サシャ「あ!コニー!大丈夫ですか!」ガタッ


マルコ「いや…それがね」

コニー「気安く呼ばないでもらえるかな」

サシャ「え」

エレン(おっ)

コニー「僕は今宇宙の真理について考えを巡らせているんだ。それを邪魔するってことはそれなりの用事があるんだろうね」

サシャ「え、えっと、コニーが怪我をしたと聞いたので、心配で…」

コニー「なんだ、そんなことかよ」

サシャ「すいません…」


マルコ「目が覚めてからずっとこうなんだ。宇宙がどうのイデオロギーがなんだの」

マルコ「どうも倒れた時に頭を強く打ったらしくて、それで…」

サシャ「そんなぁ」

コニー「わかったろ、僕は君たちと面白可笑しくお喋りしている暇はないんだよ。じゃあね」スタスタ

サシャ「ああっコニー!」

ベルトルト「なんていうか、その、ごめん」

サシャ「…謝るくらいならコニーを元に戻してくださいよ」

ベルトルト「え、それは、その」

サシャ「ベルトルトのバカ!のっぽ!超大型巨人!!」

ベルトルト「」

サシャ「うっミカサあああ!」

ミカサ「大丈夫、きっとすぐ元に戻る」ナデナデ

サシャ「はい…」


エレン(あのコニーがなんか天才っぽくなってる…!)

エレン(すげえ!手紙の効果はやっぱり本物だったんだな!)

エレン(…となると、三日後俺にも何らかの不幸が来るわけか…?)

エレン(…)

エレン「ま、なんとかなんだろ」

ミカサ「なにがなんとかなるの?」

エレン「えっ」ビクッ

ミカサ「それはコニーがおかしくなったことと関係があるの?」ジー

エレン「え、いや、」

ミカサ「もしエレンに原因があるんだとしたら、コニーはあなたが元に戻さなくちゃでしょ?」ゴゴゴゴゴ

エレン「う、うるせー!俺は、なんにもしてないだろ!」


ミカサ「…そう、ならいい」スッ

エレン(セーーーーーーフ!!)

エレン(でもそろそろ本格的にやべえ…早く対策を打たねえと)チラチラ

アルミン(あ、ミカサにバレたっぽいな。まあそろそろだとは思ってたけど)

アルミン(それにしてもコニーのあの様子、間違いなくエレンが出した不幸の手紙の影響だろう)

アルミン(あんなすさまじい効果を発揮する手紙をジャンが書いたりできるのか…?)

クリスタ「アルミンあーん」

アルミン「あーん」

クリスタ「おいしい?」

アルミン「もちろん!今まで食べたものの中で一番おいしいよ!」

クリスタ「えへへ///」

アルミン(まあいっか)


ライナー「…おい、ベルトルト、大丈夫か」

ベルトルト「はは、今日はついてないね」ガタッ


「コニーがああなったのってベルトルトが下敷きにしたかららしいぞ」
「あいつよく見たらでかいしなー超大型ww」
「てかでかいのに知らなかったwww影薄っ!」
「空気の超大型巨人さんww」


ベルトルト「…」

ライナー「お前のせいだけじゃない、あんまり気にすんな」

ベルトルト「ははは…いいんだ。これで影が薄い僕も皆に名前くらいは覚えてもらえるだろ」

ライナー「お前なぁ」


ユミル「…おい、なんか言いたいことあるなら面と向かって言えよお前ら!」ガタッ

ベルトルト「いいよユミル」

ユミル「よくねーだろ!友達がバカにされてるの聞いて黙ってられるかよ」

ベルトルト「ほんとに大丈夫だから」

ユミル「でも…」

ベルトルト「かばってくれてありがとう」

ユミル「…わかったよ」

ユミル(くっそ、イライラする)

ユミル(なんで私がベルトルさんのためにこんなやきもきしなくちゃいけねーんだよ)


エレン(ユミルに何か起こるとすればきっと明日の朝以降だ)

エレン(それまでにはライナーの方も処理しておきてーな)

エレン「ああー食べ終わったし、部屋に戻ろう」チラ

アルミン(あ)

アルミン「クリスタごめんね、そろそろ僕戻るよ」

クリスタ「そっか、寂しいけどまた明日会えるもんね」

アルミン「もちろんさ!それじゃあおやすみ」

クリスタ「うん、おやすみ!」

ミカサ「…私も、」

エレン「おいおい、お前は女子だから入ってくんなよ」

ミカサ「…エレン」


エレン「なななんだよ、説教なら聞かねーぞ!」

ミカサ「あまり度が過ぎないように気をつけて」

エレン「お、おう?」

ミカサ「それじゃあ、おやすみなさい」

エレン「…なんだ今の」

アルミン「さぁ…」

書き溜め終わった
けど眠くないから人いるようだったら安価で進撃キャラ描く
いない様だったら寝る

じゃあ>>78かく

ユミル頼む

>>78
なんか無駄に時間かかった
すまんね
ユミル
http://uploda.cc/img/img51bb4c9044e62.jpg


いい具合に眠くなったので寝ます
続きは明日の夜(多分十二時すぎ)にできたら書きたい
明日明後日は忙しいからわからぬ
おやすみなさい

ふむ

1だけどケータイでの書き込みに成功したから書き溜めた奴あげてくわ

――エレン達の部屋――

エレン「で、アルミン、相談があるんだけど」

アルミン「ああわかってる。ミカサだろ?」

エレン「今日の午後ずっと見張られてたし、多分勘づいてる」

アルミン「そうだね。ならもうばらしちゃおう」

エレン「え?!手紙回してるって知られたら間違いなく怒られるだろ!…あいつただでさえ俺のことガキ扱いしてるし」

アルミン「余計なことは言わないで、不幸の手紙が来て悔しかった、犯人を突き止めたかったって言えばいいよ」

エレン「そんなんでなぁ…」


アルミン「ミカサは心配症だからことあるごとにエレンがやることに反対するけど、僕らのこと本当に大切に思ってるんだ」

アルミン「それに、エレンの不幸を願う手紙を誰かが出したなんて知ったら、きっと悪鬼のごとく犯人探しを始めると思うけどね」

エレン「そうかぁ?」

アルミン「ああ!上手く行けばミカサに手伝ってもらえるかもよ」

エレン「…明日の朝に言ってみるか」

アルミン「そっか、がんばって」

エレン「おう。ありがとなアルミン」

アルミン「いいよ、僕もエレンの力になりたいからね。それじゃあ、明日」

エレン「ん、おやすみ」


――ミカサ達の部屋――

サシャ「ミカサーお腹すきました」

ミカサ「はい」オナカサスサス

サシャ「えへへ」

ミカサ(やっぱり思い出してみても今日のエレンはおかしかった)

ミカサ(そういえば今日はアルミンもクリスタとずっと一緒にいた…)

すまん、充電切れてた


サシャ「ミカサー足が筋肉痛で」

ミカサ「はい」アシグニグニ

サシャ「えへへ」

ミカサ(これがエレンのイタズラと関係するならアルミンもきっと何か知っているはず)

ミカサ(よし、明日アルミンに話を聞こう)グッ

サシャ「ほぎゃっ!」

ミカサ「あ、ごめんなさい」

サシャ「いいです!気にしてないので、反対の足もお願いします!」

ミカサ「はいはい」グニグニ

サシャ「えへへー」

――ユミルの部屋――

ユミル(今日は変な一日だったな)

ユミル(クリスタとも全然話せなかったし)フアー

ユミル(寝るか…ん)カサッ

ユミル(あーそう言えば、こんな手紙来てたっけ…。…彼氏、か)

(ベルトルト「ユミルって優しいね」)ホワワワーン

ユミル(って何考えてんだ!)ハッ

ユミル(…寝よ)


二日目

――エレン達の部屋――

アルミン「ハンカチ!」

エレン「持った!」バッ

アルミン「ティッシュ!」

エレン「持った!」ゴソゴソ

アルミン「不幸の手紙!」

エレン「持った!」ガサッ

アルミン「折れない心!」

エレン「持った!」トン!


アルミン「ミカサへの優しさ!」

エレン「はっ、いっけねー忘れてたぜ!」

アルミン「もう、一番大事な物だろ」

エレン「悪い悪い、よし持った!準備は万端だ!」

アルミン「いいかい、余計なことは言わず、必要な情報だけを明確に伝えるんだ!」

エレン「おう!じゃあ行ってくる!」ダッ

アルミン「ああ…いってらっしゃい!」

アルミン「どうか、神のご加護の有らんことを」


――ミカサ達の部屋――

サシャ「ふぁーミカサおはようございまふ…あれっ、もう行っちゃうんですか?」

ミカサ「今日はとても大事な用事がある、ので、先に行く」

サシャ「へー、がんばってくださいね」

ミカサ「ええ」スタスタ

サシャ「ミカサは朝からかっこいいですね…」

サシャ(コニー、今日は元に戻ってるといいなぁ)

エレミカ「…」

ミカサ「先、いい」

エレン「話がある、俺のイタズラの話だ」

ミカサ「!!」

ミカサ(やっぱり、何かしようとしていた)

エレン「実は、これが昨日の朝俺に届いたんだ」スッ

ミカサ「手紙?」ペラッ

ミカサ「!こ、これは」

エレン「ああ、いわゆる不幸の手紙ってやつだ」

エレン(よし、動揺してる!)

ミカサ「た、たしかにこれが送られて来たのは許せない、しかし、こんな物に本当に効果はない」

エレン「いや…あるんだ」

エレン(落ち着いて…アルミンの言っていたことを思い出せ…!)

(アルミン「ただ本当のことだけを言うんじゃダメだ」)

(アルミン「適度に嘘を混ぜるんだよ」)

(エレン「で、でもそれじゃばれちまうんじゃ!」)

(アルミン「嘘100%の話を見破るのは簡単だけど、嘘と本当が混ざり合った話を見破るのはなかなか難しい」)

(アルミン「もちろんあのミカサも例にもれず…ね」ニヤリ)

ミカサ「そんなはず」

エレン(事実と嘘を組み合わせるんだ!)

エレン「お前も見ただろ?アルミンがクリスタと付き合ってるところを」

ミカサ「…ええ」

エレン「実はあれ、俺がふざけてこれを幸運の手紙に書き換えてアルミンに渡したからなんだ」

ミカサ「!」

エレン「それからすぐにアルミンはクリスタに告白された…」

ミカサ「そんな、まさか」

エレン「俺も信じられなかったさ、まさか本当に効き目があるなんて」

エレン(どうだ?)

ミカサ「しかし、それならなおさら、エレンはそれを周囲に広めるべきではない。あなたは私が必ず守るから、もうこんなことは」

エレン「…確かにするべきじゃない。でも、俺は悔しいんだ!」

ミカサ「!」

エレン「俺にこんなものを届けて腹の中で笑ってる奴がいる。それがどうしても許せねえんだよ」

ミカサ「エレン…」

エレン(ミカサの目が優しくなってる!よし、後ひと押しだ!)

エレン「だから、犯人だと思われるやつに手紙を送りつけてたんだ」

エレン「もし犯人なら、きっとこの手紙が送られてきた時に動揺するはずだからな」

ミカサ「そう…」

エレン「それに、犯人が、これで味をしめて誰かれ構わずに手紙を送るようになったら、ミカサやアルミンまで被害が及ぶかもしんねーだろ?」

エレン「そんなの、俺は絶対嫌だ!」ドンッ

ミカサ「…!///」カアァァ

エレン(ペロッ、この顔は…女の顔っ!)

エレン(ミカサ…討ち取ったり!)

ミカサ「エレンの考えは、わかった。それならぜひ私にも手伝わせて欲しい」

エレン「本当か?!ミカサがいれば心強いな!」

ミカサ「…私も、エレンの力になれて嬉しい」カアアァァ

エレン「おう、よろしく頼むな!」ニコッ

ミカサ「…」コクリ

エレン(よし!ミカサの説得はうまく行った!)

エレン(後は今のうちにライナーの枕元に手紙を…)

ライナー「ようエレン、今日は随分早いんだな」

エレン(何?!)

エレン「お、おう!まあな!」

エレン(想定外だ!ライナー達がこんな早くに来るなんて!)

エレン(朝寝坊してばっかりだったからちっとも知らなかった…!)

エレン(いやしかし、ミカサが味方についてるこの状況ならま うまくだ忍ばせることも…!)

ユミル「おー、おはよーさん」

エレン(だめだ!ユミルまで来やがった!)

ライナー「お前こそ、今日は早いんだな」

ユミル「…よく眠れなかったんだよ、悪いか」

ベルトルト「体調良くないの」

ユミル「いや、そういうわけじゃ、ない」

ベルトルト「そう、良かった」

ユミル(うっ)ドキッ

ユミル(くそ、なんだよこれ…!)

訂正
エレン(いやしかし、ミカサが味方についてるこの状況ならまだうまく忍ばせることも…!)

エレン(ユミルが顔を逸らした!ベルトルトもライナーもそっちに気を取られてる…!)

エレン(よし、今だ!)サッ

ミカサ(!)

ミカサ(エレンが今確かに手紙をライナーのベルトに…)チラ

エレン「」コクリ

ミカサ(…つまりライナーはエレンに手紙を送った犯人…!)

ミカサ(この獣め…よくもエレンを…!)ゴゴゴゴゴ

ライナー「?!」ビクッ

ベルトルト「どうした?」

ライナー「いや、今ものすごい殺気が…」キョロキョロ

ベルトルト「…殺気?」

ライナー「気のせいかもしれん、心配させてすまんな」

エレン(よし、後はライナーが見つけるのを待つだけだ…!)

ミカサ(エレン、嬉しそう)

ミカサ(いつのまにかエレンも成長していたのね)

サシャ「おはようございます!あれ、今日は早起きなんですね」

ユミル「朝からうるせーよ芋女」

サシャ「今日の朝ご飯はなんですかねー」

ミカサ「多分またパン」

サシャ「せっかくならハムとかコーンスープとかそういう夢のあるもの言ってくださいよー!」

ミカサ「エレン、座ろう」

エレン「おう!」

ガヤガヤガヤ

エレン(よし、ここならユミルとライナーを観察できる最高の位置取りだ!)ジー

アルミン(ただうるさくて話が聞こえづらいのが難点だね…)

エレン(それよりよかったのか、今日はクリスタと食べなくて)

アルミン(よくはないけどね、今日はユミルと食べるって)

エレン(そうか、残念だな)

アルミン(いいんだ、こういうのは適度な距離が大事なんだよ)

エレン(難しいんだな…ん?ユミルが固まった)

アルミン(ほんとだ。どうしたんだろ)

ユミル「ばっ、ばっかじゃねーの!」ガタンッ

ベルトルト「ユミル!」

エレン(あ、走って逃げた)

アルミン(顔真っ赤だったね…これは…)

ミカサ「私が説明する」ズイッ

エレン「お前全部聞こえてたのか?」

ミカサ「サシャと会話しながらエレンとアルミンの会話を聞き、ライナーの偵察をするなんて大したことない。なんなら周囲30m以内の敵も察知できる」テレッ

アルミン(聖徳太子かよ)

エレン「でかしたミカサ!それで、なんだったんだあれ!」



ユミル「ぎゃははははあんたってほんと面白いよな!普段すげー地味なのに!」

クリスタ「馬鹿にしてるようにしか聞こえないよユミル…」

ユミル「いや、私はあんたのことすげー好きだよ!はははは!」

クリスタ「ごめんねベルトルト…」

ベルトルト「いいよ、僕もユミルのことけっこう好きだしね」

ユミル「おおっ、奇遇だな!両思いか!」

ベルトルト「そうだね、じゃあ付き合っちゃおうか」

ユミル「は?」

ベルトルト「両思いだから付き合っちゃおうか、僕たち」

ユミル「…?!」

ミカサ「という感じだった」

エレン「ユミルがか!」

アルミン(ミカサ百面相は相変わらずすごいな)

エレン(これは…確実にキテる!)

エレン「…」ガツガツゴクン!

エレン「悪い!俺様子見てくるわ!」ガタンッ

アルミン「あ、いってらっしゃい」

アルミン(これも手紙絡みなのか)

ミカサ「アルミン」

アルミン「うん?」

ミカサ「何故エレンはあのソバカスを偵察する必要があるの」

アルミン「え」

ミカサ「もしかしてエレンはあいつのことが…」シュン

アルミン「そ、それは違うよ!朝のライナーの様子を聞きに行ったんじゃないかな?!」

ミカサ「なるほど」パアアア

アルミン(かわいい)

アルミン(いつもそういう顔してればエレンもすぐ振り向くだろうになぁ…)

ライナー(ベルトルトとユミルがいなくなった)

ライナー(今この卓にいるのはクリスタと俺だけだ)

ライナー(これは仲良くなるチャンス…!)

