ミュウツー「我々はカントーを変えなければならない。」 (109)

私は人間が嫌いだ。
何故なら奴らは、我々ポケモンを差別し、虐げているからだ。
実に腹立たしい。不愉快だ。
できることなら、奴らをこの手で血祭りにしてやりたい。……一人残さずにだ!

しかし、最近になって、原因がわかった。
きっかけは三日前。
ハナダの洞窟の奥で大好物のカレーを食べていた時。
『何か』が飛んできた。
後で聞いたのだが、どうやら『マスターボール』という物を投げられたらしい。
早い話が、私は人間に捕まってしまった。狭苦しいボールの中に閉じ込められてしまった。
私を捕まえた人間の名は『レッド』。
まっすぐな目をした少年だ。

始めのうちは、彼をうらんだ。
しかし、すぐに彼に感謝するようになった。
何故なら彼は、ハナダの洞窟の奥に引き籠ってた私を外に連れ出し、色々な物を、人間社会の現状を、見せてくれたからだ。
そのお蔭で、問題の本質を捉えることができた。
彼がいなければ、私は一生をあの薄暗い洞窟で暮らし、人間への憎悪を膨らませていただけだっただろう。

ポケモンを差別しているのは、主に貧困層だ。彼等はポケモンを差別し、虐げることで、日頃の鬱憤を晴らしているのだ。
では、何故彼等はそんなことをするのだろうか?
簡単だ。彼等も差別され、虐げられているからだ。彼等も被害者なのだ。
では、彼等を差別し、虐げているのは誰なのか?貧困層をキャタピーとすると、彼等にとってのポッポとは何なのか?どんな生物なのか?
驚くなかれ、その生物とは、富裕層の事である。
不思議である。貧困層と富裕層は同じ種類の生物、同じ人間のハズである。
違う種類の生物ならまだしも、どうして同じ生物を差別するのか、私には理解に苦しむ。
つまり、ポケモンが差別されているのは富裕層のせいなのだ!

つまり、人間社会の差別をなくせば、人間のポケモンに対する差別もなくなるのだ。
人間は皆平等だと言うのならば、その通りにすればいいのだ。
皆で真面目に働き、そうしてできた財産は皆で分ければいいのだ。
間違っても、一部の富裕層が貧困層を搾取し、財産を独占することなどあってはいけない。
しかし、現状は、ご覧の有り様だ。
だから、変えなければならない。革命を起こさなければならない。

こんな赤いミュウツーは嫌だ・・・

以上の事を、我が主人、レッドに語った。
それはそれは熱く語った。
以下が、その結果だ。

レッド「その通りだミュウツー。さすが僕が見込んだポケモンだ。」
ミュウツー「では、主は私の意見に賛成してくれるのか?」
レッド「賛成するもなにも……僕が長い間考えていた事と一緒だ。」
ミュウツー「おお!!同志よ!!」
レッド「店に食べ物があるのに、お金がないだけでそれを食べることができない。これを資本主義の矛盾というんだ。」
ミュウツー「ほう。」
レッド「世の中にはあくどい事して沢山儲け、美味い物を沢山食べている人間がいる一方で、真面目に働いても体を壊し、飢え死にする人間もいる。」
ミュウツー「なんて理不尽なのだろう。」
リザードン「いや、強い者が餌を多く食べられて、弱い者は食べる事が出来ないのは当たり前だと思うんだけど……。」
レッド「そう思うのは君が資本主義に毒されているからだよ。」

カメックス「でもさ、皆で働いてその財産は皆の物って考えは素晴らしいけどさ、……実際には無理だよな。」
フシギバナ「だよな。だってマスターのいうような真面目な人間は意外と少ないもんな。」
カビゴン「それに、いくら真面目に働いても給料が不真面目な奴と一緒なら、不真面目にやって寝たほうが良いよ。」
ラプラス「そして、最低現の仕事しか出来ず、社会が成り立たなくなるね。」
ピカチュウ「やっぱり人間ってバカだねえ。」
ミュウツー「ならば、皆が真面目に働くように監視すればいいではないか。」
エーフィ「それだって限度ってモンがあるでしょ?」
ミュウツー「同志諸君、心配をするな。我々に限界などない。」

