P「双つの海、大きな海」 (31)
・アイマス、亜美真美SSです。
・亜美、真美、誕生日おめでとう!!!
・地の文あります。
・書き溜めてあるのですぐ終わります。
では、よろしくお願いします。
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亜美「…………ながーい」
真美「………………ゲームやりたーい」
P「もう少し我慢しろって」
送迎用の車内の静寂を打ち破ったのは二人の文句だった。
まだ初夏に近づいているだけだと言うのに、既に我慢しきれない暑さに達した車内を、
冷房をガンガンに効かせる事で一時的に忘れさせる。
今外に出たら、コンマ2秒で車の中へとんぼ返りするのだろう。
亜美「だってずっと景色が変わらないんだよ? 前見ても兄ちゃんの寂しい後頭部しか見えないし」
P「寂しくねぇよ!! まだ希望はあるよ!!!」
真美「窓見てもずー……っと海ばっかじゃん!!」
P「そりゃ海での撮影だったんだから仕方ないだろー」
確かに真美の言う事は確かで、今回の仕事は少しばかり遠方での撮影だった。
海沿いの道路にタイヤを擦らせる事小一時間、いまだ景色が変わる気配は無い。
亜美「でもビックリしたよね、竜宮で撮影してたら真美が居たんだもん」
真美「ホントめっちゃビックリした!! 亜美、もしかしてワープ覚えちった!? と思ったYO」
P「まさか撮影の現場が同じ場所とは思わなかったな……」
その時の事は良く覚えている。
撮影の合間にある休憩時間に、少し遊んでくると言って海の周りを探検しに行った真美が、
直に帰ってきたと思ったら第一声が、「亜美が居た!!!」だった。
その奇奇怪怪な言葉の意味を確かめる為に、真美に道案内を頼むと、
そこに居たのは確かに律子率いる竜宮小町、そして撮影スタッフの方々だった。
しかし何やら律子は竜宮のメンバーと神妙な面持ちで話し合いをしていた。
未だに律子達がここに居るという実感を得る事が出来ないまま四人に声を掛けると、
それぞれ違った驚き方をしつつも、次第にニヤリと意味深に笑った。
今思えば、あの微笑みは、「使えるヤツ見つけた」という意味だったんだろう。
タイミング良かったのかそうでないのかは、今度律子が持ってきてくれるであろう菓子折り次第だ。
亜美「うあ~……、もう泳いで渡っちゃおうよぅ」
P「俺達が帰るのは陸の内側なんだから、海をどんだけ泳いだって765プロには着けんぞー」
真美「じゃあせめてゲームしたいよ~」
そう言いながら真美がコントローラーを持つ仕草で要求をしてきた。
ご丁寧にルームミラーで見える位置まで手を持ってきてまでして。
P「それは流石に知らん。 持ってきてないのかー?」
亜美「ん~……、いっつもゲームはローション組んで持ってきてるんだけど……」
P「ローテーションな、鞄の中にそんなん入れてきたら「バラエティ出るの?」って言われちゃうからな」
真美「今日持ってくるやつ充電したまま持ってくるの忘れちったんだよね……」
P「あぁ、そうなのか? じゃあ携帯のアプリで暇つぶしでもすればどうだ?」
真美「そんなので真美たちの燻り続ける渇きは癒せないのだ……」
P「ぬぅ……、真美にしては難しい言葉を使いおって」
得意げに笑いルームミラーに向かってアピールをする真美。
その横からひょっこりと顔を出した亜美がぽろりと零した。
亜美「って、この前クリアしたゲームでラスボスが言ってたんだよね~」
真美「あーっ、ネタバレしちゃダメじゃん!!」
P「…………、まぁそんなこったろうと思ってたよ」
真美「ヒドっ!!!」
亜美「でも、兄ちゃんホントに良かったの?」
P「ん? 何が」
亜美「亜美だけ先に帰っちゃってさ」
後部座席から身を乗り出して肩を掴まれる。