クリスタ「さっきのベルトルトの、あれ、告白だよね」

ライナー「だろうな」

クリスタ「わぁ…いきなりだからビックリしちゃった」

ライナー「クリスタの方はどうなんだよ、アルミンと」

クリスタ「え!別に普通だよ!昨日もご飯一緒に食べただけだし///」


ライナー「ははは、俺も誰かそういう相手が欲しいもんだ」

ライナー(相手はクリスタがいいがな)

クリスタ「大丈夫!ライナーならすぐいい人できるよ!」キラキラ

ライナー「だといいな」

ライナー(結婚したい)

アルミン「」ピクッ

ミカサ「ん、どうしたのアルミン」

アルミン「いや…」

アルミン(今の…ライナーだな)

アルミン(後で対策打っとくか)フゥー

ベルトルト「ちょ、ちょっと待ってよ!」

ユミル「絶対いやだ!」

ベルトルト「何で逃げるのさ!」

ユミル「ベルトルさんがわけわかんねーこと言い出したからだろ!」

ベルトルト「言ってないよ!」ガシッ

ユミル「うわっ」

ベルトルト「じゃあ、言い方を変える…その、ユミルがずっと好きだった」

ユミル「!」

ベルトルト「僕と付き合ってほしい」

ユミル「…っ!///」カアアァァ

エレン(きたーーーー!!!)

ユミル「…べ、別に…好きにしろよ」

ベルトルト「うん、そうする」

ユミル「バカか…///」

クリスタ「ユミルたち遅いね…」

ライナー「そうだな、クリスタ、せっかくだし散歩にでも行くか?」

クリスタ「え?うーん、私アルミンとこの後約束あるから…」

ライナー「そ、そうか、すまんな」

クリスタ「ううん!誘ってくれてありがとう!」

ライナー「いや、それなら」

クリスタ「あの、ごめんライナー、ユミルも戻ってこないから私一旦部屋に戻るね」

ライナー「…おう!じゃあ後でな!」

クリスタ「うん!今日も訓練頑張ろうね」パタパタ

ライナー(…全然話せなかった)シュン

サシャ「コニー、来ませんね」

ミカサ「いつもはサシャのすぐ後に来てるのに」

サシャ「一晩たっても治らなかったんですね…」

アルミン「多分ね…」

アルミン(確かにコニーが犯人の可能性は低いってエレンも言ってたし、こんなのとばっちりだよな)

アルミン(犯人候補を上げたのは僕だし、ここは責任とっとくか)

アルミン「じゃあどうしたら元に戻るから、今日調べてみるよ」

サシャ「!」

アルミン「コニーは大事な仲間だしね」

サシャ「ありがとうございます!」

ミカサ「安心していい、アルミンの腕は私が保証する」

アルミン「や、やめてよミカサ」

サシャ「はい!保証されました!」キラキラ

アルミン「もう…///」

エレン「アルミン!ミカサ!」

アルミン「ああ、おかえりエレン」

サシャ「どこいってたんですか?」

エレン「それは内緒だ!だけど良い情報を手に入れた」フッ

ミカサ「いい情報?」

ミカサ(ドヤ顔エレン可愛い)

エレン「ユミルとベルトルトが付き合い始めた」

サシャ「ええええっ?!ユミルが?!」

アルミン「驚きすぎだよサシャ」

サシャ「え、いやだって、びっくりしますよ!」

アルミン(それも手紙に書いたことなの?)コソコソ

エレン(ああ、彼氏ができるって書いた)コソコソ

アルミン(すごいな…呪いでもかかってるのかな)コソコソ

ユミル(まじかよまじかよまじかよ)スタスタ

ユミル(なんだあれ急に聞いてねえよ)スタスタ

ユミル(流れで付き合うみたいなことになっちゃったし)ガチャ

ユミル(うわあああああ…)バタン

ユミル(好きとか…!)

クリスタ「ゆーみる!」

ユミル「ほわぁっ?!」ビクッ

クリスタ「ふふーん」ニヤニヤ

ユミル「な、なんだよ」

クリスタ「なんかいいことあった?」

ユミル「別に」

クリスタ「…当ててあげよっか。ベルトルトと付き合うことになったんでしょ」

ユミル「は?!何で」

クリスタ「えへん、私には何でもお見通しなのです!…なんてね、エレンが話してるのが聞こえただけ」

ユミル「エレン?!あいつ見てたのか…」

クリスタ「よかったねー」ニヤニヤ

ユミル「うるせー!さっさとアルミンと訓練行ってこいよ!///」

クリスタ「はいはい、ユミルはベルトルトと行くんだもんねー」

ユミル「クリスタァ!」

クリスタ「ふふ、冗談だよー」バタン

ユミル「はー…くそ」カサッ

ユミル「あ」

ユミル(不幸の手紙…)ペラッ

ユミル(その日のうちに別れる、か)

ユミル「…」

ユミル「まさか…な」

ベルトルト「ごめん、遅くなった」

ライナー「おう、気にすんな。で、どうだった」

ベルトルト「うんまぁ…良かった、かな」

ライナー「そうか」

ベルトルト「ん、ライナー、ベルトのところに何か挟まってる」

ライナー「は?あ、ほんとだ」カサッ

ライナー「なんだこれ」ペラッ

『不幸の手紙

三時間以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたはホモになります

送ってもホモになります

ご愁傷様です』

ライナー「…なぁ、ベルトルト」

ベルトルト「うん」

ライナー「そんなに俺ってホモっぽいのか」

ベルトルト「…人の主観だから気にする必要ないよ」

ライナー「おう…」ショボン

エレン「よっし、ライナーには渡したし、後はジャンだけだな!」

アルミン「えっ、ライナーにも渡したの?!」

エレン「おう!」

アルミン(あ、でもライナーはクリスタ狙ってたし丁度いいかな)

アルミン「ちなみになんて書いたの?」

エレン「ホモになるって」

アルミン「流石エレンだ!」

エレン「え?まあな!」ニコニコ

アルミン(ざまあ)

ミカサ「エレン、ジャンも犯人なの?」

エレン「ああ、多分な!手紙はもう書いておいてあるから、後はジャンにうまく渡すだけだ!」

ミカサ「なるほど、では私はそれを上手く忍ばせられるようにエレンをサポートする。アルミンは?」

アルミン「僕はいつも通り普通にしているよ。僕ら三人が怪しい動きをしていたら流石のジャンも何か気づくだろうしね」

アルミン(ほんとは面倒臭いからだけど)

エレン「おう!それじゃあよろしく頼むぜミカサ!」

ミカサ「わかった」

ミカサ(エレンに頼られた…!)

アルミン(すごい喜んでる)

アニ「…」ボー

アニ(昨日は全然寝れなかった)

アニ(そのくせ寝坊して朝食に間に合わないなんて滑稽だな)

アニ「はぁ…」

コニー「そこのお嬢さん、何か悩み事ですか?」スッ

アニ「…コニーか、あんたまだおかしいの」

コニー「ふっ、これが僕の真の姿なんですよ」

アニ(きもい)

アニ「悪いけどあんたにかまってる暇は…」

コニー「失恋、したんですよね」フッ

アニ「な…どうして」

コニー「見ればわかりますよ」

アニ「…バカにしに来たの」

コニー「まさか、これを」スッ

アニ「…『女子力総特集!~愛しの彼を思い通りにするヒケツ~』?」

コニー「参考になればと思いましてね」

コニー「参考になればと思いましてね」

アニ「…どうしてこんな」

コニー「いえ、ただ僕は女性の涙が見たくないだけですよ」サラッ

アニ(こいつ…バカから天才になったって聞いてたけど)

アニ(ただナルシストになっただけか)

アニ「まあいい、こいつはとりあえずもらっておくよ」

コニー「ええ、まぁ…」

コニー「参考にするかしないかは、あなた次第ですけどね」ユビパッチン

アニ「…」ゾワッ

アニ(やっぱきもい)

――立体起動術――

ジャン「やっぱり朝の立体起動はいいよなぁマルコォ!」ゴオオオオ

マルコ「ジャン!ちゃんと前見て前!」ゴオオオオ

クリスタ「アールミン!先行っちゃうよー!」バシュッ

アルミン「もう!僕だってやれば出来るんだからね!」ゴオオオオ

ライナー「くっ」ゴオオオオ

ライナー(楽しそうだなクリスタ…俺といる時とは大違いだ)

ライナー(俺には特別優しいと思ったんだけどな)

ライナー(いや、そもそも俺は一体なんのためにここにいるんだ)

ライナー(人類を滅ぼすためだったはず、それなのに俺は惚れた腫れたとどうでもいいことに現を抜かして…)

ライナー(そうだ、俺は戦士だ)

ライナー(いつかは仲間も、クリスタでさえも殺さなくちゃならないんだ)

ライナー(なのに俺は…)

ベルトルト「ライナー!危ない!!」ゴオオオオ

ライナー「は」ゴオオオオ

ライナー「」ゴッ

ベルトルト「ライナー!!!」バシュッ

キャーッ!ライナーガ!
ダレカハヤクタンカモッテコイ!

ライナー(俺は…俺は…)

ライナー!シッカリシテクレ!ライナー!

――休憩時間――

エレン「え?ライナーが?」

アルミン「ああ、今は医務室だって」

エレン「医務室か…くそ、偵察に行きたいけど、その前になんとかジャンに手紙を渡してぇ」

アルミン「…一番手っ取り早い方法があるよ」

エレン「な、なんだ?教えてくれアルミン!」

アルミン「簡単さ、直接本人に渡すんだよ。面と向かってね」

エレン「…!いや、でもそんなことしたら、ジャンに俺が手紙を回したことがバレちまう!」

アルミン「大丈夫さ、手紙を回した犯人は消去法で言ってもジャンで間違いない」

アルミン「犯人なら、手紙を見た時点で送り主はエレンだとすぐ気がつくはずだ。それなら遠回りして渡したって直接渡したって同じなんだから、ここはより確実に相手に渡る方法を選ぶべきだよ」

エレン「なるほどな!じゃあすぐ渡してくる!」

アルミン「ああ、がんばって!」

アルミン(ちょろいなー)

エレン「おいジャン!」バッ

ジャン「あ?なんだ死に急ぎやろうか」

エレン「ああ、お前に渡したいものがある」

ジャン「なんだよ気持ち悪い?」

エレン「ほらよ、お前で最後だ」スッ

ジャン「は?なんだこれ、ラブレターなら受け取らねーぞ」

エレン「まだしら切るのかよ?まあいい、せいぜい苦しめよ」ポン

ジャン「はあ?お、おい!」

ジャン「なんだあれ」

ジャン「…」ジー

ジャン(別に、ただの手紙…だよな)ペラッ

『不幸の手紙

五分以内に不幸の手紙を五人の人間に送らなければあなたは人間やめさせられます

送っても人間やめさせられます

ご愁傷様です』

ジャン「は?」

ジャン(不幸の手紙とか今どきガキでも信じねーぞwwしかも5分とかwwwバカかwww)

ジャン(あいつも良い材料くれたもんだわwww昼に晒しまわってやろwww)

アニ(結局立体起動術をサボって全部読んでしまった)

アニ(けど、確かに参考にはなりそうだ)

アニ(まずはアルミンじゃなくて誰かに試してから実行しよう)

アニ「誰か適当なやつを捕まえて…」

ジャン「しっかしエレンもマジでバカだな」ニヤニヤ

ジャン「今時www不幸の手紙wwwww」ガシッ

ジャン「でっ?!」グルンバターン

アニ「ジャン」

ジャン「いっ…」

アニ「ちょっと付き合ってほしい」ニコ

ジャン「…は?」

――技巧術――

アルミン「なんだ、結局医務室いかなかったの」

エレン「しょうがねーだろ、ジャン探すのに思ったより時間かかったんだよ」

アルミン「はは、まぁ昼ご飯の時にでも行けばいいか」

ミカサ「それにしてもよかった、エレンを恨んでいる人間を突き止めることができて」

エレン「ああ!…ところで、なんか今日人少なくないか?」

ミカサ「言われてみれば」

アルミン「ジャン、ライナー、ベルトルト、コニー、あとアニもいないね」

アルミン(男連中はいいとして、アニは…体調でも悪いのか…?)

――???――

ジャン「ってぇ…おいアニいきなりなんなんだよ!」

アニ「…ご主人様」

ジャン「は?」

アニ「ご主人様、でしょ」

ジャン「…お前まじで何言っ…ごほっ!」ガッ

アニ(ご、しゅ、じ、ん、さ、ま)パクパク

ジャン「っ!」ゾワッ

アニ「…」ジー

ジャン「ご…ん、…ま」

アニ「聞こえない」グッ

ジャン「…っ!あー、あー!ご、ご主人様!」

アニ「よしよし…今からあんたは豚だから」

ジャン「は、ぶ…?!」

アニ「安心しな、私の女子力でたっぷり調教してやるよ」ニコ

ジャン「な、」

アニ「返事は」グイッ

ジャン「…ひゃ、ひゃい…」

ジャン(死んだな俺)

――医務室――

ライナー「…あ、」パチッ

ベルトルト「ライナー!」

ライナー「うっ…てぇ…」

ベルトルト「まだ無理しないほうがいいよ!」

ライナー「…俺は…」

ベルトルト「立体起動術で木に激突したんだ。覚えてない?」

ライナー「ああ…、ぼんやりとは」

ベルトルト「はぁ…もうダメかと思ってヒヤヒヤしたよ…」

ライナー「…悪い」

ベルトルト「君がいなくなったら、僕もアニも」

ライナー「わかってる。心配かけた」

ベルトルト「はは、珍しいね、ライナーが失敗するなんて」

ライナー「…考えてたんだ。今までの俺は、あいつらと距離を縮めすぎてるんじゃないかって」

ライナー「時々わからなくなるんだ、自分の使命とか、故郷とか、お前らのこととか」

ライナー「ふと気づくとその部分がさっぱり抜け落ちていることがある」

ベルトルト「…そう」

ライナー「俺は怖がっているのかもしれない。その時が来るのを」

ベルトルト「…大丈夫。ライナーが使命を忘れたらその時は僕とアニが意地でも引き戻すよ」

ライナー「!」

ベルトルト「まあ本音を言うと忘れてほしくなんかないけど、それでもライナーが自分を見失ったときは僕らがその道を示すから」

ベルトルト「そのための仲間だろ」

ライナー「…ははは、そう、そうだな」

ライナー「俺は少し自分の中に溜め込みすぎてたかもしれんな」フッ

ライナー「必ず、故郷に帰るぞ」

ベルトルト「ああ」

――食堂――

ユミル「ベルトルさんもどってこねーな」

クリスタ「見に行ってくれば?」

ユミル「は?!なんでだよめんどくさい」

クリスタ「ついでにお昼でも持って行けば、喜んでもらえるよきっと」

ユミル「ま、まあ、それでなんらかの恩は売れるかもな」

クリスタ「ふーん?」

ユミル「…なんだよ」

クリスタ「べっつにー」

ユミル「…バカ」コツン

クリスタ「あいてっ!いってらっしゃい」ニヤニヤ

ユミル(これは別にベルトルさんに会いたいとかいうわけではない断じて)スタスタ

ユミル(ない、ない)スタスタ

エレン「むっ!」ガツガツ

ミカサ「エレン、落ち着いて食べないと喉に詰まる」

エレン「うるへーミカハ!」モグモグモグ

エレン「よし、俺も行ってくる!」ガタンッ

ミカサ「私も行こう」ガタ

エレン「お前はついてくんなよ!」

ミカサ「エレンは私がいないと早死する」キリッ

エレン「こんなとこで死ぬかよ!」

アルミン「がんばってねー」

ライナー「しかしあれだな、こう何年も帰ってないと、そろそろ頭おかしくなりそうだよな」

ベルトルト「やめてよ縁起でもない」

ライナー「でもなぁ、せめてこう、身近に故郷を感じられるものがあれば使命を忘れずに済むと思うんだが」

ベルトルト「ははは、確かにね」フワッ

ライナー「ん?」

ベルトルト「何?」

ライナー「いや、今何かお前からいい匂いが…」

ベルトルト「…別にしないけど」スンスン

ライナー「そうか?」グイッ

ベルトルト「え」

ライナー「何だろう…草木みたいな…」スンスン

ベルトルト「ちょっと、近い」

ライナー「すまん…あ、」

ライナー「これ、は、故郷の匂いだ」

ベルトルト「は?」

ライナー「お前から故郷の匂いがする!」

ベルトルト「…ライナー?」

ライナー「そうか…そうだな…故郷は…俺の戻るべき故郷すぐ近くにあったんだ…!」ガシッ

ライナー「ベルトルト、頼みがある」

ベルトルト「うん?」

ライナー「一瞬でいいんだ。俺に故郷を見せてくれ」

ベルトルト「ええっと」

ライナー「お前の身体で俺にお前の中(故郷)を感じさせてくれ!」

ベルトルト「何言ってんだよライナー!」

ライナー「俺は正気だ!お前を全身で感じればもうおかしくならずに済むんだよ!」

ベルトルト「ライナーは木に頭をぶつけたからおかしくなってるんだ!」

ライナー「ベルトルトー!!」ガバッ

ベルトルト「やめてくれ僕にはユミルが…うわあああああ!!!」

ユミル(なんだかんだで医務室まで来てしまった)

ユミル(…なんか話盛り上がってそうだしやっぱり入るのやめとこうかな)

エレン「ユミル、さっきからずっと行ったり来たりしてなかなか入らねーな」

ミカサ「ユミルも女の子だから、照れたりもする」

エレン「は?なんだよそれ」

ミカサ「エレンにはまだ早い」

エレン「そーかよ」

ユミル(いや、でもここで戻ったらまたクリスタに笑われる)グッ

ユミル(大したことない、ちょっと笑顔で入ってベルトルさーんライナー無事か?飯置いとくな!って言って出てくりゃいいんだ)

ユミル(ビビることはねー!行ったればかやろー!!)

