ジャン「俺は死ぬ」(35)
アルミン「しっかりするんだ、ジャン!立体機動訓練中に落っこちて、打ち所が悪くて虫の息なんて
そんなのってないよ!」
ジャン「説明乙」
ジャン「俺の体だ…俺が一番よくわかる…俺は死ぬだろう…最後にミカサに…会いたかった…」
アルミン「誰か、誰かミカサを呼んでくれ!」
マルコ「わかった、探してくる!!」
シュパッ
アルミン「ジャン、ミカサはすぐに来る、気をしっかり持つんだ!!」
ジャン「あーつまんねえ人生だった」
アルミン「ジャン!くそっ、ミカサはまだか!」
シュパッ
エレン「アルミン!ジャンがどうしたって?」
ミカサ「ジャン…?」
マルコ「ジャン!ミカサを連れてきたよ!」
ジャン「…ミカ、サ…」ハアハア
ミカサ「ジャン、ジャンしっかりして。こんなのあなたらしくない」
ジャン「ミカサ…俺のために…泣いてくれるのか…。ああ、夢のようだ…。こんな死にかたも、悪く、ない…」
エレン「ジャン、何言ってるんだよ、死ぬな」
ジャン「エレン、俺はお前がうらやましかったんだぜ。ミカサに一途に思われているお前が…」
ミカサ「ジャン」
ジャン「ミカサ、お前、知らなかっただろう、俺はお前に惚れて…」グホッ
エレン「もうしゃべるな。ジャン、ミカサと俺は家族だって何度も言っただろう。勝手に勘違いしたまま逝くな」
ジャン「フン…最後までむかつくやつだったぜ、お前は…」
ミカサ「ジャン。エレンの言うとおり。私達は家族。あなたは勘違いしている」
ジャン「な、んだと…!」
アルミン「えっ!」(それは僕もびっくりだ、でも…ジャンの目に光が戻った!)
ジャン「それは、つまり俺にもチャンスがあるということ…!!」
エレン「なんかわかんねーが顔色が良くなってきた、ジャンを運ぶぞ!!」
ジャン「こんなところで死んでたまるかーー!!」
ーーーー 一ヶ月後 ーーーー
エレン「ジャン!お前元気になったんだな、良かったな!」
アルミン「もう身体は大丈夫なの?」
ジャン「ああ。問題ない。もっとも1か月訓練さぼってるからな。早くお前らに追いつかないと」
アルミン「怪我を治してたんだからさぼってたわけじゃないよ。無理しないでね」
エレン「しっかし、俺は死ぬって言ってたやつがよくここまで元気になったよなー」
ジャン「ミ、ミカサの、おかげだ…」
ミカサ「私は何もしていない。でも元気になってよかった、ジャン」
ジャン「ミカサ…その、二人で…話があるんだが…いいか?」
ミカサ「わかった」
ジャン「エレン、いいよな?」
エレン「は?何でおれに断るんだ??」
ジャン「…そうだな、行こう、ミカサ」
アルミン「エレン、いいの?」
エレン「何がだよ?」
アルミン「ミカサとジャンがつきあうことになるかもよ?」
エレン「うーん。正直あいつと義兄弟になるかもって考えるとぞっとするが…まあ選ぶのはミカサだしな」
アルミン「そう。君がそういうなら僕は何も言わない」
アルミン(でも…いったいミカサはどういうつもりなんだろう…)
ジャン「…」
ミカサ「ジャン。さっきも言ったけど元気になったようでよかった。本当によかった。これからも一緒に頑張ろう。」
ジャン「ミカサ…俺はお前に伝えたいことがあって死の淵からよみがえったんだ」
ミカサ「…」
ジャン「俺はお前が好きだ。初めて会ったときから、ずっと…」
ジャン「一目ぼれってやつだ」
ジャン「でもお前の視線の先にはいつもエレンがいた。だから半分あきらめていた。でもあきらめきれない俺もいて…」
ジャン「だけどお前言ったよな。エレンとは家族だって。それって俺にもチャンスがあるってことだよな」
ジャン「今、俺たちは訓練中で、恋愛どころじゃないってわかってる。でも俺の気持ちを知っておいてほしい。そして、できれば受け入れてほしい。」
ジャン「好きだ」
ミカサ「…ジャン。なんて言ったらいいか…。そんなことを言われたのは初めてだから…なんといえばいいのか…///」
ジャン(ミカサが頬を赤らめて照れている…!!クッ、なんていい人生だ…生きててよかった!!)