手の温もりをスーツ越しに感じながら、ほんの一瞬だけ振り返ると、
唇をアヒルのように突き出して疑問に首を傾げていた。
P「あぁ、その事か。 まぁ律子が頼むって言ってきたからな」
真美「なんで亜美だけ早く帰らないといけないの?」
P「亜美一人だけの仕事が夜に都内であるらしくてなー」
亜美「亜美も引っ張りイカだから……」
P「タコな。 本当なら亜美も残って撮影しないといけないらしいんだけど、優先順位的にこっちをな」
真美「りっちゃんは行かなくて良いの? 亜美だけ行っても意味無いじゃん」
P「そこで俺の出番ってワケだ」
真美「兄ちゃんの?」
P「俺だってプロデューサーだからな、担当じゃないとはいえ、亜美の仕事のサポートくらいは出来るさ」
亜美「頼むよ君ぃ、亜美の機嫌を損ねないように、ね」
真美「兄ちゃん君、せきにんじゅーだいだねぇ!」
P「はいはい、精一杯頑張らせていただきますよっと」
亜美「ところで、兄ちゃん君や。 一つお願いがあるのだがねぃ?」
P「なんで御座いましょう亜美社長」
「ウォッホン」と、社長の仕草の物真似だろう、良く似ている。
わざとらしく咳払いをして口元に手を当てて欲望のままにこう言った。
亜美「早く帰りたい」
P「無理、あと二時間は掛かる」
その欲望をバッサリ切り捨てた。
亜美「うあうあ~!! もうジッとするのも嫌だよぉ~!!」
P「我慢するしかないだろ~?」
真美「座りっぱなしでお尻が痛くなってきたよね……」
P「真美だって行きは我慢出来たろ? 亜美だって行きがあったんだから」
亜美「亜美寝てたからわかんないんだよー!!」
真美「真美は、兄ちゃんが居たし……」
P「ったく、こらえ性が無いヤツめ……。 どのみち我慢するしか無いんだぞ」
亜美「じゃあじゃあ、どっかで休憩しようYO!」
真美「……………………ん?」
P「あぁ、そうするか。 コンビニが見えたらそこで少し休憩挟むかな」
亜美「さっすが兄ちゃ~ん!」
座席越しに抱きついてくる亜美。 首を引っ張られて、必然的に座席のヘッドレストに頭を打ち付ける。
実際クッションである事に変わりは無いので、それほどの衝撃は無いが、
運転中の人間を慌てさせるには十分だった。
P「ぐおっ、やめろ危ないだろ!!」
亜美「良いではないか良いではないか!!」
P「良くないっつーの事故るわ!!」
真美「………………ねぇ、兄ちゃん」
P「ったくもー……。 ん、どうした真美?」
真美「……なんか、車遅くなってない?」
P「………………は?」
亜美とは正反対の声のトーンで、真美から指摘が入る。
確かにアクセルの踏み込みに見合わない速度で走っていると感じた。
P「…………ホントだな。 ガス欠か? けどランプは光ってないぞ」
給油ランプを見てみても点灯しているようには見えない。
ガソリンメーターもまだ項垂れておらず、エンプティを指すには余裕があった。
P「…………もしかしてこの表示部分が故障してたのか……?」
真美「って事は、ホントはめっちゃヤバイってこと?」
亜美「なになに、どうしたの? 面白いこと??」
P「面白い事では決してない……。 ……が、丁度良い場所に」
ドンドン速度が落ちていく車とは相対的に早くなっていく鼓動。
しかし、神の救済か。 丁度近くに道路端の駐車スペースがあった。
一度駐車を失敗したら、もう一度姿勢を整えるガソリンすら残っていないかもしれない。
そう思い、いつもより慎重にスペースに車を入れた。
P「…………とりあえずガソリンスタンドを……!」
車のナビを起動して、「がそ」まで打った所で候補に出てきた単語をタップする。
が、最寄のガソリンスタンドまであと30kmはあった。
どんな近道を通ろうが、既にガス欠の前兆が訪れているこの車では辿り着くことは不可能だろう。