ユミル「ベベベルトルさん、ライナーの調子どうだよ?」ガラッ

ライナー「くそっ、中に出すぞ!」

ベルトルト「らめええええええ」ビクンビクン

ユミル「」

ライナー「」

ベルトルト「」

ミカサ「エレン、見ちゃダメ」サッ

エレン「おいなんだよ、今ベルトルトの叫び声聞こえたぞ」

ミカサ「ダメ」

エレン「は?いいから手退けろって」

ミカサ「汚いものを見たらエレンまで穢れる(真顔)」

ユミル「」ポカーン

ライナー「ユミル」

ベルトルト「…待ってくれ、違うんだ」

ユミル「…ふふふ…ふはははは」

ユミル「ふ…ふたり揃って、裸、で、寝技の練習か…ご熱心なことで」

ベルトルト「違うんだ、あの、これには色々とわけがあって」ワタワタ

ライナー「俺はこいつがいないと生きていけないんだ(戦士的な意味で)」

ベルトルト「ライナー!誤解されるようなことを言うのはやめてくれ!」

ユミル「そうか、ははは、いや、いい、いいよ、そうだな、忘れてたけどお前らホモだったもんな」

ライナー「俺は違うぞ」

ベルトルト「君は間違いなくそうだよ!」

ユミル「ああ、わかった、うん、な?ベルトルさん」

ベルトルト「あのね、ユミル、これはだから」

ユミル「ぶっ殺す」ニコ

ベルトルト「ははは…だーよねぇ…っ」

ミカサ「行こうエレン、これ以上は時間の無駄」

エレン「お、おう?」

ベルトルト「ユミル!ほんとに襲われただけなんだって!」

ユミル「言い訳はあの世で言え!!」ガスッ

ベルトルト「がっ!ううっ、ぐす」

ユミル「泣きたいのはこっちだよ!!」

エレン「アルミン!」

アルミン「おかえり、早かったね」

ミカサ「ライナーとベルトルトは同性愛者だった」

ミカサ「それをユミルが目撃して修羅場になったから戻ってきた」

アルミン「うわぁ…」

エレン「なぁ、それでライナー達が裸でなんかやってたんだけどよ、何やってたんだ?」

アルミン「は?!」

アルミン(なんで医務室で盛ってるんだ)

ミカサ(アルミン)ギロッ

アルミン(うわっ)ビクッ

アルミン「さぁー僕にはわからないなぁ」

エレン「なんだ、アルミンにもわからないことがあるのか」ウーム

アルミン(しかしベルトルトは巻き込まれに巻き込まれてるな…今度菓子折りでも持って行こう)

ユミル「うっ、ぐすっ、こんなんあんまりだ」ボロボロ

ユミル「ははは、不幸の手紙が、まさかほんとになるとはなぁ」ボロボロ

ユミル「くそ、笑えねぇよ…」ゴシゴシ

アニ「おい」

ユミル「…は」

ユミル「…どうしたんだよ、その」

アニ「こいつは私のペットだから、気にしなくていい」

ユミル「ペット…?」

アニ「それよりあんた、失恋、したんだろ」

ユミル「!」

アニ「安心しろ、私もそうだ」

ユミル「お前も?」

アニ「ああ、私はずっとアルミンのことが…」

ユミル「…そう、だったのか」

アニ「ああ、一度は諦めた」

ユミル「…」

アニ「けど、これからもう一度、アタックしに行ってみようと思う」

アニ「そのための技を私は手に入れた」

ユミル「何?」

>>1と今書いてる人は同じ?
なんか変な違和感

アニ「私はもうこいつで試して十分に理解した」

アニ「だからこれをあんたにやる」

ユミル「『女子力総特集!~愛しの彼を思い通りにするヒケツ~』?なんだよ、こんなんで」

アニ「私も最初そう思ったよ、でもその通り実行すればこの通り」

アニ「従順な彼氏を作れる」

アニ「な?」グイッ

ジャン「そう、ですね」ジャラ

アニ「お互い恋する乙女同士、がんばろう」スッ

ユミル「…ああ!」グッ

>>247
同じだよ
トリつけた方が良かったね

アニ「ほら豚野郎、行くよ」グイッ

ジャン「あ、ひゃい、ご主人様」

ユミル「…アニ」

ユミル(お前意外といいやつだったんだな)

ユミル(この本…、これを使ってもう一度、ベルトルさんとやり直す)

ユミル(一度は終わった恋だ)

ユミル(私は…あの二人のために身を引いてやった)

ユミル(だけど、もう一度やり直せるなら今度はもっとうまく…!)

ユミル(今行くぞ!ベルトルさん!)ダッ

アニ(がんばれよ、ユミル)

ジャン「あの、ところで、そろそろ俺は…」

アニ「チッ、豚がしゃべってんじゃないよ」ドゴッ

ジャン「あひぃっ、ありがとうござぃすっ!」

そうだね、色々時間帯バラバラだったりパソコンとケータイ行き来したりでわかりにくいからトリ付けます
混乱させてしまって申し訳ない

でつけてそうそうだけど書き溜め終わったし今時間あるから安価で絵かく
ただ出先だから鉛筆画になるけど
それでもよければ進撃キャラ書く
>>258

女王様なアニ

ダズとオルオのツーショット

>>258
くっそwwwwかきます(真顔)

こないだ楽しかったから雑談しよ
質問でもいいから
なんか話そう

あるみんとクリスタのダブルフェラこそ至高だと思うんだけど1ちゃんはどう思う?

>>263
またお前か
ユミルとベルトルトのダブルフェラのがいいに決まってるだろ

楽しみにしてる

アニメ最新話でダメっぷりをさらして一気に目立ったのに
かっこいいところは子持ちのおっさんにとられたダズかわいいよダズ

もしかしたらそのまま帰ったんだろうか

ちくしょう……ダズとオルオだと(´-ω-`)

アニはゴスロリが似合うと思うんだが>>1はどう思う

ベルユミか個人的にはエレユミが好きだったり

>>265
ダズファンか
素敵なセンスをしておるな
なおオルオはイケメン

>>266
アニにゴスロリか
あんま考えたことなかったけど確かにいいね
ツンデレゴスロリ

>>267
エレユミはこれからの本編にすごいに期待してる

>>268
いや、なんかごめん
アニの口調が変わった気がして

>>268
本編では共闘しそうだよな

ssのエレユミは数少ない上に俺が知ってる完結してるのは二人とも死んじゃって子供は誘拐されたりと鬱要素があるからなぁ

僕はアルアニとアルクリが好きです

無理だと分かって居るがエレアニと天然なエレサシャが俺の正義

>>268
オルオは声優さんの舌噛みがどうなるか楽しみだね
もちろんぺトラとの夫婦漫才も

>>269
気にすんな
アニはキャラぶれしておる

>>270
共闘あったら嬉しいなぁ
そのss読んだことあるかもしれん

>>271
はい

>>272
エレサシャとコニサシャは正義
バカコンビ和む

>>273
オルペトな!いいよな!
ペトラが(もともとかわいいけど)アニメで可愛くなったから期待度半端ない

>>258
かけた
hp半分削られた
ダズとオルオ
http://uploda.cc/img/img51c004daed128.jpg

進撃キャラ書く
>>278


>>274
馬鹿コンビ良いよね殺伐とした世界だけに和む

エレサシャで

アルミンきゅん!

いい笑顔だ
にしてもダズってほんと何歳なんだ

燃え尽きた…燃え尽きたよ芋が美味い(・ω・`)

>>278
アルミンたそ~
かく

>>279
三十才くらいやんか?

>>281
(´・ω・`)つ焼き芋

>>276
いい笑顔だ!ありがとう!

つパァン

エレンとサシャとコニーのおバカトリオは見ていて楽しい。


自分はサシャが大好きです。たまに方言になるやつがたまらない。
でもサシャとコニーは友達までで恋人同士のイメージわかない。

>>282>>283
サンクス(・ω・)

風潮シリーズの御馬鹿トリオは良い…サシャタンに餌付けしたいゼ

>>285
なんか…ごめんな?
( ´・ω・)つ蒸かし芋

アルアニ、ライクリ、ベルユミで皆が幸せになるととても嬉しい。
しかしこれだとエレンが余ってしまう。ので、エレミカになるともっと幸せ。
これこそが最高のss.

>>286
気にするな兄弟、俺もアルミンタソ好きだから。

進撃の二大ヒロインはアルミンとエレンさんだと思う。

>>1にお礼のパァンを差し出したら横から食われたでござる

これがサシャに食われたときの気持ちか・・・・・・

も一つ>>1
つパァン

>>284
その三人は中学生みたいだよな
いつまでも楽しくわちゃわちゃしててほしい

>>287
お前…ミカサか…?

>>278
かけた
ケシカスがちょっと写っちゃってるけど気にしないでね///
アルミンたそ~
http://uploda.cc/img/img51c00b4f0e4a6.jpg

>>289
ワロタww
ありがたくいただく
(´~`)モグモグ


>>291
>>1が書いている話の流れのせいでゲスイ笑顔に見える不思議。

>>292
ゲスミン2000%

>>291
ありがとうありがとう!
音速で保存した

>>294
ぷぃんぷぃーん

そろそろ最後にする
進撃キャラ書く
>>298

サシャ

神様やりましたよε=ε=(ノ≧∇≦)ノパァァァン!!

>>298
はいよっと!

>>301
よくやった。


ノ パン

なんか急にゲスミンっぽくなったけど>>1なのか

>>303
パン\ 君とは美味いパンが食えそうだ

サシャと獣耳ってスゲー破壊力有る事に今更気が付いた…パァンをくわえたドラサシャ

>>298
かけた
サシャかわいいよサシャ
http://uploda.cc/img/img51c01414a636c.jpg

>>304
今日は疑われデーなのか…
一旦どうなんだろ?ってなるとわかんなくなるよな


>>306
おぉぉ神様ありがとう感謝の芋を

つ蒸し芋

>>306
かわええな…

はっ、いかん俺にはアルミンきゅんが…!

304じゃないけど、途中からゲスミンになってきたから
どうしてこうなったって思ってた

>>307
うまい

>>308
▽アルミンきゅんはゲスミンに進化した!

ssは多分今日の夜か明日続き書きます

>>309
そうか…
キャラ崩壊前はなるべく原作準拠で行こうと思ってたんだけど、調子乗りすぎたかもしれん
教えてくれてさんくす

――馬術――

アルミン「へっぶし!」

クリスタ「ん、アルミン風邪?」

アルミン「かなぁ?」

アルミン(なんだろ、今寒気が…)

アルミン(気のせいかな)

クリスタ「じゃあ馬の手懐け方からいくね」

アルミン「ごめんね、急に教えてくれてなんて言って」

クリスタ「全然いいよ!むしろもっと頼って欲しいな!」ニコッ

アルミン(かわいいなぁ)

ジャン「あ、あの、どこ行くん…です、か?」

アニ(どうしようかな)

アニ(今は馬術の授業中…)

アニ(流石にそこでアルミンを連れ去るのは無理がある)

アニ(やるなら夜…夕飯を済ませた辺りが妥当なとこか)

ジャン「おーい…?」

アニ「決めた」

ジャン「」ビクッ

アニ「さっきのをアルミンにやるにはまだ早い…もう一回復習しよう」グイッ

ジャン「えっ、え、さっきのって」ビクビク

アニ「いいから来な」ズルズル

ジャン「や、やめろ!いい加減に…!」

アニ「」ギロッ

ジャン「ぎゃっ、ごめんなさい!」

アニ「…」グイッ

ジャン「行く!行きますから!そんな強く引っ張るなって!」ズルズル

アニ「ほら」グイッ

ジャン「ってぇ!」ドサッ

ジャン(またここかよ…勘弁してくれ…!)

アニ「じゃあ復習するけど」

アニ(まずは自分と相手の立場をわからせることが重要、だったな)

アニ「まず私は?」

ジャン「…ご主人様、です」

アニ「ん」ナデナデ

アニ(できたら褒めてやる、と)

アニ(よしよし)

ジャン(撫でられても嬉しくねーよ!)

アニ(えーと、次は)

アニ「舐めな」グイッ

ジャン「は?!」

アニ(できるだけ屈辱を与えて心を折る)

アニ(その際さっきの立場の違いを強調できるとなお良し)

ジャン「おいちょっと待てよ!さっきは手だったじゃねーか!」

アニ「…誰にそんな口聞いてんの?」

ジャン「」ビクッ

ジャン「い、いくら睨みきかせたって…!」

アニ「うるさい」

ジャン「むぐっ」

アニ「…このままずっと顔面踏みつけられてるのと、脚舐めるの、どっちが良い?」グリグリ

ジャン「~~~~っ!!」グリグリ

ジャン(くそっ、涙出てきた)

アニ「どっち」グググ

ジャン「っ、た」

アニ「ん?」スッ

ジャン「やればいんだろ、やれば」

アニ「は?」グッ

ジャン「っ!」グリッ

アニ「違うでしょ、やらせてください、でしょ」グググ

ジャン「や、やらせてくださ…ぃ…」

アニ「…」ギロッ

ジャン「」ビクッ

アニ「…もう一回」

ジャン(だああああもうやけくそだ!)

ジャン「…ご主人様の、脚、を、舐めさせて下さい!」

アニ「いいよ、ほら」

ジャン(…落ち着け俺、ちょっと、ブーツを舐めてやればいいだけだ、落ち着け)ハァー

アニ「あ、ブーツはちゃんと脱がせてね」

ジャン「は」

アニ「当たり前だけど手は使わないでだから」

ジャン「」

ジャン(もうこいつが何考えてるか全然わかんねぇ)グスッ

アニ「早く」

ジャン「うぅ…はい…」

ジャン(手を使わないでって言っても、どうすんだよ!)

ジャン(と、とりあえず噛み付いて…)アーン

アニ「あ、歯型つけたら殺すよ」

ジャン「はあ?!んなのどうやって」

アニ「ん?」

ジャン「…はい」

ジャン(いいや、要は歯を立てなきゃいんだろ)ハム

ジャン「…ん、ふっ」グイグイ

ジャン(くそ、唾液で滑る…)ズルッ

アニ「…」

アニ(案外暇だな)

アニ(まあ当たり前っちゃあ当たり前だけど)

アニ(あ、ブーツべちょべちょになってる)

アニ(まあ最後に舐めさせればいいか)

ジャン「っ、う」ズルズル

ジャン(後ちょっと…!)ズルズル

ジャン「」グイッ

ジャン(抜けた…!)ハァハァ

アニ(あ、脱げた)

アニ(長いし、片足だけでいいか)

ジャン(後一つ…)

アニ「ああ、片方だけでいいよ」

ジャン「!」パアア

アニ「じゃあほら、舐めて」ペチペチ

ジャン「…はい」

ジャン(服で隠れてるし、足首から下、だけでいんだよな)ドキドキ

ジャン(くそ、テンションあがってんじゃねえぞ俺!)ドキドキ

ジャン「…なめ、ます」

アニ「ああ」

ジャンうらやまけしからん

ジャン「…」ハム

アニ「」ピクッ

アニ(うわ)

ジャン「っ、はぁ、…んむ」レロレロ

アニ(さっき手を舐めさせた時もそうだったけど…)

アニ(なんだろこの感じ)ムズムズ

ジャン(ブーツのせいで臭いがヤバい)チュム

ジャン(…でも、なんつうか、嫌いでは、ないかも…?)レロレロ

ジャン(いやいやいや何考えてんだ!!嫌に決まってんだろ!)バッ

アニ「まだいいなんて言ってないよ」グイッ

ジャン「んぐっ!」グリッ

ジャン「ひゃ、ひゃい」

ジャン(こんのクソ女ぁ!)グスッ

アニ「まだまだ夜まで時間はあるから、たっぷり痛めつけてやるよ」ニコ

ジャン「…っ!///」カアアァァ

ジャン(あ、でもやっぱり、悪くないかも…)ゾクゾク

いやいや俺が

――食堂――

エレン「しっかし、不幸の手紙ってすげぇよなー!書いてあること全部実現するんだから」

アルミン「そうだね」

アルミン(…やっぱりみんな帰ってこない)

アルミン(それどころかユミルまでいなくなって…)

アルミン(皆どこにいるんだろ)

エレン「アルミンにも見せてやりたかったよ!あのジャンの顔」

アルミン「ビックリしてた?」

エレン「ああ!ラブレターなんか受け取らねーとか言ってさ!俺がジャンにんなもん渡すわけねーだろ!」

アルミン「ん?」

アルミン(なんだろう、その反応)

アルミン(ジャンなら潔く言うか、もしくはひたすら違うとかって言いそうなのに)

アルミン(なんか嫌な予感がする)

アルミン「あの」

ミカサ「エレン、手が止まってる」

エレン「べ、別にちゃんと食べてるだろ!」パクパク

エレン「ん、アルミン今なんは言おうとひたか?」モグモグ

アルミン(…気のせいか)

アルミン「ううん、何でもない」

アルミン「じゃあ僕食べ終わったし、先、」ガタ

アニ「アルミン」

アルミン「!」

波乱の予感…(確信)
アルミン逃げてー(棒)

