璃正「もうさ、聖杯戦争ジャンケンでよくね?」 時臣「ファッ!?」 (41)

璃正「突然だが綺礼よ、聖杯戦争だるくね?」

綺礼「!? い、今なんと?」

璃正「聖杯戦争だるくね?って」

綺礼「…」



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璃正「考えてもみろお前、事後処理から補修、隠蔽。全部やらなきゃいけないんだぞ、おい」

綺礼「し、しかしそれが協会の勤めでは...」

璃正「勤めとかそんなんどうでもいいわ、めんどくさいんだよ、綺礼」

綺礼(父はこんな人物だったか...)

璃正「しかもさ、金が掛かるんだよ?何億なんて金がさ、もったいないじゃん」

綺礼「そうは言っても聖杯戦争を行わないと言うわけにもいきますまい...」

璃正「まあね、でもさ戦争しなくてよくね?ってことよ。最悪さジャンケンでいいじゃん」

綺礼「ジ、ジャンケンで聖杯に相応しい者を見定められるのでしょうか...」

璃正「あっ、いいねジャンケン。楽だしさ、しかもすぐ終わるし」



璃正「てな訳で、今回の聖杯戦争は聖杯ジャンケンで」

時臣「ファッ!?」

璃正「優雅(笑)」

時臣「おっと失礼(キリッ) しかし言峰神父、流石にジャンケンとは...」

璃正「大丈夫だって」

時臣「ジャンケンでは完全に運、それでは遠坂に聖杯は...」

璃正「考えがあるんだって、ちょっと耳かしてみ?」

時臣「!?」

璃正「どうよ」

時臣「この戦い、我々の勝利だ」

璃正「聖杯ジャンケンにご参加のマスター、サーヴァントの皆さん。集まったかな?」


切嗣「どうしてこうなった...」

セイバー「心配はいりません、切嗣。セイバーのクラスは最優なんです(ドヤァ)」

切嗣「幸運Dで最優(笑)」

セイバー「」

ケイネス(幸運E\(^o^)/)

ランサー「ケイネス殿、このディルムッド、全身全霊をかけて勝利をつかんでみせます」

ケイネス「だまらんかいタコ!」

ランサー「!?」


ウェイバー「ジャンケンなんかじゃ、誰も僕を見直さないじゃないか...」

ライダー「そう落ち込むな坊主、お前の見立てでは余の幸運は相当なものなのだろう?」

ウェイバー「ああ、A+。間違いなく最高ランクだ」

ライダー「ならば聖杯を持ち帰ったも同義ではないか!」

ウェイバー(なんか複雑だな...)

雁夜「取り敢えず時臣を倒したい」

バーサーカー「arrrrrr!」

雁夜「やめ...暴れんなアホ...」ガハッ

雁夜(てか、よく考えなくてもジャンケンに狂化必要ないだろ...)


龍之介「一体なんなの?これ」

キャスター「ジャンケンらしいですよ、龍之介。最高にcool!なジャンケンをお見せしましょう!」

龍之介「期待しとくよ」

龍之介(ジャンケンじゃなぁ...)

アーチャー「こんなふざけた催しに我を呼んだのか!」

綺礼「落ち着きたまえ英雄王」

アーチャー「第一宝という宝は全て我の物だろう」グチグチ

綺礼「...」

アーチャー「聞いているのか!」


時臣「さあ、ハサンよ。共にこのジャンケンを勝ち抜こう」

アサシン「御意」

時臣「ふっ、期待しているぞ」

璃正「対戦表は以下だ」

1回戦→ケイネスvsウェイバー
2回戦→綺礼vs雁夜
3回戦→切嗣vs龍之介
4回戦→1回戦勝者vs2回戦勝者
5回戦→3回戦勝者vs時臣(シード枠)
6回戦(決勝)→4回戦勝者vs5回戦勝者

璃正「公平()な抽選(笑)の結果こうなった」

時臣(癪に障る言い方を...)