P「……………………終わった」
真美「兄ちゃん?」
P「ガソリンスタンドも遠い。 ロードサービスを頼むしか無いな……」
亜美「なになに? ロードサービスって、出前でも取るの?」
P「車の燃料が無くなったんだよ、スタミナ切れだ。 その燃料を取りに行くガソリンも無いから頼むんだよ」
亜美「車にもスタミナがあるの!?」
P「亜美にも解りやすいように言ったまでだよ。 ロードサービスが来るまでにどれくらい掛かるかな……」
真美「すぐ来てくれるっしょ」
P「場所が場所だからな、1.2時間は掛かると思っておいた方が良いんじゃないか?」
亜美「えぇ~~!!! そんな掛かんの~!?」
P「大丈夫だ、安心しろ。 例えそうなったとしても亜美の仕事には間に合うさ」
亜美用に新たに書き込んだスケジュール帳と、時計を見合わせて、
あとどれだけの時間の猶予があるかを割り出した。
何度確かめても、数時間の余裕はある。 心配する必要も無いだろう。
亜美「そうじゃないYO!! ただでさえ暇な時間だったのに、また待たなきゃいけないのが嫌なんだよ~!!」
P「うっ、それは俺にも責任があるな……。 すまん」
亜美「いや、兄ちゃんが悪いってワケじゃないんだけどさ……」
P「いや、もっと早く気付くべきだったよ、悪い。 兎に角、ロードサービスに電話するな」
亜美「うん…………。 ……? 真美?」
真美「……ん? どかした?」
亜美「さっきから全然喋ってないじゃん。 どしたん?」
真美「あれ見て、あれ」
亜美「あれ??」
真美「砂浜あるっぽいよ。 海行けるかも」
亜美「マジで!? ……ホントだー!!」
P「……はい、はい。 お願いします。 すいませんホント、はい失礼します」
亜美「兄ちゃーーーん!!!!!」
ふぅ、と電話特有の緊張から抜け出し、詰まった息を吐くと同時に、
またヘッドレストへと頭を打ち付ける。 最早慣れてきた。
P「ぐおぉ!! なんだなんだ!」
亜美「海!! 海がある!!!」
P「そりゃさっきからあっただろ。 ずっと海ばっかって愚痴ってたのはそっちだろ?」
真美「そうじゃないんだYO!! 砂浜がある!」
真美に頭を持たれ強制的に向きを変えさせられる。
確かに目の前には砂浜があった。 まだ海に入るには早いのか、観光客は殆ど居ない。
ここにある駐車スペースは、夏に来る観光客の為に設置されたものなのだろう。
P「本当だな。 ……それが、どうかしたか?」
亜美「兄ちゃん、ルーズリーフっていつ頃になるって言ってた?」
P「ロードサービスな。 ……一時間くらいになるって言われたな」
真美「じゃあ行けるよねっ!!」
P「……ん? 行けるって……、一体どこにだ?」
皆目見当も付かない、と言った表情で二人の良く似た顔を交互に見やる。
亜美と真美は「んっふっふ~」とお決まりの笑みを浮かべて、シートベルトを外している。
そして車のドアを開いて、熱い日差しをシートに焼き付けてこう言った。
亜美・真美「「行こっ!!! 海に!!」」
・ ・ ・ ・ ・
亜美「うひー! ちべたい!!」
P「まだ季節外れだろ。 風邪引いちゃう前に早く出ろー」
真美「兄ちゃん知ってるかー!! バカは風邪引かないんだぜー!!」
膝まで海に浸かって水の冷たさにただただ騒ぐ二人。
プロデューサーとして、彼女達の健康管理には気をつけなくてはいけないのだが、
あの笑顔を見るとどうにも叱るに叱れない。
P「それ自分が馬鹿って言ってるようなモンだろ…………」
亜美「そりゃー!! アクアスパイク!」
真美「スプラッシュ!!」
P「つめてっ!?」
亜美「うどんたい焼き!!」
P「それを言うなら油断大敵だろ!!」
反撃を仕掛けてやりたいが、今のお互いに着替えは無く、