続きは明日。そんな長くないので明日には終わらせます。
良かったら明日続きを読んでください
>>1です。
ジャン人気びびった。
とりあえず俺はゴールを目指す。
続きです。
ミカサ「あなたがそんな風に私を思ってくれてるなんて全然知らなかった、ありがとう」
ジャン(くっ我が人生最高の時…!!)
ミカサ「あなたの気持ちは、よくわかった。」
ジャン「それで…」
ミカサ「私は、あなたの気持ちを受け入れる。」
ジャン「!受け入れるって、本当に…?」
ミカサ「あなたは私が好き」
ジャン「ああ、そうだ!」
ミカサ「だからわたしのように生きる。」
ジャン「お前のように…?」
ミカサ「エレンのために生きる」
ジャン「へっ?今何て?」
ミカサ「エレンのために生きて戦って、すべてを捧げる。」
ジャン「…」
ミカサ「そういうこと」
ジャン「そういうこと。じゃ、ねーよ!」
ミカサ「?」
ジャン「俺はなぁ、お前が好きだと言ったんだが?」
ミカサ「それは聞いた」
ジャン「だったらなんで!エレンのために生きるってなるんだよ?」
ミカサ「?」
ジャン「そんな素で意味がわからないという顔をされても…」
ミカサ「??」
ジャン「はぁ。おまえなぁ。俺にエレンとのことは勘違いだって言ったよな?エレンは家族って、言ったよな?」
ミカサ「言った。エレンは私の家族。エレンは私の人生。私の夢。私のすべて。あなたは私が好き。ならば私のように生きる。違う?」
ジャン「…。」
ジャン(駄目だ、全然話が通じねえ。こいつの言語力が問題なのか?それとも俺に理解力がないのか?
そもそも家族ってそういうものなのか…??俺の思う家族は違うのか??頭が混乱してきた…)
-----------男子寮にて--------------------
アルミン「ジャン、うまくいったかなぁ」
エレン「帰ってこないってことはそうなんじゃねーの。野暮なこと言うなよ」
アルミン「野暮って…。エレンにだけは言われたくないよ」
エレン「いや、でもミカサは俺の大切な家族であることには変わりはないし、ジャンのやつに、ちゃんとミカサを大切にしろって言わないとな!」
アルミン「ご機嫌だね、エレン」(ミカサに対してお兄さんぶれる機会なんて滅多にないからね…)
アルミン「僕はエレンみたいに呑気になれないよ、ジャンがどんな顔して帰ってくるのかと思うと…」
エレン「おっ、あいつ帰ってきたぞ。なんだあいつ、真っ青だぞ。鼻の下伸ばして戻ってくるかと思っ」
ジャン「エーレーン!!」
エレン「っ!!なんだよ、いきなり大声出すなよ。びっくりするだろーが!!」
ジャン「なんで俺がお前のために生きなきゃいけねーンだよっ!」
エレン「は?」
ジャン「てめーはやっぱりむかつくやつだぜ…」
エレン「だから何言っ」
ジャン「エレン、お前、何をした?」
エレン「はあ?」
ジャン「ミカサに何した?」
エレン「何かしてきたのはおめーだろーが」
ジャン「ふざけんな…、何をどうしたら、一人の人間をあんな風にしちまえるんだよ…」
エレン「さっきから何言ってんだ?わけわかんねーよ。ミカサに振られたのか?」
ジャン「!ふ、ふられてはいない、はずだ…。いや、ある意味ふられた、のか…?」
エレン「はあ。駄目だこいつ、言ってることがさっぱりわからん。行こうぜアルミン」
アルミン「…ジャン?その、良かったら、話、聞こうか?」
エレン「アルミン、ほっとけよそんなやつ」
アルミン「エレンは先行ってて」
ジャン「…。はっ、おまえに話すことなんか何もねーよ」
アルミン「そ、そうだね」
ジャン「…」
アルミン「ミカサに何を言われたか知らないけど、あまり深く考えないほうがいいよ。あの二人の関係はなんていうか、特殊だからさ」
ジャン(特殊…)
ジャン「アルミン」
アルミン「うん?」
ジャン「俺は今ひどく混乱している。頭を整理するために話してもかまわないか?」
アルミン「もちろん」
ジャン「その、エレンには」
アルミン「わかってる。エレンにも誰にも話さないよ」
--------------かくかくしかじか-----------------
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません