女「ぶおおおおおおおおおおん・・・」
男「・・・・・・」
女「ぶおおおおおおおおおおん・・・」
男「うるさいよ」
女「ぶおおおおおおおおおおおん」
男「ホラ貝の笛なんてどこで手に入れたんだよ」
女「おじい様からもらったのよ」
男「ふーん」
ぶおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおん
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
男「いま吹いてないよな」
女「この通り吹いてないわ」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「なん・・・だっ？この音」
女「どこかで工事でもしてるんじゃない」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「それにしたってこれは・・・」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「上から聞こえるぞ」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
女「あんまり聞いてて気持ちいい音じゃないわね・・・」
女「ぶおおおおおおおおおおおおおおおん」
男「おまえは吹かなくていいから」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「ほら・・・おまえが調子に乗るから余計音がでかくなったぞ」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
女「いくらなんでもうるさいわね・・・なんなのこれ・・・」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「少し高くなった」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「あーうるせ・・・」
女「帰りましょう」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
翌日
学校
男「・・・・・・」ﾎﾟｹｰ
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおん・・・
男「！」
女「・・・昨日の」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
生徒「せんせー外がうるさいです」
先生「窓閉めろ窓」
先生「この音なんなの？」
先生「さぁな・・・」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
男「・・・窓閉めても鳴ってるよ」
女「・・・・・・」
ぶおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおおおおおおん
男「・・・・・・」
はじめて窓際の席になったことを後悔した
帰り道
女「あの音。なんなのか気になるでしょ」
男「あー気になるね。うるさくてしょうがない」
女「調べてみたの。スマホで」
男「・・・・・・で？」
女「アポカリプティックサウンド」
男「・・・・・・うん？」
女「そう呼ばれてるようよ。この怪音」
男「あぽか・・・なんて？」
女「アポカリプティック。アポカリプスって黙示録のこと」
男「黙示録ってあれ？地獄の黙示録？そういう映画あったよな」
女「それは知らないけど」
男「・・・・・・で、黙示録サウンドってなんなの？」
女「原因不明だって」
男「・・・えぇ？こんだけでかい音鳴らしてんのに？」
女「いろいろ説はあるけど」
男「どんな説よ」
女「フレアが引き起こした電磁波による異常どうとか、ただの地鳴りとか、映画の撮影とか」
男「ほーん・・・」
女「ま、なんにせよ迷惑でしかないわ」
男「まったくだよ」
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