下手に海水を衣服に付着させてしまったら着替えを取りに行くロスタイムが生じる。
そうなったらいよいよ間に合うかどうか解らなくなってくる。
真美「…………んっふっふ、覚悟するのだ兄ちゃん」
しかし着替えが無いのは彼女達だけだ。 こちらは事務所に行けば幾らか替えはある。
それを知ってか知らずか、彼女達は掛ける水の威力を一切緩める気は無いようだ。
P「こらっ! おまっ、一応携帯とか名刺とかポケットに入ってるんだからやめろって!!」
亜美「命乞いをするには遅すぎたよーだなァー!?」
真美「お命ください!!」
P「そこは頂戴! だろ地味に丁寧にしてんじゃねぇよ!!」
亜美・真美「「てりゃー!!!」」
それは大きな波のようで、やはり二人の息はピッタリと言うべきか。
全く同じタイミングで水を掬い上げるとこんな綺麗に波のようになるのかと。
まるで走馬灯のように、今際でも無いのにそう思ってしまった。
P「ぎゃーーーす!!!!」
・ ・ ・ ・ ・
三十分ほどそのままのテンションで騒いで、一方的に海水を浴びせられた後、
砂浜で三人して海を眺めながら山も落ちも無い、他愛無い会話を繰り広げていた。
真美「そんでさー……」
P「え、そんな事があったんだな。 知らなかった」
亜美「……あー、遊んだ遊んだ! 世は満足ぢゃ!!」
スックと立ち上がり両手を上げてまだ高い位置にある太陽に向かって喜びの声を上げた。
その屈託の無い笑顔に口元が綻ぶものの、引くに引けない部分があった。
P「俺塩水でベットベトなんですけどね」
真美「でもまた車に乗らなきゃなんだよね~……」
P「俺このベッッットベトの状態で運転するんですけどね」
亜美「ロードサービスの人ももう来ちゃうのかな」
P「それを言うならロード……。 ……合ってるな」
亜美「んふ、だしょー」
P「……取りあえず車に戻るか?」
真美「ん、そうするよ→」
亜美に続くように立ち上がり、それに続いて真美も立ち上がる。
ショートパンツに引っ付いた砂を叩き落とす姿は、歳相応の少女だった。
亜美「さぁ出発だ→!!」
真美「っと、亜美砂付いたままじゃん、動いちゃダメだよ」
亜美「およよ、かたじけねぇ」
P「亜美はだらしないなぁ。 準備オッケーか? じゃあ行くぞー」
亜美「…………っ、うっぷぷ!!」
P「んぁ? どうした?」
亜美の笑い声が聞こえ、振り向くと口を抑えて笑いをこらえる亜美と、
呆れた顔でこっちに眼差しを向ける真美が居た。
真美「兄ちゃん……、お尻についた砂払いなよ……」
P「ん……? …………あ」
亜美「ぶっはっははははは!!! 何がだらしないなぁ~、だよ!!!」
真美「兄ちゃんの方がだらしないじゃん」
P「う、うるせぃやい!!!」
亜美「あははははひーーー…………。 あー、楽し」
真美「亜美も笑いすぎっしょ」
亜美「あはは、でもさ、こんな笑ったの久しぶりなんだもん」
真美「そうかな?」
亜美「そうだよ。 真美と一緒にこんな家以外で遊んだのも久しぶり」
真美「……そう、だね」
亜美「また来たいなぁ。 でも……、忙しいからダメかな……」
真美「………………」
P「大丈夫だよ」
亜美・真美「「兄ちゃん?」」
P「亜美のスケジュールに合わせて真美の休みを出来るだけ増やす事も出来る。 ダメなんて言うな」
根拠は無い。 なんでそう言い出したかも解らない。
ただ、海のさざめきを聞きながら寂しそうに佇む少女が放っとけなかった。
本当に休みが取れるか解らない。 これからどんな仕事が入ってくるかも解らない。
けれど、この年端も行かぬ彼女達の愛情を妨げるものを少しでも排除してあげたい。
それが自分に出来る事なら。 そう、思ってしまった。
亜美「ホント!? やった→!!!」