共産主義じゃいずれ破綻するから共有主義にしよう

ミュウツー「私の親は知っているな?」
リザードン「人間の科学者だろ?」
ミュウツー「……質問が悪かった。私が何の遺伝子から造られたかは知ってるな?」
カメックス「ミュウってポケモンだったな、たしか。」
ミュウツー「では、ミュウがどんなポケモンなのかは知ってるか?」
フシギバナ「えーと……南アフリカで発見されて……」
ミュウツー「南アメリカだ。」
カビゴン「僕等のご先祖様で……」
ラプラス「全ての技を覚えることができて……」
ピカチュウ「顕微鏡で覗いてみたら、非常に短くて細い濃やかな体毛が生えてて……」
エーフィ「全てのポケモンの遺伝子を持っている……らしいわね。」
ミュウツー「そう、それだ。私が言いたかったのは。」
エーフィ「どういうこと?」
ミュウツー「つまり、ミュウのコピーであるこの私も、全てのポケモンの遺伝子を持っているという事なのだ!」
レッド「へー」

リザードン「それが、どうしたんだよ?」
ミュウツー「まだわからないのか?つまり、私はプクリンの遺伝子を持っているということだ。」
カメックス「あの体力だけのポケモンがなんだって?」
エーフィ「ちょっと待って。もしかして貴方は……プクリンの超聴覚の事を言っているのかしら?」
ミュウツー「その通りだ!あの、1キロ先の針の音さえも聞き逃さない、素晴らしい超聴覚が!私にも備わっているのだあ!」
フシギバナ「マジかよ!?スッゲーじゃん!」
ミュウツー「それどころか、東南アジアでスピアーが小便する音だって聞こえるぞ!」
ラプラス「いや、いくらなんでもそれはないと思う……。」
ピカチュウ「とにかく、その能力があれば、常に世界中の人間を監視することができるってことだねえ!」
ミュウツー「そういうことだ。」

レッド「ミュウツーがいれば、不真面目な人間も真面目に仕事をし、犯罪も皆無、事故も起こらない。」
リザードン「スゲー!いいこと尽くめじゃん!」
エーフィ「じゃあ、次のテーマ。反対勢力はどうするの?」
カメックス「んなモン、片っ端からコロコロするに決まってんだろ?」
カビゴン「いくらなんでもソレはちょっと……。」
ピカチュウ「何言ってんだよカビゴン!皆が幸せになろうとしているのに邪魔する害虫は、一匹残らず駆除するべきだよお!」
ミュウツー「私の能力があれば、奴らが反乱を計画した時点で、奴らを叩き潰し、街灯に吊し上げることができる。」
ラプラス「おお!さすがだね!」
フシギバナ「よっしゃ決まり決まり!」
レッド「待ってくれ、僕はそれには反対だ。」
ポケモン達「!?」

レッド「ミュウツーがいれば、不真面目な人間も真面目に仕事をし、犯罪も皆無、事故も起こらない。」
リザードン「スゲー!いいこと尽くめじゃん!」
エーフィ「じゃあ、次のテーマ。反対勢力はどうするの?」
カメックス「んなモン、片っ端からコロコロするに決まってんだろ?」
カビゴン「いくらなんでもソレはちょっと……。」
ピカチュウ「何言ってんだよカビゴン!皆が幸せになろうとしているのに邪魔する害虫は、一匹残らず駆除するべきだよお!」
ミュウツー「私の能力があれば、奴らが反乱を計画した時点で、奴らを叩き潰し、街灯に吊し上げることができる。」
ラプラス「おお!さすがだね!」
フシギバナ「よっしゃ決まり決まり!」
レッド「待ってくれ、僕はそれには反対だ。」
ポケモン達「!?」

レッド「敵の死体の上に楽園を築いては、いけない。」
リザードン「なんでだよ!?」
レッド「強い者が弱い者を踏みにじってその上に楽園を創る……それでは、僕等が憎む資本主義と同じじゃないか……?」
ポケモン達「!!」
レッド「それに、そんなことをしたら皆が『次は自分かもしれない』って怖がって、幸せになれないじゃないか。」
カメックス「確かになあ……。」
レッド「恐怖で抑えつけてできた楽園なんて、よく振ったサイコソーダみたいなモンだよ。ちょっとした刺激ですぐに爆発しちゃう。」
フシギバナ「うーん……。」
レッド「反対勢力も含めて、皆が幸せになる方法はないのかな?」

レッド「敵の死体の上に楽園を築いては、いけない。」
リザードン「なんでだよ!?」
レッド「強い者が弱い者を踏みにじってその上に楽園を創る……それでは、僕等が憎む資本主義と同じじゃないか……?」
ポケモン達「!!」
レッド「それに、そんなことをしたら皆が『次は自分かもしれない』って怖がって、幸せになれないじゃないか。」
カメックス「確かになあ……。」
レッド「恐怖で抑えつけてできた楽園なんて、よく振ったサイコソーダみたいなモンだよ。ちょっとした刺激ですぐに爆発しちゃう。」
フシギバナ「うーん……。」
レッド「反対勢力も含めて、皆が幸せになる方法はないのかな?」

そうだ国家社会主義にしよう

ピカチュウ「マスターのいうことはわかるけど……それは無理な話だよお。」
エーフィ「それに、幸福の度合いって人によって違うからね……全員を幸せにするのは無理ね。残念な話だけど……。」
レッド「いや、何か他に方法があるはずだ。確実に皆を幸せにする方法が!ミュウツー!君なら何か思いつくハズだ!」
ミュウツー「ハイハイハイハイ……ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピピピピピピ……ッ!!」
一同「!?」
ミュウツー「ミュウツードットコームッ!!!!!」(^_-)-☆
一同「……」
カビゴン「『ピカンときたぜーッ!!』の方がよかったんじゃない?」
ラプラス「そういう問題じゃあないと思うんだ……あと、そのネタ古いと思うんだ……。」

ミュウツー「ひとつだけあるぞ。反対勢力の命を奪わずに楽園を創る方法が。」
レッド「ほ、本当か、ミュウツー!?」
ミュウツー「もちろんだ。反対勢力の脳ミソに私の遺伝子を埋め込んでやればいい。」
ラプラス「なんのために?」
ミュウツー「反対勢力の人格を変えるためだ。我々に忠実なロボット……ミュウツー・ロボにしてしまうのだ。」
ミュウツー「そうすれば、誰の命も失われない。反対勢力も幸せになれる。」
レッド「」
レッド「……ミュウツー……君は……」
レッド「君は……やっぱり天才だ……ッ!素晴らしいアイデアじゃないか!」
レッド「これで皆幸せになれる!万歳!」
ポケモン達「万歳!万歳!万歳!」

カントー警察公安「見つけたぞ・・・」

その後、会議は繰り返され、革命の手順が決まった。
①民衆の支持を得る(演説、人命救助などで)
②反対勢力をポケモンバトルで負かした後ミュウツー・ロボにする。
レッド「完璧だ……ッ!完璧な計画だ!」
ミュウツー「素晴らしい!」
ピカチュウ「でも、ふたつだけじゃあ不安だなあ……。」
エーフィ「シンプル・イズ・ザ・ベストよ。」
カビゴン「その通りだね。単純かつ簡単で、わかりやすい作戦だね。」
ラプラス「単純だから簡単でわかりやすいんじゃあないか……。」
リザードン「とにかく、革命は始まった!」
カメックス「俺達の手で、金で汚れたカントーを、理想の楽園に創り帰るんだ!」
フシギバナ「ポケモンの!人間の!皆の幸せのために!」

後に、レッドの親友グリーンは反対勢力に捕まり、彼はそこでレッドについて次のような尋問を受けた。
???「あんたは、レッドの唯一の人間の親友だったんスか?」
グリーン「ああ。」
???「ところで、あんたは彼から何かもらいましたか?」
グリーン「もらってねーよ。」
???「では美しい婦人をあてがわれませんでしたか?」
グリーン「おまえは、おれが女に不自由しているようにみえるの?」
???「彼は……総統はあんたを接見してくれましたか?」
グリーン「ああ。」
???「監視なしで?」
グリーン「その質問はナンセンスだな。あの時はカントー中の人間やポケモンが監視されていたんだぜ?」
???「では、ミュウツーは接見の時、その場にいましたか?」
グリーン「たしか、グレン島で火山が噴火したから人命救助をしていたな。とにかく、ミュウツーはいなかった。」
???「それではどうしてあんたはあの忌まわしい独裁者レッドを暗殺しなかったんスか?」
グリーン「どうしてって言われても……」
グリーン「あいつがおれの親友だったからに決まってんだろ?」ドヤア

おいおいこれヒトラーの親友の尋問記録と同じやん

始めの一か月は、主に人命救助に精を出していた。
スリーパーから幼女を助けたり、ゲンガーから遭難者を助けたり、変質者からルージュラを助けたり、工事現場で虐待されていたゴーリキーを助けたり……
忙しく、充実した日々だった。
そして、一番楽しく、輝かしい日々だった。
そんなこんなで我々はカントー地方で一躍人気者になった。
我々は演説会を開くことにした。
場所はタマムシシティ。
演説をするのはピカチュウ。
そのルックスに加え、その口の上手さ。
まさに、演説の天才と呼ぶにふさわしいポケモンだった。

そして演説会当日。
カントーのあちこちから人間が、ポケモンが、続々集まってきた。
演説の天才ピカチュウが演壇に立つ。たちまち拍手喝采が巻き起こる。
歓喜に沸く聴衆を前にピカチュウはひたすら沈黙を保ち。数分後、ついに会場は完全に静まりかえった。
そして、人々の期待と個人の冷徹な意志との間で空気がピンと張りつめたところで、彼はおもむろに最初の言葉を口にした。

ピカチュウ「ピカピカ、ピッカッチュー。」
ピカチュウ「ピッカピカカ、ピカピー。」
ピカチュウ「ピカピカピー、ピカッカカ。」
ピカチュウ「ピーカピーカピーカ、ピッカピッカピッカ。」
ピカチュウ「ピッカピッカピー!ピッカピッカピー!ピピピ―カッ!!」
聴衆ポケモン「ギャオーッ!ギャーギャー!」パチパチパチー
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ピカチュウは私にこんな事を言ったことがあった。
ピカチュウ「大衆は忘れやすく、なかなか理解することができない。だからポイントを絞って繰り返すことが大切なんだよお。」

ナチだww共産主義者つーかナチだこれww

ピカチュウ「ピッピッピッピッピカピカッカ!?ピカピカカ!?」
ピカチュウ「ピカ!ピカピカ!!ピカピカピカピカ!!!」ドンドンドンドン!!
カスミ「そうよ!その通りだわ!」
ピカチュウ「ピイッカア!ピッカアアーー!!ピッカアッーー!!」
エリカ「その通りですわ!」
ピカチュウ「PIIIIIIIIIIIKKATTYUUUUUUUUUUUUUU!!」カミナリー
ナツメ「そうだ!その通りだ!」
聴衆「わー!わー!その通りだー!」パチパチパチ
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彼は演説の天才であったが、その演説には致命的な弱点が2つあった。
1つは、彼は演説の最中に興奮の余り、会場に雷を落としてしまうことがあること。
もう1つは、彼の演説を理解できる人間は、レッド以外にはいないということ。
だから彼の演説にはサイドンとガラガラとサクラの人間が必要不可欠だった。
そんなこんなで、演説会は大成功だった。

なんでじめんタイプが2匹必要なのかよくわからん

我々は人々の支持を得ることができたが、我々の主張が一体どんな物であるかを知っていたのはポケモン達だけだった。
見かねたレッドは、パンフレットを作ることにしたが、シンボルがなかなか決まらなかった。
そんな時、ナツメが我々のシンボルを作ってくれた。
白地の真ん中に真っ赤な太陽のようなモンスターボールが描かれていた。
レッド「僕のイメージにもっとも近い!シンボルとしては、まさにこれだ!」
ナツメ「当たり前だ。テレパシーを使ったんだからな。」
レッド「あぁ、なるほど。……じゃあ僕等の主張がどんなものか知ってるってことだね?で、君は賛成なのか?」
ナツメ「反対だったらシンボルを考えたりしないだろ?お前が本気でカントーを良くしようとしてるのがわかったからだ。お前の心の中には邪念のカケラもなかった。」
レッド「ありがとう、ナツメ!共にカントーのために頑張ろう!」
ナツメ「ああ!私はレッドの為ならなんでもするぞ!」

>>51
避雷針代わりにするんだろ

翌日からパンフレットを作り、人々に配った。
そのお蔭で彼等は我々の主張を理解するすることができたのだが、それによる弊害もできた。
我々の主張が間違っているなどと言う不埒者が現れたのだ。
仕方がないので我々は彼等とポケモンバトルをして、彼等をミュウツー・ロボに変えた。
この作業を繰り返すうちに敵は減り、支持者がどんどん増えていった。
ちなみに、記念すべきミュウツー・ロボ第一号は四天王のワタルである。
おめでとう。

SSの流れが水木しげるの「劇画ヒトラー」に似てるな・・・

そして、三年が経った。
今やカントー地方における生活はエビワラーのパンチのように正確だった。
全ての大人が職に就き、全ての子供が趣味を持ち、全てのポケモンがポケモンフードを食べていた。
犯罪は存在せず、事故も発生しない。
雨が降るのは水が苦手なポケモン達が巣に帰り、全ての人間が傘を持っているのを確認した時だけだった。
誰も文句を言わなかった。
影でも。

       /  ̄ ̄ ̄ ̄ \               / \

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     /λ            \        /    /
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 ヽ | |  ヽ  ̄'/   【   ̄ ,   |_//  \   /    /\   \
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     l      i| ||;|||||||i     |.      \/        /   /
    ヽ、   |||||:|||||||||ll  (  /                /   /
     |\   ̄ ̄二 ̄ ̄ |//^\             /   /
_ ,――|  \       / /   \          \  /
 /    |\  ー――一  /    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ` '
/     |  \ _/    /    /           \
     |  /  入   /    /              \

しかし最近、我々の楽園を脅かす存在が現れたのだ。しかも、2人もだ。
その名も、ゴールドとシルバー。ジョウト地方のトレーナーだ。
奴等は我々を侮辱した!我々の事を「なんでも支配したがる性格異常者のサイコパスなフリークス」等と言ったのだ!
常にカントー地方を良くしようと日々努力している我々の何処がサイコパスなのか!?けしからんッ!
奴等は我々を倒すと宣言した!我々を倒してカントーの人々を解放すると!
けしからんッ!実にけしからんッ!そんなことをさせるものか!
大体、「解放」だのなんだのと言って自分の行為を正当化しようとするなんてロクな奴じゃない!
資本主義を連想させるような名前もけしからん!
いいだろう!奴等が我々の楽園を崩壊させる前に、奴等をミュウツー・ロボにしてやる!

     i´` ー- 、_
              |ツ     `'' ー- 、 _

              |メ   __       `''' ー- 、_
              ヾ´ ̄     ̄`''ー‐- 、 _    `''ー、
               ,!≡≡≡口C三∃     `''ー 、 _,,ノ
              r'´~~ ̄ ̄_フ ̄`'''ー- 、._    /´
             /_,,. -‐'''´         `''ー 、l
            (二__/;;;=-        /´゙l! :::::::::/
                / ',‐        ,ムノ/  :::::/
                (_ノヽ      、_,ノ   ::::!
               杉_,,,             l
                ヽ `            _, ‐'´゙ゝ
                |        , -'´  /  \
                ゝ- 、_   /   /    , -''ヽ
                    `7´   /   /    \
                    /',  /   /  , - ‐ -、 \
                     /、rヽ/    / / / /  `ヽ \
                  // ,〉'´    /  / / /  ///ヽ, ヽ
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                  / ,イ   , -─ ,/ //    /  // l ! i
                 /'/-/'´ ̄,   / //     /  / /  l l  l
                / /    O, -、 /_, -''',ニニ、 ‐- 、 / /  l |  |
                 |! r、_,. -'ヽ'゙i  ヽi  //ヽ, \   `''ー、 | l  |
             /! ヽ'  ◯ |    | /、 \ <  ヽ     ヽ、  |

それでは、我々の役職を紹介しよう。
レッド・・・カントー帝国総統
ミュウツー・・・参謀
ピカチュウ・・・宣伝相
リザードン・・・レッド親衛隊隊長
フシギバナ・・・陸軍大臣
カメックス・・・農林水産省大臣
エーフィ・・・秘密警察RED長官
ラプラス・・・資本主義欠陥学省長官
カビゴン・・・厚生労働省大臣
フリーザー・・・空軍大臣
サンダー・・・海軍大臣
ファイヤー・・・警備大臣

ミュウツー「……という訳で、このままでは帝国が危ない。」
レッド「何を言ってるんだ君は?これはチャンスじゃないか。」
ミュウツー「チャンス?なんのだ?」
レッド「僕等の楽園を他の地方に創るチャンスだと言ってるんだ。」
ミュウツー「!!」
レッド「カントー地方だけに楽園があるなんて、あまりにも不公平じゃないか?」
ミュウツー「た、確かにその通りだ。」
レッド「彼等を倒したら、ジョウト地方を楽園にするんだ。次はホウエン地方、その次はシンオウ地方、イッシュ地方……。」
ミュウツー「この星全部が楽園になる日も近いな。」

ミュウツー「……という訳で、このままでは帝国が危ない。」
レッド「何を言ってるんだ君は?これはチャンスじゃないか。」
ミュウツー「チャンス?なんのだ?」
レッド「僕等の楽園を他の地方に創るチャンスだと言ってるんだ。」
ミュウツー「!!」
レッド「カントー地方だけに楽園があるなんて、あまりにも不公平じゃないか?」
ミュウツー「た、確かにその通りだ。」
レッド「彼等を倒したら、ジョウト地方を楽園にするんだ。次はホウエン地方、その次はシンオウ地方、イッシュ地方……。」
ミュウツー「この星全部が楽園になる日も近いな。」

その頃ジョウト地方では・・・
シルバー「本当に奴等と戦う気なのか?」
ゴールド「ああ。このままだと奴等はジョウト地方まで手を伸ばしてくるだろう。」
シルバー「まあな。それどころか、今に世界中が奴等の言う「楽園」とやらになっちまうだろうな。」
ゴールド「そうなったら、おしまいだ。俺は紫の目のビッグブラザーに監視され続ける人生なんて真っ平御免だぜ。」
シルバー「問題発言だな。お前が批判している相手は超聴覚を持ってるんだぜ?まともな脳ミソがあるうちは自分の考えは頭の中にしまっとけよ。」
ゴールド「心配するな。俺は間違ってもミュウツー・ロボなんかになったりはしないさ。……ところで、お前は来るのか?」
シルバー「父さんの敵を取らなきゃいけねえんだ。やるしかないだろ。」
こうして、戦いは始まった・・・

エーフィ「あなたの超聴覚でわかってると思うけど、ゴールドとシルバーがカントーに来たわ。」
エーフィ「ゴールドは現在ニビシティでタケシの岩軍団と交戦中。シルバーはジムのトイレで下痢と交戦中。」
エーフィ「ゴールドの手持ちはバクフーン、ライコウ、スイクン、エンテイ、ルギア、ホウオウ。」
ミュウツー「ああ、タケシだったら大丈夫。何も問題はない。」
ブースター「報告でーす。」つ報告書
エーフィ「ご苦労様……えッ!?」
ミュウツー「どうした?何があった?早く教えてくれ。シルバーの下痢がうるさくてジムの様子が全然わからないのだ。」
エーフィ「参謀閣下……タケシは……」

リザードンがヒムラー エーフィはハイドリヒ ピカチュウがゲッベルス
ミュウツーがボルマン フリーザーがモルヒネデブ サンダーがデーニッツってとこか

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タケシ「かかれーッ!!」
イワーク「いわああああああああああああああああああ!!!!!」
ゴローニャ「にゃあああああああああああああああああ!!!!!」
ホウオウ「Hooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo……」
ホウオウ「Ooooooohhhhhhhhhhhhh!!Yeeeeeeaaaaaaaaaahhh!!!!」ジンツウリキー!
イワーク「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!」
ゴローニャ「ぐえあああああああああああああああああ!!!!!」
タケシ「てっ……撤退だ!撤退だあああああ~~~~ッ!!!!!」
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タケシ「かかれーッ!!」
イワーク「いわああああああああああああああああああ!!!!!」
ゴローニャ「にゃあああああああああああああああああ!!!!!」
ホウオウ「Hooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo……」
ホウオウ「Ooooooohhhhhhhhhhhhh!!Yeeeeeeaaaaaaaaaahhh!!!!」ジンツウリキー!
イワーク「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!」
ゴローニャ「ぐえあああああああああああああああああ!!!!!」
タケシ「てっ……撤退だ!撤退だあああああ~~~~ッ!!!!!」
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ID:npz2HozNJ
何者なんだお前
ナチスに詳しすぎだろ

エーフィ「……というワケでことごとく全滅。戦闘能力なんてこれっぽちもなくなったわ。」
ミュウツー「…………」
ミュウツー「…………」プルプルプル
ラプラス(あ、ヤバいなコレ。)
ミュウツー「……3人だけ残れ。リザードン、フシギバナ、カメックス。」
ミュウツー「アンポンタン共め……。」
ガチャ
イヤータスカッター ボクジャナクテヨカッター イチジハドウナルコトカトオモッタヨー ワタシガシメイサレルトオモッタンダケド ホカハワカルケド ドウシテカメックスマデヨバレ
バタン!!
ミュウツー「命令を下したハズだ!!」
ミュウツー「タケシに攻撃命令を下したあ!!」

ミュウツー「参謀の……私の命令を無視するとはどーいうつもりだ!?」
ミュウツー「その結果がこれだ……陸軍の嘘つき共めッ!!」
フシギバナ「えっ(涙)」
ミュウツー「皆ウソつきだ!!親衛隊でさえも!!」
リザードン「はぁ!?なんで!?」
ミュウツー「将軍とは名ばかり!!どいつもこいつも嘘つきで……無能で臆病な裏切り者だ!!大ッ嫌いだ!!!」
フシギバナ「カントーを守る為に血を流している者達になんて暴言を……」
ミュウツー「タケシは逃げたじゃないか!大ッ嫌いだ!!守り切れなかったら意味がないのだ!!バーカ!!」
カメックス「ところで、俺、軍と関係ないのにどうしてここに残されたの?」
ミュウツー「リザードン、フシギバナときたら、次はカメックスを呼びたくなるのが人情ってヤツじゃないかッ!!」
ミュウツー「畜生めええええええええッ!!!!」
カメックス(´;ω;`)

>>76
大学でこういうことテーマにレポート書いたりしたただの軍事マニアだよ
グリーンが反対勢力に捕まったときの場面はヒトラーの親友アウグスト・クビツェクの連合軍による取り調べ内容と同じなんだ

レッド「ミュウツー!八つ当たりにも程があるぞ!!」
ミュウツー「……すまなかった。」
レッド「ジムリーダーが1人やられたくらいそんなにカッカするな!」
カメックス「わかったか、参謀閣下。」
ミュウツー「すまなかった。私としたことが、感情的になり過ぎてしまった。面目ない。」
レッド「ジムリーダーはまだ7人もいるんだ。ナツメもエリカもカスミもグリーンもいる。彼等の活躍を期待しよう。」
ミュウツー「わかった。……しかし、万が一全滅してしまった場合は……?」
レッド「さすがにそんなことはないと思うけど……その時は僕等が相手するしかないね。」

ヒトラー~最後の12日間~ネタじゃねーかよw

しかし、その時は来てしまった。
カントー地方のほとんどを占領され、残るはシロガネ山のみとなってしまった。
ジムリーダー達は全て囚われの身になってしまった。ナツメも、エリカも、カスミも、レッドの親友グリーンでさえも例外ではなかった。
我々はシロガネ山の最深部に本拠地を置き、そこで奴等を迎え撃つことにした。
強いポケモンがうじゃうじゃいるこの山は本拠地として最適だった。
そして、ついに、決戦の時は来たッ!!

シロガネ山・・・
ファイヤー「あっ!来た来た!!ゴールドとシルバーが来たぞ!!」キッ!
フリーザー「さあ、行きますよ!サンダーさん!ファイヤーさん!」
サンダー「やってやんぜ!ボコボコにしてやんよ!ヒャッハー!!」
シルバー「ここは俺にまかしとけ。」
ゴールド「わりいな。」
ファイヤー「待て!!」キッ!
シルバー「お前らの相手はこの俺だっていってんだろ焼き鳥め!!」
ファイヤー「」キッ!

10分後・・・
ファイヤー「強ええな……。逃げちゃおうぜ。」ボロボロ
サンダー「よし、逃げようぜ!ヒャッハー!!」ボロボロ
フリーザー「今のセリフがミュウツーに届いたようで、早速テレパシーで返事がきました。」ボロボロ
『逃亡を禁止する。警備大臣達は最後のPPが尽きるまでその位置を死守し、その英雄的な耐久心によってカントー地方の救済のために不滅の寄与をなすべきである。』
『貴軍を只今からシロガネ山要塞軍と命名する。死守せよ。』
ファイヤー「……逃げようぜ。」ボロボロ
サンダー「そうだな。逃げても逃げなくても結果は変わらなそうだしな!ヒャッハー!!」ボロボロ
フリーザー「それに、華麗で軽やかな私達にとって要塞軍の名はあまりにも重すぎますしね。」ボロボロ
ファイヤー「じゃあな!」キッ!
ファイヤーとサンダーとフリーザーは逃げていった!!
シルバー「よし、ゴールドのヤツをおいかけないとな。」

ミュウツー「諸君、ファイヤー達は逃げだした。」
ピカチュウ「警備大臣なのに?職務怠慢だねえ。」
ミュウツー「そうだ。奴等は自らの任務を放棄し、我々を裏切り、逃げて行った。」
カビゴン「最低だなあ。」
ミュウツー「奴等は伝説の鳥ポケモンなどと言って偉ぶっているが、名前だけだ!特に、なにかあるとすぐにガンを飛ばしてくるあの焼き鳥は!!」
ラプラス「そこまで言うか。」
ミュウツー「個人という物はいつかは死ななければならぬ。しかし、我々が作る楽園はそういう個人の生命を超越しているのだ。」
エーフィ「なんだかすごい話になってきたわね…。」
ミュウツー「……どういう訳で馬鹿鳥達は最大の勲章と1階級特進という名誉ある恩典を与えてやるのに死ねないのだろう?何故死の瞬間を恐れるのだろう?私には理解できないッ!」
リザードン「そんな訳わかんねー事言ってる間にゴールドとシルバーが来たぞ!!!!」
レッド「とうとう来たか……!!」

末期の国民擲弾兵師団を彷彿とさせるな

ゴールド「初めまして、独裁者レッド。ミスターフリークス。」
レッド「君達はどうして僕達の邪魔をするんだい?僕達はみんなの為を思って行動しているのに……。」
ゴールド「『お手手繋いでみんなでゴール』って発想が大嫌いなんスよ。」
レッド「そんな理由でみんなが幸せになろうとしているのを邪魔してるのか!?」
ゴールド「皆が幸せになろうとしているのを邪魔しているのはアンタらの方じゃないか!!」
シルバー「皆を幸せにしたかったら、まず、その紫の目や超聴覚で監視をするのを止めることだな。」
ミュウツー「ふざけるな!!そんなことをしたら犯罪や事故が起きるではないか!!……それとも、犯罪行為こそが貴様の幸せなのか?さすがはマフィアのボスの息子だ。」
シルバー「……お前の相手は俺がしてやろう。」
ミュウツー「フン、かかってこい。すぐにミュウツー・ロボにしてやる。」

>>90
ふざけんなスターリングラード攻防戦と同じじゃねぇかww

レッド「……考えを改める気はあるかい?」
ゴールド「これっぽちもないッス!!」
レッド「それじゃあ仕方ない……。」
ゴールド「受けて立つッス。」
レッド「みんな!準備はいいかい!?}
リザードン「おう!」
フシギバナ「やってやんよ!」
カメックス「俺のマグナムが潮を噴くぜええええええええッ!!」
ピカチュウ「後悔させてあげるよお!」
カビゴン「このバトルに勝ったらご飯を沢山食べようよ!」
ラプラス「とうとうこの時が来たんだ……!」
エーフィ「私は何があっても最後までマスターについていくわ!!」
ゴールド「……ちょっと待ってください。バトルで使えるポケモンは6匹までッス。一匹多いッス。」
レッド「カントーの為だ!いや、世界中のみんなの幸せの為だ!!仕方ない!細かいことは気にしない!!」
ゴールド「」

>>94
解説産業

我々は3時間に渡り激闘を繰り広げた。
しかし、健闘空しく、我々は敗れてしまった。世界中を楽園にするという夢も破れてしまった。
目の前が真っ白になった。
レッドは、ポケットの中から毒の粉を取り出し、それを飲んだ、
それを見たポケモン達も、最後の力を振り絞り、自分自身にトドメを刺した。2度とポケモンセンターで再生出来ないように。
私も遅れを取ってはいけない。囚われの身になるくらいなら、自らの信念の下に喜んで殉死しよう。
そして、私はスプーンで自分の腹を切り裂いた。

しかし、私は生き残った。死に損なったのだ。体が勝手に自己再生したのだ。
幸いな事に敵はそのことを知らない。
しかし、生き永らえたせいで、見たくもない物を見てしまった。
ゴールドとシルバーは我々が遺したノートを発見し、それと自分達のアイデアを組み合わせ、新しい世界を造ったのだ。
彼等は、新世界の支配者となったのだ。

>>96
ヒトラーがパウルス将軍に昇進と勲章授与をした上で死守命令
パウルス君涙目になりながらも戦うがソ連軍に降伏
ヒトラー激おこ

その世界で治せない病気は無かった。エイズでさえも。
ルージュラ「やったあ!」
その世界では眠る必要がなかった。そういう薬が出来たのだ。
スリープ「」
スリーパー「」
全ての生物に毒に対する抗体が出来た。つまり、毒が効かなくなった。
毒ポケモン「」
ポケモンが人間の言葉を話せるようになった。
様々な星を植民地にした。
社会成長率は3倍になった。
人類の平均寿命は約300歳になった。ポケモンも同じだ。もちろん虫ポケモンも例外ではない。

私はハナダの洞窟の奥から人間の、ポケモンの営みをそっと見守ることにした。
楽園がなくても、人間もポケモンも幸福になれた。
これは私にとって衝撃的な事だった。
私は、人間や他のポケモンを侮っていたのかもしれない。いや、そうに違いない。
一番ポケモンを差別していたのは私だったのかもしれない。あまり、認めたくはないが……。
まあ、皆が幸せそうなのは、良いことだ。
……しかし、本当にこれでよかったのか?
病気になってもすぐ治るので食生活がいい加減になったり、風呂に入らない人間が増えた。
眠らないので、人々は夢を見なくなった。
寿命が延びた事で人々は命の大切さを見失った。
……じゃあどうすればいいんだと言われても困る。
結局、答えなんて物は存在しないのだから。

終わり。


最後のほうはゴールドとシルバーによる冷戦体制構築でもおもしろかったかもな

初めてのSSで、拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございます。
そうです。総統カッカネタやりたかっただけですww
参考文献は
誰かが言ってくれたように、「劇画ヒトラー」と「スーパーマン:レッド・サン」です。

時々、ナチスの解説をしてくださった方、どうもありがとうございます。
それではみなさん、レッツエンジョイ焼き鳥ライフ!

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