アルミン「…えっと、どうしたの?それ」

アニ「どれの話?」

アルミン「いや、あの」

エレン「おい、アニ、なんでジャンの上に…てかなんだよその首輪!」

アニ「ああ、これ?ペット」

アルミン「え?」

アニ「ペットにしたんだ。な?」

ジャン「は、はい!」ドキドキ

アニ「ほら、ちゃんと挨拶して」

ジャン「ぶ、豚小屋出身、家畜以下、の、ジャン・キルシュタインです」カアアァァ

アニ「ん、よく出来ました」ナデナデ

ジャン「ありがとうございます///」ハァハァ

アルミン「一体なんて書いたのさ!」

エレン「は?!」

アルミン「手紙だよ!て!が!み!」

エレン「た、ただ人間やめるって…!」

アルミン「な、なるほど、ジャンは確かにやめたんだ、人間扱いされることを…!」

エレン「で、でもだって、いいだろ!あいつが全部悪いんだから!」

アルミン「それにしたってもっとなんかあったろ!」

ジャン「おい」

エレン「なんだよ!家畜以下は黙っとけ!」

アルミン「エレン!」

ジャン「さっきから何のことだ?俺が全部悪いとか」

エレン「はぁ?!」

エレン「そもそもお前が俺に不幸の手紙なんて送ってきたのが悪いんだろ!何時までしらばっくれてんだ!」グイッ

ジャン「ちょ、ちょっと待て!俺はんなもん送ってねえ!」

エレン「なっ」

ジャン「不幸の手紙はお前が送ってきたんだろ!」

エレン「何言ってんだてめぇ!」

アルミン「待つんだエレン!」

エレン「はあ?!なんで止めんだよ!」

アルミン「僕の推測は間違ってたんだ…」

アルミン「多分ジャンは犯人じゃない!」

エレン「な…!じゃあ一体誰が!」

アニ「そろそろいいかな」

アルミン「」ビクッ

アニ「好きだ、アルミン」

アルミン「…え?」

アニ「あんたが好きだ」

アルミン「…っ、こ、困るよ!僕は、その、クリスタが好きで」

アルミン「だから、ごめん…アニの気持ちには答えられない」

アニ「わかってる」

アルミン「え?」

アニ「わかってる、アルミンがクリスタのことを大好きなことくらい」

アニ「でもアルミンは絶対に私のことを好きになる…こいつみたいに」ジャラ

ジャン「…はい」カアアァァ

アルミン「っ!」ゾワッ

ミカサ「…アルミンに手を出したら承知しない」ゴゴゴゴゴ

アニ「は?筋肉女は黙ってなよ」ゴゴゴゴゴ

ジャン「え、えっと、や、やめろよ、二人とも」ワタワタ

アルミン(ジャン…)

エレン「なあアルミン!誰なんだよ、手紙を送った犯人は!」

アルミン「わからない、他に誰が…」

ベルトルト「…僕だよ」スッ

エレン「…は?」

アルミン「え?」

ベルトルト「その手紙を送ったのは、僕だ」

エレン「な、何言って…てかそいつら、どうしたんだよ…」

ライナー「なぁベルトルト故郷に帰ったら庭付き一戸建てに一緒に住もう、子供は二人がいいな、そこで使命も何もかも忘れて一緒に暮らそうな、なあ、いいだろ?」

ユミル「ベルトルさんあのさ、私実は一回死んで生き返ったんだよ、あの時はなにかと思ったけど今思えば全部ベルトルさんと会うためだったんだよ、ベルトルさんもそう思うだろ?」

ベルトルさん「…彼らは僕がした行いに対する結果だ」

エレン「け、結果って…?」

アルミン「…もしベルトルトが手紙を書いたとしても、それをエレンに送る理由がない!」

ベルトルト「理由ならあるよ」

エレン「なんだよ!俺がお前になんかしたってのか!」

ベルトルト「…僕はずっと君が怖かった」

エレン「え…」

ベルトルト「君の巨人に対する憎悪も、その言動も、…何より、君がライナーとアニをそっち側へ連れて行ってしまいそうで、それが一番怖かったんだ」

エレン「つれて行く…?」

ベルトルト「恐ろしくて、毎晩寝付けなかった。それである日見つけたんだ、不幸の手紙という方法をね」

アルミン「…」

ベルトルト「夜寝れないときは、君が不幸になることを手紙に願うんだ。そうすると不思議と安心して眠れた」

ベルトルト「これを送るだけで、君をすぐ不幸にできる、そう思ったら不安が和らいだ」

エレン「…お前、毎晩俺のことを恨みながら、眠ってたのかよ」

ベルトルト「…ああ」

エレン「…何で、何でそんな…!」

ミカサ「あなたはエレンに危害を加えようとした。その罪は重い…」ゴゴゴゴゴ

ミカサ「身を持って償って」ゴゴゴゴゴ

エレン「まてよミカサ!」バッ

ミカサ「!」

エレン「…俺はまだ、こいつの話を聞きたい」

アルミン「ミカサ、僕も」

ミカサ「…わかった、二人がそういうのなら」

エレン「それで、何で、こんなこと」

ベルトルト「…僕が弱かったから、と言うしかないな」

ベルトルト「この一年くらい、それで僕はなんとかバランスを保ってきた」

アルミン「一年も…」

ベルトルト「でもある日ね、ふと思ったんだ、これを本当に送ったらどうなるのかって」

ベルトルト「本当にただの好奇心だった。まさかエレンがその手紙を、広めるなんてね…」

エレン「それは…犯人を見つけ出そうと思って…」

ベルトルト「なるほど」

アルミン「でも、僕たちは全然見当違いの人たちに送ってただけだったんだね…」

ベルトルト「ははは、でも君たちの目的は達成されたはずだ」

アルミン「え?」

ベルトルト「だって周りを見てごらんよ」

エレン「周り…?」


「おい…あいつ、ベルトルトだっけ?ホモだったのかよ」
「しかもユミルとライナーの二股だぜ…いい神経してるよな」
「あいつ、コニーをあんなんにしといて、全然反省してねーじゃん」
「てかジャンすげー興奮してるなうらやましい」
「ベルトルトないわー」


アルミン「…」

ベルトルト「僕は彼女に一瞬で振られ、親友にホモにされ、空気キャラというアイデンティティも失った」

ベルトルト「さっきユミルが嬉々として僕のことを襲ってきたから、僕ももうじきジャンのようになるんだと思う」

エレン「…ベルトルト…お前」

ベルトルト「でも、これでよかったんだ。ライナーはもう君たちの元へ行くことはなくなった。アニは君たちを支配する術を身につけた」

ベルトルト「…きっとこれで、全てが丸く収まったんだよ」フッ

アルミン「そんな…」

ベルトルト「…ただ、一つ、君には覚えておいて欲しいんだ」

ベルトルト「自分のした行いは、必ず自分の元に返ってくることを」

ベルトルト「君を恨み続けた僕が、その呪いによってこうなってしまったように」

ベルトルト「君がした行いも、いつか必ず君の元に返ってくる」

ベルトルト「それを…忘れないでくれ」

エレン「…ああ…」

ベルトルト「よかった」ニコ

ベルトルト「きっと明日になったら、今の僕はいなくなってしまうだろうけど…、それでも最後まで見届けてくれ。君を呪った男の哀れな末路を」

ユミル「待てよベルトルさん!」

ライナー「ベルトルト、結婚しよう」

ベルトルト「ははは」

エレン「…まさか、あいつが…」

アルミン「はは、そりゃあ効くはずだよ、一年以上も積もり積もった念が、この手紙にはこもっているんだもの」

アルミン「僕らは軽く考えすぎてたんだ、自分が恨まれるっていうのがどういうことなのか…」カタカタ

エレン「くそ、わかんねえよ!なんで俺がそんなに恨まれなきゃいけねえんだ!」

アニ「…アルミン」

アルミン「はっ」ビクッ

アルミン「あ…アニ…」ブルブル

アニ「今日は…そういう空気じゃないから、退散するよ」

アルミン「ほ、ほんとに」

アニ「でもいつかかならずアルミンを私の物にする」

アニ「覚えておいて」ニコ

アルミン「…うっ…」ガタガタガタ

アニ「ほら、行くよ豚」グイッ

ジャン「はい!///」パタパタパタ

エレン「ど、どうすんだアルミン!」

アルミン「…ベルトルトが言っていたことを鵜呑みにするなら、きっともうすぐ僕らには不幸の手紙を広めた罰が当たる」

アルミン「おそらくはあの手紙にあった通り、明後日…あの手紙を受け取ってから三日後に起こるだろう不幸がそうだろう」

アルミン「でも、無理だ、そんな、一年以上もの恨みの念を跳ね除けるなんて、僕らにできっこない…」グスッ

エレン「…、諦めんのか」

アルミン「…え」

エレン「まだやってもないのに諦めるのかよ!」

アルミン「…!」

エレン「俺は、やってみせる!要は明後日の朝に何も起こらなければそれでいいんだろ?!」

アルミン「で、でも、そのためにはこの二日間で立てられたであろうフラグを明日一日で完全に折り切らなきゃいけないんだ!」

アルミン「無理だよそんなの!」

エレン「アルミン!」

エレン「俺たち昔から三人で力を合わせて色んな事を乗り越えてきた!」

エレン「今回だってきっと大丈夫だ!」

アルミン「エレン…」

ミカサ「私もついてる、二人を不幸になんて、絶対にさせない」

アルミン「ミカサ…!」

アルミン「そうだね、僕は弱気になってた」

アルミン「こんなすごい幼馴染が二人もいるんだ!」

アルミン「今から作戦を立てて、この二日間を乗り越えよう」

ミカサ「アルミンが立てた計画なら大丈夫、きっと上手くいく」

エレン「ああ!俺達なら、大丈夫だ!」

アルミン「よし、早速僕らの部屋に行こう!ミカサもこっそり来てくれ!」

ミカサ「わかった」

――エレン達の部屋――

アルミン「まず確実にきてるのはアニだ」

アルミン「彼女は僕を調教しようと狙ってきている」

エレン「ああ」

アルミン「残るは恋人に振られる、ホモ、アイデンティティの崩壊なんだけど…二人ともなにか心当たりはある?」

エレン「俺は無いな」

ミカサ「私も、無い」

アルミン「ううーん…それじゃあ、案外フラグはまた立ってないのかな…あれ?」

エレン「どうした?」

アルミン「おかしい、そもそもこの手紙はエレンに宛てられたものだ」

エレン「ああ」

アルミン「それならおそらく、不幸も全てエレンに襲いかかるはず…、なのになんでアニの標的が僕なんだ?」

エレン「なんか、誤差とか、そんな感じじゃねえの?」

アルミン「いや、ベルトルトがエレンだけを思って書いた手紙だ」

アルミン「多少被害が広まったとしても、エレンに危害が行かないなんてことは無いはず」

エレン「お、おう?」

アルミン(だとしたら、このアニのことも、ただのフラグに過ぎないのか…?)

エレン「ああー考えててもしょうがねえ!とりあえず明日一日アルミンをアニから守ればいいんだろ!」

アルミン「…ああ、多分」

ミカサ「わかった、全力でアルミンのことを守る」

アルミン「…うん」

アルミン(だめだ、情報不足すぎる)

アルミン「これ以上は情報不足だ、一先ず今日はこれで解散にしよう」

エレン「おう」

ミカサ「それじゃあエレン、夜の間アルミンのことは頼んだ」

エレン「おう、任せろ!」

ミカサ「…それと、エレン、貴方自身も…気をつけて」ギュッ

エレン「心配性なんだよミカサは!お前も、一応気をつけとけよ」ポン

ミカサ「わかった」

アルミン「…うん、それじゃあ、おやすみ」

ミカサ「おやすみなさい」

エレン「んー」

アルミン(僕らなら大丈夫)

アルミン(きっと明日上手くやって、明後日の朝を晴れやかな気持ちで迎えられる)

アルミン(大丈夫だ…)ウト

アルミン(…きっと…大丈夫…、)グゥ

よし、二日目終わったしキリがいいから寝る
後は三日目と四日目で終わりです
予想以上に長くなってしまって申し訳ない
続きは明日書く
おやすみなさい

三日目

――エレン達の部屋――

アルミン「うーん…、」ググー

アルミン(結局良く眠れなかったな…)ファ

マルコ「アルミン」

アルミン「ん…マルコ?どうしたのこんな朝早く」

マルコ「その、ジャンのことなんだけど」

アルミン「ああ、うん」

マルコ「昨日からおかしいんだ、授業にも出ないし、アニのことずっとご主人様とか言ってるし、夜も帰ってこないし」

アルミン(それは僕らのせいなんだ…ごめんマルコ)

マルコ「その…あいつなんだかんだ言って真面目だったんだ。憲兵になるためにすごく頑張ってたのに、なのに急にそれを不意にするようなことばかりして…心配なんだ」

マルコ「それでジャンを何とか元に戻したいんだけど、僕一人じゃ何も思いつかなくて」

アルミン「…うん」

マルコ「だからアルミンに知恵を貸して欲しいんだ!お願いアルミン!」グッ

アルミン「!」

アルミン(…そうか)

アルミン(この状況を良く見ていないのは何も僕たち三人だけじゃないんだ)

アルミン(おそらくサシャも、クリスタも…)

アルミン「…わかった!」

マルコ「ほんとに?!ありがとう」

アルミン「ただ…僕らだけだとまだまだ人が少ない」

アルミン「人を、集めよう」

――食堂――

ユミル「ほらベルトルさん、んー」

ベルトルト「…ん、むっ、はぁ」チュッチュッ

ライナー「おいベルトルト、俺にも」グイ

ベルトルト「ぷは、…ん、はふ、んう」ペロペロ

アニ「今日のあんたの飯はパンだ」

ジャン「はい!」

アニ「あんたは家畜なんだから手は使うなよ」

ジャン「はい!」

アニ「よし…じゃあ」

アニ「食べろ」パチン

ジャン「いただきます!」ガツガツガツ

アニ「ふふふ」ナデナデ


エレン「…地獄絵図だな」チラ

アルミン「みんな、集まってくれてありがとう」

エレン「ほんとに、俺のせいですまない」

サシャ「いえ、そんな気にしないでください!」

マルコ「むしろ僕らも彼らを元に戻したいしね」

クリスタ「私も、ユミルがおかしくなって心配だし…」

コニー「僕はめんどうくさかったけどね」

サシャ「な…コニー!」

コニー「ふん」


エレン(おい、なんでコニーまで呼んだんだよ)コソコソ

エレン(あいつは元に戻さなきゃいけない側の人間だろ)コソコソ

アルミン(コニーはあの六人の中で一番まともだ)コソコソ

アルミン(それに天才になってる今なら何か良いアイディアをくれるかもしれない)コソコソ

エレン(そうか?腐ってもコニーだぞ?)コソコソ

アルミン(何さその腐ってもって…)コソコソ

コニー「いい加減さっさと始めてくれないかな、僕は暇な君たちと違って何かとやることがあるんだよ」

アルミン「あ、ああ。ごめんねコニー」

サシャ(なぜコニーがここにいるのかはわかりませんが、チャンスです)

サシャ(私は必ずコニーを元に戻して見せますっ!)グッ

アルミン「じゃあ簡単に説明するよ、まず全員にターゲットを割り振ろうと思う」

エレン「おう!」

アルミン「マルコはジャン、クリスタはユミル、コニーとサシャはライナーだ!」

マルコ「ああ、わかった!」

クリスタ「がんばるね」

アルミン(それと、サシャはコニーもよろしく頼む)コソコソ

サシャ(は、はい!わかりました!)コクコク

アルミン「僕はそれぞれを見て適宜サポートしていくよ、それでエレンは」

エレン「なんだ?なんでも言ってくれ!」

アルミン「なるべく彼らとの接触を避けてくれ」

エレン「は?」

アルミン「今のところ一番の不安要素はエレンなんだ、どこでどうフラグを立てるかわからない…だから、わからないなら徹底的に近づかなければいい」

エレン「う…そんなの」

アルミン「ミカサはエレンに誰かが近づかないように見張ってくれ」

ミカサ「わかった、エレンは任せて欲しい」

エレン「待てよ、俺は、守られるほど弱くない!俺はやれる!」

アルミン「エレン…今回は身体や精神の強さは関係ないんだ。まさしく運なんだよ。君の行いがどこをどうなって跳ね返ってくるかわからない以上、何もしないに越したことは無いんだ」

エレン「そんな…」

ミカサ「エレン、安心して欲しい。貴方は必ず私が守る」

エレン「うう…」

アルミン「彼らの大半は何か物理的、精神的に大きなショックを受けたことが原因だ」

アルミン「だから、同じようにショックを与えてやれば、その衝撃で元に戻る…と思う」

マルコ「なるほど」

アルミン「細かい方法は各々に任せる、その…よろしく、頼んだ」

クリスタ「任せてよアルミン!」トンッ

エレン(くそ、俺も隙を見て絶対に参加してやる…!)

マルコ(そうは言ったものの、具体的にどうすればいいんだろう)

マルコ(ショック…といえばやっぱりミカサ関連かな?)

マルコ(でもアルミンはジャン達をエレンに近づけたくないみたいだったし…)

マルコ(ここはやっぱり物理的にいくしかないかな…)

クリスタ(ユミル…今は、あんなふうになっちゃったけど、でも、ユミルなら私の話はちゃんと聞いてくれるはず)

クリスタ(なんとか話し合ってみよう!)

サシャ(とりあえず私の先の目標はコニーを元に戻すこと、ですね)

サシャ「あの、よろしくおねがいします」

コニー「ああはいはい。そういえば昨日読んだ本人に幸運を呼ぶ薬っていうのがあったんだけど、どうだい?」

サシャ「はい?」

コニー「作って試してみないかい?不幸の手紙が原因でこうなったんなら、そういうオカルティックな物に頼ってみるのも手だろ」

サシャ「オカルティ…?」

コニー「…神頼みってこと」

サシャ「ああ!なるほど!いいですよ!それなら早速作りましょう!」

コニー「じゃあ医務室に行こう、あそこなら色んな薬が揃ってるはずだから」

サシャ「はい!」

ミカサ「ああは言ったけど、どうしようか、授業休む?」

アルミン「いや、出たほうがいい」

エレン「出たら嫌でもあいつらと顔合わせるぞ?」

アルミン「逆だよ。昨日の様子を見ると、彼らは授業に出ない可能性が高い」

エレン「あ、そういえば昨日は人少なかったな」

アルミン「だろ?それに教官の前じゃ下手に行動できないだろうしね」

ミカサ「わかった。じゃあアルミンも一緒に」

アルミン「いや、僕は四人の様子を見て回らなくちゃいけない」

エレン「で、でもそれだとアニが狙ってきた時に…!」

アルミン「それは何とか一人で対処するよ…ただ、もし僕になにかあったらその時は、頼んだ」

エレン「…ああ、…負けるなよ、アルミン」

アルミン「もちろんさ!それじゃあお互い、健闘を祈ろう」スッ

エレン「ああ!」グッ


――兵站行進――

エレン「そうは言ったものの、やっぱり心配だよなぁ」ザッザッザッ

ミカサ「今は人の心配をしている場合じゃない」ザッザッザッ

エレン「って言ってもよ」ザッザッザッ

ミカサ「とりあえず皆を信じよう」ザッザッザッ

エレン「うーん、そう、だな」ザッザッザッ

サシャ「…すいませーん、誰もいませんよねー?」コソッ

コニー「…何やってんだ堂々と入りなよ」ガラ

サシャ「ほわっ!見つかったらどうするんですか!」

コニー「そんなコソコソしてるのを見られたほうが怪しまれるだろ」

サシャ「うっ」

コニー「薬品は…うん結構あるな」

コニー「とりあえず一つずつ作ってみていこう」

サシャ「はい!」

サシャ(わかってはいたつもりでいたけど、やっぱりいつものコニーじゃないですね…)

コニー「なーにボーッとしてるんだよ、早く手伝え」

サシャ「あ、すいません!」ワタワタ

コニー「まず必要な薬品は…」カサカサ

サシャ(今は、その不思議な薬にかけるしかないです!)

クリスタ「ユミル…どこにいるんだろ」

クリスタ(普通にいけば私達の部屋だけど…)

クリスタ「やっぱり、ベルトルトと一緒にいるのかな」

クリスタ「うーん」

クリスタ「…とりあえず、部屋に行こう!」

コニー「違う!それじゃない!」

サシャ「わわわすいません!」

コニー「ったく…これは危険な薬品なんだ、飲むのはおろか臭いを直に嗅いだだけで卒倒するレベルの危険物だぞ」

サシャ「は、はい」

コニー「後はそれと、そこの青いのと…ん」

サシャ「どうしました?」

コニー「足りないのが何個かあるな…」

サシャ「ええっ」

コニー「まぁ適当に代用しとけば大丈夫だろ」

サシャ「は、はぁ…」

サシャ(なんか段々不安になってきました)

マルコ「ジャーン」

マルコ(どこいるんだよ…ライナー達も全然見当たらないし…)

マルコ(アニの部屋に行っていなかったらもう目星つかないな…)

マルコ「ん?」

マルコ(ドアがちょっと開いて…)

ジャン「ふぁぁっ」

マルコ「?!」

マルコ(な、なんだ今の声…ジャン…?)ソッ

ジャン「あっ、ダメ、それ、はっ」ビクビク

アニ「何がダメなんだよ、こんな興奮してんのに」ドカッ

ジャン「ふぐっぁ///はっ、な、内臓壊れちゃうっ」ビクンッ

アニ「大丈夫、その辺の力加減はしてるから」ガスッ

ジャン「がはっ」ビクンビクン

マルコ(な…!)

マルコ(なんだよこれ、こんなのただのリンチじゃないか…!)

マルコ(くそ、今すぐ止めに…い、いやでも僕だけの力じゃアニを止められない…!)ブルブル

マルコ(い、一回撤退して、アルミンに、相談しよう!)ダッ

アニ(うん…今の…マルコ、か…?)

アニ「…」

ジャン「あ、あの、ご主人様」オズオズ

アニ「うるさい」ゴッ

ジャン「はぐっ!」ビクッ

アニ(ふーん…ちょうど良い)チラ

ジャン「はー…はー…」ゾクゾクゾク

アニ「おい豚、あんたが私の役に立つかもよ」

ジャン「え、ひゃ、ひゃい…///」

コニー「よし、そこでそれを混ぜて、最後にこの棒でよくかき混ぜる」

サシャ「はい!」グルグル

コニー「よっし!完成だ!」

コニー「さすが僕…完璧な仕うっとり上がりだ」ウットリ

サシャ(よし、コニーが薬に気を取られている…今だ!)

サシャ「コニー!覚悟!」バッ

コニー「は?…エンッ!!!」ビクッ

コニー「」バターン!

サシャ「…」フーフー

サシャ「残念でしたねコニー、これはさっきあなたが言っていた危険な薬品です」

サシャ「たしかにすごい効果です、臭いを嗅いだだけで気絶だなんて…」

サシャ「でもこれで、コニーも元に戻れるはずです!」

サシャ「さぁコニー!起きて!起きてください!」ユサユサ

コニー「」ハナヂダラー

サシャ「こ、コニー?!鼻血なんか垂らしてる場合じゃないですよ!コニー…、コニー!」ユサユサ

キース「おいお前!」

サシャ「」ビクッ

サシャ「きょ、教官…」グスッ

キース「訓練に来ないから何をしているかと思えば…!ん、おい、そいつはどうしたんだ」

サシャ「う…うわあああああん、ずみまぜんでじだあああああ」ボロボロ

キース「なんだ、何があった」

サシャ「じ…実はぁ…」ボロボロ

クリスタ(ユミル…いないなぁ…このままお昼まで見つからなかったらどうしよう)

クリスタ(いつもはユミルが私を見つけてくれるのに…)グスッ

クリスタ(はっ、だめだめ悲観的になっちゃ!大事な友達を助けるんだから!)フルフル

クリスタ(しっかりするのよ、クリスタ・レンズ!女は強くなきゃいけないんだから!)

ユミル「」フラフラ

クリスタ「いた!」

ユミル「…ん…ああクリスタか」

クリスタ「ユミル、なんか、やつれてない?」

ユミル「ああ、昨日ちょっと寝てなくてな…まあでも、大したことない」

クリスタ「…ねぇ、もうやめなよ」

ユミル「は?」

クリスタ「こんなのユミルらしくないよ」

ユミル「私らしい、ってなんだよ」

クリスタ「ユミルはそんな、自分勝手な人じゃなかった!」

クリスタ「見かけは気ままに振舞っても、ほんとは周りのことをちゃんと考えてた!」

クリスタ「でも今は…自分のことしか考えてない、好意をベルトルトに押し付けて、そんなのベルトルトが喜ぶと思ってるの…?」

ユミル「う…うるさいな、お前に何がわかるんだよ!」

クリスタ「わかるよ!だって私達、親友じゃない!」

ユミル「…はは、親友?私が、クリスタに釣り合うはずないだろうが、バカも休み休み言えよ」

クリスタ「釣り合うとか釣り合わないとか関係ないよ!…ねぇ、ユミルは、それでいいの?それで幸せなの?」

ユミル「…あたりまえ、だろ、好きな人と一緒にいれるんだから」

クリスタ「私にはそうは見えないよ」

ユミル「…」

クリスタ「無理してる」

ユミル「わからないだろうなぁ、大天使クリスタ様に、私の気持ちは」

ユミル「初めて好きになった人が、ホモに寝取られた衝撃なんて」

クリスタ「…わからない」

ユミル「はっ、なら」

クリスタ「だから話して欲しい、ユミルの辛いこと、悲しいこと全部、共有していたい」

クリスタ「ユミルのことを、大切にしたいから…!」

ユミル「クリスタ、」

クリスタ「ユミル」ギュッ

クリスタ「私なんでもする、だからお願い…元の優しいユミルに戻って…」グスグス

ユミル「…」

ユミル「ははは…なーに泣いてんだ」

ユミル「相変わらずお前は泣き虫だな」ガシガシ

クリスタ「ユミル」

ユミル「…ベルトルさんは、もう諦めるよ」

クリスタ「!」

ユミル「私は少しムキになってたのかもな」ギュッ

クリスタ「うん…」ボロボロ

ユミル「最近さ、あんまり話せてなかったよな、今度の休みに買い物でも行くか」ナデナデ

クリスタ「うん、うん」ギュウ

クリスタ「ユミル…」

ユミル「ん?」ナデナデ

クリスタ「…好き」ギュッ

ユミル「ああ、私も…好きだよ、クリスタ」ギュッ

進撃キャラなんか描く
>>415

ksk安価なら>>112

おk
両方かく
今回お腹すいてるから雑談なしで

>>415
時間かかったけど
>>112
http://uploda.cc/img/img51c160a974105.jpg

とクリスタ
http://uploda.cc/img/img51c160b0f073a.jpg
は―――ライクリ

ss書き溜めてきます


あ、ライナーのすね毛忘れた
まあいいや

>>423
ヒャッフゥゥゥ~~~~ー(・∀・)ー

ありがとうカランッ

>>425
確かにライナー得な絵だな

俺もこんくらい絵が上手ければ…くそっ…

削がれるライナーは冗談でいったのにw

照れユミかわいいです

>>429
え?照れるライナーかわいい?(難聴)

ss再開します

――食堂――

エレン「なあ、結局昼までなんにもなかったぞ?誰にも会わなかったし」

ミカサ「うん」

エレン「案外大丈夫なんじゃないか?心配しすぎたんだよ俺達」

ミカサ「…そうやって気を抜いた時が一番危ない」

エレン「でもなぁ…あ、アルミンは?」

ミカサ「マルコの話を聞きに行ってる。その後コニーの様子を見に行くって」

エレン「大変そうだな」

ユミル「おい」

エレン「!」

ミカサ「…ユミル!」

ミカサ「なんの用」

ユミル「おいおい怖い顔すんなよミカサ」

ミカサ「あなたはエレンに危害を加える可能性が有る。警戒するのは当然」

ユミル「はー、そもそも私に変な手紙を送ってきたのはそのエレンだろうが」

エレン「う…すまん」

ユミル「いやだね、おかげで軽くトラウマもんだよ」

クリスタ「ユミル、エレンも謝ってるし、許してあげなよ」

ユミル「はいはい、わかってるよ、ただ嫌味の一つくらい言ったって罰はあたんねーだろ」

クリスタ「もう」

エレン「…お前、ベルトルトはもういいのかよ」

ユミル「ああ、綺麗サッパリ、忘れることにしたよあんなホモ野郎」

ユミル「よくよく考えてみりゃあいつらが医務室でやってたってネタでなかなか楽しめそうだしなぁ」ニヤッ

エレン「そう、か」

クリスタ「それでねエレン、アルミンいる?」

エレン「ああ、アルミンならマルコの部屋だと思うぞ」

クリスタ「そう」

エレン「…なんかあったのか?」

クリスタ「ううん、ただ…アルミンと、別れようと思って」

エレン「え」

クリスタ「なんかね、なんとなく、今はアルミンよりもユミルと一緒の時間を多くすごしたいなって、思ったの」

クリスタ「本当にアルミンには申し訳ないんだけど」

エレン「…まあでもいいんじゃないか、自分で選んだなら」

エレン(そもそもクリスタの告白自体あの手紙で引き起こしたようなもんだしな)

クリスタ「うん…じゃあアルミン探してくるね!ありがとうエレン、ミカサ!」タッタッタッ

ユミル「…正直許したわけじゃないけど、まあ、クリスタも私のところに戻ってきたし、それでチャラにしてやる」

ユミル「おいクリスタ―待てよ!」タッタッタッ

エレン「よかったな、ユミル、元に戻って」

エレン(ある意味クリスタもだけど)

ミカサ「…ええ」

――マルコ達の部屋――

アルミン「なるほど…リンチ、ね」

マルコ「ああ…しかもジャン本人はそれを喜んでるみたいで」

マルコ「こんな時はどうすればいいのかな…」

アルミン(これは思った以上に深刻だな…ライナーやコニーは頭を打ってああなったから、もう一回同じ衝撃を与えれば戻るだろうけど、ジャンは…)

マルコ「あんなに強かったジャンのプライドがへし折れたんだ…きっと相当のことをされたに違いない」

アルミン「…あ!なら、ジャンのプライドを呼び戻せば、元に戻るんじゃないか?」

マルコ「そうはいっても…」

アルミン「ミカサに罵倒させるんだよ!」

マルコ「え?」

アルミン「そんなジャンは気持ち悪い、見損なったって言ってもらうんだ!今のジャンはプライドが最底辺になっているけど、好きだったミカサにそういわれたら元の自分に戻ろうという意識が働くかもしれない!」

マルコ「そ、それは逆効果じゃないの?」

マルコ「万が一ダメだったらそれこそ手が付けられなくなるよ」

アルミン「…でも他にいい方法が思いつかない…」

アルミン「一か八か、これで行こう」

マルコ「…わかった」

クリスタ「アルミンいますか?」コンコン

マルコ「あ、はい!どうぞ」ガチャ

アルミン「クリスタ…とユミル!」

ユミル「よーアルミンちゃん、元気そうで何よりだ」


アルミン「元に戻ったの!」

クリスタ「うん!…それでね、あの、アルミンに話があるんだけど…」モジモジ

アルミン「…何?」

クリスタ「あの、その…ごめんなさい!」

アルミン「へ」

クリスタ「付き合うの、やめたいんです!…急にこんなこと言っちゃって、ごめん!」

クリスタ「でも、その、今は私、ユミルと一緒に過ごしていたいの…それが今回のことでわかった…だから」

アルミン「…」

アルミン(当然と言えば当然、か)

アルミン(クリスタもあの手紙に影響された一人だもんね…)

アルミン(全員を不幸の手紙から解放するんであれば、僕とクリスタが別かれるのも当然の結果だ)

クリスタ「でも、アルミンを嫌いになったわけじゃないんだよ、ほんとに」

アルミン「…わかった」

クリスタ「!」

アルミン「別れよう、…でも、別れてもまだ、友達ではいてほしいな」

クリスタ「うん!あたりまえじゃない!これからもよろしくね、アルミン!」ニコッ

アルミン(ああ…それでも君は僕の天使だ)

――医務室――

サシャ「うう…コニー…」

キース(不幸の手紙、か)

キース(私が訓練兵の時にも一度流行ったことはあったが、結局ただの悪ふざけだった)

キース(そもそもこんな紙切れ一つで人が豹変するなど考えられん)

キース(とりあえずスプリンガーが目覚めてから話を聞くとするか…)

コニー「…う…うう…」

サシャ「は!しっかりしてください!私です!サシャですよ!」ユッサユッサ

コニー「うううう」

サシャ「コオオオニイイイイイイイ!!!」ユッサユッサ

コニー「だああああなんだようっせえな!!!耳元で大きな声だすなよおおお!!!!」ガバッ

サシャ「コニー!意識が戻ったんですね!!!」パアアアアア

コニー「はあ?う…なんか頭いってえ…」

サシャ「はっ!しゃべり方が…戻ってる…?!」

コニー「あ?」

サシャ「コニー!この薬品の名前は?!」バッ

コニー「い、いきなりなんだよ!」

サシャ「良いから!答えてください!」

コニー「知る訳ねえだろ!バカで悪かったな!」

サシャ「も…」

コニー「大体お前も俺が馬鹿だって知ってるだろうが!この野郎!」

サシャ「戻ったああああああ」ガバッ

コニー「ななななななんだよ!!!!」ワタワタ

サシャ「よかった…良かったです、本当に!」ギュウウウウウ

コニー「おいサシャお前胸あたってんぞ!おーい!」

キース「なんだ、何も変わってないじゃないか」

サシャ「ハイ!大丈夫でした!」キラキラキラ

キース「ふーむ、なるほどな」

キース「それなら、訓練をさぼった罰として、ブラウス訓練兵は死ぬまで外で走ってこい!」

サシャ「はい!行ってまいります!」ビシイッ

キース「ふん」ガラガラ

アルミン「あ、」バッタリ

キース「あ?なんだ、何か用か?」

アルミン「い、いえ、スプリンガー訓練兵のお見舞いに…」

キース「…はやく行け」

アルミン「ハイ!失礼します!」

アルミン「サシャ!コニーの様子は?!」

サシャ「戻りました!戻ったんですよ!元のコニーです!」ピョンピョン

アルミン「ほ、ほんとに…!よかったあ…」

ユミル「何だよ戻っちまったのか、つまんねーな」

サシャ「!ユミル!もうベルト…」

ユミル「あー!いいんだよ!もう!私にはクリスタがいるから!」

クリスタ「ね!」

サシャ「そうですか…!」

アルミン「すごいよ、昼までにもう二人も戻ってる」

アルミン「このままいけば明日になってもエレンは無事にすむかもしれない!」

サシャ「そうだ!あの、さっき私とコニーで幸運になる薬っていうのを作ったんですよ!」バッ

アルミン「幸運になる薬…?」

サシャ「はい!なんでも、守りたいと思う人を見ながら飲むと、その人を守る力が手に入るんだとか!」

マルコ「な、本当に?!」

サシャ「はい!ちゃんとレシピ通りに作ったんで、効果は保証しますよ!」エッヘン

マルコ「…」チラ

マルコ(アルミン…僕はあの薬に頼りたい)コソコソ

アルミン(え…でも、あれは正直怪しいよ…頼りにするには危険すぎると思う)コソコソ

マルコ(でも…僕はジャンを自分の力で助け出したいんだ)コソコソ

マルコ(僕は、ジャンを親友だと思っているから)コソコソ

アルミン(でも…!)コソコソ

マルコ「サシャ!」

サシャ「はい?」

あ、トリップ付け忘れた

マルコ「その薬…一つ僕に分けてくれないか!それでジャンを助け出したいんだ」

サシャ「マルコ…!もちろんいいですよ!はい!」

マルコ「ありがとうサシャ!それじゃあ行ってくる!」パタパタ

アルミン「大丈夫かな、マルコ…」

サシャ「大丈夫ですよ!この薬がありますから!あ、なんなら皆さんにも一つ差し上げましょうか!」

アルミン「いや…僕は良いよ」

クリスタ「ううーん、私も、遠慮しとくかな…あはは」

ユミル「てゆーか怪しすぎだろ、大丈夫かよそれ」

サシャ「あったりまえじゃないですか!もう!それじゃあ私がもらっちゃいますからねー今更欲しいって言ってももうだめですよ」

ユミル「いや、いらねえし」

アルミン(なんか、なんだろう、この不安感…)

マルコ(よし、これで…)タッタッタッ

ジャン「…マルコ」

マルコ「ジャン!」

マルコ「丁度良かった!探してたんだ!」

ジャン「…ああ、俺も…」

ジャン「…あの、さ」

マルコ「ちょっと待ってくれ!」

ジャン「お、おう」ビクッ

マルコ(よし、しっかりジャンの事見て…飲む!)グイッ

マルコ「?!」

マルコ(まずっ!)ブルブル

マルコ(い、いや、でもジャンを助けるため…耐えろ、耐えるんだ僕!)ブルブル

ジャン「お、おいマルコ…汗すごいけど大丈夫か…?」

マルコ「…はあー…っ」ゲホ

マルコ(よし、飲みきった…!)