くるくると回って砂浜に点を作っていく亜美と、驚いて目を点にする真美。
亜美はそのまま車を駐車している方へと駆け出していく。
真美「……兄ちゃん、ホントに出来んの?」
P「大丈夫だ、ちゃんと善処するよ」
真美「…………ありがとね、兄ちゃん。 真美たちの為に、嘘まで吐かせちゃってさ」
どうやら真美は思惑を見抜いていたようで、落ち着いた様子で感謝を述べた。
しかし、決して嘘ではない。 それを信じてもらう為にも言わなければいけない事がある。
P「嘘じゃないよ。 本当にしてやる」
真美「……てことは、今のは嘘なんじゃん!」
P「うぐっ、け、決してそんな事はないぞ!!」
真美「んもー……。 でも、本当にしてよね」
P「あぁ、絶対してみせるさ。 お前達が仲良く二人で過ごせるようにさ」
真美「別に……、二人だけじゃなくても良いんだよ?」
P「ん?」
真美「兄ちゃんが居ても真美は…………」
亜美「おぉーーい!!! 何してんの、早く行こうよーーっ!!!」
真美の言葉を遮るように、亜美の声が高らかに響いた。
亜美の方へと目を向けると、もう砂浜があるエリアから足を出していた。
そんな遠い距離からでも声が届くのは、やはり律子の指導の元によるレッスンの賜物だろうか。
真美「あっ……。 亜美が呼んでるし、早く行こっ!!」
P「え、ちょ、続きは!?」
真美「…………んー。 ……来年、またここに連れてきてよ!!」
P「へ?」
真美「そしたら教えたげる!!」
P「…………そっか、楽しみにしとく」
真美「うん!!!」
亜美「ほーーらーーー!!!! はーやーくーーー!!!」
真美「亜美も呼んでる!! 行こう、兄ちゃんっ!!!」
そう言って差し伸べられた手を取ると、真美はにっこりと笑って駆け出した。
砂浜に足を取られつつも、引っ張られた手を離さないように真美のスピードに合わせて走る。
真美の揺れるサイドポニーが、太陽の光を反射して黄金に煌く。
そんな後姿に魅せられながら走っていたら、いつの間にか亜美の元へと辿り着いていた。
亜美「おそーい!! 一体何を話してたんだYO!」
真美「んっふふ→、ナイショ!!!」
亜美「なんだYO~!!」
亜美「ほーーらーーー!!!! はーやーくーーー!!!」
真美「亜美も呼んでる!! 行こう、兄ちゃんっ!!!」
そう言って差し伸べられた手を取ると、真美はにっこりと笑って駆け出した。
砂浜に足を取られつつも、引っ張られた手を離さないように真美のスピードに合わせて走る。
真美の揺れるサイドポニーが、太陽の光を反射して黄金に煌く。
そんな後姿に魅せられながら走っていたら、いつの間にか亜美の元へと辿り着いていた。
亜美「おそーい!! 一体何を話してたんだYO!」
真美「んっふふ→、ナイショ!!!」
亜美「なんだYO~!!」
含み笑いをやめない真美の肩を揺らしながら答えを求める亜美の姿がおかしくて、
我慢出来ずに少しだけ笑みをこぼしてしまう。
P「…………っははは!」
これからもこの二人に振り回されて行くんだろう。
亜美だって本来の竜宮の仕事に行って、真美だってこれからどんどん仕事も増えていく。
それでも、この子達の絆は途切れることは、例え天地が覆ろうとあり得ない。
亜美「むむ!! 笑って誤魔化そうったってそうは行かないかんね!!」
真美「兄ちゃん、言っちゃダメだかんね!?」
その二人の絆の中に、少しでも関わっていくことが出来たのなら、これ以上の幸せは無い。
光を眩く照り返す海を見つめて、そんな事を思ったんだ。
おしまい
終わりです。 ここまで読んでくださりどうも有難う御座います。
亜美、真美、お誕生日本当におめでとう!!!
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