璃正「では1回戦、ファイ!」


ケイネス「ウェイバー君...」

ウェイバー「ひっ...」

ケイネス「私から聖遺物を盗んだ挙句、そんなに優秀(幸運的な意味で)なサーヴァントを召喚するとは...」

ウェイバー「あっ、いや、その...」

ライダー「何を縮こまっているか、坊主」

ウェイバー「ら、ライダー...」

ライダー「貴様は余のマスターなのだシャキッとせい!それに今は聖杯ジャンケンの参加者同士、対等な立場なのだぞ」

ケイネス「こしゃくな!やれランサー!」

ライダー、ランサー「ジャンケン!」

ライダー「パー!」

ランサー「グー!」

ケイネス「知ってた」

ウェイバー「や、やったぞライダー!」

ライダー「当然よ、幸運E(笑)に遅れを取りはせん」


ランサー「申し訳ありません...」

璃正「あっ、負けたペアは令呪でサーヴァント自害させてね♪」

ランサー「!?」

ケイネス「自害せよ、ランサー」

ランサー「す、少しは躊躇を...」グサッ

ランサー「」

~ランサー脱落~

璃正「2回戦、ファイ!」


綺礼「任せたぞ英雄王」

アーチャー「ふっ、王の中の王たるこの我はジャンケンをも極めている」

バーサーカー「arrrrrrrr!」

雁夜「時臣と闘うまでは...」グフッ

アーチャー「いくぞ狂犬、ジャンケン!」

アーチャー「チョキ」

バーサーカー「urrrrrrr!(グー)」

アーチャー「なん...だと...」

綺礼「英雄王(苦笑)」

アーチャー「黙れ雑種!」

アーチャー「こ、これは5回勝負だ!まだ4回残っているぞ!」

雁夜「1本勝負だろう...」

雁夜(あと4回とか体が持たん)

アーチャー「ふっ、我がそうだと言ったらそうなのだ。何故なら我は英y」

綺礼「自害せよ、アーチャー」ユエツ

アーチャー「おのれぇぇぇえ!」グサッ

~アーチャー脱落~

璃正「この調子でゴー、3回戦ファイ!」


セイバー「いきましょう、切嗣!」

切嗣「ああ...」

キャスター「貴女はもしや、ジャンヌ?」

セイバー「はっ?」

キャスター「おお、やはりジャンヌ!我が愛しの聖処女よ!私です、ジル・ド・レェにてございます!」

セイバー「ジャンヌ?私はブリテンの王、アーs」

切嗣「いかにも、彼女がジャンヌだ」

セイバー「!?」

キャスター「やはりそうでしたか!こんなところでジャンヌに会えるとは、感激の極み!」

切嗣「話を合わせろ」ボソッ

セイバー「!? ...あ、ああ。久しいなジル」

キャスター「しかしジャンヌ、こんなところで一体なにを?」

切嗣「こっちこい」

キャスター「?」

切嗣「セイ...ジャンヌは叶えたい望みがあってな、そのために聖杯の力を借りようと思ったんだ」

キャスター「なるほど」

切嗣「この願いを無下にするわけにはいかん、そこでだ。ジャンケンでチョキを出してくれないか?」

キャスター「ジャンヌに出会った時点で我が望みは叶ったようなもの、いいでしょう。ジルめがお力添えを...」

切嗣(計画通り...)