ジャン「マルコ…?」

マルコ「…」ジー

マルコ(どうだ?体に異変とか、なんか…)

マルコ「あれ」

ジャン「ん?」

マルコ(何ともならない)

マルコ(…やっぱり、そんな都合のいい薬なんて…無かった…か…)

ジャン「…あの、な、マルコ」

マルコ「…」シュン

ジャン「俺は、こいういことはしたくないんだ、けど、その、な」

ジャン「ご主人様の命令なんだ」

マルコ「…え?」

ジャン「悪い」チュッ

マルコ「…?!」

ジャン「んむ、ふ」チロチロ

マルコ「ちょ、っは、ジャン!いきなり何す…」

アニ「やあマルコ」

マルコ「あ、アニ?!」ビクッ

アニ「まさかあんたまでホモだなんて思わなかったね」

マルコ「はあ?!」

アニ「今そこで、こいつとチュッチュしてただろ?」

マルコ「そ、それは君がやらせたんだろ!」

アニ「でもしてたのは事実だろ」

マルコ「うっ」

アニ「せっかくだし広めちゃおうか、あんたがホモだって」

マルコ「は?!」

アニ「なぁ、既に二人もホモがいるわけだし、一人増えたって大して変わんないだろ」

マルコ「ふ、ふざけるなよ!」

アニ「もしそれが嫌なら今日の深夜に、寄宿舎裏までアルミンを連れてきな」

マルコ「そ、そんな、友達を売るような真似は…!」

アニ「なんならこいつも解放してやるよ」グイッ

ジャン「えっ」

アニ「なぁ、悪い話じゃないだろ?」

マルコ「そ、そんな、僕は…!」

アニ「返事はいいよ、嫌だったら連れてこなけりゃいい…その代わり」

アニ「あんたは周りからホモ扱い、こいつは一生私の奴隷決定かな」

マルコ「…!」

アニ「…それじゃあ、夜、待ってるよ」

ジャン「…マルコ、その、…悪い」タッタッタッ

マルコ(そんな、一体どうすれば…)サワッ

マルコ(…ジャンの唇…柔らかかったな)

アルミン「とりあえずジャンはマルコに任せるとして、問題はライナーだ」

アルミン「正直難関すぎる、ただでさえ力勝負で勝てるのはミカサとアニくらいなのに…」

サシャ「というか、朝食以降あの二人、見かけませんけど、どこ行ったんですかね」

ユミル「ああ、それなら多分部屋でセッ…」

アルミン「ユミル!ストップ!ストーップ!」ワタワタ

ユミル「あ?なんだよ」

アルミン「せめてもうちょっと恥じらいのある言い方してよ!」

ユミル「子作りしてる」

アルミン「それは恥じらいない方だ多分!」

サシャ「???」

コニー「ええっライナー父親になったのか?!母親は誰なんだ?!」

ユミル「ベルトルさんだよ」

コニー「はあ?!ベルトルトって男だよな?!男同士でも子供って作れんのかよ!」

ユミル「作る行為はできる、うめねーけどな」ゲラゲラ

サシャ「?????」

アルミン「ユミル…もうやめてくれ…」

ユミル「あーはいはい、真面目でちゅねーアルミンちゃんは」

クリスタ「ユミル…あんまりからかったりするの良くないよ」

ユミル「あ?もー怒んなよクリスタ!冗談だろーうりうり」グリグリ

クリスタ「そういうこというユミルは嫌い!」プイッ

ユミル「嘘つけ、好きでしょうがないくせに」ププー

クリスタ「…!ゆ、ユミルー!///」カアアァァ

アルミン(かわいいなぁ)

サシャ「うーん、このまま悩んでてもしょうがないですし、せっかくみんな元に戻ったんですから一緒に授業でましょうよ!」

クリスタ「そうだね!体動かしたら何かいい案が浮かぶかもしれないし!」

コニー「そういやお前、教官に走って来いって言われてなかったか?」

サシャ「あああああ!忘れてました!行って来ます!!」ダッ

コニー「薬忘れんなよー」

サシャ「あわわわわ、そうでした!」ガシッ

サシャ「じゃあ、今度こそ行って来ます!!」ダッ

――対人格闘技――

アルミン「エレン!ミカサ!」

エレン「おう、アルミン!…クリスタと会ったか?」

アルミン「…あああ、案の定振られたよ」

ミカサ「そう…」

エレン「その…悪かったな、色々」

アルミン「良いんだ。やっぱりずるは良くないって、わかったしね」

アルミン「それよりコニーが元に戻ったんだ!」

エレン「本当か!じゃあ後はライナーと…」

アルミン「ジャンだけだね」

ミカサ「対策は、練ってあるの」

アルミン「ジャンは今マルコが対処してくれてる…問題はライナーなんだけど」

ライナー「よお、俺がどうしたって」

アルミン「…ライナー?!」ビクッ

ライナー「随分楽しそうな話してるじゃねえか。俺も混ぜてくれよ」

アルミン「い、いや…その…」チラ

アルミン(ミカサ!早くエレンを連れて行ってくれ!)

ミカサ(…!)

ミカサ「エレン、行こう」グイッ

エレン「は、お、おい」

ライナー「待った」ガシッ

ミカサ「!!」

ミカサ「…エレンを離して」ギリギリギリ

エレン「ミカサいてえ!とりあえずお前が手離せよ!」ギリギリ

ミカサ「だめ、話したらエレンがホモに連れて行かれる」ギリギリ

ライナー「ははは、ずいぶんな言い草だな。そもそも俺をホモにしたのはお前らだろ?違うか?」

エレン「…!」

エレン「…確かに、そうだ」

ミカサ「エレン…」

エレン「すまなかった…その、あんなもん送っちまって」

ライナー「まあそうだな、それですぐ許せるもんでもねえが、そもそもの発端がベルトルトだしな」

ライナー「条件によっちゃ許してやらなくもない」

エレン「何だ、その条件って」

ライナー「俺を、元に戻してくれ」

アルミン「…え」

エレン「そ、それが条件でいいのか?」

ライナー「ああ。…なーに驚いてんだよ」

エレン「い、いやてっきり」

ライナー「襲わせろ、とでも言うと思ったか?んなことするかよ」

エレン(ぶっちゃけ思った)

ライナー「正直俺は満足してんだよ、もうブレることはなくなったし、ベルトルトは可愛いしな」

アルミン「あ、はい」

アルミン(ホモの惚気とか誰か得するんだよ)


ライナー「ただ…あいつは違うみたいでな」

アルミン「ベルトルトが?」

ライナー「ああ、俺を見ると、すごく申し訳なさそうな顔するんだよ。好きだっつうと、ボロボロ泣いて謝りだすんだ」

ミカサ「…」

ライナー「俺はあいつが好きだが、それであいつが悲しむなら元の、クリスタを好きな俺に戻りたい」

ライナー「だが自分ではどうにもこうにも方法がわからねぇ、だからお前らにそれを手伝って欲しい」

ライナー「…どうだ?」

エレン「…そんなん言われても」

ミカサ「わかった」

エレン「え?!」

アルミン「ミカサ、だって対処法もわからないのに…!」

ミカサ「たしかショックを与えればいいんだった…、違う?」

アルミン「そうだけど、それは最終手段で」

ミカサ「ライナー、あなたの愛はわかった」

ミカサ「私も同じく愛する者がいる。もし私が好きなことでその人が悲しむのであれば、私もきっとあなたと同じ事をする。だから」

ミカサ「私が、あなたの願いを叶えよう」スッ

ライナー「まさか、お前が真っ先に頷くとは思わなかったよ」

ライナー「俺はいつでも準備ができてる、…来い」

ミカサ「ライナー、あなたのその気持ちはこれで消えてしまうかもしれないけど」

ミカサ「私は、せめてその気持ちが確かに存在したことを、覚えていよう」

ライナー「ああ…よろしく、頼んだ」

ミカサ「…行く」カッ

ライナー(ベルトルト…この気持ちが消えたとしても、俺はお前のことを、ずっと…)

ミカサ「はあああああああ」

ライナー「がはっ」ドゴオオオオ

ライナー「がっ」ベチャッ

ライナー「」チーン

ミカサ「…」フッ

ミカサ(ライナー…あなたの愛は、私が受け取った)

エレン(ミカサすげー)

アルミン(ミカサこえー)

――座学――

クリスタ「じゃあ、ライナーも元に戻ったのね」

アルミン「戻ったかどうかはわからない…今はまだ医務室で眠ってるしね」

アルミン「でもミカサの攻撃をモロに受けたんだ。相当の衝撃はあるはず」

コニー「すげー吹っ飛んでたもんな!」

アルミン「あれならきっと、もどってるんじゃないかな」

クリスタ「そう…よかったぁ」

アルミン「ああ!残るはジャンだけ、かな」

アルミン(マルコ…うまくやってるかな)

マルコ(くそ、なんで…)ハァハァ

(ジャン「マルコ…悪い」チュッ)

マルコ「…っ!///」カアアァァ

マルコ(なんだこれなんだこれなんだこれ)

マルコ(僕は…ホモじゃない…!)

(ジャン「はああんっ、ご主人様ぁっ!///」ビクンビクン)

マルコ「あ、ダメだ、もっかい抜こう」ムクムク

コニー「なぁ、ところでユミルはどこ行ったんだ?トイレか?」

クリスタ「ううん、なんか忘れ物したから先行っててって」

アルミン「珍しいね、ユミルはそういう持ち物とか、しっかりしてるのに」

クリスタ「ね、案外ライナーのこと心配して、見に行ったのかも」

コニー「それはねぇよ、あいつに限って」

クリスタ「む!ユミルはああ見えて優しいんだから」プクー

アルミン「クリスタはほんとにユミルが好きだね…」

クリスタ「うん、だって、親友だもの!」

ユミル「よぉ、アニ。相変わらずジャンを尻に敷いて楽しそうにやってんなぁ」

アニ「…」ギロッ

ユミル「おいおい、睨むなよ、今はお前に返すもんがあって来たんだから」

アニ「…何」

ユミル「ほらよ」ポイッ

アニ「!」パシッ

アニ「これ…私があんたにやった本…」

ユミル「ああ」

ユミル「十分活用はさせてもらった、んで、やっとわかったよ」

アニ「…」

ユミル「小手先だけで相手を言いなりにさせようなんてのは、ほんとの愛じゃないってね」

アニ「…愛?」

ユミル「私は本当に大切なものがわかった。だからもうこの本は必要ない」

ユミル「そいつはお前に返す」

アニ「結局それは、諦めたってことじゃないのかい」

ユミル「…そうかもなぁ」

ユミル「私はあのゴリラ野郎に勝てなかった」

ユミル「でも後悔はしてない。あのままベルトルさんを良いようにしたって、結局虚しいだけだったはずだ」

アニ「そ、そんなの」

ユミル「なぁアニ、お前、本当にそれでいいのか…アルミンをそいつみたいに言いなりにさせられたとして、本当にそれで満足できるのかよ」

アニ「…うるさい」

ユミル「それで本当の愛を手に入れたって言えるのか」

アニ「うるさいうるさいうるさい!」

ユミル「…私にはこれ以上どうこう言う資格はない。だけどな」

ユミル「一度はお前に、その本に救われた。それはたしかなんだ」

ユミル「だから…私はお前が本当の愛が見つけられることを、なんとなーく祈ってるよ」ヒラヒラ

アニ「…」

アニ(なんなんだよ、あいつ)ギュッ

アニ(アルミンを言いなりにして、満足できるかなんて、そんなの決まってる)

(アルミン「アニ!」ニコッ)

アニ(…だって、ここまでやったんだ)

アニ(ジャンを手懐けて、マルコをそそのかして、脅して、)

アニ(…もう、最後までやるしかないんだ…!)

ジャン(ご主人様の横顔かっこいい)キュン

――技巧術――

アルミン「ねえエレン、どっかでマルコ見た?」

エレン「え?見てねえけど」

アルミン「…」ウーム

アルミン(マルコが昼食後から帰ってこないのを見ると、何かあったと考えて間違いなさそうだ)

アルミン(ここは一つ、夕食の時間にかけてみよう)

アルミン「ミカサ…相談なんだけど…」

ミカサ「…どうしたの?」

――食堂――

アニ「…いいかげん離してくれない」

ミーナ「いーからいーから、早く来てよ!」

アニ「…」ムスッ

アルミン「アニ」

アニ「アルミン…」

アルミン「もう、終わりにしよう、こんなこと」

アルミン「気づいてくれ、君は、ジャンの手紙の影響でおかしくなってるんだ」

アニ「…おかしくなんてないさ」

アルミン「アニ…!」

アニ「…私にはまだこいつがいる…」グイッ

ジャン「いてっ」ドサッ

アニ「それ以上こっちに来たらこいつにエレンを襲わせる」

ジャン「は?!誰が死に急ぎ野郎なん…」

アニ「うるさい」ゲシッ

ジャン「がっ!」ビクッ

アニ「私は本気だ…さあ、どうする」

アルミン「君の気持ちは分かった…じゃあ僕らも、それなりの覚悟で向かうよ」

アニ「ふうん…見せてみなよ」

アルミン「エレン!ミカサ!頼んだ!」

エレン「アニーーー!!!!」ガバッ

アニ「…なっ?!」ドサッ

ジャン「な!ご主…」バッ

ミカサ「ジャン」ユラァ

ジャン「…ミカサ」

ミカサ「…ジャン、あなたのプライドはどこへ行ったの」

ジャン「」ビクッ

ミカサ「私の知っているジャンは、いつもエレンと喧嘩していてうっとおしかったけど、それでも自分の意見を持って行動していた」

ミカサ「そこには自分の信念とプライドが確かにあった」

ミカサ「けれど今のあなたにはそれがない」

ミカサ「そんなゴミクズのようなジャンは、以前の喧嘩ばかりしていたジャンよりも数億倍うっとおしくて嫌」

ジャン「い、いや…」パクパク

ミカサ「…思い出して」ギュッ

ジャン「!」

ミカサ「以前の自分を、この女に屈する前のプライドを持った自分を」

ミカサ「私は…以前のジャンに戻ってほしい」

ミカサ「その方が、あなたはずっと素敵」ニコ

ジャン「…あ」

ジャン「…っ」

ジャン(ミカサが俺のことを素敵って…!)

ジャン(素敵って…でも…以前の俺は…)

アニ「おい!そいつの話を聞きいれるな!どうせ口から出まかせだ!」

ミカサ「ジャン」ギュッ

ジャン(俺は…俺はこんなになってもまだ…ミカサが好きなんだ…)

ジャン(好き、そうだ…!だから、最後までミカサに好きだと思ってもらえるような男でいたい…!)ガバッ

アニ「くっ!エレンどきな!」グググ

エレン「言われてどく奴がいるかよ!」ガシッ

アニ「くそ、おい!」

ジャン「…俺は…俺は…」

アニ「おい!豚野郎!」

ジャン「俺はお前の下僕じゃねえええええええ!!!!!!!!」バッ

アニ「…っ!」ガッ

エレン「え?」グルン

エレン「ぎゃっ!」バターン

ジャン「っ!」スカッ

アニ「はあああああああああああ」ドガッ

ジャン「ってえ!」ベキッ

アルミン「ジャン!」

ジャン「アニ…もうお前の命令はきかねえ…!」グググ

ジャン「俺を下僕に選んだこと…後悔させてやるよ!」グイッ

アニ「ちっ」ドカッ

ジャン「がはっ!」ベチャッ

アニ「くそ、覚えてろよ」ダッ

アルミン「ジャン!大丈夫?!」

ジャン「ああ…ミカサに伝えてくれ…」

ジャン「お前のおかげで目が覚めた…俺はずっとお前のことを愛してる…と…」ガクッ

エレン「あ、死んだ」

アルミン「死んでないよ、気絶しただけ」

ミカサ「アルミン、あんな感じで、良かったの」

アルミン「ああ!ばっちりだよ!ありがとうミカサ」

エレン「いやーまさか本当にミカサが手握っただっけでもとに戻っちまうとは」

エレン「ジャンも単純だな」

アルミン「そのおかげで全部もとに戻ったんだから…万々歳だろ」

エレン「それもそうか」

アルミン「ふう」

アルミン(フラグも全部回収したし、おかしくなった人たちも皆元に戻った…)

アルミン(これで安心して明日を迎えられる)

エレン「あーこれで一件落着かぁ」ググ

ミカサ「気を抜いてはだめ。明日の朝まではまだ時間がある」

エレン「でもユミル、コニー、ジャンは元に戻ったし、ライナーはまだ気絶中だろ?」

エレン「もうこれ以上何にも起こんないんじゃねえの?」

アルミン「うーん、最後のアニの言葉がなんとなく不吉な気はしたけど…それ以外は大丈夫だと思う」

エレン「ほら!アルミンもこう言ってるし」

ミカサ「…そう」

アルミン「あ、でも、用心するに越したことはないよ!」

エレン「わかってるって!じゃあ俺、ライナー見てくるわ」

ミカサ「…私も行く」

エレン「おう!アルミンは?」

アルミン「うーん、僕は読みかけの本が残ってるからいいや」

アルミン「この二日間バタバタしてて、全然読めなかったしね」

エレン「そうか、じゃあ」

アルミン「あ、待って、ジャンどうするの?」

アルミン「このまま放置はさすがに…」

エレン「あー…そうだな、俺とミカサでこいつの部屋に運んどくよ」

アルミン「だと、助かるな。僕一人じゃちょっと厳しいし…」

エレン「ああ、じゃあ、気をつけろよアルミン」

ミカサ「あの女に襲われそうになったらすぐ周りの人を呼んで」ギュ

アルミン「ははは、ありがとう、じゃあね」

エレン「よし、じゃあまずジャンを運ぶか」

ミカサ「面倒だから私一人で運ぶ」ヨイショッ

エレン「すげえ!片手持ちかよ!さすがだな!」キラキラ

ミカサ「大したことない」テレテレ

ミカサ「よし、行こう」キリッ

エレン「おう!」

――寄宿舎裏――

アニ「はぁ、はぁ、」ゼエゼエ

アニ(くそ、ジャンのやつまだまともな思考に戻れたのか…ミカサのやつ…)

アニ「…はぁ」ズルズル

アニ(何もかも失った、下僕も自分自身も皆からの信頼も)

アニ(今更ここで待ってたってもう誰も来ない…)

アニ「…アルミン」グスッ

――医務室――

エレン「入るぞ」ガラガラ

ベルトルト「…エレン、ミカサ」

エレン「ライナー、起きたか?」

ベルトルト「ううん、まだ。でも危険な状態でもないし、疲れが溜まってるんだろうって、先生が」

エレン「そうか…」

ミカサ「ライナーがあなたを愛していると言っていた」

ベルトルト「え」

ミカサ「私はその気持ちを受け取って、今、あなたに渡した」

ベルトルト「ははは、ありがとう」

ミカサ「愛する人を持つ者同士、支えあうのは当然」

エレン「なあ、お前はライナーに襲われて、嫌じゃなかったのか?男同士だろ?」

ベルトルト「…いや、だったけど、しょうがないよ。自分で撒いた種だ」

エレン「…」

ベルトルト「それに他の奴なら叩き潰してでも抵抗したけど、ライナーなら、いいかなって」

エレン「そう、か」

ベルトルト「…手紙でおかしくなった人達は皆元に戻った?」

エレン「ああ。後はライナーだけだ」

ベルトルト「そう」

エレン「…じゃあ俺達戻るわ」

ベルトルト「うん、あの」

エレン「ん?」

ベルトルト「本当にすまなかった」

エレン「まあ全部元に戻ったんだ、気にすんなよ」

エレン「強いて言うなら、なんで俺を怖がってたのかだけ、今度じっくり教えてくれよ」

ベルトルト「はは、それはちょっとな」

ミカサ「私は許さないけど、エレンが許すというなら許す」

ミカサ「ただ、次はない。覚えておいて」ギロッ

ベルトルト「あ、はい」ビクッ

エレン「ミカサ顔こえーぞ」ガラガラ

ミカサ「そんなことない。笑顔」スタスタ

エレン「嘘つけよ」ガラガラピシャッ

ベルトルト「…君たちは優しすぎる」

ベルトルト「だから僕は君たちが…」

サシャ「はぁ…はぁ」バターン

サシャ(死ぬまで走ってきたのに、教官は命令したこと忘れてたなんてあんまりです…)フラフラ

サシャ(しかもなんだかんだで夕飯も食べ損ねるし…ううっ)

サシャ「…何か…何か食べるもの…」ガサゴソ

サシャ「!」

サシャ「…これは…幸運を呼ぶ薬…!」

サシャ「な、何も食べないよりは…あ」キュポッ

サシャ「せ、せっかくですしエレンの前で飲むことにしましょう、か、」

サシャ「それならお腹も満たせてエレンも守れて一石二鳥ですし…もしかしたらお礼に何か恵んでもらえるかも…」ヨダレダラー

サシャ「はぁ…エレン…今行きますよ…」フラフラ

マルコ「はぁ…」フラフラ

マルコ(けっきょく3発もやってしまった)フラフラ

マルコ(うっ、僕はどうすればいいんだ)ガチャ

マルコ「!」ハッ

マルコ「ジャン?!」

ジャン「…」スゥスゥ

マルコ「なんで…催促のつもりなのか…?」

ジャン「…」スゥスゥ

マルコ「…」ジー

マルコ(ジャンの寝顔可愛い)

マルコ「…やっぱり僕は…」スッ

――アルミン達の部屋――

コンコン

アルミン「はあい」ガチャ

アルミン「マルコ?!」

マルコ「…やあ」

アルミン「よかった、姿が見えなかったから、何かあったんじゃないかって心配してたんだ!」

マルコ「ああ…うん…ね、アルミン」

アルミン「?」

マルコ「相談があるんだ」

アルミン「いいよ、何?」

マルコ「ここじゃちょっと言いづらいことなんだ、だから、外に出てもいい?」

アルミン「ああ、わかった」

アルミン「…マルコ、どこまで行くの?」

マルコ「うん、後少しだから」

アルミン「そう…?」

マルコ「そういえば、サシャからもらったあの薬さ、全然効かなかったよ」

アルミン「みたいだね、まぁでも」

マルコ「僕さ、なんだかんだでなんでも話せる友達って、あんまりいないんだ」

アルミン「…そんなことないでしょ」

マルコ「いや、それこそジャンくらいなんだよ」

アルミン「…そうなの?」

マルコ「ああ、だからさ」

アルミン(あれ、そういえば)

アルミン(マルコはジャンが元に戻ったことを知ってるのか…?)

マルコ「僕は、ジャンを選ぶことにする」

アルミン「あ、あのさ、マルコ」

マルコ「ごめん、アルミン!」ガッ

アルミン「!」ビクッ

アルミン「…っ、ぁ、マ…ルコ」ドサッ

マルコ「アニの脅しに負けた僕を…許してくれ」

アルミン(うそ…だろ…)

――寄宿舎裏――

アニ「もうすぐ消灯か…」

アニ(…ずっとここにいてもしょうがない、な)

アニ「戻ろう…」

マルコ「アニ!」

アニ「?!あ、あんた」

マルコ「約束通りアルミンは連れてきた!」ドサッ

アルミン「…うう…」

アニ「なっ」

マルコ「だから約束通り、ジャンを返して欲しい」

アニ(こいつ、まだジャンが元に戻ったことは知らないのか?)

アニ(いや、でもそれなら都合がいい)

アニ「いいよ、その辺に転がってるだろうから好きに持って帰りな」

マルコ「…!ああ!」

マルコ「アルミン…ほんとにごめん…!」タッタッタッ

アニ「…」

アニ「アルミン」ムニッ

アニ「…」ムニムニムニ

アニ(アルミンのほっぺ…柔らかい)ムニムニムニ

アルミン「うん…むぅ…」モゾモゾ

アニ「!」バッ

アルミン「…」

アニ(ふぅ…)

アニ(って何ビビってんだ、別に起きたっていいだろ)

アニ「…」サワッ

アニ(アルミンの肌…すべすべ)サワサワサワ

アニ「…いい匂い」スーハー

アニ(…舐めてもいいかな)スーハー

アニ「…」ペロッ

アルミン「…っ、」

アニ「!」バッ

アニ(は、だから避ける必要は…!)ブンブン

アルミン「う…アニ…?」

アルミン「はっ、えっ、な、なんで馬乗りに…」

アニ「静かに」バッ

アルミン「もがっ」

アニ「アルミン…もう私にはあんたしかいないんだ」

アルミン「んん?!んむぅっ」

アニ「私の物になってくれ」

アルミン(くそっ、なんとか説得しなきゃ…でも口を塞がれてちゃ…そうだ!)

アルミン(手を舐めれば気持ち悪がって離すかも!)ペロペロペロ

アニ「っ、アルミン!」パッ

アルミン(やったか?!)

アニ「嬉しいよ!わかってくれたんだね!」ギュッ

アルミン「」

アルミン(ぎゃ、逆効果だった…!)ブルブル

エレン「アルミーン、ライナーまださー」ガチャ

エレン「あれ?」

ミカサ「どうかしたの」

エレン「いねえ。トイレかな」

ミカサ「!」

エレン「まあいいか、じゃあおやすみミカサ」

ミカサ「…おやすみなさい」

ミカサ「…アルミン」ダッ

エレン「あー疲れた…」

サシャ「エレン!いますか!」ドンドンドン

エレン「おー開いてるぞー」

サシャ「失礼します!エレン!何か食べ物…じゃ、なくってですね」

エレン「あん?」

サシャ「エレンに幸運を運んできました!」バッ

エレン「…なんだこれ」

サシャ「幸運を呼ぶ薬です!」エッヘン

エレン「怪しすぎだろ」

サシャ「コニーと私が作ったんで大丈夫ですよ!」

エレン「いや余計にヤバイだろ」

サシャ「これで明日の朝エレンに振りかかるであろう不幸を私が取り払ってあげましょう!」

エレン「いや、それはもう必要は…まあいいか」

サシャ「いきますよー」キュポッ

サシャ「いただきます!」グイッ

サシャ「…」

サシャ「おいしい!」

エレン「お前は何がしたいんだ」

サシャ「だーから、エレンを助けたいんですって!どうですか?何かいい事ありました?」

エレン「いや、別に」

サシャ「…」

サシャ(どうしよう、これじゃあ何も食べ物がもらえない…!)

サシャ「…あ、ああー!何だかすごく力が湧いて来ました!」

エレン「おう」

サシャ「効きましたね!けど、このパワーを持続させるには何かもっと食べないと!」

エレン「?食えばいいだろ?」

サシャ「ああーでも今何も持ってないんですよねー!」チラッチラッ

エレン「…なんだよ、なんか欲しいならそういえよ。ほらお前の分の夕飯。取っといたから」

サシャ「…エレン…!あなたが神様だったんですね!!!」ガシッ

エレン「俺もう寝るから、さっさと帰れー」

サシャ「はい!ありがとうございました!」バタバタガチャン

エレン「ふぁー…寝よ…」モゾモゾ

サシャ「えへへー」モグモグ

サシャ(私の分のパンを取っておいてくれるなんて…さすがエレンです…!)ドキドキ

サシャ「ん?」ピタ

サシャ「んん?」ドキドキ

サシャ「…」ドキドキ

サシャ「なんでしょう、これ」ドキドキ

サシャ「…まあいっか」タッタッタッ

アニ「アルミン、」

(ユミル「お前、本当にそれでいいのか…アルミンを言いなりにさせて、本当にそれで満足できるのかよ」)チカッ

アニ(…大丈夫言いなりにさせてるんじゃない)

アニ(アルミンはちゃんと喜んでくれてる)

アルミン「アニ…!」

アニ(かわいい)

アニ「照れなくていいよ、大丈夫、痛くしないから」

アルミン「そういう問題じゃ…んむっ」

アニ「ん、ふっ、ぁ」チュッチュッ

アルミン「ーっ!///」カアアァァ

アニ「はぁ…あれ、初めてだったかい?」ツー

アルミン「ぁ…その…」オロオロ

アニ「ふふ、よかった、あ、大きな声が出るといけないな…私の指でも舐めといて」

アルミン「んむぐっ?!」

アニ「じゃあ服、脱がすね」カチャカチャ

アルミン「ひゃ、ははら」

アニ「片手じゃ脱がしづらいな…」カチャカチャ

アルミン「んん、ぐっ、ぅ」バタバタ

アニ「ん、じゃあまず上半身から」ヌギヌギ

アルミン「…!」

アニ「…肌…さっきも思ったけど、綺麗だね」ツツツ

アルミン「っ、ん」ビクッ

アルミン(考えるんだ、どうにかしてここから逃げないと)

アニ「アルミンのへそ、かわいい。ちゃんと掃除とか、してるかい」

アルミン「へ、」

アニ「私が掃除してあげるよ」ガサゴソ

アルミン「ふ、ひゃ、め…!」ジタバタ

アニ「あった。はい、あんまり動かないでね。奥まで入るといけないから」ソッ

アルミン「…っ、ぁ」

アニ「あ、今入った。わかる?」クリクリ

アルミン「…ぅう…っ、」ビクッ

アニ「見づらいから少し広げるよ…」グニッ

アルミン「はぁ、…ふぁ、に…ゃ…」ゾクゾクゾク

アニ「ん、ほらここ、けっこう溜まってる」クリクリ

アルミン「…うぅ」

アルミン「っあ?!」ビクン

アニ「ここ?気持よかった?」クニクニクニ

アルミン「…ぃ、っはぁ…」ビクビク

アニ「へそにも感度ってあるんだねぇ…」クニクニ

アルミン「も…ゃめ…」ゾクゾク

アニ「あんまりやりすぎても良くないらしいし、今日はここまでにしとくか」

アルミン「…は…」クタッ

アルミン(よかった…ようやく開放される…)ハァハァ

アニ「はははアルミン、口の周りベタベタだよ」

アルミン「…は、誰のせいだと…!」

アニ「じゃあ私の手も涎まみれになったことだし」

アニ「本番、行こうか」ニチャァ

あ、酉はずれてるよ

>>548
しまった
ありがとう

ミカサ(アルミン…どこにいるの)タッタッタッ

ミカサ(あのアルミンがこんな状況で外出するのはおかしい)

ミカサ(アニに連れ去られたのだとしたら、早く見つけ出さないと…)

ミカサ「…はぁはぁ」

ミカサ「…そういえばまだあっちは行ってなかった」

ミカサ「…」

ミカサ(この状況でエレンに頼るとまたエレンに不幸が襲いかかる可能性が高い)

ミカサ(エレンには、頼れない)

ミカサ(私一人でも…アルミンを…!)ダッ

アルミン「はぁ…はぁ…」ゼエゼエ

アルミン(もう何回イかされたんだろう…)ゼエゼエ

アニ(…そろそろいいかな)

(ユミル「お前は…」)チカッ

アニ「…」

アニ(さっきから、なんなんだ…)

アルミン(さっきからアニの動きが時々止まってる…?もしかして、まだ迷ってるのか…?)

アニ「アルミン、」

アルミン「っ、」ビクッ

アニ「…は、次、これ、いってみようか」スッ

アルミン「…だ、だってそれ、髪留め」

アニ「うん、指よりちょっと大きいけど、アルミンなら大丈夫」ニコッ

アルミン「や、…ひぐっ、…も、許して」ポロポロ

(ユミル「アルミンを言いなりにしてーーー」)

アニ「…っ」

アニ(違う…!言いなりにしてるんじゃない!)ブンブン

アニ(…そうだ)

アニ「…わかった」

アルミン「ほ、ほんとに」

アニ「ああ…ただし、もしアルミンが私の物になってくれるっていうなら、ね」

アニ(これに同意してくれるなら、無理矢理じゃないことが証明できる…)

アルミン「…は…」

アルミン「…わ、かった…なる…なるから…!」

アニ「!…本当に?」

アルミン「…ああ…!」

アニ(よかった、やっぱりアルミンも、私と同じ気持ちなんだ)ホッ

アニ「そっか、じゃあアルミンは今から私の物だ」

アニ「…私が、自分のものに何しようと、それは私の勝手だろ?」

アルミン「え、や、…うそ」ガタガタガタ

アニ「じゃあいくよ」

アルミン(エレン、ミカサ、助けて…!)ギュ

ミカサ「アルミン!」タッタッタッ

アルミン「…!」ハッ

アルミン「…ぁ…み、ミカサぁ…」ポロポロ

ミカサ「…アニ…一体…何をしているの…」

アニ「何って、別にあんたには」

アルミン「助けてミカサ!」

アニ「?!」ビクッ

ミカサ「わかった…」ゴゴゴゴゴ

アニ(…今、助けて、って…?)

アニ(助かりたいのか…?アルミンは。誰から?)

アニ(…私、から?)

ミカサ「アニ、どいて」

アニ「…」

アニ(だって、さっき私の物になるって…)

アニ(アルミンは私を怖がってるの?)

アニ(アルミンは…)

ミカサ「アニ!」

アニ「…」ポロッ

アニ「え」ボロボロ

アニ「な、なんだこれ、なんで」ボロボロ

アニ「…っう…」ボロボロ

アニ「わ、わた、しは…ただ…アルミンが好きで…」ボロボロ

ミカサ「アニ」

アニ「でもアルミンはクリスタ、と付き合、い、始めて、だから…」ボロボロ

アニ「ほんとは、好きって言えればそれで良かったのに」ボロボロ

アニ「それだけで…」ボロボロ

ミカサ「それでも、あなたがアルミンを傷つけた事実は変わらない」

ミカサ「…もう二度と、私達には近寄らないで」ザッ

アニ「…ぅ…ぁ…ごめん…」ボロボロ

アニ「ごめん…ごめんなさい…ごめんなさい…」ボロボロ

アニ「ごめんなさい…」

――ジャン達の部屋――

マルコ「ジャアン!」バターン

ジャン「うおっ!なんだよマルコ!入るならもうちょっと静かに」

マルコ「これでもう安心だ!さあ僕と早く続きを…」ギュッ

ジャン「は?!」

マルコ「…」

ジャン「お、おいマルコ…?」

マルコ「あれっ」

ジャン「あ?」

マルコ「ムラムラしない」

ジャン「はあ?!ったりめーだろ!何いってんだ!」

マルコ「…でもさっきは…」

ジャン「さっき?!は、キスか?!キスした時なのか?!」

マルコ「う、ううーん?」

ジャン「おま、やめろよ、俺は命令されたことをやっただけでホモじゃ…」

マルコ「な、何言ってるんだよ!僕だってホモじゃないよ!」

ジャン「…」シーン

マルコ「…」シーン

マルコ「…うん、気のせいだったかも、うん」

ジャン「…なあ、提案なんだけど、今日の出来事は、お互いすっぱりさっぱり忘れることにしねえか」

マルコ「うん、それがいいね、そうしよう」

ジャン「…ねる」

マルコ「うん、僕も…おやすみ」

ジャン「ああ」

――エレン達の部屋――

ミカサ「エレン」コンコン

エレン「…」グーグー

ミカサ「…」

ミカサ「」ドゴオッ

エレン「うおあっ?!なんだ?!巨人か?!」

ミカサ「エレン、開けて」

エレン「…なんだミカサかよ…」ガチャ

エレン「?!あ、アルミン?!」

ミカサ「アニに襲われてるところを助けた」

エレン「な、全然帰ってこねえと思ったら…!」

ミカサ「こんな姿のアルミンを医務室に連れて行くのは気が引ける。だから、今晩はエレンが介抱してほしい」

ミカサ「もし不安なら、私も一緒についていてもいいけど」

エレン「…いや、朝ミカサが男子寮から出てきたら問題になるだろ」

エレン「アルミンは俺が責任持って手当する」

ミカサ「そう、ありがとう」

エレン「当然だろ」

ミカサ「…じゃあ、私は戻る」

ミカサ「何かあったら大声で私を呼んで」

エレン「呼んでもわかんねえだろ」

ミカサ「わかる。二人の声なら」

エレン「お前、どんどん人間離れしてきてんな」

ミカサ「…おやすみ」

エレン「おう、アルミンのこと、ありがとうな」

ミカサ「当然」ガチャン

エレン「アルミン…とりあえず、身体拭かなきゃな」ガサゴソ

――医務室――

ベルトルト「…」コックリコッコリ

アニ「…」ガラ

アニ「…」ピタ

ベルトルト「…」コックリコッコリ

アニ「…ベルトルト」

ベルトルト「」ビクッ

ベルトルト「な、んだ、アニか」

アニ「…」

ベルトルト「…どうしたの、目赤いよ」

アニ「…振られた」

ベルトルト「そう」

アニ「ずっと、何してたんだろう、私」

アニ「少し考えればわかるのに、自分のしてることがどんだけ馬鹿なのか」

アニ「ね」

ベルトルト「…疲れてたんだよ、僕も、君も、ライナーも」

アニ「…」

ベルトルト「ねぇ、もうさ、やめちゃおっか」

アニ「…ううん」

ベルトルト「辛くないの」

アニ「…辛い、けど」

アニ「やめるのも同じくらい、辛い」

ベルトルト「そう」

アニ「…」

ベルトルト「じゃあさ、せめて、もう隠すのやめよう」

アニ「え」

ベルトルト「僕らが同郷だってこと」

ベルトルト「それでさ、三人でずっと一緒にいよう」

ベルトルト「そうしたらまだ、辛いことも減るだろ」

アニ「…三人で」

ベルトルト「うん」

アニ「…」

ベルトルト「僕は、三人で一緒にいたいな」

アニ「…好きにしなよ」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「明日の朝ご飯は一緒に食べよう」

アニ「…うん」

ベルトルト「ふふ」

アニ「何さ」

ベルトルト「嬉しいだけ」

アニ「…気持ち悪」

ベルトルト「へへ」

アニ「…私、戻るよ」

ベルトルト「え、もっといても」

アニ「大丈夫、…だから」

ベルトルト「そう」

アニ「うん」

ベルトルト「…おやすみアニ」

アニ「うん」

ベルトルト「また、明日ね」

アニ「…うん」ガラ

アルミン「うう…あれ、ここ…」パチ

エレン「おお、アルミン起きたか!」

アルミン「うわあああああ、あ、アニ、アニが…!!」

エレン「アルミン!」ギュッ

アルミン「ひっ」

エレン「大丈夫、俺だ、わかるか」ポンポン

アルミン「…、え、れん…」

エレン「おう、ミカサが助け出してくれたんだ」ポンポン

アルミン「…う」

アルミン「ううっ…ぐす、エレン…」ギュッ

エレン「なくなよ、もう大丈夫だっつったろ」

アルミン「…ずずっ、うん」

エレン「もう遅いし今日は寝よう、な?明日も早いし」モゾモゾ

アルミン「…うん」

エレン「寝れそうか?」

アルミン「…多分…」

エレン「ほれ」ポンポン

アルミン「うん」モゾモゾ

エレン「ふぁーしっかし、今日はいろいろあったなー」

アルミン「…うん、そうだね」

アルミン「あの、さ」

エレン「うん?」

アルミン「手、繋いでもいい?なんか不安で…」

エレン「手?ほれ」

アルミン「ありがと」ギュッ

アルミン(温かい…)

アルミン(…エレン…僕は…)スゥスゥ

エレン「…寝たかな」

エレン「明日…もう今日か」

エレン「起きた時、何も起こってないといいな」

エレン「…寝よう」

四日目

サシャ「うう…」

サシャ(昨日は…エレンのことを考えてたら…眠れなかった…)

サシャ(こんなこと今までなかったのに…)

サシャ「…エレンに会いたい…」

サシャ「…」モゾモゾ

――医務室――

ライナー「…うーん」モゾモゾ

ライナー「…ってぇ…あー…」

ベルトルト「!」

ベルトルト「おはようライナー」

ライナー「あー…朝、か?今何時だ?」ゴキゴキ

ベルトルト「もう五時だよ」

ライナー「くそ、ミカサのやつ…本気でふっ飛ばしやがって…」

ベルトルト「自分で頼んだんじゃない」フフッ

ライナー「そうだっけか?」

ベルトルト「ああ」

ライナー「情けない姿をクリスタに見られてなきゃいいんだが」ウーム

ベルトルト「そうだね」

ベルトルト(…これで何もかも元通りか…)

ベルトルト(またライナーを戦士に戻す方法を、考えなきゃな)

ベルトルト「…ライナー、君は戦士なんだから、あんまりクリスタにいれあげないようにね」クスッ

ライナー「…!すまん」ハッ

ベルトルト「いや、いいんだ、これで」

ライナー「良くないだろ…!恋人の前でこんな、他の奴を…!」

ベルトルト「…」

ベルトルト「は?」

――エレン達の部屋――

エレン「ううーん…はっ」バッ

エレン「今…朝か?!」

エレン「やった!俺は、俺は手紙に勝ったんだ!」

エレン「なあアルミン!」

アルミン「…」ポロポロ

エレン「…アル、ミン?」

アルミン「…ごめん、ごめん、僕…僕は」ポロポロ

エレン「おい、どうし…って!」ガバッ

アルミン「もう嫌だ…女の子なんて…皆僕をオモチャにするだけして…」ポロポロ

エレン「アルミン!しっかりしろよ!」

アルミン「…ね、エレン、僕…わかったんだ…君が、君こそが僕を幸せにしてくれるんだって」ポロポロ

エレン「…何言ってんだよ…っ!く、み、ミカサー!」

ミカサ「はっ」

ミカサ「エレンが呼んでる!」バッ

ミカサ「エレン!」バタンッ

アルミン「エレン…頼むよ…!」ポロポロ

エレン「くっそ、離せよ!」グイグイ

ミカサ「アルミン!」ガバッ

アルミン「ミカサ?!離してくれ!僕にはエレンが…!」ジタバタ

ミカサ「エレン、とりあえずここから離れて!」

エレン「お、おう!」ダッ

サシャ「エレェン!」

ミカサ「?!」

エレン「さ、サシャ?どうしたんだよこんな朝早く…」ガシッ

サシャ「好きです!エレンを思うと夜も眠れないんです!私と付き合ってください!」

ミカサ「な?!」

ミカサ(サシャがエレンを好き…?!そんなの今まで…!)

ミカサ(でもエレンには私が、私がいる!)

エレン「わかった!わかったからどけ!今それどころじゃねえんだよ!」

サシャ「付き合ってくれるんですか?!やったぁ!!!」ピョンピョン

ミカサ「」

エレン「付き合うから!とりあえずそこを…!」

ミカサ「」

ミカサ「」

ミカサ「」


ミカサ「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!」ドンッ

エレン「は?!ミカサ?!」

アルミン「捕まえた!エレン!僕といっぱい愛しあおう!ね!」ガバッ

エレン「ちょ、ま、ミカ…サシャ!助け…」

サシャ「はっ、…あれ、急に睡魔が…!すいませんエレン!ようやく眠くなってきたんで、寝ます!」ケロッ

エレン「は?!お前俺が好きじゃねえのかよ!おいアルミンやめろ!ズボン脱がすな!おい!ちょ、そこはやめっ…あんっ///」

ミカサ「嘘だ嘘だ嘘だ」

ミカサ「エレンが私以外と…それも私がエレンを守っている目の前で…!」

ミカサ「こんな…こんなのエレンじゃない!!」ハッ

ミカサ「そう…あれはきっとエレンじゃない!!!」

ミカサ「あの手紙の呪い…!きっとそれでエレンはおかしくなってしまった…!」

ミカサ「解かなきゃ…私が…呪いを解かなきゃ…」フラフラ

エレン「アルミン!やめろよ!」ジタバタ

アルミン「大丈夫…大丈夫だよ…挿れるのは君の方だから」

エレン「全然大丈夫じゃねえよ!男で卒業なんて冗談じゃねえ!」

アルミン「ねぇもう女の子なんていらないでしょ…僕…僕と…」

ミカサ「…エレン」

エレン「ミカサ!助かった!縛られて身動きできねえんだ!これ…」

ミカサ「安心して欲しい」

ミカサ「私が…エレンを元に戻してあげる…」

エレン「は」

ミカサ「アルミンがこっちをやるなら私はこっちをやる」

エレン「は、は?」

アルミン「うん、他の子なら嫌だけど、ミカサならいいよ!」

エレン「え、ちょ」

ミカサ「大丈夫…呪いは私が全部取り除くから…」

アルミン「一緒にいこう…」

エレン「え、え、お前らマジでやめ、ちょ、ぎゃああああああああ」

数日後

――食堂――

アルミン「ねぇ、エレン、食べ終わったらいっぱい気持ちいいコトしようね」スリスリ

エレン「おう」

ミカサ「エレン、私も一緒にやる」スリスリ

エレン「おう」

「今度はエレンが二股かよ…」
「ミカサとアルミンとか羨ましすぎだろあの野郎…選び放題じゃねえか」
「巨人にしか興味ないとか言っといてやることやってんだもんな」
「あー俺も可愛い幼馴染欲しいなー」

エレン「…」ボーゼン

ミカサ「あんな奴らのことなんて気にする必要はない。エレンには私たちがいればいい」サスサス

エレン「おう」

サシャ「あ!それ残してるんですか?!なら一つください!」

コニー「ちょ、取ってあるだけだよ!やめろ!」

ユミル「いいじゃねえか!一個くらいやれよ!」

コニー「つうか一個しかないのに一つくれっておかしいだろ!」

クリスタ「もうサシャ、だめだよ!人の物取っちゃ!」

エレン(あれから全員特に何か起こる事もなく、元の日常に戻っていった)

エレン(ミカサ暴走の原因であるサシャもあの告白以降何も言ってこない)

エレン(この間二人を振り切って問い詰めたら何故か俺がサシャを好きだと誤解されてミカサに死ぬほど絞られた)

エレン(解せぬ)

エレン(強いて言えばユミルとクリスタの仲が最近異常に良いらしい…廊下で抱き合ったり一緒の布団で寝ていたり)

エレン(まぁ多分これは手紙とは関係ない)

ジャン「やっぱり女は黒髪色白が最高だと思うんだよな!こう、守ってやりたくなる!」

マルコ「そうかな?僕は明るいほうが方が好きだけど…あ、あとショートカットだと良いな!」

ライナー「おいおいお前ら、なーにお互いに褒めあってんだよ」

マルコ「は?!やめてくれよライナー!」ガタッ

ジャン「ホモじゃねえんだからんなことするわけねえだろ!ホモじゃねえんだから!!」ガタッ

ライナー「え、あ、なんかすまん」

エレン(ジャンとマルコも普通の友だちに戻った)

エレン(ただ、何故か二人はいつも好きなタイプの女子の話ばかりしている)

エレン(後なんかめっちゃホモに敏感になった気が…)

エレン(まあこれも手紙とは関係ない)

エレン(多分)

アニ「ライナー」クイッ

ライナー「おうアニ、おはよう。そっち行っていいか」

アニ「…好きにしなよ」

ライナー「ん、失礼するな」ガタッ

ベルトルト「もっと素直に言えばいいのに」ガタッ

アニ「…うるさい」モグモグ

エレン(アニは反省したのか、俺達に近づかないようになった)

エレン(ライナーも、もうホモじゃない)

ライナー「ていうかお前、もっと食えよ!また痩せてただろ!」ベチ

ベルトルト「た、食べてるよ!」

ライナー「そうか?心なしか胸板が薄くなってたぞ?」

ベルトルト「それは君が毎晩…!…い、いや、何でもない」

アニ「…」モグモグ

エレン(多分)

エレン(あ、あれ以降あの三人はよく一緒にいるようになった)

エレン(実はアニもあの二人と同郷だったらしい)

エレン(…その変化も…手紙とは、関係…ないんだよな?)

ミカサ「エレン、あーん」

エレン「ん」パク

アルミン「ああっ、いいな!僕も!」

ミカサ「はい」

アルミン「はいエレン、あーん」

エレン「ん」パク

エレン(唯一、俺は、未だにこの不幸から逃れられないでいる)

エレン(今では俺は幼馴染二人を食い物にしたムッツリバイ野郎だ)

エレン(実際食われてるのは俺なのに)

サシャ「そういえばあの薬、材料を半分以上間違えてたんですよ!」

ユミル「そうそう、調べたらさ、こいつら、惚れ薬作ってたんだと!ほんっとバカだよな!!」ゲラゲラ

クリスタ「サシャとコニーだって皆を助けようと一生懸命だったんだから!笑っちゃだめだよ!」

コニー「なんだ?薬?作ってねえぞ俺」

エレン(ああ…昔だったら俺もあの輪に入れたってのに、今じゃ二人のガードが硬すぎて近づきさえもできない)

エレン(あの時、ふざけ半分でも、あんな手紙広めるんじゃなかった)

エレン(あの時…俺が…いや、でも)

ベルトルト「っ?!」ゾワッ

ベルトルト「?」キョロキョロ

ライナー「どうした」

ベルトルト「…ん、いや、気のせい、かな?」

エレン(やっぱり)










エレン「お前が悪うううういいいいいいいいい!!!!」ガタッ

おわり

色々長くなったけど無事完結した!やったぜ!
途中半絵スレ化したり雑談スレ化したりしてすまんかった
でもまあ楽しかったしいいか
いつかまたなんか立てることがあるといいね

書いててジャンアニ有りだと思ったから増えろよ
後ライナー結婚しよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月24日 (火) 17:46:31   ID: SZGYhIfO

すごいw全部繋がったw

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