切嗣「セイバー、つぎグーだせ」

セイバー「何故です?」

切嗣「勘」


セイバー、キャスター「ジャンケン!」

セイバー「グー」

キャスター「チョキ」

セイバー「凄い!勝ちました切嗣!」

キャスター「おめでとうございますジャンヌ!このジャンケンが終わりましたら共に再会の喜びをわかち合いましょう!」

セイバー「しかしお前は...」

切嗣「早いとこ自害させろ」

龍之介「えっ?ああ。自害せよ、キャスター」

キャスター「ジャンヌゥゥゥ!」

セイバー「自害させられることを忘れていたとは」

~キャスター脱落~

璃正「さあ聖杯に(運で)選ばれた4人のマスターとサーヴァント!果たして勝負の行方は! 4回戦ファイ!」


ライダー「さて、お次は狂戦士か」

バーサーカー「arrrrrrr!」

ライダー「それしか言うことないのか、お主は」

雁夜「はやく、ジャンケン...頼む...」ゲフッ

ウェイバー「なんでバーサーカーなんかにしちゃったんだよ」

ライダー「まあ良かろう、ジャンケン!」

ライダー「チョキ!」

バーサーカー「urrrrrrr!(パー)」

ウェイバー「流石ライダー!」

ライダー「幸運A+は伊達ではなかろう」

雁夜「自害して...バーサーカー...」

バーサーカー「arrrrrr!」

雁夜「もう無理、限界」

ウェイバー「南無」

~バーサーカー脱落~

ライダー「しかし思いの他あっけなかったのう」

ウェイバー「単純勝負だったらお前に負けはないさ、なんせ...」

ライダー「ふっ、単純勝負とはいかなそうだぞ、坊主」

ウェイバー「な、なんだよ、急にどうした」

ライダー「あれをみれば解る」

ウェイバー「な、なんでアサシンがあんなに沢山...」

セイバー「それは卑怯ではないのか!私はアサシンに勝利したはずだ!」

アサシン1「たしかに、だが我らは個にして軍、軍にして個のサーヴァント」

アサシン2「お前が勝利を収めるには全てのアサシンに勝たねばならない」

切嗣「セイバー、こんな時の宝具だ。お前の宝具を教えろ」

セイバー「流石切嗣!私の宝具は風王結界に約束された勝利の剣、全て遠き理想郷の3つです」

切嗣「解散」

セイバー「そ、そんな!?」

切嗣「その宝具は全部ジャンケンランクEだ。使い物にならん」

セイバー「」

切嗣「監督役、僕達は棄権するよ。自害せよ、セイバー」

セイバー「き、切t」

~セイバー脱落~

璃正「決勝戦! 方や圧倒的強運でライバルをなぎ倒してきたウェイバー、ライダーペア!」

ライダー「ついに決勝戦、我らが聖杯は目の前だぞ坊主」

ウェイバー「勝てる気がしない...」

璃正「方や圧倒的物量でライバルを蹴散らした時臣、アサシンペア!」

時臣「聖杯はすぐそこだ、必ず持ち帰れ」

アサシン「仰せのままに」

璃正「果たして勝者は? 決勝戦、ファイ!」

アサシン「さあ、ジャンケンだ」

ライダー「良かろう、幸運Eが何処までやれるか見ものだ」

アサシン、ライダー「ジャンケン!」

アサシン「グー!」

ライダー「パー!」

アサシン2「ふっ、1度勝っただけでは勝利には程遠い」

アサシン59「まさかここまで粘られるとは...」

ライダー「アサシン、存外大したことはないようさな」

アサシン59「くっ...」

アサシン59、ライダー「ジャンケン!」

アサシン59「チョキ!」

ライダー「パー!」

ウェイバー「あっ...」

アサシン59「ふはは!自慢の幸運も、流石に持たなかったようだな」

ウェイバー「ライダー、お前はよく頑張ったよ...ここまで来ただけでも満足だ」

ライダー「何を勘違いしておる、まだ負けてなどおらんわ」

時臣「何を言う、すでにアサシン59によって勝負は決まっているだろう」

ライダー「確かに、余は負けた。だが、余には臣下が、王の軍勢が残っておる!」

ウェイバー「王の...軍勢...」

時臣「ば、馬鹿な...」

ウェイバー「サーヴァントの連続召喚...これが、ライダーの宝具!」

時臣「ジャンケンランクEX...こんな宝具が...」

ライダー「蹂躙せよ!」

アサシン59「ひぃぃ!」

璃正「ええ...優勝はウェイバー、ライダーペアになりました」

ウェイバー「やったぞ!ライダー!」

ライダー「余にかかればこの程度造作もない!」

時臣「私の最強のサーヴァントが...」

綺礼「時臣師...」

時臣「綺礼か、遠坂に聖杯をもたらすべく、きみはよく働いて」

綺礼「愉悦w」

時臣「」

これにて完結です。荒削りな部分が多々あり申し訳ありません。たまにはこんな聖杯戦争(?)があってもと思いかいてみました。
この聖杯はしっかり願いを叶えてくれるのでライダーの願いは叶い受肉したことでしょう。最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

あっ、風王結界で腕隠せば後だしし放題?
ごめんセイバーさん、気付かなかったよ

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